説明

フラッシュバルブ装置

【課題】水勢を弱くすることなく水に含まれる異物を効果的に除去し得て、主弁閉弁時における止水不良の問題を解決することのできるフラッシュバルブ装置を提供する。
【解決手段】フラッシュバルブ装置10において、主弁14の開度が大で上流部12aから主弁14を経て下流部12bに流れる通水の流路面積が大のときには異物の通過空間を大として異物の通過を許容する一方、主弁14が閉弁するに際して主弁14の開度が小となり、通水の流路面積が設定以下に小となって以後は、異物の通過を阻止して濾過作用をなすストレーナ46を、上流部12aにおける主弁14の周りに設けておく。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、便器洗浄水を給水するフラッシュバルブ装置に関し、特に水に含まれているごみ等の異物除去の手段に特徴を有するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、大便器や小便器(以下単に便器とする)に対して用便後に便器洗浄水を給水するフラッシュバルブ装置が広く用いられている。
従来、このフラッシュバルブ装置は、(a)給水路と、(b)給水路を開閉する主弁と、(c)主弁の背後に形成され、水の圧力により主弁を閉弁方向に押圧する圧力室と、(d)給水路における主弁の上流部と圧力室とを連通させ、給水路の水を圧力室に導入する導水小孔と、(e)圧力室の水を給水路における主弁の下流部に抜き出すパイロット水路としての水抜路と、(f)水抜路を開放して主弁を開弁動作させ、給水を開始させるパイロット弁としての起動弁と、を備えて構成されている。
【0003】
このフラッシュバルブ装置では、使用者が操作部を操作すると起動弁が開弁して水抜路を開放する。すると圧力室の水が水抜路を通じて給水路における主弁の下流部に抜き出され、圧力室の圧力が消失する。
ここにおいて主弁が給水路の上流部の給水圧に基づいて開弁し、給水路を開放して便器洗浄水を給水する。
一方主弁が開弁すると、給水路における上流部の水が導水小孔を通じて圧力室内に流入することによって圧力室の圧力が漸次増大し、そしてその圧力が所定圧に達すると主弁が自動的に閉弁して給水を停止する。
即ちフラッシュバルブ装置の場合、使用者が操作を行うことで便器洗浄水の給水を開始し、その後は設定量の便器洗浄水を給水したところで自動的に主弁が閉じて給水を停止する。
【0004】
通常、このフラッシュバルブ装置では使用者が給水開始を行わせるための操作部が手動操作部とされているが、センサ式の操作部即ち使用者がかざした手或いは人体を非接触で検知し、そのかざした手や人体の検知に基づいて便器洗浄水を給水する形式のものも知られている。
従来、この種フラッシュバルブ装置にあっては主弁の閉弁時に、詳しくは主弁が主弁座に着座したときに水に含まれているごみ等の異物を噛み込んでしまい、これにより主弁が完全に閉弁状態とならずに止水不良となり、水が漏れっ放しとなってしまうといった問題が生じていた。
【0005】
この問題の解決を目的としたものが下記特許文献1に開示されている。
図12はその具体例を示している。
図12(イ)において、200はフラッシュバルブ装置202における給水路で、204はこの給水路200上に設けられたピストン弁から成る主弁である。
この主弁204の開弁及び閉弁によって、給水路200における上流部200aと下流部200bとが連通し又は遮断される。
【0006】
このフラッシュバルブ装置202では、主弁204及び主弁座205を取り囲むようにして、図12(ロ)に示す筒状且つメッシュ状のストレーナ206が、同じく筒状をなす取付部材208にてバルブボデー210に固定状態に設けられている。
このフラッシュバルブ装置202では、ストレーナ206が常時給水路200のほぼ全体を横切る状態で、詳しくは主弁204の開度の大小に拘らず上流部200aから主弁204を経て下流部200bに流れる通水の流路の全体を横切る状態で位置固定に設けられており、主弁204の開弁時に上流部200aから主弁204を経て下流部200bに流れる通水の全てがこのストレーナ206を通過し、その際に水に含まれているごみ等の異物がストレーナ206の濾過作用により通水から除去される。
従ってこのフラッシュバルブ装置202によれば、水にごみ等の異物が含まれていても主弁204が閉弁時にこれを噛み込んでしまうのが防止される。
【0007】
しかしながらこの図12(イ)に示すフラッシュバルブ装置202の場合、主弁204の開度を大として、上流部200aから主弁204を経て下流部200bに流れる通水の流路面積を大としたときに、即ち大流量で通水を行ったときに、ストレーナ206がその通水に対する抵抗となってそこで水勢が弱くなってしまうといった問題がある。
而して水勢が弱くなれば便器洗浄の際に最も重要な瞬間流量が減少し、便器に対する洗浄能力が低下してしまう。
【0008】
【特許文献1】特開平7−247586号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は以上のような事情を背景とし、水勢を弱くすることなく水に含まれる異物を効果的に除去し得て、主弁の閉弁時における止水不良の問題を解決することのできるフラッシュバルブ装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
而して請求項1のものは、(a)給水路と、(b)該給水路を開閉する主弁と、(c)該主弁の背後に形成され、水の圧力により該主弁を閉弁方向に押圧する圧力室と、(d)前記給水路における前記主弁の上流部と前記圧力室とを連通させ、該給水路の水を該圧力室に導入する導水小孔と、(e)該圧力室の水を該給水路における前記主弁の下流部に抜き出す水抜路と、(f)該水抜路を開放して該主弁を開弁動作させ、給水を開始させる起動弁と、を備えて成るフラッシュバルブ装置において、前記主弁の開度が閉弁と最大開度との間の設定開度よりも大で、前記上流部から該主弁を経て前記下流部に流れる通水の流路面積が大のときには異物の通過空間を大として該異物の通過を許容する一方、該主弁が閉弁するに際して該主弁の開度が前記設定開度以下の小となることにより前記通水の流路面積が設定以下に小となって以後は、前記異物の通過空間を小となして該異物に対して濾過作用をなし、該異物を除去する異物除去部材を、前記上流部の前記主弁の周りに若しくは該主弁より上流側に離れた部位に設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項2のものは、請求項1において、前記異物除去部材が、前記主弁を取り囲む位置で該主弁と一体移動する状態に設けられた筒状且つメッシュ部材であって、前記主弁の開度が前記設定開度よりも大のときは前記通水の流路の主弁座とは反対側の一部を横切り、該主弁座側の他部を開放状態として異物の通過を許容する一方、前記主弁が閉弁するに際して該主弁の開度が前記設定開度以下となることにより前記通水の流路面積が前記設定以下の小となって以後は、該通水の流路を全体的に横切る状態となって異物濾過するストレーナとなしてあることを特徴とする。
【0012】
請求項3のものは、請求項1において、前記異物除去部材が、主弁座を取り囲む位置で固定状態に設けられた筒状且つメッシュ部材であって、前記主弁の開度が前記設定開度よりも大のときには前記通水の流路の前記主弁座側の他部を横切る状態、反対側の一部であって前記主弁との間の部分を開放状態として異物の通過を許容する一方、該主弁が閉弁するに際して該主弁の開度が前記設定開度以下の小となって前記通水の流路面積が設定以下の小となって以後は該通水の流路を全体的に横切る状態となって異物濾過するストレーナとなしてあることを特徴とする。
【0013】
請求項4のものは、請求項1において、前記異物除去部材が、主弁座及び前記主弁を取り囲む位置に固定状態に設けられた筒状且つメッシュ部材であって、前記主弁座側の下部が細目メッシュに、反対側の上部が粗目メッシュに構成されており、前記主弁の開度が前記設定開度よりも大のときには前記通水の流路の前記主弁座側の他部を前記下部の細目メッシュが横切り、前記上部の粗目メッシュが前記通水の流路の反対側の一部を横切る状態となる一方、該主弁が閉弁するに際して該主弁の開度が前記設定開度以下となることにより該通水の流路面積が設定以下の小となって以後は、該通水の流路の全体を前記細目メッシュが横切る状態となって異物濾過するストレーナとなしてあることを特徴とする。
【0014】
請求項5のものは、請求項1において、前記異物除去部材が、前記主弁と主弁座との間に介装されて該主弁側の一端が該主弁と一体移動する状態に、該主弁座側の他端が固定とされて該主弁の移動方向に伸縮運動し、該主弁の開弁運動に連動して異物の通過空間を大となす一方、該主弁の閉弁運動に連動して異物の通過空間を小となす伸縮部材となしてあることを特徴とする。
【0015】
請求項6のものは、請求項5において、前記異物除去部材が、線材をコイル状に巻回した部材であって、前記主弁の開弁運動によりコイルの一巻ごとの間隔を広げ、該主弁の閉弁運動によりコイルの一巻ごとの間隔を狭めるコイル部材となしてあることを特徴とする。
【0016】
請求項7のものは、請求項1において、前記異物除去部材が、前記主弁と離れた位置で前記上流部を横切る状態に設けられた弾性部材であって、該弾性部材は水勢の強弱に応じて前記給水路の方向に弾性的に伸縮し、伸びた状態で異物の通過空間を大となす一方、縮んだ状態で該異物の通過空間を小とするものとなしてあることを特徴とする。
【0017】
請求項8のものは、請求項7において、前記異物除去部材が、コイルスプリング又は中心部に孔を有するゴム膜等の弾性膜となしてあることを特徴とする。
【発明の作用・効果】
【0018】
以上のように本発明は、主弁の開度が設定開度よりも大で上流部から主弁を経て下流部に流れる通水の流路面積が大のときには異物の通過空間を大として異物の通過を許容する一方、主弁が閉弁するに際して主弁の開度が設定開度以下の小となり、通水の流路面積が設定以下に小となって以後は、異物の通過空間を小となして異物に対して濾過作用をなす異物除去部材を設けたものである。
かかる本発明は、主弁が異物を噛み込むのは主弁が主弁座に着座するそのときであり、それ以外のときには異物が通水とともに主弁を通過して流れても支障は無く、主弁の閉弁間際で初めて異物を除去すれば良いとの着眼の下になされたものである。
【0019】
そのためこの発明では、主弁の開度が大のときには実質的に異物除去部材によって異物の除去を行わず、異物の通過空間を確保しておく。
従ってその際に異物除去部材が流れに対して大きな抵抗となることはなく、水勢を強く確保し得て便器に対する洗浄能力を高く保持することができる。
一方で主弁の閉弁間際では異物除去部材が異物の通過空間を小となして、効果的に異物の除去作用を行う。
従って本発明によれば、水勢を強く確保し得るのと併せて、主弁が主弁座に着座する際に異物を噛み込んでしまう問題も解決することができる。
【0020】
請求項2は、主弁を取り囲む位置に主弁と一体移動する状態で筒状且つメッシュ部材から成るストレーナを設け、主弁の開度が設定開度よりも大のときには、かかるストレーナが通水の流路の主弁座とは反対側の一部を横切り、主弁座側の他部を開放状態として異物の通過を許容する一方、主弁が閉弁するに際して通水の流路が設定以下の小となって以後は、ストレーナが通水の流路を全体的に横切る状態として異物を濾過するようになし、かかるストレーナをもって異物除去部材を構成したもので、この請求項2によれば、単にストレーナを主弁と一体移動する状態に主弁に取り付けておくことで、簡単に通水時における強い水勢の確保と、閉弁時の主弁による異物の噛込みの防止とを実現することができる。
【0021】
一方請求項3のものは、主弁座を取り囲む位置に筒状且つメッシュ部材から成るストレーナを異物除去部材として固定状態に設け、主弁の開度が大のときには通水の流路の主弁座側の他部をストレーナが横切り、また反対側の一部であって主弁との間の部分をストレーナが開放する状態として異物の通過を許容し、他方、主弁が閉弁するに際して通水の流路面積が設定以下の小となって以後は、ストレーナが通水の流路を全体的に横切る状態となって異物を濾過するようになしたもので、この請求項3においても、通水時における強い水勢の確保と、閉弁時における主弁の異物噛込みの問題の解決を併せて実現することができる。
【0022】
一方請求項4のものは、筒状且つメッシュ部材から成るストレーナの主弁座側の下部を細目メッシュに、反対側の上部を粗目メッシュに構成し、主弁の開度が大のときには通水を細目メッシュ及び粗目メッシュ全体を通過して流れるようにする一方、主弁の閉弁の際に主弁の開度が小となって以後は、通水の全体が細目メッシュだけを通過するようになし、その際に細目メッシュにて異物を濾過するようになしたもので、この請求項4においても、通水時における強い水勢の確保と、閉弁時の主弁による異物の噛込みの防止とを併せて実現することができる。
【0023】
次に請求項5は、異物除去部材を主弁の移動方向に伸縮性を有する伸縮部材にて構成して、主弁側の一端を主弁と一体移動させ、他端側を主弁座側に固定状態とし、そして主弁の開弁運動に連動して異物除去部材を伸張させて異物の通過空間を大となし、また主弁の閉弁運動に連動して異物除去部材を収縮させて異物の通過空間を小となすもので、この請求項5においても、通水時における強い水勢の確保と、閉弁時の主弁による異物の噛込みの防止とを併せて実現することができる。
【0024】
この場合において上記伸縮性の異物除去部材として、線材をコイル状に巻回したコイル部材を用い、そして主弁の開弁運動によりコイルの一巻きごとの間隔を広げ、また主弁の閉弁運動によりコイルの一巻きごとの間隔を狭めることによって、異物の通過空間を大としたり小としたりなすことができる(請求項6)。
この請求項6によれば、単にコイル部材を主弁と主弁座との間に介装しておくだけで、通水時における強い水勢の確保と閉弁時における主弁による異物の噛込みの防止とを併せて実現することができる。
【0025】
次に請求項7は、異物除去部材として、給水路の上流部の主弁と離れた位置に且つ上流部を横切る状態に弾性部材を設け、そしてその弾性部材は、水勢の強弱に応じて給水路の方向に弾性的に伸縮して、伸びた状態で異物の通過空間を大となし、また縮んだ状態で異物の通過空間を小とするものとなしたもので、この請求項7においても、通水時における強い水勢の確保と、閉弁時における主弁による異物の噛込みの防止とを併せて実現することができる。
【0026】
この場合においてその異物除去部材は、コイルスプリング又は中心部に孔を有するゴム膜等の弾性膜にて構成しておくことができる(請求項8)。
この請求項8において、異物除去部材としてコイルスプリングを用いた場合には、通水時の水勢が大きいときにはコイルスプリングがその軸心方向、つまり給水路の方向に水勢で伸びた状態となって、コイルの一巻きごとの間隔を広げ、異物の通過を許容する。
また弾性膜の場合には、通水時の水勢の強いときにはかかる弾性膜が給水路の方向に伸びた状態となって中心部の孔を広げ、異物の通過空間を大とする。
【0027】
一方主弁の開度が小となって水勢が弱くなったときには、コイルスプリングが軸心方向に収縮してコイルの一巻きごとの間隔を狭め、異物の通過空間を小となして異物に対して濾過作用をなす。
また弾性膜の場合には、かかる弾性膜が軸心方向に縮んだ状態となって中心部の孔を小さくし、これにより異物の通過空間を小となして異物に対する濾過作用をなす。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10はフラッシュバルブ装置(ここでは大便器用のフラッシュバルブ装置)で、12は給水路、14は給水路12を開閉するピストン式の主弁である。
主弁14は、常時は主弁座16に着座した状態にあって、給水路12における上流部12aと下流部12bとを遮断した状態にある。
このフラッシュバルブ装置10では、主弁14が主弁座16から図中上向きに離れて開弁することで、給水路12における上流部12aと下流部12bとが連通状態となって、上流部12aの水が主弁14及び弁口15を経て下流部12bへと通水し、洗浄水として便器(大便器)に給水される。
【0029】
主弁14の背後(図中上側)には圧力室18が形成されており、主弁14は、通常時はこの圧力室18内の水の圧力で図中下向きに押圧され閉弁状態に維持される。
主弁14には、給水路12の上流部12aの水を圧力室18へと導入する、流路面積の小さな導水小孔20が主弁14を貫通して設けられている。
【0030】
一方圧力室18からは、圧力室18内の水を給水路12の下流部12bへと抜き出すためのパイロット水路としての水抜路22が、主弁14を貫通して延び出しており、その水抜路22上に傾動式の起動弁24が設けられている。
この起動弁24は、軸部26と弁部28とを有しており、通常時はスプリング30の図中下向きの付勢力によって、弁部28が弁座32に着座した状態にあり、水抜路22を閉鎖状態に維持している。
ここでスプリング30は、主弁14と起動弁24の弁部28とにまたがって介装されている。
【0031】
36は給水開始操作を行うための駆動軸で、図3に示すように操作レバー34を操作すると、この駆動軸36が図中左向きに突き出されて起動弁24の軸部26を図中左向きに押し、起動弁24を傾動させる。
ここにおいて水抜路22が開放されて、圧力室18内の水が給水路12の下流部12bへと抜き出される。
【0032】
図1において38はストッパ軸で、このストッパ軸38は主弁14への当接作用により主弁14の上昇端を規定する。即ち主弁14の図中上方へのリフトアップ量を規定する。
このストッパ軸38は大径部40を有していて、その外周面に雄ねじが形成され、その雄ねじがフラッシュバルブ装置10におけるバルブボデー42の雌ねじに螺合されている。
ストッパ軸38は、その螺合位置を変化させることによって図中上下方向の位置が調節される。即ち主弁14のリフトアップ量が調節される。
【0033】
上記主弁14には、図2にも示しているように導水小孔20へのごみ等の異物の侵入を防止するメッシュ状のストレーナ44が、上下方向中間位置に環状に設けられている。
またその下部には、主弁14の閉弁時にごみ等の異物を除去して、主弁14がこれを噛み込むのを防止するための異物除去部材としてのストレーナ46が、主弁14と一体に移動する状態に、詳しくは主弁14が図1に示す閉弁位置から一定微小距離上昇した位置と最大開弁位置との間で図中上下動する際に主弁14と一体に移動する状態に、主弁14に取り付けられている。
【0034】
ストレーナ46は樹脂製の部材(金属製であっても良い)で、図2に示しているように上下の円形のリング部48,50と、それらを縦に連結するリブ52と、上下のリング部48,50の間の空間に張設されたメッシュとを有している。ここでメッシュはストレーナ46における主部54を成す。
上側のリング部48は、図2の部分拡大図に示しているように内向きの環状の突出部56を有している。
一方主弁14の下部には、外向きの環状の突出部58が設けられており、そこにストレーナ46の突出部56が掛止されることで、ストレーナ46が主弁14と一体に昇降するようになっている。
ここでストレーナ46は、主弁14の突出部58の上側の円形の外周面を摺動面60として、かかる主弁14に対し摺動可能に主弁14にて吊持されている。
【0035】
主弁14の下面にはガイド部62が設けられている。
このガイド部62は、主弁14の本体とは別体をなす部材を本体に対してねじ結合して設けたもので、このガイド部62は、主弁14における本体の下面直下の円板状の上部64と、下向きに立ち下がる円筒形状の筒状部66、更に筒状部66から放射状に突出した板状部68とを備えている。
【0036】
円板状の上部64の外周面は、周方向に沿って微細なピッチで凸部と凹部とが交互に形成されて成る凹凸形状とされている。
このガイド部62は、図1に示す主弁14の閉弁状態の下で円板状の上部64が弁口15に嵌入した状態となる。
このガイド部62における円板状の上部64は、主弁14の閉弁間際に通水の流量を絞る絞り部として作用する。
即ち、図5に示しているように主弁14の閉弁間際に先ずこの上部64が主弁座16に近接して、主弁座16と上部64との間の間隔を狭め、即ち通水の流路を狭め、更に引続く主弁14の下降運動即ち閉弁運動に伴って、この上部64が弁口15内部に嵌入して、弁口15を通る通水の流量を絞るように作用する。
【0037】
ストレーナ46は、図1及び図3に示す主弁14の閉弁状態の下では、その下端が主弁座16周りの環状の座ぐり凹部70の底面に着座し、上側のリング部48における内向きの突出部56が主弁14の外向きの突出部58から上向きに離間した状態となる。
この状態で主弁14が開弁運動し、そして閉弁位置から微小距離上昇移動した時点で、内向きの突出部56が主弁14の外向きの突出部58に掛止した状態となって、それ以後主弁14の開弁運動と一体に上向きに上昇移動する。
【0038】
そして主弁14の開度が閉弁と最大開度との間の設定開度よりも大となったときには、図4(図4では主弁14が最大開度の状態)に示しているように給水路12における上流部12aから主弁14及び弁口15を経て下流部12bに流れる通水の流路の上部を、ストレーナ46が部分的に横切った状態となり、そしてこのときストレーナ46はその通水の流路の下部、即ち主弁座16側の下部を開放状態とする。
このときストレーナ46は、水(流水)に含まれている異物の通過空間を大となして実質的にストレーナとしての働き、即ち異物除去の働きをなさず、ストレーナ46と主弁座16側との間に広い空間を形成してごみ等の異物の通過を許容する。
【0039】
この状態で主弁14が閉弁運動を開始すると、即ち主弁14が最大開弁位置から閉弁運動を開始すると、これに伴ってストレーナ46もまた下降運動し、座ぐり凹部70の図中上端との間の間隔を漸次狭めて行く。即ち通水の流路の下部の開放領域を漸次狭めて行く。
そして図5に示しているようにあるところで、即ち主弁14の開度が設定開度となったところで、ストレーナ46の下端が座ぐり凹部70の上端まで降下し、これ以後かかるストレーナ46が通水の流路の全体を横切る状態となる。ここにおいて通水が全てこのストレーナ46を通過した上で、主弁14及び弁口15を経て下流部12bへと流れ込むようになる。
【0040】
この実施形態では、上記ガイド部62における円板状の上部64が主弁座16に近接して、主弁座16との間の間隔を小さくしたとき、即ちごみ等の異物が上部64と主弁座16との間を通過できなくなる時点とほぼ同時若しくはその直前における主弁14の開度が上記設定開度とされ、このときストレーナ46が座ぐり凹部70の上端まで降下した状態となる。
そのようにストレーナ46の取付位置や形状,大きさなどが予め定められている。
【0041】
ストレーナ46は引続く主弁14の閉弁運動と一体に下降して座ぐり凹部70内に深く入り込んで行き、最終的に座ぐり凹部70の底面に着座する(図6参照)。
主弁14はその後も更に閉弁運動即ち下降運動し、最終的に主弁座16に着座して給水路12を完全に遮断する。即ち通水を完全に無くす。
このときストレーナ46は、主弁14の下降運動の途中から主弁14の摺動面60を図中上向きに相対摺動し、ストレーナ46が停止した状態の下で主弁14だけが閉弁運動して主弁座16に着座する。
【0042】
この実施形態では、図4に示す状態即ち主弁14の開度が大で、ストレーナ46が通水の流路の下部を開放状態としているときには、水に含まれているごみ等の異物は、その開放空間を通じて主弁14を通過し、下流部12bへと流れ込むことができる。
一方主弁14の閉弁運動の過程で図5に示すようにストレーナ46が座ぐり凹部70の上端まで降下してからは、通水全てがこのストレーナ46を通過して下流部12bへと流れ込むようになる。この時点からストレーナ46は異物濾過の働きをなし、水に含まれている異物を主弁14に到る前で除去して、異物が主弁14と主弁座16との間を通過して流れないようにする。
【0043】
特にこの実施形態では、ガイド部62における円板状の上部64が絞り弁としての働きをなすことから、主弁14の閉弁時にガイド部62が絞り弁としての働きを行い始めてから異物が主弁14の側まで流れて来るとその上部64にて異物がそこで堰き止められてしまい、その状態で主弁14が閉弁すると、かかる異物が主弁14と主弁座16との間に噛み込まれてしまう。
しかるにこの実施形態では、上部64が絞り弁として働き出す前にストレーナ46が座ぐり凹部70の上端まで降下した状態となって、通水全部をストレーナ46を通過させるようにするため、このような不具合を生じず、主弁14が主弁座16との間で異物を噛み込んでしまうのを良好に防止することができる。
【0044】
以上のような本実施形態によれば、主弁14の開度が大のときには実質的にストレーナ46が異物の除去を行わず、異物の通過空間を大きく確保しておくため、その際にストレーナ46が流れに対して大きな抵抗となることはなく、通水の水勢を強く確保し得て、便器に対する洗浄能力を高く保持することができる。
また一方で主弁14の閉弁運動の後期にはストレーナ46が異物の通過を阻止する状態となって効果的に異物の除去を行う。
従って本実施形態によれば、単にストレーナ46を主弁14と一体移動する状態に主弁14に取り付けておくだけで、水勢を強く確保し得るのと併せて主弁14が主弁座16に着座する際に異物を噛み込んでしまう問題も併せて解決することができる。
【0045】
次に図7は本発明の他の実施形態を示している。
この実施形態は、上側のリング部74と、下側のリング部50と、それらの間の空間に張設されたメッシュから成る主部54とを有する円筒形状のストレーナ72を、座ぐり凹部70の底面上に載置状態且つ固定状態に設けた例である。
この実施形態の場合、図7(B)に示しているように主弁14が開弁運動してその開度が設定開度よりも大となったときには、ストレーナ72は通水の流路の下部を部分的に横切り、その上部を開放状態とする。即ち通水する水に含まれるごみ等の異物の通過空間を大きく確保して異物の通過を許容する。
一方図7(A)に示しているように主弁14が閉弁するに際してその開度が小となったときには、かかるストレーナ72が通水の流路を全体的に横切る状態となる。
【0046】
このとき通水はその全てがこのストレーナ72を通過して流れるようになり、従って水にごみ等の異物が含まれている場合には、かかる異物がストレーナ72の濾過作用で除去され、異物が主弁座16の位置まで流れ込むのが防止される。
従って主弁14の閉弁時に主弁14が主弁座16との間で異物を噛み込んでしまうことは無い。
この実施形態においても、通水時における強い水勢の確保と、閉弁時における主弁14の異物噛込みの防止とを併せて実現することができる。
【0047】
図8は本発明の更に他の実施形態を示している。
この例では、円筒形状をなすストレーナ78を図7の実施形態と同様に固定状態に設けているが、ここではストレーナ78を、座ぐり凹部70の底面とバルブボデー42の一部とで上下に挟み込む状態に取付固定している。
ここでストレーナ78は、上側のリング部74と下側のリング部50との間に中間のリング部76を有しており、そしてこの下側のリング部50と中間のリング部76との間の部分の下部が細目メッシュ80に、また中間のリング部76と上側のリング部74との間の部分の上部が粗目メッシュ82に構成されている。
【0048】
この実施形態では、主弁14の開度が大のときには通水の流路の下部を細目メッシュ80が横切り、また上部を粗目メッシュ82が横切る状態となって、ストレーナ78が通水に対して特に抵抗とならないようにし、また一方主弁14が閉弁するに際して通水の流路面積が設定以下の小となって以後は、通水の流路の全体を細目メッシュ80が横切る状態となって、異物濾過のためのストレーナとして働くようになしてある。
この実施形態においても、通水時における強い水勢の確保と、閉弁時の主弁14による異物の噛込みの防止とを併せて実現することができる。
【0049】
尚、粗目メッシュ82は異物濾過の働きを持たせないようにすることができ、この場合にはこの粗目メッシュ82を含むストレーナ78の上部は、ストレーナ78を位置固定に取り付けるための取付部としての働きをなすものとなる。
この場合、粗目メッシュ82を設けないでこれを開放部となすことも可能である。而してこのようになした場合には、ストレーナ78は基本的に図7に示すものと同様の働きをなすこととなる。
【0050】
図9は本発明の更に他の実施形態を示している。
この例は、異物除去部材且つコイル部材としてのコイルスプリング83を、主弁14と主弁座16との間、詳しくは座ぐり凹部70の底面との間に介装し、そしてその上端を主弁14と一体移動させるとともに下端を位置固定となし、かかるコイルスプリング83を主弁14の移動と連動してその移動方向に伸縮運動させるようになしたものである。
この実施形態では、主弁14の開弁運動によりコイルスプリング83のコイルの一巻きごとの間隔が広がって、ごみ等の異物の通過空間を大となす一方、主弁14の閉弁運動によりコイルの一巻きごとの間隔を狭めて、異物の通過空間を小となし、異物の通過を阻止するようになしたものである。
【0051】
この実施形態では、主弁14の開度が大のときにはコイルスプリング83におけるコイルの一巻きごとの間隔が大となって通水に対する抵抗を小となすとともに異物の通過を許容し、また主弁14の閉弁に際して主弁14の開度が小となり、上流部12aから下流部12bへの通水の流路面積が小となったときには、コイルの一巻きごとの間隔が小となって異物の通過空間を狭め、これにより異物に対する濾過作用を発揮する。
従ってこの実施形態においても、コイルスプリング83を主弁14と主弁座16との間に介装しておくだけで、通水時における強い水勢の確保と、閉弁時における主弁14による異物の噛込みの防止とを併せて実現することができる。
【0052】
図10は本発明の更に他の実施形態を示している。
この例は、給水路12の上流部12aにおける主弁14よりも更に上流側の部位、詳しくはここでは止水栓84側の部位に、コイルスプリング86を異物除去部材としてその軸心方向、即ち給水路12の方向に伸縮可能に設けた例である。
【0053】
この実施形態では、主弁14の開度が大で通水の流量が大のとき、即ち水勢が強いときにはコイルスプリング86が図10(A)に示しているように図中右方向に伸びた状態となって、コイルの一巻きごとの間隔を広げ、異物の通過空間を大となす一方、主弁14の開度が小となって通水の流路面積が設定よりも小となったときには、コイルスプリング86が図10(B)に示しているように給水路12の方向に縮んだ状態となって、コイルの一巻きごとの間隔を狭め、異物の通過空間を小となすようにした例である。
この実施形態においても、通水時における強い水勢の確保と、閉弁時における主弁14による異物の噛込みの防止とを併せて実現することができる。
【0054】
図11は本発明の更に他の実施形態を示している。
この例は、図10のコイルスプリング86に代えて、中心部に孔88を有する平面円形状のゴム膜90を、給水路12を横切る状態に設けた例である。
この例の場合、主弁14の開度が大で通水の流路面積が大であるとき、即ち水勢が強いときにはゴム膜90がその強い水勢によって図11(A)に示しているように給水路12の方向に伸びた状態となって中心部の孔88を広げる。即ち異物の通過空間を大とする。
【0055】
一方主弁14の開度が小となって通水の流路面積が設定よりも小となって以後は、ゴム膜90が給水路12の方向に縮んだ状態となって中心部の孔88を小さくし、異物の通過空間を小となす。
通常、流水中の異物は給水路12の下部を通って流れることから、このようにゴム膜90の中心部に孔88を設けておき、且つその孔88の開度を小さくすることで、十分に異物の通過を防止することができる。
この実施形態においても、通水時における強い水勢の確保と、閉弁時における主弁14による異物の噛込みの防止とを併せて実現することができる。
【0056】
以上本発明の実施形態を詳述したがこれらはあくまで一例示であり、本発明はダイヤフラム弁を主弁とするフラッシュバルブ装置にも適用可能であるなど、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の一実施形態であるフラッシュバルブ装置を主弁閉弁状態で示す図である。
【図2】図1の主弁及びストレーナを示す斜視図である。
【図3】同実施形態のフラッシュバルブ装置の作用を示す作用説明図である。
【図4】図3に続く作用説明図である。
【図5】図4に続く作用説明図である。
【図6】図5に続く作用説明図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す要部拡大図である。
【図8】本発明の更に他の実施形態を示す要部拡大図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態を示す要部拡大図である。
【図10】本発明の更に他の実施形態を示す要部拡大図である。
【図11】本発明の更に他の実施形態を示す要部拡大図である。
【図12】従来公知のフラッシュバルブ装置を示す図である。
【符号の説明】
【0058】
10 フラッシュバルブ装置
12 給水路
12a 上流部
12b 下流部
14 主弁
16 主弁座
18 圧力室
20 導水小孔
22 水抜路
24 起動弁
46,72,78 ストレーナ(異物除去部材)
80 細目メッシュ
82 粗目メッシュ
83 コイルスプリング(異物除去部材,コイル部材)
86 コイルスプリング(異物除去部材,弾性部材)
88 孔
90 ゴム膜(異物除去部材,弾性部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)給水路と、(b)該給水路を開閉する主弁と、(c)該主弁の背後に形成され、水の圧力により該主弁を閉弁方向に押圧する圧力室と、(d)前記給水路における前記主弁の上流部と前記圧力室とを連通させ、該給水路の水を該圧力室に導入する導水小孔と、(e)該圧力室の水を該給水路における前記主弁の下流部に抜き出す水抜路と、(f)該水抜路を開放して該主弁を開弁動作させ、給水を開始させる起動弁と、を備えて成るフラッシュバルブ装置において、
前記主弁の開度が閉弁と最大開度との間の設定開度よりも大で、前記上流部から該主弁を経て前記下流部に流れる通水の流路面積が大のときには異物の通過空間を大として該異物の通過を許容する一方、該主弁が閉弁するに際して該主弁の開度が前記設定開度以下の小となることにより前記通水の流路面積が設定以下に小となって以後は、前記異物の通過空間を小となして該異物に対して濾過作用をなし、該異物を除去する異物除去部材を、前記上流部の前記主弁の周りに若しくは該主弁より上流側に離れた部位に設けたことを特徴とするフラッシュバルブ装置。
【請求項2】
請求項1において、前記異物除去部材が、前記主弁を取り囲む位置で該主弁と一体移動する状態に設けられた筒状且つメッシュ部材であって、前記主弁の開度が前記設定開度よりも大のときは前記通水の流路の主弁座とは反対側の一部を横切り、該主弁座側の他部を開放状態として異物の通過を許容する一方、前記主弁が閉弁するに際して該主弁の開度が前記設定開度以下となることにより前記通水の流路面積が前記設定以下の小となって以後は、該通水の流路を全体的に横切る状態となって異物濾過するストレーナとなしてあることを特徴とするフラッシュバルブ装置。
【請求項3】
請求項1において、前記異物除去部材が、主弁座を取り囲む位置で固定状態に設けられた筒状且つメッシュ部材であって、前記主弁の開度が前記設定開度よりも大のときには前記通水の流路の前記主弁座側の他部を横切る状態、反対側の一部であって前記主弁との間の部分を開放状態として異物の通過を許容する一方、該主弁が閉弁するに際して該主弁の開度が前記設定開度以下の小となって前記通水の流路面積が設定以下の小となって以後は該通水の流路を全体的に横切る状態となって異物濾過するストレーナとなしてあることを特徴とするフラッシュバルブ装置。
【請求項4】
請求項1において、前記異物除去部材が、主弁座及び前記主弁を取り囲む位置に固定状態に設けられた筒状且つメッシュ部材であって、
前記主弁座側の下部が細目メッシュに、反対側の上部が粗目メッシュに構成されており、
前記主弁の開度が前記設定開度よりも大のときには前記通水の流路の前記主弁座側の他部を前記下部の細目メッシュが横切り、前記上部の粗目メッシュが前記通水の流路の反対側の一部を横切る状態となる一方、該主弁が閉弁するに際して該主弁の開度が前記設定開度以下となることにより該通水の流路面積が設定以下の小となって以後は、該通水の流路の全体を前記細目メッシュが横切る状態となって異物濾過するストレーナとなしてあることを特徴とするフラッシュバルブ装置。
【請求項5】
請求項1において、前記異物除去部材が、前記主弁と主弁座との間に介装されて該主弁側の一端が該主弁と一体移動する状態に、該主弁座側の他端が固定とされて該主弁の移動方向に伸縮運動し、該主弁の開弁運動に連動して異物の通過空間を大となす一方、該主弁の閉弁運動に連動して異物の通過空間を小となす伸縮部材となしてあることを特徴とするフラッシュバルブ装置。
【請求項6】
請求項5において、前記異物除去部材が、線材をコイル状に巻回した部材であって、前記主弁の開弁運動によりコイルの一巻ごとの間隔を広げ、該主弁の閉弁運動によりコイルの一巻ごとの間隔を狭めるコイル部材となしてあることを特徴とするフラッシュバルブ装置。
【請求項7】
請求項1において、前記異物除去部材が、前記主弁と離れた位置で前記上流部を横切る状態に設けられた弾性部材であって、該弾性部材は水勢の強弱に応じて前記給水路の方向に弾性的に伸縮し、伸びた状態で異物の通過空間を大となす一方、縮んだ状態で該異物の通過空間を小とするものとなしてあることを特徴とするフラッシュバルブ装置。
【請求項8】
請求項7において、前記異物除去部材が、コイルスプリング又は中心部に孔を有するゴム膜等の弾性膜となしてあることを特徴とするフラッシュバルブ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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