説明

プレゼンス情報管理装置、プレゼンス情報管理方法及びプレゼンス情報管理プログラム

【課題】限定された物理空間に様々なプレゼンスの人がいる場合、プレゼンスの共存関係を1つの数値で表現できるプレゼンス情報管理装置を提供する。
【解決手段】プレゼンス情報を記憶する手段と、端末装置から人のプレゼンス情報が送信される度に、受信したプレゼンス情報を登録する手段と、人の位置情報を取得する手段と、人が存在する所定の空間内で発生する音の音量を検出する音量センサと、音量センサが検出した音量に基づき該音の迷惑度を算出する手段と、登録されている人のプレゼンス情報と、迷惑度の値に基づき、人の感情を表すプレゼンスポテンシャル値を算出する手段と、プレゼンスポテンシャル値と所定のしきい値との比較結果に応じて、迷惑行為が存在するか否かを判定する手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プレゼンス情報を活用した日常生活コミュニケーション支援技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電話をかける前に、相手が電話にでられる状態にあるのかを知ることができれば、電話をかけやすくなる。この「相手が今どんな状態にあるのか」を表す情報をプレゼンス情報と呼んでいる。プレゼンス情報は、これまで、会議支援などのビジネス分野や高齢者見守りなどの福祉分野で主に使われてきた(例えば、特許文献1〜4参照)。ビジネス分野では、仕事を円滑に進めるため、コミュニケーションをとりたい相手が現在会議中なのか、電話に出られる状況にあるのかを知るためにプレゼンス情報を利用してきた。福祉分野では、1人暮らしの高齢者が倒れたり寝たきりの状態になっていないかなど、病気や怪我の早期発見のためにプレゼンス情報を利用してきた。
【0003】
我々の日常生活には、他にもプレゼンス情報を活用したいケースがたくさんある。例えば、たまたま乗り合わせた電車の車両に、大声で話しているグループがいたとしよう。その時、自分が体調不良ならば、もう少し静かにしてほしいと思うこともあるだろう。体調不良に限らず、本を読んでいたり、寝ていても、同様に感じる場合が多い。このように、狭い物理空間に、マナー違反の人がいる場合、周辺の人も同様に不快に思う人が多い。そのような状況になっても、多くの場合、我慢する。その1つの理由は、注意することによる自分の身への危険性に対する懸念である。もし、マナー違反のグループの人に注意をしたら、自分に危害を加えられるかもしれない。車掌などの電車の管理者が、電車の中でマナー違反が起こっている事を把握する際にプレゼンス情報を活用する場合、マナー違反の人の検出と、マナー違反者のために乗客達がどのような状態にあるかのプレゼンス情報を把握する必要がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】高橋他、"ライブカメラ画像を用いたプレゼンス情報の表示手法"、WISS2005
【非特許文献2】NTTデータ、Air Messenger(R)+、http://www.nttdata.co.jp/services/s090111.html
【非特許文献3】NTTコムウェア、Tangibleリモートケア、http://www.nttcom.co.jp/case/project/017_tangible_rc/
【非特許文献4】象印、みまもりホットライン、http://www.mimamori.net/index.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、採取したプレゼンス情報をそのまま公開する技術であり、乗客のプレゼンス情報の相互作用については、あまり検討されていないという問題がある。電車の中や講演会場といった限られた物理空間の中で、様々なプレゼンスの人が混在している場合、個々の人のプレゼンスの把握と、他人からの評価を考慮にいれた集団としてのプレゼンス状態を判断するための技術が必要である。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、限定された物理空間に様々なプレゼンスの人がいる場合、プレゼンスの共存関係を1つの数値で表現できるプレゼンス情報管理装置、プレゼンス情報管理方法及びプレゼンス情報管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、前記人の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記人が存在する所定の空間内で発生する音の音量を検出する音量センサと、前記音量センサが検出した音量に基づき該音の迷惑度を算出する迷惑度算出手段と、前記プレゼンス情報記憶手段に登録されている前記人のプレゼンス情報と、前記迷惑度の値に基づき、前記人の感情を表すプレゼンスポテンシャル値を算出するプレゼンスポテンシャル算出手段と、前記プレゼンスポテンシャル値と所定のしきい値との比較結果に応じて、迷惑行為が存在するか否かを判定する迷惑行為判定手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
本発明は、限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、複数の前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、前記プレゼンス情報登録手段に登録されている前記プレゼンス情報を所定時間間隔で読み出し、複数の前記人のプレゼンス情報の平均値を算出する平均値算出手段と、前記複数の前記人のプレゼンス情報の平均値を通知するプレゼンス情報通知手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明は、限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、前記人の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記人が存在する所定の空間内で発生する音の音量を検出する音量センサと、前記音量センサが検出した音量に基づき該音の迷惑度を算出する迷惑度算出手段と、前記プレゼンス情報記憶手段に登録されている前記人のプレゼンス情報と、前記迷惑度の値に基づき、前記人の感情を表すプレゼンスポテンシャル値を算出するプレゼンスポテンシャル算出手段と、前記プレゼンスポテンシャル値に基づき、前記人に対して存在場所の移動を指示する移動誘導手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明は、限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、前記人の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記人が存在する所定の空間内で発生する音の音量を検出する音量センサとを備えるプレゼンス情報管理装置におけるプレゼンス情報管理方法であって、前記音量センサが検出した音量に基づき該音の迷惑度を算出する迷惑度算出ステップと、前記プレゼンス情報記憶手段に登録されている前記人のプレゼンス情報と、前記迷惑度の値に基づき、前記人の感情を表すプレゼンスポテンシャル値を算出するプレゼンスポテンシャル算出ステップと、前記プレゼンスポテンシャル値と所定のしきい値との比較結果に応じて、迷惑行為が存在するか否かを判定する迷惑行為判定ステップとを有することを特徴とする。
【0011】
本発明は、限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、複数の前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段とを備えるプレゼンス情報管理装置におけるプレゼンス情報管理方法であって、前記プレゼンス情報登録手段に登録されている前記プレゼンス情報を所定時間間隔で読み出し、複数の前記人のプレゼンス情報の平均値を算出する平均値算出ステップと、前記複数の前記人のプレゼンス情報の平均値を通知するプレゼンス情報通知ステップとを有することを特徴とする。
【0012】
本発明は、限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、前記人の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記人が存在する所定の空間内で発生する音の音量を検出する音量センサとを備えるプレゼンス情報管理装置におけるプレゼンス情報管理方法であって、前記音量センサが検出した音量に基づき該音の迷惑度を算出する迷惑度算出ステップと、前記プレゼンス情報記憶手段に登録されている前記人のプレゼンス情報と、前記迷惑度の値に基づき、前記人の感情を表すプレゼンスポテンシャル値を算出するプレゼンスポテンシャル算出ステップと、前記プレゼンスポテンシャル値に基づき、前記人に対して存在場所の移動を指示する移動誘導ステップとを有することを特徴とする。
【0013】
本発明は、限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、前記人の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記人が存在する所定の空間内で発生する音の音量を検出する音量センサとを備えるプレゼンス情報管理装置上のコンピュータにプレゼンス情報管理処理を行わせるプレゼンス情報管理プログラムであって、前記音量センサが検出した音量に基づき該音の迷惑度を算出する迷惑度算出ステップと、前記プレゼンス情報記憶手段に登録されている前記人のプレゼンス情報と、前記迷惑度の値に基づき、前記人の感情を表すプレゼンスポテンシャル値を算出するプレゼンスポテンシャル算出ステップと、前記プレゼンスポテンシャル値と所定のしきい値との比較結果に応じて、迷惑行為が存在するか否かを判定する迷惑行為判定ステップとを前記コンピュータに行わせることを特徴とする。
【0014】
本発明は、限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、複数の前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段とを備えるプレゼンス情報管理装置上のコンピュータにプレゼンス情報管理処理を行わせるプレゼンス情報管理プログラムであって、前記プレゼンス情報登録手段に登録されている前記プレゼンス情報を所定時間間隔で読み出し、複数の前記人のプレゼンス情報の平均値を算出する平均値算出ステップと、前記複数の前記人のプレゼンス情報の平均値を通知するプレゼンス情報通知ステップとを前記コンピュータに行わせることを特徴とする。
【0015】
本発明は、限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、前記人の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記人が存在する所定の空間内で発生する音の音量を検出する音量センサとを備えるプレゼンス情報管理装置上のコンピュータにプレゼンス情報管理処理を行わせるプレゼンス情報管理プログラムであって、前記音量センサが検出した音量に基づき該音の迷惑度を算出する迷惑度算出ステップと、前記プレゼンス情報記憶手段に登録されている前記人のプレゼンス情報と、前記迷惑度の値に基づき、前記人の感情を表すプレゼンスポテンシャル値を算出するプレゼンスポテンシャル算出ステップと、前記プレゼンスポテンシャル値に基づき、前記人に対して存在場所の移動を指示する移動誘導ステップとを前記コンピュータに行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、限定された物理空間に様々なプレゼンスの人がいる場合、プレゼンスの共存関係を1つの数値で表現できるという効果が得られる。これは結果として、マナー違反者の発見や集団の意見の集約、同じプレゼンスを持った人が多い場所への誘導などができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示す図である。
【図2】図1に示すプレゼンス管理サーバ1の構成を示す図である。
【図3】図2に示すプレゼンス管理サーバ1の動作を示すフローチャートである。
【図4】乗客は座っている位置を示す説明図である。
【図5】乗客は座っている位置を示す説明図である。
【図6】乗客が迷惑に感じる距離Lを示す説明図である。
【図7】第2の実施形態によるプレゼンス管理サーバ1の構成を示す図である。
【図8】プレゼンスポテンシャルを示すグラフの図である。
【図9】電車の車内をメッシュ構造で示した説明図である。
【図10】第3の実施形態によるプレゼンス管理サーバ1の構成を示す図である。
【図11】図10に示すプレゼンス管理サーバ1の動作を示すフローチャートである。
【図12】第4の実施形態によるプレゼンス管理サーバ1の構成を示す図である。
【図13】図12に示すプレゼンス管理サーバ1の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態によるプレゼンス情報管理装置を説明する。第1の実施形態では、電車の乗客のプレゼンス情報を例にして、乗客のプレゼンス情報そのものを使うのではなく、互いのプレゼンス情報が他人に及ぼす影響を判別するものとして説明する。ここでは、プレゼンスに伴って発生する音量に着目し、しゃべり声やいびき、ポータブルプレイヤーの音量が高いと迷惑度が高いものとする。図1は、第1の実施形態によるプレゼンス情報管理装置の構成を示す図である。図1において、符号1は、乗客のプレゼンスを管理するプレゼンス管理サーバである。符号21は、車両室内の天井等に複数取り付けられ、乗客から発する音を自動採取する音量センサである。符号22は、車両内の座席それぞれに取り付けられ、乗客が着席しているか否かを検出する着席センサである。符号3、4は、利用者が手入力などによりプレゼンス情報を入力する利用者端末である。
【0019】
次に、図2を参照して、図1に示すプレゼンス管理サーバ1の構成を説明する。プレゼンス管理サーバ1には、時刻tにおける電車内の乗客の位置とプレゼンス情報を管理するプレゼンス管理手段11、音量センサの情報や第三者が判断する情報を元にあらかじめ定めたルールで判定し、迷惑度として導出する迷惑判定手段12、乗客が迷惑を感じる距離L内に、迷惑度の高い乗客がどれくらいいるかを数値データとして表すプレゼンスポテンシャル管理手段13、データを格納するデータベース14、車内のプレゼンスポテンシャル値から迷惑度の高い乗客がいる場合、車掌などの電車の管理者に通知する警告通知手段15を備えている。
【0020】
次に、図3を参照して、図2に示すプレゼンス管理サーバ1の動作を説明する。図3は、図2に示すプレゼンス管理サーバ1の動作を示すフローチャートである。ここでは、電車の座席に着席中の乗客の位置関係を知るために、(0,0)〜(X,Y)のメッシュ構造を考え、図4に示す位置に乗客が座っているとする。各乗客のプレゼンス情報は、読書中、旅行中、体調不良、睡眠中と様々である。乗客のプレゼンスPをあらかじめ定めた正の数、負の数で表すものとする。例えば、体調不良なら−5、何もしていないなら+1、旅行中なら+3といったように表現する。各乗客のプレゼンスに応じて、自分はどの程度の距離にいる乗客から大声や大きな音がすると迷惑を感じるかの距離Lを登録する。Lは、自分を中心にメッシュの何マス離れているかで表現する。
【0021】
まず、プレゼンス管理手段11は、着席センサ22の出力に基づく乗客の位置、各利用者端末から送信された各乗客のプレゼンス情報P、各利用者端末に設定された迷惑距離Lに関する情報を採取する(ステップS1)。続いて、プレゼンス管理手段11は、複数の音量センサ21を用いて音の音量を測定し、車両内のどの位置でどの程度の大きさの音が発せられているかを特定する。例えば、おしゃべりの声や音楽プレイヤーから漏れる音を採取する。そして、採取した音量と発せられている継続時間から、あらかじめ定めたルール(音量と継続時間のしきい値)に基づき、迷惑度Nを算出する(ステップS2)。Nは0以上の値とし、Nが大きな値である程迷惑度が高い。例えば、車内で70dB以上の音量で3分以上話している人がいたら、Nを1とし、80dB以上だと、Nを2とする。ここでは、図5に示すように旅行中の人と睡眠によるイビキをかく人の計2名のNが0以上とする。
【0022】
次に、プレゼンスポテンシャル管理手段13は、P、N及びLから、各乗客が今どのような気分でいるかをプレゼンスポテンシャルAの数値データとして表現するために、迷惑距離L内にいる迷惑度Nの人の累積値N(num)を求める(ステップS3)。そして、プレゼンスポテンシャル管理手段13は、自分のプレゼンス情報Pと累積値N(num)から各乗客のプレゼンスポテンシャルAを算出する(ステップS4)。プレゼンスポテンシャルAは、正負の値を取り、表1に示すように、各乗客のプレゼンス情報Pから累積値N(num)を減算することにより求める。
【表1】

【0023】
図6に示すように、各乗客が迷惑を感じる距離L内の人の迷惑度Nの累積をN(num)として求める。N(num)は、自分の周囲に、迷惑だと感じる人とその程度を示す値となる。乗客のその時の気分のプレゼンスポテンシャルAは、自分のプレゼンスPからN(num)を減算した値により表すため、Aがプラスの値(positiveな値)の場合、該乗客は迷惑に思うことはなく穏やかで楽しい気分でいるが、マイナスの値(negativeな値)の場合、迷惑を感じているとみなす。迷惑判定手段12により、Aがあらかじめ設定した迷惑度閾値T(nuisance)より低い値の場合、この乗客はひどく迷惑を感じていると判断し、車掌などの電車の管理者へ警告通知手段15により通知する(ステップS5、S6)。一方、AがT(nuisance)より大きい値の場合、車内で大きな迷惑行為はないと判断し、何もしない(ステップS5、S7)。管理者への警告をだすタイミングやT(nuisance)は、予めシステム毎に決めておけばよい。この処理動作は、すべての乗客について行う。
【0024】
車内の乗客は一定間隔で入れ替わるので、プレゼンス管理サーバ1では、あらかじめ定めた時間間隔Δt毎に、車両内の乗客のプレゼンス情報を更新し、プレゼンスポテンシャルAを計算し直す。このようにすることにより、各々の乗客が違う車両にいる車掌を探して迷惑を申告しなくとも、車両内の状況がわかるため、煩雑な手間なしに車内の状況を把握できる。また、迷惑行為を乗客が個別に注意する必要がないため、通知による乗客の安全性が確保できる。
【0025】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態によるプレゼンス情報管理装置を説明する。図7は、第2の実施形態によるプレゼンス情報管理装置の構成を示す図である。図7に示すプレゼンスポテンシャル管理手段13は、自分が他人(外部)から受ける影響を受けるか受けないかの2値で表現するのではなく、自分から距離が離れると影響が小さくなるという段階的な表現ができるポテンシャルアルゴリズム131を、前述したプレゼンスポテンシャルAの計算の代わりに用いる。自分が体調不良のときに感じる迷惑度は、自分の近くに大声でしゃべる人がいるほど、その影響を強く受け、自分から離れると影響を受けにくくなる。このような状況を表現する関数として、物理の湯川ポテンシャルがある。湯川ポテンシャルでは、短距離ほどより多くの影響があると考えたモデルであり、図8に示すように、ポテンシャルを−1/(自分からの距離)やexp(−自分からの距離)等の単純な関数ではなく、−1/(自分からの距離)×exp(−自分からの距離)の形式で表すところに特徴がある。ここでは、一例として湯川ポテンシャルを参考にしたポテンシャルアルゴリズムを使用した例を説明する。ポテンシャルアルゴリズムの計算以外の処理フローは、第1の実施形態と同じである。
【0026】
乗客の位置は、電車の車内を図9のようなメッシュ構造で考える。乗客は、第1の実施形態と同様、L、N、Pの3つの場のプレゼンス決定パラメータを持つとする。Aは、正負の値、Nは正の値を取る。ポテンシャルアルゴリズムでは以下に示す計算によって、プレゼンスポテンシャルAを計算する。今、乗客Rの位置座標を(x、y)、プレゼンスをPxy、影響を感じる距離をLxyとすると、乗客Rが半径Lxy内の座標(x',y')にいる迷惑度Nx'y'の乗客から受ける影響Vx'y'は、
【数1】

【0027】
半径Lxy内にn人の乗客がいるとすると、乗客Rが感じるプレゼンスポテンシャルAxyは、
【数2】

【0028】
よって、車内全体のプレゼンスポテンシャルAは、
【数3】

となる。Aは、正の大きい値であるほど、快適である。Aの値1つを観測することで、システム管理者は、車内の乗客が快適に過ごせているかを判断できる。
【0029】
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態によるプレゼンス情報管理装置を説明する。図10は、第3の実施形態によるプレゼンス情報管理装置の構成を示す図である。第3の実施形態は、電車の中ではなく、講演会のような、1人の講演者に対して、何人もの聴衆がいる場合の場のプレゼンスを把握するものである。例えば、興味深い講演をしているか、つまらない講演をしているかを把握するものである。図10に示す構成が、図2に示す構成と異なる点は、迷惑判別手段12、プレゼンスポテンシャル管理手段13、警告通知手段15に代えて、個々の聴衆の意見を集約するプレゼンス集約手段16、その場の聴衆の平均のプレゼンスを計算する平均のプレゼンス計算手段17、その結果を通知する通知手段18を設けた点である。
【0030】
図11を参照して、図10に示すプレゼンス管理サーバ1の動作を説明する。プレゼンスPは、講演の面白さを正負の数値で表す。聴衆の人数をn人、時刻tにおける聴衆xのプレゼンスをPtxとする。講演が興味深い時のPtxの値はプラス、つまらない時は、マイナスの値を取る。プレゼンス管理手段11は、聴衆のプレゼンスを、聴衆の端末から採取する(ステップS11)。そして、所定時間間隔(Δt)毎に聴衆のプレゼンスを、聴衆の端末から採取する(ステップS12)。プレゼンス集約手段16は、採取したプレゼンス情報を集約する。続いて、平均のプレゼンス計算手段17は、時刻tにおける聴衆全体の平均のプレゼンスをPt−allを(3)式によって求める(ステップS13)。
【数4】

【0031】
次に、通知手段18は、あらかじめ定めた時間間隔Δtで講演のオーガナイザにPt−allの値を通知する(ステップS14)。これにより、時々刻々と変わる聴衆による平均的な講演や授業などの評価が可能となる。
【0032】
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態によるプレゼンス情報管理装置を説明する。図12は、第3の実施形態によるプレゼンス情報管理装置の構成を示す図である。図12に示す構成が図2に示す構成と異なる点は、どちら方向に移動すれば自分と同じプレゼンスポテンシャルを持つ人がいるかを判別する移動誘導手段19を設け、警告通知手段15に代えて、こちらに行けばよいとナビゲートする通知手段20を設けた点である。
【0033】
第4の実施形態では、空港の待合室のような限定された空間ではあるが聴衆が自由に場所を移動できる場合を想定している。例えば、旅行者で、誰かと情報交換したい場合、アリのフェロモンのように、どの方向に行けば、同じような人が集まっているか知りたい場合がある。逆に、自分が体調不良の際は、うるさいグループがいる席からできるだけ離れた静かな席に移りたいという状況を想定する。
【0034】
図13を参照して、図12に示すプレゼンス管理サーバ1の動作を説明する。まず、プレゼンス管理手段11は、乗客の位置、プレゼンスP、迷惑距離Lに関する情報を採取する(ステップS21)。次に、プレゼンスポテンシャル管理手段13は、全乗客についてPとN(num)からプレゼンスポテンシャルAを計算する(ステップS22)。この処理動作は、第1の実施形態と同様である。そして、本人のPが0より大きいか(楽しいプレゼンス(P>0))を判定し(ステップS23)、Pが0より大きければ、移動誘導手段19によりベクトル場▽Axyを計算し(ステップS24)、▽Axyが正の大きい値となる方向に誘導する(ステップS25)。一方、Pが0以下である場合、移動誘導手段19は、全エリアについて半径Lの範囲内のN(num)を計算し(ステップS26)、A>0かつN(num)が小さい値のエリアに誘導する(ステップS27)。
【0035】
すなわち、楽しいプレゼンス(P>0)の場合、この人物のプレゼンスポテンシャルAの値が高くなる方に移動したい。よって、移動誘導手段19は、ベクトル場▽Axy、つまり、
【数5】

が正になる傾き方向に人を誘導すると、自分と同じ正のプレゼンスポテンシャルの人がいるエリアに行ける。プレゼンスポテンシャルAxyについて、例えば図8に示すようなグラフを考えると、穴状に落ち込んでいる場所は、▽Axyが負の値になっているので、楽しいプレゼンスの人は、その方向に行ってはならない。逆に、山状になっている場所は、▽Axyが正の値になっているのでそちらの方向に進むと、同じような楽しいプレゼンスの人がいる。一方、体調不良(P<0)の場合は、現状のAの値に関わらず、Aが正の値になっている人が多く集まり、かつ半径Lの範囲内のNの累積値N(num)が小さい(ゼロに近い)値になっているエリアに誘導することになる。誘導は、利用者端末に対して誘導を行うための移動指示の情報を送信することにより行う。このようにすることにより、自分と同じプレゼンスポテンシャルの人を効率よく探したり、静かな場所に移動することができる。
【0036】
採取したプレゼンス情報を元に、異なるプレゼンスの人同士が共存できるかを判断するためには、事前にプレゼンスの共存関係を用意しておく必要がある。プレゼンスの共存関係は、個人差があるため、一意に決めることは難しい。そこで、本発明では、自分のプレゼンス情報と周囲から受ける迷惑度を正負の数値として表し、それらの情報の合成として個人の迷惑度や気持ちの高揚度をプレゼンスポテンシャルとして表現する。迷惑度が高いなど車内のプレゼンスポテンシャルがマイナス値の場合、車掌などのシステム管理者に通知する。また、距離の概念を入れ、自分から離れると影響が小さくなり、近いと影響が大きいということが表現できるポテンシャルを基本原理としたアルゴリズムを使うことにより、より細かな制御ができる。また、講演会等を聞いている聴衆のプレゼンスとして集約することにより講演や授業などの評価を行うことが可能となる。また、自分にとってプラスになるプレゼンスポテンシャルの人がいる方向に誘導することができる。
【0037】
なお、図2、図7、図10、図12に示すプレゼンス情報管理サーバ1の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりプレゼンス情報管理処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0038】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0039】
プレゼンス情報を活用して日常生活コミュニケーションを図ることが不可欠な用途に適用できる。
【符号の説明】
【0040】
1・・・プレゼンス管理サーバ、11・・・プレゼンス管理手段、12・・・迷惑判定手段、13・・・プレゼンスポテンシャル管理手段、14・・・データベース、15・・・警告通知手段、16・・・プレゼンス集約手段、17・・・平均のプレゼンス計算手段、18・・・通知手段、19・・・移動誘導手段、20・・・通知手段、21・・・音量センサ、22・・着席センサ、3・・・利用者端末、4・・・利用者端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、
前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、
前記人の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記人が存在する所定の空間内で発生する音の音量を検出する音量センサと、
前記音量センサが検出した音量に基づき該音の迷惑度を算出する迷惑度算出手段と、
前記プレゼンス情報記憶手段に登録されている前記人のプレゼンス情報と、前記迷惑度の値に基づき、前記人の感情を表すプレゼンスポテンシャル値を算出するプレゼンスポテンシャル算出手段と、
前記プレゼンスポテンシャル値と所定のしきい値との比較結果に応じて、迷惑行為が存在するか否かを判定する迷惑行為判定手段と
を備えることを特徴とするプレゼンス情報管理装置。
【請求項2】
限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、
複数の前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、
前記プレゼンス情報登録手段に登録されている前記プレゼンス情報を所定時間間隔で読み出し、複数の前記人のプレゼンス情報の平均値を算出する平均値算出手段と、
前記複数の前記人のプレゼンス情報の平均値を通知するプレゼンス情報通知手段と
を備えたことを特徴とするプレゼンス情報管理装置。
【請求項3】
限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、
前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、
前記人の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記人が存在する所定の空間内で発生する音の音量を検出する音量センサと、
前記音量センサが検出した音量に基づき該音の迷惑度を算出する迷惑度算出手段と、
前記プレゼンス情報記憶手段に登録されている前記人のプレゼンス情報と、前記迷惑度の値に基づき、前記人の感情を表すプレゼンスポテンシャル値を算出するプレゼンスポテンシャル算出手段と、
前記プレゼンスポテンシャル値に基づき、前記人に対して存在場所の移動を指示する移動誘導手段と
を備えることを特徴とするプレゼンス情報管理装置。
【請求項4】
限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、前記人の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記人が存在する所定の空間内で発生する音の音量を検出する音量センサとを備えるプレゼンス情報管理装置におけるプレゼンス情報管理方法であって、
前記音量センサが検出した音量に基づき該音の迷惑度を算出する迷惑度算出ステップと、
前記プレゼンス情報記憶手段に登録されている前記人のプレゼンス情報と、前記迷惑度の値に基づき、前記人の感情を表すプレゼンスポテンシャル値を算出するプレゼンスポテンシャル算出ステップと、
前記プレゼンスポテンシャル値と所定のしきい値との比較結果に応じて、迷惑行為が存在するか否かを判定する迷惑行為判定ステップと
を有することを特徴とするプレゼンス情報管理方法。
【請求項5】
限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、複数の前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段とを備えるプレゼンス情報管理装置におけるプレゼンス情報管理方法であって、
前記プレゼンス情報登録手段に登録されている前記プレゼンス情報を所定時間間隔で読み出し、複数の前記人のプレゼンス情報の平均値を算出する平均値算出ステップと、
前記複数の前記人のプレゼンス情報の平均値を通知するプレゼンス情報通知ステップと
を有することを特徴とするプレゼンス情報管理方法。
【請求項6】
限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、前記人の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記人が存在する所定の空間内で発生する音の音量を検出する音量センサとを備えるプレゼンス情報管理装置におけるプレゼンス情報管理方法であって、
前記音量センサが検出した音量に基づき該音の迷惑度を算出する迷惑度算出ステップと、
前記プレゼンス情報記憶手段に登録されている前記人のプレゼンス情報と、前記迷惑度の値に基づき、前記人の感情を表すプレゼンスポテンシャル値を算出するプレゼンスポテンシャル算出ステップと、
前記プレゼンスポテンシャル値に基づき、前記人に対して存在場所の移動を指示する移動誘導ステップと
を有することを特徴とするプレゼンス情報管理方法。
【請求項7】
限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、前記人の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記人が存在する所定の空間内で発生する音の音量を検出する音量センサとを備えるプレゼンス情報管理装置上のコンピュータにプレゼンス情報管理処理を行わせるプレゼンス情報管理プログラムであって、
前記音量センサが検出した音量に基づき該音の迷惑度を算出する迷惑度算出ステップと、
前記プレゼンス情報記憶手段に登録されている前記人のプレゼンス情報と、前記迷惑度の値に基づき、前記人の感情を表すプレゼンスポテンシャル値を算出するプレゼンスポテンシャル算出ステップと、
前記プレゼンスポテンシャル値と所定のしきい値との比較結果に応じて、迷惑行為が存在するか否かを判定する迷惑行為判定ステップと
を前記コンピュータに行わせることを特徴とするプレゼンス情報管理プログラム。
【請求項8】
限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、複数の前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段とを備えるプレゼンス情報管理装置上のコンピュータにプレゼンス情報管理処理を行わせるプレゼンス情報管理プログラムであって、
前記プレゼンス情報登録手段に登録されている前記プレゼンス情報を所定時間間隔で読み出し、複数の前記人のプレゼンス情報の平均値を算出する平均値算出ステップと、
前記複数の前記人のプレゼンス情報の平均値を通知するプレゼンス情報通知ステップと
を前記コンピュータに行わせることを特徴とするプレゼンス情報管理プログラム。
【請求項9】
限定された物理空間にいる人のプレゼンス情報を記憶するプレゼンス情報記憶手段と、前記人の利用者端末装置から前記人のプレゼンス情報が送信される度に、受信した前記プレゼンス情報を前記プレゼンス情報記憶手段に登録するプレゼンス情報登録手段と、前記人の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記人が存在する所定の空間内で発生する音の音量を検出する音量センサとを備えるプレゼンス情報管理装置上のコンピュータにプレゼンス情報管理処理を行わせるプレゼンス情報管理プログラムであって、
前記音量センサが検出した音量に基づき該音の迷惑度を算出する迷惑度算出ステップと、
前記プレゼンス情報記憶手段に登録されている前記人のプレゼンス情報と、前記迷惑度の値に基づき、前記人の感情を表すプレゼンスポテンシャル値を算出するプレゼンスポテンシャル算出ステップと、
前記プレゼンスポテンシャル値に基づき、前記人に対して存在場所の移動を指示する移動誘導ステップと
を前記コンピュータに行わせることを特徴とするプレゼンス情報管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−139344(P2011−139344A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−298650(P2009−298650)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【出願人】(504133110)国立大学法人電気通信大学 (383)
【Fターム(参考)】