説明

プリンタおよびその制御プログラム

【課題】二次元コードの印字処理を円滑に行うことができ、さらには、企業ロゴや店舗ロゴなどのイメージに二次元コードを容易に合成して印字することができるプリンタおよびその制御プログラムを提供すること。
【解決手段】プリンタに複数の二次元コードシンボルをドットパターンとして記憶するシンボル記憶手段と複数のイメージデータを記憶するイメージ記憶手段とを設ける。そして、イメージ記憶手段から選択的にイメージデータを読み出し、これにシンボル記憶手段から選択的に読み出した二次元コードシンボルのドットパターンを合成して印字する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物流業やアパレル業において文字、イメージ、バーコード、二次元コードなどを印字媒体に印字するプリンタおよびその制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
物流行やアパレル業では、各種の情報をバーコード化あるいはQRコード(登録商標)などに二次元コード化してラベルに印字し、このラベルを物品に貼付して物品管理を行う手法がとられている。二次元コードシンボルは、企業ロゴ,店名ロゴ、商品コマーシャルの画像などに合成して印字する場合がある。(例えば、特許文献1を参照)
かかる場合、上位機器にて企業ロゴ等と、別途作成した二次元コードシンボルとを汎用の画像編集ソフトなどを用いて合成して一つのイメージデータとした後、当該イメージデータをプリンタに送信して印字させる方法がとられる。
【特許文献1】特開2007−34366号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
かかる方法において、上位機器は、他種に渡るイメージと二次元コードシンボルとの組合せに対応する合成画像を全て作成しておく必要がある。これは、非常に手間がかかる上、汎用性に乏しい。
【0004】
本発明は、上記のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、二次元コードの印字処理を円滑に行うことができ、さらには、企業ロゴや店舗ロゴなどのイメージに二次元コードを容易に合成して印字することができるプリンタおよびその制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ドットパターンに従って印字媒体への印字を行う印字手段を備えたプリンタにおいて、複数の二次元コードシンボルをドットパターンとして記憶するシンボル記憶手段と、前記シンボル記憶手段から二次元コードシンボルのドットパターンを選択的に読み出す読出し手段と、この読出し手段により読み出された二次元コードシンボルのドットパターンを前記印字手段に印字させる印字制御手段とを備えてなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
かかる手段を講じた本発明によれば、二次元コードの印字処理を円滑に行うことができ、さらには、企業ロゴや店舗ロゴなどのイメージに二次元コードを容易に合成して印字することができるプリンタおよびその制御プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本実施形態は、サーマルヘッドへの印加電圧を制御して熱転写により印字媒体に各種パターンを印字するサーマルプリンタ1に本発明に係るプリンタを適用した場合である。
【0008】
図1は、サーマルプリンタ1の構成を示すブロック図である。サーマルプリンタ1は、本体内部に制御の中枢として機能するCPU2を備えている。そして、CPU2に、フラッシュROM3、SDRAM4、通信手段である通信インターフェイス(I/F)5、用紙送りモータコントローラ6、カッタモータコントローラ7、表示コントローラ8、ヘッドコントローラ9、シンボル生成手段であるシンボル生成部10、およびセンサ11などが接続されている。
【0009】
上記ヘッドコントローラ9は、ドットパターンに展開処理された印字データを記憶する印字バッファ9aを備え、この印字バッファ9aに展開処理された印字データに基づいて印字手段であるサーマルヘッド9bへの通電を制御する。
【0010】
フラッシュROM3には、QRコードシンボルのドットパターンを記憶するシンボル記憶手段であるQRシンボル登録エリア3aと、イメージデータを記憶するイメージ記憶手段であるイメージ登録エリア3bとが形成されている。SDRAM4は、サーマルプリンタ1の作業用記憶領域を形成する。通信インターフェイス5は、例えばUSBポートであり、パーソナルコンピュータや商品販売データ処理装置などの上位機器20とサーマルプリンタ1との通信接続を司る。カッタモータコントローラ7は、カッタモータ7aの駆動を制御する。カッタモータ7aは、1つのジョブについて印字媒体への印字が完了したとき、連続する印字媒体から当該印字がされた部分を切離す用紙カッタを駆動させる。表示コントローラ8は、表示器8aの画面表示を制御する。表示器8aは、サーマルプリンタ1の本体に設けられた液晶表示画面である。シンボル生成部10は、CPU2から伝達されたテキストデータからQRコードシンボルを作成する。
【0011】
図2は、QRシンボル登録エリア3aのデータ構造を示す模式図である。QRシンボル登録エリア3aには、“00”〜“31”の登録ナンバが割り当てられた32の登録エリアが設けられている。これらの登録エリアには、QRコードシンボルのドットパターンが登録される。
【0012】
図3は、イメージ登録エリア3bのデータ構造を示す模式図である。イメージ登録エリア3bには、“00”〜“31”の32の登録エリアが設けられている。これらの登録エリアには、上位機器20から受信したイメージデータのドットパターンが登録される。
【0013】
上位機器20は、QRシンボル登録エリア3aに記憶されたQRコードシンボルを特定するQRシンボル特定テーブル20aと、イメージ登録エリア3bに記憶されたイメージデータを特定するイメージ特定テーブル20bとを有している。上位機器20のオペレータは、これらQRシンボル特定テーブル20aおよびイメージ特定テーブル20bを参照することで、QRシンボル登録エリア3aおよびイメージ登録エリア3bの登録内容を把握することができる。
【0014】
サーマルプリンタ1は、上位機器20から通信インターフェイス5を介して受信したコマンドに従って動作する。上位機器20からサーマルプリンタ1に送信されるコマンドには、QRコード作成登録コマンド、QRコード登録コマンド、イメージ登録コマンド、QRコード印字コマンドなどがある。
【0015】
上記QRコード作成登録コマンドは、例えば図4に示すように、“[GS] tQ 0 nm ddd・・・ddd”の如く構成される。“[GS]”は、コマンドの開始を示す識別子である。“tQ”は、QRシンボル登録エリア3aへのQRコードシンボルの登録を指示するコマンドである。“0”は、QRコードシンボルの作成を指示するコマンドである。“n”(指定可能範囲は、0x00〜0x1F)は、当該QRコード作成登録コマンドにて作成されたQRコードシンボルを登録すべきQRシンボル登録エリア3aの登録エリア番号である。“ddd・・・ddd”は、QRコードシンボルを作成すべきテキストデータであり、“m”( 指定可能範囲は、0x00〜0xFF)は、そのテキストデータのテキストデータレングスである。
【0016】
上記QRコード登録コマンドは、例えば図5に示すように、“[GS] tQ 1 n m ddd・・・ddd”の如く構成される。“[GS]”、“tQ”、“n”は、QRコード作成登録コマンドの説明にて既述のコマンドと同義である。“1”は、QRコードシンボルの作成を要しない旨指示するコマンドである。“ddd・・・ddd”は、登録すべきQRコードシンボルを表すデータであり、“m” (指定可能範囲は、0x00〜0xFF)は、該データで表されるQRコードシンボルの縦方向および横方向のセル数である。
【0017】
上記イメージ登録コマンドは、例えば図6に示すように、“[GS] tI n m ddd・・・ddd”の如く構成される。“[GS]”は、QRコード作成登録コマンドの説明にて既述のコマンドと同義である。“tI”は、イメージデータの登録を指示するコマンドである。“n” (指定可能範囲は、0x00〜0x1F)は、当該イメージ登録コマンドにてイメージデータを登録すべきイメージ登録エリア3bの登録エリア番号である。“ddd・・・ddd”は、イメージとして登録すべきドットパターンデータであり、“m” (指定可能範囲は、0x00〜0xFF)は、ドットパターンデータで表されるイメージの横方向のドット数である。
【0018】
上記QRコード印字コマンドは、例えば図7に示すように、“[GS] tR n k o (xx yy)”の如く構成される。このコマンドは、図8に示したように、イメージ登録エリア3bに登録されたイメージにQRシンボル登録エリア3aに登録されたQRコードシンボルを合成して印字するためのコマンドである。“[GS]”は、QRコード作成登録コマンドの説明にて既述のコマンドと同義である。“tR”は、QRコードシンボルの印字を指示するコマンドである。“n” (指定可能範囲は、0x00〜0x1F)は、当該QRコード印字コマンドにて印字すべきQRコードシンボルが登録されたQRシンボル登録エリア3aの登録エリア番号である。“k” (指定可能範囲は、0x01〜0x09)は、印字するQRコードシンボルの倍率であり、1セルを構成する一辺のドット数である。“o” (指定可能範囲は、0x00〜0x1F)は、当該QRコード印字コマンドにてQRコードシンボルを合成すべきイメージデータが登録されたイメージ登録エリア3bの登録エリア番号である。なお、“o”に“0xFF”が指定されている場合には、QRコードシンボルをイメージデータと合成せず、QRコードシンボルのみを印字する。“(xx yy)”は、イメージデータ中にQRコードシンボルを合成すべき位置である。図8に図示した如く、“xx”は、イメージデータの左端からQRコードシンボルの左端までのドット数であり、“yy”は、イメージデータの上端からQRコードシンボルの上端までのドット数である。
次に、上記のようなサーマルプリンタ1および上位機器20からのコマンドの構成による作用について説明する。
図9は、サーマルプリンタ1のシステムが起動された状態でCPU2が実行する処理の流れ図である。この処理は、フラッシュROM3に記憶された動作プログラムに基づいて実行される。
【0019】
先ず、CPU2は、上位機器20からのデータ受信を待機している(ST1)。上位機器20からデータを受信したときには(ST1のYes)、CPU2は、受信データがQRコード作成登録コマンドであるか否かを判断する(ST2)。受信データがQRコード作成登録コマンドであると判断される場合には(ST2のYes)、CPU2は、受信したコマンドに含まれるテキストデータ“ddd・・・ddd”をシンボル生成部10に出力し、このテキストデータに基づくQRコードシンボルを作成させる(ST3)。そして、CPU2は、シンボル生成部10にて作成されたQRコードシンボルを、QRコード作成登録コマンド中の“n”で指定されたQRシンボル登録エリア3aの登録エリアにドットパターンとして登録する(ST4)。登録処理が完了した後、ST1の処理に戻って、次回の上位機器20からのデータ受信を待つ。
【0020】
上記ST2の処理にて上位機器20から受信したデータがQRコード作成登録コマンドでないと判断される場合には(ST2のNo)、CPU2は、受信データがQRコード登録コマンドであるか否かを判断する(ST5)。受信データがQRコード登録コマンドであると判断される場合には(ST5のYes)、CPU2は、受信したコマンドに含まれるテキストデータ“ddd・・・ddd”とセル数“m”とで表されるQRコードシンボルを、“n”で指定されたQRシンボル登録エリア3aの登録エリアにドットパターンとして登録する(ST6)。登録処理が完了した後、ST1の処理に戻って、次回の上位機器20からのデータ受信を待つ。
【0021】
上記ST5の処理にて上位機器20から受信したデータがQRコード登録コマンドでないと判断される場合には(ST5のNo)、CPU2は、受信データがイメージ登録コマンドであるか否かを判断する(ST7)。上位機器20から受信したデータがイメージ登録コマンドであると判断される場合には(ST7のYes)、CPU2は、受信したコマンドに含まれるドットパターンデータ“ddd・・・ddd”と横方向ドット数“m”で表されるイメージデータを“n”で指定されたイメージ登録エリア3bの登録エリアにドットパターンとして登録する(ST8)。登録処理が完了した後、ST1の処理に戻って、次回の上位機器20からのデータ受信を待つ。
【0022】
上記ST7の処理にて上位機器20から受信したデータがイメージ登録コマンドでないと判断される場合には(ST7のNo)、CPU2は、受信したデータがQRコード印字コマンドであるか否かを判断する(ST9)。上位機器20から受信したデータがQRコード印字コマンドであると判断される場合には(ST9のYes)、CPU2は、イメージデータにQRコードシンボルを合成して印字すべきか否かを判断する(ST10)。QRコード印字コマンドにて上記“o”に“0xFF”が指定されているときには、イメージデータへの合成を行わないと判断し(ST10のNo)、CPU2は、QRシンボル登録エリア3aの“n”で指定された登録エリアからQRコードシンボルを読み出す(ST11)。そして、読み出したQRコードシンボルを“k”で指定された倍率で拡大し、“(xx yy)”で指定された位置に配置したドットパターンを印字バッファ9aに展開処理する。しかる後、印字バッファ9aに展開処理されたドットパターンをサーマルヘッド9bに印字させる(ST12)。印字処理が完了した後、ST1の処理に戻って、次回の上位機器20からのデータ受信を待つ。なお、上記ST12の処理は、印字制御手段である。
【0023】
一方、QRコード印字コマンドにて上記“o”に“0x00〜0x1F”が指定されているときには、CPU2は、イメージデータにQRコードシンボルを合成して印字すべきであると判断する(ST10のYes)。このときCPU2は、イメージ登録エリア3bの“o”で指定された登録エリアからイメージデータを読み出し、印字バッファ9aに展開処理する(ST13)。さらに、CPU2は、QRシンボル登録エリア3aの“n”で指定された登録エリアからQRコードシンボルを読み出し、“k”で指定された倍率で拡大し、既に印字バッファ9aに展開されているイメージデータ上の“(xx yy)”で指定された位置に合成する(ST14)。しかる後、CPU2は、ST12として既述の如く印字バッファ9aに展開処理されたドットパターンをサーマルヘッド9bに印字させる。QRコードシンボルが印字された印字媒体は、カッタモータ7aが駆動する用紙カッタにより裁断され、サーマルプリンタ1の本体から排出される。印字処理が完了した後、ST1の処理に戻って、次回の上位機器20からのデータ受信を待つ。
なお、上記ST11の処理、またはST13,ST14の処理は、イメージデータにQRコードシンボルを合成すべきでない場合には、QRシンボル登録エリア3aからQRコードシンボルのドットパターンを選択的に読み出し、イメージデータにQRコードシンボルを合成すべき場合には、イメージ登録エリア3bからイメージデータを選択的に読み出し、読み出したイメージデータにQRシンボル登録エリア3aから選択的に読み出したQRコードシンボルのドットパターンを合成する読出し手段である。
なお、フラッシュROM3は、不揮発性のメモリである。したがって、QRコード作成登録コマンドまたはQRコード登録コマンドにてQRシンボル登録エリア3aに登録されたQRコードシンボルおよびイメージ登録コマンドにてイメージ登録エリア3bに登録されたイメージデータは、サーマルプリンタ1のシステムがシャットダウンされた後でも消失しない。そのため、次回のシステム起動後においても、QRシンボル登録エリア3aに記憶されたQRコードシンボルやイメージ登録エリア3bに登録されたイメージデータを使用して印字を行うことができる。
【0024】
以上説明したように、サーマルプリンタ1は、印字の都度QRコードシンボルを作成する必要がなく、円滑な印字処理を実現することができる。
【0025】
また、上位機器20にQRコードシンボルを作成する機能を設ける必要がなく、QRコードシンボルに変換して印字したいテキストデータをサーマルプリンタ1に送信するだけでよいので印字処理が容易となる。
【0026】
また、既に上位機器20が印字したいQRコードシンボルのドットパターンを有している場合には、サーマルプリンタ1でQRコードシンボルを作成する必要がないので処理時間が短縮できる。
【0027】
また、他種に渡る企業ロゴや店舗ロゴなどのイメージとQRコードシンボルとの組合せを実現できる。さらに、上位機器20のオペレータは、イメージとQRコードシンボルとを登録エリア番号にて指定するだけでそれらの合成が可能であるので、印字操作が極めて簡便になる。
【0028】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階においては、その要旨を逸脱しない範囲内にて各構成要素を適宜変形して具体化することができる。
【0029】
例えば、上記実施形態では、本発明に係るプリンタをサーマルプリンタ1に適用した場合について説明したが、インクジェットプリンタや、レーザプリンタなど他の印字方式を採用するプリンタに本発明を適用してもよいことはいうまでもない。
【0030】
また、QRコード印字コマンドにて一つのQRコードシンボルのみを指定して印字する場合について説明したが、QRコード印字コマンドにて複数のQRコードシンボルを指定し、指定されたQRコードシンボルを一つのイメージデータ中に印字できるようにしてもよい。
【0031】
また、QRシンボル登録エリア3aおよびイメージ登録エリア3bを記憶するメモリに不揮発性のフラッシュROM3を採用した場合について説明したが、揮発性のメモリを採用してもよい。かかる場合、サーマルプリンタ1のシステムが起動された際に、上位機器20からQRコード作成登録コマンド、QRコード登録コマンド、イメージ登録コマンドを送信し、印字処理に使用し得るQRコードシンボルおよびイメージデータをそれぞれQRシンボル登録エリア3aおよびイメージ登録エリア3bに登録するようにする。このように、QRコードシンボルを印字する以前にQRシンボル登録エリア3aおよびイメージ登録エリア3bにQRコードシンボルおよびイメージデータが登録された状態にしておけば、上記実施形態におけるサーマルプリンタ1と同様の効果を得ることができる。
【0032】
この他、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全体構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態におけるサーマルプリンタの構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態におけるQRシンボル登録エリアのデータ構造を示す模式図。
【図3】同実施形態におけるイメージ登録エリアのデータ構造を示す模式図。
【図4】同実施形態におけるQRコード作成登録コマンドの構成を示す図。
【図5】同実施形態におけるQRコード登録コマンドの構成を示す図。
【図6】同実施形態におけるイメージ登録コマンドの構成を示す図。
【図7】同実施形態におけるQRコード印字コマンドの構成を示す図。
【図8】同実施形態におけるイメージとQRコードの合成を説明するための図。
【図9】同実施形態においてCPUが実行する処理の流れ図。
【符号の説明】
【0034】
1…サーマルプリンタ、2…CPU、3…フラッシュROM、3a…QRシンボル登録エリア、3b…イメージ登録エリア、5…通信インターフェイス、9a…印字バッファ、9b…サーマルヘッド、10…シンボル生成部、20…上位機器、20a…QRシンボル特定テーブル、20b…イメージ特定テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドットパターンに従って印字媒体への印字を行う印字手段を備えたプリンタにおいて、
複数の二次元コードシンボルをドットパターンとして記憶するシンボル記憶手段と、
前記シンボル記憶手段から二次元コードシンボルのドットパターンを選択的に読み出す読出し手段と、
この読出し手段により読み出された二次元コードシンボルのドットパターンを前記印字手段に印字させる印字制御手段とを備えてなることを特徴とするプリンタ。
【請求項2】
上位機器との通信を行う通信手段をさらに備え、
前記通信手段を介して前記上位機器から受信したコマンドに従って、前記シンボル記憶手段が二次元コードシンボルをドットパターンとして記憶し、前記読出し手段が前記シンボル記憶手段から選択的に二次元コードシンボルのドットパターンを読み出し、前記印字制御手段が二次元コードシンボルのドットパターンを前記印字手段に印字させることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
【請求項3】
テキストデータから二次元コードシンボルを生成するシンボル生成手段をさらに備え、
前記シンボル記憶手段は、前記シンボル生成手段により生成された二次元コードシンボルをドットパターンとして記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリンタ。
【請求項4】
複数のイメージデータを記憶するイメージ記憶手段をさらに備え、
前記読出し手段は、前記イメージ記憶手段からイメージデータを選択的に読み出し、読み出したイメージデータに前記シンボル記憶手段から選択的に読み出した二次元コードシンボルのドットパターンを合成することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1に記載のプリンタ。
【請求項5】
ドットパターンに従って印字媒体への印字を行う印字手段を備えたプリンタの制御プログラムであって、
前記プリンタに、
複数の二次元コードシンボルをドットパターンとして記憶するシンボル記憶機能と、
前記シンボル記憶機能により記憶された二次元コードシンボルのドットパターンを選択的に読み出す読出し機能と、
この読出し機能により読み出された二次元コードシンボルのドットパターンを前記印字手段に印字させる印字制御機能とを実現させるための制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−184469(P2010−184469A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−31469(P2009−31469)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】