フットレストを有する乗物用座席
乗物用乗客座席アレンジメントであって、座席下部前方に位置するフットレストを含んだ床を有する。フットレストは、床上方に脚支持面を有する。フットレストは、前方座席下部に吊り下げられる収容体であってもよい。別の実施例で座席アレンジメントは、乗客の各脚を異なる縦方向位置で床上方に支持するためのフットレストを含むことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に乗物用座席に関するものであり、特に飛行機のツーリスト/エコノミークラスの座席に関する。
【背景技術】
【0002】
飛行機の座席は典型的には、ファーストクラス、ビジネスクラス、及びエコノミー/ツーリストクラス等の様々なクラスに分かれている。それぞれのクラスの座席で、所定量の空間(面積及び容積)がそれぞれの乗客に割り当てられる。
【0003】
ファーストクラス座席は最も個人的な空間を提供し、フルリクライニング睡眠機能等、快適性を向上させるようになっている。対照的に、ツーリスト/エコノミークラスでは、最も効率的な輸送と低コストとするため、比較的狭い空間が提供される。この空間制限は乗客に不快感あるいは身体的失調さえももたらすことがあり、ロングフライト中、寝るために快適な姿勢を見つけることが困難である。
【0004】
この不快感を緩和するには、乗客が飛行機の床上方に上げた脚を支持できることが有利である。これは、より良い着席姿勢を提供するだけでなく、乗客は脚を汚く冷たい床から離しておくことができる。残念ながら、従来のエコノミークラス座席はフットサポートを必ずしも提供しない。さらに、着席した乗客の前方スペースは、荷物やその他の持物を置くように典型的には空けられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的は乗物の床上方で乗客の脚を支持する、乗客座席用のフットレストの提供である。
【0006】
さらに、本発明の別目的は乗客の脚を異なる縦方向位置で支持するフットレストの提供である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のそれらおよび他の目的は、乗物の床に取り付けられるフレームと、フレームに支えられ上方に延伸する座席背部と、乗客を支持するようフレームに支えられた座席下部と、座席下部前方に提供されたフットレストとを含む乗物用座席アレンジメントを提供する後述の好適実施例で達成できる。
【0008】
本発明の別実施例によれば、フットレストは、前壁部と、対面する上壁部及び下壁部と、対面する側壁部と、後方開口部とを有する収容体を含んでおり、収容体は乗客の脚を支持する面部と、その座席前方に位置する前方座席下に収容体を吊るすための手段とを含む。
【0009】
本発明の別の実施例によれば、後方開口部の周囲に引き紐が提供されている。
【0010】
本発明の別の実施例によれば、フットレストの上壁部は、前方座席下部の下方に複数の固定具によって取り付けられる。
【0011】
本発明の別の実施例によれば、床に取付けられる乗客座席用フットレスト構造体は、前壁部と、対面する上壁部及び下壁部と、後方開口部とを有する収容体を含んでおり、収容体は乗客の脚を支持する面部と、床上方に収容体を支持する手段とを含む。
【0012】
本発明の別実施例によれば、フットレストは座席前方に位置する前方座席の下方に吊るされる。
【0013】
本発明の別実施例によれば、引き紐が後方開口部の周囲に提供される。
【0014】
本発明の別実施例によれば、フットレストの上壁部は、前方座席下部の下方に複数の固定具によって取り付けられる。
【0015】
本発明の別実施例によれば、乗物用乗客座席アレンジメントは、乗物の床に取り付けられるフレームと、フレームに取り付けられ乗客を支持する座席下部と、乗客の各脚を座席下部に対して異なる縦方向位置に保持して、床上にて乗客の両脚を支持するように座席下部前方に提供されるフットレストとを含んでいる。
【0016】
本発明の別実施例によれば、フットレストは、乗客の一方脚を支持する第1ブロックを含んでおり、第1ブロックは座席に対して縦方向に平行移動するように取り付けられ、フットレストは乗客の他方脚を支持する第2ブロックをさらに含んでおり、第2ブロックは座席に対して縦方向に平行移動するように取り付けられる。
【0017】
本発明の別の実施例によれば、第1及び第2ブロックは、1方のブロックの前方縦方向移動が、他方のブロックの後方縦方向移動を引き起こすように相互接続されている。
【0018】
本発明の別の実施例によれば、それぞれのブロックは滑り止め面を含んでいる。
【0019】
本発明の別の実施例によれば、ブロックは一対の間隔を開けて提供されるレールで支えられており、レールは床に回動式に取り付けられ、上方に延伸する収納位置と、レールが床に沿って延伸する使用位置との間で可動である。
【0020】
本発明の別の実施例によれば、フットレストは、床上方の座席に着席した乗客の両脚を支持するよう座席に対して選択位置に提供された略横断方向に延伸するフットバーを含んでおり、フットバーは、座席に対して異なる縦方向位置で乗客の両脚を支持するように回動する。
【0021】
本発明の別の実施例によれば、乗客座席アレンジメントは、フットバーが所望の位置にセットされた後に回動を防止する手段をさらに含んでいる。
【0022】
本発明の別の実施例によれば、フットバーは滑り止め面を含んでいる。
【0023】
本発明の別の実施例によれば、乗物用乗客座席は、乗物の床に取り付けられるフレームと、フレームに支えられ上方に延伸する座席背部と、フレームに支えられ乗客を支持する座席下部と、座席に取り付けられたフットレスト構造体とを含んでいる。フットレストは、収納位置と、使用位置との間で可動であり、後方座席に着席した乗客の脚を支持するよう座席背部後方へ延伸する。
【0024】
本発明の別の実施例によれば、フットレスト構造体は、間隔を開けて提供される一対のレールと、レール間を横断するように提供されるフットバーと、レール間に提供される支持面とを含んでいる。
【0025】
本発明の別の実施例によれば、支持面は弾性を有するストランドの格子を含んでいる。
【0026】
本発明の別の実施例によれば、それぞれのレールの前端部は座席背部に回動式に取り付けられている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明は、添付の図面と共に後述する説明によってさらに理解されるであろう。図面全体を通して、同一の番号は同一の要素を示す。図1は、吊り下げ式フットレストを組み入れた乗客用座席セット10を示す。座席セット10は、降ろした位置にある3体の共有アームレスト16,18及び20が提供された2体の座席12と14を含んでいる。これら座席は座席背部22と22´及び座席下部24と24´を含む。座席12と14はフレーム26に支持される。フレーム26は、脚部28と30に取り付けられており、これらは従来型の飛跡フィッティングによって、飛行機のデッキに取り付けられている。説明のため、吊り下げ式フットレストは座席14に関してのみ詳細に説明するが、同型の座席下部を他方の座席12でも利用できる。
【0028】
バッグ型吊り下げ式フットレスト32は座席14下方に吊り下げられている。吊り下げ式フットレスト32は図2から図4で詳細に説明されている。天然布又は合成布で作られており、間隔を開けて提供された上壁部34と下壁部36、間隔を開けて提供された側壁部38と40、前壁部42及び後方開口部44を含んでいる。後方開口部44は、その周囲に提供される引き紐46を含むことができる。後方開口部44は、乗客の脚周りで閉じるように伸縮性を有することもできる。フットレスト32には従来式パッドや断熱材を提供することもでき、必要なら柔軟な裏地45を含ませてもよい。フットレストは固い材料で作られてもよい。フットレスト32は座席下部24´の下面に取り付けられる。本実施例では、フットレスト32は複数の鋲48によって取り付けられるが、フットレスト32を座席下部24´に安全に留めておけるあらゆる従来型の固定具又は構造を利用することができる。
【0029】
図5は、乗客“P”によって使用されているフットレスト32を示す。乗客Pは、座席14後方にある、座席14と同様でよい座席50に着席している。乗客の脚は、後方開口部44を通してフットレスト32へ挿入されており、脚支持面を形成する下部壁36によって、飛行機のデッキ“D”上方にて快適な状態に吊り下げられている。望むなら、引き紐46を乗客の脚周りの後方開口部44を閉めるために強く引っ張ることができる。この姿勢では、乗客の脚は比較的硬く、また冷たく汚れた床に触れることがない。よって乗客は、脚を冷やさず、靴下を汚さないで靴を脱ぐことができる。さらに乗客の脚を座席14下に置かれる可能性がある荷物を避けて吊り下げることができる。
【0030】
図6と図7は、分割式フットレスト構造体116を組み入れた座席112と114を有する乗客座席ユニット110を示す。分割式フットレスト構造体116は、それぞれの乗客座席に左フットレスト118と右フットレスト120を含む。フットレスト118と120は、乗客の片脚を支持するに適した形状に形成されたブロック122をそれぞれ含んでいる。例えば、ブロック122は、乗客の脚が滑らないように、足裏形状を有する合成ゴム又はその他の弾性材料で出来たテーパー状の上方脚支持面を有する。ブロック122はそれぞれ縦方向に延伸する軌道124に取り付けられており、所望の位置にまで前後方向にスライドできる。図示されていないが、左右のフットレスト118と120それぞれは、所望の位置にセットされた後にブロック122の移動を防止するロック手段を含むことができる。右フットレスト120の前方移動が左フットレスト118の後方移動、またはこの逆を引き起こすよう、左右のフットレスト118と120の動きを機械的相互接続又はその他の方法で調和させることもできる。分割式フットレスト構造体116は乗客の脚を異なる縦方向位置で快適に支持できる。図5と図6は、異なった角度に曲げられた乗客の脚“L”を示す。
【0031】
図10と図11は、分割式フットレスト構造体116の変形例を示す。図10で示す分割式フットレスト構造体116´は前述のフットレスト構造体116と構造及び操作が実質的に類似しており、可動フットレストブロック122´(一方のみを図10で示す)を含んでいる。この変形例では、水平方向使用位置“A”と乗客座席下の垂直収納位置“B”との間で可動となるように、ブロック122´を搭載した軌道124´(1方のみを示す)は固定されておらず、それらの後端部にて回動式に取り付けられている。収納位置では、軌道124´は乗客の脚の邪魔にならない。
【0032】
図11は、分割式フットレスト構造体116"の別実施例を示しており、ブロック122"を搭載した軌道124"が、水平使用位置“E”と垂直収納位置“F”との間で可動であるように、それらの前端部で回動式に取り付けられている他は、フットレスト構造体116´と実質的に同様である。この変化例では、分割式フットレスト構造体116"は、分割式フットレスト構造体116"を取り付けた座席の後方の座席に着席した乗客に使用される。
【0033】
図8と図9は、座席212と214を有し、回動式フットレスト構造体216を含んだ座席セット210´を示す。回動式フットレスト構造体216は、個々の乗客座席212と214それぞれに、横断方向に延伸するフットバー218を含んでいる。フットバー218は、座席212の前方に位置する乗客座席に取り付けられた台部220によって支持されることができる。フットバー218は、乗客の片脚を支持するに適した状態に形成されている。例えば、フットバー218は、足裏形状を有する合成ゴム又はその他の弾性材料で提供されるテーパー状の上方脚支持面を有しており、乗客の脚が滑ることを防止できる。フットバー218は台部220の軸周囲で回動可能である。図示されていないが、フットバー218は、所定の位置にセットされた後に回動を防止するロック手段を含むことができる。回動式フットレスト構造体216は、異なる縦方向位置で乗客の脚を快適に支持できる。図7と図8は、異なった角度に曲げられた乗客の脚“L”を示す。
【0034】
図12は、上昇式フットレストを組み入れた乗客座席アレンジメントを示す。座席アレンジメントは、2つの座席列312と314を含んでおり、それぞれは2体の座席316,318,320及び324を有する。説明のため、上昇式フットレスト構造体を座席318と324に関してのみ詳説するが、同型のフットレスト構造体を他方の座席316と320でも利用することができ、同型のフットレスト構造体はいくつの座席、座席ユニット及び座席列でも利用できる。座席318と324は、座席背部326と326´及び座席下部328と328´を含んでいる。座席312と314は、脚部330,330´、332及び332´に取り付けられたフレームによって支持され、これらは従来型の飛跡金具によって飛行機のデッキに取り付けられている。
【0035】
上昇式フットレスト構造体334と334´は、座席318と324によってそれぞれ支えられている。上昇式フットレスト構造体334と334´は形状が実質的に同一であるため、フットレスト構造体334のみについて詳説する。フットレスト構造体334は、間隔を開けて提供されたサイドレール336と338、横断フットバー340、及びサイドレール間に提供された支持面342を含んでいる。フットレスト構造体334全体は、例えばヒンジ344によって座席318に回動式に取り付けられており、座席背部326の収納位置と、座席背部326から後方へと延びる利用位置との間を動くことができる。本実施例において支持面342は、弾性コード又は金属ワイヤ等の弾性を有するストランドで形成されたハンモック形状格子体である。支持面を、プラスチックシート、天然布または合成布等の連続的材料で形成してもよい。
【0036】
図12は、使用状態のフットレスト構造体334を示す。着席した乗客“P”は、支持面342上に踵を乗せて、フットバー340に脚を置くことができる。よって乗客“P”は、脚を冷たく汚れた乗物の床から上げておくことができる。支持面342は弾性を有するため、支持面342は弾性を有するため、フットレスト構造体334では乗客はそれぞれの脚を違う高さに保ちつつ、丸まった姿勢や横寝姿勢で座ることができる。
【0037】
どのように取り付けるかによっては、フットレスト構造体342では乗客Pは、膝を曲げた状態の“膝上げ”姿勢で着席することができる。これは別の姿勢を提供し、乗客Pはフライト中、膝と脚の体勢を変えることができる。フットレスト構造体334に乗せた時の乗客の膝の曲げ角度は、乗客の身長と脚の長さ、縦方向のスペース又は座席列間の“ピッチ”によって変わる。一般的にはフットレスト構造体334は座席下部の表面か上方に取り付けられた場合、乗客が大人の男性の50パーセンタイルの身長と同等かそれより高いならば、水平面より上方で腿と膝を支持する。望むなら、フットレスト構造体334の高さを調節する手段を提供すれば、異なる身長の乗客の“膝上げ”体勢が可能になる。前述の構造は、乗客の脚が“膝上げ”体勢でどのように支持されることができるかを例示しただけであって、乗客の脚を床上方に支持するよう座席318から後方に延伸するならば他の形態も可能である。
【0038】
様々なフットレスト構造体を含む座席アレンジメントについて説明した。これらの座席の特徴を互いに組み合わせて、多様な快適特性を有する座席にすることもできる。本発明の特徴について説明したが、当業者は本発明の範囲から逸脱することなく様々な変形が可能である。よって、好適実施例の説明は本発明の説明のためにのみ提供されており、本発明を限定するものではなく、本発明は請求の範囲によってのみ定義される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】図1は、吊り下げ式フットレストを含む座席セットを示す斜視図である。
【図2】図2は、後横方向から見た図1に示すフットレストの斜視図である。
【図3】図3は、前横方向から見た図2に示すフットレストの斜視図である。
【図4】図4は、閉じた状態の図3に示すフットレストの斜視図である。
【図5】図5は、図2のフットレストを組み入れた座席に着席した状態の乗客を示す側面図である。
【図6】図6は、分割式フットレスト構造体を組み入れた座席セットの斜視図である。
【図7】図7は、図6に示す座席セットの側面図である。
【図8】図8は、回動式フットレスト構造体を組み入れた座席セットの斜視図である。
【図9】図9は、図8に示す座席セットの側面図である。
【図10】図10は、図6に示す分割式フットレスト構造体の変形例を組み入れた座席の側面図である。
【図11】図11は、図6に示す分割式フットレスト構造体の別の変形例を組み入れた座席の側面図である。
【図12】図12は、上昇式フットレストを組み入れた座席アレンジメントの斜視図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に乗物用座席に関するものであり、特に飛行機のツーリスト/エコノミークラスの座席に関する。
【背景技術】
【0002】
飛行機の座席は典型的には、ファーストクラス、ビジネスクラス、及びエコノミー/ツーリストクラス等の様々なクラスに分かれている。それぞれのクラスの座席で、所定量の空間(面積及び容積)がそれぞれの乗客に割り当てられる。
【0003】
ファーストクラス座席は最も個人的な空間を提供し、フルリクライニング睡眠機能等、快適性を向上させるようになっている。対照的に、ツーリスト/エコノミークラスでは、最も効率的な輸送と低コストとするため、比較的狭い空間が提供される。この空間制限は乗客に不快感あるいは身体的失調さえももたらすことがあり、ロングフライト中、寝るために快適な姿勢を見つけることが困難である。
【0004】
この不快感を緩和するには、乗客が飛行機の床上方に上げた脚を支持できることが有利である。これは、より良い着席姿勢を提供するだけでなく、乗客は脚を汚く冷たい床から離しておくことができる。残念ながら、従来のエコノミークラス座席はフットサポートを必ずしも提供しない。さらに、着席した乗客の前方スペースは、荷物やその他の持物を置くように典型的には空けられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的は乗物の床上方で乗客の脚を支持する、乗客座席用のフットレストの提供である。
【0006】
さらに、本発明の別目的は乗客の脚を異なる縦方向位置で支持するフットレストの提供である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のそれらおよび他の目的は、乗物の床に取り付けられるフレームと、フレームに支えられ上方に延伸する座席背部と、乗客を支持するようフレームに支えられた座席下部と、座席下部前方に提供されたフットレストとを含む乗物用座席アレンジメントを提供する後述の好適実施例で達成できる。
【0008】
本発明の別実施例によれば、フットレストは、前壁部と、対面する上壁部及び下壁部と、対面する側壁部と、後方開口部とを有する収容体を含んでおり、収容体は乗客の脚を支持する面部と、その座席前方に位置する前方座席下に収容体を吊るすための手段とを含む。
【0009】
本発明の別の実施例によれば、後方開口部の周囲に引き紐が提供されている。
【0010】
本発明の別の実施例によれば、フットレストの上壁部は、前方座席下部の下方に複数の固定具によって取り付けられる。
【0011】
本発明の別の実施例によれば、床に取付けられる乗客座席用フットレスト構造体は、前壁部と、対面する上壁部及び下壁部と、後方開口部とを有する収容体を含んでおり、収容体は乗客の脚を支持する面部と、床上方に収容体を支持する手段とを含む。
【0012】
本発明の別実施例によれば、フットレストは座席前方に位置する前方座席の下方に吊るされる。
【0013】
本発明の別実施例によれば、引き紐が後方開口部の周囲に提供される。
【0014】
本発明の別実施例によれば、フットレストの上壁部は、前方座席下部の下方に複数の固定具によって取り付けられる。
【0015】
本発明の別実施例によれば、乗物用乗客座席アレンジメントは、乗物の床に取り付けられるフレームと、フレームに取り付けられ乗客を支持する座席下部と、乗客の各脚を座席下部に対して異なる縦方向位置に保持して、床上にて乗客の両脚を支持するように座席下部前方に提供されるフットレストとを含んでいる。
【0016】
本発明の別実施例によれば、フットレストは、乗客の一方脚を支持する第1ブロックを含んでおり、第1ブロックは座席に対して縦方向に平行移動するように取り付けられ、フットレストは乗客の他方脚を支持する第2ブロックをさらに含んでおり、第2ブロックは座席に対して縦方向に平行移動するように取り付けられる。
【0017】
本発明の別の実施例によれば、第1及び第2ブロックは、1方のブロックの前方縦方向移動が、他方のブロックの後方縦方向移動を引き起こすように相互接続されている。
【0018】
本発明の別の実施例によれば、それぞれのブロックは滑り止め面を含んでいる。
【0019】
本発明の別の実施例によれば、ブロックは一対の間隔を開けて提供されるレールで支えられており、レールは床に回動式に取り付けられ、上方に延伸する収納位置と、レールが床に沿って延伸する使用位置との間で可動である。
【0020】
本発明の別の実施例によれば、フットレストは、床上方の座席に着席した乗客の両脚を支持するよう座席に対して選択位置に提供された略横断方向に延伸するフットバーを含んでおり、フットバーは、座席に対して異なる縦方向位置で乗客の両脚を支持するように回動する。
【0021】
本発明の別の実施例によれば、乗客座席アレンジメントは、フットバーが所望の位置にセットされた後に回動を防止する手段をさらに含んでいる。
【0022】
本発明の別の実施例によれば、フットバーは滑り止め面を含んでいる。
【0023】
本発明の別の実施例によれば、乗物用乗客座席は、乗物の床に取り付けられるフレームと、フレームに支えられ上方に延伸する座席背部と、フレームに支えられ乗客を支持する座席下部と、座席に取り付けられたフットレスト構造体とを含んでいる。フットレストは、収納位置と、使用位置との間で可動であり、後方座席に着席した乗客の脚を支持するよう座席背部後方へ延伸する。
【0024】
本発明の別の実施例によれば、フットレスト構造体は、間隔を開けて提供される一対のレールと、レール間を横断するように提供されるフットバーと、レール間に提供される支持面とを含んでいる。
【0025】
本発明の別の実施例によれば、支持面は弾性を有するストランドの格子を含んでいる。
【0026】
本発明の別の実施例によれば、それぞれのレールの前端部は座席背部に回動式に取り付けられている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明は、添付の図面と共に後述する説明によってさらに理解されるであろう。図面全体を通して、同一の番号は同一の要素を示す。図1は、吊り下げ式フットレストを組み入れた乗客用座席セット10を示す。座席セット10は、降ろした位置にある3体の共有アームレスト16,18及び20が提供された2体の座席12と14を含んでいる。これら座席は座席背部22と22´及び座席下部24と24´を含む。座席12と14はフレーム26に支持される。フレーム26は、脚部28と30に取り付けられており、これらは従来型の飛跡フィッティングによって、飛行機のデッキに取り付けられている。説明のため、吊り下げ式フットレストは座席14に関してのみ詳細に説明するが、同型の座席下部を他方の座席12でも利用できる。
【0028】
バッグ型吊り下げ式フットレスト32は座席14下方に吊り下げられている。吊り下げ式フットレスト32は図2から図4で詳細に説明されている。天然布又は合成布で作られており、間隔を開けて提供された上壁部34と下壁部36、間隔を開けて提供された側壁部38と40、前壁部42及び後方開口部44を含んでいる。後方開口部44は、その周囲に提供される引き紐46を含むことができる。後方開口部44は、乗客の脚周りで閉じるように伸縮性を有することもできる。フットレスト32には従来式パッドや断熱材を提供することもでき、必要なら柔軟な裏地45を含ませてもよい。フットレストは固い材料で作られてもよい。フットレスト32は座席下部24´の下面に取り付けられる。本実施例では、フットレスト32は複数の鋲48によって取り付けられるが、フットレスト32を座席下部24´に安全に留めておけるあらゆる従来型の固定具又は構造を利用することができる。
【0029】
図5は、乗客“P”によって使用されているフットレスト32を示す。乗客Pは、座席14後方にある、座席14と同様でよい座席50に着席している。乗客の脚は、後方開口部44を通してフットレスト32へ挿入されており、脚支持面を形成する下部壁36によって、飛行機のデッキ“D”上方にて快適な状態に吊り下げられている。望むなら、引き紐46を乗客の脚周りの後方開口部44を閉めるために強く引っ張ることができる。この姿勢では、乗客の脚は比較的硬く、また冷たく汚れた床に触れることがない。よって乗客は、脚を冷やさず、靴下を汚さないで靴を脱ぐことができる。さらに乗客の脚を座席14下に置かれる可能性がある荷物を避けて吊り下げることができる。
【0030】
図6と図7は、分割式フットレスト構造体116を組み入れた座席112と114を有する乗客座席ユニット110を示す。分割式フットレスト構造体116は、それぞれの乗客座席に左フットレスト118と右フットレスト120を含む。フットレスト118と120は、乗客の片脚を支持するに適した形状に形成されたブロック122をそれぞれ含んでいる。例えば、ブロック122は、乗客の脚が滑らないように、足裏形状を有する合成ゴム又はその他の弾性材料で出来たテーパー状の上方脚支持面を有する。ブロック122はそれぞれ縦方向に延伸する軌道124に取り付けられており、所望の位置にまで前後方向にスライドできる。図示されていないが、左右のフットレスト118と120それぞれは、所望の位置にセットされた後にブロック122の移動を防止するロック手段を含むことができる。右フットレスト120の前方移動が左フットレスト118の後方移動、またはこの逆を引き起こすよう、左右のフットレスト118と120の動きを機械的相互接続又はその他の方法で調和させることもできる。分割式フットレスト構造体116は乗客の脚を異なる縦方向位置で快適に支持できる。図5と図6は、異なった角度に曲げられた乗客の脚“L”を示す。
【0031】
図10と図11は、分割式フットレスト構造体116の変形例を示す。図10で示す分割式フットレスト構造体116´は前述のフットレスト構造体116と構造及び操作が実質的に類似しており、可動フットレストブロック122´(一方のみを図10で示す)を含んでいる。この変形例では、水平方向使用位置“A”と乗客座席下の垂直収納位置“B”との間で可動となるように、ブロック122´を搭載した軌道124´(1方のみを示す)は固定されておらず、それらの後端部にて回動式に取り付けられている。収納位置では、軌道124´は乗客の脚の邪魔にならない。
【0032】
図11は、分割式フットレスト構造体116"の別実施例を示しており、ブロック122"を搭載した軌道124"が、水平使用位置“E”と垂直収納位置“F”との間で可動であるように、それらの前端部で回動式に取り付けられている他は、フットレスト構造体116´と実質的に同様である。この変化例では、分割式フットレスト構造体116"は、分割式フットレスト構造体116"を取り付けた座席の後方の座席に着席した乗客に使用される。
【0033】
図8と図9は、座席212と214を有し、回動式フットレスト構造体216を含んだ座席セット210´を示す。回動式フットレスト構造体216は、個々の乗客座席212と214それぞれに、横断方向に延伸するフットバー218を含んでいる。フットバー218は、座席212の前方に位置する乗客座席に取り付けられた台部220によって支持されることができる。フットバー218は、乗客の片脚を支持するに適した状態に形成されている。例えば、フットバー218は、足裏形状を有する合成ゴム又はその他の弾性材料で提供されるテーパー状の上方脚支持面を有しており、乗客の脚が滑ることを防止できる。フットバー218は台部220の軸周囲で回動可能である。図示されていないが、フットバー218は、所定の位置にセットされた後に回動を防止するロック手段を含むことができる。回動式フットレスト構造体216は、異なる縦方向位置で乗客の脚を快適に支持できる。図7と図8は、異なった角度に曲げられた乗客の脚“L”を示す。
【0034】
図12は、上昇式フットレストを組み入れた乗客座席アレンジメントを示す。座席アレンジメントは、2つの座席列312と314を含んでおり、それぞれは2体の座席316,318,320及び324を有する。説明のため、上昇式フットレスト構造体を座席318と324に関してのみ詳説するが、同型のフットレスト構造体を他方の座席316と320でも利用することができ、同型のフットレスト構造体はいくつの座席、座席ユニット及び座席列でも利用できる。座席318と324は、座席背部326と326´及び座席下部328と328´を含んでいる。座席312と314は、脚部330,330´、332及び332´に取り付けられたフレームによって支持され、これらは従来型の飛跡金具によって飛行機のデッキに取り付けられている。
【0035】
上昇式フットレスト構造体334と334´は、座席318と324によってそれぞれ支えられている。上昇式フットレスト構造体334と334´は形状が実質的に同一であるため、フットレスト構造体334のみについて詳説する。フットレスト構造体334は、間隔を開けて提供されたサイドレール336と338、横断フットバー340、及びサイドレール間に提供された支持面342を含んでいる。フットレスト構造体334全体は、例えばヒンジ344によって座席318に回動式に取り付けられており、座席背部326の収納位置と、座席背部326から後方へと延びる利用位置との間を動くことができる。本実施例において支持面342は、弾性コード又は金属ワイヤ等の弾性を有するストランドで形成されたハンモック形状格子体である。支持面を、プラスチックシート、天然布または合成布等の連続的材料で形成してもよい。
【0036】
図12は、使用状態のフットレスト構造体334を示す。着席した乗客“P”は、支持面342上に踵を乗せて、フットバー340に脚を置くことができる。よって乗客“P”は、脚を冷たく汚れた乗物の床から上げておくことができる。支持面342は弾性を有するため、支持面342は弾性を有するため、フットレスト構造体334では乗客はそれぞれの脚を違う高さに保ちつつ、丸まった姿勢や横寝姿勢で座ることができる。
【0037】
どのように取り付けるかによっては、フットレスト構造体342では乗客Pは、膝を曲げた状態の“膝上げ”姿勢で着席することができる。これは別の姿勢を提供し、乗客Pはフライト中、膝と脚の体勢を変えることができる。フットレスト構造体334に乗せた時の乗客の膝の曲げ角度は、乗客の身長と脚の長さ、縦方向のスペース又は座席列間の“ピッチ”によって変わる。一般的にはフットレスト構造体334は座席下部の表面か上方に取り付けられた場合、乗客が大人の男性の50パーセンタイルの身長と同等かそれより高いならば、水平面より上方で腿と膝を支持する。望むなら、フットレスト構造体334の高さを調節する手段を提供すれば、異なる身長の乗客の“膝上げ”体勢が可能になる。前述の構造は、乗客の脚が“膝上げ”体勢でどのように支持されることができるかを例示しただけであって、乗客の脚を床上方に支持するよう座席318から後方に延伸するならば他の形態も可能である。
【0038】
様々なフットレスト構造体を含む座席アレンジメントについて説明した。これらの座席の特徴を互いに組み合わせて、多様な快適特性を有する座席にすることもできる。本発明の特徴について説明したが、当業者は本発明の範囲から逸脱することなく様々な変形が可能である。よって、好適実施例の説明は本発明の説明のためにのみ提供されており、本発明を限定するものではなく、本発明は請求の範囲によってのみ定義される。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】図1は、吊り下げ式フットレストを含む座席セットを示す斜視図である。
【図2】図2は、後横方向から見た図1に示すフットレストの斜視図である。
【図3】図3は、前横方向から見た図2に示すフットレストの斜視図である。
【図4】図4は、閉じた状態の図3に示すフットレストの斜視図である。
【図5】図5は、図2のフットレストを組み入れた座席に着席した状態の乗客を示す側面図である。
【図6】図6は、分割式フットレスト構造体を組み入れた座席セットの斜視図である。
【図7】図7は、図6に示す座席セットの側面図である。
【図8】図8は、回動式フットレスト構造体を組み入れた座席セットの斜視図である。
【図9】図9は、図8に示す座席セットの側面図である。
【図10】図10は、図6に示す分割式フットレスト構造体の変形例を組み入れた座席の側面図である。
【図11】図11は、図6に示す分割式フットレスト構造体の別の変形例を組み入れた座席の側面図である。
【図12】図12は、上昇式フットレストを組み入れた座席アレンジメントの斜視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗物用乗客座席であって、
乗物の床に取り付けられるフレームと、
前記フレームに支えられ上方に延伸する座席背部と、
前記フレームに支えられ乗客を支持する座席下部と、
前記座席下部前方に提供されたフットレストと、
を含んでおり、
前記フットレストは、床上方に脚支持面を有していることを特徴とする座席。
【請求項2】
フットレストは、前壁部、対面する上壁部及び下壁部、対面する側壁部、及び後方開口部を有する収容体を含んでおり、該収容体は、乗客の脚を支持する面部と、座席前方に位置する前方座席下に該収容体を吊るすための手段とを含んでいることを特徴とする請求項1記載の座席。
【請求項3】
後方開口部周囲に引き紐が提供されていることを特徴とする請求項2記載の座席。
【請求項4】
フットレストの上壁部は、前方座席の座席下部下方に複数の固定具によって取り付けられることを特徴とする請求項2記載の座席。
【請求項5】
床に取り付けられた乗客座席用のフットレスト構造体であって、
前壁部、対面する上壁部及び下壁部、対面する側面部、及び後方開口部を有する収容体を含んでおり、該収容体は、乗客の脚を支持する面部と、床上方に前記収容体を支持する手段とを含んでいることを特徴とするフットレスト構造体。
【請求項6】
フットレストは、座席前方に位置する前方座席下方に吊るされることを特徴とする請求項5記載のフットレスト構造体。
【請求項7】
後方開口部周囲に引き紐が提供されていることを特徴とする請求項6記載のフットレスト構造体。
【請求項8】
フットレストの上壁部は、前方座席の座席下部下方に複数の固定具によって取り付けられることを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項9】
乗物用乗客座席であって、
乗物の床に取り付けられるフレームと、
前記フレームに提供され乗客を支持する座席下部と、
乗客の各脚を該座席下部に対して異なる縦方向位置に保持して床上にて乗客の両脚を支持するように該座席下部前方に提供されるフットレストと、
を含んでいる座席。
【請求項10】
フットレストは、乗客の片方の脚を支持する第1ブロックを含んでおり、該第1ブロックは、座席に対して縦方向に平行移動するように取り付けられており、乗客の他方の脚を支持する第2ブロックを含んでおり、
該第2ブロックは、座席に対して縦方向に平行移動するように取り付けられていることを特徴とする請求項9記載の座席。
【請求項11】
第1及び第2ブロックは、一方のブロックの前方縦方向移動が他方のブロックの後方縦方向移動を引き起こすように相互接続されていることを特徴とする請求項10記載の座席。
【請求項12】
それぞれのブロックは、滑り止め面を含んでいることを特徴とする請求項10記載の座席。
【請求項13】
ブロックは一対の間隔を開けて提供されるレールに支えられており、該レールは床に回動式に取り付けられ、上方に延伸する収納位置と、前記レールが前記床に沿って延伸する使用位置との間で可動であることを特徴とする請求項10記載の座席。
【請求項14】
フットレストは、床上方の座席に着席した乗客の両脚を支持するよう、前記座席に対して選択位置に提供された横断方向に延伸するフットバーを含んでおり、該フットバーは、前記座席に対して異なる縦方向位置で乗客の両脚を支持するように回動することを特徴とする請求項9記載の座席。
【請求項15】
フットバーが所望の位置にセットされた後に回動を防止する手段を含んでいることを特徴とする請求項13記載の座席。
【請求項16】
フットバーは、滑り止め面を含んでいることを特徴とする請求項13記載の座席。
【請求項17】
乗物用乗客座席であって、
乗物の床に取り付けられるフレームと、
前記フレームに支持され上方に延伸する座席背部と、
前記フレームに支持され、乗客を支持する座席下部と、
前記座席に取り付けられるフットレスト構造体と、
を含んでおり、
前記フットレストは、収納位置と、後方座席に着席する乗客の脚を床上に支持するよう前記座席背部の後方へと延伸した使用位置との間で可動であり、前記フットレスト構造体は、異なる高さでそれぞれの乗客の脚を支持するよう提供される弾性を有する支持面を含んでいることを特徴とする座席。
【請求項18】
フットレスト構造体は、一対の間隔を開けて提供されるレールと、前記レール間を横断するよう提供されるフットバーと、を含んでおり、支持面は前記レール間に提供されることを特徴とする請求項17記載の座席。
【請求項19】
支持面は弾性を有するストランドの格子を含んでいることを特徴とする請求項18記載の座席。
【請求項20】
それぞれのレールの前端部は座席背部に回動式に取り付けられていることを特徴とする請求項19記載の座席。
【請求項21】
フットレスト構造体が使用位置にあるとき、乗客の脚は座席下部の下面と同じ高さか、これより高い位置で支持されることを特徴とする請求項17記載の座席。
【請求項1】
乗物用乗客座席であって、
乗物の床に取り付けられるフレームと、
前記フレームに支えられ上方に延伸する座席背部と、
前記フレームに支えられ乗客を支持する座席下部と、
前記座席下部前方に提供されたフットレストと、
を含んでおり、
前記フットレストは、床上方に脚支持面を有していることを特徴とする座席。
【請求項2】
フットレストは、前壁部、対面する上壁部及び下壁部、対面する側壁部、及び後方開口部を有する収容体を含んでおり、該収容体は、乗客の脚を支持する面部と、座席前方に位置する前方座席下に該収容体を吊るすための手段とを含んでいることを特徴とする請求項1記載の座席。
【請求項3】
後方開口部周囲に引き紐が提供されていることを特徴とする請求項2記載の座席。
【請求項4】
フットレストの上壁部は、前方座席の座席下部下方に複数の固定具によって取り付けられることを特徴とする請求項2記載の座席。
【請求項5】
床に取り付けられた乗客座席用のフットレスト構造体であって、
前壁部、対面する上壁部及び下壁部、対面する側面部、及び後方開口部を有する収容体を含んでおり、該収容体は、乗客の脚を支持する面部と、床上方に前記収容体を支持する手段とを含んでいることを特徴とするフットレスト構造体。
【請求項6】
フットレストは、座席前方に位置する前方座席下方に吊るされることを特徴とする請求項5記載のフットレスト構造体。
【請求項7】
後方開口部周囲に引き紐が提供されていることを特徴とする請求項6記載のフットレスト構造体。
【請求項8】
フットレストの上壁部は、前方座席の座席下部下方に複数の固定具によって取り付けられることを特徴とする請求項6記載の方法。
【請求項9】
乗物用乗客座席であって、
乗物の床に取り付けられるフレームと、
前記フレームに提供され乗客を支持する座席下部と、
乗客の各脚を該座席下部に対して異なる縦方向位置に保持して床上にて乗客の両脚を支持するように該座席下部前方に提供されるフットレストと、
を含んでいる座席。
【請求項10】
フットレストは、乗客の片方の脚を支持する第1ブロックを含んでおり、該第1ブロックは、座席に対して縦方向に平行移動するように取り付けられており、乗客の他方の脚を支持する第2ブロックを含んでおり、
該第2ブロックは、座席に対して縦方向に平行移動するように取り付けられていることを特徴とする請求項9記載の座席。
【請求項11】
第1及び第2ブロックは、一方のブロックの前方縦方向移動が他方のブロックの後方縦方向移動を引き起こすように相互接続されていることを特徴とする請求項10記載の座席。
【請求項12】
それぞれのブロックは、滑り止め面を含んでいることを特徴とする請求項10記載の座席。
【請求項13】
ブロックは一対の間隔を開けて提供されるレールに支えられており、該レールは床に回動式に取り付けられ、上方に延伸する収納位置と、前記レールが前記床に沿って延伸する使用位置との間で可動であることを特徴とする請求項10記載の座席。
【請求項14】
フットレストは、床上方の座席に着席した乗客の両脚を支持するよう、前記座席に対して選択位置に提供された横断方向に延伸するフットバーを含んでおり、該フットバーは、前記座席に対して異なる縦方向位置で乗客の両脚を支持するように回動することを特徴とする請求項9記載の座席。
【請求項15】
フットバーが所望の位置にセットされた後に回動を防止する手段を含んでいることを特徴とする請求項13記載の座席。
【請求項16】
フットバーは、滑り止め面を含んでいることを特徴とする請求項13記載の座席。
【請求項17】
乗物用乗客座席であって、
乗物の床に取り付けられるフレームと、
前記フレームに支持され上方に延伸する座席背部と、
前記フレームに支持され、乗客を支持する座席下部と、
前記座席に取り付けられるフットレスト構造体と、
を含んでおり、
前記フットレストは、収納位置と、後方座席に着席する乗客の脚を床上に支持するよう前記座席背部の後方へと延伸した使用位置との間で可動であり、前記フットレスト構造体は、異なる高さでそれぞれの乗客の脚を支持するよう提供される弾性を有する支持面を含んでいることを特徴とする座席。
【請求項18】
フットレスト構造体は、一対の間隔を開けて提供されるレールと、前記レール間を横断するよう提供されるフットバーと、を含んでおり、支持面は前記レール間に提供されることを特徴とする請求項17記載の座席。
【請求項19】
支持面は弾性を有するストランドの格子を含んでいることを特徴とする請求項18記載の座席。
【請求項20】
それぞれのレールの前端部は座席背部に回動式に取り付けられていることを特徴とする請求項19記載の座席。
【請求項21】
フットレスト構造体が使用位置にあるとき、乗客の脚は座席下部の下面と同じ高さか、これより高い位置で支持されることを特徴とする請求項17記載の座席。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2007−534359(P2007−534359A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−544128(P2006−544128)
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/042077
【国際公開番号】WO2005/058644
【国際公開日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(504440351)ビー イー エアロスペイス,インク. (33)
【出願人】(307006882)
【出願人】(307006985)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/042077
【国際公開番号】WO2005/058644
【国際公開日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(504440351)ビー イー エアロスペイス,インク. (33)
【出願人】(307006882)
【出願人】(307006985)
【Fターム(参考)】
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