説明

プログラム、情報記憶媒体及び画像撮像表示装置

【課題】認識対象物を特に限定せず、画像認識処理を利用することで撮像における新たな興趣を実現すること。
【解決手段】携帯型ゲーム装置1000のカメラユニット7を起動すると、ディスプレイ1には、カメラユニット7による撮像画像がリアルタイムで表示される。そして、シャッタONすると、ゴーストが撮像画像に合成表示される。このとき、同一の被写体を撮像しても、カメラユニット7に装着するとする仮想レンズによって表示されるゴーストが異なる。即ち、仮想レンズを使用して被写体O1を撮像すると、ゴーストG1が表示される(a)。また、異なる仮想レンズを使用して同一の被写体O1を撮像すると、ゴーストG2が表示される(b)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像手段による撮像画像を表示装置に表示制御させるためのプログラム等に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像画像に対する画像認識を行ってこの撮像画像の内容等を認識する画像認識技術が様々な分野で利用されている。例えば、この画像認識技術の適用例として、特許文献1には、トランプゲームを行うゲーム装置や、タロット占いを行う占い装置が開示されている。かかる装置では、カメラを用いてトランプやタロットカード等の各種のカード類やサイコロといった認識対象物を撮像し、撮像画像に対する画像認識を行うパターン認識処理により、その配置等を認識している。
【特許文献1】特開2002−49909号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した特許文献1の技術は、認識対象物の形状や内容を予め定められたものとしているが、認識対象物を特に限定せず、画像認識処理を利用することで撮像における新たな興趣を実現し得ないだろうか。本発明は、上記事情に鑑みて為されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するための第1の発明は、
コンピュータに、撮像手段(例えば、図1のカメラユニット7、図6の撮像部200)による撮像画像を表示装置(例えば、図1のディスプレイ1、図6の画像表示部430)に表示制御させるためのプログラム(例えば、図6のゲームプログラム510)であって、
ユーザ操作に基づいて、予め設定された複数種類の合成画像条件群(例えば、実施形態のライブラリ)の中から合成画像条件群を選択する条件群選択手段(例えば、図6の仮想レンズ管理部312;図14のステップS3)、
前記条件群選択手段により選択された合成画像条件群に含まれる何れかの合成画像条件に、前記撮像画像が合致するか否かを判定する合成判定手段(例えば、図6の画像認識部314、類似度算出部316及び出現判断部318;図14のステップS7〜S11)、
前記合成判定手段により合致すると判定された合成画像条件に基づいて、予め設定された複数のキャラクタ画像の中から前記撮像画像に合成するキャラクタ画像を選択するキャラクタ画像選択手段(例えば、図6の出現判断部318;図14のステップS13〜S15)、
前記キャラクタ画像選択手段により選択されたキャラクタ画像を前記撮像画像に合成して前記表示装置に表示制御する合成画像表示制御手段(例えば、図6の表示制御部322;図14のステップS17)、
として前記コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0005】
また、第14の発明は、
撮像手段(例えば、図1のカメラユニット7、図6の撮像部200)と、
前記撮像手段による撮像画像を表示する表示部(例えば、図1のディスプレイ1、図6の画像表示部430)と、
ユーザ操作に基づいて、予め設定された複数種類の合成画像条件群の中から合成画像条件群を選択する条件群選択手段と、
前記条件群選択手段により選択された合成画像条件群に含まれる何れかの合成画像条件に、前記撮像画像が合致するか否かを判定する合成判定手段と、
前記合成判定手段により合致すると判定された合成画像条件に基づいて、予め設定された複数のキャラクタ画像の中から前記撮像画像に合成するキャラクタ画像を選択するキャラクタ画像選択手段と、
前記キャラクタ画像選択手段により選択されたキャラクタ画像を前記撮像画像に合成して前記表示装置に表示制御する合成画像表示制御手段と、
を備えた画像撮像表示装置(例えば、図1,図6の携帯型ゲーム装置1000)である。
【0006】
この第1又は第14の発明によれば、撮像手段による撮像画像を表示制御する際に、撮像画像が、ユーザ操作に基づいて選択された合成画像条件群に含まれる何れかの合成画像条件に合致するか否かが判定され、合致すると判定された合成画像条件に基づくキャラクタ画像が、撮像画像に合成されて表示制御される。
【0007】
即ち、撮像画像が異なると、これに合致する合成画像条件が異なるため、撮像画像に合成されるキャラクタ画像が異なる。また、選択される合成画像条件群が異なると、これに含まれる合成画像条件が異なるため、同一の撮像画像であっても、これに合致する合成画像条件が異なり、撮像画像に合成されるキャラクタ画像が異なる。従って、撮像画像にあるキャラクタ画像が合成表示されるとともに、撮像する物体によって異なるキャラクタ画像が合成表示されるといったことや、同一の物体を撮像する場合であっても、選択される合成画像条件群によって異なるキャラクタ画像が合成表示されるといった、撮像における新たな興趣を実現できる。
【0008】
また、第2の発明として、第1の発明のプログラムを、
前記合成画像条件群は、予め異なるキャラクタ画像と対応付けられた複数の合成画像条件から成り、
前記キャラクタ画像選択手段が、前記合成判定手段により合致すると判定された合成画像条件に対応するキャラクタ画像を選択する、
ように前記コンピュータを機能させるためのプログラムとしても良い。
【0009】
この第2の発明によれば、合成画像条件群は、予め異なるキャラクタ画像と対応付けられた複数の合成画像条件から成り、撮像画像に合致すると判定された合成画像条件に対応するキャラクタ画像が、撮像画像に合成される。即ち、選択される合成画像条件群が同一の場合には、同一の物体を撮像すると、常に同一のキャラクタ画像が撮像画像に合成表示されるといったことが実現される。
【0010】
また、第3の発明として、第1又は第2の発明のプログラムを、
前記撮像手段に仮想的に装着可能な所定の光学系パーツである仮想光学パーツ(例えば、実施形態の仮想レンズ)が、予め前記複数種類の合成画像条件群のうち何れかの合成画像条件群と対応付けられて複数種類用意されており、
前記条件群選択手段が、ユーザ操作に従って、前記複数種類の仮想光学パーツの中から仮想的に装着するとする仮想光学パーツを選択するパーツ選択手段(例えば、図6の仮想レンズ管理部312、図14のステップS1:YES〜S3)を有し、前記複数種類の合成画像条件群の中から前記パーツ選択手段により選択された仮想光学パーツに対応する合成画像条件群を選択する、
ように前記コンピュータを機能させるためのプログラムとしても良い。
【0011】
この第3の発明によれば、予め用意されている複数種類の仮想光学パーツの中から、ユーザ操作に従って撮像手段に装着するとする仮想光学パーツが選択され、この選択された仮想光学パーツに対応付けられている合成画像条件群が選択される。即ち、選択される仮想光学パーツが異なると、これに対応する合成画像条件群が異なるため、撮像画像に合成されるキャラクタ画像が異なる。従って、ユーザにとっては、例えば仮想的な撮影レンズやこれに装着するフィルタといった仮想光学パーツを“交換”することで、同一の物体を撮像した場合であっても、異なるキャラクタ画像が撮像画像に合成表示されるといったことを実現できる。
【0012】
また、第4の発明として、第1〜第3の何れかの発明のプログラムを、
前記合成判定手段が、
前記撮像手段による撮像画像の特徴部分を抽出する特徴抽出処理を行う特徴抽出手段(例えば、図6の画像認識部314;図14のステップS7)と、
前記特徴抽出手段により抽出された特徴部分の画像が、前記条件群選択手段により選択された合成画像条件群に含まれる何れかの合成画像条件に合致するか否かを判定する特徴部分判定手段(例えば、図6の類似度算出部316及び出現判断部318;図14のステップS9〜S15)と、
を有するように前記コンピュータを機能させるためのプログラムとしても良い。
【0013】
この第4の発明によれば、撮像画像の特徴部分が抽出され、この抽出された特徴部分の画像が、選択された合成画像条件群に含まれる何れかの合成画像条件に合致するか否かが判定される。即ち、撮像画像の特徴部分を基に、撮像画像に合成されるキャラクタ画像が決定される。
【0014】
また、第5の発明として、第4の発明のプログラムを、
前記合成画像条件には少なくとも物体の形状条件が含まれており、
前記特徴抽出手段が、撮像画像に写っている物体の形状を特徴部分として抽出するように前記コンピュータを機能させ、
前記特徴部分判定手段が、前記特徴抽出手段により抽出された物体形状が合成画像条件に含まれる物体の形状条件に合致するか否かを判定するように前記コンピュータを機能させる、
ためのプログラムとしても良い。
【0015】
この第5の発明によれば、合成画像条件には少なくとも物体の形状条件が含まれており、撮像画像に写っている物体の形状が特徴部分として抽出され、抽出された物体形状が合成画像条件に含まれる物体の形状条件に合致するか否かが判定される。即ち、少なくとも撮像した物体の形状を基に、撮像画像に合成されるキャラクタ画像が決定される。
【0016】
第6の発明は、
コンピュータに、撮像手段(例えば、図1のカメラユニット7、図6の撮像部200)による撮像画像を表示装置(例えば、図1のディスプレイ1、図6の画像表示部430)に表示制御させるためのプログラム(例えば、図6のゲームプログラム510)であって、
撮像画像の特徴データを抽出する際の抽出判断基準が異なる3以上の特徴抽出処理の中からユーザ操作に基づいて選択された少なくとも2つの特徴抽出処理によって、前記撮像画像から複数種類の特徴データを抽出する特徴抽出手段(例えば、図6の画像認識部314;図14のステップS7)、
予め複数の特徴データと対応付けられたキャラクタ画像が複数設定されており、前記複数のキャラクタ画像それぞれについて、当該キャラクタ画像に対応付けられている複数の特徴データと、前記特徴抽出手段により抽出された複数種類の特徴データとを比較して、前記撮像画像に合成するキャラクタ画像を選択するキャラクタ画像選択手段(例えば、図6の類似度算出部316及び出現判断部318;図14のステップS9〜S15)、
前記キャラクタ画像選択手段により選択されたキャラクタ画像を、前記撮像画像に合成して前記表示装置に表示制御する合成画像表示制御手段(例えば、図6の表示制御部322;図14のステップS17)、
として前記コンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0017】
また、第15の発明は、
撮像手段(例えば、図1のカメラユニット7、図6の撮像部200)と、
前記撮像手段による撮像画像を表示する表示部(例えば、図1のディスプレイ1、図6の画像表示部430)と、
撮像画像の特徴データを抽出する際の抽出判断基準が異なる3以上の特徴抽出処理の中からユーザ操作に基づいて選択された少なくとも2つの特徴抽出処理によって、前記撮像画像から複数種類の特徴データを抽出する特徴抽出手段と、
予め複数の特徴データと対応付けられたキャラクタ画像が複数設定されており、前記複数のキャラクタ画像それぞれについて、当該キャラクタ画像に対応付けられている複数の特徴データと、前記特徴抽出手段により抽出された複数種類の特徴データとを比較して、前記撮像画像に合成するキャラクタ画像を選択するキャラクタ画像選択手段と、
前記キャラクタ画像選択手段により選択されたキャラクタ画像を、前記撮像画像に合成して前記表示装置に表示制御する合成画像表示制御手段と、
を備えた画像撮像表示装置(例えば、図1,図6の携帯型ゲーム装置1000)である。
【0018】
この第6又は第15の発明によれば、撮像手段による撮像画像を表示制御する際に、3以上の特徴抽出処理の中から、ユーザ操作を基に選択された少なくとも2つの特徴抽出処理によって、撮像画像から複数種類の特徴データが抽出される。そして、複数のキャラクタ画像それぞれについて、該キャラクタ画像に予め対応付けられている複数の特徴データと、抽出された複数種類の特徴データとを比較して選択されたキャラクタ画像が、撮像画像に合成されて表示制御される。
【0019】
即ち、撮像画像が異なると、抽出される複数種類の特徴データが異なるので、各キャラクタ画像の特徴データとの比較結果が異なり、撮像画像に合成されるキャラクタ画像が異なる。従って、撮像画像にあるキャラクタ画像が合成表示されるとともに、撮像する物体によって異なるキャラクタ画像が合成表示されるといった、撮像における新たな興趣を実現できる。
【0020】
また、第7の発明として、第6の発明のプログラムを、
前記キャラクタ画像に予め対応付けられている複数の特徴データには、少なくとも物体の形状に関するデータが含まれており、
前記特徴抽出手段により選択される少なくとも2つの特徴抽出処理には、撮像画像に写っている物体の形状を特徴データとして抽出する形状抽出処理が含まれている、
ように前記コンピュータを機能させるためのプログラムとしても良い。
【0021】
この第7の発明によれば、キャラクタ画像に対応付けられている複数の特徴データには、少なくとも物体の形状に関するデータが含まれ、選択される少なくとも2つの特徴抽出処理には、撮像画像に写っている物体の形状を特徴データとして抽出する形状抽出処理が含まれている。即ち、少なくとも撮像した物体の形状を基に、撮像画像に合成されるキャラクタ画像が決定される。
【0022】
また、第8の発明として、第6又は第7の発明のプログラムを、
前記撮像手段に仮想的に装着可能な所定の光学系パーツである仮想光学パーツ(例えば、実施形態の仮想レンズ)が、予め前記3以上の特徴抽出処理のうち少なくとも2つの特徴抽出処理と対応付けられて複数種類用意されており、
前記特徴抽出手段が、ユーザ操作に従って、前記複数種類の仮想光学パーツの中から仮想的に装着するとする仮想光学パーツを選択するパーツ選択手段(例えば、図6の仮想レンズ管理部312;図14のステップS1:YES〜S3)を有し、前記パーツ選択手段により選択された仮想光学パーツに対応する特徴抽出処理によって、前記撮像画像から複数種類の特徴データを抽出する、
ように前記コンピュータを機能させるためのプログラムとしても良い。
【0023】
この第8の発明によれば、
予め用意されている複数種類の仮想光学パーツの中から、ユーザ操作に従って撮像手段に装着するとする仮想光学パーツが選択され、この選択された仮想光学パーツに対応付けられている少なくとも2つの特徴抽出処理によって、撮像から複数種類の特徴データが抽出される。即ち、選択される仮想光学パーツが異なると、これに対応する特徴抽出処理が異なるため、撮像画像に合成されるキャラクタ画像が異なる、従って、ユーザにとっては、例えば仮想的な撮影レンズやこれに装着するフィルタといった仮想光学パーツを“交換”することで、同一の物体を撮像した場合であっても、異なるキャラクタ画像が撮像画像に合成表示されるといったことを実現できる。
【0024】
また、第9の発明として、第3又は第8の発明のプログラムを、
前記合成画像表示制御手段により撮像画像に合成されたキャラクタ画像のキャラクタを取得キャラクタとして記憶する合成済キャラ記憶手段(例えば、図6の記憶部500;図14のステップS19)として前記コンピュータを機能させ、
前記合成済キャラ記憶手段により記憶された取得キャラクタに基づいて、ユーザの撮影レベルを変更する撮影レベル可変手段(例えば、図6のプレーヤレベル管理部324;図14のステップS25)として前記コンピュータを機能させ、
仮想的に装着することのできる仮想光学パーツを現在の撮影レベルに応じて可変する使用可能パーツ可変手段(例えば、図6の仮想レンズ管理部312;図14のステップS27)として前記コンピュータを機能させ、
前記パーツ選択手段が、現在の撮影レベルに応じて前記使用可能パーツ可変手段により使用可能とされた仮想光学パーツのうち、仮想的に装着するとする仮想光学パーツをユーザ操作に従って選択するように前記コンピュータを機能させる、
ためのプログラムとしても良い。
【0025】
この第9の発明によれば、撮像画像に合成されたキャラクタ画像のキャラクタが取得キャラクタとして記憶されるとともに、この記憶された取得キャラクタに基づいて、ユーザの撮影レベルが変更される。そして、仮想的に装着することのできる仮想光学パーツが現在の撮影レベルに応じて可変され、現在の撮影レベルに応じて使用可能とされた仮想光学パーツのうち、仮想的に装着するとする仮想光学パーツがユーザ操作に従って選択される。
【0026】
従って、例えば、取得キャラクタが多い程、ユーザの撮影レベルを高くするとともに、撮影レベルが高い程、使用可能な仮想光学パーツを多くすることで、数多くの撮像を行って取得キャラクタが増加する程、使用可能な仮想光学パーツが増加して撮像画像に合成表示され得るキャラクタ画像が増加するといった興趣性を付加することができる。また、使用可能な仮想光学パーツのうちからユーザ操作に従って選択されるので、ユーザにとっては、同一の物体を撮像する場合であっても、仮想光学パーツを交換することで、様々な異なるキャラクタ画像が表示されることを楽しむことができる。
【0027】
また、第10の発明として、第9の発明のプログラムを、
仮想的に装着することのできる仮想光学パーツの数を現在の撮影レベルに応じて可変する使用可能パーツ数可変手段(例えば、図6の仮想レンズ管理部312;図14のステップS27)として前記コンピュータを機能させ、
前記パーツ選択手段が、現在の撮影レベルに応じて前記使用可能パーツ数可変手段により使用可能とされた仮想光学パーツの数の範囲内で、仮想的に装着するとする仮想光学パーツをユーザ操作に従って選択するように前記コンピュータを機能させる、
ためのプログラムとしても良い。
【0028】
この第10の発明によれば、仮想的に装着することのできる仮想光学パーツの数が現在の撮影レベルに応じて可変され、現在の撮影レベルに応じて使用可能とされた仮想光学パーツの数の範囲内で、仮想光学パーツがユーザ操作によって選択される。
【0029】
また、第11の発明として、第9又は第10の発明のプログラムを、
前記撮影レベル可変手段が、前記合成済キャラ記憶手段により記憶された取得キャラクタの数に基づいて撮影レベルを変更するように前記コンピュータを機能させる、
ためのプログラムとしても良い。
【0030】
この第11の発明によれば、記憶された取得キャラクタの数に基づいて撮影レベルが変更される。
【0031】
また、第12の発明として、第9〜第11の何れかの発明のプログラムを、
前記キャラクタ画像選択手段により選択されたキャラクタ画像を撮像画像に合成するか否かを、現在の撮影レベルに応じた所与の確度で判定する出現判定手段として前記コンピュータを機能させ、
前記合成画像表示制御手段が、前記出現判定手段により合成すると判定された場合に、当該キャラクタ画像を前記撮像手段による撮像画像に合成して前記表示装置に表示制御するように前記コンピュータを機能させる、
ためのプログラムとしても良い。
【0032】
この第12の発明によれば、選択されたキャラクタ画像を撮像画像に合成するか否かが、現在の撮影レベルに応じた所与の確度で判定され、合成すると判定された場合に、このキャラクタ画像が撮像画像に合成して表示制御される。
【0033】
また、第13の発明は、
第1〜第12の何れかの発明のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体(例えば、図6の記憶部500)である
【0034】
ここでいう「情報記憶媒体」とは、記憶されている情報をコンピュータが読み取り可能な、例えばハードディスクやMO、CD−ROM、DVD、メモリカード、ICメモリ等の記憶媒体である。従って、この第13の発明によれば、該情報記憶媒体に記憶されている情報をコンピュータに読み取らせて演算処理を実行させることで、第1〜第12の何れかの発明と同様の効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、撮像画像にあるキャラクタ画像が合成表示されるとともに、撮像する物体によって異なるキャラクタ画像が合成表示されるといったことや、同一の物体を撮像した場合であっても、選択する仮想光学パーツによって異なるキャラクタ画像が合成表示されるといった、撮像における新たな興趣を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、図面を参照して本発明に好適な実施形態を説明する。尚、以下では、本発明を携帯型ゲーム装置に適用した場合を説明するが、本発明を適用可能な実施形態がこれに限定されるものではない。
【0037】
[ゲーム装置の外観]
図1は、本実施形態における携帯型ゲーム装置1000の一例を示す外観図である。同図(a)は、携帯型ゲーム装置1000の正面図を示し、同図(b)は背面図を示している。同図によれば、携帯型ゲーム装置1000は、略長方形状の筐体の正面に、ディスプレイ1と、スピーカ3と、操作キー5と備えている。また、筐体の上側面にカメラユニット7を備えているとともに、下側面には、ゲームカートリッジ10を挿入するための挿入口が設けられている。
【0038】
ディスプレイ1は、TFTディスプレイ等のバックライト付きのカラー液晶ディスプレイであり、各種情報や画像等を表示する。また、このディスプレイ1は、カメラユニット7の起動時には電子ファインダとして機能し、カメラユニット7による撮像画像をモニタ表示する。
【0039】
操作キー5は、プレーヤ(ユーザ)がゲーム操作を入力するためのものであり、各キーには、撮像指示を入力するためのシャッタキーや、仮想レンズの交換指示を入力するためのレンズ交換キーが割り当てられる。
【0040】
カメラユニット7は、その背面側に設けられたガラス等で形成される撮影レンズ8と、CMOSやCCD等の撮像素子とを有し、撮影レンズ8を通して撮像素子で結像された画像データをデジタルデータに変換して出力する。尚、このカメラユニット7は筐体に一体的に構成されているが、着脱自在に構成されていることとしても良い。
【0041】
また、携帯型ゲーム装置1000は、挿入口に挿入されたゲームカートリッジ10に格納されているゲーム情報(ゲームプログラムやゲームデータ)を読み出す読出装置や、他の携帯型ゲーム装置1000等の外部装置と接続して無線/有線通信を行うための通信装置や、CPUやICメモリ等を搭載した制御装置を内部に具備している。制御装置に搭載されるCPUは、ICメモリやゲームカートリッジ10から読み出されたプログラムやデータ、操作キー5の操作信号、カメラユニット7から入力される画像データ等に基づいて種々の処理を実行し、ゲーム画面等の画像信号及びゲーム音の音信号を生成する。そして、生成した画像信号をディスプレイ1に出力してゲーム画面を表示させるとともに、音信号をスピーカ3に出力してゲーム音を出力させる。
【0042】
携帯型ゲーム装置1000がゲームを実行するために必要な情報(システムプログラムやゲームプログラム、ゲームデータ等)は、制御装置に搭載されているICメモリやゲームカートリッジ10等に格納されている。より具体的には、システムプログラムは制御装置のICメモリに格納され、ゲームプログラム及びゲームデータはゲームカートリッジ10に格納されている。従って、プレーヤは、ゲームカートリッジ10を交換することで、異なるゲームを携帯型ゲーム装置1000に実行させることができる。
【0043】
[概要]
本実施形態のゲームでは、あたかも、実空間であるプレーヤの周囲空間に、本ゲームのキャラクタである「ゴースト」が存在するかのような演出が行われる。
【0044】
図2〜図4は、本実施形態のゲームの概要を示す図である。
図2(a)に示すように、携帯型ゲーム装置1000のカメラユニット7を起動すると、撮影レンズ8が捉えている画像(撮像画像)が、リアルタイムでディスプレイ1にモニタ表示される。この状態で、操作キー5を操作して撮像指示を入力(シャッタON)すると、撮像指示の入力時点(シャッタONの時点)での撮像画像に重ねてゴーストG1が表示される。即ち、ゴーストG1が“出現”する。そして、この出現したゴーストG1に対する所定の捕獲処理を行うことで、該ゴーストG1を捕獲(取得)することができる。尚、撮像指示の入力によってゴーストが必ず出現するのではなく、出現しない場合もある。
【0045】
このとき、携帯型ゲーム装置1000では、撮影指示の入力時点(シャッタONの時点)での撮像画像に対する所定の画像認識処理を行い、その結果得られた該撮像画像の特徴データを基に、予め用意している複数のゴーストの中から何れかを選択し、ディスプレイ1に表示させている。
【0046】
複数のゴーストの内、何れのゴーストが出現するかは、被写体によって決まる。即ち、同図(b)に示すように、同一の被写体O1を同図(a)とは異なる場所で撮像した場合であっても、同一のゴーストG1が出現する。また、図3に示すように、異なる被写体O2を撮影すると、異なるゴーストG2が出現する。
【0047】
また、本実施形態では、カメラユニット7に仮想的に装着可能な仮想光学パーツであるレンズ(仮想レンズ)を“交換”することができる。仮想レンズは複数種類が用意されており、種類毎に出現し得るゴーストの種類や出現確率(出現確度)が異なる。即ち、同一の被写体を撮像した場合であっても、装着するとする仮想レンズの種類によって表示されるゴーストが異なる。プレーヤは、これら複数種類の仮想レンズの内から、捕獲したいゴーストの種類等に応じた適当な一の仮想レンズを選択することができる。
【0048】
例えば図4(a)に示すように、ある仮想レンズを使用(装着)して被写体O1を撮像すると、ゴーストG1が出現するが、同図(b)に示すように、異なる仮想レンズを使用して同一の被写体O1を撮像すると、異なるゴーストG3が出現する。
【0049】
仮想レンズの種類としては、(1)撮像する被写体の特徴に応じた仮想レンズと、(2)出現するゴーストの種類に応じた仮想レンズとがある。(1)被写体の特徴に応じた仮想レンズには、例えば、赤色系や青色系、緑色系、黄色系といったある特定色の被写体を撮像した場合にゴーストが出現する「色系」の仮想レンズや、円形状や三角形状、四角形状といったある特定形状の被写体を撮像した場合にゴーストが出現する「形状系」の仮想レンズ、縞模様や格子模様、無地といったある特定模様の被写体を撮像した場合にゴーストが出現する「模様系」の仮想レンズがある。また、(2)ゴーストの種類に応じた仮想レンズには、例えば、移動スピードが速いとされるゴーストが出現する「スピードレンズ」や、種類は少ないが希少価値が高いゴーストが出現する「レアレンズ」といった仮想レンズがある。
【0050】
また、複数種類の仮想レンズが用意されているが、現在のプレーヤレベル(撮影レベル)によって使用可能な仮想レンズの種類が異なる。尚、プレーヤレベルは、例えばこれまでに捕獲したゴーストの種類やその数に応じて決まる。即ち、より多種類のゴーストを捕獲する程、プレーヤレベルが高くなる。
【0051】
図5は、仮想レンズの種類とプレーヤレベルとの関係の一例を示す図である。同図に示すように、各仮想レンズにはそれが使用可能となるプレーヤレベルが対応付けられており、対応するプレーヤレベルに達すると使用可能となる。同図では、プレーヤレベルが「初級」の場合には、どのような被写体を撮像した場合にも比較的にゴーストが出現し易い「入門レンズ」が使用可能であるが、プレーヤレベルが「中級」になると、これに加えて、「赤色レンズ」や「縞模様レンズ」、「三角形レンズ」等の仮想レンズが使用可能となる。そして、プレーヤレベルが「上級」になると、更に、「スピードレンズ」や「レアレンズ」、「青色レンズ」等の仮想レンズが使用可能となる。即ち、全ての仮想レンズが使用可能となる。また、各仮想レンズは、対応するプレーヤレベルが高い程、ゴーストの出現確率が低く(小さく)なっている。
【0052】
[機能構成]
図6は、携帯型ゲーム装置1000の機能構成の一例を示すブロック図である、同図によれば、携帯型ゲーム装置1000は、機能的には、操作入力部100と、撮像部200と、処理部300と、画像表示部430と、音出力部440と、記憶部500と、通信部600とを備えて構成されている。
【0053】
操作入力部100は、プレーヤによる操作指示を受け付け、操作に応じた操作信号を処理部300に出力する。特に、本実施形態では、撮像の実行指示や仮想レンズの交換指示を検出して処理部300に出力する。図1では、操作キー5がこれに該当する。
【0054】
撮像部200は、CMOSやCCD等の撮像素子や、被写体の光束を撮像素子に結像させる撮影レンズ、撮像素子から出力される電気信号(アナログ画像信号)をデジタル信号に変換するA/D変換回路を含み、被写体の撮像画像データを処理部300に出力する。図1では、カメラユニット7がこれに該当する。
【0055】
処理部300は、携帯型ゲーム装置1000の全体制御やゲームの進行制御、画像生成等の各種演算処理を行う。この機能は、例えばCPU(CISC型、RISC型)、ASIC(ゲートアレイ等)等の演算装置やその制御プログラムにより実現される。図1では、内蔵する制御装置に実装されているCPU等がこれに該当する。
【0056】
また、処理部300は、主にゲームの実行に係る演算処理を行うゲーム演算部310と、ゲーム演算部310の処理によって求められた各種のデータに基づき、ゲーム画像を生成する画像生成部330と、効果音やBGM等のゲーム音を生成する音生成部340とを含んでいる。
【0057】
ゲーム演算部310は、記憶部500から読み出したゲーム情報(プログラム及びデータ)や、操作入力部100から入力される操作信号、撮像部200から入力される撮像画像データ等に基づいて種々のゲーム処理を実行する。また、本実施形態では、ゲーム演算部310は、仮想レンズ管理部312と、画像認識部314と、類似度算出部316と、出現判断部318と、表示制御部322と、プレーヤレベル管理部324とを含んでいる。
【0058】
仮想レンズ管理部312は、仮想レンズ情報522を基に仮想レンズの管理を行う。具体的には、操作入力部100から入力される仮想レンズの交換指示に従って、使用する仮想レンズ(使用レンズ)を交換する。即ち、仮想レンズ情報522を参照し、使用レンズを、現在使用可能となっている仮想レンズの内から選択された仮想レンズに変更(交換)する。また、現在のプレーヤレベルに応じて、予め用意されている複数の仮想レンズそれぞれの使用可能/不可能を変更する。即ち、プレーヤレベルが上昇した場合には、上昇後のプレーヤレベルに対応する仮想レンズを新たに使用可能とする。
【0059】
仮想レンズ情報522とは、予め用意されている複数の仮想レンズに関する情報である。図7に、仮想レンズ情報522のデータ構成の一例を示す。同図によれば、仮想レンズ情報522は、仮想レンズ毎に、その名称(仮想レンズ名)522aと、ライブラリ522bと、使用可レベル522cと、使用可フラグ522dと、使用フラグ522eとを対応付けて記憶している。
【0060】
ライブラリ522bは、対応する仮想レンズを使用した場合に、撮像画像に対する画像認識の際に使用するライブラリ(使用ライブラリ)の名称を格納する。ライブラリとは、撮像画像に対する画像認識方法や出現し得るゴースト、その出現条件等の情報であり、この情報はライブラリ情報524に格納されている。本実施形態では、仮想レンズとライブラリとは1対1で対応付けられており、各仮想レンズには、これが使用可能となるプレーヤレベルに応じた内容のライブラリが対応付けられている。即ち、使用可能となるプレーヤレベルが高い程、ゴーストの出現確率が低いライブラリが対応付けられている。
【0061】
使用可レベル522cは、対応する仮想レンズが使用可能となるプレーヤレベルの値を格納する。本実施形態では、プレーヤレベルは「初級者」、「中級者」及び「上級者」の3段階であり、それぞれに合わせて「初級」、「中級」及び「上級」の何れかが設定されている。
【0062】
使用可フラグ522dは、対応する仮想レンズが使用可能であるか否かを示すフラグである。使用可能であるか否かは、現在のプレーヤレベルと使用可レベル522cとに応じて決定される。即ち、現在のプレーヤレベルが使用可レベル522cに達していれば使用可能(「1」)とされ、使用可レベル522cに達していなければ使用不可能(「0」)とされる。
【0063】
使用フラグ522eは、対応する仮想レンズが使用されているか(使用レンズであるか)否かを示すフラグであり、使用可能となっている、即ち使用可フラグ522dが「1」に設定されている仮想レンズの内、一の仮想レンズが使用レンズ(「1」)とされる。
【0064】
ライブラリ情報524とは、予め用意される複数のライブラリに関する情報であり、ライブラリ毎の複数のライブラリデータ525から成る。図8〜図10に、ライブラリデータ525のデータ構成の一例を示す。図8〜図10によれば、ライブラリデータ525は、対応するライブラリの名称(ライブラリ名)525aと、認識方法情報525bと、ゴースト情報525cと、閾値情報525dとを含んでいる。
【0065】
認識方法情報525bは、撮像画像に対する画像認識方法を指定する情報であり、1又は複数の画像認識方法と、重みとを対応付けて記憶している。重みは、対応する画像認識方法に対する重要度を示す値であり、ここでは、各画像認識方法の重みの合計が「1.0」になるように設定されている。この重みの値を基に、撮像画像の特徴データとゴースト情報525cの各ゴーストの特徴データとの総合的な類似度が算出される。
【0066】
例えば図8に示す「ライブラリ1」では、認識方法情報525bに、画像認識方法として「形状認識」及び「色認識」が指定されている。また、図9に示す「ライブラリ2」では、画像認識方法として「模様認識」及び「色認識」が指定されている。また、図10に示す「ライブラリ3」では、図8に示す「ライブラリ1」と同様に、画像認識方法として「形状認識」及び「色認識」が指定されているが、それぞれの重みが異なっている。
【0067】
ゴースト情報525cは、該ライブラリを使用した場合に出現し得るゴーストの情報であり、複数のゴースト毎に、その名称(ゴースト名)と、特徴データとを対応付けて格納している。
【0068】
特徴データは、認識方法情報525bで指定される画像認識方法毎に、これに応じた特徴の値を格納している。例えば図8に示す「ライブラリ1」では、画像認識方法として「形状認識」及び「色認識」が指定されており、これらの画像認識方法に対応して、各ゴーストには「形状」及び「色」についての値が設定されている。また、図9に示す「ライブラリ2」では、画像認識方法として「模様認識」及び「色認識」が指定されており、これらの画像認識方法に対応して、各ゴーストには「模様」及び「色」についての値が設定されている。また、図10に示す「ライブラリ3」では、画像認識方法として「形状認識」及び「色認識」が指定されており、これらの画像認識方法に対応して、各ゴーストには「形状」及び「色」についての値が設定されている。
【0069】
このゴースト情報525cの各ゴーストについて、画像認識方法毎に、対応付けられている特徴データと撮像画像の特徴データとが比較されて、両データの類似度が算出される。そして、この算出された画像認識方法毎の類似度に、認識方法情報525bで指定される各画像認識方法の重みを乗じて加算することで、類似度の総合値が算出される。
【0070】
閾値情報525dは、ゴースト情報525cの各ゴーストを出現(表示)させるか否かの判断基準となる情報であり、具体的には、ゴースト情報525cの各ゴーストの算出された類似度の総合値の閾値を格納している。つまり、この閾値が大きい程、ゴーストの出現確率が小さくなる。本実施形態では、ゴースト情報525cのゴーストの内、類似度の総合値が、この閾値情報525dの値より大きく、且つ最も大きいゴーストが、出現対象のゴーストと判定される。
【0071】
図6において、画像認識部314は、操作入力部100から撮像指示が入力されると、撮像部200から入力された撮像画像データに対する画像認識処理を行い、該撮像画像の特徴データを抽出する。具体的には、ライブラリ情報524を参照し、使用レンズに対応するライブラリ(使用ライブラリ)で指定される画像認識方法で画像認識処理を行う。尚、撮像画像データは、撮像画像情報526に格納されている。
【0072】
ここで、各ライブラリで指定される画像認識方法としては、形状認識や色認識、模様認識がある。形状認識では、例えば撮像画像データに対するハフ変換を行って直線成分及びその強さを検出し、検出した直線の組み合わせによって被写体の形状を認識して、その認識形状に基づく特徴部分を抽出する。また、色認識では、撮像画像全体、或いは、形状認識によって認識された特徴部分の色を認識する。また、模様認識では、例えば撮像画像データに対するフーリエ変換を行って周波数成分を抽出し、撮像画像全体、或いは、形状認識によって認識された特徴部分の模様を認識する。本実施形態では、これらの一又は複数の画像認識方法によって撮像画像データに対する画像認識を行い、該撮像画像の特徴データを画像認識方法毎に抽出する。
【0073】
画像認識部314による画像認識結果は、画像認識結果情報528に格納される。図11に、画像認識結果情報528のデータ構成の一例を示す。同図によれば、画像認識結果情報528は、画像認識方法528aと、抽出された特徴データ528bを対応付けて格納している。
【0074】
同図は、使用ライブラリが、図8に示した「ライブラリ1」である場合を示している。「ライブラリ1」で指定される画像認識方法は「形状認識」及び「色認識」であるので、ここでは、「形状」及び「色」それぞれについての抽出された特徴データが格納されている。また、図9に示した「ライブラリ2」が使用ライブラリである場合には、「模様」及び「色」についての抽出された特徴データが格納され、図10に示した「ライブラリ3」が使用ライブラリである場合には、「ライブラリ1」の場合と同様に「形状」及び「色」についての特徴データが格納される。
【0075】
類似度算出部316は、画像認識部314による画像認識結果に基づいて、使用ライブラリで指定される各ゴーストについての類似度を算出する。具体的には、使用ライブラリのライブラリデータ525及び画像認識結果情報528を参照し、ゴースト情報525cの各ゴーストについて、認識方法情報525bで指定される画像認識方法毎に、その特徴データと撮像画像の特徴データとの類似度を所定の算出式に従って算出する。そして、算出した各画像認識方法についての類似度に、認識方法情報525bで指定される重みを乗じて、類似度の総合値を算出する。
【0076】
類似度算出部316によって算出された類似度は、類似度算出情報532に格納される。図12に、類似度算出情報532のデータ構成の一例を示す。同図によれば、類似度算出情報532は、使用ライブラリで指定されるゴースト毎に、その名称(ゴースト名)532aと、算出された類似度532bとを対応付けて格納している。類似度532bは、使用ライブラリで指定される画像認識方法毎の類似度と、類似度の総合値とを含んでいる。
【0077】
同図は、使用ライブラリが、図8に示した「ライブラリ1」である場合を示している。「ライブラリ1」で指定される画像認識方法は「形状認識」及び「色認識」であるので、ここでは、「形状」及び「色」それぞれについての算出された類似度と、これらの類似度の総合値とが格納されている。
【0078】
出現判断部318は、類似度算出部316によって算出された類似度に基づいて、出現させるゴーストを判断する。具体的には、類似度算出情報532を参照して、類似度の総合値が最も大きいゴーストを選択し、この選択したゴーストの類似度の総合値が、使用ライブラリの閾値情報525dで指定される閾値以上であるか否かを判断する。閾値以上であれば、そのゴーストを出現させると判断する。
【0079】
表示制御部322は、画像生成部330を制御して、画像表示部430への画像表示を制御する。具体的には、撮像部200から入力される撮像画像データに基づく撮像画像を画像表示部430に動画表示させるとともに、出現判断部318により出現させると判断されたゴーストの画像を、撮像画像に重ねて表示させる。
【0080】
プレーヤレベル管理部324は、ゴースト捕獲情報534を参照して、これまでに捕獲されたゴーストの種類を基にプレーヤレベルを変更する。尚、現在のプレーヤレベルは、プレーヤレベル情報536に格納されている。
【0081】
ゴースト捕獲情報534とは、これまでに捕獲されたゴーストを示す情報である。図13に、ゴースト捕獲情報534のデータ構成の一例を示す。同図によれば、ゴースト捕獲情報534は、ライブラリ毎の複数のゴースト捕獲データ535から成る。ゴースト捕獲データ535は、該当するライブラリの名称(ライブラリ名)535aと、リスト情報535bと、捕獲数535cとを含んでいる。
【0082】
リスト情報535bは、該当するライブラリのゴースト毎に、その名称(ゴースト名)と、捕獲済みか否かを示す捕獲フラグとを対応付けて格納している。捕獲フラグは、対応するゴーストを捕獲済みであれば「1」に設定され、捕獲済みでなければ「0」に設定されている。
【0083】
捕獲数535cは、該当するライブラリの全ゴースト数Nに対する捕獲済みのゴースト数Mである。同図は、「ライブラリ1」、「ライブラリ2」についてのゴースト捕獲データ535を示している。同図によれば、「ライブラリ1」については、全N匹のゴーストの内、M匹が捕獲済みであり、「ライブラリ2」については、全N匹のゴーストの内、M匹が捕獲済みである。
【0084】
プレーヤレベル管理部324は、この捕獲数535cに基づいてプレーヤレベルを変更する。即ち、使用可能な各仮想レンズに対応するライブラリそれぞれについて、全ゴースト数Nを現在の捕獲数Mで除した捕獲率を算出する。そして、算出した捕獲率が、使用可能な各仮想レンズに対応するライブラリ全てにおいて所定値(例えば、0.8)以上であるならば、プレーヤレベルを1段階上昇させる。
【0085】
画像表示部430は、処理部300からの画像信号に基づくゲーム画像を表示する。特に、本実施形態では、表示制御部322の制御に従って撮像部200による撮像画像をリアルタイムでモニタ表示するとともに、出現させると判断されたゴーストの画像を撮像画像に重ねて表示させる。この機能は、例えばCRT、LCD、ELD等のハードウェアによって実現される。図1では、ディスプレイ1がこれに該当する。
【0086】
音生成部340は、ゲーム中に使用される効果音やBGM等のゲーム音声を生成し、生成したゲーム音声の音信号を音出力部440に出力する。
音出力部440は、音生成部340からの音信号に基づいて、BGMや効果音等のゲーム音声を出力する。この機能は、例えばスピーカ等によって実現される。図1では、スピーカ3がこれに該当する。
【0087】
記憶部500は、処理部300に携帯型ゲーム装置1000を統合的に制御させるための諸機能を実現するためのシステムプログラムや、ゲームを実行させるために必要なプログラムやデータ等を記憶するとともに、処理部300の作業領域として用いられ、処理部300が各種プログラムに従って実行した演算結果や操作入力部100から入力される入力データ等を一時的に記憶する。この機能は、例えば各種ICメモリやハードディスク、CD−ROM、DVD、MO、RAM、VRAM等によって実現される。図1では、制御装置に実装されているROMやRAM、ゲームカートリッジ10がこれに該当する。
【0088】
また、記憶部500は、処理部300をゲーム演算部310として機能させるためのゲームプログラム510及びゲームデータを記憶する。ゲームデータには、仮想レンズ情報522と、ライブラリ情報524と、撮像画像情報526と、画像認識結果情報528と、類似度算出情報532と、ゴースト捕獲情報534と、プレーヤレベル情報536とが含まれている。
【0089】
通信部600は、所定の通信回線に接続して他の携帯型ゲーム装置1000等の外部装置とのデータ通信を行う。この機能は、Bluetooth(登録商標)やIrDA等の無線通信モジュール、モデム、TA、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路などによって実現される。図1では、内蔵されている通信装置がこれに該当する。
【0090】
[処理の流れ]
図14は、本実施形態におけるゲーム処理の流れを説明するためのフローチャートである。この処理は、処理部300が、ゲームプログラム510に従った処理を実行することで実現される。
【0091】
同図によれば、先ず、仮想レンズ管理部312が、操作入力部100からレンズ交換指示が入力されたか否かを判断し、入力されたならば(ステップS1:YES)、使用レンズを指示された仮想レンズに変更する(レンズ交換)(ステップS3)。次いで、画像認識部314が、操作入力部100から撮影指示が入力された(シャッタON)か否かを判断し、入力されていないならば(ステップS5:NO)、ステップS1に戻る。
【0092】
撮影指示が入力されたならば(ステップS5:YES)、画像認識部314は、ライブラリ情報524を参照して、使用レンズに対応するライブラリ(使用ライブラリ)で指定される画像認識方法で撮像画像に対する画像認識処理を行い、この撮像画像の特徴データを抽出する(ステップS7)。
【0093】
次いで、類似度算出部316が、ライブラリ情報524を参照して、使用ライブラリで指定される全ゴーストを順に対象としてループAの処理を行う。即ち、ループAでは、類似度算出部316は、画像認識結果情報528を参照して、使用ライブラリで指定される画像認識方法毎に、対象となっているゴーストの特徴データと、抽出された撮像画像の特徴データとを基に、所定の算出式に従って両データの類似度を算出する(ステップS9)。そして、算出した各画像認識方法の類似度に、各画像認識方法に設定されている重みを乗じて加算し、類似度の総合値を算出する(ステップS11)。
【0094】
全ゴーストを対象としたループAの処理を終了すると、続いて、出現判断部318が、類似度算出情報532を参照して、類似度の総合値が最も高いゴーストを選択する(ステップS13)。そして、この選択したゴーストの類似度の総合値が、使用ライブラリで指定される閾値以上であるか否かを判断し、閾値以上であるならば(ステップS15:YES)、この選択したゴーストを出現させると判断する。そして、表示制御部322が、該ゴーストの画像を撮像画像に重ねて画像表示部430に表示させる(ステップS17)。その後、ゲーム演算部310が、操作入力部100からの操作信号等に基づいて所定の捕獲処理を行い(ステップS19)、捕獲に成功したならば(ステップS21:YES)、該ゴーストを捕獲してゴースト捕獲情報534を更新する。
【0095】
続いて、プレーヤレベル管理部324が、ゴースト捕獲情報534を参照して、使用ライブラリの各ゴーストについての捕獲率を算出し、算出した全ての捕獲率が所定値以上であるか否かを判断する。その結果、全て所定値以上であるならば(ステップS23:YES)、プレーヤレベルを1段階上昇させる(ステップS25)。そして、仮想レンズ管理部312が、プレーヤレベルに対応する仮想レンズを使用可能として、仮想レンズ情報522を更新する(ステップS27)。
【0096】
その後、ゲーム演算部310は、ゲームを終了するか否かを判断し、終了しないならば(ステップS29:NO)、ステップS1に戻り、ゲームを終了するならば(ステップS29:YES)、本処理を終了する。
【0097】
[作用・効果]
以上のように、本実施形態によれば、携帯型ゲーム装置1000のカメラユニット7を起動して被写体を撮像すると、被写体に応じたゴーストが撮像画像に重ねてディスプレイ1に表示される。また、カメラユニット7に仮想的に装着するとする仮想レンズ(使用レンズ)が異なると、同一の被写体を撮像した場合であっても異なるゴーストが表示される。
【0098】
このとき、携帯型ゲーム装置1000では、プレーヤによる撮像指示が入力されると、使用レンズに対応するライブラリ(使用ライブラリ)を基に表示させるゴーストを決定する。即ち、使用ライブラリで指定される画像認識方法で撮像データに対する画像認識を行って該撮像画像の特徴データを抽出し、使用ライブラリで指定される各ゴーストについて、その特徴データと、抽出された撮像画像の特徴データとを基に類似度を算出する。そして、類似度の総合値が最も高く、且つ使用ライブラリで指定される閾値以上であるゴーストの画像を、撮像画像に合成して表示させる。
【0099】
即ち、使用レンズが異なると、これに対応するライブラリが異なるため、表示されるゴーストが異なる。従って、シャッタONすると、撮像画像にゴーストの画像が合成表示されるとともに、使用レンズを交換することで、同一の被写体を撮像した場合であっても表示されるゴーストが異なるといった、新たな興趣を実現できる。
【0100】
更に、使用可能な仮想レンズはプレーヤレベルに応じて異なり、プレーヤレベルの上昇に従って、使用可能な仮想レンズが増加する。また、プレーヤレベルは、捕獲したゴーストの数を基に決定され、所定種類以上のゴーストの捕獲によって上昇する。従って、より多くの撮像を行って多くのゴーストを捕獲する程、プレーヤレベルが上昇し、使用可能な仮想レンズの数が増加する、即ち捕獲し得るゴーストが増加するので、「次はどのようなゴーストを捕獲できるのだろうか」といった、飽きのこないゲームを実現することができる。
【0101】
[変形例]
尚、本発明の適用は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0102】
(A)出現するゴーストの数
例えば上述した実施形態では、撮像指示が入力された際に、類似度の総合値が最も高く(大きく)、且つ所定の閾値以上である一のゴーストを出現させることとしたが、これを、類似度の総合値が閾値以上のゴースト全て出現させることとしても良い。
【0103】
(B)出現確率(確度)
また、上述した実施形態では、ライブラリデータ525の閾値情報525dで指定する閾値によってゴーストの出現確率を決定していたが、プレーヤレベルに応じて出現確率を決定することとしても良い。具体的には、使用ライブラリで指定される各ゴーストの内、類似度の総合値が最も大きく、且つ所定値以上のゴーストを出現候補のゴーストとし、この出現候補のゴーストを、プレーヤレベルに応じた出現確率に従って出現させるか否かを決定する。このとき、プレーヤレベルが高い程、出現確率を低く設定することで、結果的に、ゴーストの捕獲難易度を高く(難しく)することができる。
【0104】
(C)仮想レンズとライブラリの対応関係
また、上述した実施形態では、仮想レンズとライブラリとは1対1で対応することとしたが、一の仮想レンズに複数のライブラリを対応付けることとしても良い。また、一のライブラリが複数の仮想レンズに共通して対応付けることとしても良い。
【0105】
(D)仮想光学パーツ
また、上述した実施形態では、仮想光学パーツとして、仮想的に装着するとする仮想レンズを例として説明したが、これを、撮影レンズに仮想的に装着する仮想フィルタとしても良い。この場合、上述した実施形態と同様に、各仮想フィルタにライブラリを対応付けておき、仮想的に装着するとする仮想フィルタに対応するライブラリを用いて、撮像画像データに対する画像認識や出現させるゴーストの判定を行う。ここで、仮想フィルタとライブラリとは1対1で対応することとしてもよいし、1対他で対応することとしても良い。
【0106】
更に、仮想レンズと仮想フィルタとの双方を仮想的に装着することとしても良い。この場合、仮想的に装着するとする仮想レンズ及び仮想フィルタそれぞれに対応するライブラリを用いて、撮像画像データに対する画像認識や、出現させるゴーストの判定を行う。
【0107】
(E)出現させるゴースト
また、上述した実施形態では、同一の仮想レンズを使用して同一の被写体を撮像すると同一のゴーストが出現する(表示される)こととしたが、同一の仮想レンズを使用して同一の被写体を撮像しても、異なるゴーストが出現することとしても良い。
【0108】
この場合、ライブラリ情報524を構成する各ライブラリデータ525を、図15〜図17に示すライブラリデータ525Aのように構成する。即ち、ライブラリデータ525Aは、ライブラリ名525aと、認識方法情報525bと、特徴情報525eと、閾値情報525dとを含む。
【0109】
特徴情報525eは、該ライブラリを使用した場合にゴーストが出現し得る撮像画像の特徴を指定する情報であり、特徴データと、出現ゴーストIDとを対応付けて格納している。特徴データは、認識方法情報525bで指定される画像認識方法毎に、これに応じた特徴の値を格納している。出現ゴーストIDは、出現するゴーストを指定するID(番号)であり、特徴データ毎に異なる値を格納している。
【0110】
類似度算出部316は、使用ライブラリの特徴情報525eで指定される各特徴データについて、画像認識方法毎に、撮像画像の特徴データとの類似度を算出する。そして、算出した各画像認識方法についての類似度に、認識方法情報525bで指定される該画像認識方法の重みを乗じ、加算して類似度の総合値を算出する。
【0111】
また、出現判断部318は、使用ライブラリの特徴情報525eを参照して、類似度算出部316によって算出された類似度の総合値が最も大きく、且つ閾値情報525dで指定される閾値以上である特徴データに対応する出現ゴーストIDを選択する。そして、ゴースト情報538を参照して、選択した出現ゴーストIDに対応するゴーストを出現させると判断する。
【0112】
ゴースト情報538とは、出現ゴーストIDを基に出現させるゴーストを指定する情報であり、図18に示すように、複数のゴーストデータ539から成る。各ゴーストデータ539は、出現ゴーストID539aと、ゴースト名539bとを対応付けて格納している。出現ゴーストID539aは、各ライブラリデータ525Aの特徴情報525eで指定される出現ゴーストIDの値を格納しており、各ゴーストデータ539について同一である。そして、各出現ゴーストID539aに対応付けられているゴースト名539bが、ゴーストデータ539毎に異なる。
【0113】
出現判断部318は、これらのゴーストデータ539の内、何れかのゴーストデータ539において選択した出現ゴーストIDと対応付けられているゴーストを、出現させると判定する。従って、同一の仮想レンズを使用して同一の被写体を撮像すると、予め用意されている複数のゴーストの中から選択された何れかのゴーストが出現することとなる。
【0114】
この場合、出現させると判定するゴーストを決定するために用いるゴーストデータ539は、例えばランダムに決定しても良いし、所定のゲーム条件を満足するか否かによって決定しても良い。また、各ゴーストデータ539を、上述した他の仮想光学パーツである仮想フィルタと対応付けておき、装着するとする仮想フィルタに対応するゴーストデータ539を用いることとしても良い。具体的には、ある仮想レンズのみを装着する場合、同一の仮想レンズに加えて仮想フィルタのみを装着する場合、同一の仮想レンズに加えて他の仮想フィルタを装着する場合といったときに、異なるゴーストデータ539を用いることとしても良い。
【0115】
(F)適用する装置
また、上述した実施形態では、本発明を携帯型ゲーム装置に適用した場合を説明したが、例えばカメラ付き携帯電話機といった、撮像手段を備えた他の装置に適用することとしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】実施形態における携帯型ゲーム装置の外観例。
【図2】実施形態における「捕獲モード」時の概要図。
【図3】実施形態における「捕獲モード」時の概要図。
【図4】実施形態における「捕獲モード」時の概要図。
【図5】仮想レンズの一例。
【図6】携帯型ゲーム装置の機能構成例。
【図7】仮想レンズ情報のデータ構成例。
【図8】ライブラリデータのデータ構成例。
【図9】ライブラリデータのデータ構成例。
【図10】ライブラリデータのデータ構成例。
【図11】画像認識結果情報のデータ構成例。
【図12】類似度算出情報のデータ構成例。
【図13】ゴースト捕獲情報のデータ構成例。
【図14】本実施形態における「捕獲モード」時の処理の流れ図。
【図15】変形例におけるライブラリデータの構成例。
【図16】変形例におけるライブラリデータの構成例。
【図17】変形例におけるライブラリデータの構成例。
【図18】変形例におけるゴースト情報のデータ構成例。
【符号の説明】
【0117】
1000 携帯型ゲーム装置
100 操作入力部
200 撮像部
300 処理部
310 ゲーム演算部
312 仮想レンズ管理部
314 画像認識部
316 類似度算出部
318 出現判断部
322 表示制御部
324 プレーヤレベル管理部
330 画像生成部
340 音生成部
430 画像表示部
440 音出力部
500 記憶部
510 ゲームプログラム
522 仮想レンズ情報
524 ライブラリ情報
525 ライブラリデータ
526 撮像画像情報
528 画像認識結果情報
532 類似度算出情報
534 ゴースト捕獲情報
535 ゴースト捕獲データ
536 プレーヤレベル情報
600 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、撮像手段による撮像画像を表示装置に表示制御させるためのプログラムであって、
ユーザ操作に基づいて、予め設定された複数種類の合成画像条件群の中から合成画像条件群を選択する条件群選択手段、
前記条件群選択手段により選択された合成画像条件群に含まれる何れかの合成画像条件に、前記撮像画像が合致するか否かを判定する合成判定手段、
前記合成判定手段により合致すると判定された合成画像条件に基づいて、予め設定された複数のキャラクタ画像の中から前記撮像画像に合成するキャラクタ画像を選択するキャラクタ画像選択手段、
前記キャラクタ画像選択手段により選択されたキャラクタ画像を前記撮像画像に合成して前記表示装置に表示制御する合成画像表示制御手段、
として前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記合成画像条件群は、予め異なるキャラクタ画像と対応付けられた複数の合成画像条件から成り、
前記キャラクタ画像選択手段が、前記合成判定手段により合致すると判定された合成画像条件に対応するキャラクタ画像を選択する、
ように前記コンピュータを機能させるための請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記撮像手段に仮想的に装着可能な所定の光学系パーツである仮想光学パーツが、予め前記複数種類の合成画像条件群のうち何れかの合成画像条件群と対応付けられて複数種類用意されており、
前記条件群選択手段が、ユーザ操作に従って、前記複数種類の仮想光学パーツの中から仮想的に装着するとする仮想光学パーツを選択するパーツ選択手段を有し、前記複数種類の合成画像条件群の中から前記パーツ選択手段により選択された仮想光学パーツに対応する合成画像条件群を選択する、
ように前記コンピュータを機能させるための請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記合成判定手段が、
前記撮像手段による撮像画像の特徴部分を抽出する特徴抽出処理を行う特徴抽出手段と、
前記特徴抽出手段により抽出された特徴部分の画像が、前記条件群選択手段により選択された合成画像条件群に含まれる何れかの合成画像条件に合致するか否かを判定する特徴部分判定手段と、
を有するように前記コンピュータを機能させるための請求項1〜3の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記合成画像条件には少なくとも物体の形状条件が含まれており、
前記特徴抽出手段が、撮像画像に写っている物体の形状を特徴部分として抽出するように前記コンピュータを機能させ、
前記特徴部分判定手段が、前記特徴抽出手段により抽出された物体形状が合成画像条件に含まれる物体の形状条件に合致するか否かを判定するように前記コンピュータを機能させる、
ための請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
コンピュータに、撮像手段による撮像画像を表示装置に表示制御させるためのプログラムであって、
撮像画像の特徴データを抽出する際の抽出判断基準が異なる3以上の特徴抽出処理の中からユーザ操作に基づいて選択された少なくとも2つの特徴抽出処理によって、前記撮像画像から複数種類の特徴データを抽出する特徴抽出手段、
予め複数の特徴データと対応付けられたキャラクタ画像が複数設定されており、前記複数のキャラクタ画像それぞれについて、当該キャラクタ画像に対応付けられている複数の特徴データと、前記特徴抽出手段により抽出された複数種類の特徴データとを比較して、前記撮像画像に合成するキャラクタ画像を選択するキャラクタ画像選択手段、
前記キャラクタ画像選択手段により選択されたキャラクタ画像を、前記撮像画像に合成して前記表示装置に表示制御する合成画像表示制御手段、
として前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項7】
前記キャラクタ画像に予め対応付けられている複数の特徴データには、少なくとも物体の形状に関するデータが含まれており、
前記特徴抽出手段により選択される少なくとも2つの特徴抽出処理には、撮像画像に写っている物体の形状を特徴データとして抽出する形状抽出処理が含まれている、
ように前記コンピュータを機能させるための請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記撮像手段に仮想的に装着可能な所定の光学系パーツである仮想光学パーツが、予め前記3以上の特徴抽出処理のうち少なくとも2つの特徴抽出処理と対応付けられて複数種類用意されており、
前記特徴抽出手段が、ユーザ操作に従って、前記複数種類の仮想光学パーツの中から仮想的に装着するとする仮想光学パーツを選択するパーツ選択手段を有し、前記パーツ選択手段により選択された仮想光学パーツに対応する特徴抽出処理によって、前記撮像画像から複数種類の特徴データを抽出する、
ように前記コンピュータを機能させるための請求項6又は7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記合成画像表示制御手段により撮像画像に合成されたキャラクタ画像のキャラクタを取得キャラクタとして記憶する合成済キャラ記憶手段として前記コンピュータを機能させ、
前記合成済キャラ記憶手段により記憶された取得キャラクタに基づいて、ユーザの撮影レベルを変更する撮影レベル可変手段として前記コンピュータを機能させ、
仮想的に装着することのできる仮想光学パーツを現在の撮影レベルに応じて可変する使用可能パーツ可変手段として前記コンピュータを機能させ、
前記パーツ選択手段が、現在の撮影レベルに応じて前記使用可能パーツ可変手段により使用可能とされた仮想光学パーツのうち、仮想的に装着するとする仮想光学パーツをユーザ操作に従って選択するように前記コンピュータを機能させる、
ための請求項3又は8に記載のプログラム。
【請求項10】
仮想的に装着することのできる仮想光学パーツの数を現在の撮影レベルに応じて可変する使用可能パーツ数可変手段として前記コンピュータを機能させ、
前記パーツ選択手段が、現在の撮影レベルに応じて前記使用可能パーツ数可変手段により使用可能とされた仮想光学パーツの数の範囲内で、仮想的に装着するとする仮想光学パーツをユーザ操作に従って選択するように前記コンピュータを機能させる、
ための請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
前記撮影レベル可変手段が、前記合成済キャラ記憶手段により記憶された取得キャラクタの数に基づいて撮影レベルを変更するように前記コンピュータを機能させる、
ための請求項9又は10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記キャラクタ画像選択手段により選択されたキャラクタ画像を撮像画像に合成するか否かを、現在の撮影レベルに応じた所与の確度で判定する出現判定手段として前記コンピュータを機能させ、
前記合成画像表示制御手段が、前記出現判定手段により合成すると判定された場合に、当該キャラクタ画像を前記撮像手段による撮像画像に合成して前記表示装置に表示制御するように前記コンピュータを機能させる、
ための請求項9〜11の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項13】
請求項1〜12の何れか一項に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。
【請求項14】
撮像手段と、
前記撮像手段による撮像画像を表示する表示部と、
ユーザ操作に基づいて、予め設定された複数種類の合成画像条件群の中から合成画像条件群を選択する条件群選択手段と、
前記条件群選択手段により選択された合成画像条件群に含まれる何れかの合成画像条件に、前記撮像画像が合致するか否かを判定する合成判定手段と、
前記合成判定手段により合致すると判定された合成画像条件に基づいて、予め設定された複数のキャラクタ画像の中から前記撮像画像に合成するキャラクタ画像を選択するキャラクタ画像選択手段と、
前記キャラクタ画像選択手段により選択されたキャラクタ画像を前記撮像画像に合成して前記表示装置に表示制御する合成画像表示制御手段と、
を備えた画像撮像表示装置。
【請求項15】
撮像手段と、
前記撮像手段による撮像画像を表示する表示部と、
撮像画像の特徴データを抽出する際の抽出判断基準が異なる3以上の特徴抽出処理の中からユーザ操作に基づいて選択された少なくとも2つの特徴抽出処理によって、前記撮像画像から複数種類の特徴データを抽出する特徴抽出手段と、
予め複数の特徴データと対応付けられたキャラクタ画像が複数設定されており、前記複数のキャラクタ画像それぞれについて、当該キャラクタ画像に対応付けられている複数の特徴データと、前記特徴抽出手段により抽出された複数種類の特徴データとを比較して、前記撮像画像に合成するキャラクタ画像を選択するキャラクタ画像選択手段と、
前記キャラクタ画像選択手段により選択されたキャラクタ画像を、前記撮像画像に合成して前記表示装置に表示制御する合成画像表示制御手段と、
を備えた画像撮像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−271657(P2006−271657A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−94600(P2005−94600)
【出願日】平成17年3月29日(2005.3.29)
【出願人】(000134855)株式会社バンダイナムコゲームス (1,157)
【Fターム(参考)】