説明

プリンタ

【課題】マスタテーブルを構成する各フィールド毎にその表示順を設定できるようにする。
【解決手段】マスタテーブルは、1または複数のフィールドにより構成され、各フィールドは、各フィールドを表示する順番を示す表示順ナンバー(No.)と、各フィールドを識別するためのフィールドナンバー(No.)と、各フィールドの名称を示すフィールド名と、各フィールドのデータ型と、各フィールドの桁数等の各項目より構成されている。各フィールドが定義された後、フィールドの追加修正等を行うためにフィールドの一覧表示をしたとき、或いは、マスタデータを設定するとき、各フィールドは各フィールド毎に設定された表示順ナンバーの順番に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタに関し、特に、表示画面上で各種情報の登録、編集、および削除を行うことができるプリンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スタンドアロンプリンタにおいて各種テーブルを登録する場合、テーブルを構成する各フィールドをフィールドナンバー(No.)の若いものから(例えば、フィールドナンバー1から)順番に登録するようにしている。即ち、各フィールドのフィールドナンバーを、フィールドを追加する毎に連番となるように登録し、登録した各フィールドの一覧が登録順に表示装置の画面に表示される。一旦テーブルを構成する各フィールドに値を設定し、テーブルの登録を行った後は、既に値を設定したフィールドとフィールドの間に新たにフィールドを挿入したい場合や、修正時等においてフィールドの一覧を表示するときの表示順を変更したい場合でも、既に登録済みのテーブルの場合、各フィールド毎に設定したフィールドナンバーを変更しなければならないため、現在の空きフィールド(最終フィールドの後)にのみ追加登録することが可能となっており、表示順を変更することはできなかった。
図15は、従来のマスタテーブルの構成例を示している。同図に示すように、マスタテーブルを構成する各フィールドは、フィールドを特定するフィールドナンバー(No.)と、フィールド名と、データ型と、桁数等の各項目から構成されている。
この例では、例えば、フィールドナンバーが1のフィールドのフィールド名は「呼出番号」、データ型は「プリセット」、桁数は「005」となっている。フィールドナンバーが2のフィールドのフィールド名は「品名」、データ型は「全角」、桁数は「015」となっている。フィールドナンバーが3のフィールドのフィールド名は「原材料名」、データ型は「全角」、桁数は「250」となっている。フィールドナンバーが4のフィールドのフィールド名は「内容量」、データ型は「全角」、桁数は「005」となっている。フィールドナンバーが5のフィールドのフィールド名は「価格」、データ型は「価格タイプ」、桁数は「005」となっている。
図16は、図15のマスタテーブルから作成されたマスタデータの表示例を示している。同図に示すように、マスタデータは、マスタテーブルの各フィールドに具体的な値を設定したものとなっている。この例では、フィールド名「呼出番号」として「00001」、フィールド名「品名」として「A弁当」、フィールド名「原材料名」として「ご飯、・・・」、フィールド名「内容量」として「250g(グラム)」、フィールド名「価格」として「¥500」等がそれぞれ設定されている。マスタデータは、表示装置の画面に表示され、適宜修正、削除を行うことができるようになっている。画面に一度に表示できないフィールドは、スクロールボタン10を操作することにより、適宜表示することができるようになっている。図16では、フィールド名「価格」とその設定値である「¥500」が点線で描画されているが、これはこのフィールドが表示装置の画面に表示されていないことを示している。従って、フィールド名「価格」とその設定値「¥500」を表示するためには、スクロールボタン10を操作すればよい。
また、表示部に各種メニューを表示可能な携帯端末において、予め複数のソート条件を設定し、そのソート条件から所望のソート条件を選択することにより、選択したソート条件に応じてメニュー項目の表示順が変更されるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】

【特許文献1】特開2002−268790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、背景技術では、マスタテーブルやマスタデータの登録や修正を行うときの各フィールドの表示順が固定されているため、例えば修正時には、フィールドナンバーが小さいものから順に表示させて、修正したいフィールドを表示させた後、修正を行うこととなり、フィールドナンバーが大きいものの場合、そのフィールドを表示させるまでに長時間を要するときがあり、効率よく修正を行うことができないという問題があった。また、ソート条件を設定できるものがあるが、ソート条件は予め設定され、その中から所望のものを選択することができるのみで、メニュー項目の表示順を任意に設定変更することができないという問題があった。
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、複数のフィールドからなるマスタテーブルを作成した後、その一覧を表示するときの各フィールドの表示順を任意に変更することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載のプリンタは、マスタテーブルに基づいて作成されたマスタデータのデータ欄に設定された値を印字するプリンタであって、前記マスタテーブルは複数のフィールドを定義する第1の情報と、各フィールドを表示する順番を示す第2の情報とから構成され、各フィールド毎に前記第1の情報と前記第2の情報を設定する第1の設定手段と、前記マスタテーブルを構成するフィールド名に対応する前記データ欄に値を設定する第2の設定手段と、フィールドを前記第2の情報によって示される前記順番で一覧表示する表示手段と前記第2の情報によって示される前記順番で表示された前記マスタデータの各フィールドの前記データ欄に設定された値を修正する修正手段と、未使用の呼出番号を設定し、前記第2の情報によって示される前記順番で表示された前記マスタデータの各フィールドのデータ値を入力する追加手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のプリンタによれば、頻繁に修正が必要なフィールドの第2の情報として小さい番号を設定しておくことにより、フィールドの一覧表示をしたときに頻繁に修正が必要なフィールドが比較的早く表示されるようにすることができるので、修正等の作業を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】マスタテーブルのデータ構成例を示す図である。
【図3】マスタテーブルに基づいて作成されたマスタデータの設定例を示す図である。
【図4】マスタテーブルの追加等を行う処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図5】登録モード選択画面例を示す図である。
【図6】マスタ・選択テーブル選択画面例を示す図である。
【図7】マスタテーブル一覧表示画面例を示す図である。
【図8】マスタテーブル名入力画面を示す図である。
【図9】マスタテーブル詳細画面例を示す図である。
【図10】マスタデータの登録手順を説明するためのフローチャートである。
【図11】マスタ・選択データ登録画面例を示す図である。
【図12】マスタテーブル選択画面例を示す図である。
【図13】マスタデータ一覧表示画面例を示す図である。
【図14】マスタデータ登録画面例を示す図である。
【図15】従来のマスタテーブルの構成例を示す図である。
【図16】マスタテーブルから作成されたマスタデータの表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態は、後述するフラッシュROM(Read Only Memory)108に記憶されている制御プログラムに従って動作し、各部を制御するとともに、各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)101と、CPU101が処理を実行する上で必要となる各種データを記憶するRAM(Random Access Memory)109と、CPU101の制御下、用紙を搬送する搬送部を駆動するモータ106と、搬送部によって搬送された用紙に対して所定の印字データを所定のタイミングで印字するサーマルヘッド107と、外部機器との間のデータの送受信を制御する通信インタフェース102と、CPU101の制御下、所定のタイミングで点灯および消灯することによって所定の情報を伝達するLED(Light Emitting Diode)103と、各種コマンドやデータを入力するための操作部104と、後述するマスタテーブルやマスタデータ等の各種データを記憶するメモリを備えた着脱可能なカード110と、CPU101によって実行される制御プログラムを記憶するフラッシュROM108と、各種情報を表示するLCD(liquid crystal display)105等から構成されている。通信インタフェース102は、RS232C、セントロニクス、無線等である。操作部104は、テンキーとタッチパネルにより構成されている。タッチパネルは透過部材で構成され、LCD105に重ねて設置されている。従って、LCD105に表示された選択項目やボタン等の表示位置に対応するタッチパネルの所定の部分がユーザによってタッチされると、CPU101は、タッチパネルのどの部分がタッチされたかを認識する。そして、LCD105の表示内容とタッチパネルのタッチされた部分の位置とに基づいて、ユーザによる選択項目の選択操作やボタン操作を認識する。
【0010】
図2は、マスタテーブルのデータ構成例を示している。同図に示すように、マスタテーブルは、1または複数のフィールドにより構成され、各フィールドは、各フィールドを表示する順番を示す表示順ナンバー(No.)と、各フィールドを識別するためのフィールドナンバー(No.)と、各フィールドの名称を示すフィールド名と、各フィールドのデータ型と、各フィールドの桁数等の各項目より構成されている。
【0011】
この例では、例えば、フィールドナンバーが1のフィールドの表示順ナンバーは「1」、フィールド名は「呼出番号」、データ型は「プリセット」、桁数は「005」となっている。フィールドナンバーが2のフィールドの表示順ナンバーは「3」、フィールド名は「品名」、データ型は「全角」、桁数は「015」となっている。フィールドナンバーが3のフィールドの表示順ナンバーは「4」、フィールド名は「原材料名」、データ型は「全角」、桁数は「250」となっている。フィールドナンバーが4のフィールドの表示順ナンバーは「5」、フィールド名は「内容量」、データ型は「全角」、桁数は「005」となっている。フィールドナンバーが5のフィールドの表示順ナンバーは「2」、フィールド名は「価格」、データ型は「価格タイプ」、桁数は「005」となっている。
【0012】
図3は、図2に示したマスタテーブルに基づいて作成されたマスタデータの設定例を示している。同図に示すように、マスタデータは、マスタテーブルの各フィールドに具体的な値が設定されたものである。また、各フィールドは、マスタテーブルの表示順ナンバーの順番に表示されている。この例では、フィールド名「呼出番号」として「00001」、フィールド名「価格」として「¥500」、フィールド名「品名」として「A弁当」、フィールド名「原材料名」として「ご飯、・・・」、フィールド名「内容量」として「250g」がそれぞれ設定されている。マスタデータは、表示装置の画面に表示され、操作部104を操作することにより、適宜、修正、変更、削除を行うことができるようになっている。画面に表示できないフィールドは、画面に表示されたスクロールボタン201を図示しないマウス等を用いて操作することにより順次表示させることができるようになっている。図中、点線で表示されたフィールド名「内容量」と設定値「250g」は、画面に表示できなかったフィールドであることを示している。
【0013】
次に、図4のフローチャートを参照して、マスタテーブルの追加等を行う処理手順について説明する。まず、ステップS1において、CPU101は、LCD105に登録モード選択画面を表示するための表示データを作成し、LCD105に供給する。LCD105は、CPU101より供給された表示データに基づいて、図5に示すような登録モード選択画面を表示する。この登録モード選択画面には、マスタテーブルの登録を指示するための選択項目「マスタ・選択テーブル」と、詳細な説明は省略するが、その他の登録モードを選択するための選択項目「マスタ・選択データ」、「スケジュール」、「単語テーブル」、「レイアウト」等が表示され、操作部104を操作することにより、所望の選択項目を選択することができるようになっている。いま、選択項目「マスタ・選択テーブル」が選択されたものとする。その場合、図6に示すように、マスタ・選択テーブル選択画面が表示される。このマスタ・選択テーブル選択画面には、選択項目「マスタテーブル」と、「選択テーブル」が表示される。また、1つ前の画面に戻るときに操作される「戻る」ボタン200が表示される。
【0014】
次に、ステップS2において、CPU101により、図6のマスタ・選択テーブル選択画面において、選択項目「マスタテーブル」が選択されたか否かが判定される。選択項目「マスタテーブル」が選択されていないと判定された場合、ステップS4に進み、選択された他の選択項目に応じた処理が実行される。一方、選択項目「マスタテーブル」が選択されたと判定された場合、ステップS3に進む。
【0015】
ステップS3においては、CPU101により、カード110から登録済みのマスタテーブルのテーブル名(ファイル名)が読み込まれ、登録済みのマスタテーブルのテーブル名の一覧を表示するための表示データが作成され、LCD105に供給される。LCD105は、CPU101より供給された表示データに基づいて登録済みのマスタテーブルのテーブル名の一覧を表示する。登録済みのマスタテーブルが存在しない場合は何も表示しない。また、登録済みの全マスタテーブルを一度にLCD105の画面に表示できない場合は、CPU101の制御によって画面に表示されたスクロールボタン201(図7)を操作することにより、全てのマスタテーブルの表示が可能となっている。
【0016】
図7は、マスタテーブルのテーブル名の一覧が表示されたマスタテーブル一覧表示画面の例を示している。同図に示すように、マスタテーブル一覧表示画面には、既に登録されている各マスタテーブルのテーブルナンバー(テーブルNo.)とテーブル名が表示される。この例では、テーブルナンバー「0001」とテーブル名「サンプルマスタテーブル」が表示されている。さらに、各テーブルのテーブルナンバーとテーブル名とを上下にスクロールさせるためのスクロールボタン201と、新たにテーブルを追加するための「追加」ボタン202と、テーブルを修正するための「修正」ボタン203、テーブルを削除するための「削除」ボタン204と、1つ前の画面に戻るための「戻る」ボタン200が表示されている。
【0017】
次に、ステップS5において、「追加」ボタン202が操作され、新たなマスタテーブルの追加が選択されたか否かが判定される。その結果、新たなマスタテーブルの追加が選択されたと判定された場合、ステップS6に進む。一方、新たなマスタテーブルの追加が選択されていないと判定された場合、ステップS14に進む。
【0018】
ステップS6においては、CPU101の制御により、新たに追加するマスタテーブルに対して未使用の番号がテーブルナンバーとして設定され、このマスタテーブルのテーブル名を入力するためのマスタテーブル名入力画面がLCD105に表示される。ステップS7においては、操作部104が操作され、「テーブル名」が入力されたか否かが判定される。「テーブル名」が入力されたと判定された場合、ステップS8に進み、入力された「テーブル名」が新たに追加するマスタテーブルのテーブル名としてカード110に設定登録される。即ち、このマスタテーブル名入力画面において、プリンタを管理するユーザは、操作部104を操作してテーブル名を入力する。この例では、「商品情報テーブル」を入力する。次に、「確定」ボタン206(図8)を操作する。これにより、CPU101は、入力されたテーブル名「商品情報テーブル」を確定し、カード110に設定登録する。
【0019】
図8は、マスタテーブル名入力画面において、テーブル名が入力された状態を示している。「確定」ボタン206は入力したテーブル名を確定するときに操作される。「戻る」ボタン200は、1つ前の画面に戻るときに操作される。
【0020】
次に、ステップS9において、CPU101の制御により、マスタテーブル詳細画面がLCD105に表示される。この画面には、表示順ナンバー、フィールドナンバー、フィールド名、データ型、桁数等の項目のタイトルと、各項目をフィールド毎に入力するための入力欄と、表示内容をスクロールさせるときに操作されるスクロールボタン201と、フィールドを挿入するときに操作される「挿入」ボタン207と、フィールドを削除するときに操作される「削除」ボタン204と、フィールドをコピーするときに操作される「コピー」ボタン208と、編集するときに操作される「編集」ボタン209と、入力した内容を確定するときに操作される「確定」ボタン206と、画面を閉じるときに操作される「閉じる」ボタン210がそれぞれ表示される。フィールドナンバーの入力欄には、予めCPU101によって設定された番号が表示されている。
【0021】
次に、ステップS10において、「編集」ボタン209が操作されたか否かが判定される。「編集」ボタン209が操作されたと判定された場合、ステップS11に進む。一方、「編集」ボタン209が操作されていないと判定された場合、ステップS21に進む。ステップS21においては、操作されたその他のボタンに応じた処理が実行され、ステップS13に進む。
【0022】
ステップS11においては、CPU101の制御により、ユーザによって操作部104が操作されて入力された各フィールド(フィールド名、データ型、桁数等)の設定値がRAM109に一時的に記憶される。次に、ステップS12において、CPU101の制御により、ユーザによって操作部104が操作されて入力された各フィールド毎の表示順ナンバーの設定値がRAM109に一時的に記憶される。図9は、マスタテーブル詳細画面において、各フィールドの設定値が入力された場合の例を示している。図9に示したような各フィールドの設定値がRAM109に一時的に記憶される。
【0023】
ステップS12の処理、またはステップS21の処理が終了すると、ステップS13に進み、ユーザによって「確定」ボタン206が操作されたか否かが判定される。ユーザによって「確定」ボタン206が操作されたと判定された場合、ステップS22に進む。一方、ユーザによって「確定」ボタン206が操作されていないと判定された場合、ステップS11に戻り、ステップS11以降の処理が繰り返し実行される。
【0024】
ステップS22においては、CPU101の制御により、RAM109に一時的に記憶された新たなマスタテーブルの各フィールドの設定値がカード110に書き込まれ、新たなマスタテーブルが追加される。
【0025】
図9に示した例では、フィールドナンバーが「1」のフィールドの表示順ナンバーは「1」、フィールド名は「呼出番号」、データ型は「プリセット」、桁数は「005」が設定されている。フィールドナンバーが「2」のフィールドの表示順ナンバーは「3」、フィールド名は「品名」、データ型は「全角」、桁数は「015」が設定されている。フィールドナンバーが「3」のフィールドの表示順ナンバーは「4」、フィールド名は「原材料名」、データ型は「全角」、桁数は「250」が設定されている。フィールドナンバーが「4」のフィールドの表示順ナンバーは「5」、フィールド名は「内容量」、データ型は「全角」、桁数は「005」が設定されている。フィールドナンバーが「5」のフィールドの表示順ナンバーは「2」、フィールド名は「価格」、データ型は「価格タイプ」、桁数は「005」が設定されている。各フィールドの各項目の設定値は、ユーザが操作部104を操作して入力することができる。
【0026】
また、ステップS5において、CPU101により、図7のマスタテーブル一覧表示画面において「追加」ボタン202が選択されていないと判定された場合、ステップS14に進み、ユーザによる操作部104の操作によってマスタテーブルの1つが選択されたか否が判定される。マスタテーブルの1つが選択されたと判定された場合、ステップS15に進む。ステップS15においては、「修正」ボタン203が選択されたか否かが判定される。「修正」ボタン203が選択されたと判定された場合、ステップS16に進み、修正処理が実行される。即ち、図9に示すようなレイアウトの、選択されたマスタテーブルに対応するマスタテーブル詳細画面が表示されるので、スクロールボタン201を操作して所望のフィールドを表示させ、所望の項目を修正する。このとき、各フィールドは、表示順ナンバーの順番に表示される。修正された内容は、CPU101の制御により、RAM109に供給され、一時的に記憶される。
【0027】
次に、ステップS17において、「確定」ボタン206が操作されたか否かが判定される。「確定」ボタン206が操作されていないと判定された場合、まだ修正作業が終了していないと判断され、ステップS16に戻り、ステップS16以降の処理が繰り返し実行される。一方、「確定」ボタン206が操作されたと判定された場合、修正作業が終了したと判断され、ステップS18に進み、CPU101の制御により、RAM109に一時的に記憶された修正内容に基づいて、カード110に記憶されているマスタテーブルが更新される。
【0028】
また、ステップS15において、図7のマスタテーブル一覧表示画面において「修正」ボタン203が操作されていないと判定された場合、ステップS19に進み、「削除」ボタン204が操作されたか否かが判定される。「削除」ボタン204が操作されていないと判定された場合、ステップS15に戻り、ステップS15以降の処理が繰り返し実行される。一方、「削除」ボタン204が操作されたと判定された場合、ステップS20に進み、CPU101の制御により、ステップS14において選択されたマスタテーブルがカード110から削除される。
【0029】
ステップS22、またはステップS18、またはステップS20の処理が終了すると、本処理を終了する。
【0030】
次に、図10のフローチャートを参照して、マスタデータの登録手順について説明する。マスタデータとは、マスタテーブルによってフィールド名、データ型、桁数等が定義された各フィールドに具体的な値を設定したものである。
【0031】
まず、ステップS31において、CPU101の制御により、LCD105に図5に示したような登録モード選択画面が表示される。いま、ユーザによって、選択項目「マスタ・選択データ」が選択されたものとする。その場合、CPU101の制御により、図11に示すようなマスタ・選択データ登録画面が表示されるので、ユーザは、操作部104を操作して登録したい登録モードを選択する。この例では、マスタデータ登録モードを示す選択項目「マスタデータ」と、選択データ登録モードを示す選択項目「選択データ」が表示され、それらのうちのいずれか一方を選択することができる。
【0032】
ステップS32においては、CPU101により、マスタデータ登録モードが選択されたか否かが判定される。マスタデータ登録モードが選択されていないと判定された場合、ステップS34に進み、選択された他の登録モードに応じたその他の処理が実行される。一方、マスタデータ登録モードが選択されたと判定された場合、ステップS33に進む。
【0033】
ステップS33においては、CPU101の制御により、マスタテーブル選択画面を表示するための表示データが作成され、LCD105に供給される。これにより、LCD105には、図12に示すようなマスタテーブル選択画面が表示される。このマスタテーブル選択画面には、定義済みのマスタテーブルの一覧が表示される。即ち、各マスタテーブルに対応するテーブルナンバーとそのテーブル名が表示される。また、スクロールボタン201と、「確定」ボタン206と、「戻る」ボタン200が表示される。
【0034】
次に、ステップS35において、マスタテーブル選択画面に表示されたマスタテーブルのうちの1つが選択されたか否かが判定される。その結果、マスタテーブルのうちの1つが選択されていないと判定された場合、ステップS35の処理が繰り返し実行され、マスタテーブルのうちの1つが選択されたと判定された場合、ステップS36に進む。
【0035】
ステップS36においては、CPU101により、ステップS35において選択されたマスタテーブルに基づいて作成されたマスタデータがカード110より読み出され、その一覧を表示するための表示データが作成され、LCD105に供給される。これにより、LCD105には、図13に示すように、マスタデータ一覧表示画面が表示される。このマスタデータ一覧表示画面には、マスタデータの一覧が表示される。即ち、各マスタデータを構成するマスタデータナンバーと品名が表示される。また、スクロールボタン201と、「追加」ボタン202と、「修正」ボタン203と、「削除」ボタン204と、「詳細」ボタン211と、「戻る」ボタン200とが表示される。
【0036】
次に、ステップS37において、「追加」ボタン202が選択されたか否かが判定される。「追加」ボタン202が選択されたと判定された場合、ステップS38に進む。ステップS38においては、CPU101により、未使用の呼出番号を設定し、表示順ナンバーの順に各フィールドを並べたマスタデータ登録画面を表示するための表示データが作成され、LCD105に供給される。これにより、LCD105には、マスタデータ登録画面が表示される。このマスタデータ登録画面には、各フィールドのフィールド名と、その具体的な値を設定するためのデータ入力欄とが、各フィールド毎に設定された表示順ナンバーの順番に表示される。また、スクロールボタン201と、「確定」ボタン206と、「戻る」ボタン200とが表示される。
【0037】
次に、ステップS39において、マスタデータの入力処理が行われる。即ち、ユーザが操作部104を操作して入力した各フィールドの具体的な設定内容がCPU101の制御により、一旦RAM109に供給され、記憶される。ステップS40においては、「確定」ボタン206が操作されたか否かが判定される。「確定」ボタン206が操作されていないと判定された場合、ステップS39の処理が繰り返し実行され、引き続きマスタデータの入力処理が実行される。図14は、ユーザによって各フィールドの値が設定されたマスタデータ登録画面の表示例を示している。この例では、フィールド名「呼出番号」には、「00004」が設定され、フィールド名「価格」には、「¥500」が設定され、フィールド名「品名」には、「D弁当」が設定され、フィールド名「原材料名」には、「ご飯、鳥のからあげ、海老のフライ、・・・」が設定され、フィールド名「内容量」には、「250g」が設定されている。フィールド名「内容量」とその設定値である「250g」が点線で描画されているが、これはこのフィールドがLCD105に表示されていないことを示している。従って、フィールド名「内容量」とその設定値「250g」を表示するためには、スクロールボタン201を操作すればよい。一方、ステップS40において、「確定」ボタン206が操作されたと判定された場合、ステップS41に進み、ステップS39において設定された各フィールドの具体的な設定内容がマスタデータとしてカード110に供給され、記憶される。
【0038】
また、ステップS37において、「追加」ボタン202が選択されていないと判定された場合、ステップS42に進み、マスタデータの1つが選択されたか否かが判定される。マスタデータの1つが選択されていないと判定された場合、ステップS37に戻り、ステップS37以降の処理が繰り返し実行される。一方、マスタデータの1つが選択されたと判定された場合、ステップS43に進む。
【0039】
ステップS43においては、「修正」ボタン203が操作されたか否かが判定される。「修正」ボタン203が選択されたと判定された場合、ステップS44に進み、修正処理が実行される。即ち、「修正」ボタン203が選択されると、LCD105に、選択されたマスタデータの各フィールドのフィールド名が表示されるとともに、その設定値がデータ入力欄に各フィールド毎に設定された表示順ナンバーの順番にそれぞれ表示される。ユーザは、修正したい所望のフィールド名のデータ入力欄に、所望の設定値を入力する。入力された設定値は、一旦RAM109に供給され記憶される。
【0040】
次に、ステップS45において、「確定」ボタン206が操作されたか否かが判定される。その結果、「確定」ボタン206が操作されていないと判定された場合、ステップS44の処理が繰り返し実行される。一方、「確定」ボタン206が操作されたと判定された場合、ステップS46に進み、CPU101の制御により、RAM109に記憶された設定値がカード110に供給され、記憶される。これにより、カード110に記憶されているマスタデータが更新される。
【0041】
また、ステップS43において、「修正」ボタン203が操作されていないと判定された場合、ステップS47に進み、「削除」ボタン204が操作されたか否かが判定される。「削除」ボタン204が操作されていないと判定された場合、ステップS43に戻り、ステップS43以降の処理が繰り返し実行される。一方、「削除」ボタン204が操作されたと判定された場合、ステップS48に進み、CPU101の制御により、ステップS42において選択されたマスタデータがカード110から削除される。
【0042】
ステップS41、またはステップS46、またはステップS48の処理が終了すると、本処理を終了する。
【0043】
以上説明したように、本実施の形態においては、マスタテーブルおよびマスタデータの追加、修正を行うときに、各フィールドが表示順ナンバーの順番に表示されるので、修正を頻繁に行うフィールドの表示順ナンバーとして比較的小さい番号を設定することにより、そのフィールドをそのフィールドの表示順ナンバーより大きい番号が設定された他のフィールドより先にLCD105に表示させるようにすることができる。これにより、修正を頻繁に行うフィールドを、修正をあまり行わない他のフィールドよりも先に表示させ、修正作業を迅速に行うことが可能となる。
【0044】
また、各フィールドに表示順ナンバーを設定することができるので、新たにフィールドを追加する場合でも、最終行に追加することなく、フィールドとフィールドの間に挿入することができ、その際、表示順ナンバーとして所望の番号を設定することにより、一覧表示されたときの表示順を任意に設定することができる。また、表示順ナンバーを変更することにより、フィールドが一覧表示される順番を簡単に入れ替えることができる。
【0045】
このように、本実施の形態においては、各フィールド毎に自由に表示順ナンバーを設定することができるので、各フィールドが一覧表示される順番を設定するときの自由度が高く、任意の順番で一覧表示されるようにすることができる。また、表示順ナンバーを設定した後も簡単に変更することができる。
【0046】
なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0047】
101 CPU
102 通信インタフェース
103 LED
104 操作部
105 LCD
106 モータ
107 サーマルヘッド
108 フラッシュROM
109 RAM
110 カード
200 「戻る」ボタン
201 スクロールボタン
202 「追加」ボタン
203 「修正」ボタン
204 「削除」ボタン
206 「確定」ボタン
207 「挿入」ボタン
208 「コピー」ボタン
209 「編集」ボタン
210 「閉じる」ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスタテーブルに基づいて作成されたマスタデータのデータ欄に設定された値を印字するプリンタであって、
前記マスタテーブルは複数のフィールドを定義する第1の情報と、各フィールドを表示
する順番を示す第2の情報とから構成され、
各フィールド毎に前記第1の情報と前記第2の情報を設定する第1の設定手段と、
前記マスタテーブルを構成するフィールド名に対応する前記データ欄に値を設定する第
2の設定手段と、
フィールドを前記第2の情報によって示される前記順番で一覧表示する表示手段と
前記第2の情報によって示される前記順番で表示された前記マスタデータの各フィールドの前記データ欄に設定された値を修正する修正手段と、
未使用の呼出番号を設定し、前記第2の情報によって示される前記順番で表示された前記マスタデータの各フィールドのデータ値を入力する追加手段と、
を備えることを特徴とするプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−6407(P2012−6407A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−213745(P2011−213745)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【分割の表示】特願2004−216494(P2004−216494)の分割
【原出願日】平成16年7月23日(2004.7.23)
【出願人】(000130581)サトーホールディングス株式会社 (1,153)
【Fターム(参考)】