フロート位置センサ
【課題】 電源を切った後にフロートが移動したとしても、次の電源投入時に特に調整することがないフロート位置センサを簡便な構造によって提供することを目的とする。
【解決手段】 フロートと、前記フロートの移動に伴う磁界の変化を検出するために前記フロートの移動方向の側方に設けられた磁気センサとを備えたフロート位置センサであって、前記フロートの移動に伴う磁界の変化を、前記磁気センサ近傍に設けられた移動可能な磁石を介して前記磁気センサにより検出することを特徴とする。
【解決手段】 フロートと、前記フロートの移動に伴う磁界の変化を検出するために前記フロートの移動方向の側方に設けられた磁気センサとを備えたフロート位置センサであって、前記フロートの移動に伴う磁界の変化を、前記磁気センサ近傍に設けられた移動可能な磁石を介して前記磁気センサにより検出することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面積式流量計や液面計等に使用されるフロートを使用した位置センサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、面積式流量計には、図1に示すように、フロート位置センサを設けたものがある(特許文献1及び2)。このフロート1は、内径が上方に向かって徐々に大きくなるように構成されたパイプ2内に配置され、パイプ2内を下方から上方へと通過する流体の流量が多くなるに伴い、フロート1は浮上し、その自重が押し上げられる流体の力と均衡したところで留まり、その位置で流量が測定できるものである。
このような面積式流量計は、流量を検知したい上記パイプ2の外壁に磁気センサ3を取り付け、上記フロート1の通過を検知してパイプ2内の流体の流量が設定された流量より多いか少ないかをスイッチ回路4から信号として出力する。
上記面積流量計の場合、通常、フロート1内に磁石5を内蔵しており、フロート1の通過を磁気又は光学的に検知するようにしている。
磁気による検知方法としては、リードスイッチ、ホールIC、MR/GMR磁気センサ等の磁気近接スイッチが使われ、磁気センサはN極・S極を判別できるバイポーラ型が用いられる。図1に示した構成では、フロート1内の磁石5が磁気センサ3の近傍を通過するとき磁気センサ3にかかる磁気の極性が変化するのでそれをコンパレータ6で検出する。
【0003】
図2の上側は、パイプ2内において、上から下へフロート1が移動する時の(感磁軸)磁気センサ3とコンパレータ6との位置関係を模式的に示したものであり、下側は、磁気センサ3の出力及びコンパレータ6の出力を示したものである。
コンパレータ6のヒステリシスによってフロート1が磁気センサ3から遠ざかっても、フロート1が磁気センサ3よりも下にある限り出力は保持されることになる。続いて、フロート1が下から上へ上昇して磁気センサ3よりも上方に移動した時に、コンパレータ6の出力は反転する。
【0004】
このような従来の位置センサには次のような不便さがある。実際の現場に設置され、運用されている流量計において、流量計は面積式であるので機械的なものであり電源の供給なしで動作している。一方、磁気センサ3は電気的なものであり電源の供給が必須である。ある事情で一旦電源が切られると、次に電源を投入した時はフロートが磁気センサ3の近傍にない限り初期状態で立ち上がることになる。即ち、電源を一時的に切った場合は必ず初期調整を行う必要がある。電源を入れた後に、例えば、一度流体の流れを止め再度流すなどの操作を行いフロート1を磁気センサ3の近傍を通過させることにより状態を一致させることが必要である。
電源のオン・オフ等の状態が変化した時にその状態を不揮発性メモリに記憶させておく方法も考えられるが、電源のオン・オフの前後で、フロート1が移動すると、次の電源投入時に状態の不一致が発生してしまうという問題がある。
液面計においても、磁石式でフロート位置を判定しようとする方式では全く同様の不便さがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭62−9132号公報
【特許文献2】実開昭63−2123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、電源を切った後にフロートが移動したとしても、次の電源投入時に特に調整する必要がないフロート位置センサを簡便な構造によって提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のフロート位置センサは、請求項1に記載の通り、フロートと、前記フロートの移動に伴う磁界の変化を検出するために前記フロートの移動方向の側方に設けられた磁気センサとを備えたフロート位置センサであって、前記フロートの移動に伴う磁界の変化を、前記磁気センサ近傍に設けられた移動可能な磁石を介して前記磁気センサにより検出することを特徴とする。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の発明において、前記移動可能な磁石は、前記フロートの移動する方向と前記磁気センサとの間、或いは、前記磁気センサの前記フロート側とは反対側に配置したことを特徴とする。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記磁石は、前記フロートの移動方向と平行な軸により回転可能に軸支されていることを特徴とする。
また、請求項4記載の本発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の発明において、前記磁石は、前記フロートの移動方向に対して、近接又は離間する方向における移動を規制するための筐体内に配置されることを特徴とする。
また、請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の発明において、前記筐体内壁に前記磁石の回転する範囲を規制するための突起を設けたことを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載のフロート位置センサにおいて、前記磁石は、柱状又は円盤状の多極磁石であることを特徴とする。
また、請求項7記載の本発明は、請求項1乃至6の何れか1項に記載のフロート位置センサにおいて、前記磁石の極側の端部を、錘形状又は球面形状に形成したことを特徴とする。
また、請求項8記載の本発明は、請求項1乃至7の何れか1項に記載のフロート位置センサにおいて、前記磁石は、両極間を結ぶ線が屈曲して形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電源のオン・オフ時等においてフロートの移動があっても、次の測定時に調整の必要のないフロート位置センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】従来のフロート位置センサの構造の説明側断面図
【図2】同センサの出力及びコンパレータの出力の説明図
【図3】本発明の一実施の形態のフロート位置センサの説明図((a)は平面図であり、(b)は側面図である。)
【図4】同フロート位置センサの軸構造の説明図
【図5】図3の形態における磁石の回転の説明図
【図6】本発明の別の実施の形態のフロート位置センサの説明図
【図7】図6の形態における磁石の回転の説明図
【図8】本発明の別の実施の形態のフロート位置センサの説明図
【図9】図8の形態における磁石の回転の説明図
【図10】磁石の回転が制限される例の説明図
【図11】本発明の他の実施の形態の磁石の端部の説明図
【図12】本発明の他の実施の形態の磁石の端部の説明図
【図13】本発明の他の実施の形態の磁石の形状の説明図
【図14】本発明の他の実施の形態の磁石の形状の説明図
【図15】図14に示した形状の磁石の回転の説明図
【図16】筐体内壁に突起を設けた場合の磁石の回転の説明図
【図17】筐体内壁に突起を設けた場合の他の実施の形態の磁石の回転の説明図
【図18】本発明の一実施の形態の磁石の磁力線と磁気センサの感磁軸の説明図
【図19】本発明の一実施の形態の磁石と磁気センサとの位置関係を示す図
【図20】本発明の一実施の形態のフロート位置センサにおけるフロートの移動及び磁気センサの受ける磁界の説明図
【図21】図20の過程において電源の入・切を行った場合の説明図
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
図3に本発明の一実施の形態のフロート位置センサの基本構成を示す。
パイプ2内には、流体の移動に伴って移動できるように、内部に磁石5を備えたフロート1が設けられている。フロート1内の磁石5は、流体の移動方向にS極及びN極が向くように構成され、図示したものでは、上側がS極、下側がN極となるように構成されている。尚、フロート1は、磁性を有するものであれば特に制限はなく、フロート1自体を磁性材料で構成してもよい。
【0011】
パイプ2、即ち、フロート1の移動方向の側方には、磁気センサ3が設けられ、磁気センサ3とパイプ2側面との間に、図4に示すように、フロート1の移動方向と平行な回転軸7aにより、磁石7の長手方向の中央部を軸支して、この回転軸7aを中心として水平面内において回転可能な磁石7が配置される。
尚、磁石7は、磁石7に棒磁石や針形磁石を使用する場合には、軸を不要とすることも可能である。接触面積が小さいため静止摩擦が小さいからである。例えば、表面磁束密度約1000ガウスの磁性を有するフロート1と700ガウスの先端を球状に形成した2mm×2mm×6mmの磁石7の組み合わせで、内径7mm、高さ3mmの空間に磁石7には軸を持たせず閉じ込めた構造で安定した動作を確認している。
磁気センサ3としては、例えば、ホール素子、ホールIC、MR磁気センサ、GMR磁気センサ等を用いることができる。
尚、磁石7を筐体8内に設けることが好ましい。フロート1の磁力により、磁石7がフロート1側に近接する方向又は離間する方向に移動することを防ぐためである。また、筐体8内に磁石7を配置する場合には、磁石7の回転が円滑となるように筐体8を円筒状に形成することが好ましい。
【0012】
上記構成において、初期状態を示す図5(a)及び(b)から、パイプ2内を上下方向にフロート1が移動したことに伴う周囲の磁界の変化により、図5の(c)及び(d)に示すように、磁石7が水平面において回転して初期状態に対して磁石7の向きが変化し、磁気センサ3にそれまでかかっていた磁界とは反対の極性の磁界がかかることになる。
【0013】
尚、上記図3及び図5では、磁石7が水平面で回転した例を説明したが、図6に示すように、磁石7がフロート1の移動方向と交わる方向において軸支されて回転できるように構成することもできる。初期状態を示す図7(a)及び(b)から、パイプ2内を上下方向にフロート1が移動したことに伴う周囲の磁界の変化により、図7の(c)及び(d)に示すように、磁石7が垂直面の方向において回転して初期状態に対して磁石7の向きが変化し、磁気センサ3にそれまでかかっていた磁界とは反対の極性の磁界がかかることになる。
【0014】
上記図3〜図7を参照して説明した例では、磁石7は、フロート1の移動する方向と磁気センサ3との間に配置したものを説明したが、磁石7は、磁気センサ3の近傍であれば、図8に示すように、磁気センサ3のフロート1と反対側に配置してもよい。
この場合も、初期状態を示す図9(a)及び(b)から、パイプ2内を上下方向にフロート1が移動したことに伴う周囲の磁界の変化により、図9の(c)及び(d)に示すように、磁石7が水平面において回転して初期状態に対して磁石7の向きが変化し、磁気センサ3にそれまでかかっていた磁界とは反対の極性の磁界がかかることになる。
【0015】
フロート1の位置により磁石7は回転し磁極の向きを変えるが、磁石7の形状によっては、回転しないでフロート1と反発状態を保ったままになる場合もある。反発力・吸引力が発生した時にも安定な平衡点が存在すると磁石7は反発して筐体8の奥側に押し込まれるが回転することがない場合がある。
具体的には、図10に示すように、(a)上方にあったフロートが下がってきて、(b)の状態になると磁石7はフロート1のS極に引っ張られて筐体8の壁につきあたり、(c)フロート1が更に下降すると磁石7のN極はフロート1のN極により反発力を受けて磁石7は筐体8の壁につきあたり回転しない。
この問題を回避するために、磁石7の端部を回転を妨げない形状とすることが好ましい。具体的には、図11に示すように、磁石7の極側の端部を球形状にしたり、或いは、図12に示すように、極側の端部を錐形状としさらに先端は引っかかりがないよう丸くする。このように形成することにより、安定な平衡を生じさせなくすることができる。
また、磁石7の回転を妨げない形状とするために、図11や図12に示した形状とする以外にも、図13や図14に示すような形状としてもよい。図13や図14では、磁石7のN極とS極とを結ぶ線を直線(180°)ではなく屈曲(例えば170°)させている。
図14で示した形状の磁石を磁石7として使用した場合で、フロート1の移動に伴う磁石7の状態を図15に示す。
フロート1のS極が近づくと、磁石7は回転して図15(a)の状態となる。この際、磁石7のS極はフロート1のS極に対して反発する。しかしながら、フロート1のS極の磁石7のN極への吸引力はS極への反発力より大きいため、図15(a)の状態で回転を止める。次に、フロート1のN極が近づくと、磁石7のN極は反発力を受け、S極は吸引力を受ける。このとき、磁石7のS極は図15(b)の例で左側に屈曲しているため、図15(b)の矢印の方向に回転し、図15(c)の位置で止まる。その後、フロート1のS極が近づいたときは、上記と同様、図15(d)に示すように磁石7が屈曲している方向に回転する。
このように、磁石7のN極とS極とを結ぶ線を屈曲(例えば170°)させた磁石7を使用すると、安定な平衡を生じさせず確実な動作が可能となる。
【0016】
フロート1は通常は流体の流れの変化に追従するので高速で動くことはない。しかし、まれにフロート1が高速で動く流量計が存在する。フロート1が高速で動くと、磁石7に回転力を与えたのち逆相の極を固定する前にフロート1が通過してしまうため、磁石7は惰性で回転を続け、結果として望ましくない形で止まることになる。過度な回転を避け、動作を確実にするために、また、磁石の形状を簡単にするために筐体8の内周壁に図16に示す突起状の回転止め9を設けることが有効である。図16に示した例における筐体8には内壁に棒磁石の回転を妨げる突起9が設けられている。この回転止め用の突起9は棒磁石が回転を妨げられる大きさにする。例えば、図16の筐体8のように円筒形のものを使用する場合には、棒磁石の長手方向の最長部分の長さと突起の高さを足した長さが筐体8の直径の長さを超える必要がある。これにより、フロート1の高速な動きに対しても突起9で磁石7の過度な回転を防ぐので正常な動作を保証する。
また、突起9は、図16に示すように、フロート1から最短位置に当たる部分の筐体8の内壁に設けることが好ましい。なぜなら、この位置に突起9を設けると、フロート1のS極又はN極の吸引力により回転して静止する磁石7の静止時の長手方向の直線は、突起9を設けていない状態で静止した場合のその直線を基準とした場合にその基準から傾斜したものになる。このため、上記で説明した図15の場合と同様に磁石7のN極、S極はそれぞれ回転する方向が決まり、安定な平衡状態をつくらないからである。
更に、突起9は筐体8に突起部分を加えるように、又は突起9を作る部分の外壁を窪ませて内壁に出っ張りを作るように、成型品の金型を設計すればよいだけなので、何らコスト上昇にはつながらない。
同様に、軸を持つ円盤型磁石を磁石7として使用する場合においても、回転止めとしての突起9を磁石7と筐体8内壁の両方に設けることによって、回転方向を固定し回転を確実なものにすることができる。図17に示す例では、先ほどの棒磁石の筐体8と同様に、フロート1から最短位置に当たる部分の筐体8の内壁に突起9を設けている。そして、磁石7の磁極2カ所の側面部表面にも突起9を設けている。これらの突起9の高さは磁石7回転時に、筐体8内壁側の突起9と磁石7側の突起が接触して回転が妨げられる高さであれば良い。
尚、図16及び図17の例では、突起はそれぞれ該三角形状、該長方形状としているが、磁石7の過度な回転を妨げることができるならば、特にこれらの形状に限定されるものではない。
【0017】
筐体8の上記の位置に突起9を設けると、図18(a)のように棒磁石の長手方向の直線と磁気センサ3の感磁軸が平行にならず、図18(b)のようになる。しかしながら、両者が平行にならなくても同一極性の磁力線が当たる限りは問題ない。
【0018】
磁気センサ3の感磁軸を基準とした場合の棒磁石の長手方向の許される傾斜角度は、磁石7とセンサ素子の位置と関係する。図19は棒磁石の長さ8mm、棒磁石7の中心からセンサ素子までの距離12mmとしたときのシミュレーションである。図19(b)は磁石が基準である磁気センサ3の感磁軸から35°傾いたときも、センサ素子位置にて磁力は感磁軸方向のベクトル成分を有していることが分かる。感磁軸方向のベクトル成分がセンサの感度を超えていれば使用可能である。例えば、表面磁束密度1000ガウスの磁石において、図19(b)のセンサ位置における感磁軸方向の磁束は約25エルステッドであり、通常の磁気センサ3で十分使用可能な強度を有する。
【0019】
次に、図20を参照して、磁石7の状態と磁気センサ3の出力との関係を具体的に説明する。図20の(a)は、左から順に磁石5が磁気センサ3に近づく方向(下方向)に移動し(S1)〜(S4)、下端(S4)に達した後に再び上昇移動する(S4)〜(S7)状態を示している。同図(b)は、同図(a)に対応して、磁石7のN極の方向と磁気センサ3からの信号出力を示している。
磁気センサ3は磁石7からの磁界を感知し信号出力する状態となっている。
磁石7は、フロート1から受ける磁界強度がある所定値を超えると回転して向きを変える((S3)及び(S6))。そして、フロート1が遠ざかっても磁石7が磁気センサ3に磁界をかけ続ける((S3)〜(S5))。
【0020】
次に、図20で説明した例の変形例を図21を参照して説明する。同図(b)に示すように、この例では、(S2)〜(S4)及び(S6)で電源を切り、それ以外では電源を入れている。同図(b)からも明らかなように、電源を切っている間も、フロート1も磁石7も移動可能であるため、電源が(S6)で再投入されたときにも磁気センサ3はフロート1の正しい位置を検知して信号出力ができることがわかる。
【符号の説明】
【0021】
1 フロート
2 パイプ
3 磁気センサ
4 スイッチ回路
5 磁石
6 コンパレータ
7 磁石
8 筐体
9 突起
【技術分野】
【0001】
本発明は、面積式流量計や液面計等に使用されるフロートを使用した位置センサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、面積式流量計には、図1に示すように、フロート位置センサを設けたものがある(特許文献1及び2)。このフロート1は、内径が上方に向かって徐々に大きくなるように構成されたパイプ2内に配置され、パイプ2内を下方から上方へと通過する流体の流量が多くなるに伴い、フロート1は浮上し、その自重が押し上げられる流体の力と均衡したところで留まり、その位置で流量が測定できるものである。
このような面積式流量計は、流量を検知したい上記パイプ2の外壁に磁気センサ3を取り付け、上記フロート1の通過を検知してパイプ2内の流体の流量が設定された流量より多いか少ないかをスイッチ回路4から信号として出力する。
上記面積流量計の場合、通常、フロート1内に磁石5を内蔵しており、フロート1の通過を磁気又は光学的に検知するようにしている。
磁気による検知方法としては、リードスイッチ、ホールIC、MR/GMR磁気センサ等の磁気近接スイッチが使われ、磁気センサはN極・S極を判別できるバイポーラ型が用いられる。図1に示した構成では、フロート1内の磁石5が磁気センサ3の近傍を通過するとき磁気センサ3にかかる磁気の極性が変化するのでそれをコンパレータ6で検出する。
【0003】
図2の上側は、パイプ2内において、上から下へフロート1が移動する時の(感磁軸)磁気センサ3とコンパレータ6との位置関係を模式的に示したものであり、下側は、磁気センサ3の出力及びコンパレータ6の出力を示したものである。
コンパレータ6のヒステリシスによってフロート1が磁気センサ3から遠ざかっても、フロート1が磁気センサ3よりも下にある限り出力は保持されることになる。続いて、フロート1が下から上へ上昇して磁気センサ3よりも上方に移動した時に、コンパレータ6の出力は反転する。
【0004】
このような従来の位置センサには次のような不便さがある。実際の現場に設置され、運用されている流量計において、流量計は面積式であるので機械的なものであり電源の供給なしで動作している。一方、磁気センサ3は電気的なものであり電源の供給が必須である。ある事情で一旦電源が切られると、次に電源を投入した時はフロートが磁気センサ3の近傍にない限り初期状態で立ち上がることになる。即ち、電源を一時的に切った場合は必ず初期調整を行う必要がある。電源を入れた後に、例えば、一度流体の流れを止め再度流すなどの操作を行いフロート1を磁気センサ3の近傍を通過させることにより状態を一致させることが必要である。
電源のオン・オフ等の状態が変化した時にその状態を不揮発性メモリに記憶させておく方法も考えられるが、電源のオン・オフの前後で、フロート1が移動すると、次の電源投入時に状態の不一致が発生してしまうという問題がある。
液面計においても、磁石式でフロート位置を判定しようとする方式では全く同様の不便さがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭62−9132号公報
【特許文献2】実開昭63−2123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、電源を切った後にフロートが移動したとしても、次の電源投入時に特に調整する必要がないフロート位置センサを簡便な構造によって提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のフロート位置センサは、請求項1に記載の通り、フロートと、前記フロートの移動に伴う磁界の変化を検出するために前記フロートの移動方向の側方に設けられた磁気センサとを備えたフロート位置センサであって、前記フロートの移動に伴う磁界の変化を、前記磁気センサ近傍に設けられた移動可能な磁石を介して前記磁気センサにより検出することを特徴とする。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の発明において、前記移動可能な磁石は、前記フロートの移動する方向と前記磁気センサとの間、或いは、前記磁気センサの前記フロート側とは反対側に配置したことを特徴とする。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記磁石は、前記フロートの移動方向と平行な軸により回転可能に軸支されていることを特徴とする。
また、請求項4記載の本発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の発明において、前記磁石は、前記フロートの移動方向に対して、近接又は離間する方向における移動を規制するための筐体内に配置されることを特徴とする。
また、請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の発明において、前記筐体内壁に前記磁石の回転する範囲を規制するための突起を設けたことを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載のフロート位置センサにおいて、前記磁石は、柱状又は円盤状の多極磁石であることを特徴とする。
また、請求項7記載の本発明は、請求項1乃至6の何れか1項に記載のフロート位置センサにおいて、前記磁石の極側の端部を、錘形状又は球面形状に形成したことを特徴とする。
また、請求項8記載の本発明は、請求項1乃至7の何れか1項に記載のフロート位置センサにおいて、前記磁石は、両極間を結ぶ線が屈曲して形成されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、電源のオン・オフ時等においてフロートの移動があっても、次の測定時に調整の必要のないフロート位置センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】従来のフロート位置センサの構造の説明側断面図
【図2】同センサの出力及びコンパレータの出力の説明図
【図3】本発明の一実施の形態のフロート位置センサの説明図((a)は平面図であり、(b)は側面図である。)
【図4】同フロート位置センサの軸構造の説明図
【図5】図3の形態における磁石の回転の説明図
【図6】本発明の別の実施の形態のフロート位置センサの説明図
【図7】図6の形態における磁石の回転の説明図
【図8】本発明の別の実施の形態のフロート位置センサの説明図
【図9】図8の形態における磁石の回転の説明図
【図10】磁石の回転が制限される例の説明図
【図11】本発明の他の実施の形態の磁石の端部の説明図
【図12】本発明の他の実施の形態の磁石の端部の説明図
【図13】本発明の他の実施の形態の磁石の形状の説明図
【図14】本発明の他の実施の形態の磁石の形状の説明図
【図15】図14に示した形状の磁石の回転の説明図
【図16】筐体内壁に突起を設けた場合の磁石の回転の説明図
【図17】筐体内壁に突起を設けた場合の他の実施の形態の磁石の回転の説明図
【図18】本発明の一実施の形態の磁石の磁力線と磁気センサの感磁軸の説明図
【図19】本発明の一実施の形態の磁石と磁気センサとの位置関係を示す図
【図20】本発明の一実施の形態のフロート位置センサにおけるフロートの移動及び磁気センサの受ける磁界の説明図
【図21】図20の過程において電源の入・切を行った場合の説明図
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本発明の実施の形態について説明する。
図3に本発明の一実施の形態のフロート位置センサの基本構成を示す。
パイプ2内には、流体の移動に伴って移動できるように、内部に磁石5を備えたフロート1が設けられている。フロート1内の磁石5は、流体の移動方向にS極及びN極が向くように構成され、図示したものでは、上側がS極、下側がN極となるように構成されている。尚、フロート1は、磁性を有するものであれば特に制限はなく、フロート1自体を磁性材料で構成してもよい。
【0011】
パイプ2、即ち、フロート1の移動方向の側方には、磁気センサ3が設けられ、磁気センサ3とパイプ2側面との間に、図4に示すように、フロート1の移動方向と平行な回転軸7aにより、磁石7の長手方向の中央部を軸支して、この回転軸7aを中心として水平面内において回転可能な磁石7が配置される。
尚、磁石7は、磁石7に棒磁石や針形磁石を使用する場合には、軸を不要とすることも可能である。接触面積が小さいため静止摩擦が小さいからである。例えば、表面磁束密度約1000ガウスの磁性を有するフロート1と700ガウスの先端を球状に形成した2mm×2mm×6mmの磁石7の組み合わせで、内径7mm、高さ3mmの空間に磁石7には軸を持たせず閉じ込めた構造で安定した動作を確認している。
磁気センサ3としては、例えば、ホール素子、ホールIC、MR磁気センサ、GMR磁気センサ等を用いることができる。
尚、磁石7を筐体8内に設けることが好ましい。フロート1の磁力により、磁石7がフロート1側に近接する方向又は離間する方向に移動することを防ぐためである。また、筐体8内に磁石7を配置する場合には、磁石7の回転が円滑となるように筐体8を円筒状に形成することが好ましい。
【0012】
上記構成において、初期状態を示す図5(a)及び(b)から、パイプ2内を上下方向にフロート1が移動したことに伴う周囲の磁界の変化により、図5の(c)及び(d)に示すように、磁石7が水平面において回転して初期状態に対して磁石7の向きが変化し、磁気センサ3にそれまでかかっていた磁界とは反対の極性の磁界がかかることになる。
【0013】
尚、上記図3及び図5では、磁石7が水平面で回転した例を説明したが、図6に示すように、磁石7がフロート1の移動方向と交わる方向において軸支されて回転できるように構成することもできる。初期状態を示す図7(a)及び(b)から、パイプ2内を上下方向にフロート1が移動したことに伴う周囲の磁界の変化により、図7の(c)及び(d)に示すように、磁石7が垂直面の方向において回転して初期状態に対して磁石7の向きが変化し、磁気センサ3にそれまでかかっていた磁界とは反対の極性の磁界がかかることになる。
【0014】
上記図3〜図7を参照して説明した例では、磁石7は、フロート1の移動する方向と磁気センサ3との間に配置したものを説明したが、磁石7は、磁気センサ3の近傍であれば、図8に示すように、磁気センサ3のフロート1と反対側に配置してもよい。
この場合も、初期状態を示す図9(a)及び(b)から、パイプ2内を上下方向にフロート1が移動したことに伴う周囲の磁界の変化により、図9の(c)及び(d)に示すように、磁石7が水平面において回転して初期状態に対して磁石7の向きが変化し、磁気センサ3にそれまでかかっていた磁界とは反対の極性の磁界がかかることになる。
【0015】
フロート1の位置により磁石7は回転し磁極の向きを変えるが、磁石7の形状によっては、回転しないでフロート1と反発状態を保ったままになる場合もある。反発力・吸引力が発生した時にも安定な平衡点が存在すると磁石7は反発して筐体8の奥側に押し込まれるが回転することがない場合がある。
具体的には、図10に示すように、(a)上方にあったフロートが下がってきて、(b)の状態になると磁石7はフロート1のS極に引っ張られて筐体8の壁につきあたり、(c)フロート1が更に下降すると磁石7のN極はフロート1のN極により反発力を受けて磁石7は筐体8の壁につきあたり回転しない。
この問題を回避するために、磁石7の端部を回転を妨げない形状とすることが好ましい。具体的には、図11に示すように、磁石7の極側の端部を球形状にしたり、或いは、図12に示すように、極側の端部を錐形状としさらに先端は引っかかりがないよう丸くする。このように形成することにより、安定な平衡を生じさせなくすることができる。
また、磁石7の回転を妨げない形状とするために、図11や図12に示した形状とする以外にも、図13や図14に示すような形状としてもよい。図13や図14では、磁石7のN極とS極とを結ぶ線を直線(180°)ではなく屈曲(例えば170°)させている。
図14で示した形状の磁石を磁石7として使用した場合で、フロート1の移動に伴う磁石7の状態を図15に示す。
フロート1のS極が近づくと、磁石7は回転して図15(a)の状態となる。この際、磁石7のS極はフロート1のS極に対して反発する。しかしながら、フロート1のS極の磁石7のN極への吸引力はS極への反発力より大きいため、図15(a)の状態で回転を止める。次に、フロート1のN極が近づくと、磁石7のN極は反発力を受け、S極は吸引力を受ける。このとき、磁石7のS極は図15(b)の例で左側に屈曲しているため、図15(b)の矢印の方向に回転し、図15(c)の位置で止まる。その後、フロート1のS極が近づいたときは、上記と同様、図15(d)に示すように磁石7が屈曲している方向に回転する。
このように、磁石7のN極とS極とを結ぶ線を屈曲(例えば170°)させた磁石7を使用すると、安定な平衡を生じさせず確実な動作が可能となる。
【0016】
フロート1は通常は流体の流れの変化に追従するので高速で動くことはない。しかし、まれにフロート1が高速で動く流量計が存在する。フロート1が高速で動くと、磁石7に回転力を与えたのち逆相の極を固定する前にフロート1が通過してしまうため、磁石7は惰性で回転を続け、結果として望ましくない形で止まることになる。過度な回転を避け、動作を確実にするために、また、磁石の形状を簡単にするために筐体8の内周壁に図16に示す突起状の回転止め9を設けることが有効である。図16に示した例における筐体8には内壁に棒磁石の回転を妨げる突起9が設けられている。この回転止め用の突起9は棒磁石が回転を妨げられる大きさにする。例えば、図16の筐体8のように円筒形のものを使用する場合には、棒磁石の長手方向の最長部分の長さと突起の高さを足した長さが筐体8の直径の長さを超える必要がある。これにより、フロート1の高速な動きに対しても突起9で磁石7の過度な回転を防ぐので正常な動作を保証する。
また、突起9は、図16に示すように、フロート1から最短位置に当たる部分の筐体8の内壁に設けることが好ましい。なぜなら、この位置に突起9を設けると、フロート1のS極又はN極の吸引力により回転して静止する磁石7の静止時の長手方向の直線は、突起9を設けていない状態で静止した場合のその直線を基準とした場合にその基準から傾斜したものになる。このため、上記で説明した図15の場合と同様に磁石7のN極、S極はそれぞれ回転する方向が決まり、安定な平衡状態をつくらないからである。
更に、突起9は筐体8に突起部分を加えるように、又は突起9を作る部分の外壁を窪ませて内壁に出っ張りを作るように、成型品の金型を設計すればよいだけなので、何らコスト上昇にはつながらない。
同様に、軸を持つ円盤型磁石を磁石7として使用する場合においても、回転止めとしての突起9を磁石7と筐体8内壁の両方に設けることによって、回転方向を固定し回転を確実なものにすることができる。図17に示す例では、先ほどの棒磁石の筐体8と同様に、フロート1から最短位置に当たる部分の筐体8の内壁に突起9を設けている。そして、磁石7の磁極2カ所の側面部表面にも突起9を設けている。これらの突起9の高さは磁石7回転時に、筐体8内壁側の突起9と磁石7側の突起が接触して回転が妨げられる高さであれば良い。
尚、図16及び図17の例では、突起はそれぞれ該三角形状、該長方形状としているが、磁石7の過度な回転を妨げることができるならば、特にこれらの形状に限定されるものではない。
【0017】
筐体8の上記の位置に突起9を設けると、図18(a)のように棒磁石の長手方向の直線と磁気センサ3の感磁軸が平行にならず、図18(b)のようになる。しかしながら、両者が平行にならなくても同一極性の磁力線が当たる限りは問題ない。
【0018】
磁気センサ3の感磁軸を基準とした場合の棒磁石の長手方向の許される傾斜角度は、磁石7とセンサ素子の位置と関係する。図19は棒磁石の長さ8mm、棒磁石7の中心からセンサ素子までの距離12mmとしたときのシミュレーションである。図19(b)は磁石が基準である磁気センサ3の感磁軸から35°傾いたときも、センサ素子位置にて磁力は感磁軸方向のベクトル成分を有していることが分かる。感磁軸方向のベクトル成分がセンサの感度を超えていれば使用可能である。例えば、表面磁束密度1000ガウスの磁石において、図19(b)のセンサ位置における感磁軸方向の磁束は約25エルステッドであり、通常の磁気センサ3で十分使用可能な強度を有する。
【0019】
次に、図20を参照して、磁石7の状態と磁気センサ3の出力との関係を具体的に説明する。図20の(a)は、左から順に磁石5が磁気センサ3に近づく方向(下方向)に移動し(S1)〜(S4)、下端(S4)に達した後に再び上昇移動する(S4)〜(S7)状態を示している。同図(b)は、同図(a)に対応して、磁石7のN極の方向と磁気センサ3からの信号出力を示している。
磁気センサ3は磁石7からの磁界を感知し信号出力する状態となっている。
磁石7は、フロート1から受ける磁界強度がある所定値を超えると回転して向きを変える((S3)及び(S6))。そして、フロート1が遠ざかっても磁石7が磁気センサ3に磁界をかけ続ける((S3)〜(S5))。
【0020】
次に、図20で説明した例の変形例を図21を参照して説明する。同図(b)に示すように、この例では、(S2)〜(S4)及び(S6)で電源を切り、それ以外では電源を入れている。同図(b)からも明らかなように、電源を切っている間も、フロート1も磁石7も移動可能であるため、電源が(S6)で再投入されたときにも磁気センサ3はフロート1の正しい位置を検知して信号出力ができることがわかる。
【符号の説明】
【0021】
1 フロート
2 パイプ
3 磁気センサ
4 スイッチ回路
5 磁石
6 コンパレータ
7 磁石
8 筐体
9 突起
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フロートと、前記フロートの移動に伴う磁界の変化を検出するために前記フロートの移動方向の側方に設けられた磁気センサとを備えたフロート位置センサであって、前記フロートの移動に伴う磁界の変化を、前記磁気センサ近傍に設けられた移動可能な磁石を介して前記磁気センサにより検出することを特徴とするフロート位置センサ。
【請求項2】
前記移動可能な磁石は、前記フロートの移動する方向と前記磁気センサとの間、或いは、前記磁気センサの前記フロート側とは反対側に配置したことを特徴とする請求項1に記載のフロート位置センサ。
【請求項3】
前記磁石は、前記フロートの移動方向と平行な軸により回転可能に軸支されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフロート位置センサ。
【請求項4】
前記磁石は、前記フロートの移動方向に対して、近接又は離間する方向における移動を規制するための筐体内に配置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のフロート位置センサ。
【請求項5】
前記筐体内壁に前記磁石の回転する範囲を規制するための突起を設けたことを特徴とする請求項4に記載のフロート位置センサ。
【請求項6】
前記磁石は、柱状又は円盤状の多極磁石であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のフロート位置センサ。
【請求項7】
前記磁石の極側の端部を、錘形状又は球面形状に形成したことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のフロート位置センサ。
【請求項8】
前記磁石は、両極間を結ぶ線が屈曲して形成されたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のフロート位置センサ。
【請求項1】
フロートと、前記フロートの移動に伴う磁界の変化を検出するために前記フロートの移動方向の側方に設けられた磁気センサとを備えたフロート位置センサであって、前記フロートの移動に伴う磁界の変化を、前記磁気センサ近傍に設けられた移動可能な磁石を介して前記磁気センサにより検出することを特徴とするフロート位置センサ。
【請求項2】
前記移動可能な磁石は、前記フロートの移動する方向と前記磁気センサとの間、或いは、前記磁気センサの前記フロート側とは反対側に配置したことを特徴とする請求項1に記載のフロート位置センサ。
【請求項3】
前記磁石は、前記フロートの移動方向と平行な軸により回転可能に軸支されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のフロート位置センサ。
【請求項4】
前記磁石は、前記フロートの移動方向に対して、近接又は離間する方向における移動を規制するための筐体内に配置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のフロート位置センサ。
【請求項5】
前記筐体内壁に前記磁石の回転する範囲を規制するための突起を設けたことを特徴とする請求項4に記載のフロート位置センサ。
【請求項6】
前記磁石は、柱状又は円盤状の多極磁石であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のフロート位置センサ。
【請求項7】
前記磁石の極側の端部を、錘形状又は球面形状に形成したことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のフロート位置センサ。
【請求項8】
前記磁石は、両極間を結ぶ線が屈曲して形成されたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のフロート位置センサ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2011−220926(P2011−220926A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−92252(P2010−92252)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【出願人】(594025564)株式会社ロッキー (4)
【出願人】(390039837)東フロコーポレーション株式会社 (17)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【出願人】(594025564)株式会社ロッキー (4)
【出願人】(390039837)東フロコーポレーション株式会社 (17)
【Fターム(参考)】
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