説明

ブロック玩具

【課題】矩形の切込み溝を一ヶ所有した同じ形状の多数個のブロックを組み合わせて、何種類もの組ブロックを作り、それらを組み合わせたり、積み重ねたりして、いろいろな形のものを作ることができるブロック玩具を提供することを目的とする。
【解決手段】図1に示す通り、2次元平面におけるXY直交座標系を想定し、その交点を原点(0,0)とし、X軸・Y軸共に基準となる長さをAとした場合、九つの座標点、P1(0,A)、P2(A,2A)、P3(A,A)、P4(3A,A)、P5(3A,2A)、P6(4A,A)、P7(3A,0)、P8(A,0)、P9=P1(0,A)を、番号順に直線で結んだ平面形状のものに奥行き2Aを与えた立体形状に形成したブロックを多数個使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロック玩具に関する。より詳しくは、矩形の切込み溝を一ヶ所有した同じ形状の多数個組のブロックを組み合わせて、いろいろな形のものをつくることができるブロック玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
株式会社 ジョルダン、GOOD TOY CATALOGUE 2004−2006/May、P37(以下、非特許文献1という)に、矩形の切込み溝を一ヶ所有した同じ形状の多数個のブロックを組み合わせて、いろいろな形のものをつくることができる、イタリアのレシオ社で製作しているトーテムというブロック玩具の記載がある。このものは、全ての出隅と入り隅が90度で形成されたもので、一個のブロックに、凸と凹の形状を有し、一個のブロックの凸部分と別のもう一個のブロックの凹部分を組み合わせたり、一個のブロックの凹部分と別のもう一個のブロックの凹部分を組み合わせて、一つの塊のもの(以下、組ブロックという)を作ったりする等、単純に組み合わせたり、積み重ねたりして、いろいろな形のものを作ることができる。
【0003】
【非特許文献1】株式会社 ジョルダン、GOOD TOY CATALOGUE 2004−2006/May、P37
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1のものは、矩形の切込み溝を一ヶ所有した同じ形状の多数個のブロックを組み合わせて、何種類もの組ブロックを作り、それらを組み合わせたり、積み重ねたりして、いろいろな形のものを作るという考え方自体が存在しなかった。なぜなら、矩形の切込み溝が一ヶ所しかないブロック玩具の場合、極めてシンプルな形状に限定されてしまうため、そのような発想を思いつくことが困難だったことによる。
【0005】
本発明は、矩形の切込み溝を一ヶ所有した同じ形状の多数個のブロックを組み合わせて、何種類もの組ブロックを作り、それらを組み合わせたり、積み重ねたりして、いろいろな形のものを作ることができるブロック玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るブロック玩具は、そのような課題を解決したものであって、次のようなものである。すなわち、2次元平面におけるXY直交座標系を想定し、その交点を原点(0,0)とし、X軸・Y軸共に基準となる長さをAとした場合、九つの座標点、P1(0,A)、P2(A,2A)、P3(A,A)、P4(3A,A)、P5(3A,2A)、P6(4A,A)、P7(3A,0)、P8(A,0)、P9=P1(0,A)を、番号順に直線で結んだ平面形状のものに奥行き2Aを与えた立体形状に形成したブロックの、多数個からなるものである。
【0007】
このブロックは、適当な材料、例えば木材・プラスチックで製作することができる。また、互いに組み合わせやすくするために、又は手触りをよくするために、各角を丸くしたり面取りしてもよい。また、幼児等が容易に組み合わせることができるように、切込み溝の溝幅を少し広げたり、奥行き方向の寸法を少し縮めたりしてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る、矩形の切込み溝を一ヶ所有した同じ形状の多数個のブロックを組み合わせて、何種類もの組ブロックを作り、それらを組み合わせたり、積み重ねたりして、いろいろな形のものを作ることができる。また、当然のことながら、多数個のブロックを、単純に組み合わせたり、積み重ねたりすることもできるため、従来のものよりも、より多くのいろいろな形のものを作ることができる。
【0009】
さらに、このものは様々な模様をつくることもできる。例えば、図17に示す円形状の模様を作ることもできる。この場合、使用する材質の重さと、仕上げ面の状態によっては、組み合わせ時にブロックとブロックの接する部分に摩擦を発生させるようにかしめることで、形状を安定させ、円形状の形を維持したまま水平に持ち上げたり、垂直に立てたりすることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明に係るブロック玩具においては、例えば、図1に示すようなブロックを使用する。図1は、2次元平面におけるXY直交座標系を想定し、その交点を原点(0,0)とし、X軸・Y軸共に基準となる長さをAとした場合、九つの座標点、P1(0,A)、P2(A,2A)、P3(A,A)、P4(3A,A)、P5(3A,2A)、P6(4A,A)、P7(3A,0)、P8(A,0)、P9=P1(0,A)を、番号順に直線で結んだ平面形状のものに奥行き2Aを与えた立体形状に形成している。
【0011】
図2は、図1に示したブロックの展開図である。図1の、下側を正面側とし、手前側とその反対側を側面側とし、上側を背面側とした場合、正面側には、一辺の長さが2A、もう片方の一辺の長さがA√2の長方形の斜面1を二つと、一辺の長さが2Aの正方形の面2とを備え、二つの側面側には、それぞれ図1に示した九つの座標点を番号順に直線で結んだ平面形状の側面3を備え、背面側には、一辺の長さが2A、もう一辺の長さがA√2の長方形の斜面4を二つと、一辺の長さがA、もう一辺の長さが2Aの長方形の、切込み溝の側面5を二つと、一辺の長さが2Aの、切込み溝の底面6を備えている。
【0012】
図1に示したもので、組ブロックを作る際等に用いる、二個のブロックを用いた組み合わせ例を示したものが図3である。(a)に示すように、二個のブロックの、互いの切込み溝の底面6を合わせた組み合わせもある。(以下、二個のブロックからなる組ブロック7という)(b)に示すように、一個のブロックの、切込み溝の側面5と切込み溝の底面6の入り隅に、別のもう一個のブロックの切込み溝の底面6と側面3の出隅を合わせた組み合わせもある。(c)に示すように、二個のブロックの側面3が同じ面になるようにして互いの面2を合わせた組み合わせもある。(d)に示すように、側面3が同面になる組合せで、一個のブロックの、切込み溝の底面6に、別のもう一個のブロックの、斜面1と斜面4の出隅を突き合わせた組み合わせもある。(e)に示すように、一個のブロックの、切込み溝の側面5と、別のもう一個のブロックの、切込み溝の側面5を合わせた組み合わせもある。(f)に示すように、一個のブロックの、切込み溝の底面6と、切込み溝の側面5と、側面3の三つの面が接する入り隅の角に、別のもう一個のブロックの、切込み溝の底面6と、切込み溝の側面5と、側面3の三つの面が接する入り隅の角を合わせた組み合わせもある。この組み合わせは図のように二通りのものがある。(g)に示すように、一個のブロックの切込み溝の底面6に、別のもう一個のブロックの側面3の半分の面を合わせた組み合わせもある。この組み合わせも、図のように二通りのものがある。
【実施例1】
【0013】
実施例1を示した図4は、四個のブロックからなる組ブロック8を組み立てる際の説明図を示す。まず、一個のブロックと、二個のブロックからなる図2(c)の組み合わせのものを、(a)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(b)の下に示した三個のブロックからなる組み合わせのものができ上がる。次に、先の組み合せのものと、別の一個のブロックを、(b)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(c)に示す四個のブロックからなる組ブロック8ができ上がる。
【実施例2】
【0014】
実施例2を示した図5は、六個のブロックからなる組ブロック9を組み立てる際の説明図を示す。まず、一個のブロックと、二つのブロックからなる図2(b)の組み合わせのものを、(a)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(b)の中央に示した三個のブロックからなる組み合わせのものができ上がる。次に、先の組み合せのものと、別の一個のブロックと、別の二個のブロックからなる図2(b)の組み合わせのものを、(b)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(c)に示す六個のブロックからなる組ブロック9ができ上がる。
【実施例3】
【0015】
実施例3を示した図6は、六個のブロックからなる組ブロック10を組み立てる際の説明図を示す。まず、一個のブロックと、二個のブロックからなる図2(b)の組み合わせのものを、(a)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(b)の中央に示した三個のブロックからなる組み合わせのものができ上がる。次に、先の組み合せのものと、別の一個のブロックと、別の二個のブロックからなる図2(g)の組み合わせのものを、(b)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(c)に示す六個のブロックからなる組ブロック10ができ上がる。
【実施例4】
【0016】
実施例4を示した図7は、六個のブロックからなる組ブロック11を組み立てる際の説明図を示す。まず、二個のブロックからなる図2(d)の組み合わせのものと、別の二個のブロックからなる図2(f)の組み合わせのものを、(a)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると(b)の下に示した四個のブロックからなる組み合わせのものができ上がる。次に、先の組み合せのものと、別の二個のブロックからなる図2(d)の組み合わせのものを、(b)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(c)に示す六個のブロックからなる組ブロック11ができ上がる。
【実施例5】
【0017】
実施例5を示した図8は、八個のブロックからなる組ブロック12を組み立てる際の説明図を示す。まず、一個のブロックと、二個のブロックからなる図2(b)の組み合わせのものを、(a)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(b)の中央に示した三個のブロックからなる組み合わせのものができ上がる。次に、先の組み合せのものと、別々の二個のブロックを、(b)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(c)の中央に示した五個のブロックからなる組み合わせのものができ上がる。その後、先の組み合せのものと、別の一個のブロックと、別の二個のブロックからなる図2(b)の組み合わせのものを、(c)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(d)に示す八個のブロックからなる組ブロック12ができ上がる。また、同様の要領で、十個以上で、二の倍数からなる組ブロックを作ることもできる。
【実施例6】
【0018】
実施例6を示した図9は、八個のブロックからなる組ブロック13を組み立てる際の説明図を示す。まず、一個のブロックと、二個のブロックからなる図2(b)の組み合わせのものを、(a)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(b)の中央に示した三個のブロックからなる組み合わせのものができ上がる。次に、先の組み合せのものと、別々の二個のブロックを、(b)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(c)の中央に示した五個のブロックからなる組み合わせのものができ上がる。その後、先の組み合せのものと、別の一個のブロックと、別の二個のブロックからなる図2(g)の組み合わせのものを、(c)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(d)に示す八個のブロックからなる組ブロック13ができ上がる。また、同様の要領で、十個以上で、二の倍数からなる組ブロックを作ることもできる。
【実施例7】
【0019】
実施例7を示した図10は、八個のブロックからなる組ブロック14を組み立てる際の説明図を示す。まず、二個のブロックからなる図2(d)の組み合わせのものと、別の二個のブロックからなる図2(f)の組み合わせのものを、(a)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(b)の下に示した四個のブロックからなる組み合わせのものができ上がる。次に、先の組み合せのものと、別の一個のブロックを、(b)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(c)の中央に示した五個のブロックからなる組み合わせのものができ上がる。その後、先の組み合せのものと、別の一個のブロックと、別の二個のブロックからなる図2(g)の組み合わせのものを、(c)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(d)に示す八個のブロックからなる組ブロック14ができ上がる。また、同様の要領で、十個以上で、二の倍数からなる組ブロックを作ることもできる。
【実施例8】
【0020】
実施例8を示した図11は、八個のブロックからなる組ブロック15を組み立てる際の説明図を示す。まず、二個のブロックからなる図2(d)の組み合わせのものと、別の二個のブロックからなる図2(f)の組み合わせのものを、(a)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(b)の下に示した四個のブロックからなる組み合わせのものができ上がる。次に、先の組み合せのものと、別の一個のブロックを、(b)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(c)の中央に示した五個のブロックからなる組み合わせのものができ上がる。その後、先の組み合せのものと、別の一個のブロックと、別の二個のブロックからなる図2(g)の組み合わせのものを、(c)のように向かい合わせ、それらを組み合わせると、(d)に示す八個のブロックからなる組ブロック15ができ上がる。また、同様の要領で、十個以上で、二の倍数からなる組ブロックを作ることもできる。
【実施例9】
【0021】
実施例9を図12に基づいて説明する。図2(a)に示した、二個のブロックからなる組ブロック7と、図3に示した、四個のブロックからなる組ブロック8の組み合わせ例を示したものである。
【0022】
(a)の左図のように、四個のブロックからなる組ブロック8と、二個のブロックからなる組ブロック7を向かい合わせ、四個のブロックからなる組ブロック8の凹み部分16に、二個のブロックからなる組ブロック7の山形部分17を組み合わせると右図に示したものができ上がる。また、右図の二個のブロックからなる組ブロック7が組み合わされている凹み部分16の反対側にも凹み部分16があるため、二個のブロックからなる組みブロック7と、四個のブロックからなる組みブロック8を、一直線に交互に組み合わせていくことで、望みの長さにすることができる。また、組ブロック7を中心にした組み合わせでは、組ブロック7の四方に山形部分17があるため、L字型、T字型、十字型に組ブロック8を組み合わせることもできる。
【0023】
(b)の左図のように、四個のブロックからなる組ブロック8と、二個のブロックからなる組ブロック7を向かい合わせ、四個のブロックからなる組ブロック8の、二つの山形部分の谷間部分18に、二個のブロックからなる組ブロックの山形部分17を組み合わせると、右図に示したものができ上がる。また、右図の二個のブロックからなる組ブロック7が組み合わされている谷間部分18の反対側にも谷間部分18があるため、当然のことながら、この組み合わせのものも、四個のブロックからなる組ブロック8と二個のブロックからなる組ブロック7を交互に積み上げていくことができる。
【0024】
(c)の左図のように、四個のブロックからなる組ブロック8と、二個のブロックからなる組ブロック7を向かい合わせ、四個のブロックからなる組ブロック8の、二つの山形部分の側面3側と隣り合わせる一個のブロックの側面3の谷間部分19に、二個のブロックからなる組ブロック7の山形部分17を組み合わせると、右図に示したものができ上がる。
【0025】
また、当然のことながら、(a)の組み合わせのものと、(b)の組み合わせのものと、(c)の組み合わせのものを様々に組み合わせることもできる。さらに、図5〜図7に示した、六個のブロックからなる組ブロック9〜11や、図8〜図11に示した、八個のブロックからなる組ブロック12〜15にも、それぞれに同じ形状の山形部分、凹み部分、谷間部分を有しているため、それらの組ブロックとも、様々に組み合わせていくことができる。
【実施例10】
【0026】
実施例10を図13に基づいて説明する。二個のブロックからなる組ブロック7と、四個のブロックからなる組ブロック8を、図12に示した組み合わせやその他の組み合わせを様々に組み合せて、中央部に空き部分を有する搭状の形のものに組み立てたものを示している。このものは、一段目に一組の四個のブロックからなる組ブロック8を、二段目、三段目に、それぞれ二個のブロックからなる組ブロック7を、四段目に二組の四個のブロックからなる組ブロック8を、五段目に二組の二個のブロックからなる組ブロック7を、六段目に二組の四個のブロックからなる組ブロック8を、七段目、八段目、九段目、十段目にそれぞれ二個のブロックからなる組ブロック7を使い、図のように組み立てたものである。
【実施例11】
【0027】
実施例11を図14に基づいて説明する。二個のブロックからなる組ブロック7と、四個のブロックからなる組ブロック8を、図12に示した組み合わせを用いて、ブリッジ状の形をつくり、そのブリッジ状の形のものに追加して、二個のブロックからなる組ブロック7をブリッジの中央に、図12に示した組み合わせやその他の組み合わせを様々に組み合わせて搭状に積み上げたものを示している。このものは、一段目に二組の四個のブロックからなる組ブロック8を、二段目に二組の二個のブロックからなる組ブロック2を、三段目に七組の四個のブロックからなる組ブロック8と八組の二個のブロックからなる組ブロック7を、四段目、五段目、六段目、七段目、八段目、九段目には、それぞれ二個のブロックからなる組ブロック7を使い、図のように組み立てたものである。
【実施例12】
【0028】
実施例12を図15に基づいて説明する。図12に示した組み合わせやその他の組み合わせを様々に組み合せて、搭状の形に組み立てたものを示している。このものは、一段目には四組の二個のブロックからなる組ブロック7を、二段目には一組の、組ブロック12と同様の要領で組み合わせた十六個のブロックからなる組ブロック20を、三段目には四組の二個のブロックからなる組ブロック7を、四段目には一組の八個のブロックからなる組ブロック12を、五段目には二組の四個のブロックからなる組ブロック8を、六段目には一組の八個のブロックからなる組ブロック12を、七段目には二組の二個のブロックからなる組ブロック7を、八段目には一組の二個のブロックからなる組ブロック7を、九段目には一個のブロックを、十段目、十一段目、十二段目には、それぞれ二個のブロックからなる組ブロック7を使い、図のように組み立てたものである。
【実施例13】
【0029】
実施例13を図16に基づいて説明する。図2に示した組み合わせやその他の組み合わせを様々に組み合せて、搭状の形に組み立てたものを示している。このものは、一段目には三個のブロックを図2(e)に示したやり方で交互に組み合わせたものを、二段目には一組の二個のブロックからなる組ブロック7を、三段目には五個のブロックを図2(e)に示したやり方で交互に組み合わせたものを、四段目には二個のブロックを、五段目には七個のブロックを図2(e)に示したやり方で交互に組み合わせたものを、六段目には一組の二個のブロックからなる組ブロック7と二個のブロックを、七段目には七個のブロックを図2(e)に示したやり方で交互に組み合わせたものを、八段目には二個のブロックを、九段目には五個のブロックを図2(e)に示したやり方で交互に組み合わせたものを、十段目には、一組の二個のブロックからなる組ブロック7を、十一段目には、三個のブロックを図2(e)に示したやり方で交互に組み合わせたものを使い、図のように組み立てたものである。
【実施例14】
【0030】
実施例14を図17に基づいて説明する。このものは、円形状に組み合わせた模様の例を示したもので、32個のブロックを用いて組み合わせのものを示している。図に示すように、外円側に配置されている16個のブロックは円の中心側に背面側が向くように配置され、内円側に配置されている16個のブロックは円の外側に背面側が向くように配置され、外円側に配置されたブロックと、内円側に配置されたブロックは、互いの切込み溝が交互に架かりあう関係で図のように規則性を持たせて並べたものである。
【0031】
このとき、外円側の一個のブロックに、内円側の2個のブロックが架かりあう関係になっており、外円側の一個のブロックの片方の切込み溝の側面5の一部に、内円側の一個のブロックの、切込み溝の側面5の一部が接する部分21(以下、接する部分21という)と、外円側のもう片方の切込み溝の側面5と切込み溝の底面6の入り隅に、別の内円側の一個のブロックの斜面4と切込み溝の側面5の出隅が接する部分22と、同じ内円側のブロックの斜面1に、前記の内円側のブロックの斜面1と斜面4の出隅が接する部分23(以下、接する部分23という)の、三つの部分が接する関係に組み合わされている。また、同様の関係の組み合わせを用いた円形状の模様は、二十四個以上の、二の倍数の個数を用いて作ることができる。
【0032】
また、図に示した円形状の模様のものは、使用する材質の重さと、仕上げ面の状態によっては、接する部分21と、接する部分23に、それぞれ摩擦が発生するようにかしめることで形状を安定させ、さらに円形を維持したまま水平に持ち上げたり、垂直に立てたりすることもできる。実験では、最小で二十六個のブロックからなるもの、最大で三十八個のブロックからなるもので形状を安定させ、さらに垂直に立てることに成功している。
【実施例15】
【0033】
実施例15を図18に基づいて説明する。このものは、四個のブロックの互いの斜面4を合わせて外郭が八角形になる形状のものを作り、その内側に形成される十字型の空洞部分に、二個のブロックからなる組ブロック7を組み合わせた、六個のブロックからなる模様のものを九組用意し、規則的に並べた模様の例を示したものである。(a)は、六個のブロックからなる模様のものを九組用意し、互いの斜面1を合わせたものである。(b)は、六個のブロックからなる模様のものを九組用意し、互いの面2を合わせたものである。
【実施例16】
【0034】
実施例16を図19に基づいて説明する。このものは、二個のブロックからなる図2(f)の組み合わせのもの二組を用いて、四個のブロックからなる渦状の模様に組み合わせたものを九組用意し、規則的に並べた模様の例を示したものである。(a)は、四個のブロックからなる模様に組み合わせたものを九組用意し、互いの斜面1と斜面4を合わせたものである。(b)は、四個のブロックからなる模様に組み合わせたものを九組用意し、互いの斜面4を合わせたものである。
【実施例17】
【0035】
実施例17を図20に基づいて説明する。このものは、六個のブロックを用いて渦状の模様に組み合わせたものを七組用意し、規則的に並べた模様の例を示したものである。(a)は、六個のブロックを用いて渦状の模様に組み合わせたものを七組用意し、互いの斜面4を合わせたものである。(b)は、六個のブロックを用いて渦状の模様に組み合わせたもの七組用意し、互いの斜面1を合わせたものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係るブロック玩具のブロックを示す斜視図である。
【図2】本発明に係るブロックの展開図である。
【図3】本発明に係る二個のブロックを用いた組み合わせ例を示す斜視図である。
【図4】実施例1を示す斜視図である。
【図5】実施例2を示す斜視図である。
【図6】実施例3を示す斜視図である。
【図7】実施例4を示す斜視図である。
【図8】実施例5を示す斜視図である。
【図9】実施例6を示す斜視図である。
【図10】実施例7を示す斜視図である。
【図11】実施例8を示す斜視図である。
【図12】実施例9を示す斜視図である。
【図13】実施例10を示す斜視図である。
【図14】実施例11を示す斜視図である。
【図15】実施例12を示す斜視図である。
【図16】実施例13を示す斜視図である。
【図17】実施例14を示す斜視図である。
【図18】実施例15を示す斜視図である。
【図19】実施例16を示す斜視図である。
【図20】実施例17を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
P1 座標点
P2 座標点
P3 座標点
P4 座標点
P5 座標点
P6 座標点
P7 座標点
P8 座標点
P9 座標点
1 斜面
2 面
3 側面
4 斜面
5 切込み溝の側面
6 切込み溝の底面
7 組ブロック
8 組ブロック
9 組ブロック
10 組ブロック
11 組ブロック
12 組ブロック
13 組ブロック
14 組ブロック
15 組ブロック
16 凹み部分
17 山形部分
18 谷間部分
19 谷間部分
20 組ブロック
21 接する部分
22 接する部分
23 接する部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2次元平面におけるXY直交座標系を想定し、その交点を原点(0,0)とし、X軸・Y軸共に基準となる長さをAとした場合、九つの座標点、P1(0,A)、P2(A,2A)、P3(A,A)、P4(3A,A)、P5(3A,2A)、P6(4A,A)、P7(3A,0)、P8(A,0)、P9=P1(0,A)を、番号順に直線で結んだ平面形状のものに奥行き2Aを与えた立体形状に形成したブロックの、多数個からなるブロック玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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