ブレーキ装置
【課題】 油路構成を簡略化してハウジングの小型化を達成したブレーキ装置を提供する。
【解決手段】 プランジャポンプの吐出側と増圧弁とを接続する第1油路と、増圧弁とホイルシリンダとを接続する第2油路と、プランジャポンプの吐出側とアウト側ゲート弁とを接続する第3油路とを備え、ハウジングは、増圧弁を装着する増圧弁装着孔と、アウト側ゲート弁を装着するアウト側ゲート弁装着孔とを有し、シリンダ孔は、増圧弁装着孔とアウト側ゲート弁装着孔との間に設けられ、増圧弁装着孔とアウト側ゲート弁装着孔は、シリンダ孔を介して連通することとした。
【解決手段】 プランジャポンプの吐出側と増圧弁とを接続する第1油路と、増圧弁とホイルシリンダとを接続する第2油路と、プランジャポンプの吐出側とアウト側ゲート弁とを接続する第3油路とを備え、ハウジングは、増圧弁を装着する増圧弁装着孔と、アウト側ゲート弁を装着するアウト側ゲート弁装着孔とを有し、シリンダ孔は、増圧弁装着孔とアウト側ゲート弁装着孔との間に設けられ、増圧弁装着孔とアウト側ゲート弁装着孔は、シリンダ孔を介して連通することとした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プランジャポンプを備えたブレーキ装置におけるハウジングの油路構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されるブレーキ装置のハウジングにあっては、プランジャポンプを挟んで各電磁弁を振り分けて配置することで、ハウジングの小型化を行っている。具体的には、増圧弁と減圧弁とをプランジャポンプの上方に設け、アウト側ゲート弁を下方に設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−111245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記従来技術にあっては、プランジャポンプの直近に減圧弁を配置され、増圧弁は減圧弁よりも上方に設けられている。このためプランジャポンプと増圧弁との距離が増大するとともに、プランジャポンプと増圧弁との間に減圧弁が介在するため、減圧弁と干渉しないようにプランジャポンプと増圧弁との接続を行う必要がある。したがってプランジャポンプと増圧弁を接続するために縦横両方向の油路を組み合わせなければならず、油路構成が複雑となってコストアップを招くという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、油路構成を簡略化してハウジングの小型化を達成したブレーキ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明では、ハウジングと、前記ハウジング内に設けられたプランジャポンプと、前記ハウジングの側面に開口するように設けられ、前記プランジャポンプのシリンダを収容するシリンダ孔と、前記シリンダ孔の開口を封止するプラグと、
【0007】
前記プランジャポンプを駆動するカムと、前記ハウジング内に設けられ、前記カムを収容するカム室と、前記ハウジング内であって、前記プランジャポンプの吐出側とホイルシリンダとの間に設けられた増圧弁と、前記ハウジング内であって、前記プランジャポンプの吐出側と前記マスタシリンダとの間に設けられたアウト側ゲート弁と、前記ハウジング内であって、前記ハウジング内に設けられたリザーバと車輪に設けられたホイルシリンダとの間に設けられた減圧弁と、前記プランジャポンプの吐出側と前記増圧弁とを接続する第1油路と、前記増圧弁と前記ホイルシリンダとを接続する第2油路と、前記プランジャポンプの吐出側と前記アウト側ゲート弁とを接続する第3油路と、前記ハウジングの上面に開口しハウジング外部へ接続する第4油路と、を備え、前記ハウジングは、前記減圧弁を装着する減圧弁装着孔と、前記増圧弁を装着する増圧弁装着孔と、前記アウト側ゲート弁を装着するアウト側ゲート弁装着孔とを有し、前記減圧弁装着孔は前記上面と前記増圧弁装着孔との間に設けられ、前記シリンダ孔は、前記増圧弁装着孔と前記アウト側ゲート弁装着孔との間に設けられ、前記増圧弁装着孔と前記アウト側ゲート弁装着孔は、前記シリンダ孔を介して連通することとした。
【発明の効果】
【0008】
よって、油路構成を簡略化してハウジングの小型化を達成したブレーキ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】ブレーキ装置の油圧回路図である。
【図2】実施例1におけるハウジング10のy軸負方向正面図である。
【図3】ハウジング10のz軸正方向正面図である。
【図4】図3のI−I断面図である。
【図5】図3のII−II断面図である。
【図6】油路のスケルトン図(z軸正方向側正面図)である。
【図7】油路のスケルトン図(x軸負方向側正面図)である。
【図8】油路のスケルトン図(y軸正方向側正面図)である。
【図9】油路のスケルトン図(x軸正方向側正面図)である。
【図10】油路のスケルトン図(y軸負方向側正面図)である。
【図11】油路のスケルトン図(z軸負方向側正面図)である。
【図12】油路のスケルトン図(斜視図)である。
【図13】油路のスケルトン図(斜視図)である。
【図14】実施例2におけるハウジング10のy軸負方向正面図である。
【図15】ハウジング10のz軸正方向正面図である。
【図16】図15のI−I断面図である。
【図17】図15のII−II断面図である。
【図18】図17のIII−III断面図である。
【図19】実施例2における油路のスケルトン図(z軸正方向側正面図)である。
【図20】油路のスケルトン図(x軸負方向側正面図)である。
【図21】油路のスケルトン図(y軸正方向側正面図)である。
【図22】油路のスケルトン図(x軸正方向側正面図)である。
【図23】油路のスケルトン図(y軸負方向側正面図)である。
【図24】油路のスケルトン図(z軸負方向側正面図)である。
【図25】油路のスケルトン図(斜視図)である。
【図26】油路のスケルトン図(斜視図)である。
【図27】油路のスケルトン図(斜視図)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明ブレーキ装置を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0011】
[油圧回路]
図1は、ブレーキ装置におけるハウジング10内に設けられた油圧回路図である。本願ブレーキ装置の油圧回路はP,S系統を有するタンデム型油圧回路である。ポンプPはプランジャポンプであり、モータMにより駆動される。ポンプPの吸入側は第3油路3P,3Sおよびイン側ゲート弁21,22を介してマスタシリンダ20と接続し、吐出側は第1油路1P,1S、増圧弁25〜28、および第2油路2(FL〜RR)を介して各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)と接続する。
【0012】
第2油路2(FL〜RR)はそれぞれ減圧弁29〜32および第6油路6P,6Sを介してリザーバ41,42と接続し、第6油路6P,6Sは第3油路3P,3SとともにポンプPの吸入側と接続する。
【0013】
また、P系統の増圧弁25,27およびS系統の増圧弁26,28を接続する部分を第5油路5P,5Sとする。
【0014】
アウト側ゲート弁23,24には、マスタシリンダ20への逆流を防止するチェック弁33,34が並列に設けられている。また、各増圧弁25〜28にはそれぞれ各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)への逆流を防止するチェック弁35〜38が並列に設けられている。
【0015】
(増圧時)
自動ブレーキによる増圧時には、イン側ゲート弁21,22および増圧弁25〜28を開弁し、減圧弁29〜32を閉弁してポンプPを駆動する。ポンプ駆動によりマスタシリンダ20から作動油が汲み出され、第2油路2(FL〜RR)を介して各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)に導入される。
【0016】
(減圧時)
アンチロックブレーキ制御による減圧時には、増圧弁25〜28を閉弁、減圧弁29〜32を開弁し、第6油路6P,6S、リザーバ41,42、第7油路7P,7S、およびアウト側ゲート弁23,24を介して各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)の作動油をマスタシリンダ20に還流する。
【0017】
自動ブレーキによる減圧時には、増圧弁25〜28を開弁、アウト側ゲート弁23,24を開弁し、各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)の作動油をマスタシリンダ20へ戻す。
【0018】
[ハウジング内の油路構成]
図2はハウジング10のy軸負方向正面図、図3はz軸正方向正面図、図4、図5はそれぞれ図3のI−I断面図およびII−II断面図(x軸正方向側のみ図示)である。なお、プランジャポンプPの軸方向であって図2の右側をx軸正方向側、プランジャポンプPから見てリザーバ41,42側をz軸負方向側、ハウジング10から見てモータM側をy軸負方向側とする。
【0019】
また、図6〜図13はハウジング10内部に設けられた油路のスケルトン図である。図6はz軸正方向側正面図、図7はx軸負方向側正面図、図8はy軸正方向側正面図、図9はx軸正方向側正面図、図10はy軸負方向側正面図、図11はz軸負方向側正面図、図12、図13は斜視図である。
【0020】
ハウジング10内にはプランジャポンプPのシリンダを収容するシリンダ孔11,12が設けられ、プラグ14,15によって封止される。シリンダ孔11,12の開口部はプランジャポンプPのプラグ14,15をかしめ固定する部分である。また、プランジャポンプPはカム13によって駆動され、このカム13はカム室13aに収容される。ハウジング10のy軸負方向側面10dにはモータMが装着される。
【0021】
増圧弁25〜28およびアウト側ゲート弁23,24は、ハウジング10のy軸正方向側面10aに設けられた増圧弁装着孔51〜54およびアウト側ゲート弁装着孔63,64に装着される。また、シリンダ孔11,12は増圧弁装着孔51〜54とアウト側ゲート弁装着孔61,62との間に設けられている。
【0022】
増圧弁装着孔51〜54は第1油路1P,1Sに接続し、アウト側ゲート弁装着孔63,64は第7油路7P,7Sに接続し、それぞれシリンダ孔11,12を介して互いに連通する。また、減圧弁29〜32はy軸正方向側面10aに設けられた減圧弁装着孔55〜58に装着され、イン側ゲート弁21,22はイン側ゲート弁装着孔61,62に装着される。
【0023】
ホイルシリンダW/C(FL〜RR)は4つ設けられ、プランジャポンプPの複数の吐出口P1,P2に対応してP系統、S系統の2系統に分配される。P系統はFL,RR輪、S系統はFR,RL輪である。増圧弁25〜28および増圧弁装着孔51〜54は、各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)に対応して1つずつ設けられ、P系統、S系統に対しそれぞれ2つ分配される。
【0024】
P系統に属する2つの増圧弁装着孔51,53は、シリンダ孔11,12の軸線L1に対し略平行に並べて形成されるとともに、それぞれ第5油路5Pによって接続される。同様に、S系統に属する2つの増圧弁装着孔52,54も、軸線L1に対し略平行に並べて形成され、第5油路5Sによって接続される。
【0025】
したがってシリンダ孔11,12の軸線L1と各増圧弁25〜28の軸線L2は略平行となる。各減圧弁29〜32、および各ゲート弁21〜24も軸線L1と略平行に並べて形成され、各減圧弁29〜32の軸線L3、各ゲート弁21〜24の軸線L4も、シリンダ孔軸線L1と略平行となる。
【0026】
シリンダ孔11,12を封止するプラグ14,15は、ハウジング10のx軸方向負方向側面10bおよび正方向側面10c(第1の面)に装着され、第5油路5P,5Sは、このx軸方向両側面10b,10cからx軸方向内側に旋設される。
【0027】
なお、リザーバ41,42はハウジング10のz軸負方向側端部に形成される(図6〜図13参照)。ハウジング10のz軸負方向側面10fにz軸正方向側に凹む円筒状の凹部を形成し、この凹部をリザーバ41,42とする。
【0028】
[油路の形成]
(第1油路)
第1油路1P,1Sは、シリンダ孔11,12からx軸に対しz軸正方向側にドリルを傾けて挿入して形成され、シリンダ孔11,12とFL,FR輪増圧弁装着孔51,52を連通する。
【0029】
また、増圧弁接続部1Px,1Sxはx軸に対し略平行に設けられ、P,S系統の増圧弁25,27および26,28をそれぞれ連通する。この増圧弁接続部1Px,1Sxは後述の第5油路5P,5Sとなる。
【0030】
(第2油路)
第2油路2(FL〜RR)は、ハウジング10のz軸正方向側面10eからドリル加工を行い、各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)ごとに設けられる増圧弁装着孔51〜54および減圧弁装着孔55〜58をそれぞれ連通して形成する。この第2油路2(FL〜RR)はz軸に対し略平行に形成される。
【0031】
(第3油路)
第3油路3P,3Sは、リザーバ連通部3Pr,3Sr、およびイン側ゲート弁連通部3Pv,3Svから形成される。リザーバ連通部3Pr,3Srはシリンダ孔11,12とリザーバ41を連通し、イン側ゲート弁連通部3Pv,3Svはシリンダ孔11,12とイン側ゲート弁装着孔61,62を連通する。
【0032】
リザーバ連通部3Pr,3Srはz軸負方向側のリザーバ41,42からz軸正方向側にドリルを挿入して形成され、イン側ゲート弁連通部3Pv,3Svはシリンダ孔11,12からx軸に対し傾けてドリルを挿入して形成する。
【0033】
したがってリザーバ連通部3Pr,3Srはz軸に対し略平行に形成され、イン側ゲート弁連通部3Pv,3Svはx−z平面上においてx軸に対し傾斜して形成される。
【0034】
(第4油路)
第4油路4P,4Sは、z軸方向部分4Pz,4Sz、ゲート弁連通部4Pg,4Sg、およびマスタシリンダ連通部4Pm,4Smから構成される。それぞれドリル加工により形成される。
【0035】
z軸方向部分4Pz,4Szはハウジング10のz軸正方向側面10eからz軸に対し略平行に形成され、ゲート弁連通部4Pg,4Sgはハウジング10のx軸負、正方向側面10b,10cからx軸に対し略平行に形成される。また、マスタシリンダ連通部4Pm,4Smはハウジング10のy軸負方向側面10aからy軸に対し略平行に形成される。
【0036】
ゲート弁連通部4Pg,4SgはP,S系統それぞれのイン側、アウト側ゲート弁装着孔61,63および62,64を連通する。マスタシリンダ連通部4Pm,4Smは減圧弁装着孔63,64よりもz軸正方向側に設けられる。z軸方向部分4Pz,4Szは、このゲート弁連通部4Pg,4Sgとマスタシリンダ連通部4Pm,4Smを接続する。
【0037】
(第5油路)
第5油路5P,5Sは第1油路1P,1Sの一部を形成する増圧弁接続部1Px,1Sxであり、ハウジング10のx軸負、正方向側面10b、10cからドリル加工によってx軸に対し略平行に形成される。P,S各系統の増圧弁装着孔51,53および52,54をそれぞれ連通し、これによりRL,RR輪ホイルシリンダW/C(RL,RR)に接続する増圧弁27,28と第1油路1P,1Sとが連通される。また、第5油路5P,5Sの開口部はボール5aによって封止される。
【0038】
(第6油路)
第6油路6P,6Sは減圧弁連通部6Pv,6Svと、リザーバ連通部6Pr,6Srから形成される。減圧弁連通部6Pv,6Svは、ハウジング10のx軸負、正方向側面10b、10cからドリル加工によってx軸に対し略平行に形成される。
【0039】
リザーバ連通部6Pr,6Srはリザーバ41,42からドリルを挿入して形成され、リザーバ41,42と減圧弁連通部6Pv,6Svとを連通する。このリザーバ連通部6Pr,6Srは、シリンダ孔11,12との干渉を回避するためz軸に対し若干傾けて形成される。
【0040】
(第7油路)
第7油路7P,7Sは、シリンダ孔11,12からx軸に対しz軸負方向側にドリルを傾けて挿入して形成され、それぞれシリンダ孔11,12とアウト側ゲート弁装着孔51,53または53,54を連通する。
【0041】
[実施例1の効果]
ハウジング10と、ハウジング10内に設けられたプランジャポンプPと、ハウジング10内に設けられ、プランジャポンプPのシリンダを収容するシリンダ孔11,12と、シリンダ孔11,12を封止するプラグ14,15と、プランジャポンプPを駆動するカム13と、ハウジング10内に設けられ、カム13を収容するカム室13aと、ハウジング10内であって、プランジャポンプPの吐出側とホイルシリンダW/C(FL〜RR)との間に設けられた増圧弁25〜28と、ハウジング10内であって、プランジャポンプPの吐出側とマスタシリンダとの間に設けられたアウト側ゲート弁23,24と、
プランジャポンプPの吐出側と増圧弁25〜28とを接続する第1油路1P,1Sと、増圧弁25〜28とホイルシリンダW/C(FL〜RR)とを接続する第2油路2(FL〜RR)と、プランジャポンプPの吐出側とアウト側ゲート弁23,24とを接続する第3油路3P,3Sと、アウト側ゲート弁23,24とマスタシリンダとを接続する第4油路4P,4Sとを備え、
ハウジング10は、増圧弁25〜28を装着する増圧弁装着孔51〜54と、アウト側ゲート弁23,24を装着するアウト側ゲート弁装着孔63,64とを有し、シリンダ孔11,12は、増圧弁装着孔51〜54とアウト側ゲート弁装着孔63,64との間に設けられ、増圧弁装着孔51〜54とアウト側ゲート弁装着孔63,64は、シリンダ孔11,12を介して連通することとした。
【0042】
これにより、プランジャポンプPと増圧弁25〜28、およびプランジャポンプPとアウト側ゲート弁23,24との間のクリアランスを低減することが可能となり、本願では第5油路5の開口端のボール5aとシリンダ孔11,12とが干渉することがない。したがって減圧弁を接続する横方向油路のかしめ部とポンプ孔のかしめ部との干渉といった問題を回避し、ハウジングの小型化を達成したブレーキ装置を提供することができる。
【0043】
また、プランジャポンプPと増圧弁25〜28との間に減圧弁29〜32が介在する場合、減圧弁29〜32を迂回してプランジャポンプPと増圧弁25〜28とを接続するためには、少なくともP,S系統ごとに、プランジャポンプPと増圧弁25〜28からy軸方向に延在する2つの油路を設け、このy軸方向に延在する油路同士を接続する油路、の計3つの油路が必要となる。
【0044】
これに対し本願では、プランジャポンプPと増圧弁25〜28との間に減圧弁29〜32が介在しないため、P,S系統ともにそれぞれ増圧弁25,27とプランジャポンプPとを接続する油路(第1油路1P,1Sおよび第7油路7P,7S)のみで接続することが可能となる。
【0045】
これにより、減圧弁を挟んでプランジャポンプと増圧弁を接続する場合と比べて縦横両方向の油路を組み合わせる必要がなく、油路構成を簡略化して加工コストを低減するとともに、ハウジング10をさらに小型化することができる。
【0046】
(2)シリンダ孔11,12と増圧弁装着孔51〜54は、第1油路1P,1Sによって接続され、シリンダ孔11,12とアウト側ゲート弁装着孔63,64とは、第3油路3P,3Sによって接続されることとした。
【0047】
増圧弁装着孔51〜54およびアウト側ゲート弁装着孔63,64を直接シリンダ孔11,12に接続することで、油路構成をさらに簡略化することができる。
【0048】
(4)ホイルシリンダW/C(FL〜RR)は4つ以上の複数設けられるとともに、プランジャポンプPの複数の吐出口に対応して複数のP,S系統(FL,RR輪とFR,RL輪)に分配され、
増圧弁25〜28および増圧弁装着孔51〜54は、複数のホイルシリンダW/C(FL〜RR)に1つずつ設けられるとともに、複数のP,S系統に対しそれぞれ2つ以上分配され、
P,S系統のうち一方の系統に属する2つ以上の増圧弁装着孔(P系統増圧弁装着孔51,53またはS系統増圧弁装着孔52,54)は、シリンダ孔11,12の軸線に対し略平行に並べて形成されるとともに、それぞれ第5油路5P,5Sによって接続され、
プラグ14,15は、ハウジング10のx軸負、正方向側面10b、10c(第1の面)に装着され、第5油路5P,5Sは、ハウジング10のx軸負、正方向側面10b、10cから旋設されることとした。
【0049】
これにより、増圧弁25〜28をシリンダ孔11,12の軸線(x軸)に対し略平行に配置することが可能となり、プランジャポンプPと増圧弁25〜28のクリアランスをさらに低減することができる。
【実施例2】
【0050】
実施例2につき説明する。基本構成は実施例1と同様である。実施例1では各増圧弁25〜28を全てシリンダ孔11,12の軸線(x軸)に対し略平行に設けたが、実施例2ではP系統増圧弁25,27およびS系統増圧弁26,28を、それぞれシリンダ孔11,12の軸線(x軸)に対し略垂直に設ける点で異なる。
【0051】
図14は実施例2におけるハウジング10のy軸負方向正面図、図15はz軸正方向正面図、図16、図17はそれぞれ図15のI−I断面図およびII−II断面図(x軸正方向側のみ図示)である。図18は図17のIII−III断面図である。
【0052】
また、図19〜図27は、実施例2におけるハウジング10内油路構成のスケルトン図である。図19はz軸正方向側正面図、図20はx軸負方向側正面図、図21はy軸正方向側正面図、図22はx軸正方向側正面図、図23はy軸負方向側正面図、図24はz軸負方向側正面図、図25〜図27は斜視図である。なお、斜視図については増減圧弁接続部2v(FL〜RR)(後述)の隠れ部分を破線で示す。
【0053】
P系統増圧弁25,27はx軸負方向側に並べて設けられ、S系統増圧弁26,28はx軸正方向側に並べて設けられる。また、P系統減圧弁29,31はP系統増圧弁25,27のx軸正方向側に設けられ、S系統減圧弁30,32はS系統増圧弁26,28のx軸負方向側に設けられる。このため各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)に1つずつ設けられる増圧弁、減圧弁が、それぞれx軸方向に並んで設けられることとなる。
【0054】
したがって実施例1に対する油路構成上の変更点は、P系統の増圧弁25,27、およびS系統の増圧弁26,28を接続する第5油路5P,5Sもそれぞれx軸に対し略垂直(z軸に対し略平行)に設けている。したがって実施例2の増圧弁接続部は1Pz,1Szとなる。
【0055】
これにより、第5油路5P,5Sはハウジング10のz軸正方向側面10eから旋設され、x軸負、正方向側面10b、10cとは異なる面から旋設されることとなる。また、各系統の減圧弁29,31および30,32を接続する第6油路6P,6Sの減圧弁連通部6Pv,6Svも、z軸に対し略平行に設けられる。
【0056】
実施例2の第2油路2(FL〜RR)は、z軸方向部2z(FL〜RR)、x軸方向部2x(FL,FR)、および増減圧弁接続部2v(FL〜RR)を有する。
【0057】
z軸方向部2z(FL〜RR)はハウジング10のz軸正方向側面10eから旋設され、FL,FR系統増圧弁装着孔51,52のx軸方向外側(モータM側を内側とする)に位置する。x軸方向部2x(FL,FR)はハウジングx軸負、正方向側面10b、10cから旋設され、FL,FR系統増圧弁装着孔51,52とz軸方向部2z(FL〜RR)を接続する。
【0058】
さらに、各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)に1つずつ設けられる増圧弁、減圧弁は、第4油路4P,4Sのz軸方向部分4Pz,4Szを挟んで配置されることとなる。そのため、FL〜RR系統の各増圧、減圧弁同士を接続する第2油路2(FL〜RR)は、z軸方向部分4Pz,4Szを迂回する増減圧弁接続部2v(FL〜RR)を有するものとする。
【0059】
この増減圧弁接続部2v(FL〜RR)は、x−y平面上において各増減圧弁装着孔51〜54、55〜58からy軸負方向側にドリル加工を施すことで形成される。S系統のz軸方向部分4Szのx軸正方向側に設けられたS系統増圧弁装着孔52,54からはx軸負方向側に傾斜させて形成され、x軸正方向側に設けられたS系統減圧弁装着孔56,58からはx軸正方向側に傾斜させて形成される。P系統についても同様である。
【0060】
[実施例2の効果]
(3)P,S系統のうち一方の系統に属する2つ以上の増圧弁装着孔(P系統増圧弁装着孔51,53またはS系統増圧弁装着孔52,54)は、シリンダ孔11,12の軸線に対し略垂直に並べて形成されるとともに、それぞれ第5油路5P,5S(増圧弁接続部1Pz,1Sz)によって接続され、
第5油路5P,5Sは、ハウジング10のx軸負、正方向側面10b、10cとは異なる面から旋設されることとした。
【0061】
これにより、第5油路5P,5Sの開口部を封止するボール5aはハウジング10のz軸正方向側面10eに設けられることとなり、シリンダ孔11,12が旋設されるハウジングx軸方向側面10b、10cとは異なる面に位置する。シリンダ孔11,12の開口部はプランジャポンプPをかしめ固定する部分でもあるため、このかしめ部分とボール5aが離間することで両者の干渉を回避することができる。
【符号の説明】
【0062】
10 ハウジング
10c 正方向側面(第1の面)
11,12 シリンダ孔
13 カム
14,15 プラグ
23,24 アウト側ゲート弁
25〜28 増圧弁
51〜54 増圧弁装着孔
63,64 アウト側ゲート弁装着孔
1P,1S 第1油路
2(FL〜RR) 第2油路
3P,3S 第3油路
P プランジャポンプ
W/C(FL〜RR) ホイルシリンダ
【技術分野】
【0001】
本発明は、プランジャポンプを備えたブレーキ装置におけるハウジングの油路構成に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されるブレーキ装置のハウジングにあっては、プランジャポンプを挟んで各電磁弁を振り分けて配置することで、ハウジングの小型化を行っている。具体的には、増圧弁と減圧弁とをプランジャポンプの上方に設け、アウト側ゲート弁を下方に設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−111245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記従来技術にあっては、プランジャポンプの直近に減圧弁を配置され、増圧弁は減圧弁よりも上方に設けられている。このためプランジャポンプと増圧弁との距離が増大するとともに、プランジャポンプと増圧弁との間に減圧弁が介在するため、減圧弁と干渉しないようにプランジャポンプと増圧弁との接続を行う必要がある。したがってプランジャポンプと増圧弁を接続するために縦横両方向の油路を組み合わせなければならず、油路構成が複雑となってコストアップを招くという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、油路構成を簡略化してハウジングの小型化を達成したブレーキ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明では、ハウジングと、前記ハウジング内に設けられたプランジャポンプと、前記ハウジングの側面に開口するように設けられ、前記プランジャポンプのシリンダを収容するシリンダ孔と、前記シリンダ孔の開口を封止するプラグと、
【0007】
前記プランジャポンプを駆動するカムと、前記ハウジング内に設けられ、前記カムを収容するカム室と、前記ハウジング内であって、前記プランジャポンプの吐出側とホイルシリンダとの間に設けられた増圧弁と、前記ハウジング内であって、前記プランジャポンプの吐出側と前記マスタシリンダとの間に設けられたアウト側ゲート弁と、前記ハウジング内であって、前記ハウジング内に設けられたリザーバと車輪に設けられたホイルシリンダとの間に設けられた減圧弁と、前記プランジャポンプの吐出側と前記増圧弁とを接続する第1油路と、前記増圧弁と前記ホイルシリンダとを接続する第2油路と、前記プランジャポンプの吐出側と前記アウト側ゲート弁とを接続する第3油路と、前記ハウジングの上面に開口しハウジング外部へ接続する第4油路と、を備え、前記ハウジングは、前記減圧弁を装着する減圧弁装着孔と、前記増圧弁を装着する増圧弁装着孔と、前記アウト側ゲート弁を装着するアウト側ゲート弁装着孔とを有し、前記減圧弁装着孔は前記上面と前記増圧弁装着孔との間に設けられ、前記シリンダ孔は、前記増圧弁装着孔と前記アウト側ゲート弁装着孔との間に設けられ、前記増圧弁装着孔と前記アウト側ゲート弁装着孔は、前記シリンダ孔を介して連通することとした。
【発明の効果】
【0008】
よって、油路構成を簡略化してハウジングの小型化を達成したブレーキ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】ブレーキ装置の油圧回路図である。
【図2】実施例1におけるハウジング10のy軸負方向正面図である。
【図3】ハウジング10のz軸正方向正面図である。
【図4】図3のI−I断面図である。
【図5】図3のII−II断面図である。
【図6】油路のスケルトン図(z軸正方向側正面図)である。
【図7】油路のスケルトン図(x軸負方向側正面図)である。
【図8】油路のスケルトン図(y軸正方向側正面図)である。
【図9】油路のスケルトン図(x軸正方向側正面図)である。
【図10】油路のスケルトン図(y軸負方向側正面図)である。
【図11】油路のスケルトン図(z軸負方向側正面図)である。
【図12】油路のスケルトン図(斜視図)である。
【図13】油路のスケルトン図(斜視図)である。
【図14】実施例2におけるハウジング10のy軸負方向正面図である。
【図15】ハウジング10のz軸正方向正面図である。
【図16】図15のI−I断面図である。
【図17】図15のII−II断面図である。
【図18】図17のIII−III断面図である。
【図19】実施例2における油路のスケルトン図(z軸正方向側正面図)である。
【図20】油路のスケルトン図(x軸負方向側正面図)である。
【図21】油路のスケルトン図(y軸正方向側正面図)である。
【図22】油路のスケルトン図(x軸正方向側正面図)である。
【図23】油路のスケルトン図(y軸負方向側正面図)である。
【図24】油路のスケルトン図(z軸負方向側正面図)である。
【図25】油路のスケルトン図(斜視図)である。
【図26】油路のスケルトン図(斜視図)である。
【図27】油路のスケルトン図(斜視図)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明ブレーキ装置を図面に示す実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0011】
[油圧回路]
図1は、ブレーキ装置におけるハウジング10内に設けられた油圧回路図である。本願ブレーキ装置の油圧回路はP,S系統を有するタンデム型油圧回路である。ポンプPはプランジャポンプであり、モータMにより駆動される。ポンプPの吸入側は第3油路3P,3Sおよびイン側ゲート弁21,22を介してマスタシリンダ20と接続し、吐出側は第1油路1P,1S、増圧弁25〜28、および第2油路2(FL〜RR)を介して各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)と接続する。
【0012】
第2油路2(FL〜RR)はそれぞれ減圧弁29〜32および第6油路6P,6Sを介してリザーバ41,42と接続し、第6油路6P,6Sは第3油路3P,3SとともにポンプPの吸入側と接続する。
【0013】
また、P系統の増圧弁25,27およびS系統の増圧弁26,28を接続する部分を第5油路5P,5Sとする。
【0014】
アウト側ゲート弁23,24には、マスタシリンダ20への逆流を防止するチェック弁33,34が並列に設けられている。また、各増圧弁25〜28にはそれぞれ各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)への逆流を防止するチェック弁35〜38が並列に設けられている。
【0015】
(増圧時)
自動ブレーキによる増圧時には、イン側ゲート弁21,22および増圧弁25〜28を開弁し、減圧弁29〜32を閉弁してポンプPを駆動する。ポンプ駆動によりマスタシリンダ20から作動油が汲み出され、第2油路2(FL〜RR)を介して各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)に導入される。
【0016】
(減圧時)
アンチロックブレーキ制御による減圧時には、増圧弁25〜28を閉弁、減圧弁29〜32を開弁し、第6油路6P,6S、リザーバ41,42、第7油路7P,7S、およびアウト側ゲート弁23,24を介して各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)の作動油をマスタシリンダ20に還流する。
【0017】
自動ブレーキによる減圧時には、増圧弁25〜28を開弁、アウト側ゲート弁23,24を開弁し、各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)の作動油をマスタシリンダ20へ戻す。
【0018】
[ハウジング内の油路構成]
図2はハウジング10のy軸負方向正面図、図3はz軸正方向正面図、図4、図5はそれぞれ図3のI−I断面図およびII−II断面図(x軸正方向側のみ図示)である。なお、プランジャポンプPの軸方向であって図2の右側をx軸正方向側、プランジャポンプPから見てリザーバ41,42側をz軸負方向側、ハウジング10から見てモータM側をy軸負方向側とする。
【0019】
また、図6〜図13はハウジング10内部に設けられた油路のスケルトン図である。図6はz軸正方向側正面図、図7はx軸負方向側正面図、図8はy軸正方向側正面図、図9はx軸正方向側正面図、図10はy軸負方向側正面図、図11はz軸負方向側正面図、図12、図13は斜視図である。
【0020】
ハウジング10内にはプランジャポンプPのシリンダを収容するシリンダ孔11,12が設けられ、プラグ14,15によって封止される。シリンダ孔11,12の開口部はプランジャポンプPのプラグ14,15をかしめ固定する部分である。また、プランジャポンプPはカム13によって駆動され、このカム13はカム室13aに収容される。ハウジング10のy軸負方向側面10dにはモータMが装着される。
【0021】
増圧弁25〜28およびアウト側ゲート弁23,24は、ハウジング10のy軸正方向側面10aに設けられた増圧弁装着孔51〜54およびアウト側ゲート弁装着孔63,64に装着される。また、シリンダ孔11,12は増圧弁装着孔51〜54とアウト側ゲート弁装着孔61,62との間に設けられている。
【0022】
増圧弁装着孔51〜54は第1油路1P,1Sに接続し、アウト側ゲート弁装着孔63,64は第7油路7P,7Sに接続し、それぞれシリンダ孔11,12を介して互いに連通する。また、減圧弁29〜32はy軸正方向側面10aに設けられた減圧弁装着孔55〜58に装着され、イン側ゲート弁21,22はイン側ゲート弁装着孔61,62に装着される。
【0023】
ホイルシリンダW/C(FL〜RR)は4つ設けられ、プランジャポンプPの複数の吐出口P1,P2に対応してP系統、S系統の2系統に分配される。P系統はFL,RR輪、S系統はFR,RL輪である。増圧弁25〜28および増圧弁装着孔51〜54は、各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)に対応して1つずつ設けられ、P系統、S系統に対しそれぞれ2つ分配される。
【0024】
P系統に属する2つの増圧弁装着孔51,53は、シリンダ孔11,12の軸線L1に対し略平行に並べて形成されるとともに、それぞれ第5油路5Pによって接続される。同様に、S系統に属する2つの増圧弁装着孔52,54も、軸線L1に対し略平行に並べて形成され、第5油路5Sによって接続される。
【0025】
したがってシリンダ孔11,12の軸線L1と各増圧弁25〜28の軸線L2は略平行となる。各減圧弁29〜32、および各ゲート弁21〜24も軸線L1と略平行に並べて形成され、各減圧弁29〜32の軸線L3、各ゲート弁21〜24の軸線L4も、シリンダ孔軸線L1と略平行となる。
【0026】
シリンダ孔11,12を封止するプラグ14,15は、ハウジング10のx軸方向負方向側面10bおよび正方向側面10c(第1の面)に装着され、第5油路5P,5Sは、このx軸方向両側面10b,10cからx軸方向内側に旋設される。
【0027】
なお、リザーバ41,42はハウジング10のz軸負方向側端部に形成される(図6〜図13参照)。ハウジング10のz軸負方向側面10fにz軸正方向側に凹む円筒状の凹部を形成し、この凹部をリザーバ41,42とする。
【0028】
[油路の形成]
(第1油路)
第1油路1P,1Sは、シリンダ孔11,12からx軸に対しz軸正方向側にドリルを傾けて挿入して形成され、シリンダ孔11,12とFL,FR輪増圧弁装着孔51,52を連通する。
【0029】
また、増圧弁接続部1Px,1Sxはx軸に対し略平行に設けられ、P,S系統の増圧弁25,27および26,28をそれぞれ連通する。この増圧弁接続部1Px,1Sxは後述の第5油路5P,5Sとなる。
【0030】
(第2油路)
第2油路2(FL〜RR)は、ハウジング10のz軸正方向側面10eからドリル加工を行い、各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)ごとに設けられる増圧弁装着孔51〜54および減圧弁装着孔55〜58をそれぞれ連通して形成する。この第2油路2(FL〜RR)はz軸に対し略平行に形成される。
【0031】
(第3油路)
第3油路3P,3Sは、リザーバ連通部3Pr,3Sr、およびイン側ゲート弁連通部3Pv,3Svから形成される。リザーバ連通部3Pr,3Srはシリンダ孔11,12とリザーバ41を連通し、イン側ゲート弁連通部3Pv,3Svはシリンダ孔11,12とイン側ゲート弁装着孔61,62を連通する。
【0032】
リザーバ連通部3Pr,3Srはz軸負方向側のリザーバ41,42からz軸正方向側にドリルを挿入して形成され、イン側ゲート弁連通部3Pv,3Svはシリンダ孔11,12からx軸に対し傾けてドリルを挿入して形成する。
【0033】
したがってリザーバ連通部3Pr,3Srはz軸に対し略平行に形成され、イン側ゲート弁連通部3Pv,3Svはx−z平面上においてx軸に対し傾斜して形成される。
【0034】
(第4油路)
第4油路4P,4Sは、z軸方向部分4Pz,4Sz、ゲート弁連通部4Pg,4Sg、およびマスタシリンダ連通部4Pm,4Smから構成される。それぞれドリル加工により形成される。
【0035】
z軸方向部分4Pz,4Szはハウジング10のz軸正方向側面10eからz軸に対し略平行に形成され、ゲート弁連通部4Pg,4Sgはハウジング10のx軸負、正方向側面10b,10cからx軸に対し略平行に形成される。また、マスタシリンダ連通部4Pm,4Smはハウジング10のy軸負方向側面10aからy軸に対し略平行に形成される。
【0036】
ゲート弁連通部4Pg,4SgはP,S系統それぞれのイン側、アウト側ゲート弁装着孔61,63および62,64を連通する。マスタシリンダ連通部4Pm,4Smは減圧弁装着孔63,64よりもz軸正方向側に設けられる。z軸方向部分4Pz,4Szは、このゲート弁連通部4Pg,4Sgとマスタシリンダ連通部4Pm,4Smを接続する。
【0037】
(第5油路)
第5油路5P,5Sは第1油路1P,1Sの一部を形成する増圧弁接続部1Px,1Sxであり、ハウジング10のx軸負、正方向側面10b、10cからドリル加工によってx軸に対し略平行に形成される。P,S各系統の増圧弁装着孔51,53および52,54をそれぞれ連通し、これによりRL,RR輪ホイルシリンダW/C(RL,RR)に接続する増圧弁27,28と第1油路1P,1Sとが連通される。また、第5油路5P,5Sの開口部はボール5aによって封止される。
【0038】
(第6油路)
第6油路6P,6Sは減圧弁連通部6Pv,6Svと、リザーバ連通部6Pr,6Srから形成される。減圧弁連通部6Pv,6Svは、ハウジング10のx軸負、正方向側面10b、10cからドリル加工によってx軸に対し略平行に形成される。
【0039】
リザーバ連通部6Pr,6Srはリザーバ41,42からドリルを挿入して形成され、リザーバ41,42と減圧弁連通部6Pv,6Svとを連通する。このリザーバ連通部6Pr,6Srは、シリンダ孔11,12との干渉を回避するためz軸に対し若干傾けて形成される。
【0040】
(第7油路)
第7油路7P,7Sは、シリンダ孔11,12からx軸に対しz軸負方向側にドリルを傾けて挿入して形成され、それぞれシリンダ孔11,12とアウト側ゲート弁装着孔51,53または53,54を連通する。
【0041】
[実施例1の効果]
ハウジング10と、ハウジング10内に設けられたプランジャポンプPと、ハウジング10内に設けられ、プランジャポンプPのシリンダを収容するシリンダ孔11,12と、シリンダ孔11,12を封止するプラグ14,15と、プランジャポンプPを駆動するカム13と、ハウジング10内に設けられ、カム13を収容するカム室13aと、ハウジング10内であって、プランジャポンプPの吐出側とホイルシリンダW/C(FL〜RR)との間に設けられた増圧弁25〜28と、ハウジング10内であって、プランジャポンプPの吐出側とマスタシリンダとの間に設けられたアウト側ゲート弁23,24と、
プランジャポンプPの吐出側と増圧弁25〜28とを接続する第1油路1P,1Sと、増圧弁25〜28とホイルシリンダW/C(FL〜RR)とを接続する第2油路2(FL〜RR)と、プランジャポンプPの吐出側とアウト側ゲート弁23,24とを接続する第3油路3P,3Sと、アウト側ゲート弁23,24とマスタシリンダとを接続する第4油路4P,4Sとを備え、
ハウジング10は、増圧弁25〜28を装着する増圧弁装着孔51〜54と、アウト側ゲート弁23,24を装着するアウト側ゲート弁装着孔63,64とを有し、シリンダ孔11,12は、増圧弁装着孔51〜54とアウト側ゲート弁装着孔63,64との間に設けられ、増圧弁装着孔51〜54とアウト側ゲート弁装着孔63,64は、シリンダ孔11,12を介して連通することとした。
【0042】
これにより、プランジャポンプPと増圧弁25〜28、およびプランジャポンプPとアウト側ゲート弁23,24との間のクリアランスを低減することが可能となり、本願では第5油路5の開口端のボール5aとシリンダ孔11,12とが干渉することがない。したがって減圧弁を接続する横方向油路のかしめ部とポンプ孔のかしめ部との干渉といった問題を回避し、ハウジングの小型化を達成したブレーキ装置を提供することができる。
【0043】
また、プランジャポンプPと増圧弁25〜28との間に減圧弁29〜32が介在する場合、減圧弁29〜32を迂回してプランジャポンプPと増圧弁25〜28とを接続するためには、少なくともP,S系統ごとに、プランジャポンプPと増圧弁25〜28からy軸方向に延在する2つの油路を設け、このy軸方向に延在する油路同士を接続する油路、の計3つの油路が必要となる。
【0044】
これに対し本願では、プランジャポンプPと増圧弁25〜28との間に減圧弁29〜32が介在しないため、P,S系統ともにそれぞれ増圧弁25,27とプランジャポンプPとを接続する油路(第1油路1P,1Sおよび第7油路7P,7S)のみで接続することが可能となる。
【0045】
これにより、減圧弁を挟んでプランジャポンプと増圧弁を接続する場合と比べて縦横両方向の油路を組み合わせる必要がなく、油路構成を簡略化して加工コストを低減するとともに、ハウジング10をさらに小型化することができる。
【0046】
(2)シリンダ孔11,12と増圧弁装着孔51〜54は、第1油路1P,1Sによって接続され、シリンダ孔11,12とアウト側ゲート弁装着孔63,64とは、第3油路3P,3Sによって接続されることとした。
【0047】
増圧弁装着孔51〜54およびアウト側ゲート弁装着孔63,64を直接シリンダ孔11,12に接続することで、油路構成をさらに簡略化することができる。
【0048】
(4)ホイルシリンダW/C(FL〜RR)は4つ以上の複数設けられるとともに、プランジャポンプPの複数の吐出口に対応して複数のP,S系統(FL,RR輪とFR,RL輪)に分配され、
増圧弁25〜28および増圧弁装着孔51〜54は、複数のホイルシリンダW/C(FL〜RR)に1つずつ設けられるとともに、複数のP,S系統に対しそれぞれ2つ以上分配され、
P,S系統のうち一方の系統に属する2つ以上の増圧弁装着孔(P系統増圧弁装着孔51,53またはS系統増圧弁装着孔52,54)は、シリンダ孔11,12の軸線に対し略平行に並べて形成されるとともに、それぞれ第5油路5P,5Sによって接続され、
プラグ14,15は、ハウジング10のx軸負、正方向側面10b、10c(第1の面)に装着され、第5油路5P,5Sは、ハウジング10のx軸負、正方向側面10b、10cから旋設されることとした。
【0049】
これにより、増圧弁25〜28をシリンダ孔11,12の軸線(x軸)に対し略平行に配置することが可能となり、プランジャポンプPと増圧弁25〜28のクリアランスをさらに低減することができる。
【実施例2】
【0050】
実施例2につき説明する。基本構成は実施例1と同様である。実施例1では各増圧弁25〜28を全てシリンダ孔11,12の軸線(x軸)に対し略平行に設けたが、実施例2ではP系統増圧弁25,27およびS系統増圧弁26,28を、それぞれシリンダ孔11,12の軸線(x軸)に対し略垂直に設ける点で異なる。
【0051】
図14は実施例2におけるハウジング10のy軸負方向正面図、図15はz軸正方向正面図、図16、図17はそれぞれ図15のI−I断面図およびII−II断面図(x軸正方向側のみ図示)である。図18は図17のIII−III断面図である。
【0052】
また、図19〜図27は、実施例2におけるハウジング10内油路構成のスケルトン図である。図19はz軸正方向側正面図、図20はx軸負方向側正面図、図21はy軸正方向側正面図、図22はx軸正方向側正面図、図23はy軸負方向側正面図、図24はz軸負方向側正面図、図25〜図27は斜視図である。なお、斜視図については増減圧弁接続部2v(FL〜RR)(後述)の隠れ部分を破線で示す。
【0053】
P系統増圧弁25,27はx軸負方向側に並べて設けられ、S系統増圧弁26,28はx軸正方向側に並べて設けられる。また、P系統減圧弁29,31はP系統増圧弁25,27のx軸正方向側に設けられ、S系統減圧弁30,32はS系統増圧弁26,28のx軸負方向側に設けられる。このため各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)に1つずつ設けられる増圧弁、減圧弁が、それぞれx軸方向に並んで設けられることとなる。
【0054】
したがって実施例1に対する油路構成上の変更点は、P系統の増圧弁25,27、およびS系統の増圧弁26,28を接続する第5油路5P,5Sもそれぞれx軸に対し略垂直(z軸に対し略平行)に設けている。したがって実施例2の増圧弁接続部は1Pz,1Szとなる。
【0055】
これにより、第5油路5P,5Sはハウジング10のz軸正方向側面10eから旋設され、x軸負、正方向側面10b、10cとは異なる面から旋設されることとなる。また、各系統の減圧弁29,31および30,32を接続する第6油路6P,6Sの減圧弁連通部6Pv,6Svも、z軸に対し略平行に設けられる。
【0056】
実施例2の第2油路2(FL〜RR)は、z軸方向部2z(FL〜RR)、x軸方向部2x(FL,FR)、および増減圧弁接続部2v(FL〜RR)を有する。
【0057】
z軸方向部2z(FL〜RR)はハウジング10のz軸正方向側面10eから旋設され、FL,FR系統増圧弁装着孔51,52のx軸方向外側(モータM側を内側とする)に位置する。x軸方向部2x(FL,FR)はハウジングx軸負、正方向側面10b、10cから旋設され、FL,FR系統増圧弁装着孔51,52とz軸方向部2z(FL〜RR)を接続する。
【0058】
さらに、各ホイルシリンダW/C(FL〜RR)に1つずつ設けられる増圧弁、減圧弁は、第4油路4P,4Sのz軸方向部分4Pz,4Szを挟んで配置されることとなる。そのため、FL〜RR系統の各増圧、減圧弁同士を接続する第2油路2(FL〜RR)は、z軸方向部分4Pz,4Szを迂回する増減圧弁接続部2v(FL〜RR)を有するものとする。
【0059】
この増減圧弁接続部2v(FL〜RR)は、x−y平面上において各増減圧弁装着孔51〜54、55〜58からy軸負方向側にドリル加工を施すことで形成される。S系統のz軸方向部分4Szのx軸正方向側に設けられたS系統増圧弁装着孔52,54からはx軸負方向側に傾斜させて形成され、x軸正方向側に設けられたS系統減圧弁装着孔56,58からはx軸正方向側に傾斜させて形成される。P系統についても同様である。
【0060】
[実施例2の効果]
(3)P,S系統のうち一方の系統に属する2つ以上の増圧弁装着孔(P系統増圧弁装着孔51,53またはS系統増圧弁装着孔52,54)は、シリンダ孔11,12の軸線に対し略垂直に並べて形成されるとともに、それぞれ第5油路5P,5S(増圧弁接続部1Pz,1Sz)によって接続され、
第5油路5P,5Sは、ハウジング10のx軸負、正方向側面10b、10cとは異なる面から旋設されることとした。
【0061】
これにより、第5油路5P,5Sの開口部を封止するボール5aはハウジング10のz軸正方向側面10eに設けられることとなり、シリンダ孔11,12が旋設されるハウジングx軸方向側面10b、10cとは異なる面に位置する。シリンダ孔11,12の開口部はプランジャポンプPをかしめ固定する部分でもあるため、このかしめ部分とボール5aが離間することで両者の干渉を回避することができる。
【符号の説明】
【0062】
10 ハウジング
10c 正方向側面(第1の面)
11,12 シリンダ孔
13 カム
14,15 プラグ
23,24 アウト側ゲート弁
25〜28 増圧弁
51〜54 増圧弁装着孔
63,64 アウト側ゲート弁装着孔
1P,1S 第1油路
2(FL〜RR) 第2油路
3P,3S 第3油路
P プランジャポンプ
W/C(FL〜RR) ホイルシリンダ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング内に設けられたプランジャポンプと、
前記ハウジングの側面に開口するように設けられ、前記プランジャポンプのシリンダを収容するシリンダ孔と、
前記シリンダ孔の開口を封止するプラグと、
前記プランジャポンプを駆動するカムと、
前記ハウジング内に設けられ、前記カムを収容するカム室と、
前記ハウジング内であって、前記プランジャポンプの吐出側とホイルシリンダとの間に設けられた増圧弁と、
前記ハウジング内であって、前記プランジャポンプの吐出側と前記マスタシリンダとの間に設けられたアウト側ゲート弁と、
前記ハウジング内であって、前記ハウジング内に設けられたリザーバと車輪に設けられたホイルシリンダとの間に設けられた減圧弁と、
前記プランジャポンプの吐出側と前記増圧弁とを接続する第1油路と、
前記増圧弁と前記ホイルシリンダとを接続する第2油路と、
前記プランジャポンプの吐出側と前記アウト側ゲート弁とを接続する第3油路と、
前記ハウジングの上面に開口しハウジング外部へ接続する第4油路と、を備え、
前記ハウジングは、前記減圧弁を装着する減圧弁装着孔と、前記増圧弁を装着する増圧弁装着孔と、前記アウト側ゲート弁を装着するアウト側ゲート弁装着孔とを有し、
前記減圧弁装着孔は前記上面と前記増圧弁装着孔との間に設けられ、
前記シリンダ孔は、前記増圧弁装着孔と前記アウト側ゲート弁装着孔との間に設けられ、
前記増圧弁装着孔と前記アウト側ゲート弁装着孔は、前記シリンダ孔を介して連通することを特徴とするブレーキ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のブレーキ装置において、
前記シリンダ孔と前記増圧弁装着孔は、前記第1油路によって接続され、
前記シリンダ孔と前記アウト側ゲート弁装着孔とは、前記第3油路によって接続され、前記第1及び第3油路は前記プラグによって封止されていることを特徴とするブレーキ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のブレーキ装置において、
前記第1油路はシリンダ孔の開口から反開口方向に向けて傾いて形成されていることを特徴とするブレーキ装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載のブレーキ装置において、
前記第3油路はシリンダ孔の開口から反開口方向に向けて傾いて形成されていることを特徴とするブレーキ装置。
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング内に設けられたプランジャポンプと、
前記ハウジングの側面に開口するように設けられ、前記プランジャポンプのシリンダを収容するシリンダ孔と、
前記シリンダ孔の開口を封止するプラグと、
前記プランジャポンプを駆動するカムと、
前記ハウジング内に設けられ、前記カムを収容するカム室と、
前記ハウジング内であって、前記プランジャポンプの吐出側とホイルシリンダとの間に設けられた増圧弁と、
前記ハウジング内であって、前記プランジャポンプの吐出側と前記マスタシリンダとの間に設けられたアウト側ゲート弁と、
前記ハウジング内であって、前記ハウジング内に設けられたリザーバと車輪に設けられたホイルシリンダとの間に設けられた減圧弁と、
前記プランジャポンプの吐出側と前記増圧弁とを接続する第1油路と、
前記増圧弁と前記ホイルシリンダとを接続する第2油路と、
前記プランジャポンプの吐出側と前記アウト側ゲート弁とを接続する第3油路と、
前記ハウジングの上面に開口しハウジング外部へ接続する第4油路と、を備え、
前記ハウジングは、前記減圧弁を装着する減圧弁装着孔と、前記増圧弁を装着する増圧弁装着孔と、前記アウト側ゲート弁を装着するアウト側ゲート弁装着孔とを有し、
前記減圧弁装着孔は前記上面と前記増圧弁装着孔との間に設けられ、
前記シリンダ孔は、前記増圧弁装着孔と前記アウト側ゲート弁装着孔との間に設けられ、
前記増圧弁装着孔と前記アウト側ゲート弁装着孔は、前記シリンダ孔を介して連通することを特徴とするブレーキ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のブレーキ装置において、
前記シリンダ孔と前記増圧弁装着孔は、前記第1油路によって接続され、
前記シリンダ孔と前記アウト側ゲート弁装着孔とは、前記第3油路によって接続され、前記第1及び第3油路は前記プラグによって封止されていることを特徴とするブレーキ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のブレーキ装置において、
前記第1油路はシリンダ孔の開口から反開口方向に向けて傾いて形成されていることを特徴とするブレーキ装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載のブレーキ装置において、
前記第3油路はシリンダ孔の開口から反開口方向に向けて傾いて形成されていることを特徴とするブレーキ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【公開番号】特開2011−235893(P2011−235893A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−185657(P2011−185657)
【出願日】平成23年8月29日(2011.8.29)
【分割の表示】特願2007−304040(P2007−304040)の分割
【原出願日】平成19年11月26日(2007.11.26)
【出願人】(509186579)日立オートモティブシステムズ株式会社 (2,205)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月29日(2011.8.29)
【分割の表示】特願2007−304040(P2007−304040)の分割
【原出願日】平成19年11月26日(2007.11.26)
【出願人】(509186579)日立オートモティブシステムズ株式会社 (2,205)
【Fターム(参考)】
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