説明

プラスチックシート判別装置

【課題】プラスチックシートの素材(PET/PS)を的確に判別する。
【解決手段】プラスチックシート判別装置は、280nm以上320nm以下の範囲内にピーク波長を有する紫外発光ダイオードから構成される発光部320と、発光部320からプラスチックシートへ照射されプラスチックシートを透過した透過光を受光する受光部330と、透過光から透過率を算出して、透過率が予め定められたしきい値よりも大きいとPSシートであると判定して、大きくないとPETシートであると判定する制御部310とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと記載する場合がある。)とポリスチレン(以下、PSと記載する場合がある。)とを判別する技術に関し、特にシート状のPETとPSとを非接触かつ非破壊で判別する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の資源リサイクルの意識の高まりから、ペットボトルを含むプラスチックゴミからPETのみを特定して分別する技術を用いて、フレーク状に粉砕されたPETを分別する装置が用いられている。特開2000−288481号公報(特許文献1)は、このような装置の一例としてのプラスチック分別装置を開示する。
このプラスチック分別装置は、プラスチックの形状にかかわりなく、プラスチックからPETを低コストで容易に分別する。このプラスチック分別装置は、フレーク状のプラスチックが重ならないように投入する投入手段と、投入されたプラスチックを搬送する搬送手段と、搬送中のプラスチックに紫外線を照射する光源と、紫外線が照射された際にポリエチレンテレフタレートが発光する光を検知する検知手段と、検知手段により検知されたポリエチレンテレフタレートを仕分ける仕分手段とを具備する。このプラスチック分別装置によると、従来においてはコスト的に実用的でなかった粉砕後のフレーク状のプラスチックであっても低コストで分別することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−288481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
食品包装用資材として、PETとともにPSが多く用いられている。たとえば、シート状のPETおよびシート状のPSから打ち抜き加工して、弁当箱およびその蓋が、1つの工場内で製造される。このような製造工場において打ち抜かれた後のシート材は、粉砕されて再溶融されてシートに形成されて再利用される。この場合において、シート状でPETとPSとを判別しておかないと、粉砕装置に両者が混在して仕掛けられる可能性がある。両者が混在した状態で粉砕装置によりシートがフレーク状に粉砕されてしまうと、その分別が困難になる。さらに、フレーク状のPETおよびPSを分別して貯留するサイロに両者が混在するとサイロ内の貯留物全体が再利用できなくなり大きな損害が発生する。
【0005】
上述した特許文献1においては、紫外線蛍光灯を用いて、PETとPET以外とを分別している。しかしながら、特許文献1が開示するプラスチック分別装置は、以下の点で問題がある。
(1)PETとPET以外とを分別できても、PET以外として分別されたプラスチックゴミにPSが含まれるか否かがわからない。その結果、上述した弁当包材製造工場において両者(PETシート、PSシート)の混在が発生する可能性がある。
【0006】
(2)紫外線を照射する光源として紫外線蛍光灯と記載されているだけで、波長の記載もなく、PETとPSとを分別できるか否か不明である。
(3)フレーク状のPETへの適用が可能としても、シート状のPETへの適用が不明であるので、PETシートであることを識別できるか否か不明である。
そこで、本発明は、上記問題点を鑑み、PETとPSとを確実に分別するために、フレーク状ではないシート状のPETとPSとを的確に判別することができる、プラスチックシート判別装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明に係るプラスチックシート判別装置は、プラスチックシートに向けて紫外光を照射する発光部と、プラスチックシートを透過した紫外光を受光する受光部と、受光した紫外光に基づいて、プラスチックシートの素材を判別する制御部とを含む。
好ましくは、制御部は、受光した紫外光に基づいて透過率を算出して、プラスチックシートの素材を判別するように構成することができる。
【0008】
さらに好ましくは、制御部は、プラスチックシートがPETシートおよびPSシートのいずれであるかを判別するように構成することができる。
さらに好ましくは、制御部は、透過率が予め定められたしきい値を越えるか否かに基づいて、プラスチックシートがPETシートおよびPSシートのいずれであるかを判別するように構成することができる。
【0009】
さらに好ましくは、発光部は、発光ダイオードで構成することができる。さらに好ましくは、発光ダイオードのピーク波長は、280nm以上320nm以下の範囲内にあるように構成することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るプラスチックシート判別装置によると、特定のピーク波長の紫外線を照射する発光部からプラスチックシートへ紫外光を照射して、プラスチックシートを透過した紫外光に基づいてプラスチックシートの素材を判別することにより、フレーク状ではないシート状のPETとPSとを的確に判別することができる。その結果、フレーク状ではないシート状のPETとPSとを確実に分別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態に係るプラスチックシート判別装置が備えられたプラスチックシート再利用システムを示す図である。
【図2】プラスチックシート判別装置が備えられる工程を模式的に示した図である。
【図3】プラスチックシート判別装置の制御ブロック図である。
【図4】発光波長を変化させた場合のPSの透過率の変化を示す分光スペクトル図(その1)である。
【図5】発光波長を変化させた場合のPSの透過率の変化を示す分光スペクトル図(その2)である。
【図6】発光波長を変化させた場合のPETの透過率の変化を示す分光スペクトル図(その1)である。
【図7】発光波長を変化させた場合のPETの透過率の変化を示す分光スペクトル図(その2)である。
【図8】紫外光領域において発光波長を変化させた場合のPSおよびPETの透過率の変化を示す図である。
【図9】紫外光領域において発光波長を変化させた場合のPSおよびPETの透過率の変化を示す分光スペクトル図である。
【図10】プラスチックシート判別装置の制御部により実行される判別処理プログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を、図に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<全体システム構成>
図1に、本実施形態に係るプラスチックシート判別装置が備えられたプラスチックシート再利用システムを示す。このプラスチックシート再利用システムは、たとえば、シート状のPETおよびシート状のPSから打ち抜き加工して、弁当箱およびその蓋を製造する工場内に設けられる。この工場においては、打ち抜かれた後のシート材は、粉砕装置により粉砕されて、再溶融されてシートに形成されて再利用される。
【0013】
図1に示すように、本実施形態に係るプラスチックシート判別装置300は、たとえば、ロール状のプラスチックシートロール100と粉砕装置400とを間に設けられる。これは、粉砕装置400へ誤ってプラスチックシートロール100を仕掛けてしまうことを防止するためである。図1に示すように、本実施形態においては、打ち抜かれた後のプラスチックシート200は、ロール状のプラスチックシートロール100に形成されているが、これに限定されるものではない。すなわち、打ち抜かれた後のプラスチックシート200を粉砕装置400に直接仕掛けるように構成されていてもよく、この場合には、打ち抜き工程と粉砕装置400との間に、本実施形態に係るプラスチックシート判別装置300が設けられる。
【0014】
粉砕装置400によりフレーク状に粉砕されたプラスチックは、たとえば、空気輸送設備500を通って、一定量を貯留するサイロ600へ輸送される。サイロで一定量が貯留されると、材料ごとに(PETとPSとを区別して)再溶融されてプラスチックシートが製造される。
本実施形態に係るプラスチックシート判別装置300は、このような図1に示した態様に限定されるものではなく、PETシートとPSシートとを判別できる装置であればよい。このため、上述のように製造ラインに組み込まれた装置でなく、たとえばハンディタイプであっても構わない。
【0015】
図2に、プラスチックシート判別装置300をラインに組み込んだ場合を模式的に示す。プラスチックシート200は、前工程で打ち抜かれた部分220と、打ち抜かれても残った残部分210とで構成される。プラスチックシート判別装置300は、プラスチックシート200の端部の残部分210に紫外光を照射でき、かつ、残部分210を透過した紫外光を検出できるように設けられる。
【0016】
<制御ブロック>
図3を参照して、プラスチックシート判別装置300の制御ブロックを説明する。図3に示すように、プラスチックシート判別装置300は、このプラスチックシート判別装置300を制御する制御部310と、制御部310に接続され制御部310により制御される、発光部320、受光部330、出力部340および出力インターフェイス(出力IF)350とを含む。
【0017】
制御部310は、CPU(Central Processing Unit)と記憶素子(メモリ)とを備え、プラスチックシート判別装置300の各部を制御する。メモリには、CPUで実行されるプログラムおよび後述するしきい値が記憶される。
発光部320は、紫外光を発光する紫外発光ダイオード(UV−LED:UltraViolet−Light Emitting Diode)で構成される。発光部320に用いられる紫外発光ダイオードとしては、280〜400nmのピーク波長の紫外線を発光するものが好ましい。この波長領域は、通常の環境における紫外線に該当する。さらに好ましくは、PETシートとPSシートとを的確に判別するためには、280〜320nmのピーク波長の紫外線を発光するものが好ましい。
【0018】
受光部330は、発光部320から発光された紫外光の中でプラスチックシート200を透過した紫外光を検出する、たとえばフォトダイオードで構成される。本実施形態においては、発光部320から発光された紫外光の中でプラスチックシート200を透過した光量(吸光されなかった光量)を受光部330で検出して、透過率を算出している。
なお、照射光量=透過光量+吸光光量または照射光量≒透過光量+吸光光量である場合には、透過率ではなく吸光率を算出して、吸光率により、PETシートとPSシートとを判別するようにしても構わない。
【0019】
出力部340は、制御部310で判定した結果(PETシートであるかPSシートであるか)にしたがって、人間の感覚を刺激する光または音等を出力する。より具体的には、出力部340は、判別対象のプラスチックシートがPETシートである場合には、たとえば緑のランプを点灯させ、判別対象のプラスチックシートがPSシートである場合には、たとえば赤のランプを点灯させる。また、音を出力する場合には、判別対象のプラスチックシートの種類によって、ビープ音の音程を変化させることが好ましい。
【0020】
出力IF350は、制御部310で判定した結果(PETシートであるかPSシートであるか)にしたがった信号を、たとえば粉砕装置400に出力するためのインターフェイスである。プラスチックシート判別装置300でPSシートであると判定した場合には、出力IF350から粉砕装置400へPS信号が出力される。粉砕装置400においては、粉砕装置400がPETシートで設定されているにも関わらず(または空気輸送設備500がPETサイロに接続されているにも関わらず)、出力IF350からPS信号が入力されると、粉砕装置400および空気輸送設備500のいずれか一方または双方を自動停止させることができる。
【0021】
<判別方法>
次に、図4〜図7を用いて、PETシートおよびPSシートの分光スペクトルについて説明する。この分光スペクトルは、発光部320を構成する紫外発光ダイオードのピーク波長をどのように設定するのかに関係する。なお、判別対象のプラスチックシートは無色透明である。
【0022】
図4に、厚み0.35mmのPSシートの分光スペクトルを、図5に、厚み0.21mmのPSシートの分光スペクトルを、図6に、厚み0.80mmのPETシートの分光スペクトルを、図7に、厚み0.22mmのPETシートの分光スペクトルを、それぞれ示す。これ以外の厚みのPSシートおよびPETシートについても分光スペクトルを解析した結果、(1)材質(PETであるかPSであるか)によってスペクトルが異なり、(2)厚みによってはスペクトルが変化しないで透過率(吸光率)が変化することが判明した。
【0023】
ここで、材質によってスペクトルが異なり、厚みによってはスペクトルが変化しない点に出願人は着目し、さらに、紫外線領域に着目し、PETシートとPSシートとを透過率で判別できる好ましい波長を精密に測定した。その結果として、具体的な透過率を図8に、その分光スペクトル図を図9にそれぞれ示す。
図8および図9に示すように、PETシートとPSシートとでは、280nm〜320nmの範囲で、透光率が大きく異なる。このため、たとえば、ピーク波長が300nmの紫外発光ダイオードを発光部320に用いた場合には、透過率のしきい値を40%に設定すると、PETシートとPSシートとを的確に判別できる。
【0024】
<フローチャート>
次に、本実施形態に係るプラスチックシート判別装置300の制御部310を構成するCPUで実行されるプログラムの制御構造について、図10のフローチャートを参照して説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する。)100にて、制御部310は、スイッチがオンされたか否かを判定する。このとき、図3に図示していない、シート検出センサがプラスチックシート200を検出すると、または、マニュアルスイッチが操作者によりオンされると、制御部310は、スイッチがオンされたと判定する。スイッチがオンされたと判定されると(S100にてYES)、処理はS110へ移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS100へ戻されて、スイッチがオンされたことを検出するまで待つ。このように処理することにより、不要なタイミングで発光部320から紫外光を発光しないようにできる。
【0025】
S110にて、制御部310は、紫外光の発光を開始する。このとき、制御部310は、発光部320を構成する紫外発光ダイオードに紫外光を発光するように指示する。これにより、プラスチックシート200(より具体的には図2に示す残部分210)に紫外光が照射される。S120にて、制御部310は、プラスチックシート200の透過光量Lを検出する。このとき、制御部310は、受光部330を構成するフォトダイオードから出力された電気信号を検出することにより透過光量Lを検出する。S130にて、制御部310は、検出した透過光量Lから透過率Xを算出する。この透過率X[%]は、たとえば、透過光量L/照射光量×100により算出される。なお、これらのS120およびS130の処理は、フォトダイオードから出力される電気信号が透過率を示す信号である場合には、ひとつの処理で実行することができる。
【0026】
S140にて、透過率Xがメモリに記憶されたしきい値(たとえば40%)よりも大きいか否かを判定する。透過率Xがしきい値よりも大きいと判定されると(S140にてYES)、処理はS150へ移される。もしそうでないと(S140にてNO)、処理はS160へ移される。
S150にて、制御部310は、判別対象のプラスチックシート200はPS(ポリスチレン)と判定する。その後、この処理はS170へ移される。S160にて、制御部310は、判別対象のプラスチックシート200はPET(ポリエチレンテレフタレート)と判定する。
【0027】
S170にて、制御部310は、紫外光の発光を停止する。このとき、制御部310は、発光部320を構成する紫外発光ダイオードに紫外光の発光を停止するように指示する。これにより、プラスチックシート200への紫外光の照射が停止する。
S180にて、制御部310は、判別結果を出力する。このとき、制御部310は、出力部340へ対して、判別対象のプラスチックシートがPETシートであると判別した場合には(S140にてNO)緑のランプを点灯させ、判別対象のプラスチックシートがPSシートであると判別した場合には(S140にてYES)赤のランプを点灯させるように指示する。さらに、制御部310は、出力IF350に対して、判別対象のプラスチックシートがPETシートであると判別した場合には(S140にてNO)PET信号を、判別対象のプラスチックシートがPSシートであると判別した場合には(S140にてYES)PS信号を、粉砕装置400へ出力するように指示する。
【0028】
<動作>
プラスチックシート判別装置300がプラスチックシート200を検出すると(S100にてYES)、発光部320である紫外発光ダイオードからプラスチックシート200へ紫外光が照射される(S110)。受光部330であるフォトダイオードで透過光量Lが検出され(S120)、透過率Xが検出される(S130)。
【0029】
ここで、発光部320である紫外発光ダイオードからプラスチックシート200へ照射される紫外光のピーク波長が300nmであり、透過率のしきい値を40%に設定してあるとする。
ここで、プラスチックシート200はPSシートである場合には、透過率Xは70〜80%程度と検出される(S130)。この値はしきい値(40%)よりも大きいので(S140にてYES)、対象物であるプラスチックシート200はPSシートであると判定される(S150)。
【0030】
また、プラスチックシート200はPETシートである場合には、透過率Xは0.4〜1.0%程度と検出される(S130)。この値はしきい値(40%)よりも小さいので(S140にてNO)、対象物であるプラスチックシート200はPETシートであると判定される(S160)。
その後、紫外発光ダイオードからプラスチックシート200への紫外光の照射が停止され(S170)、出力処理が実行される(S180)。このように、必要な時間だけ紫外光をプラスチックシート200へ照射することにより、紫外光による変質を最小限に抑制している。
【0031】
<実施形態における効果>
以上のようにして、本実施形態に係るプラスチックシート判別装置によると、280〜320nmのピーク波長の紫外線を照射する紫外発光ダイオードを光源として用いることにより、PETシートとPSシートとを的確に判別できる。その結果、フレーク状ではないシート状のPETとPSとを確実に分別することができる。さらに、たとえば、弁当包材製造工場において、再利用されるPETシートとPSシートとが混在する可能性を低減させることができる。
【0032】
<その他の実施形態>
以下に、上述した実施形態とは異なる実施形態について説明する。上述した実施形態においては、ピーク波長が300nmの紫外発光ダイオードを発光部320に用いて、透過率のしきい値を40%に設定した。本発明はこれに限定されるものではなく、以下のような他の実施形態であっても構わない。
【0033】
この実施形態においては、発光部320に2つのピーク波長(たとえば250nmと300nm)の紫外光を発光する紫外発光ダイオードを用いる。250nmにおける透過率X(1)と310nmにおける透過率X(2)とを算出して、その比率(=X(2)/X(1))を算出して、その比率に対するしきい値を用いて、PETシートとPSシートとを的確に判別できる。
【0034】
具体的に図8の数値を用いて説明すると、厚み0.22mmのPETシートであれば、X(1)=0.8、X(2)=0.7であって比率0.9、厚み0.80mmのPETシートであれば、X(1)=0.4、X(2)=0.4であって比率1.0、厚み0.35mmのPSシートであれば、X(1)=1.0、X(2)=71.0であって比率71、厚み0.21mmのPSシートであれば、X(1)=1.2、X(2)=77.0であって比率64となる。ここで、比率に対するしきい値を35に設定すると、PETシートとPSシートとを的確に判別できる。
【0035】
なお、上述した実施形態においては、判別対象のプラスチックシートがPETシートおよびPSシートのいずれであるのかを判別していたが、これに限定されるものではない。プラスチックシート判別装置は、プラスチックシートに向けて紫外光を照射して、プラスチックシートを透過した紫外光を受光して、受光した紫外光に基づいてプラスチックシートの素材を判別するものであればよい。
【0036】
以上、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0037】
100 プラスチックシートロール
200 プラスチックシート
300 プラスチックシート判別装置
310 制御部
320 発光部
330 受光部
400 粉砕装置
500 空気輸送設備
600 サイロ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックシートに向けて紫外光を照射する発光部と、
前記プラスチックシートを透過した紫外光を受光する受光部と、
受光した紫外光に基づいて、前記プラスチックシートの素材を判別する制御部とを含む、プラスチックシート判別装置。
【請求項2】
前記制御部は、受光した紫外光に基づいて透過率を算出して、前記プラスチックシートの素材を判別する、請求項1に記載のプラスチックシート判別装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記プラスチックシートがPETシートおよびPSシートのいずれであるかを判別する、請求項1に記載のプラスチックシート判別装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記透過率が予め定められたしきい値を越えるか否かに基づいて、プラスチックシートがPETシートおよびPSシートのいずれであるかを判別する、請求項3に記載のプラスチックシート判別装置。
【請求項5】
前記発光部は、発光ダイオードで構成される、請求項1に記載のプラスチックシート判別装置。
【請求項6】
前記発光ダイオードのピーク波長は、280nm以上320nm以下の範囲内にある、請求項5に記載のプラスチックシート判別装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−7706(P2013−7706A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−141873(P2011−141873)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(511156520)ニューマシステム株式会社 (1)
【Fターム(参考)】