説明

プリンタ装置及びそれに用いるインクシート

【課題】インクシート長を短くすることにより、一印画当たりのコスト削減を図ると共に、画質の劣化を防止できるプリンタ装置及びそれに用いるインクシートを得る。
【解決手段】プリンタ本体1は、表面に微小抵抗体を配し、この微小抵抗体に通電することにより発熱させ、インクシート4に配された色剤を受像紙5に転写するサーマルヘッド2と、このサーマルヘッド2に対向して配設され、サーマルヘッド2との間でインクシート4と受像紙5を圧着させるプラテンローラ3を具備する。また、インクシート4の表面に複数の色剤層4A,4B,4Cを形成すると共に、磁気記録領域4Dを形成し、磁気記録領域4Dに色剤層4A,4B,4Cの位置情報を記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、インクシートに形成された複数の色剤をサーマルヘッドによって受像紙に転写することにより、カラー画像を得るプリンタ装置、及びそれに用いるインクシートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、熱転写プリンタは、被熱転写シート給紙部、被熱転写シート搬送部、熱転写インクシート搬送部及び画像形成部を備えている。そして、被熱転写シート給紙部には被熱転写シートが格納されており、格納された被熱転写シートは被熱転写シート搬送部により画像形成部に搬送される。
【0003】
画像形成部に搬送された被熱転写シートの画像形成層に対して、熱転写インクシート搬送部から画像形成部に搬送された熱転写インクシートを接触させ、その接触部を画像形成部に備えられたサーマルヘッドで加熱することにより、熱転写インクシートに形成された色剤を熱溶融もしくは昇華により被熱転写シートの画像形成層に移行させて色剤画像を形成する。
【0004】
このように構成された熱転写プリンタには、磁気情報を再生・記録・消去することのできる磁気ヘッドが設けられているものがあり、使用する被熱転写シートとして、基材シート上に画像形成層を形成すると共に、表面、裏面あるいは側面のいずれかに、被熱転写シートの種類及び印画可能画面数や日時、内容等の印画情報を管理する磁気記録領域を形成し、この磁気記録領域に記録された磁気情報を磁気ヘッドにより、再生・記録・消去することが行われている。これにより、被熱転写シート自体の識別を行なって印画条件を最適化し、高品位の画像形成を得るものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、画質を安定させるために、被熱転写シートに磁気記録領域を設け、被熱転写シートの印刷特性を記録したものが公知である(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
一方、インクシートに関しては、インクシートの色剤の先頭位置をプリンタ装置に認識させるために、インクシートに黒マーク等の識別マークを付したもの、あるいは、インクシートに設けた空欄部に、残りのプリント可能枚数を肉眼で検出できる表示と自動で検出できる光センサ用マーカを表示しているものが公知である(例えば、特許文献3参照)。
【0007】
また、インクリボンシートセットが所定の規格値を満足するか否かをプリンタ装置に認識させる方法として、インクカートリッジのギア部に磁気シールを貼り、この磁気シールを検出するものも公知である(例えば、特許文献4参照)。
【0008】
【特許文献1】特開2001−287470号公報(段落0012、図1、図2、図4)
【特許文献2】特開平6−35111号公報(段落0015、図1)
【特許文献3】特開平6−15937号公報(段落0004、段落0028、図1、図4)
【特許文献4】特開2003−285491号公報(段落0001、段落0026、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前記特許文献1に開示された技術は、インクの塗布バラツキにより画質が安定しないことの改善策として、被熱転写シート自体に磁気記録領域を設け、この磁気記録領域に記録された被熱転写シートの印画情報をプリンタ装置で検知するものであって、インクシート長の削減などのインクシート情報をプリンタ装置に検知させるものではない。
【0010】
また、前記特許文献2に開示された技術は、被熱転写シートに磁気記録領域を設け、この磁気記録領域に記録された印刷特性をプリンタ装置で検知して画質を安定させるものであって、ここに開示された技術もインクシート長の削減などのインクシート情報をプリンタ装置に検知させるものではない。
【0011】
さらに、前記特許文献3には、インクシートに設けた空欄部に、残りのプリント可能枚数を肉眼で検出できる表示と自動で検出できる光センサ用マーカを表示した技術が開示されているが、ここで開示されている技術は、発光部と受光部から構成される光センサを用いて残りのプリント可能枚数を検知するものであって、インクシートの磁気記録領域に記録された情報を読み取るものでなく、また、インクシート長の削減などのインクシート情報をプリンタ装置に検知させるものではない。
【0012】
さらにまた、前記特許文献3には、インクシートの色剤の先頭位置をプリンタ装置に認識させるために黒マーク等の識別マークを付した技術が開示されているが、この識別マークのためにインクシートの一印画分の長さが長くなり一印画当たりのコストが高くなるという問題がある。
【0013】
また、前記特許文献4に開示された技術は、インクカートリッジが規格品であることをプリンタ装置に認識させるために、インクカートリッジのギア部に磁気シールを貼るものであり、ここに開示された技術においては、インクカートリッジが規格品であるかどうかは認識できるが、インクシート長を短くすることは実現できない問題がある。
【0014】
この発明は、上述した各特許文献に開示された技術の問題点を解消することを目的として成されたもので、第1の目的は、インクシート長を短くすることにより、一印画当たりのコスト低減と、画質の劣化を防止するプリンタ装置を得ることにある。
【0015】
また、第2の目的は、インクシートの磁気記録領域に記録された色剤の固有情報に基づいてプリンタ装置を制御し、画質を安定させることにある。
【0016】
また、第3の目的は、インクシートが正規品かどうかを判定し、正規品でない場合は警告を表示し、正規品でのみプリント動作をさせる目的を、第1の目的と併せて実現させることにある。
【0017】
また、第4の目的は、プリンタ装置がインクシート残量を認識し、表示することにより、使用者の利便性を向上させる目的を、第1の目的と併せて実現させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
この発明に係るプリンタ装置は、表面に複数の色剤層と共に磁気記録領域を形成し、前記磁気記録領域に少なくとも前記色剤層の位置情報が記録されたインクシートと、前記色剤層を熱によって受像紙に転写するサーマルヘッドと、前記インクシートの磁気記録領域に記録された情報を読み取る読み取り手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、インクシートの表面に複数の色剤層と共に磁気記録領域を形成し、この磁気記録領域に少なくとも前記色剤層の位置情報を記録したので、従来、頭出しの検知位置として必要であった黒マークを無くすことができると共に、インクシートの幅を変えることなくパターン長を短くできるので一印画当たりのコストが安くなるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下に添付図面を参照して、この発明に係るプリンタ装置及びそれに用いるインクシートについて好適な実施の形態を説明する。
【0021】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るプリンタ装置を示す概略構成図であり、この図1において、プリンタ本体1は、サーマルヘッド2と、このサーマルヘッド2に対向して配設されるプラテンローラ3を備えている。サーマルヘッド2は、表面に微小抵抗体を配し、この微小抵抗体に通電することにより発熱させ、インクシート4に配された色剤を受像紙5に転写するものである。プラテンローラ3は、サーマルヘッド2との間でインクシート4と受像紙5を圧着させるものであって、サーマルヘッド2が、図示しない付勢手段により、一定のヘッド圧でプラテンローラ3に押圧付勢されている。
【0022】
インクシート4には、後述するように、表面に配された複数の色剤層の位置をプリンタ本体1に認識させるために、磁気記録領域を形成し、この磁気記録領域に複数の色剤層の位置情報が記録されている。
【0023】
また、プリンタ本体1は、インクシート4の磁気記録情報を読み取る読み取り手段、例えばセンサ6を備えており、このセンサ6は、インクシート4がサーマルヘッド2とプラテンローラ3との間に送給される直前位置に配設されている。更に、インクシート4を巻き取る巻き取りボビン7、インクシート4を供給する供給ボビン8、インクシート4をサーマルヘッド2とプラテンローラ3の間に案内するガイドローラ9が、プリンタ本体1に備えられている。なお、巻き取りボビン7及び供給ボビン8は、それぞれ図示しないギア列、トルクリミッタなどを介してモータにより駆動される。
【0024】
さらに、受像紙5は、図示しない搬送ローラとピンチローラに挟持されてサーマルヘッド2とプラテンローラ3の間に案内され、サーマルヘッド2とプラテンローラ3の間でインクシー4と密着状に重ね合わされることにより、インクシート4に配された色剤が複数回の転写動作により受像紙5にカラープリントされる。なお、プリンタ本体1、インクシート4により、プリンタ装置10が構成されている。
【0025】
図2は実施の形態1に係るプリンタ装置10に使用されるインクシート4の概略平面図を示し、このインクシート4には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3種の色剤層4A,4B,4Cが順次等パターンで形成されており、それぞれサーマルヘッド2により受像紙5に転写されるように構成されている。
【0026】
インクシート4には、色剤層4A,4B,4Cの位置をプリンタ本体1に読み取らせるための磁気記録を有する磁気記録領域4Dが形成されている。磁気記録領域4Dは、センサ6の接する領域に、磁気粉を有機溶媒の存在下でバインダー樹脂に分散させてなる磁気塗料をインクシート4の表面に塗布し乾燥させて形成することができ、磁気粉、あるいはバインダー樹脂としては、特開2001−287470号公報に開示されているものを挙げることができる。なお、磁気記録領域4Dは、図2に示すようにセンサ6の接する領域のみでも良いし、インクシート4の全面を磁気記録領域としても良い。
【0027】
実施の形態1によるプリンタ装置は前記のように構成されており、次にその動作について説明する。
【0028】
プリンタ装置10は、最初に特定の色の色剤4Aを受像紙5に転写する必要があるために、色剤4Aの頭出し情報の磁気記録を有する磁気記録領域4Dを検知するまでインクシート4を巻き取りボビン7で巻取る。色剤4Aの頭出し情報の磁気記録を有する磁気記録領域4Dをセンサ6で検知したら巻き取りボビン7の駆動を停止する。
【0029】
インクシート4の色剤4Aの頭出し位置が決まった後、サーマルヘッド2とプラテンローラ3の間に特定の圧力をかけてサーマルヘッド2の微小抵抗体に通電し、サーマルヘッド2を適宜発熱させた状態で図示しないモータでインクシート4と受像紙5を一方向に駆動し、インクシート4の色剤4Aを受像紙5に順次熱転写し、所定の画像を受像紙5に転写する。
【0030】
一画面分転写したところでサーマルヘッド2とプラテンローラ3の間の圧力を解除し、受像紙5をプリント開始位置まで戻す。もう一度サーマルヘッド2とプラテンローラ3の間に圧力をかけた状態のまま図示しないモータでインクシート4と受像紙5を一方向に駆動し、次の色剤4Bを受像紙5に転写する。同様に複数回の転写を繰り返すことによりカラープリントが得られる。
【0031】
このように実施の形態1に係るプリンタ装置10は、色剤の先頭位置をプリンタ本体1に認識させるために、インクシート4に黒マーク等の識別マークが必要でなく、そのためインクシートの幅を変えることなくパターン長を短くできるので一印画当たりのコストを安くすることができる。
【0032】
実施の形態2.
次に実施の形態2について説明する。実施の形態2はインクシートの磁気記録領域に、色剤層の位置情報に加えて予めそのインクシート固有の色剤情報、例えば色剤のバラツキ情報を記録し、このバラツキ情報をプリント直前に検出することにより、画質を安定させるものである。
【0033】
即ち、図3はこの発明の実施の形態2に係るプリンタ装置を示す概略構成図である。この実施の形態2におけるプリンタ装置30には、インクシート31の磁気記録領域に、予めそのインクシート固有の色剤情報である色剤のバラツキ情報、例えば、色剤のロットごとの塗布ばらつきが記録されている。そして、このバラツキ情報をセンサ6で読み取り、この読み取った信号をプリンタ装置30に設けられているインクシート電流補正部32に入力する。インクシート電流補正部32は、入力された信号に基づいてサーマルヘッド2に通電する電流値を適正な値に補正し画質を安定させることができる。なお、その他の部分については実施の形態1と同様であるので、同一符号を付すことにより、説明を省略する。
【0034】
このように、実施の形態2によるプリンタ装置30によれば、インクシート31の磁気記録領域に、色剤層の位置情報に加えて予めそのインクシート固有の色剤情報、例えば色剤のばらつき情報を記録し、このばらつき情報をプリント直前にセンサ6で読み取ることにより、実施の形態1の効果に加えて画質を安定させる効果がある。
【0035】
実施の形態3.
次に実施の形態3について説明する。実施の形態3はインクシートの磁気記録領域に、色剤層の位置情報に加えて予めそのインクシートの残量情報を記録し、この残量情報をインクシート残量表示部に表示し、使用者に認識させるものである。
【0036】
即ち、図4はこの発明の実施の形態3に係るプリンタ装置を示す概略構成図である。この実施の形態3におけるプリンタ装置40は、インクシート41の磁気記録領域に、色剤層の位置情報に加えて予めそのインクシート41の残量情報が記録されている。そして、この残量情報をセンサ6で読み取り、この読み取った信号をインクシート残量表示部42に入力する。インクシート残量表示部42は、入力された信号に基づいてインクシート41の残量を表示し、使用者に認識させる。なお、インクシート41の残量表示に併せてインクシート41を巻き取る巻き取りボビン7を駆動するモータを停止するなどして、インクシート41の送給を停止させるように制御することも出来る。ここで、インクシート残量表示部42は、プリンタ装置30に付随する表示手段に設けてもよく、プリンタ装置30に設けてもよい。なお、その他の部分については実施の形態1と同様であるので、同一符号を付すことにより、説明を省略する。
【0037】
このように、実施の形態3によるプリンタ装置40によれば、インクシート41の磁気記録領域に、色剤層の位置情報に加えて予めそのインクシートの残量情報を記録し、この残量情報をインクシート残量表示部42に表示するようにしたので、実施の形態1の効果に加えて使用者の利便性が向上する効果がある。
【0038】
実施の形態4.
次に実施の形態4について説明する。実施の形態4はインクシートの磁気記録領域に、色剤層の位置情報に加えて予めそのインクシートが正規品であることの品質情報を暗号化して記録し、この品質情報をインクシート品質表示部に表示し、使用者に認識させるものである。
【0039】
即ち、図5はこの発明の実施の形態4に係るプリンタ装置を示す概略構成図であある。この図5において、実施の形態1と同一部分については同一符号を付すことにより、説明を省略する。この実施の形態4におけるプリンタ装置50は、インクシート51の磁気記録領域に、色剤層の位置情報に加えて予めそのインクシートが正規品であることを表す品質情報が暗号化して記録されている。そして、この品質情報をセンサ6で読み取り、この読み取った信号をインクシート品質表示部52に入力する。インクシート品質表示部52は、入力された信号に基づいてインクシート51が非正規品の場合は警告を表示する。また、非正規品であることの情報をインクシート51を巻き取る巻き取りボビン7を駆動するモータに伝達させることにより、モータを停止させて正規品のみプリント動作を行わせるようにも構成できる。
【0040】
なお、品質情報を暗号化して記録するのは、消耗品であるインクシート51をプリンタ装置50に実装する場合、画質を安定させるために正規品であるインクシート51を実装する必要がある。この時、簡易に正規品でないインクリボン51を正規品のインクリボン51であるかのように改造され、正規品でないインクリボン51が実装されてしまう問題点があり、正規品か非正規品かの検出方法の発見を防止する必要があるためである。
【0041】
このように、実施の形態4によるプリンタ装置50によれば、インクシート51の磁気記録領域4Dに、色剤層の位置情報に加えて予めそのインクシートの品質情報を記録し、この品質情報をインクシート品質表示部52に表示することにより、実施の形態1の効果に加えてインクシート51が正規品かどうかの判定ができる。これにより正規品でない場合は警告を表示したり、正規品でのみプリント動作を行う等の制御ができ、模造品対策に利用することができる。
【0042】
実施の形態5.
次に実施の形態5について説明する。実施の形態5は実施の形態1のプリンタ装置にインクシートの磁気記録領域に情報を書き込む記録ヘッドまたは情報を消去する記録ヘッドを備えることにより、使用済みのインクシートの2度使いを防止するものである。
【0043】
即ち、図6はこの発明の実施の形態5に係るプリンタ装置を示す概略構成図である。この実施の形態5におけるプリンタ装置60は、インクシート4の磁気記録領域4Dに情報を書き込む書き込み手段、または情報を消去する消去手段61を備えている。なお、その他の部分については実施の形態1と同様であるので、同一符号を付すことにより、説明を省略する。
【0044】
実施の形態5に係るプリンタ装置60によれば、実施の形態1のプリンタ装置10に、更に、インクシート4の磁気記録領域に情報を書き込む書き込み手段、または情報を消去する消去手段61を備えることで、一印画パターンごとに使用済みインクシートの磁気記録領域の情報を書き換えたり、消去したりすることができるため、使用済みのインクシートの2度使いを防止することができる。なお、前記においては、情報を書き込む書き込み手段、または情報を消去する消去手段61を備えた場合について説明したが、情報を書き込む書き込み手段と、情報を消去する消去手段の両者を備えてもよい。
【0045】
以上、インクシートの磁気記録領域に記録する情報として、実施の形態1で図示説明した色剤層の位置情報に加え、実施の形態2においてはインクシート固有の色剤情報、例えば色剤のバラツキ情報を記録した実施の形態について図示説明し、実施の形態3においてはインクシートの残量情報を記録した実施の形態について図示説明し、実施の形態4においてはインクシートが正規品であることの品質情報を暗号化して記録した実施の形態について図示説明したが、これらの情報を適宜組み合わせてインクシートの磁気記録領域に記録するなど、この発明の技術思想の範囲内において、実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0046】
この発明によれば、インクシート長を短くできて一印画当たりのコスト低減が図れると共に、画質の劣化を防止することが可能になり、プリンタ装置への利用可能性が大きい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】この発明の実施の形態1に係るプリンタ装置を示す概略構成図である。
【図2】実施の形態1に係るプリンタ装置に使用されるインクシートの概略平面図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係るプリンタ装置を示す概略構成図である。
【図4】この発明の実施の形態3に係るプリンタ装置を示す概略構成図である。
【図5】この発明の実施の形態4に係るプリンタ装置を示す概略構成図である。
【図6】この発明の実施の形態5に係るプリンタ装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0048】
1 プリンタ本体 2 サーマルヘッド
3 プラテンローラ 4,31,41,51 インクシート
4A,4B,4C 色剤層 4D 磁気記録領域
5 受像紙 6 センサ
7 巻き取りボビン 8 供給ボビン
9 ガイドローラ 10,30,40,50,60 プリンタ装置
32 インクシート電流補正部 42 インクシート残量表示部
52 インクシート品質表示部 61 記録ヘッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に複数の色剤層と共に磁気記録領域を形成し、前記磁気記録領域に少なくとも前記色剤層の位置情報が記録されたインクシートと、前記色剤層を熱によって受像紙に転写するサーマルヘッドと、前記インクシートの磁気記録領域に記録された情報を読み取る読み取り手段と、を備えたことを特徴とするプリンタ装置。
【請求項2】
前記磁気記録領域への書き込み手段と前記磁気記録領域に記録された情報を消去する消去手段の少なくともいずれかを備えたことを特徴とする請求項1項記載のプリンタ装置。
【請求項3】
表面に複数の色剤層と共に磁気記録領域を形成し、前記磁気記録領域に、前記複数の色剤層を構成する色剤の固有情報を記録したことを特徴とするインクシート。
【請求項4】
前記磁気記録領域に、前記インクシートが正規品であることの暗号化情報を記録したことを特徴とする請求項3記載のインクシート。
【請求項5】
前記磁気記録領域に、前記インクシートの残量情報を記録したことを特徴とする請求項3または請求項4記載のインクシート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−307860(P2007−307860A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−141617(P2006−141617)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】