ブラジャー
【課題】
従来のブラジャーを装着快適さ及び全体的な外観に関して改良することを課題とする。
【解決手段】
縁に関して、外側布ブランク（２２）は、上部縁（１８）及び／または下部縁（１９）で各々２回折り込まれ、それによってサポート部品（１５）を含む第一めくれ（２４）は上部及び／または下部縁（１８、１９）に直接沿って延び、かつ、第二めくれ（２５）はサポート部品（１５）と第一めくれ（２４）との間に延在する。それによって、第二めくれ（２５）の自由縁は上部縁（１８）及び／または下部縁（１９）に面し、かつ第二めくれ（２５）とサポート部品（１５）とだけが縫い目（２３）によって互いに接合される。
従来のブラジャーを装着快適さ及び全体的な外観に関して改良することを課題とする。
【解決手段】
縁に関して、外側布ブランク（２２）は、上部縁（１８）及び／または下部縁（１９）で各々２回折り込まれ、それによってサポート部品（１５）を含む第一めくれ（２４）は上部及び／または下部縁（１８、１９）に直接沿って延び、かつ、第二めくれ（２５）はサポート部品（１５）と第一めくれ（２４）との間に延在する。それによって、第二めくれ（２５）の自由縁は上部縁（１８）及び／または下部縁（１９）に面し、かつ第二めくれ（２５）とサポート部品（１５）とだけが縫い目（２３）によって互いに接合される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
請求項１のプレアンブル部に係るブラジャーに関する。
【背景技術】
【０００２】
この種類のブラジャーは公知であり、世界中で多くのバリエーションが入手可能である。それらは、広く様々な形状が提供され、中央ストリップによって互いに接合される二つのブラカップから主に構成されるフロント部を有している。フロント部の各外側側面縁と結合しているのはサイドパネルであって、その自由末端はブラジャーを装着している者の背中において背部閉鎖装置によって留められる。サイドパネルはフロント部に縫い付けられ得る、またはワンピースであり得る。補足的支持のために、背後にある側面パネルとブラカップを繋ぐ肩紐が備えられ得る。かかるブラジャーの主な機能は、胸の重みを支え、維持し、胸の形を作ることである。同時に、そのようなブラジャーには高い装着快適さをもたらし、かつ外観を引き立てることが期待されている。
【０００３】
一般的にこの種類のブラジャーは、最も頻繁にはジグザグ縫いによって付けられた、それらの縁に沿ったサポートバンド、縁飾り、装飾リボンを有している。しかしながら実用において、一方ではこれら縫い目が外側の衣服にあたって目立ち得、総合的な外観に負の効果を有してしまうということが判明した。他方では、これら縫い目はブラジャーを装着している者の皮膚と直接接触して、特に敏感肌を有する人々に皮膚刺激をもたらし得、従って装着快適さに反する（負の）影響を及ぼす。このことは、サイドパネルの範囲の縫い目に対して特に該当する、というのは良く合ったブラジャーはサイドパネルの適切な締め付けを必要とし、それによってサイドパネルはブラジャーを装着している者の上半身に抗して押し付けられるからである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
この背景を考慮して、本発明の課題は従来のブラジャーの装着快適さ及び外観に関して改良することである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
この課題は請求項１の特徴を有するブラジャーによって達成される。利益となる実施形態は従属請求項に存在する。
【０００６】
本発明は、ブラジャーの縁の周りに落とし縫いを施すという着想、即ち、縫い目を繊維材料で覆うという着想に基づいている。このようにして縫い目と肌との間の直接的接触が妨げられ、それによって装着快適さは著しく改善され、かつ、敏感肌でさえ皮膚刺激が排除される。同時に縫い目が覆われることによって縫い目自身が見えなくなり、それによって外観を引き立てるという要求も達成する。
【０００７】
本発明は、図において図示された実施形態によって、以下により具体的に記述される。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
図１において、本発明のブラジャーの正面図が図示されている。ブラジャー１は、胸を収容するための二つのブラカップ３を有する一つのフロント部２を備えて構成される。ブラカップ３は、外側並びに内側において繊維材料で覆われた発泡ゴム核で形成され得る。二つのブラカップ３は、本実施形態において台形である中央ストリップによって互いに接合される。
【０００９】
ブラカップ３の外側縁に付けられているのは、各サイドパネル６，７であって、それによってその自由末端において、一つのサイドパネル６はアイレットストリップ８を有し、他のサイドパネル７にはフックストリップ９が備えられている。アイレットストリップ８とフックストリップ９とは、背部閉鎖装置を形成するように相互に作用する。更に、ブラカップ３の上部縁からサイドパネル６、７の上部縁まで延びる二つの肩紐１０が存在する。
【００１０】
ブラジャー１の、及び特にそのサイドパネル６，７の詳細なデザインは、図２ａ及び図２ｂの図をリファレンスとして用いることによって以下に記述される。図示のように、ブラカップ３の下部縁１２を補強するために、適切に形作られたポケット内にアンダーワイヤー１３が縫いつけられる。ブラカップ３の上部縁１１が、ブラカップ３の内側で内側生地層に縫い合わせられる、外側生地層を折り込むことによって形成される。肩紐１０を装着するための取付部品１４もそこに付けられる。
【００１１】
各サイドパネル６，７の主要な部品はサポート部品１５であって、本実施形態では上部サポートバンド１６及び下部サポートバンド１７で形成されているが、ワンピース生地板であっても良い。それを二つのサポートバンド１６、１７に分けることは、確実な拘束力の向上をもたらす。装着快適さを改善するために、サポートバンド１６及び１７は、長軸方向において伸縮性を有する。
【００１２】
アイレットストリップ８及び／又はフックストリップ９の部分において二つのサポートバンド１６及び１７は重なり、かつ上に向かって分かれていく、つまり、ブラカップ３の下部側面縁５に対してそれらがしっかりと着けられる。サポートバンド１６及び１７の重なる部分において、サポート部品１５の重なり形状安定性を強化するために、それらは一緒に縫われる。このようにして、概ね三角形状をした、サイドパネル６，７の上部縁１８が成され、それによって上部サポートバンド１６はサイドパネル６，７の上部縁１８を形成し、かつ、下部サポートバンド１７はその下部縁１９を形成する。
【００１３】
長軸方向接合部分において、ブラカップ３に面しているサポートバンド１６、１７に対し、上部縁１８から下部縁１９まで延び、それによって二つの縁１８、１９を一定の間隔に保持している補強要素２０も存在している。補強要素２０は、剛直なプラスチック棒を収容する布ポケットによって形成されている。
【００１４】
補強要素２０、二つの縁１８及び１９、並びにブラカップ３の側面縁５によって囲まれた領域は、その複数の縁に沿って、ブラカップ３の側面縁５、補強要素２０、並びにサイドパネル６，７の上部及び下部縁１８，１９に縫い付けられる補足的な編組み状ブランク１５によって補強される。よって、フロント部２からサイドパネル６，７への力伝達の均一な分配が実現される。
【００１５】
サイドパネル６，７の上部及び下部縁１８、１９で２回折り込まれ、かつ、そこで縁１８、１９に沿ってサポートバンド１６及び１７に縫い付けられる、外側布ブランク２２によって各サイドパネル１６，１７の外側が形成される。外側布ブランク２２は、皺の無い外見を確保するために、長軸方向及び長軸と横軸（短軸）方向の両方において弾性を有する。
【００１６】
これら縫い目２３を、ブラジャー１の装着快適さ及び外観に関して、できるだけ目立たないようにするために、落とし縫い（目）２３が用いられる。この目的で、図４に示されるように、外側布ブランク２２が、サイドパネル６，７の上部において上部縁１８及び／または下部縁１９に沿うその長軸と一致するように置かれ、かつ、縫い目２３によってサポートバンド１６及び１７につけられる。この状態において、外側布ブランク２２の将来的な外側及び、サポート部品１５の将来的な内側は、互いに向かい合って配置される。
【００１７】
次に、サイドパネル６，７を裏返すことによって、外側布ブランク２２がサイドパネル６，７の外側に移動される。このようにして成された状態は、図２ｂに図示されている。裏返し処理の結果、外側布ブランク２２の２回折られた縁が、上部縁１８と下部縁１９の領域において生じる。それによって第一めくれ２４が上部縁１８及び／または下部縁１９を覆う。第二めくれ２５は、サポートバンド１６，１７と第一めくれ２４との間の領域において折り込まれ、それによって第二めくれ２５の自由縁が、縁１８，１９の方向を向く。第二めくれの目的は、外側布ブランク２２を縫い目２３によってサポートバンド１６及び１７につけることであって、縫い目２３は裏返された後に第一めくれ２４によって覆われ、よって見えなくなる。同時に、皮膚は縫い目２３との直接的な接触から保護される。
【００１８】
サイドパネル６，７の縫い目２３の領域における嵩を最小化するために、縫い目２３は平縫いとして、好ましくはジグザグ縫いで作られる。本発明の範囲内の代替は、熱融着縫い、超音波溶接縫い、または接着剤接合である。
【００１９】
図３ａ及びｂに示されるブラジャー１は、図１、２ａ及び２ｂに記載された実施形態と大部分同一であり、従って同様の参照番号が同様の特徴及び要素に対して用いられており、同一の記載が当てはまる。
【００２０】
上記実施形態と異なっている主要な特徴は、加えて、サイドパネル６，７が内側布ブランク２６によって補足されるということである。内側布ブランク２６の目的は、サイドパネル５，６の内側においてサポートバンド１６，１７を覆うことであり、縫い目２３をつける間サイドパネル６，７につけられる。この目的で、内側布ブランク２６は、サポートバンド１６，１７と外側布ブランク２２の第二めくれ２５との間の縫い目２３によってつけられる。次にサイドパネル６，７を裏返すことによって、外側布ブランク２２は同様にサイドパネル６，７の外側に向けられ、一方で内側布ブランク２６は内側においてサポートバンド１６及び１７を覆っている。
【００２１】
本発明はブラジャー１のサイドパネル６，７に制限されるものではなく、見えないように、つまり、ブラカップ３の領域において視覚的に訴えること及び装着快適な縫い目をつけることに同様にも適している。例えばこのようにして、ブラカップ３の外側層は、上記サイドパネル６，７への手順に従って、その上部縁１１で２回折り込まれ得、かつそこでブラカップ３の内側層に縫い付けられ得る。また、「ブラジャー」という用語は、ビキニトップ及び水着を含む、組み込まれた胸支持具による女性の肌に直に触れる全ての衣料を含む。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】本発明のブラジャーの正面図である。
【図２ａ】図１に図示されたブラジャー半分の内面図である。
【図２ｂ】図２ａに図示されたブラジャーの、線II〜IIに沿った拡大断面図である。
【図３ａ】本発明のブラジャーの、第二実施形態の内面図である。
【図３ｂ】図３ａに図示されたブラジャーの、線III〜IIIに沿った拡大断面図である。
【図４】本発明の未だ完成していないサイドパネルの部分の側面図である。
【符号の説明】
【００２３】
１ ブラジャー
２ フロント部
３ ブラカップ
４ 中央ストリップ
５ ブラカップの側面縁
６ サイドパネル
７ サイドパネル
８ アイレットストリップ
９ フックストリップ
１０ 肩紐
１１ ブラカップの上部縁
１２ ブラカップの下部縁
１３ アンダーワイヤ
１４ 肩紐用取付部品
１５ サポート部品、編組み状ブランク
１６ 上部サポートバンド
１７ 下部サポートバンド
１８ サイドパネルの上部縁
１９ サイドパネルの下部縁
２０ 補強要素
２１ 編組み状ブランク
２２ 外側布ブランク
２３ 縫い目
２４ 第一めくれ
２５ 第二めくれ
２６ 内側布ブランク
【技術分野】
【０００１】
請求項１のプレアンブル部に係るブラジャーに関する。
【背景技術】
【０００２】
この種類のブラジャーは公知であり、世界中で多くのバリエーションが入手可能である。それらは、広く様々な形状が提供され、中央ストリップによって互いに接合される二つのブラカップから主に構成されるフロント部を有している。フロント部の各外側側面縁と結合しているのはサイドパネルであって、その自由末端はブラジャーを装着している者の背中において背部閉鎖装置によって留められる。サイドパネルはフロント部に縫い付けられ得る、またはワンピースであり得る。補足的支持のために、背後にある側面パネルとブラカップを繋ぐ肩紐が備えられ得る。かかるブラジャーの主な機能は、胸の重みを支え、維持し、胸の形を作ることである。同時に、そのようなブラジャーには高い装着快適さをもたらし、かつ外観を引き立てることが期待されている。
【０００３】
一般的にこの種類のブラジャーは、最も頻繁にはジグザグ縫いによって付けられた、それらの縁に沿ったサポートバンド、縁飾り、装飾リボンを有している。しかしながら実用において、一方ではこれら縫い目が外側の衣服にあたって目立ち得、総合的な外観に負の効果を有してしまうということが判明した。他方では、これら縫い目はブラジャーを装着している者の皮膚と直接接触して、特に敏感肌を有する人々に皮膚刺激をもたらし得、従って装着快適さに反する（負の）影響を及ぼす。このことは、サイドパネルの範囲の縫い目に対して特に該当する、というのは良く合ったブラジャーはサイドパネルの適切な締め付けを必要とし、それによってサイドパネルはブラジャーを装着している者の上半身に抗して押し付けられるからである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
この背景を考慮して、本発明の課題は従来のブラジャーの装着快適さ及び外観に関して改良することである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
この課題は請求項１の特徴を有するブラジャーによって達成される。利益となる実施形態は従属請求項に存在する。
【０００６】
本発明は、ブラジャーの縁の周りに落とし縫いを施すという着想、即ち、縫い目を繊維材料で覆うという着想に基づいている。このようにして縫い目と肌との間の直接的接触が妨げられ、それによって装着快適さは著しく改善され、かつ、敏感肌でさえ皮膚刺激が排除される。同時に縫い目が覆われることによって縫い目自身が見えなくなり、それによって外観を引き立てるという要求も達成する。
【０００７】
本発明は、図において図示された実施形態によって、以下により具体的に記述される。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
図１において、本発明のブラジャーの正面図が図示されている。ブラジャー１は、胸を収容するための二つのブラカップ３を有する一つのフロント部２を備えて構成される。ブラカップ３は、外側並びに内側において繊維材料で覆われた発泡ゴム核で形成され得る。二つのブラカップ３は、本実施形態において台形である中央ストリップによって互いに接合される。
【０００９】
ブラカップ３の外側縁に付けられているのは、各サイドパネル６，７であって、それによってその自由末端において、一つのサイドパネル６はアイレットストリップ８を有し、他のサイドパネル７にはフックストリップ９が備えられている。アイレットストリップ８とフックストリップ９とは、背部閉鎖装置を形成するように相互に作用する。更に、ブラカップ３の上部縁からサイドパネル６、７の上部縁まで延びる二つの肩紐１０が存在する。
【００１０】
ブラジャー１の、及び特にそのサイドパネル６，７の詳細なデザインは、図２ａ及び図２ｂの図をリファレンスとして用いることによって以下に記述される。図示のように、ブラカップ３の下部縁１２を補強するために、適切に形作られたポケット内にアンダーワイヤー１３が縫いつけられる。ブラカップ３の上部縁１１が、ブラカップ３の内側で内側生地層に縫い合わせられる、外側生地層を折り込むことによって形成される。肩紐１０を装着するための取付部品１４もそこに付けられる。
【００１１】
各サイドパネル６，７の主要な部品はサポート部品１５であって、本実施形態では上部サポートバンド１６及び下部サポートバンド１７で形成されているが、ワンピース生地板であっても良い。それを二つのサポートバンド１６、１７に分けることは、確実な拘束力の向上をもたらす。装着快適さを改善するために、サポートバンド１６及び１７は、長軸方向において伸縮性を有する。
【００１２】
アイレットストリップ８及び／又はフックストリップ９の部分において二つのサポートバンド１６及び１７は重なり、かつ上に向かって分かれていく、つまり、ブラカップ３の下部側面縁５に対してそれらがしっかりと着けられる。サポートバンド１６及び１７の重なる部分において、サポート部品１５の重なり形状安定性を強化するために、それらは一緒に縫われる。このようにして、概ね三角形状をした、サイドパネル６，７の上部縁１８が成され、それによって上部サポートバンド１６はサイドパネル６，７の上部縁１８を形成し、かつ、下部サポートバンド１７はその下部縁１９を形成する。
【００１３】
長軸方向接合部分において、ブラカップ３に面しているサポートバンド１６、１７に対し、上部縁１８から下部縁１９まで延び、それによって二つの縁１８、１９を一定の間隔に保持している補強要素２０も存在している。補強要素２０は、剛直なプラスチック棒を収容する布ポケットによって形成されている。
【００１４】
補強要素２０、二つの縁１８及び１９、並びにブラカップ３の側面縁５によって囲まれた領域は、その複数の縁に沿って、ブラカップ３の側面縁５、補強要素２０、並びにサイドパネル６，７の上部及び下部縁１８，１９に縫い付けられる補足的な編組み状ブランク１５によって補強される。よって、フロント部２からサイドパネル６，７への力伝達の均一な分配が実現される。
【００１５】
サイドパネル６，７の上部及び下部縁１８、１９で２回折り込まれ、かつ、そこで縁１８、１９に沿ってサポートバンド１６及び１７に縫い付けられる、外側布ブランク２２によって各サイドパネル１６，１７の外側が形成される。外側布ブランク２２は、皺の無い外見を確保するために、長軸方向及び長軸と横軸（短軸）方向の両方において弾性を有する。
【００１６】
これら縫い目２３を、ブラジャー１の装着快適さ及び外観に関して、できるだけ目立たないようにするために、落とし縫い（目）２３が用いられる。この目的で、図４に示されるように、外側布ブランク２２が、サイドパネル６，７の上部において上部縁１８及び／または下部縁１９に沿うその長軸と一致するように置かれ、かつ、縫い目２３によってサポートバンド１６及び１７につけられる。この状態において、外側布ブランク２２の将来的な外側及び、サポート部品１５の将来的な内側は、互いに向かい合って配置される。
【００１７】
次に、サイドパネル６，７を裏返すことによって、外側布ブランク２２がサイドパネル６，７の外側に移動される。このようにして成された状態は、図２ｂに図示されている。裏返し処理の結果、外側布ブランク２２の２回折られた縁が、上部縁１８と下部縁１９の領域において生じる。それによって第一めくれ２４が上部縁１８及び／または下部縁１９を覆う。第二めくれ２５は、サポートバンド１６，１７と第一めくれ２４との間の領域において折り込まれ、それによって第二めくれ２５の自由縁が、縁１８，１９の方向を向く。第二めくれの目的は、外側布ブランク２２を縫い目２３によってサポートバンド１６及び１７につけることであって、縫い目２３は裏返された後に第一めくれ２４によって覆われ、よって見えなくなる。同時に、皮膚は縫い目２３との直接的な接触から保護される。
【００１８】
サイドパネル６，７の縫い目２３の領域における嵩を最小化するために、縫い目２３は平縫いとして、好ましくはジグザグ縫いで作られる。本発明の範囲内の代替は、熱融着縫い、超音波溶接縫い、または接着剤接合である。
【００１９】
図３ａ及びｂに示されるブラジャー１は、図１、２ａ及び２ｂに記載された実施形態と大部分同一であり、従って同様の参照番号が同様の特徴及び要素に対して用いられており、同一の記載が当てはまる。
【００２０】
上記実施形態と異なっている主要な特徴は、加えて、サイドパネル６，７が内側布ブランク２６によって補足されるということである。内側布ブランク２６の目的は、サイドパネル５，６の内側においてサポートバンド１６，１７を覆うことであり、縫い目２３をつける間サイドパネル６，７につけられる。この目的で、内側布ブランク２６は、サポートバンド１６，１７と外側布ブランク２２の第二めくれ２５との間の縫い目２３によってつけられる。次にサイドパネル６，７を裏返すことによって、外側布ブランク２２は同様にサイドパネル６，７の外側に向けられ、一方で内側布ブランク２６は内側においてサポートバンド１６及び１７を覆っている。
【００２１】
本発明はブラジャー１のサイドパネル６，７に制限されるものではなく、見えないように、つまり、ブラカップ３の領域において視覚的に訴えること及び装着快適な縫い目をつけることに同様にも適している。例えばこのようにして、ブラカップ３の外側層は、上記サイドパネル６，７への手順に従って、その上部縁１１で２回折り込まれ得、かつそこでブラカップ３の内側層に縫い付けられ得る。また、「ブラジャー」という用語は、ビキニトップ及び水着を含む、組み込まれた胸支持具による女性の肌に直に触れる全ての衣料を含む。
【図面の簡単な説明】
【００２２】
【図１】本発明のブラジャーの正面図である。
【図２ａ】図１に図示されたブラジャー半分の内面図である。
【図２ｂ】図２ａに図示されたブラジャーの、線II〜IIに沿った拡大断面図である。
【図３ａ】本発明のブラジャーの、第二実施形態の内面図である。
【図３ｂ】図３ａに図示されたブラジャーの、線III〜IIIに沿った拡大断面図である。
【図４】本発明の未だ完成していないサイドパネルの部分の側面図である。
【符号の説明】
【００２３】
１ ブラジャー
２ フロント部
３ ブラカップ
４ 中央ストリップ
５ ブラカップの側面縁
６ サイドパネル
７ サイドパネル
８ アイレットストリップ
９ フックストリップ
１０ 肩紐
１１ ブラカップの上部縁
１２ ブラカップの下部縁
１３ アンダーワイヤ
１４ 肩紐用取付部品
１５ サポート部品、編組み状ブランク
１６ 上部サポートバンド
１７ 下部サポートバンド
１８ サイドパネルの上部縁
１９ サイドパネルの下部縁
２０ 補強要素
２１ 編組み状ブランク
２２ 外側布ブランク
２３ 縫い目
２４ 第一めくれ
２５ 第二めくれ
２６ 内側布ブランク
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ブラカップ（３）を形成しているフロント部（２）、及び
ブラジャー（１）装着者の上半身を取り囲んでいる二つのサイドパネル（６，７）から構成され、
上記サイドパネルの第一末端は上記フロント部（２）に側面でつけられ、かつ上記サイドパネルの第二末端は装着者の背中において互いに留められ得、それによってサイドパネル（６，７）は各々サポート部品（１５）を含み、上記サポート部品（１５）は、上部縁（１８）及び下部縁（１９）を有しかつサイドパネル（６，７）の外側において外側布ブランク（２２）を更に含むサイドパネル（６，７）の輪郭を形成し、上記外側布ブランク（２２）は上部縁（１８）及び下部縁（１９）の領域においてサポート要素（１５）につけられるブラジャーにして、
その縁に関して、外側布ブランク（２２）は上部縁（１８）及び／または下部縁（１９）で各々２回折り込まれ、それによって、サポート部品（１５）を包む、第一めくれ（２４）は上部縁及び／または下部縁（１８，１９）に直接沿って延び、かつ、第二めくれ（２５）はサポート部品（１５）と第一めくれ（２４）との間に延び、及びそれによって第二めくれ（２５）の自由縁は上部縁（１８）及び／または下部縁（１９）と面しており、第二めくれ（２５）とサポート部品（１５）とだけが縫い目（２３）によって互いに接合されることを特徴とする、ブラジャー。
【請求項２】
サポート部品（１５）が上部サポートバンド（１６）及び下部サポートバンド（１７）から形成されることを特徴とする、請求項１に記載のブラジャー。
【請求項３】
サポートバンド（１６）及び（１７）が、サイドパネル（６，７）の自由末端において互いに接合され、かつフロント部（２）に向かって分岐方向に延びることを特徴とする、請求項２に記載のブラジャー。
【請求項４】
上部サポートバンド（１６）及び下部サポートバンド（１７）が重なり領域を形成し、かつ、少なくともこの領域において、互いに接合され、好ましくは縫い合わされていることを特徴とする、請求項２又は３に記載のブラジャー。
【請求項５】
好ましくは縫い目（２３）によって、第二めくれ（２５）とサポート部品（１５）との間に装着される内側布ブランク（２６）によって特徴付けられる請求項１〜４のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項６】
サイドパネル（６，７）がブラカップ（３）と一直線にそろえられている領域において、サイドパネル（６，７）の上部縁（１８）から下部縁（１９）まで延びる棒形状をした補強要素（２０）が各々配置されることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項７】
補強要素（２０）はその末端においてサイドパネル（６，７）に縫い目（２３）によってつけられることを特徴とする請求項６に記載のブラジャー。
【請求項８】
サイドパネル（６，７）がブラカップ（３）に隣接している領域において、非弾性の編組み状ブランク（２１）が配置されていることを特徴とする、請求項１〜７のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項９】
サイドパネル（６，７）の長軸伸び方向に、サポート部品（１５）が弾性を有することを特徴とする、請求項１〜８のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項１０】
外側布ブランク（２２）が、長軸及び短軸の両方向において弾性を有することを特徴とする、請求項１〜９のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項１１】
第一めくれ（２４）及び第二めくれ（２５）が、裏返し処理によって作り上げられることを特徴とする、請求項１〜１０のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項１２】
縫い目（２３）が平縫い、特にジグザグ縫いであることを特徴とする、請求項１〜１１のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項１３】
縫い目（２３）が、縫うこと、熱融着、超音波溶接、または接着剤接合によって作り上げられることを特徴とする、請求項１〜１２のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項１４】
ブラジャー（１）がビキニ又は水着の一部であることを特徴とする、請求項１〜１３のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項１】
ブラカップ（３）を形成しているフロント部（２）、及び
ブラジャー（１）装着者の上半身を取り囲んでいる二つのサイドパネル（６，７）から構成され、
上記サイドパネルの第一末端は上記フロント部（２）に側面でつけられ、かつ上記サイドパネルの第二末端は装着者の背中において互いに留められ得、それによってサイドパネル（６，７）は各々サポート部品（１５）を含み、上記サポート部品（１５）は、上部縁（１８）及び下部縁（１９）を有しかつサイドパネル（６，７）の外側において外側布ブランク（２２）を更に含むサイドパネル（６，７）の輪郭を形成し、上記外側布ブランク（２２）は上部縁（１８）及び下部縁（１９）の領域においてサポート要素（１５）につけられるブラジャーにして、
その縁に関して、外側布ブランク（２２）は上部縁（１８）及び／または下部縁（１９）で各々２回折り込まれ、それによって、サポート部品（１５）を包む、第一めくれ（２４）は上部縁及び／または下部縁（１８，１９）に直接沿って延び、かつ、第二めくれ（２５）はサポート部品（１５）と第一めくれ（２４）との間に延び、及びそれによって第二めくれ（２５）の自由縁は上部縁（１８）及び／または下部縁（１９）と面しており、第二めくれ（２５）とサポート部品（１５）とだけが縫い目（２３）によって互いに接合されることを特徴とする、ブラジャー。
【請求項２】
サポート部品（１５）が上部サポートバンド（１６）及び下部サポートバンド（１７）から形成されることを特徴とする、請求項１に記載のブラジャー。
【請求項３】
サポートバンド（１６）及び（１７）が、サイドパネル（６，７）の自由末端において互いに接合され、かつフロント部（２）に向かって分岐方向に延びることを特徴とする、請求項２に記載のブラジャー。
【請求項４】
上部サポートバンド（１６）及び下部サポートバンド（１７）が重なり領域を形成し、かつ、少なくともこの領域において、互いに接合され、好ましくは縫い合わされていることを特徴とする、請求項２又は３に記載のブラジャー。
【請求項５】
好ましくは縫い目（２３）によって、第二めくれ（２５）とサポート部品（１５）との間に装着される内側布ブランク（２６）によって特徴付けられる請求項１〜４のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項６】
サイドパネル（６，７）がブラカップ（３）と一直線にそろえられている領域において、サイドパネル（６，７）の上部縁（１８）から下部縁（１９）まで延びる棒形状をした補強要素（２０）が各々配置されることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項７】
補強要素（２０）はその末端においてサイドパネル（６，７）に縫い目（２３）によってつけられることを特徴とする請求項６に記載のブラジャー。
【請求項８】
サイドパネル（６，７）がブラカップ（３）に隣接している領域において、非弾性の編組み状ブランク（２１）が配置されていることを特徴とする、請求項１〜７のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項９】
サイドパネル（６，７）の長軸伸び方向に、サポート部品（１５）が弾性を有することを特徴とする、請求項１〜８のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項１０】
外側布ブランク（２２）が、長軸及び短軸の両方向において弾性を有することを特徴とする、請求項１〜９のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項１１】
第一めくれ（２４）及び第二めくれ（２５）が、裏返し処理によって作り上げられることを特徴とする、請求項１〜１０のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項１２】
縫い目（２３）が平縫い、特にジグザグ縫いであることを特徴とする、請求項１〜１１のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項１３】
縫い目（２３）が、縫うこと、熱融着、超音波溶接、または接着剤接合によって作り上げられることを特徴とする、請求項１〜１２のいずれか一項に記載のブラジャー。
【請求項１４】
ブラジャー（１）がビキニ又は水着の一部であることを特徴とする、請求項１〜１３のいずれか一項に記載のブラジャー。
【図１】
【図２ａ】
【図２ｂ】
【図３ａ】
【図３ｂ】
【図４】
【図２ａ】
【図２ｂ】
【図３ａ】
【図３ｂ】
【図４】
【公開番号】特開２００８−２７４５２６（Ｐ２００８−２７４５２６Ａ）
【公開日】平成２０年１１月１３日（２００８．１１．１３）
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願２００８−１１１３１３（Ｐ２００８−１１１３１３）
【出願日】平成２０年４月２２日（２００８．４．２２）
【出願人】（５０８１２３３１９）トリンフ インタートレード アーゲー (16)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年１１月１３日（２００８．１１．１３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−１１１３１３（Ｐ２００８−１１１３１３）
【出願日】平成２０年４月２２日（２００８．４．２２）
【出願人】（５０８１２３３１９）トリンフ インタートレード アーゲー (16)
【Ｆターム（参考）】
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