説明

プレーヤー起動式の電子的有効化機を用いる予め印刷された籤券

予め印刷された籤券を用いて電子ゲーム機で行われる籤ゲームが開示される。籤券には、ゲーム機によって読取可能なゲーム情報及び賞金情報が組み込まれている。ゲーム機に籤券を挿入した後に、プレーヤーは、籤券の情報に基づいてゲーム機を用いてゲームを行うことができる。プレーヤーが勝った場合には、賞金がプレーヤーに与えられる。プレーヤーは籤当局でその賞金を現金と引き換えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般には籤ゲーム装置に関し、より詳細には、本発明は、籤券と相互作用する電子ゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スクラッチ式又はインスタント籤券は、何十年もの間、籤産業の主要商品であった。それらは、世界中の何十億のプレーヤーによって、何年もの間楽しまれてきた。インスタント籤券ゲームの設計上の改革が、製品を支え、成長を可能にしてきた。しかしながら、最近では、インスタント籤券市場の売上の増加は、比較的単調なものとなってきた。この望ましくない傾向を抑制する1つの方法は、払い戻しのより大きいインスタント籤券を作り出すことである。ほとんどの籤管轄体は、認可によって払い戻し率を規制しているので、売上増加の手段として、払い戻しのより大きい券を利用することはできない。
【0003】
別の方法は、スーパーマーケットの清算口のような新たな場所に、籤券の配布場所を拡大することである。しかしながら、スーパーマーケットの清算口にインスタント籤券を置くことに関連する物流及び安全対策上の問題によって、このような拡大された配布がこれまで実現不可能となっていた。
【0004】
第3の方法は、籤券を大きくし、限られた量のプレイ(すなわちスクラッチ)領域を拡大し、拡大されたプレイ体験を創出することである。これらの大きな券によって、大きな又は複数のプレイ領域(例えば、ビンゴゲーム)が可能となる。しかし、券の物理的な大きさは、限られた量しか増加させることができない。典型的には、最大の券の大きさは、4×10インチであり、その大きさでは扱いにくい。プレーヤーは、大きな券によるプレイ時間が、その高いコストに見合わないと感じることが多い。
【0005】
従って、払い戻し率の増加とは別に、付加価値をプレーヤーが感じることができるインスタント籤券の新たな販売手法を開発することが望ましい。本発明が主として向けられているのは、そのような手法に対してである。
【発明の開示】
【0006】
本発明は、娯楽デジタルゲームを使用して予め印刷された籤券の賞金の値を決定するようにするための、プレーヤー起動式電子ゲーム装置を用いる手法に関する。すなわち、ゲーム装置がプレーヤーの体験を増進し、籤券に、認識できる余分な価値を与える。
【0007】
1つの実施形態においては、ユーザが、結果をもたらすゲームを選択してプレイすることができる電子ゲーム装置とインターフェース接続するための籤ゲーム券が開示される。籤ゲーム券は、基材と、基材に組み込まれた、符号化された機械読取可能なゲーム情報と、基材に組み込まれた、符号化された機械読取可能な賞金情報とを含む。符号化されたゲーム情報及び符号化された賞金情報は、電子ゲーム装置により読取可能であり、符号化されたゲーム情報が電子ゲーム装置におけるゲームを決定する。
【0008】
別の実施形態においては、ユーザが籤ゲームを行うことを可能とする籤ゲーム装置が開示される。この籤ゲーム装置は、籤ゲーム券からゲームデータを抽出することができ、籤ゲーム券からゲーム情報及び賞金情報を受け取るためのゲーム券インターフェースユニットと、複数の籤ゲームを記憶するための記憶ユニットと、ゲーム券インターフェースユニットにおいて、籤ゲーム券から受け取ったゲーム情報に従って、記憶ユニットからゲームを選択するための制御ユニットと、ユーザにゲームを表示し、ユーザからの入力を受け取るためのユーザインターフェースユニットとを含む。
【0009】
更に別の実施形態においては、籤ゲーム券及び籤ゲーム装置を用いて籤ゲームを行うための方法が開示される。その方法は、籤ゲーム券を前記籤ゲーム装置にインターフェース接続するステップと、籤ゲーム装置において籤ゲーム券からゲーム情報を受け取るステップと、ゲーム情報に基づいて、籤ゲーム装置においてゲームを選択するステップと、籤ゲーム装置のユーザにゲームを表示するステップと、籤ゲーム装置においてユーザからのコマンドを受け取るステップと、ユーザがゲームに勝ったか否かを前記籤ゲーム装置において判定するステップと、ユーザがゲームに勝った場合には、ユーザに賞金を与えるステップとを含む。
【0010】
本発明の他の目的、特徴及び利点は、図面の簡単な説明、発明の詳細な説明及び特許請求の範囲の検討後に明らかとなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明の1つの実施形態による、手持ち型ゲーム機102(ゲーム装置)及び籤ゲーム券104を示す。ゲーム装置102は、見かけ上通常のものである籤券104を受け入れ、プレーヤーの体験を動的に増やすことによって、認識される高い価値を与える。ゲーム装置は、プレーヤーが100に示される籤券を挿入することにより起動することができる。プレーヤー起動式ゲーム装置を用いて、プレーヤーは籤券を購入し、その券をゲーム装置に挿入し、その籤券によって結果(すなわち賞金の値)及びゲームの種類が決定される、コンピュータ形式のゲームを行うであろう。
【0012】
図2は、ゲーム装置の1つの実施形態200を示す。プレーヤー起動式ゲーム装置は、比較的小さく、高価でない電子装置であって、(特別な)印刷された籤券と共に用いられ、ゲーミング装置を生成する。ゲーム装置は、スピーカー202、ディスプレイ204、複数の制御ボタン206、籤ゲーム券を挿入するための挿入口208、及び任意的にゲームサーバとインターフェース接続するためのインターフェースポート210を含む。図3は、ゲーム装置のブロック図300を示す。ゲーム装置300は、券インターフェースユニット302、サーバインターフェースユニット304、ユーザインターフェースユニット306、ディスプレイユニット308、記憶ユニット310、及び制御部312を含む。ゲーム装置は、特別籤ゲーム券と共に用いられる。ゲーム装置は、プレーヤーによって購入され、又はこれに代えて籤ゲーム当局によって無料で与えられるものとすることができる。ゲーム装置は、記憶ユニット310に異なるゲームを記憶し、挿入口208に挿入された籤ゲーム券に従って、行うゲームを選択する。ゲーム情報は、券インターフェースユニット302を介して、籤券から検索され、制御部312に引き渡される。ゲーム情報は、記憶ユニット310からゲームを選択するために用いられる。次いで、選択されたゲームは、ディスプレイユニット308を介してディスプレイ204に表示される。プレーヤーは、ボタン206を介してゲームを制御することができ、コマンドがユーザインターフェースユニット306から受信される。コマンドは、行われているゲームに影響を与えることができる。映像ディスプレイに加えて、ゲームは又、スピーカー202上で音声を出力することができ、それによって、プレーヤーにより良いゲーム体験を与える。
【0013】
ゲームが終了した後に、ゲーム装置は、プレーヤーが勝ったか否かを判定する。プレーヤーが勝った場合には、ゲーム装置は賞金をプレーヤーに与える。賞金は、籤ゲーム券に組み込まれている賞金情報によって予め決定されている。与えられた賞金は、ゲーム装置に記録及び記憶され、プレーヤーはゲーム装置を籤代理店すなわちゲームサーバが置かれている場所に持って行き、払い戻しを受けることができる。籤代理店は、ゲーム装置をインターフェースポート210を介してゲームサーバに接続し、賞金情報がサーバインターフェースユニット304を介して記憶ユニット310からゲームサーバに渡される。賞金情報がゲームサーバに渡された後に、ゲーム装置はメモリ(記憶ユニット)から賞金情報を消去する。これに代えて、プレーヤーは賞金の引き換えを後に遅らせることができる。プレーヤーは別の籤ゲーム券の購入及び別のゲームを行うことを選択することができる。プレーヤーが再び勝った場合には、新たな賞金が、記憶ユニット310に記憶された賞金に加えられ、プレーヤーはそのすべての賞金を同時に引き換えることができる。
【0014】
ゲーム装置は、特別籤券に符号化されたゲームを行うために用いられる。籤券はゲーム装置を用いることなくゲームを行うことができない。この組合せは、ジレット(登録商標)のかみそりのような他の知られた製品の販売に幾分似ている。ゲーム装置はほとんど無料提供することができる。費用を要し、籤の利益を生み出すのは、刃(すなわち特別な券)である。図4は、ゲーム装置用の特別籤券400を示す。籤券400は、基材から作られており、複数の導電性インクジャンパー402、隠された情報を伴ったスクラッチ除去領域404、バーコード406、複数のボタン408、及び特別な偽造防止パターンを組み込むことができる。本発明の1つの実施形態によって、賞金情報は、2進数の数を用いて特別籤券の導電性インクジャンパー402に符号化することができる。従って、2本のジャンパー402によって4つの賞金レベルの符号化、4本のジャンパーによって16の賞金レベルの符号化等をすることができる。ゲーム装置は、インクパターンデータを読み取り、次いで賞金の値及び行われるべきゲームの種類を知得する。有効化するためのバーコード406は、関連する有効化するための番号を伴った、従来の籤のインターリーブド・ツー・オブ・ファイブ(Interleaved Two-of-Five(2 of 5))番号とすることができるであろう。バーコード406は、特別インクパターンと同期させ、両者が賞金額について一致するようにすることができる。特別籤券400は、例えば、ゲーム装置の動作を制御する券上のプッシュボタン408、又はゲーム装置のプレイ動作若しくはプレイ結果を制御する回路を加えることにより、ゲーム装置のプレイ価値を加える。
【0015】
これに代えて、プレイ情報は、暗号化されたバーコード(例えば、コード128)として表すことができる。このプレイ情報は、行われるべきゲーム、券の賞金レベル、3つのボックスの数の値(すなわち有効化するための番号)等といったものを含むことができる。このバーコードは、券に符号化されたゲームを行う前に、ゲーム装置によって読み取られる。
【0016】
籤券は又、籤券に組み込まれた(図示されない)電子回路によって保護されたスクラッチ除去領域404を用いることができる。券がゲーム装置に挿入されると、装置はジャンパーを読み取り、ゲームの種類及び賞金の値を判定し、次いでプレーヤーに、回路により保護されている特定の領域をスクラッチして有効化するための番号を露出するように促す。プレーヤーがラテックスをスクラッチする(回路によって検知される)と、ゲームが進行する。電子回路は、スクラッチ膜が始めに無傷で次いで破られるのを検知する。この検知プロセスは、その券に消し印を押し(すなわち、その券で再びプレイすることができないようにする)、高額当せん者となるように事前スクリーニングを行う不徳な小売業者から保護する。
【0017】
すべての実施形態においては、プレーヤーは特別籤券を用いて、ゲーム装置を起動し、コンピュータ形式のゲームを行い、(恐らくは)籤券によって決定された賞金を当てる。固有の籤券がゲーム装置を起動するために用いられ、標準のゲーム装置ハードウエア及びソフトウエアの製造を可能とする−すなわち、すべてのゲーム装置が同一であって、籤券によって決定されるゲーム及びプレイにおいて相違する。このゲーム装置ハードウエア及びソフトウエアの標準化によって、設定を有する(すなわち異なる賞金結果とするための)電子カードの扱いに関する物流的な複雑さが大幅に減少し、ゲーム装置又は電子カードのコストが減少し、電子カードの売上の経済的側面が変化する(すなわち、1つのゲーム装置が、複数の異なる籤券によって起動されるいくつかのゲームを行うことができる)ことによって、ゲーム装置を原価で販売し、又は無償配布でさえすることができる。従って、プレーヤー起動式ゲーム装置及び関連する顧客の籤券は、ダイナミックなゲーム動作を提供し、音さえも提供するようにして、それに対応するだけプレーヤーの体験及び認識できる価値を増大させることにより、籤券製品に盛り上がりを与える。
【0018】
他には標準的なインスタント籤券に、情報を符号化することができる特別導電性インクジャンパーに加えて、直接的な電子的端子、無線周波数(RF)識別、ゲーム装置と固有の電子籤券(ELT)との間の容量結合又は磁気結合といった他の電子的構成も又、用いることができる。転送できる情報の種類の例は、これらに限られるものではないが、ゲーム種類識別子、賞金レベル、及び起動コードを含む。代替実施形態は、ゲーム装置によって読み取られ、復号化される、様々な印刷された券上の1次元(1D)及び2次元(2D)の暗号化されたバーコードを用いることを含む。
【0019】
すべての場合において、ゲーム装置は、籤券データを読み取った時に特定の種類及び結果が起動される様々なゲームの種類及び賞金のレベルを含むことができる。籤券がゲーム装置に挿入されると、券データが、籤券からゲーム装置に転送され、次いでゲーム装置はプレーヤーに対して適切なゲームを提示する。その券のゲームは、電子メモリである記憶ユニット内に含まれるので、ゲームのプレイ時間及び従って認識される価値は、標準的なスクラッチ籤券の能力をはるかに超えて増加する。例えば、2×4インチの籤券は、数分のゲームを生成することができるであろう。
【0020】
グラフィックディスプレイ及び関連するゲーム装置サウンドバイトを用いることによって、新たな券ゲームがマルチメディア体験となる。勝利プレイが視覚的及び聴覚的の両方で知らせることができる。期待される可能性としては、ゲームを行っている間に(券のスクラッチ領域によって)券の特徴を物理的に変更し、別の次元をゲームに加える可能性が含まれる。
【0021】
プログラム可能なメモリ又は外部メモリ「ポッド(pod)」を用いることによって、プレーヤーは自身のゲーム装置をパーソナライズし、例えば、好みのゲームの種類又は賞金レベルのみを含むものとすることができる。従って、ゲーム装置のコンテンツは販売場所で変更することができる。例えば、販売場所でゲーム装置をゲームサーバに接続することによって、プレーヤーについてのお得意度番号若しくは購買記録により、又は名前及びパスワードにより、ゲーム装置を更新して、プレーヤーの常連度情報を提供するか、或いは購買記録に基づいて景品若しくはクーポンを提供することができる。これに加えて、ゲーム装置のマルチメディア能力によって、プレーヤーについての地域的な広告若しくは告知、或いは地域固有の事項、例えば、「ビルのバラエティーショーのジムの店」を表示する固有の機会が提供される。従って、籤当局は、ゲーム装置の広告売上によって更なる収入を生み出すことができる。
【0022】
ゲーム装置はそれ自体は賭博装置ではないので(籤券は賭博要素である)、装置の売上は、標準的な籤券に関連する制限を避けることができる。例えば、ゲーム装置は、任意の場所で従来の技能のゲーム(例えば、テトリス)のみを含んで販売され、次いでゲーム装置の所有者は従来の籤販売店で籤券を購入し賭博形式のゲームを行う。このゲーム装置の特徴によって、例えばインターネットを介してゲームをダウンロードすることができる。
【0023】
電子回路を用いる実施形態において、前述の籤券は、様々な導電性の電子回路を伴って印刷されている。これらの回路は、導電性のインクジェットインクを用いることにより、券の各々に固有のものであるとすることができる。しかしながら、標準的な印刷プロセス(例えば、凹版印刷、フレキソ印刷等)は、反復的な一連の券を印刷するので、固有の券をランダムに生成するためにレーザトリム技術を用いることができる。
【0024】
標準的な印刷プロセスに対する固有の解決策は、以下の通りである。いくつかの異なる賞金レベルが1つの対称的な券に印刷される−例えば、正方形の4つの辺に4つの賞金レベル若しくは八角形の8つの辺に8つの賞金レベル、又は円形の券に印刷された多数の「スポーク(spoke)」のデータ。券の唯一のスクラッチ領域は、プレーヤーに、券のどちら側がゲーム装置とインターフェース接続されるかを示すインクジェット画像情報を明らかにする。券の裏側の暗号化されたバーコードはこのインクジェット画像と同期されている。この技術によって、券の各々に固有の導電性回路を印刷する必要性がなくなる。
【0025】
籤券上に配置された追加的な回路(いくつかはスクラッチ可能であり、いくつかはスクラッチ可能でない)は、ゲームの開始、ゲームの終了、ゲームのプレイ順序の変更、及び追加的な制御能力を与えるプッシュボタンとしての機能さえを含む様々な機能のために用いることができる。
【0026】
更には、籤券は、ゲーム装置の起動コードを与えるために用いることができる。例えば、籤券は、暗号化されたバーコードを含むことができる。バーコードは、販売場所で読み取られ、復号化されて、籤券と同期した複数桁の起動キーを含む領収書を生成するために用いられるであろう。その後籤券がゲーム装置に挿入された場合には、籤券に含まれた情報は、ゲーム装置によって読み取られ、ゲーム装置のキーパッドにより入力された起動キーデータが正しいか否かを判定するためのキーとして用いられる。従って、盗まれたユニットは領収書なしでは機能しないので、ゲーム装置の盗難が抑制されるであろう。
【0027】
図5は、ゲーム装置のゲームプロセス500の1つの実施形態を示す。プレーヤーは、籤の販売場所で特別籤券を購入することができる。籤券を購入すると、プレーヤーは、自身のゲーム機で行いたいゲームを選択することができ、プレーヤーは又、籤についての個人識別コード(PIN)を設定することができる。プレーヤーは、同じ籤の販売場所でゲーム機を購入することができ、これに代えて、何らかのプロモーションの一部としてゲーム機を無料で得ることができる。籤券の購入後、ステップ502において、プレーヤーは籤券をゲーム機に挿入し、次いで、ステップ504において、ゲーム機が起動される。ステップ506において、ゲーム機は籤券からゲーム及び賞金情報を読み取り、ステップ508において、そのゲーム情報を用いてプレーヤーが行うゲームを選択する。ゲーム機のゲームが、ゲーム機にプリロードされ、プレーヤーは、ゲーム機を籤当局のゲームサーバに接続し、新たなゲームをダウンロードすることができる。これに代えて、プレーヤーは又、ゲーム機を籤の販売場所に持って行き、新たなゲームをダウンロードすることができる。
【0028】
メモリに記憶された複数のゲームからゲームを選択した後、ステップ510において、ゲーム機はゲームを起動し、ステップ512において、プレーヤーからコマンドを受け取る。ゲームはディスプレイ画面に表示され、又ゲーム機のスピーカーを介して音を放出することができる。プレーヤーは、ゲーム機のボタンを用いてゲームを行う。これに代えて、プレーヤーは又、もし籤券が備えていれば、籤券のボタンを用いてゲームを行うことができる。ゲームのプレイ時間は又、籤券から受け取ったゲーム情報によって変化するものとすることができる。例えば、プレーヤーが1ドルではなく5ドルを賭けた場合には、プレーヤーは3分ではなく10分ゲームを行う資格を有するものとすることができる。
【0029】
ゲームが終了すると、ステップ516において、ゲーム機はプレーヤーがゲームに勝ったか否かをチェックする。プレーヤーがゲームに勝っていない場合には、ステップ520において、ゲーム機は「ゲーム終了」の静止画像又は異なるスポンサーからの広告のいずれかを表示する。ゲーム機は、ゲームサーバから広告を受け取ることができる。プレーヤーがゲームに勝った場合には、ステップ518において、ゲーム機はプレーヤーに賞金を与える。賞金は籤ゲーム券によって予め決定されている。賞金はゲーム機に記憶され、プレーヤーは、認可された籤の販売場所にゲーム機を持って行くことにより、賞金を現金に引き換えることができる。ゲーム機を籤ゲームサーバに接続することにより、賞金情報がゲームサーバにダウンロードされ、籤当局に表示されることができる。賞金をゲームサーバにダウンロードした後に、ゲーム機はその賞金をメモリから消去する。次いで、籤当局は、プレーヤーに現金の払い戻しを行うことができる。これに代えて、プレーヤーは、新たな籤券をゲーム機に挿入することにより、他の籤ゲームを続けて行うことを選択することができる。これらの追加の籤ゲームからの賞金は、ゲーム機に累積され、プレーヤーは、累積されたすべての賞金を同時に引き換えることができる。
【0030】
これに代えて、賞金は、ゲームとは別個のものとすることができる。例えば、籤券はインスタント籤券であって、籤券の領域をスクラッチすることにより、プレーヤーは当選したか否かを知ることができる。たとえプレーヤーが当せん者でないとしても、籤券をゲーム機に挿入することにより、プレーヤーはゲーム機でゲームを行うことができる。
【0031】
図5の文脈において、この方法は、例えば、一連の機械読取可能な命令を実行するコンピュータを動作させることによって実施することができる。その命令は、様々な種類の信号担体又はデータ記憶一次、二次又は三次媒体に存在することができる。媒体は、例えば、無線ネットワークの構成要素によってアクセス可能な、又は無線ネットワークの構成要素内に存在する(示されない)RAMを含むことができる。RAM、ディスケット又は他の二次記憶媒体に含まれているにせよ、含まれていないにせよ、その命令は、DASD記憶(例えば、従来の「ハードディスクドライブ」又はRAIDアレイ)、磁気テープ、電子的読出し専用メモリ(例えば、ROM、EPROM又はEEPROM)、フラッシュメモリカード、光記憶装置(例えば、CD−ROM、WORM、DVD、デジタル光テープ)、紙の「パンチ」カード、又はデジタル及びアナログ伝送媒体を含む他の適切なデータ記憶媒体といった、様々な機械読取可能なデータ記憶媒体に記憶されることができる。
【0032】
本発明は、本発明の1つの実施形態を参照して、特に示され、説明されたが、以下の特許請求の範囲に規定される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細について、様々な変更が可能であることを当業者は理解するであろう。図5の方法は、逐次的なステップで示されたが、当業者は、本発明を実施するために異なる順序も又用いることができることが分かるであろう。更には、本発明の要素が単数で記載され、又はクレームされることがあるが、単数に限定することが明示的に述べられていない限りは、複数も考えられている。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の例示的な実施形態による、ゲーム機及び籤券である。
【図2】ゲーム機の1つの実施形態を示す。
【図3】ゲーム機のブロック図を示す。
【図4】籤ゲーム券の1つの実施形態を示す。
【図5】ゲーム機のプロセスのフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが、結果をもたらすゲームを選択して行うことができる、電子ゲーム装置とインターフェース接続するための籤ゲーム券であって、
前記籤ゲーム券は、
基材と、
前記基材に組み込まれた、符号化された機械読取可能なゲーム情報と、
前記基材に組み込まれた、符号化された機械読取可能な賞金情報と、
を含み、
前記符号化されたゲーム情報及び符号化された賞金情報は、前記電子ゲーム装置により読取可能であり、前記符号化されたゲーム情報が前記電子ゲーム装置のゲームを決定することを特徴とする籤ゲーム券。
【請求項2】
前記基材に組み込まれた、符号化された有効化するための情報を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の籤ゲーム券。
【請求項3】
前記符号化された有効化するための情報は、スクラッチ除去材料及び電子回路によって覆われていることを特徴とする請求項2に記載の籤ゲーム券。
【請求項4】
前記電子ゲーム装置に表示される前記ゲームを制御可能な、少なくとも1つの制御ボタンを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の籤ゲーム券。
【請求項5】
前記基材に組み込まれた、ゲーム勝利情報を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の籤ゲーム券。
【請求項6】
前記賞金情報及びゲーム情報は、導電性インクコネクタで符号化されていることを特徴とする請求項1に記載の籤ゲーム券。
【請求項7】
前記ゲーム情報及び賞金情報は、無線周波数伝送データにより符号化されることを特徴とする請求項1に記載の籤ゲーム券。
【請求項8】
ユーザが籤ゲームを行うことを可能とするための、籤ゲーム券からゲームデータを抽出することができる籤ゲーム装置であって、
前記籤ゲーム券からゲーム情報及び賞金情報を受け取るためのゲーム券インターフェースユニットと、
複数の籤ゲームを記憶するための記憶ユニットと、
前記ゲーム券インターフェースユニットにおいて、前記籤ゲーム券から受け取った前記ゲーム情報に従って、前記記憶ユニットからゲームを選択するための制御ユニットと、
ユーザに前記ゲームを表示し、前記ユーザからの入力を受け取るためのユーザインターフェースユニットと、
を含む籤ゲーム装置。
【請求項9】
前記ユーザインターフェースユニットは、ディスプレイユニット及びユーザ入力ユニットを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の籤ゲーム装置。
【請求項10】
前記記憶ユニットは、更に払戻情報を記憶することができることを特徴とする請求項8に記載の籤ゲーム装置。
【請求項11】
前記ゲーム券インターフェースユニットは、更に前記籤ゲーム券のゲーム勝利情報を符号化することができることを特徴とする請求項8に記載の籤ゲーム装置。
【請求項12】
前記ゲーム券インターフェースユニットは、導電性インクコネクタを介して前記ゲーム情報及び賞金情報を受け取ることができることを特徴とする請求項8に記載の籤ゲーム装置。
【請求項13】
前記ゲーム券インターフェースユニットは、更に前記籤ゲーム券から制御情報を受け取ることができることを特徴とする請求項8に記載の籤ゲーム装置。
【請求項14】
前記ゲーム券インターフェースユニットは、更に前記籤ゲーム券から無線周波数伝送データとしてのゲーム情報を受け取ることができることを特徴とする請求項8に記載の籤ゲーム装置。
【請求項15】
ゲームサーバとインターフェース接続するためのサーバインターフェースユニットを更に含み、
前記サーバインターフェースユニットは、前記ゲームサーバからゲームを受け取り、前記ゲームサーバに払戻情報を送ることができることを特徴とする請求項8に記載の籤ゲーム装置。
【請求項16】
籤ゲーム券及び籤ゲーム装置を用いて籤ゲームを行うための方法であって、
前記籤ゲーム券を前記籤ゲーム装置にインターフェース接続するステップと、
前記籤ゲーム装置において、前記籤ゲーム券からゲーム情報を受け取るステップと、
前記ゲーム情報に基づいて、前記籤ゲーム装置においてゲームを選択するステップと、
前記籤ゲーム装置のユーザに前記ゲームを表示するステップと、
前記籤ゲーム装置において、前記ユーザからのコマンドを受け取るステップと、
前記ユーザがゲームに勝ったか否かを前記籤ゲーム装置において判定するステップと、
前記ユーザがゲームに勝った場合には、前記ユーザに賞金を与えるステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
前記籤ゲーム券から賞金情報を受け取るステップと、
前記賞金情報に基づいて前記賞金を決定するステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ユーザから有効化するためのコードを受け取るステップを更に含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
ゲームサーバから複数のゲームを受け取るステップを更に含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記賞金に関する払戻情報を前記ゲームサーバに送るステップを更に含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−539109(P2008−539109A)
【公表日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−509149(P2008−509149)
【出願日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/016131
【国際公開番号】WO2006/116648
【国際公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(507269142)サイエンティフィック ゲイムズ インターナショナル インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】