説明

ブック型収納フォルダ

【課題】素材となるシート部材の型抜きの板取り効率がよく、組み立ても容易であり、さらに、3頁以上の収納フォルダにも適用可能なブック型収納フォルダを提供する。
【解決手段】ブック型収納フォルダ10の素材となる厚紙部材1は、互いに平行する複数の水平折線を介して連設された頁用片体11〜13と、該頁用片体のそれぞれに垂直折線を介して連設された収納部用片体14〜16と、該収納部用片体の両側に水平折線を介して連設された糊代用片体とを具備し、上記収納部用片体を垂直折線で折り曲げ、さらに上記糊代用片体を水平折線で折り曲げ、対面する上記頁用片体の面に粘着することによって、挿入用開口を有する3つの収納部を有する収納フォルダが形成され、上記頁用片体を上記水平折線でそれぞれ重なるように折り畳んで携帯および/または保管可能状態とすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブック形状を有する収納フォルダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、取り扱い説明書や記録媒体用ディスク、あるいは、カードやはがき等をまとめて収納することができるブック形状を有する折り畳み可能な厚紙収納フォルダとして、例えば、折り畳み状態の斜視図である図24の2頁型収納フォルダ、あるいは、図28の3頁型収納フォルダがある。
【0003】
図23の開き状態,図24の折り畳み状態に示す従来の2頁型収納フォルダ100は、2つ折り可能であって、2つの収納部100a,100bを有している。上記収納部には、取り扱い説明書やCD等の収納が可能である。図22は、収納フォルダ100の組み立て前の厚紙部材(ブランク状態)101の展開図を示している。なお、以下の説明で展開図上の左,右方向(水平方向)をX方向とし、上下方向(垂直方向)をY方向とする。
【0004】
シート部材である厚紙部材101は、頁用片体101a,101bと、収納部片体101d,101eと、収納部片体の端部に連設される糊代用片体101f,101g等を有してなる。頁用片体101aと、101bとは、背表紙部101cを介して連設される。収納部片体101dは、底面部を介して連設され、収納部片体101eは、側面部を介して連設される。
【0005】
図21の破線で示した折線を谷折りして組み立て、糊代用片体101f,101gを頁用片体101a,101bにそれぞれ糊付けすると、図23に示す開き状態の2頁型収納フォルダ100が得られる。この収納フォルダ100を折り畳むと図24の折り畳み状態となり、この状態で携帯、あるいは、保管が可能である。
【0006】
一方、図28の3頁型収納フォルダ110は、3つ折り可能であって、図27の開き状態の斜視図に示すように3つの収納部110a,110b,110cを有している。図26は、収納フォルダ110の組み立て前の厚紙部材(ブランク状態)111の展開図を示している。
【0007】
シート部材である厚紙部材111は、頁用片体111a,111b,111cと、収納部片体111f,111g,111hと、上記収納部片体の端部に連設される糊代用片体111i,111j,111k等を有してなる。頁用片体111aと111bとは、背表紙部111dを介して連設され、頁用片体111bと頁用片体111cとは、背表紙部111eを介して連設される。収納部片体111fは、側面部を介して連設され、収納部片体111gは、底面部を介して連設され、収納部片体111hは、側面部を介して連設される。
【0008】
図26の破線で示した折線を谷折りして組み立て、糊代用片体111i,111j,111kを頁用片体111a,111b,111cにそれぞれ糊付けすると、図27に示す開き状態の3頁型収納フォルダ110が得られる。この収納フォルダ110を折り畳むと図28の折り畳み状態となり、この状態で携帯、あるいは、保管が可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上述した図24に示す2頁型収納フォルダ100の厚紙部材101の板取りは、図22に示すようにおおよそL字形状となり、デッドスペ−スが大きく、必ずしも板取りの効率がよいとはいえない。そこで、図25の厚紙部材の展開図に示すように収納部片体101eをY側に連設して設けると、収納部片体101dと101eとが干渉(ハッチング指示部分)して板取りができない。
【0010】
一方、上述した図28に示す3頁型収納フォルダ110の厚紙部材111の板取りも図26に示すように両サイドに収納部片体が突出するのでX方向の幅が広くなる。例えば、収納物として記録媒体であるCDやはがきサイズの説明書等を収納する3頁型収納フォルダを考えると、図26に示す板取りでは、A2版(JIS)等の定型サイズの大きさに対して1枚の厚紙部材111が取れなかったり、取り数が悪く、デッドスペ−スが大きくなったりして効率が悪い。
【0011】
また、図26の展開図のような板取り形状では4頁以上の収納フォルダは製作できないといった問題もある。
【0012】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、素材となるシート部材の型抜きの板取り効率がよく、組み立ても容易であり、2頁だけでなく、3頁以上の収納フォルダにも適用可能なブック型収納フォルダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の請求項1記載のブック型収納フォルダは、単一の展開状態のシート部材から形成されるブック型収納フォルダにおいて、互いに平行する複数の水平折線を介して連設された2つ以上の頁用片体と、少なくとも2つの上記頁用片体である第一および第二の頁用片体のそれぞれに、上記水平折線に対して垂直方向の垂直折線を介して、連設された第一および第二の収納部用片体と、上記第一の収納部用片体の両側に水平折線を介して連設された第一の糊代用片体と、展開状態で上記第一の糊代用片体に対して上記水平折線方向に沿う方向において上記第一の糊代用片体とは異なる領域に位置するようにして、上記第二の収納部用片体の両側に水平折れ腺を介して連設された第二の糊代用片体とを具備し、第一および第二の上記収納部用片体を上記垂直折線で折り曲げ、さらに上記水平折線で折り曲げた上記第一および第二の糊代用片体を対面する第一および第二の上記頁用片体の面に粘着することによって、収納可能な挿入用開口を有するように第一および第二の収納部を形成するようにし、複数の上記頁用片体を上記水平折線でそれぞれ重なるように折り畳んで携帯および/または保管可能とする。
【0014】
本発明の請求項2記載のブック型収納フォルダは、請求項1記載のブック型収納フォルダにおいて、上記シート部材の展開状態において、上記第一の糊代用片体と上記第二の糊代用片体とは、上記垂直折線に沿う方向では重なる領域に位置している。
【0015】
本発明の請求項3記載のブック型収納フォルダは、請求項1記載のブック型収納フォルダにおいて、上記第一の収納部用片体には、上記シート部材の展開状態において上記第二の糊代用片体と上記垂直折線に沿う方向で重ならないように逃げるために、上記水平折り線方向に沿う側辺に切欠部が形成されている。
【0016】
本発明の請求項4記載のブック型収納フォルダは、請求項3記載のブック型収納フォルダにおいて、上記切欠部は、上記糊代用片体の外形に類似させた形状に形成されている。
【0017】
本発明の請求項5記載のブック型収納フォルダは、請求項1記載のブック型収納フォルダにおいて、上記第一の糊代用片体および/または上記第一の収納部用片体には、上記シートの展開状態において上記第二の糊代用片体と上記垂直折線に沿う方向で重ならないように逃げるために、上記水平折り線方向に沿う側辺に切欠部が形成されている。
【0018】
本発明の請求項6記載のブック型収納フォルダは、請求項1記載のブック型収納フォルダにおいて、上記頁用片体と第一および第二の上記収納部用片体とはそれぞれ上記垂直折線を2つ設けて、その間に形成される底面壁部を介して連設され、上記第一および第二の収納部用片体と第一および第二の上記糊代用片体とはそれぞれ上記水平折線を2つ設けてその間に形成される収納用側面壁部を介して連設され、2つ以上の上記頁用片体同士の間は上記水平折線を2つ設けてその間に形成される背表紙部を介して連結されて、箱状に形成されるようになっている。
【0019】
本発明の請求項7記載のブック型収納フォルダは、単一の展開状態のシート部材から形成されるブック型収納フォルダにおいて、互いに平行する複数の水平折線を介して連設された第一、第二および第三の頁用片体と、上記第一,第二および第三の頁用片体それぞれに、上記水平折線に対して垂直な垂直折線を介して、連設された第一,第二および第三の収納部用片体と、上記第一の収納部用片体の両側に水平折線を介して連設された第一の糊代用片体と、展開状態で上記第一の糊代用片体に対して上記水平折線方向に沿う方向において上記第一の糊代用片体とは異なる領域に位置するように、上記第二の収納御用片体の両側に水平折線を介して連設された第二の糊代用片体と、展開状態で上記第一の糊代用片体に対して上記水平折線方向に沿う方向において上記第一の糊代用片体とは異なる領域に位置するように、上記第三の収納部用片体の両側に水平折れ腺を介して連設された第三の糊代用片体とを具備し、第一,第二および第三の上記収納部用片体を上記垂直折線で折り曲げ、さらに上記水平折線で折り曲げた第一,第二および上記第三の糊代用片体を対面する第一,第二および第三の上記頁用片体の面に粘着することによって、収納可能に挿入用開口を有するように第一,第二および第三の収納部を形成するようにし、上記第一,第二および第三の頁用片体を上記水平折線でそれぞれ重なるように折り畳んで携帯、および/または、保管可能としたことを特徴とするブック型収納フォルダ。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、素材となるシート部材の型抜きの板取り効率がよく、組み立ても容易であり、3頁以上の収納フォルダにも適用可能なブック型収納フォルダを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図を用いて本発明の各実施形態について説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態のブック型収納フォルダの素材である厚紙部材(抜き型)の展開図である。図2は、上記ブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。図3は、上記ブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。なお、以下の説明において、図1のX方向を左右方向(水平方向)とし、X方向に直交するY方向を上下方向(垂直方向)として説明する。
【0022】
本実施形態のブック型収納フォルダ10は、3頁型収納フォルダであって、その素材となる単一のシート部材である厚紙部材1は、図1に示すように第一の頁用片体である頁用片体11と、第二の頁用片体である頁用片体12と、第三の頁用片体である頁用片体13と、第一の収納部片体である収納部片体14と、第二の収納部片体である収納部片体15と、第三の収納部片体である収納部片体16と、2つの背表紙部1a,1bと、3つの底面壁部1c,1d,1eと、収納部片体14,15,16のそれぞれ左右両側方に収納用側面壁部1f,1h,1jと、収納用側面壁部1fの左右外側に連設される第一の糊代用片体である糊代用片体1gと、収納用側面壁部1hの左右外側に連設される第二の糊代用片体である糊代用片体1iと、収納用側面壁部1jの左右外側に連設される第三の糊代用片体である糊代用片体1kとを有している。
【0023】
頁用片体11と頁用片体12とは、間に背表紙部1aを配した状態でY方向の2本の水平折線1mにて連結されている。頁用片体11と頁用片体13とは、間に背表紙部1bを配した状態でY方向の2本の水平折線1nにて連結されている。
【0024】
収納部片体14は、頁用片体11に対して、間に底面壁部1cを配した状態でX方向の2本の垂直折線1pを介して連設されている。収納部片体14のY方向の長さは、収納部片体15,16より長い。収納部片体15は、頁用片体12に対して、間に底面壁部1dを配した状態でX方向の2本の垂直折線1qを介して連設されている。収納部片体16は、頁用片体13に対して、間に底面壁部1eを配した状態でX方向の2本の垂直折線1rを介して連設されている。
【0025】
左右の収納用側面壁部1fと糊代用片体1gとは、それぞれ収納部片体14のY方向の先端側所定長さ範囲にて収納部片体14の外側にY方向の2本の水平折線1sを介して連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線1sは、水平折線1n、または、1mの延長線上に位置している。
【0026】
左右の収納用側面壁部1hと糊代用片体1iとは、それぞれ収納部片体15の外側にY方向の2本の水平折線1tを介して連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線1tは、水平折線1m、または、頁用片体12のX方向端面の延長線上に位置している。
【0027】
左右の収納用側面壁部1jと糊代用片体1kとは、それぞれ収納部片体16の外側にY方向の2本の水平折線1uを介して連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線1uは、水平折線1n、または、頁用片体13のX方向端面の延長線上に位置している。
【0028】
収納部片体14の右側糊代用片体1gと収納部片体15の左側糊代用片体1iとは、垂直折線の方向であるX方向に対しては、重なる位置にあるが、水平折線の方向であるY方向で異なる領域に位置している。したがって、上記両者は、互いに重ならずにずれた位置にある。
【0029】
同様に収納部片体14の左側糊代用片体1gと収納部片体16の右側糊代用片体1kとは、垂直折線の方向であるX方向に対しては、重なる位置にあるが、水平折線の方向であるY方向で異なる領域に位置している。したがって、上記両者は、互いに重ならずにずれた位置にある。
【0030】
なお、収納部片体14の収納用側面壁部1fのX方向の幅を寸法A、収納部片体15の収納用側面壁部1hのX方向の幅を寸法B、収納部片体16の収納用側面壁部1jのX方向の幅を寸法Cとすると、背表紙部1aのY方向の幅D、および、背表紙部1aのY方向の幅Eは、およそ次式で与えられる。すなわち、
D=A+B
E=D+C
である。なお、実際の寸法は、紙の厚みや折り曲げ時の膨らみを考慮して決められる。また、この寸法関係は、他の実施形態に対しても当てはまる。
【0031】
上述した形状を有する厚紙部材1を折り曲げてブック型収納フォルダ10の形状にするには、図1の破線で示す水平折線および垂直折線を谷折りする。各糊代用片体の裏面(図1上)を各対応する頁用片体に糊付け(粘着)すると、図2に示す開き状態のブック型収納フォルダ10が完成する。
【0032】
この収納フォルダ10には、頁用片体11と収納部片体14と収納用側面壁部1fと底面壁部1cで囲まれた箱状の挿入用開口部14aを有する第一の収納部である第二頁の収納部14bが形成される。さらに、頁用片体12と収納部片体15と収納用側面壁部1hと底面壁部1dで囲まれた箱状の挿入用開口部15aを有する第二の収納部である第三頁の収納部15bが形成される。またさらに、頁用片体13と収納部片体16と収納用側面壁部1jと底面壁部1eで囲まれた箱状の挿入用開口部16aを有する第三の収納部である第一頁の収納部16bが形成される。なお、それぞれの挿入用開口部には曲線状の収納物取り出し用切欠1vを設けて操作性を向上させている。
【0033】
図2に示す開き状態の収納フォルダ10の上記各収納部には、使用説明書やカード等が分類して収納される。その収納状態で水平折線1m,1nを谷折りして重なるように折り畳むと、図3に示す携帯、または、保管が可能な折り畳み状態のブック型収納フォルダ10となる。
【0034】
以上、説明した本実施形態のブック型収納フォルダ10によれば、素材となる厚紙部材1が図1に示すようにX方向寸法は、頁用片体より突出する部分として僅かな収納用側面壁部と糊代用片体の分をプラスした板取り寸法でよく、前述した従来の収納フォルダに比較して厚紙のX方向の必要寸法が減る。また、Y方向は、頁用片体下方に底面壁部と収納部片体を配置した板取りを採用することで残材が減少し、効率のよい板取りが可能となる。さらに、従来の収納フォルダのように厚紙部材の板取りで頁用片体にの側方に収納部片体部分が連設されることがないことから、3頁以上のブック型収納フォルダにも適用が可能である。勿論、2頁のブック型収納フォルダにも適用が可能である
次に、本発明の第二の実施形態のブック型収納フォルダについて、図4〜6を用いて説明する。
図4は、上記ブック型収納フォルダの素材である厚紙部材(抜き型)の展開図である。図5は、上記ブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。図6は、上記ブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【0035】
本実施形態のブック型収納フォルダ20も3頁型収納フォルダであって、その素材となる単一のシート部材である厚紙部材2は、図4に示すように第一の頁用片体である頁用片体21と、第二の頁用片体である頁用片体22と、第三の頁用片体である頁用片体23と、第一の収納部片体である収納部片体24と、第二の収納部片体である収納部片体25と、第三の収納部片体である収納部片体26と、2つの背表紙部2a,2bと、3つの底面壁部2c,2d,2eと、収納部片体24,25,26のそれぞれ左右両側方に収納用側面壁部2f,2h,2jと、収納用側面壁部2fの左右外側に連設される第一の糊代用片体である糊代用片体2gと、収納用側面壁部2hの左右外側に連設される第二の糊代用片体である糊代用片体2iと、収納用側面壁部2jの左右外側に連設される第三の糊代用片体である糊代用片体2kとを有している。
【0036】
頁用片体21と頁用片体22とは、間に背表紙部2aを配した状態でY方向の2本の水平折線2mにて連結されている。頁用片体21と頁用片体23とは、間に背表紙部2bを配した状態でY方向の2本の水平折線2nにて連結されている。
【0037】
収納部片体24は、頁用片体21に対して、間に底面壁部2cを配した状態でX方向の2本の垂直折線2pを介して連設されている。収納部片体24のY方向の長さは、収納部片体25,26より短い。収納部片体25は、頁用片体22に対して、間に底面壁部2dを配した状態でX方向の2本の垂直折線2qを介して連設されている。収納部片体26は、頁用片体23に対して、間に底面壁部2eを配した状態でX方向の2本の垂直折線2rを介して連設されている。
【0038】
左右の収納用側面壁部2fと糊代用片体2gとは、それぞれ収納部片体24の外側にY方向の2本の水平折線2sを介して連設されている。なお、2本のうち、内側の水平折線2sは、水平折線2n,2mの延長線上に位置している。
【0039】
左右の収納用側面壁部2hと糊代用片体2iとは、それぞれ収納部片体25のY方向の先端側所定長さ範囲にて収納部片体25の外側にY方向の2本の水平折線2tを介して連設されている。なお、2本のうち、内側の水平折線2tは、水平折線2m、または、頁用片体22のX方向端面の延長線上に位置している。
【0040】
左右の収納用側面壁部2jと糊代用片体2kとは、それぞれ収納部片体26のY方向の先端側所定長さ範囲にて収納部片体26の外側にY方向の2本の水平折線2uを介して連設されている。なお、2本のうち、内側の水平折線2uは、水平折線2n、または、頁用片体23のX方向端面の延長線上に位置している。
【0041】
収納部片体24の右側糊代用片体2gと収納部片体25の左側糊代用片体2iとは、垂直折線の方向であるX方向に対しては、重なる位置にあるが、水平折線の方向であるY方向で異なる領域に位置している。したがって、上記両者は、互いに重ならずにずれた位置にある。
【0042】
同様に収納部片体24の左側糊代用片体2gと収納部片体26の右側糊代用片体2kとは、水平折線の方向であるY方向で異なる領域に位置しているとともに、垂直折線の方向であるX方向に対しては、重なる位置にある。したがって、上記両者は、互いに重ならずにずれた位置にある。
【0043】
上述した形状を有する厚紙部材2を折り曲げてブック型収納フォルダ20の形状にするには、図4の破線で示す水平折線および垂直折線を谷折りする。各糊代用片体の裏面(図4上)を各対応する頁用片体に糊付けると(粘着)、図5に示す開き状態のブック型収納フォルダ20が完成する。
【0044】
この収納フォルダ20には、頁用片体21と収納部片体24と収納用側面壁部2fと底面壁部2cで囲まれた箱状の挿入用開口部24aを有する第一の収納部である第二頁の収納部24bが形成される。さらに、頁用片体22と収納部片体25と収納用側面壁部2hと底面壁部2dで囲まれた箱状の挿入用開口部25aを有する第二の収納部である第三頁の収納部25bが形成される。またさらに、頁用片体23と収納部片体26と収納用側面壁部2jと底面壁部2eで囲まれた箱状の挿入用開口部26aを有する第三の収納部である第一頁の収納部26bが形成される。
【0045】
図5に示す開き状態の収納フォルダ20の上記各収納部には、使用説明書やカード等が分類して収納される。その収納状態で水平折線2m,2nを谷折りして重なるように折り畳むと、図6に示す携帯、または、保管が可能な折り畳み状態のブック型収納フォルダ20となる。
【0046】
本実施形態のブック型収納フォルダ20は、前述第一の実施形態のブック型収納フォルダ10と同様の効果を奏する。
【0047】
次に、本発明の第三の実施形態のブック型収納フォルダについて、図7〜9を用いて説明する。
図7は、上記ブック型収納フォルダの素材である厚紙部材(抜き型)の展開図である。図8は、上記ブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。図9は、上記ブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【0048】
本実施形態のブック型収納フォルダ30も3頁型収納フォルダであって、その素材となる単一のシート部材である厚紙部材3は、図7に示すように第一の頁用片体である頁用片体31と、第二の頁用片体である頁用片体32と、第三の頁用片体である頁用片体33と、第一の収納部片体である収納部片体34と、第二の収納部片体である収納部片体35と、第三の収納部片体である収納部片体36と、2つの背表紙部3a,3bと、3つの底面壁部3c,3d,3eと、収納部片体34,35,36のそれぞれ左右両側方に収納用側面壁部3f,3h,3jと、収納用側面壁部3fの左右外側に連設される第一の糊代用片体である糊代用片体3gと、収納用側面壁部3hの左右外側に連設される第二の糊代用片体である糊代用片体3iと、収納用側面壁部3jの左右外側に連設される第三の糊代用片体である糊代用片体3kとを有している。
【0049】
頁用片体31と頁用片体32とは、間に背表紙部3aを配した状態でY方向の2本の水平折線3mにて連結されている。頁用片体31と頁用片体33とは、間に背表紙部3bを配した状態でY方向の2本の水平折線3nにて連結されている。
【0050】
収納部片体34は、頁用片体31に対して、間に底面壁部3cを配した状態でX方向の2本の垂直折線3pを介して連設されており、Y方向の長さは、収納部片体35,36より長い。収納部片体35は、頁用片体32に対して、間に底面壁部3dを配した状態でX方向の2本の垂直折線3qを介して連設されている。収納部片体36は、頁用片体33に対して、間に底面壁部3eを配した状態でX方向の2本の垂直折線3rを介して連設されている。
【0051】
左右の収納用側面壁部3fと糊代用片体3gとは、それぞれ収納部片体34の先端側のY方向所定長さ範囲にて収納部片体34の外側にY方向の2本の水平折線3sを介した状態で連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線3sは、水平折線3n、または、3mの延長線上に位置している。
【0052】
左右の収納用側面壁部3hと糊代用片体3iとは、それぞれ収納部片体35の外側にY方向の2本の水平折線3tを介して連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線3tは、水平折線3m、または、頁用片体32のX方向端面の延長線上に位置している。
【0053】
左右の収納用側面壁部3jと糊代用片体3kとは、それぞれ収納部片体36との間にY方向の2本の水平折線3uを介して連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線3uは、水平折線3n、または、頁用片体33のX方向端面の延長線上に位置している。
【0054】
収納部片体34の右側糊代用片体3gと収納部片体35の左側糊代用片体3iとは、垂直折線の方向であるX方向に対しては、重なる位置にあるが、水平折線の方向であるY方向で異なる領域に位置している。したがって、上記両者は、互いに重ならずにずれた位置にある。
【0055】
しかし、左側糊代用片体3iのX方向先端部が水平折線3mの線上に食い込んでいる。その食い込みによる収納部片体34の右側辺部との干渉を避けるため、左側糊代用片体3iの先端外形形状に類似させた形状の切欠部3vを収納部片体34の右側辺部に設ける。なお、収納部片体34の左側辺部にも対称外形とするために同形状の切欠部3vを設け、デザイン性を向上させている。
【0056】
収納部片体34の左側糊代用片体3gと収納部片体36の右側糊代用片体3kとは、垂直折線の方向であるX方向に対しては、重なる位置にあるが、水平折線の方向であるY方向で異なる領域に位置している。したがって、上記両者は、互いに重ならずにずれた位置にある。
【0057】
上述した形状を有する厚紙部材3を折り曲げてブック型収納フォルダ30の形状にするには、図7の破線で示す水平折線および垂直折線を谷折りする。各糊代用片体の裏面(図7上)を各対応する頁用片体に糊付け(粘着)すると、図8に示す開き状態のブック型収納フォルダ30が完成する。
【0058】
この収納フォルダ30には、頁用片体31と収納部片体34と収納用側面壁部3fと底面壁部3cで囲まれた箱状の挿入用開口部34aを有する第一の収納部である第二頁の収納部34bが形成される。さらに、頁用片体32と収納部片体35と収納用側面壁部3hと底面壁部3dで囲まれた箱状の挿入用開口部35aを有する第二の収納部である第三頁の収納部35bが形成される。またさらに、頁用片体33と収納部片体36と収納用側面壁部3jと底面壁部3eで囲まれた箱状の挿入用開口部36aを有する第三の収納部である第一頁の収納部36bが形成される。なお、それぞれの挿入用開口部35a,36bには曲線状の収納物取り出し用切欠部3zを設け、操作性を向上させている。
【0059】
図8に示す開き状態の収納フォルダ30の上記各収納部には、使用説明書やカード等が分類して収納される。その収納状態で水平折線3m,3nを谷折りして重なるように折り畳むと、図9に示す携帯、または、保管が可能な折り畳み状態のブック型収納フォルダ30となる。
【0060】
上述した本実施形態のブック型収納フォルダ30は、前述第一の実施形態のブック型収納フォルダ10と同様の効果を奏するが、さらに、収納フォルダの形状によって第三頁側の糊代用片体3iが第二頁側の収納部片体34側に重なるような配置を有する場合にも適用することが可能となり適用可能範囲が広がる。
【0061】
次に、本発明の第四の実施形態のブック型収納フォルダについて、図10〜12を用いて説明する。
図10は、上記ブック型収納フォルダの素材である厚紙部材(抜き型)の展開図である。図11は、上記ブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。図12は、上記ブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【0062】
本実施形態のブック型収納フォルダ40も3頁型収納フォルダであって、その素材となる単一のシート部材である厚紙部材4は、図10に示すように第一の頁用片体である頁用片体41と、第二の頁用片体である頁用片体42と、第三の頁用片体である頁用片体43と、第一の収納部片体である収納部片体44と、第二の収納部片体である収納部片体45と、第三の収納部片体である収納部片体46と、2つの背表紙部4a,4bと、3つの底面壁部4c,4d,4eと、収納部片体44,45,46のそれぞれ左右両側方に収納用側面壁部4f,4h,4jと、収納用側面壁部4fの左右外側に連設される第一の糊代用片体である糊代用片体4gと、収納用側面壁部4hの左右外側に連設される第二の糊代用片体である糊代用片体4iと、収納用側面壁部4jの左右外側に連設される第三の糊代用片体である糊代用片体4kとを有している。
【0063】
頁用片体41と頁用片体42とは、間に背表紙部4aを配した状態でY方向の2本の水平折線4mにて連結されている。頁用片体41と頁用片体43とは、間に背表紙部4bを配した状態でY方向の2本の水平折線4nにて連結されている。
【0064】
収納部片体44は、頁用片体41に対して、間に底面壁部4cを配した状態でX方向の2本の垂直折線4pを介して連設されている。収納部片体44のY方向の長さは、収納部片体45,46より短い。収納部片体45は、頁用片体42に対して、間に底面壁部4dを配した状態でX方向の2本の垂直折線4qを介して連設されている。収納部片体46は、頁用片体43に対して、間に底面壁部4eを配した状態でX方向の2本の垂直折線4rを介して連設されている。
【0065】
左右の収納用側面壁部4fと糊代用片体4gとは、それぞれ収納部片体44の外側にY方向の2本の水平折線4sを介した状態で連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線4sは、水平折線4n、または、4mの延長線上に位置している。
【0066】
左右の収納用側面壁部4hと糊代用片体4iとは、それぞれ収納部片体45の先端側のY方向所定長さ範囲にて収納部片体45の外側にY方向の2本の水平折線4tを介して連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線4tは、水平折線4m、または、頁用片体42のX方向端面の延長線上に位置している。
【0067】
左右の収納用側面壁部4jと糊代用片体4kとは、それぞれ収納部片体46の先端側のY方向所定長さ範囲にて収納部片体46との間にY方向の2本の水平折線4uを介して連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線4uは、水平折線4n、または、頁用片体43のX方向端面の延長線上に位置している。
【0068】
収納部片体44の右側糊代用片体4gと収納部片体45の左側糊代用片体4iとは、垂直折線の方向であるX方向に対しては、重なる位置にあるが、水平折線の方向であるY方向で異なる領域に位置している。したがって、上記両者は、互いに重ならずにずれた位置にある。
【0069】
しかし、右側糊代用片体4gのX方向先端部が水平折線4mの線上に食い込んでおり、その食い込みによる収納部片体45の左側辺部との干渉を避けるため、右側糊代用片体4gの先端外形形状に類似させた形状の切欠部4xを収納部片体45の左側辺部に設ける。なお、収納部片体45の右側辺部にも対称外形とするために同形状の切欠部4xを設け、デザイン性を向上させている。
【0070】
収納部片体44の左側糊代用片体4gと収納部片体46の右側糊代用片体4kとは、垂直折線の方向であるX方向に対しては、重なる位置にあるが、水平折線の方向であるY方向で異なる領域に位置している。したがって、上記両者は、互いに重ならずにずれた位置にある。そして、収納部片体46の左右側辺部にも収納部片体45と対称外形とするために同形状の切欠部4yを設け、デザイン性を向上させている。
【0071】
上述した形状を有する厚紙部材4を折り曲げてブック型収納フォルダ40の形状にするには、図10の破線で示す水平折線および垂直折線を谷折りする。各糊代用片体の裏面(図10上)を各対応する頁用片体に糊付け(粘着)すると、図11に示す開き状態のブック型収納フォルダ40が完成する。
【0072】
この収納フォルダ40には、頁用片体41と収納部片体44と収納用側面壁部4fと底面壁部4cで囲まれた箱状の挿入用開口部44aを有する第一の収納部である第二頁の収納部44bが形成される。さらに、頁用片体42と収納部片体45と収納用側面壁部4hと底面壁部4dで囲まれた箱状の挿入用開口部45aを有する第二の収納部である第三頁の収納部45bが形成される。またさらに、頁用片体43と収納部片体46と収納用側面壁部4jと底面壁部4eで囲まれた箱状の挿入用開口部46aを有する第三の収納部である第一頁の収納部46bが形成される。なお、挿入用開口部44aには曲線状の収納物取り出し用切欠部4zが設けられている。
【0073】
図11に示す開き状態の収納フォルダ40の上記各収納部には、使用説明書やカード等が分類して収納される。その収納状態で水平折線4m,4nを谷折りして重なるように折り畳むと、図12に示す携帯、または、保管可能なブック型収納フォルダ40となる。
【0074】
上述した本実施形態のブック型収納フォルダ40によれば、前述第三の実施形態のブック型収納フォルダ30と同様の効果を奏する。
【0075】
次に、本発明の第五の実施形態のブック型収納フォルダについて、図13〜15を用いて説明する。
図13は、上記ブック型収納フォルダの素材である厚紙部材(抜き型)の展開図である。図14は、上記ブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。図15は、上記ブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【0076】
本実施形態のブック型収納フォルダ50も3頁型収納フォルダであって、その素材となる単一のシート部材である厚紙部材5は、図13に示すように第一の頁用片体である頁用片体51と、第二の頁用片体である頁用片体52と、第三の頁用片体である頁用片体53と、第一の収納部片体である収納部片体54と、第二の収納部片体である収納部片体55と、第三の収納部片体である収納部片体56と、2つの背表紙部5a,5bと、3つの底面壁部5c,5d,5eと、収納部片体54,55,56のそれぞれ左右両側方に収納用側面壁部5f,5f0,5h,5jと、収納用側面壁部5f,5f0の左右外側に連設される第一の糊代用片体である糊代用片体5g,5g0と、収納用側面壁部5hの左右外側に連設される第二の糊代用片体である糊代用片体5iと、収納用側面壁部5jの左右外側に連設される第三の糊代用片体である糊代用片体5kとを有している。
【0077】
頁用片体51と頁用片体52とは、間に背表紙部5aを配した状態でY方向の2本の水平折線5mにて連結されている。頁用片体51と頁用片体53とは、間に背表紙部5bを配した状態でY方向の2本の水平折線5nにて連結されている。
【0078】
収納部片体54は、頁用片体51に対して、間に底面壁部5cを配した状態でX方向の2本の垂直折線5pを介して連設されており、Y方向の長さは、収納部片体55,56より長い。収納部片体55は、頁用片体52に対して、間に底面壁部5dを配した状態でX方向の2本の垂直折線5qを介して連設されている。収納部片体56は、頁用片体53に対して、間に底面壁部5eを配した状態でX方向の2本の垂直折線5rを介して連設されている。
【0079】
左右の収納用側面壁部5fおよび糊代用片体5gと、左右の収納用側面壁部5f0および糊代用片体5g0とは、Y方向にて分離した状態で配置される。
【0080】
詳しくは、左右の収納用側面壁部5fと糊代用片体5gとは、それぞれ収納部片体54の先端側のY方向所定長さ範囲にて収納部片体54の外側にY方向の2本の水平折線5sを介した状態で連設されている。さらに、左右の収納用側面壁部5f0と糊代用片体5g0とは、それぞれ収納部片体54の底面壁側のY方向所定長さ範囲にて収納部片体54の外側にY方向の2本の水平折線5s0を介した状態で連設されている。なお、左右の収納用側面壁部5fと5f0とのX方向幅は、同一とする。また、各2本のうち、内側の水平折線5sおよび5s0は、水平折線5n、または、5mの延長線上に位置している。
【0081】
左右の収納用側面壁部5hと糊代用片体5iとは、それぞれ収納部片体55の外側にY方向の2本の水平折線5tを介して連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線5tは、水平折線5m、または、頁用片体52のX方向端面の延長線上に位置している。
【0082】
左右の収納用側面壁部5jと糊代用片体5kとは、それぞれ収納部片体56との間にY方向の2本の水平折線5uを介して連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線5uは、水平折線5n、または、頁用片体53のX方向端面の延長線上に位置している。
【0083】
収納部片体54の右側糊代用片体5g,5g0と収納部片体55の左側糊代用片体5iとは、垂直折線の方向であるX方向に対しては、重なる位置にあるが、水平折線の方向であるY方向で異なる領域に位置している。すなわち、右側糊代用片体5g,5g0の間に左側糊代用片体5iが位置している。したがって、上記両者は、互いに重ならずにずれた位置にある。
【0084】
しかし、左側糊代用片体5iのX方向先端部が水平折線5mの線上に食い込んでおり、その食い込みによる収納部片体54の右側辺部との干渉を避けるため、左側糊代用片体5iの先端外形形状に類似させた形状の切欠部5vを収納部片体54の右側辺部に設ける。なお、収納部片体54の左側辺部にも対称外形とするために切欠部5vを設ける。
【0085】
収納部片体54の左側糊代用片体5g,5g0と収納部片体56の右側糊代用片体5kとは、垂直折線の方向であるX方向に対しては、重なる位置にあるが、水平折線の方向であるY方向で異なる領域に位置している。すなわち、右側糊代用片体5g,5g0の間に左側糊代用片体5kが位置している。したがって、上記両者は、互いに重ならずにずれた位置にある。
【0086】
上述した形状を有する厚紙部材5を折り曲げてブック型収納フォルダ50に形状にするには、図13の破線で示す水平折線および垂直折線を谷折りする。各糊代用片体の裏面(図13上)を各対応する頁用片体に糊付け(粘着)すると、図14に示す開き状態のブック型収納フォルダ50が完成する。
【0087】
この収納フォルダ50には、頁用片体51と収納部片体54と収納用側面壁部5f,5f0と底面壁部5cで囲まれた箱状の挿入用開口部54aを有する第一の収納部である第二頁の収納部54bが形成される。さらに、頁用片体52と収納部片体55と収納用側面壁部5hと底面壁部5dで囲まれた箱状の挿入用開口部55aを有する第二の収納部である第三頁の収納部55bが形成される。またさらに、頁用片体53と収納部片体56と収納用側面壁部5jと底面壁部5eで囲まれた箱状の挿入用開口部56aを有する第三の収納部である第一頁の収納部56bが形成される。
【0088】
図14に示す開き状態の収納フォルダ50の上記各収納部には、使用説明書やカード等が分類して収納される。その収納状態で水平折線5m,5nを谷折りして重なるように折り畳むと、図15に示す携帯、または、保管可能な折り畳み状態のブック型収納フォルダ50となる。
【0089】
上述した本実施形態のブック型収納フォルダ50は、前述第三の実施形態のブック型収納フォルダ30と同様の効果を奏し、さらに、第二頁の収納部54bの収納用側面壁部として上下位置に分離した状態の収納用側面壁部5f,5f0が配されており、収納物の下部が収納部下方よりはみ出すことが防止される。
【0090】
次に、本発明の第六の実施形態のブック型収納フォルダについて、図16〜18を用いて説明する。
図16は、上記ブック型収納フォルダの素材である厚紙部材(抜き型)の展開図である。図17は、上記ブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。図18は、上記ブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【0091】
本実施形態のブック型収納フォルダ60も3頁型収納フォルダであって、その素材となる単一のシート部材である厚紙部材6は、図16に示すように第一の頁用片体である頁用片体61と、第二の頁用片体である頁用片体62と、第三の頁用片体である頁用片体63と、第一の収納部片体である収納部片体64と、第二の収納部片体である収納部片体65と、第三の収納部片体である収納部片体66と、2つの背表紙部6a,6bと、3つの底面壁部6c,6d,6eと、収納部片体64,65,66のそれぞれ左右両側方に収納用側面壁部6f,,6h,6h0,6j,6j0と、収納用側面壁部6fの左右外側に連設される第一の糊代用片体である糊代用片体6gと、収納用側面壁部6h,6h0の左右外側に連設される第二の糊代用片体である糊代用片体6i,6i0と、収納用側面壁部6j,6j0の左右外側に連設される第三の糊代用片体である糊代用片体6k,6k0とを有している。
【0092】
頁用片体61と頁用片体62とは、間に背表紙部6aを配した状態でY方向の2本の水平折線6mにて連結されている。頁用片体61と頁用片体63とは、間に背表紙部6bを配した状態でY方向の2本の水平折線6nにて連結されている。
【0093】
収納部片体64は、頁用片体61に対して、間に底面壁部6cを配した状態でX方向の2本の垂直折線6pを介して連設されており、Y方向の長さは、収納部片体65,66より短い。収納部片体65は、頁用片体62に対して、間に底面壁部6dを配した状態でX方向の2本の垂直折線6qを介して連設されている。収納部片体66は、頁用片体63に対して、間に底面壁部6eを配した状態でX方向の2本の垂直折線6rを介して連設されている。
【0094】
左右の収納用側面壁部6fと糊代用片体6gとは、それぞれ収納部片体64の外側にY方向の2本の水平折線6sを介して連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線6sは、水平折線6m、または、6nの延長線上に位置している。
【0095】
左右の収納用側面壁部6hおよび糊代用片体6iと、左右の収納用側面壁部6h0および糊代用片体6i0とは、Y方向にて分離して配置される。
【0096】
詳しくは、左右の収納用側面壁部6hと糊代用片体6iとは、それぞれ収納部片体65の先端側のY方向所定長さ範囲にて収納部片体65の外側にY方向の2本の水平折線6tを介した状態で連設されている。
【0097】
さらに、左右の収納用側面壁部6h0と糊代用片体6i0とは、それぞれ収納部片体65の底面壁側のY方向所定長さ範囲にて収納部片体65の外側にY方向の2本の水平折線6t0を介した状態で連設されている。なお、左右の収納用側面壁部6hと6h0とのX方向幅は、同一とする。また、各2本のうち、内側の水平折線6tおよび6t0は、水平折線6m、または、頁用片体62のX方向端面の延長線上に位置している。
【0098】
左右の収納用側面壁部6jおよび糊代用片体6kと、左右の収納用側面壁部6j0および糊代用片体6k0とは、Y方向にて分離した状態で配置される。
【0099】
詳しくは、左右の収納用側面壁部6jと糊代用片体6kとは、それぞれ収納部片体66の先端側のY方向所定長さ範囲にて収納部片体66の外側にY方向の2本の水平折線6uを介した状態で連設されている。さらに、左右の収納用側面壁部6j0と糊代用片体6k0とは、それぞれ収納部片体66の底面壁側のY方向所定長さ範囲にて収納部片体66の外側にY方向の2本の水平折線6u0を介した状態で連設されている。なお、左右の収納用側面壁部6jと6j0とのX方向幅は、同一とする。また、各2本のうち、内側の水平折線6uおよび6u0は、水平折線6n、または、頁用片体63のX方向端面の延長線上に位置している。
【0100】
収納部片体64の右側糊代用片体6gと、収納部片体65の左側糊代用片体6i,6i0とは、垂直折線の方向であるX方向に対しては、重なる位置にあるが、水平折線の方向であるY方向で異なる領域に位置している。すなわち、左側糊代用片体6i,6i0の間に右側糊代用片体6gが位置している。したがって、上記両者は、互いに重ならずにずれた位置にある。
【0101】
但し、右側糊代用片体6gのX方向先端部が水平折線6mの線上に食い込んでおり、その食い込みによる収納部片体65の左側辺部との干渉を避けるため、右側糊代用片体6gの先端外形形状に類似させた形状の切欠部6xを収納部片体65の左側辺部に設ける。なお、収納部片体65の右側辺部にも対称外形とするために切欠部6xを設ける。
【0102】
収納部片体64の左側糊代用片体6gと、収納部片体66の右側糊代用片体6k,6k0とは、垂直折線の方向であるX方向に対しては、重なる位置にあるが、水平折線の方向であるY方向で異なる領域に位置している。すなわち、右側糊代用片体6k,6k0の間に左側糊代用片体6gが位置している。したがって、上記両者は、互いに重ならずにずれた位置にある。
【0103】
但し、左側糊代用片体6gのX方向先端部が水平折線6nの線上に食い込んでおり、その食い込みによる収納部片体66の右側辺部との干渉を避けるため、左側糊代用片体6gの先端外形形状に類似させた形状の切欠部6yを収納部片体66の右側辺部に設ける。なお、収納部片体66の左側辺部にも対称外形とするために切欠部6yを設ける。
【0104】
上述した形状を有する厚紙部材6を折り曲げてブック型収納フォルダ60の形状にするには、図16の破線で示す水平折線および垂直折線を谷折りする。各糊代用片体の裏面(図16上)を各対応する頁用片体に糊付け(粘着)すると、図17に示す開き状態のブック型収納フォルダ60が完成する。
【0105】
この収納フォルダ60には、頁用片体61と収納部片体64と収納用側面壁部6f0と底面壁部6cで囲まれた箱状の挿入用開口部64aを有する第一の収納部である第二頁の収納部64bが形成される。さらに、頁用片体62と収納部片体65と収納用側面壁部6h,6h0と底面壁部6dで囲まれた箱状の挿入用開口部65aを有する第二の収納部である第三頁の収納部65bが形成される。またさらに、頁用片体63と収納部片体66と収納用側面壁部6j,6j0と底面壁部6eで囲まれた箱状の挿入用開口部66aを有する第三の収納部である第一頁の収納部66bが形成される。
【0106】
図17に示す開き状態の収納フォルダ60の上記各収納部には、使用説明書やカード等が分類して収納される。その収納状態で水平折線6m,6nを谷折りして重なるように折り畳むと、図18に示す携帯、または、保管が可能な折り畳み状態のブック型収納フォルダ60となる。
【0107】
上述した本実施形態のブック型収納フォルダ60は、前述第五の実施形態のブック型収納フォルダ60と同様の効果を奏し、さらに、第一,三頁の収納部65bおよび66bの収納用側面壁部としてそれぞれ上下位置に分離した状態の収納用側面壁部6h,6h0および6j,6j0が配されており、収納物の下部が収納部よりはみ出すのを防止することができる。
【0108】
次に、本発明の第七の実施形態のブック型収納フォルダについて、図19〜21を用いて説明する。
図19は、本実施形態のブック型収納フォルダの素材である厚紙部材(抜き型)の展開図である。図20は、上記ブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。図21は、上記ブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【0109】
本実施形態のブック型収納フォルダ70も3頁型収納フォルダであって、その素材となる単一のシート部材である厚紙部材7は、図19に示すように第一の頁用片体である頁用片体71と、第二の頁用片体である頁用片体72と、第三の頁用片体である頁用片体73と、第一の収納部片体である収納部片体74と、第二の収納部片体である収納部片体75と、第三の収納部片体である収納部片体76と、2つの背表紙部7a,7bと、3つの底面壁部7c,7d,7eと、収納部片体74,75,76のそれぞれ左右両側方に収納用側面壁部7f,7h,7jと、収納用側面壁部7fの左右外側に連設される第一の糊代用片体である糊代用片体7gと、収納用側面壁部7hの左右外側に連設される第二の糊代用片体である糊代用片体7iと、収納用側面壁部7jの左右外側に連設される第三の糊代用片体である糊代用片体7kとを有している。
【0110】
頁用片体71と頁用片体72とは、間に背表紙部7aを配した状態でY方向の2本の水平折線7mにて連結されている。頁用片体71と頁用片体73とは、間に背表紙部7bを配した状態でY方向の2本の水平折線7nにて連結されている。
【0111】
収納部片体74は、頁用片体71に対して、間に底面壁部7cを配した状態でX方向の2本の垂直折線7pを介して連設されており、収納部片体74のX方向の幅は、頁用片体71の幅より狭くなっている。収納部片体75は、頁用片体72に対して、間に底面壁部7dを配した状態でX方向の2本の垂直折線7qを介して連設されおり、収納部片体75のX方向の幅は、頁用片体72の幅と等しくなっている。収納部片体76は、頁用片体73に対して、間に底面壁部7eを配した状態でX方向の2本の垂直折線7rを介して連設されており、収納部片体76のX方向の幅は、頁用片体73の幅と等しくなっている。
【0112】
左右の収納用側面壁部7fと糊代用片体7gとは、それぞれ収納部片体74の外側にY方向の2本の水平折線7sを介して連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線7sは、水平折線7n、または、7mの延長線の内側に位置している。
【0113】
左右の収納用側面壁部7hと糊代用片体7iとは、それぞれ収納部片体75の外側にY方向の2本の水平折線7tを介して連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線7tは、水平折線7m、または、頁用片体72のX方向端面の延長線上に位置している。
【0114】
左右の収納用側面壁部7jと糊代用片体7kとは、それぞれ収納部片体76の外側にY方向の2本の水平折線7uを介して連設されている。なお、各2本のうち、内側の水平折線7uは、水平折線7n、または、頁用片体73のX方向端面の延長線上に位置している。
【0115】
収納部片体74の右側糊代用片体7gと収納部片体75の左側糊代用片体7iとは、垂直折線の方向であるX方向に対して重ならない位置にある。同様に収納部片体74の左側糊代用片体7gと収納部片体76の右側糊代用片体7kとは、垂直折線の方向であるX方向に対して重ならない位置にある。
【0116】
上述した形状を有する厚紙部材7を折り曲げてブック型収納フォルダ70の形状にするには、図19の破線で示す水平折線および垂直折線を谷折りする。各糊代用片体の裏面(図19上)を各対応する頁用片体に糊付け(粘着)すると、図20に示す開き状態のブック型収納フォルダ70が完成する。
【0117】
この収納フォルダ70には、頁用片体71と収納部片体74と収納用側面壁部7fと底面壁部7cで囲まれた箱状の挿入用開口部74aを有する第一の収納部である第二頁の収納部74bが形成される。さらに、頁用片体72と収納部片体75と収納用側面壁部7hと底面壁部7dで囲まれた箱状の挿入用開口部75aを有する第二の収納部である第三頁の収納部75bが形成される。またさらに、頁用片体73と収納部片体76と収納用側面壁部7jと底面壁部7eで囲まれた箱状の挿入用開口部76aを有する第三の収納部である第一頁の収納部76bが形成される。
【0118】
図20に示す開き状態の収納フォルダ70の上記各収納部には、使用説明書やカード等が分類して収納される。その収納状態で水平折線7m,7nを谷折りして重なるように折り畳むと、図21に示す携帯、または、保管が可能な折り畳み状態のブック型収納フォルダ70となる。
【0119】
以上、説明した本実施形態のブック型収納フォルダ70によれば、前述した第一の実施形態の場合と同様の効果を奏し、さらに、適宜、頁用片体の幅よりも狭い幅の収納部を設けることが可能である。
【0120】
なお、上述した各実施形態においては、ブック型収納フォルダの素材として厚紙部材を例にして説明したが、素材として合成樹脂シートを適用し、糊代部(糊代用片体)を接着や溶着等により貼り付けるようにしてもよい。また、他のシート材も使用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0121】
本発明によるブック型収納フォルダは、素材となるシート部材の型抜きの板取り効率がよく、組み立ても容易であり、さらに、3頁以上の収納フォルダにも適用可能なブック型収納フォルダとして利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】本発明の第一の実施形態のブック型収納フォルダの素材となる厚紙部材(抜き型)の展開図である。
【図2】図1のブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。
【図3】図1のブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【図4】本発明の第二の実施形態のブック型収納フォルダの素材となる厚紙部材(抜き型)の展開図である。
【図5】図4のブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。
【図6】図4のブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【図7】本発明の第三の実施形態のブック型収納フォルダの素材となる厚紙部材(抜き型)の展開図である。
【図8】図7のブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。
【図9】図7のブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【図10】本発明の第四の実施形態のブック型収納フォルダの素材となる厚紙部材(抜き型)の展開図である。
【図11】図10のブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。
【図12】図10のブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【図13】本発明の第五の実施形態のブック型収納フォルダの素材となる厚紙部材(抜き型)の展開図である。
【図14】図13のブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。
【図15】図13のブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【図16】本発明の第六の実施形態のブック型収納フォルダの素材となる厚紙部材(抜き型)の展開図である。
【図17】図16のブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。
【図18】図16のブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【図19】本発明の第七の実施形態のブック型収納フォルダの素材となる厚紙部材(抜き型)の展開図である。
【図20】図19のブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。
【図21】図19のブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【図22】従来のブック型収納フォルダの一例の素材となる厚紙部材(抜き型)の展開図である。
【図23】図22のブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。
【図24】図22のブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【図25】図22のブック型収納フォルダに適用しようとする厚紙部材(抜き型)の展開図であって、板取りができない例を示す。
【図26】従来のブック型収納フォルダの他の例の素材となる厚紙部材(抜き型)の展開図である。
【図27】図26のブック型収納フォルダの開き状態での斜視図である。
【図28】図26のブック型収納フォルダの折り畳み状態での斜視図である。
【符号の説明】
【0123】
10,20,30,40,50,
60,70…ブック型収納フォルダ
11,21,31,41,51,
61,71…頁用片体(第一の頁用片体)
12,22,32,42,52,
62,72…頁用片体(第二の頁用片体)
13,23,33,43,53,
63,73…頁用片体(第三の頁用片体)
14,24,34,44,54,
64,74…収納部用片体(第一の収納部用片体)
15,25,35,45,55,
65,75…収納部用片体(第二の収納部用片体)
16,26,36,46,56,
66,76…収納部用片体(第三の収納部用片体)
1a,1b,2a,2b,3a,3b,
4a,4b,5a,5b,6a,6b,
7a,7b…背表紙部
1c,1d,1e,2c,2d,2e,
3c,3d,3e,4c,4d,4e,
5c,5d,5e,6c,6d,6e,
7c,7d,7e…底面壁部
1f,1h,1j,2f,2h,2j,
3f,3h,3j,4f,4h,4j,
5f,5f0,5h,5j,
6f,6h,6h0,6j,6j0,
7f,7h,7j…収納用側面壁部
1g,2g,3g,4g,5g,5g0,
6g,7g…糊代用片体(第一の糊代用片体)
1i,2i,3i,4i,5i,
6i,6i0,7i…糊代用片体(第二の糊代用片体)
1k,2k,3k,4k,5k,
6k,6k0,7k…糊代用片体(第三の糊代用片体)
1m,1n,1s,1t,1u,
2m,2n,2s,2t,2u,
3m,3n,3s,3t,3u,
4m,4n,4s,4t,4u,
5m,5n,5s,5s0,5t,5u,
6m,6n,6s,6t,6t0,6u,6u0,
7m,7n,7s,7t,7u…水平折線
1p,1q,1r,2p,2q,2r,
3p,3q,3r,4p,4q,4r,
5p,5q,5r,6p,6q,6r,
7p,7q,7r…垂直折線
14a,15a,16a,24a,25a,26a,
34a,35a,36a,44a,45a,46a,
54a,55a,56a,64a,65a,66a,
74a,75a,76a…挿入用開口部
14b,24b,34b,44b,54b,
64b,74b…収納部(第一の収納部)
15b,25b,35b,45b,55b,
65b,75b…収納部(第二の収納部)
16b,26b,36b,46b,56b,
66b,76b…収納部(第三の収納部)
3v,4x,5v,6x,6y…切欠部

代理人 弁理士 伊 藤 進

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一の展開状態のシート部材から形成されるブック型収納フォルダにおいて、
互いに平行する複数の水平折線を介して連設された2つ以上の頁用片体と、
少なくとも2つの上記頁用片体である第一および第二の頁用片体のそれぞれに、上記水平折線に対して垂直方向の垂直折線を介して、連設された第一および第二の収納部用片体と、
上記第一の収納部用片体の両側に水平折線を介して連設された第一の糊代用片体と、
展開状態で上記第一の糊代用片体に対して上記水平折線方向に沿う方向において上記第一の糊代用片体とは異なる領域に位置するようにして、上記第二の収納部用片体の両側に水平折れ腺を介して連設された第二の糊代用片体と、
を具備し、第一および第二の上記収納部用片体を上記垂直折線で折り曲げ、さらに上記水平折線で折り曲げた上記第一および第二の糊代用片体を対面する第一および第二の上記頁用片体の面に粘着することによって、収納可能な挿入用開口を有するように第一および第二の収納部を形成するようにし、複数の上記頁用片体を上記水平折線でそれぞれ重なるように折り畳んで携帯および/または保管可能としたことを特徴とするブック型収納フォルダ。
【請求項2】
上記シート部材の展開状態において、上記第一の糊代用片体と上記第二の糊代用片体とは、上記垂直折線に沿う方向では重なる領域に位置していることを特徴とする請求項1記載のブック型収納フォルダ。
【請求項3】
上記第一の収納部用片体には、上記シート部材の展開状態において上記第二の糊代用片体と上記垂直折線に沿う方向で重ならないように逃げるために、上記水平折り線方向に沿う側辺に切欠部が形成されているを特徴とする請求項1記載のブック型収納フォルダ。
【請求項4】
上記切欠部は、上記糊代用片体の外形に類似させた形状に形成されていることを特徴とする請求項3記載のブック型収納フォルダ。
【請求項5】
上記第一の糊代用片体および/または上記第一の収納部用片体には、上記シートの展開状態において上記第二の糊代用片体と上記垂直折線に沿う方向で重ならないように逃げるために、上記水平折り線方向に沿う側辺に切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のブック型収納フォルダ。
【請求項6】
上記頁用片体と第一および第二の上記収納部用片体とはそれぞれ上記垂直折線を2つ設けて、その間に形成される底面壁部を介して連設され、上記第一および第二の収納部用片体と第一および第二の上記糊代用片体とはそれぞれ上記水平折線を2つ設けてその間に形成される収納用側面壁部を介して連設され、2つ以上の上記頁用片体同士の間は上記水平折線を2つ設けてその間に形成される背表紙部を介して連結されて、箱状に形成されるようになっていることを特徴とする請求項1記載のブック型収納フォルダ。
【請求項7】
単一の展開状態のシート部材から形成されるブック型収納フォルダにおいて、
互いに平行する複数の水平折線を介して連設された第一、第二および第三の頁用片体と、
上記第一,第二および第三の頁用片体それぞれに、上記水平折線に対して垂直な垂直折線を介して、連設された第一,第二および第三の収納部用片体と、
上記第一の収納部用片体の両側に水平折線を介して連設された第一の糊代用片体と、
展開状態で上記第一の糊代用片体に対して上記水平折線方向に沿う方向において上記第一の糊代用片体とは異なる領域に位置するように、上記第二の収納御用片体の両側に水平折線を介して連設された第二の糊代用片体と、
展開状態で上記第一の糊代用片体に対して上記水平折線方向に沿う方向において上記第一の糊代用片体とは異なる領域に位置するように、上記第三の収納部用片体の両側に水平折れ腺を介して連設された第三の糊代用片体と、
を具備し、第一,第二および第三の上記収納部用片体を上記垂直折線で折り曲げ、さらに上記水平折線で折り曲げた第一,第二および上記第三の糊代用片体を対面する第一,第二および第三の上記頁用片体の面に粘着することによって、収納可能に挿入用開口を有するように第一,第二および第三の収納部を形成するようにし、上記第一,第二および第三の頁用片体を上記水平折線でそれぞれ重なるように折り畳んで携帯、および/または、保管可能としたことを特徴とするブック型収納フォルダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2006−36330(P2006−36330A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−222352(P2004−222352)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】