説明

プラスチック袋

【課題】サイドガセット部分を有するプラスチック袋を容易に持ち運ぶことができるようにする。
【解決手段】サイドガセット部分に取っ手1が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、サイドガセット部分を有するプラスチック袋に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特開2004−10055号公報(特許文献1)に記載されているように、プラスチック袋にサイドガセット部分を形成することは一般的である。
【0003】
ところで、サイドガセット部分を有するプラスチック袋には大型のものが多く、内容物を充填し、収容したとき、その重量は相当大きい。このため、それを持ち運ぶことは容易ではない。
【0004】
したがって、この発明は、サイドガセット部分を有するプラスチック袋を容易に持ち運ぶことを目的としてなされたものである。
【特許文献1】特開2004−10055号公報
【発明の開示】
【0005】
この発明によれば、サイドガセット部分に取っ手が形成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1はこの発明にかかる取っ手1を示す。この取っ手1は帯状のプラスチックフィルムからなり、その両端は拡大された幅Wをもつ。さらに、両端に種々の形状が与えられ、図5および図6に示すように、サイドガセット部分2を有するプラスチック袋において、両端がサイドガセット部分2の表面に貼り付けられる。たとえば、ホットメルト、ヒートシール、両面テープまたは超音波シールによって両端が貼り付けられ、その貼り付け部分3が形成される。
【0007】
したがって、サイドガセット部分2に取っ手1が形成されるものである。したがって、取っ手1によってプラスチック袋をぶら下げ、これを容易に持ち運ぶことができる。さらに、ぶら下げたとき、重量によって取っ手1およびサイドガセット部分2が変形する。図5および図6はその状態を示す。
【0008】
取っ手1および貼り付け部分3に図2の形状をもたせてもよい。
【0009】
図3に示すように、プラスチックフィルムに切り抜き線4を形成し、切り抜き線4間でプラスチックフィルムをつかみ、握り、取っ手1を形成してもよい。
【0010】
図4に示すように、取っ手1の中央部分に幅をもたせ、手でこれをつかんだとき、中央部分がその幅方向両側で上方または下方に湾曲するようにしてもよい。
【0011】
なお、上記公報に記載されているように、サイドガセット部分を有するプラスチック袋の製袋機では、図7に示すように、サイドガセット材5が幅方向両側から2つ折りされ、胴材6に供給される。
【0012】
したがって、図8に示すように、たとえば、取っ手材7をロール8から供給し、ホットメルトテープ9をロール10から供給し、取っ手材7に貼り付け、所要長さに切断する。その後、トムソン刃11を取っ手材7およびホットメルトテープ9に押し付け、取っ手材7が取っ手1の形状に切断され、不要個所14でホットメルトテープ9が除去されるようにする。さらに、ミシン目刃12を取っ手材7およびホットメルトテープ9に押し付け、取っ手材7およびホットメルトテープ9にミシン目13を形成する。その後、取っ手材7をローラ15とテフロン(登録商標)ベルト16間に挟み、取っ手材7をミシン目13で引きちぎり、テフロンベルト16によって取っ手材7を送り、ヒータ17によってそれを加熱する。そして、図7のサイドガセット材5の2つ折り前、位置18において、取っ手材7をサイドガセット材5に供給すると、サイドガセット材5の表面において、ホットメルトテープ9によって取っ手材7を貼り付けることができる。
【0013】
図9はサイドガセット材5に貼り付けられた取っ手材7を示す。サイドガセット材5はその中心線18および折り曲げ線19を有する。
【0014】
図7のサイドガセット材5の2つ折り後、位置19において、図10に示すように、クランプ部材によって取っ手1をクランプし、これをサイドガセット材5の両層間に挿入するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明の実施例を示す平面図(A〜E)である。
【図2】他の実施例を示す平面図(A〜C)である。
【図3】他の実施例を示す平面図(A〜C)である。
【図4】他の実施例を示す平面図である。
【図5】この発明にかかる取っ手とサイドシール部分の状態を示す縦断面図(A)および横断面図(B)である。
【図6】図5の取っ手とサイドシール部分の斜視図である。
【図7】この発明にかかるプラスチック袋の製袋機の説明図である。
【図8】図7のサイドガセット材に取っ手材を貼り付ける状態を示す側面図(A)、そのサイドガセット材とホットメルトテープの断面図(B)および平面図(C)である。
【図9】図7のサイドガセット材に取っ手材を貼り付けた状態を示す平面図である。
【図10】図7のサイドガセット材に取っ手材を貼り付ける状態を示す平面図(A)及び断面図(B)である。
【符号の説明】
【0016】
1 取っ手
2 サイドガセット部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドガセット部分を有するプラスチック袋であって、前記サイドガセット部分に取っ手を形成したことを特徴とするプラスチック袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−262958(P2009−262958A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−114663(P2008−114663)
【出願日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【出願人】(000110192)トタニ技研工業株式会社 (31)
【Fターム(参考)】