説明

プレゼンテーション表示装置及びプレゼンテーション表示プログラム

【課題】建築物の外構等の計画立案作業を助けるプレゼンテーションを行う。
【解決手段】庭園部材、植栽部材及び外構部材毎に、該部材を使用する条件が予め定義されて記憶された条件データ記憶手段と、部材の仕様情報のそれぞれに対して、該部材を識別可能な画像が関係付けられて記憶された部材画像記憶手段と、建築物設計データ及び入居者属性情報と、部材を使用する条件とを照合した結果得られる満足度を求める判定手段と、部材を識別可能な画像を表示手段に表示する場合に、判定手段により判定された満足度に応じた表示形式で部材を識別可能な画像を表示する表示制御手段と、表示制御手段によって表示した部材を識別可能な画像が表示手段の画面上で選択された場合に、該部材を識別可能な画像に関係付けられた仕様情報を表示手段に表示する仕様情報表示手段とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の外構や植栽の計画を行うためにプレゼンテーションを行うプレゼンテーション表示装置及びプレゼンテーション表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
住宅建築予定者が、敷地と住宅の外観と街並みからどのような外構が望ましいかを容易に選択したり比較して検討できるようにするために、展示台上に複数の宅地と道路や歩道等を設けて街並みの模型を形成し、宅地の敷地毎に種類の異なる建物の模型と庭の模型を配置することにより、宅地に対する建物と庭の配置関係が視認できるようになり、庭のスペースと庭の利用形態が認識できるようにした住宅外構の検討装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置によれば、道路との関係で玄関の位置やアプローチの位置も判るようになり、更に、街並みに対する建物の外観の関係も認識できるようになる。また、庭の一部に駐車スペースを形成することにより、道路と駐車スペースの関係や門扉やアプローチや玄関等との関係が認識できるようになり、敷地に対する駐車スペースの位置関係や広さ関係とも認識できるようになる。また、各庭の周囲に種類の異なる塀を形成することにより、敷地と道路や隣接した家屋との関係等が認識できるようになり、更に、街並みに対する塀で囲んだ場合の形状を認識できるようになる。
【特許文献1】特開平11−153945号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、住宅に係わる外構計画や植栽計画時においては、住宅建築業者が住宅建築予定者に対して、外構部材のカタログ冊子を基にアイテムを選択して提案するのが一般的である。この場合、業界の知識に乏しい顧客が業者の案内に従って選択する際に、各アイテムの機能や使途目的に対する十分な理解をすることなく単体のデザインや色合いのみで意志決定しているという問題がある。
【0004】
外構計画や植栽計画は、意匠上の顧客の嗜好性やバランスが配慮された仕上がりが重要であり、様々な制約のある敷地を有効活用するための機能性や個々のアイテムの持つ役割を十分に理解した上での配置計画が求められる。一般にカタログ冊子は、アイテム毎の機能やデザイン等の紹介に留まり、敷地の形状等の条件を配慮して使途例や他のアイテムとの組み合わせによる相互作用事例等の紹介を行うことが困難である。また、カタログはメーカ毎に体裁が異なるため、顧客の混乱を招き、結果として統一感の欠けた外構・植栽計画になってしまうという問題もある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、住宅等の建築物の外構計画時において、専門知識を持たない顧客が容易に庭園、植栽及び外構の計画を立案することができるように、適切な仕様情報を表示することにより計画立案作業を助けるプレゼンテーションを行うことが可能なプレゼンテーション表示装置及びプレゼンテーション表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、建築物の敷地内において該建築物の周辺に作られる庭園、植栽及び外構のいずれかの計画を立案するために、庭園、植栽及び外構の部材の仕様情報を画面表示することによりプレゼンテーションを行うプレゼンテーション表示装置であって、情報を表示する表示手段と、前記建築物の平面図データと、該建築物が建造される敷地のデータと、該敷地周辺の環境データとからなる建築物設計データを入力する建築物設計データ入力手段と、前記建築物の入居者の属性情報を入力する属性情報入力手段と、前記部材毎に、該部材を使用する条件が予め定義されて記憶された条件データ記憶手段と、前記部材の仕様情報のそれぞれに対して、該部材を識別可能な画像が関係付けられて記憶された部材画像記憶手段と、前記建築物設計データ及び前記入居者属性情報と、前記部材を使用する条件とを照合した結果得られる満足度を求める判定手段と、前記部材を識別可能な画像を前記表示手段に表示する場合に、前記判定手段により判定された満足度に応じた表示形式で前記部材を識別可能な画像を表示する表示制御手段と、前記表示制御手段によって表示した前記部材を識別可能な画像が前記表示手段の画面上で選択された場合に、該部材を識別可能な画像に関係付けられた前記仕様情報を前記表示手段に表示する仕様情報表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明は、前記表示制御手段は、前記部材の推奨度に応じて表示を変化させることを特徴とする。
【0008】
本発明は、前記判定手段による判定の結果が実現不可である前記部材を識別可能な画像を選択できないようにすることを特徴とする。
【0009】
本発明は、建築物の敷地内において該建築物の周辺に作られる庭園、植栽及び外構のいずれかの計画を立案する場合に、庭園、植栽及び外構の部材の仕様情報を画面表示することによりプレゼンテーションを行うために、情報を表示する表示手段と、前記建築物の平面図データと、該建築物が建造される敷地のデータと、該敷地周辺の環境データとからなる建築物設計データを入力する建築物設計データ入力手段と、前記建築物の入居者の属性情報を入力する属性情報入力手段と、前記部材毎に、該部材を使用する条件が予め定義されて記憶された条件データ記憶手段と、前記部材の仕様情報のそれぞれに対して、該部材を識別可能な画像が関係付けられて記憶された部材画像記憶手段とを備えたプレゼンテーション表示装置上で動作するプレゼンテーション表示プログラムであって、前記建築物設計データ及び前記入居者属性情報と、前記部材を使用する条件とを照合した結果得られる満足度を求める判定ステップと、前記部材を識別可能な画像を前記表示手段に表示する場合に、前記判定ステップにより判定された満足度に応じた表示形式で前記部材を識別可能な画像を表示する表示制御手段と、前記表示制御ステップによって表示した前記部材を識別可能な画像が前記表示手段の画面上で選択された場合に、該部材を識別可能な画像に関係付けられた前記仕様情報を前記表示手段に表示する仕様情報表示ステップとをコンピュータに行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、住宅等の建築物の外構計画時において、建築物設計データ及び入居者属性情報と、庭園、植栽及び外構の部材を使用する条件とを照合することにより条件に合致した部材の仕様情報を表示することにより、計画立案を助けるプレゼンテーションを行うことが可能となるため、専門知識を持たない顧客でも容易に庭園、植栽及び外構の計画を立案する作業を進めることができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態によるプレゼンテーション表示装置を図面を参照して説明する。図1は同実施形態の構成を示すブロック図である。この図において、符号1は、パソコン等で構成されるプレゼンテーション表示装置である。符号2は、建築物の設計を行うCADシステムである。符号21は、CADシステム2において設計された建築物の設計データを記憶する設計データ記憶部である。符号11は、プレゼンテーション表示装置1の処理動作を統括して制御する制御部である。符号12は、キーボードやマウス等で構成する入力部である。符号13は、ディスプレイ装置等で構成する表示部である。符号14は、プレゼンテーションを行う対象者(対象建築物の入居者)の属性情報を記憶する入居者属性記憶部である。符号15は、設計された建築物の設計データと入居者属性情報と参照して、外構部材のカタログ(仕様)データを表示するべきか否かを判定するための条件情報が記憶された条件データ記憶部である。符号16は、表示部13に表示する外構部材のアイコン画像データが記憶されたアイコンデータ記憶部である。
【0012】
符号17は、外構部材の画像を含むカタログ(仕様)データが記憶されたカタログデータ記憶部である。符号18は、入居者属性記憶部14、条件データ記憶部15、アイコンデータ記憶部16及びカタログデータ記憶部17のそれぞれに記憶されているデータを読み込むデータ入力部である。符号19は、設計された建築物の設計データと入居者属性情報と参照して、カタログデータ記憶部17に記憶されている外構部材のカタログ(仕様)データを表示するべきか否かを判定する判定部である。符号20は、設計データ記憶部21に記憶されている設計データの入力及びカタログデータ記憶部17に記憶されている外構部材の外形図データ等をCADシステム2に対して出力する設計データ入出力部である。
【0013】
次に、入居者属性記憶部14、条件データ記憶部15、アイコンデータ記憶部16及びカタログデータ記憶部17のそれぞれに記憶されるデータについて説明する。入居者属性記憶部14は、入居者に対してアンケート等を実施した結果得られる情報を入力部12から入力し、予め入居者属性情報として記憶しておいた情報が記憶されるものである。入居者属性情報は、入居者の家族構成(人数、高齢者や子供の人数)、飼っているペット、所有している自動車の車種や台数、二輪車の台数等の情報から構成される。
【0014】
条件データ記憶部15は、図4、図5を参照して説明する。図1に示す条件データ記憶部15内には、アイテム表示条件テーブルと、個別アイテム表示条件テーブルとの2種類のテーブルが記憶される。ここでいうアイテムとは、外構部材の大分類のことであり、例えば、「駐車場」、「ポスト」、「テラス」、「照明」、「植栽」、「庭園」等がある。また、個別アイテムとは、アイテム内をさらに細分化した分類のことであり、アイテムが「駐車場」であれば、個別アイテムとして、「平行駐車」、「直角駐車」、「斜め駐車」等がある。
【0015】
図4は、図1に示す条件データ記憶部15内に記憶されるアイテム表示条件テーブルの構造を示す図である。アイテム表示条件テーブルは、識別番号、アイテム名、表示条件、アイコン番号、参照テーブル番号のフィールドを有している。識別番号は、アイテムを一意に識別することが可能な番号である。アイテム名は、アイテムの名称であり、「駐車場」、「ポスト」等が格納される。表示条件は、設計データと入居者属性情報と参照して、この外構部材のアイテムを表示するべきか否かを判定するための条件の情報であり、例えば、アイテムが駐車場であれば、「入居者が自動車を所有している」ことが定義されているとともに、「敷地内に駐車場を設ける十分なスペースが存在している」等の条件が予め定義されている。アイコン番号は、表示部13に表示するアイコン画像を識別するための番号であり、このアイコン番号が付与されているアイコン画像をアイコンデータ記憶部16から読み出すためのものである。参照テーブル番号は、個別アイテム表示条件テーブルを識別するための番号であり、各アイテムに対して、個別アイテム表示条件テーブルを関係付けるためのものである。
【0016】
図5は、図1に示す条件データ記憶部15に記憶される個別アイテム表示条件テーブルの構造を示す図である。個別アイテム表示条件テーブルは、テーブル番号毎に、識別番号、個別アイテム名、表示条件、アイコン番号、カタログデータ番号のフィールドを有している。テーブル番号は、アイテム表示条件テーブルの参照テーブル番号が格納されており、このテーブル番号によって、アイテムと個別アイテムが関係付けられている。識別番号は、個別アイテムを一意に識別することが可能な番号である。個別アイテム名は、個別アイテムの名称であり、「平行駐車」、「直角駐車」等が格納される。表示条件は、設計データと入居者属性情報と参照して、この外構部材の個別アイテムを表示するべきか否かを判定するための条件の情報であり、例えば、個別アイテムが平行駐車であれば、「敷地に接する道路が平行になっている」等の条件が予め定義されている。アイコン番号は、表示部13に表示するアイコン画像を識別するための番号であり、このアイコン番号が付与されているアイコン画像をアイコンデータ記憶部16から読み出すためのものである。カタログデータ番号は、外構部材のカタログデータを識別するための番号であり、このカタログデータ番号が付与されているカタログデータをカタログデータ記憶部17から読み出すためのものである。
【0017】
アイコンデータ記憶部16は、外構部材のアイテムと個別アイテムを選択するためのアイコン画像が、アイテムと個別アイテムのそれぞれについて、アイコン番号と関係付けられて記憶されている。カタログデータ記憶部17は、外構部材の個別アイテムのカタログ(仕様)データが、カタログ番号と関係付けられて記憶されている。外構部材(個別アイテム)のカタログデータは、単体画像、設置例画像、仕様、機能、特徴、利点、売価等の情報とから構成する。また、樹木の場合は、樹木単体画像、植栽例画像、原産地、植栽高さ、開花時期、管理方法、植え付け時期、特徴、売価等の情報から構成する。
【0018】
次に、図2を参照して、図1に示すプレゼンテーション表示装置1の動作を説明する。図2は、外構部材のアイテム(大分類)のアイコンを表示部3に表示する動作を示すフローチャートである。まず、入力部12からアイテム表示の操作を行うと、制御部11は、設計データ入出力部20に対して、対象の建築物の設計データの入力を指示する。これを受けて、設計データ入出力部20は、設計データ記憶部21に記憶されている設計データを読み込み(ステップS1)、内部に保持する。
【0019】
ここで、図6を参照して、設計データについて説明する。設計データ入出力部20が入力する設計データには、建築物の平面図情報(玄関や勝手口の位置及び寸法等が把握できる情報)と、この建築物の仕様情報(洋・和風、屋根仕様、サッシ・ドア仕様、外壁仕様、これらの色情報等)と、建築物が建造される敷地の情報(敷地の形状と寸法の情報)と、この敷地の周辺環境の情報とが含まれている。図6に示すように、設計データの周辺環境情報は、対象建築物の北側には隣接する敷地の垣根が設けられ、西側には、隣接する敷地との境界に壁が設けられており、東側と南側には道路があり、この道路幅も把握できる情報となっている。
【0020】
次に、図2に戻り、制御部11は、入力部12から入力された入居者属性情報を読み取り、入居者属性記憶部14に記憶する。続いて、制御部11は、データ入力部18に対して、データの入力を指示する。これを受けて、データ入力部18は、入居者属性記憶部14に記憶されている入居者属性情報を読み込んで判定部19に出力する(ステップS2)。
【0021】
次に、データ入力部18は、条件データ記憶部15に記憶されているアイテム表示条件テーブルからアイテム情報を読み込み、判定部19へ出力する(ステップS3)。ここで、判定部19に出力されるアイテム情報は、1つのアイテムに関する情報であり、図4に示す「識別番号:1000」、「アイテム名:駐車場」、「表示条件:条件情報」、「アイコン番号:I1000」、「参照テーブル:T1000」が出力されることになる。
【0022】
次に、判定部19は、データ入力部18から入力したアイテム情報の表示条件の条件情報と、内部に保持している入居者属性情報及び設計データ入出力部20に保持している設計データとを照合して、表示条件を満足しているか否かの判定を行う(ステップS4)。例えば、アイテムが駐車場であり、表示条件が「入居者が自動車を所有している」、「敷地内に駐車場を設ける十分なスペースが存在している」である場合に、判定部19は、入居者属性情報を参照して、自動車を所有しているか否かを判定するとともに、設計データを参照して、敷地内に駐車場を設ける十分なスペースが存在しているか否かを判定する。そして、判定部19は、表示条件の満足度を判定し(ステップS5)、「対象外」、「満足していない」、「満足している」の3つの事象に分ける。
【0023】
「対象外」とは、対象のアイテムが、対象の建築物においては、外構計画の対象外であることを意味する。例えば、入居者属性情報に自動車を所有していないことが定義されており、駐車場の配置計画が不要である場合などである。「満足していない」とは、対象のアイテムを配置するのに必要な条件を満たしていないことを意味する。例えば、入居者が自動車を所有しているが、敷地内に駐車場を設けるための十分なスペースを確保することができないような場合である。「満足している」とは、対象のアイテムを配置するのに必要な条件を満たしている場合である。例えば、入居者が自動車を所有しており、敷地内に駐車場を設けるための十分なスペースを確保することができる場合である。
【0024】
判定部19は、3つの事象に分けた判定結果と、現在処理中のアイテムのアイコン番号を制御部11へ通知する。これを受けて、制御部11は、判定結果に基づいて、アイコン表示の制御を行う。判定結果が「対象外」であった場合、制御部11は、このアイテムのアイコン表示を行わない。判定結果が「満足している」であった場合、制御部11は、判定部19から通知されたアイコン番号に関係付けられたアイコン画像の読み出しをデータ入力部18に対して指示する。これを受けて、データ入力部18は、制御部11から指示されたアイコン番号に関係付けられたアイコン画像を、アイコンデータ記憶部16から読み出して、制御部11へ出力する。制御部11は、このアイコン画像を表示部13へ表示する。このとき、制御部11は、表示するアイコン画像を通常の表示とするともに、このアイコンを選択可能なアイコンとする(ステップS6)。
【0025】
一方、判定結果が「満足していない」であった場合、制御部11は、判定部19から通知されたアイコン番号に関係付けられたアイコン画像の読み出しをデータ入力部18に対して指示する。これを受けて、データ入力部18は、制御部11から指示されたアイコン番号に関係付けられたアイコン画像を、アイコンデータ記憶部16から読み出して、制御部11へ出力する。制御部11は、このアイコン画像を表示部13へ表示する。このとき、制御部11は、表示するアイコン画像を半透明状態の表示とするともに、このアイコンを選択できないアイコンとする(ステップS7)。
【0026】
次に、データ入力部18は、条件データ記憶部15に記憶されているアイテム表示条件テーブルに記憶されているアイテム情報を全て読み込んだか否かを判定し、読み込んでいないアイテム情報があれば、ステップS3に戻り、同じ処理を繰り返す。そして、全てのアイテム情報を読み込んだ時点で処理を終了する。この処理動作によって、図7に示す画面が表示部3に表示されることになる。図7において、符号I1〜I6は、アイテムのアイコンである。これらのアイコンのうち、植栽のアイコンI5は、表示条件を満たしていないアイテムのアイコンであり、半透明状態で表示されることになる。このように、条件を満たしていないアイテムは、半透明状態で表示されるため、アイテムとして存在するが、現時点では、設置や配置の条件を満たしていないことを把握することができる。また、現時点の設計データと入居者属性情報に基づいて対象外となるアイテムのアイコンを表示しないようにして、入居者が検討するべき外構のアイテムのみを表示するようにしたため、入居者が検討するべき外構の種類を簡単に把握することが可能となる。
【0027】
次に、図3を参照して、図7に示すアイコンの1つを選択した場合の動作を説明する。図3は、表示部3に表示されているアイテム(大分類)のアイコンを選択した場合の動作を示すフローチャートである。まず、入力部2を操作して、表示部3上に表示されているアイコンの1つを選択すると、制御部11は、選択されたアイコンのアイコン番号を特定する。そして、このアイコン番号をデータ入力部18へ通知する。これを受けて、データ入力部18は、条件データ記憶部15に記憶されているアイテム表示条件テーブルを参照して、通知されたアイコン番号に関係付けられた参照テーブル番号を特定する。例えば、選択されたアイコンが「駐車場」であれば、アイコン番号が「I1000」であるので、特定される参照テーブル番号は、「T1000」となる。そして、データ入力部18は、条件データ記憶部15に記憶されている個別アイテム表示条件テーブルを、先に特定した参照テーブル番号に基づいて特定する。そいて、データ入力部18は、特定した個別アイテム表示条件テーブルから個別アイテム情報を順に読み込み、判定部19へ出力する(ステップS11)。ここで、判定部19に出力される個別アイテム情報は、「駐車場」が選択された場合には、図5に示す「識別番号:1001」、「個別アイテム名:平行駐車(1台)」、「表示条件:条件情報」、「アイコン番号:I1001」、「カタログデータ番号:C1001」が出力されることになる。
【0028】
次に、判定部19は、データ入力部18から入力した個別アイテム情報の表示条件の条件情報と、内部に保持している入居者属性情報及び設計データ入出力部20に保持している設計データとを照合して、表示条件を満足しているか否かの判定を行う(ステップS12)。例えば、個別アイテムが平行駐車(1台)であり、表示条件が「道路と敷地が接している場所に平行駐車するスペースが1台分存在している」である場合に、判定部19は、設計データを参照して、道路と敷地が接している場所に平行駐車するスペースが1台分存在しているか否かを判定する。そして、判定部19は、表示条件の満足度を判定し(ステップS13)、「推奨度1〜3」、「実現不可」の4つの事象に分ける。
【0029】
「推奨度1」は、対象の個別アイテムが、対象の建築物においては、条件を十分に満しており、この個別アイテムを配置することが「最適」であることを意味する。「推奨度2」は、対象の個別アイテムが、対象の建築物においては、条件を満しており、顧客の好みに合えば問題なくこの個別アイテムを配置することができることを意味する。「推奨度3」は、対象の個別アイテムが、対象の建築物においては、配置する条件は満たしているが使いづらい等の問題を有しているため、あまり推奨しない(お奨めしない)ことを意味する。使いづらいか否かの判定も表示条件内に定義されている。例えば、自動車を駐車場に入庫する場合に、切り返し等の操作を行う必要がないほど周辺に所定のスペースがあるか否かの条件を定義しておき、このスペースが確保できていなければ使いづらいと判定する。「実現不可」は、対象の個別アイテムが、対象の建築物においては、配置する条件を満たしていないことを意味する。
【0030】
判定部19は、4つの事象に分けた判定結果と、現在処理中のアイテムのアイコン番号を制御部11へ通知する。これを受けて、制御部11は、判定結果に基づいて、アイコン表示の制御を行う。判定結果が「推奨度1」であった場合、判定部19から通知されたアイコン番号に関係付けられたアイコン画像の読み出しをデータ入力部18に対して指示する。これを受けて、データ入力部18は、制御部11から指示されたアイコン番号に関係付けられたアイコン画像を、アイコンデータ記憶部16から読み出して、制御部11へ出力する。制御部11は、このアイコン画像を表示部13へ表示する。このとき、制御部11は、表示するアイコン画像を高輝度で通常の表示とするともに、このアイコンを選択可能なアイコンとする(ステップS14)。
【0031】
また、判定結果が「推奨度2」であった場合、同様にアイコン画像を読み出して、表示部13に表示する。このとき、制御部11は、表示するアイコン画像を通常輝度で通常の表示とするともに、このアイコンを選択可能なアイコンとする(ステップS15)。また、判定結果が「推奨度3」であった場合、同様にアイコン画像を読み出して、表示部13に表示する。このとき、制御部11は、表示するアイコン画像を半透明の状態で表示とするともに、このアイコンを選択可能なアイコンとする(ステップS16)。
【0032】
一方、判定結果が「実現不可」であった場合、制御部11は、判定部19から通知されたアイコン番号に関係付けられたアイコン画像の読み出しをデータ入力部18に対して指示する。これを受けて、データ入力部18は、制御部11から指示されたアイコン番号に関係付けられたアイコン画像を、アイコンデータ記憶部16から読み出して、制御部11へ出力する。制御部11は、このアイコン画像を表示部13へ表示する。このとき、制御部11は、表示するアイコン画像を半透明状態の表示とするともに、このアイコンを選択できないアイコンとする(ステップS17)。
【0033】
次に、データ入力部18は、条件データ記憶部15に記憶されている個別アイテム表示条件テーブルに記憶されている個別アイテム情報を全て読み込んだか否かを判定し、読み込んでいない個別アイテム情報があれば、ステップS11に戻り、同じ処理を繰り返す。そして、全てのアイテム情報を読み込んだ時点で処理を終了する。この処理動作によって、図8に示す画面が表示部3に表示されることになる。図8において、符号I11〜I16は、個別アイテムのアイコンである。これらのアイコンは、判定結果に応じて、表示輝度が調整されるともに、表示形式も通常表示と半透明表示のいずれかになる。また、判定結果が「実現不可」である場合は、表示されているアイコンの選択をできないようにしている。
【0034】
次に、入力部2を操作して、個別アイテムのアイコンが選択されると、制御部11は、選択されたアイコンのアイコン番号を特定する。そして、このアイコン番号をデータ入力部18へ通知する。これを受けて、データ入力部18は、条件データ記憶部15に記憶されている個別アイテム表示条件テーブルを参照して、通知されたアイコン番号に関係付けられたカタログデータ番号を特定する。例えば、選択されたアイコンが「並列駐車(2台)」であれば、アイコン番号が「I1004」であるので、特定されるカタログデータ番号は、「C1004」となる。そして、データ入力部18は、特定したカタログデータ番号に関係付けられているカタログデータを、カタログデータ記憶部17から読み出して、制御部11へ出力する。制御部11は、このカタログデータを入力して、内部に保持するともに、表示部3に表示されている画面(図8参照)の画像表示エリアに表示する。これにより、例えば、駐車場の画像が画像表示エリアに表示される。ここで、入力部2を操作することにより、カタログ情報の詳細情報の切り換えを行う。これによって、画像表示エリアに、単体画像、事例画像、仕様、機能、特徴、利点、売価等を表示することが可能となる。
【0035】
このように、個別アイテムは、推奨度に応じて表示状態が変化するため、入居者は、推奨度に応じて外構の計画を立案することが可能となる。また、実現が不可能な個別アイテムは、半透明で表示し、選択できないようしたため、実現が不可能な外構の計画を立案することを防止することができ、外構計画を迅速に進行させることが可能となる。また、推奨度が低い個別アイテムや実現不可能な個別アイテムを半透明で表示することにより、現状の設計では、使いづらかったり、実現できない個別アイテムの存在を知らせることができるため、入居者に対して、これらのアイテムを実現したい場合には、設計の変更を促すことも可能となる。この場合、現時点では実現不可能であるが、設計変更を行うことにより実現したい個別アイテムのカタログデータを、設計データ入出力部20を介してCADシステム2へ出力することにより、設計変更の検討を容易に進めることが可能となる。
【0036】
図9に図1に示すアイコンデータ記憶部16に記憶されるアイコン画像の一例を示す。前述した説明における個別アイテムは、6つの駐車場パターンのみを説明したが、図9に示すように、ポスト、テラス及び照明の各パターンに加え、開き戸の種類及び配置パターン、アプローチの形状及び幅、階段踏み面の形状、塀の高さ、植栽の役割等が個別アイテムに含まれる。また、図9において、アプローチ、開き戸、階段、塀が大分類であるアイテム相当する。このように多種多様なアイテムと個別アイテムを用意しておくことにより、人の動線、プライバシー確保、防犯上の配慮及び適切な車庫配置等の計画を容易に行うことができるようになる。
【0037】
画像表示エリアに表示される情報は、アイテムの種類によって表示されるカタログ情報や仕様情報が異なるようになっている。例えば、ポスト、照明、門扉、植栽、テラス、塀などの単体の部材と、庭園、アプローチ、駐車場などの複合体の部材では表示内容が異なるようになっている。制御部11は、選択されたアイコンが単体の部材であるか、複合体の部材であるかを判定して、選択されたアイテムの種類に応じて、表示情報を変化させて表示部13に表示する。制御部11は、選択されたアイコンが単体の部材である場合に、単体画像、仕様、機能、事例、特徴、売価等をカタログデータ記憶部17から読み出して、表示部13の画像表示エリアに表示する。また、選択されたアイコンが複合体の部材である場合に、事例、特徴、仕様、標準売価等をカタログデータ記憶部17から読み出して、表示部13の画像表示エリアに表示する。画像表示エリアに表示するべき情報量が多い場合は、上下左右にスクロール可能な表示画面に切り換える。このようにして、アイテムの種類によって表示されるカタログ情報や仕様情報が変化させて表示されることが可能となる。
【0038】
次に、図10〜図14を参照しながら具体例をあげてプレゼンテーション表示装置1の動作を説明する。図10は、建築物の南側敷地エリアにおける植栽や外構の計画を立案する場合の設計データを示している。図10に示すように玄関(▲印)側の敷地が狭いような設計データである場合、図9に示す「木の役割」アイコンのうち、「アイストップ」、「シンボルツリー」、「生垣」のアイコンは半透明のアイコンとして表示される。アイコンを通常の表示とするか半透明の表示するかの判定は、例えば、次のA〜Fの6つの条件を満たしているかを判定することにより行う。
(A)道路から玄関までの距離の制約
(B)方位(東西南北)別の敷地面積の制約
(C)隣地環境(建物、道路、空き地、緑地、川等の有無)の制約
(D)方位の制約
(E)建物情報(和風or洋風、外壁色、サッシ枠及びドアの素材と色など)の制約
(F)家族構成(車両台数、車種)の制約
【0039】
また、図10において、門扉の「配置パターン」のアイコンのうち、「セミフラットバック」、「スライドイン」、「アングルイン」は、上記の6つの条件に基づいて判定を行うことにより半透明表示となる。また、「アプローチの形状」アイコンについても、「ストレート」、「クランク」、「アール」、「まわり込み」が半透明表示となる。
【0040】
図11は、建築物の北側敷地エリアにおける植栽や外構の計画を立案する場合の設計データを示している。図11に示すように玄関(▲印)側の敷地が広いような設計データである場合、図9に示す「木の役割」アイコンのうち、「生垣」のアイコンは半透明のアイコンとして表示される。この判定は、上記のA〜Fの6つの条件を満たしているかを判定することにより行う。また、門扉の「配置パターン」や「アプローチの形状」のアイコンは、北側の敷地が広いため、すべてのアイコンが通常表示となる。
【0041】
図12は、建築物の南側敷地エリアにおける植栽や外構の計画を立案する場合の設計データを示している。図12に示すように玄関(▲印)側の敷地が広いような設計データである場合、図9に示す「木の役割」アイコンのうち、「生垣」のアイコンは半透明のアイコンとして表示される。この判定は、上記のA〜Fの6つの条件を満たしているかを判定することにより行う。また、門扉の「配置パターン」や「アプローチの形状」のアイコンは、南側の敷地が広いため、すべてのアイコンが通常表示となる。
【0042】
図13は、建築物の北側敷地エリアにおける植栽や外構の計画を立案する場合の設計データを示している。図13に示すように玄関(▲印)側の敷地がほとんどないような設計データである場合、図9に示す「木の役割」アイコンのうち、「アイストップ」、「シンボルツリー」、「生垣」のアイコンは半透明のアイコンとして表示される。この判定は、上記のA〜Fの6つの条件を満たしているかを判定することにより行う。門扉の「配置パターン」のアイコンについても、「セミフラットバック」、「スライドイン」、「アングルイン」が半透明表示となる。また、「アプローチの形状」アイコンについても、「ストレート」、「クランク」、「アール」、「まわり込み」が半透明表示となる。
【0043】
図14は、建築物の南側敷地エリアにおける植栽や外構の計画を立案する場合の設計データを示している。図14に示すように玄関(▲印)側の敷地が広いような設計データである場合、図9に示す「木の役割」「配置パターン」、「アプローチの形状」のアイコンは、南側の敷地が広いため、すべてのアイコンが通常表示となる。
【0044】
このように、設計データに基づく敷地の状態によって、アイコンの表示方法を変えて、表示するようにしたため、計画立案を助けるプレゼンテーションを行うことが可能となり、専門知識を持たない顧客でも容易に植栽及び外構の計画を立案する作業を進めることができる。
【0045】
次に、図15を参照して、図7に示す画面において、符号I6で示す「庭園」アイコンを選択した場合の動作を説明する。入力部12を操作して、表示部13に表示されている「庭園」アイコンを選択すると、前述した判定動作によって、庭園アイコンの表示制御が実施される。図15は、図7に示す画面において、「庭園」アイコンを選択した後に表示されるアイコンの例を示す図である。これらのアイコンI61〜I64は、庭のテーマに応じた画像を含む状態で表示される。造園テーマは、庭を造園する場合の施主の嗜好に合わせた庭造りのテーマであり、洋風、和風、現代風、古風等のテーマが予め用意されているものである。これらのアイコンI61〜64は、建築物の設計データに基づいて、通常の表示とするか半透明の表示するかの判定が行われる。例えば、建築物が和風である場合は、洋風の庭園のアイコンを半透明表示とし、建築物が現代風であれば、現代風以外の庭園のアイコンを半透明表示とする。そして、通常表示のアイコンを選択すると、選択された庭園テーマに則った複数の庭園割付例の画像が表示される。入居者は、表示される画像を閲覧して、自分の嗜好にあった庭園の計画を立案することができる。
【0046】
このように、建築物の設計データに基づいて、建築物に合致した庭園テーマの庭園アイコンを表示するようにしたため、計画立案を助けるプレゼンテーションを行うことが可能となり、専門知識を持たない顧客でも容易に庭園の計画を立案する作業を進めることができる。
【0047】
なお、図1における処理部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりプレゼンテーション表示処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0048】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すプレゼンテーション表示装置1の動作を示すフローチャートである。
【図3】図1に示すプレゼンテーション表示装置1の動作を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す条件データ記憶部15のテーブル構造を示す説明図である。
【図5】図1に示す条件データ記憶部15のテーブル構造を示す説明図である。
【図6】図1に示す設計データ記憶部21に記憶される設計データの一例を示す説明図である。
【図7】図1に示す表示部3に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図8】図1に示す表示部3に表示される画面の一例を示す説明図である。
【図9】図1に示すアイコンデータ記憶部16に記憶されるアイコン画像の一例を示す説明図である。
【図10】建築物の敷地エリアにおける植栽や外構の計画を立案する場合の設計データを示す説明図である。
【図11】建築物の敷地エリアにおける植栽や外構の計画を立案する場合の設計データを示す説明図である。
【図12】建築物の敷地エリアにおける植栽や外構の計画を立案する場合の設計データを示す説明図である。
【図13】建築物の敷地エリアにおける植栽や外構の計画を立案する場合の設計データを示す説明図である。
【図14】建築物の敷地エリアにおける植栽や外構の計画を立案する場合の設計データを示す説明図である。
【図15】庭園アイコンの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0050】
1・・・プレゼンテーション表示装置、11・・・制御部、12・・・入力部、13・・・表示部、14・・・入居者属性記憶部、15・・・条件データ記憶部、16・・・アイコンデータ記憶部、17・・・カタログデータ記憶部、18・・・データ入力部、19・・・判定部、20・・・設計データ入出力部、2・・・CADシステム、21・・・設計データ記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物の敷地内において該建築物の周辺に作られる庭園、植栽及び外構のいずれかの計画を立案するために、庭園、植栽及び外構の部材の仕様情報を画面表示することによりプレゼンテーションを行うプレゼンテーション表示装置であって、
情報を表示する表示手段と、
前記建築物の平面図データと、該建築物が建造される敷地のデータと、該敷地周辺の環境データとからなる建築物設計データを入力する建築物設計データ入力手段と、
前記建築物の入居者の属性情報を入力する属性情報入力手段と、
前記部材毎に、該部材を使用する条件が予め定義されて記憶された条件データ記憶手段と、
前記部材の仕様情報のそれぞれに対して、該部材を識別可能な画像が関係付けられて記憶された部材画像記憶手段と、
前記建築物設計データ及び前記入居者属性情報と、前記部材を使用する条件とを照合した結果得られる満足度を求める判定手段と、
前記部材を識別可能な画像を前記表示手段に表示する場合に、前記判定手段により判定された満足度に応じた表示形式で前記部材を識別可能な画像を表示する表示制御手段と、
前記表示制御手段によって表示した前記部材を識別可能な画像が前記表示手段の画面上で選択された場合に、該部材を識別可能な画像に関係付けられた前記仕様情報を前記表示手段に表示する仕様情報表示手段と
を備えたことを特徴とするプレゼンテーション表示装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記部材の推奨度に応じて表示を変化させることを特徴とする請求項1に記載のプレゼンテーション表示装置。
【請求項3】
前記判定手段による判定の結果が実現不可である前記部材を識別可能な画像を選択できないようにすることを特徴とする請求項1または2に記載のプレゼンテーション表示装置。
【請求項4】
建築物の敷地内において該建築物の周辺に作られる庭園、植栽及び外構のいずれかの計画を立案する場合に、庭園、植栽及び外構の部材の仕様情報を画面表示することによりプレゼンテーションを行うために、情報を表示する表示手段と、前記建築物の平面図データと、該建築物が建造される敷地のデータと、該敷地周辺の環境データとからなる建築物設計データを入力する建築物設計データ入力手段と、前記建築物の入居者の属性情報を入力する属性情報入力手段と、前記部材毎に、該部材を使用する条件が予め定義されて記憶された条件データ記憶手段と、前記部材の仕様情報のそれぞれに対して、該部材を識別可能な画像が関係付けられて記憶された部材画像記憶手段とを備えたプレゼンテーション表示装置上で動作するプレゼンテーション表示プログラムであって、
前記建築物設計データ及び前記入居者属性情報と、前記部材を使用する条件とを照合した結果得られる満足度を求める判定ステップと、
前記部材を識別可能な画像を前記表示手段に表示する場合に、前記判定ステップにより判定された満足度に応じた表示形式で前記部材を識別可能な画像を表示する表示制御手段と、
前記表示制御ステップによって表示した前記部材を識別可能な画像が前記表示手段の画面上で選択された場合に、該部材を識別可能な画像に関係付けられた前記仕様情報を前記表示手段に表示する仕様情報表示ステップと
をコンピュータに行わせることを特徴とするプレゼンテーション表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−211198(P2009−211198A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−51348(P2008−51348)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(000183428)住友林業株式会社 (540)
【出願人】(391024696)住友林業緑化株式会社 (39)
【Fターム(参考)】