説明

プロジェクター、およびプロジェクターの制御方法

【課題】専用のキー等を備えなくとも、画像ミュート状態に切り換え可能なプロジェクタ
ーを提供する。
【解決手段】プロジェクター1は、所定の入力操作に基づいて、複数の画像入力端子30
aの中からいずれか1つを選択する画像入力選択部31と、画像入力選択部31が選択し
た一の画像入力端子以外の他の画像入力端子のいずれかに、画像信号が入力されているか
否かを検出する第1の信号検出部(画像入力選択部31、画像信号検出部32、制御部2
0)と、画像の投写が行われる画像投写状態と、画像の投写を停止する画像ミュート状態
とを切り換える制御部20と、を備え、一の画像入力端子に入力されている画像信号に基
づく画像を投写している画像投写状態において、第1の信号検出部によって他の画像入力
端子のいずれにも画像信号が入力されていないことが検出された場合に、所定の入力操作
がなされると、制御部20は、画像ミュート状態に切り換える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロジェクター、およびプロジェクターの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パーソナルコンピューター等の画像供給装置とプロジェクターとを接続してプレ
ゼンテーション等を行う際に、画像供給装置側でプレゼンテーション資料を切り換える操
作等を行うと、その切り換え操作中の画像がプロジェクターから投写されてしまい、視聴
者が不快に感じる場合があった。このように視聴者に投写画像を見せたくない場合に対応
するため、画像の投写を停止する画像ミュート状態に切り換え可能なプロジェクターが知
られている。しかし、画像ミュート状態に切り換えるための画像ミュートキーは、プロジ
ェクター本体には省略されることが多く、プロジェクターを遠隔操作するためのリモート
コントローラーのみに備えられていることが多かった。
【0003】
特許文献1には、スライド式のレンズカバーを備えたプロジェクターであって、レンズ
カバーを閉じることによって、画像ミュート状態に切り換えるものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−240551号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のプロジェクターでは、レンズカバーの機構や、レンズカバ
ーの開閉状態を検出する機構が必要となるため、製造コストが増加してしまうという問題
があった。また、レンズカバーの操作を行うと、プロジェクター本体が揺れ動いてしまう
場合もあった。よって、このようなレンズカバーや、専用の画像ミュートキーを備えなく
とも、画像ミュート状態に切り換えることができるプロジェクターが求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
形態または適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、画像信号が入力される複数の画像入力
端子と、入力操作がなされる入力操作部と、前記入力操作部になされた所定の入力操作に
基づいて、前記複数の画像入力端子の中からいずれか1つを選択する画像入力選択部と、
前記画像入力選択部が選択した一の画像入力端子に入力されている画像信号に基づく画像
を投写する画像投写部と、前記複数の画像入力端子のうち、前記画像入力選択部が選択し
た前記一の画像入力端子以外の他の画像入力端子のいずれかに、画像信号が入力されてい
るか否かを検出する第1の信号検出部と、前記画像投写部により前記画像の投写が行われ
る画像投写状態と、前記画像投写部による前記画像の投写を停止する画像ミュート状態と
を切り換える制御部と、を備え、前記画像投写部が前記一の画像入力端子に入力されてい
る前記画像信号に基づく画像を投写している前記画像投写状態において、前記第1の信号
検出部によって前記他の画像入力端子のいずれにも画像信号が入力されていないことが検
出された場合に、前記入力操作部に前記所定の入力操作がなされると、前記制御部は、前
記画像ミュート状態に切り換えることを特徴とする。
【0008】
このようなプロジェクターによれば、画像入力選択部は、入力操作部になされた所定の
入力操作に基づいて、複数の画像入力端子の中からいずれか1つを選択する。画像投写部
は、画像入力選択部が選択した一の画像入力端子に入力されている画像信号に基づく画像
を投写する。第1の信号検出部は、一の画像入力端子以外の他の画像入力端子のいずれか
に、画像信号が入力されているか否かを検出する。制御部は、画像投写状態と、画像の投
写を停止する画像ミュート状態とを切り換える。そして、一の画像入力端子に入力されて
いる画像信号に基づく画像を投写している画像投写状態において、他の画像入力端子のい
ずれにも画像信号が入力されていない場合に、所定の入力操作がなされると、制御部は、
画像ミュート状態に切り換える。つまり、プロジェクターは、他の画像入力端子に画像信
号が入力されていない場合に、画像入力端子を選択するための所定の入力操作がなされる
と、画像ミュート状態となる。これにより、画像ミュート状態にするための専用のキー等
を備えなくとも、画像ミュート状態に切り換えることができるため、有益である。また、
専用のキー等を備える必要がないため、製造コストの増加を抑制することができる。
【0009】
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記画像入力選択部が選択し
ている前記一の画像入力端子に、画像信号が入力されているか否かを検出する第2の信号
検出部をさらに有し、前記画像ミュート状態において、前記第2の信号検出部によって前
記一の画像入力端子に画像信号が入力されていることが検出された場合に、前記入力操作
部に前記所定の入力操作がなされると、前記制御部は、前記一の画像入力端子に入力され
ている画像信号に基づく画像を投写する画像投写状態に切り換えることを特徴とする。
【0010】
このようなプロジェクターによれば、第2の信号検出部は、画像入力選択部が選択して
いる一の画像入力端子に、画像信号が入力されているか否かを検出する。そして、画像ミ
ュート状態において、第2の信号検出部によって一の画像入力端子に画像信号が入力され
ていることが検出された場合に、所定の入力操作がなされると、制御部は、一の画像入力
端子に入力されている画像信号に基づく画像を投写する画像投写状態に切り換える。つま
り、プロジェクターは、画像ミュート状態で、一の画像入力端子に画像信号が入力されて
いる場合に、画像入力端子を選択するための所定の入力操作がなされると、画像ミュート
状態から一の画像入力端子に入力されている画像信号に基づく画像を投写する画像投写状
態に切り換わる。これにより、画像ミュート状態から画像投写状態に切り換えるための専
用のキー等を備えなくとも、所定の入力操作によって画像投写状態に切り換えることが可
能となる。即ち画像ミュート状態を解除するための専用のキー等を備える必要がないため
、有益である。
【0011】
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記画像ミュート状態におい
て、前記第2の信号検出部によって前記一の画像入力端子に画像信号が入力されていない
ことが検出され、且つ、前記第1の信号検出部によって前記他の画像入力端子のいずれか
に画像信号が入力されていることが検出された場合に、前記所定の入力操作がなされると
、前記制御部は、前記他の画像入力端子のいずれか1つに入力されている画像信号に基づ
く画像を投写する画像投写状態に切り換えることを特徴とする。
【0012】
このようなプロジェクターによれば、画像ミュート状態において、一の画像入力端子に
画像信号が入力されておらず、且つ、他の画像入力端子に画像信号が入力されている場合
に、画像入力端子を選択するための所定の入力操作がなされると、画像ミュート状態から
他の画像入力端子に入力されている画像信号に基づく画像を投写する画像投写状態に切り
換わる。これにより、画像ミュート状態から画像投写状態に切り換えるための専用のキー
等を備えなくとも、画像投写状態に切り換えることができるため、有益である。また、他
の画像入力端子に入力されている画像信号を検出して画像の投写を行うことができるため
、有益である。
【0013】
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、前記画像ミュート状態におい
て、前記第2の信号検出部によって前記一の画像入力端子に画像信号が入力されていない
ことが検出され、且つ、前記第1の信号検出部によって前記他の画像入力端子のいずれに
も画像信号が入力されていないことが検出された場合に、前記所定の入力操作がなされる
と、前記制御部は、画像信号が入力されていない旨を表す画像を画像投写部に投写させる
画像投写状態に切り換えることを特徴とする。
【0014】
このようなプロジェクターによれば、画像ミュート状態において、一の画像入力端子に
画像信号が入力されておらず、且つ、他の画像入力端子にも画像信号が入力されていない
場合に、画像入力端子を選択するための所定の入力操作がなされると、画像ミュート状態
から画像信号が入力されていない旨を表す画像(以降、「信号未入力画像」と呼ぶ)を投
写する画像投写状態に切り換わる。これにより、画像ミュート状態から画像投写状態に切
り換えるための専用のキー等を備えなくとも、画像投写状態に切り換えることができるた
め、有益である。また、投写するための画像信号が入力されていない旨をユーザーに認識
させることができるため、有益である。
【0015】
[適用例5]本実施形態に係るプロジェクターの制御方法は、画像信号が入力される複
数の画像入力端子と、入力操作がなされる入力操作部と、前記入力操作部になされた所定
の入力操作に基づいて、前記複数の画像入力端子の中からいずれか1つを選択する画像入
力選択部と、前記画像入力選択部が選択した一の画像入力端子に入力されている画像信号
に基づく画像を投写する画像投写部と、を備えたプロジェクターの制御方法であって、前
記画像投写部が前記一の画像入力端子に入力されている前記画像信号に基づく画像を投写
している画像投写状態において、前記入力操作部によって、前記所定の入力操作を受け付
ける入力操作受付ステップと、前記入力操作受付ステップによって前記所定の入力操作が
受け付けられると、前記複数の画像入力端子のうち、前記画像入力選択部が選択した前記
一の画像入力端子以外の他の画像入力端子のいずれかに、画像信号が入力されているか否
かを検出する第1の信号検出ステップと、前記第1の信号検出ステップによって前記他の
画像入力端子のいずれにも画像信号が入力されていないことが検出された場合に、前記画
像投写部による前記画像の投写を停止する画像ミュート状態に切り換える制御ステップと
、を備えることを特徴とする。
【0016】
このようなプロジェクターの制御方法によれば、画像入力端子を選択するための所定の
入力操作が受け付けられた際に、他の画像入力端子に画像信号が入力されていなければ、
画像ミュート状態となる。これにより、画像ミュート状態にするための専用のキー等を備
えなくとも、画像ミュート状態に切り換えることができるため、有益である。
【0017】
また、上述したプロジェクターおよびその制御方法がプロジェクターに備えられたコン
ピューターを用いて構築されている場合には、上記形態および上記適用例は、その機能を
実現するためのプログラム、あるいは当該プログラムを前記コンピューターで読み取り可
能に記録した記録媒体等の態様で構成することも可能である。記録媒体としては、フレキ
シブルディスクやハードディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、
DVD(Digital Versatile Disk)、光磁気ディスク、不揮発性メモリーカード、プロジ
ェクターの内部記憶装置(RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory
)等の半導体メモリー)、及び外部記憶装置(USB(Universal Serial Bus)メモリー
等)等、前記コンピューターが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示すブロック図。
【図2】プロジェクターの状態遷移図。
【図3】プロジェクターの待機状態における処理のフローチャート。
【図4】プロジェクターの画像投写状態における処理のフローチャート。
【図5】プロジェクターの画像ミュート状態における処理のフローチャート。
【図6】信号未入力画像の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、実施形態について説明する。
【0020】
(実施形態)
図1は、本実施形態に係るプロジェクターの概略構成を示すブロック図である。図1を
使用して、プロジェクター1の内部構成について説明する。
【0021】
プロジェクター1は、画像投写部10、制御部20、入力操作部21、光源制御部22
、入力端子群30、画像入力選択部31、画像信号検出部32、画像処理部33、OSD
処理部34等を備えている。
【0022】
画像投写部10は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等の放電型光源や、LE
D(Light Emitting Diode)等の固体光源からなる光源11と、光変調装置としての液晶
ライトバルブ12と、投写光学系としての投写レンズ13と、液晶ライトバルブ12を駆
動するライトバルブ駆動部14とを備えている。
【0023】
液晶ライトバルブ12は、一対の透明基板間に液晶が封入された透過型液晶パネル等に
よって構成される。ライトバルブ駆動部14の駆動によって、液晶ライトバルブ12の各
画素に画像信号に応じた駆動電圧が印加されると、各画素は、画像信号に応じた光透過率
で光源光を透過させる。
【0024】
光源11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12を透過することによって変調
され、変調後の光が投写レンズ13によって投写されることにより、スクリーンSC等に
画像信号に応じた画像が表示される。
【0025】
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、各種データの一時記憶等に用い
られるRAM、および、マスクROMやフラッシュメモリー、FeRAM(Ferroelectri
c RAM:強誘電体メモリー)等の不揮発性のメモリー等(いずれも図示せず)を備え、コ
ンピューターとして機能するものである。制御部20は、CPUが不揮発性のメモリーに
記憶されている制御プログラムに従って動作することにより、プロジェクター1の動作を
統括制御する。
【0026】
入力操作部21は、プロジェクター1に対して各種指示を行うための複数のキー等を備
えている。入力操作部21が備えるキーとしては、電源のオン/オフを行うための「電源
キー」や、画像入力端子を切り換えるための「入力切換キー」、各種設定を行うためのメ
ニュー画面の表示/非表示を切り換える「メニューキー」、メニュー画面におけるカーソ
ルの移動等に用いられる「カーソルキー」、各種設定を決定するための「決定キー」等が
ある。ユーザーが入力操作部21を操作すると、入力操作部21は、ユーザーの操作内容
に応じた操作信号を制御部20に出力する。なお、入力操作部21は、リモコン信号受信
部(図示せず)と遠隔操作が可能なリモートコントローラー(図示せず)を有した構成と
してもよい。この場合、リモートコントローラーは、ユーザーの操作内容に応じた赤外線
等の操作信号を発し、リモコン信号受信部がこれを受信して制御部20に伝達する。
【0027】
光源制御部22は、制御部20の指示に基づいて、光源11に対する電力の供給と停止
とを制御し、光源11の点灯および消灯を切り換える。
【0028】
入力端子群30は、ビデオ再生装置やパーソナルコンピューター、メモリーカード、U
SBストレージ、デジタルカメラ等、図示しない外部の画像供給装置から、各種形式の画
像信号を入力可能な複数の画像入力端子30aを備えている。各画像入力端子30aに入
力された画像信号は、画像入力選択部31に供給される。
【0029】
画像入力選択部31は、複数の画像入力端子30aのうち、制御部20の指示に基づく
1つの画像入力端子30aを選択し、この画像入力端子30aに入力される画像信号を、
画像信号検出部32および画像処理部33に出力する。ユーザーが、入力操作部21に備
わる入力切換キーを操作して所望の画像入力端子30aを指定すると、制御部20は、こ
の画像入力端子30aに入力されている画像信号が、画像信号検出部32および画像処理
部33に出力されるよう、画像入力選択部31に指示をする。以降、画像入力選択部31
が選択した画像入力端子30aを「画像入力端子30s」と呼ぶ。また、画像入力選択部
31が選択した画像入力端子30s以外の他の画像入力端子30aを「他の画像入力端子
30t」と呼ぶ。なお、画像入力端子30sが一の画像入力端子に相当し、他の画像入力
端子30tが他の画像入力端子に相当する。
【0030】
画像信号検出部32は、制御部20の指示に基づいて、画像入力選択部31から入力さ
れる画像信号の有無を検出し、画像入力選択部31が選択した画像入力端子30sに画像
信号が入力されているか否かを検出する。そして、検出結果を制御部20に通知する。
【0031】
画像処理部33は、画像入力選択部31から入力される画像信号を、液晶ライトバルブ
12の各画素の階調を表す画像データに変換する。ここで、変換された画像データは、液
晶ライトバルブ12のすべての画素に対応する複数の画素値によって構成されている。画
素値とは、対応する画素の光透過率を定めるものであり、この画素値によって、各画素か
ら射出する光の強弱(階調)が規定される。また、画像処理部33は、制御部20の指示
に基づき、変換した画像データに対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い
等を調整するための画質調整処理等を行い、処理後の画像データをOSD処理部34に出
力する。
【0032】
さらに、画像処理部33は、制御部20の指示に基づいて、すべての画素の光透過率が
最小となるように、すべての画素値を最小値(0)に設定する処理を行うことができる。
この場合、OSD処理部34には、すべての画素値が0に設定された画像データ、即ち黒
色の無地画像(以降、「ミュート画像」とも呼ぶ)を表す画像データが出力される。この
ように、画像処理部33は、入力された画像信号に基づく画像(以降、「入力画像」とも
呼ぶ)を表す画像データを出力する状態と、ミュート画像を表す画像データを出力する状
態とを、制御部20の指示の応じて切り換えることができる。
【0033】
OSD処理部34は、制御部20の指示に基づいて、メニュー画面やメッセージ画面等
のOSD(オンスクリーンディスプレイ)画像を、画像処理部33から入力される画像デ
ータに重畳する処理を行う。OSD処理部34は、図示しないOSDメモリーを備えてお
り、OSD画像を形成するための図形やフォント等を表すOSD画像データを記憶してい
る。制御部20が、OSD画像の重畳を指示すると、OSD処理部34は、必要なOSD
画像データをOSDメモリーから読み出し、入力画像の所定の位置にOSD画像が重畳さ
れるように、画像処理部33から入力される画像データにこのOSD画像データを合成す
る。OSD画像データが合成された画像データは、ライトバルブ駆動部14に出力される
。なお、制御部20からOSD画像を重畳する旨の指示がない場合には、OSD処理部3
4は、画像処理部33から出力される画像データを、そのままライトバルブ駆動部14に
出力する。
【0034】
ライトバルブ駆動部14が、OSD処理部34から入力される画像データに従って液晶
ライトバルブ12を駆動すると、液晶ライトバルブ12は、画像データに応じた画像を形
成し、この画像が投写レンズ13から投写される。
【0035】
次に、プロジェクター1の状態遷移について説明する。図2は、本実施形態に係るプロ
ジェクター1の状態遷移図である。図2に示すように、プロジェクター1は、待機状態S
T10、画像投写状態ST11、および画像ミュート状態ST12に遷移可能となってい
る。
【0036】
プロジェクター1は、外部からAC100V等の商用電源が供給されると、待機状態S
T10となる。待機状態ST10は、プロジェクター1が、電源オン操作が行われるのを
待機している状態である。待機状態ST10において、電源オン操作が行われると、画像
投写状態ST11に遷移する。
【0037】
画像投写状態ST11は、プロジェクター1が、入力された画像信号に基づく画像を投
写している状態である。画像投写状態ST11において、画像入力選択部31が選択して
いる画像入力端子30s以外の他の画像入力端子30tのいずれにも画像信号が入力され
ていない場合に、入力切換操作、即ち入力操作部21に備わる入力切換キーが押下される
と、プロジェクター1は、画像ミュート状態ST12に遷移する。画像入力端子30s以
外の他の画像入力端子30tのいずれかに画像信号が入力されている場合に、入力切換操
作が行われると、プロジェクター1は、画像入力端子を切り換える。また、画像投写状態
ST11において、電源オフ操作が行われた場合、プロジェクター1は、待機状態ST1
0に遷移する。本実施形態では、入力切換操作が所定の入力操作に相当する。
【0038】
画像ミュート状態ST12は、プロジェクター1が、画像の投写を停止している状態で
ある。本実施形態では、画像ミュート状態ST12では、制御部20が画像処理部33に
指示をして、入力された画像信号に基づく画像データの代わりに、ミュート画像、即ち黒
色の無地画像の画像データを出力して、画像投写部10に投写させる。画像ミュート状態
ST12において、入力切換操作が行われた場合、プロジェクター1は、画像投写状態S
T11に遷移する。また、画像ミュート状態ST12において、電源オフ操作が行われた
場合、プロジェクター1は、待機状態ST10に遷移する。
【0039】
次に、プロジェクター1の各状態における処理と状態遷移について説明する。
図3は、プロジェクター1の待機状態ST10における処理のフローチャートである。
【0040】
待機状態ST10において、制御部20は、入力操作部21に備わる電源キーが押下さ
れ、電源オン操作が行われたか否かを判断する(ステップS101)。電源オン操作が行
われていない場合(ステップS101:NO)、ステップS101をループして、電源オ
ン操作が行われるのを待ち続ける。
【0041】
電源オン操作が行われた場合(ステップS101:YES)、制御部20は、初期処理
を行う(ステップS102)。本実施形態では、初期処理は、CPUの初期化やRAM等
のメモリーの初期化を行う。また、その他のソフトウェアやハードウェアの初期化等も行
われる。このとき、画像入力選択部31は、制御部20の指示に基づいて1つの画像入力
端子30sを選択する。選択される画像入力端子30sは、所定の画像入力端子としても
よいし、前回、プロジェクター1が電源オフされた際に画像入力選択部31が選択してい
た画像入力端子としてもよい。次に、制御部20は、光源制御部22に指示を出して、光
源11を点灯させる(ステップS103)。
【0042】
制御部20は、画像処理部33に指示を出して、画像入力端子30sから入力される画
像信号に基づく画像の投写を開始させる(ステップS104)。そして、制御部20は、
プロジェクター1を画像投写状態ST11に遷移させる(ステップS105)。そして、
待機状態ST10におけるプロジェクター1の処理を終了する。
【0043】
次に、画像投写状態ST11における処理と状態遷移について説明する。
図4は、プロジェクター1の画像投写状態ST11における処理のフローチャートであ
る。
【0044】
画像投写状態ST11において、制御部20は、入力操作部21に備わる入力切換キー
が押下され、入力切換操作が行われたか否かを判断する(ステップS201)。
【0045】
入力切換操作が行われていれば(ステップS201:YES)、制御部20は、画像入
力選択部31および画像信号検出部32に指示を出して、現在、画像入力選択部31が選
択している画像入力端子30s以外の他の画像入力端子30tに、画像信号が入力されて
いるか否かを検出させる(ステップS202)。具体的には、制御部20は、画像入力選
択部31に画像入力端子を切り換えさせて、画像信号検出部32に画像入力選択部31か
ら入力される画像信号の有無を検出させる。そして、制御部20は、画像信号検出部32
から、その検出結果を入力する。このような処理(以降、「信号検索処理」と呼ぶ)を繰
り返すことで、制御部20は、他の画像入力端子30tに画像信号が入力されているか否
かを検出することができる。このときの制御部20、画像入力選択部31および画像信号
検出部32が、第1の信号検出部に相当する。
【0046】
他の画像入力端子30tに画像信号が入力されていれば(ステップS202:YES)
、制御部20は、画像入力選択部31に指示を出して、画像信号が入力されている他の画
像入力端子30tを選択させる(ステップS203)。そして、ステップS201に移行
する。このとき、画像入力選択部31が選択する他の画像入力端子30tは、前記信号検
索処理によって、最初に画像信号が検出された画像入力端子とする。これにより、画像入
力端子の入力切換が行われて、他の画像入力端子30tに入力されている画像信号に基づ
いた画像が、画像投写部10から投写される。なお、画像入力選択部31が選択する他の
画像入力端子30tは、前記信号検索処理によって、最初に画像信号が検出された画像入
力端子としたが、これに限定するものではない。
【0047】
他の画像入力端子30tに画像信号が入力されていなければ(ステップS202:NO
)、制御部20は、画像処理部33に指示を出して、画像信号に基づく画像の投写を停止
させる(ステップS204)。そして、制御部20は、画像処理部33に指示を出して、
ミュート画像、即ち黒色の無地画像の投写を開始させる(ステップS205)。そして、
制御部20は、プロジェクター1を画像ミュート状態ST12に遷移させる(ステップS
206)。そして、画像投写状態ST11におけるプロジェクター1の処理を終了する。
【0048】
入力切換操作が行われていなければ(ステップS201:NO)、制御部20は、入力
操作部21に備わる電源キーが押下され、電源オフ操作が行われたか否かを判断する(ス
テップS207)。電源オフ操作が行われていた場合(ステップS207:YES)、制
御部20は、画像処理部33に指示を出して、画像の投写を停止させる(ステップS20
8)。次に、制御部20は、光源制御部22に指示を出して、光源11を消灯させる(ス
テップS209)。
【0049】
制御部20は、電源オフ処理を行う(ステップS210)。本実施形態では、電源オフ
処理は、プロジェクター1の電源オフに伴って行われる処理を示し、電源オフに対応した
ソフトウェアやハードウェアの処理等を含む。そして、制御部20は、プロジェクター1
を待機状態ST10に遷移させる(ステップS211)。そして、画像投写状態ST11
におけるプロジェクター1の処理を終了する。
【0050】
電源オフ操作が行われていなければ(ステップS207:NO)、制御部20は、その
他の操作が行われたか否かを判断する(ステップS212)。その他の操作が行われてい
れば(ステップS212:YES)、制御部20は、その他の操作に対応した処理を行う
(ステップS213)。そして、ステップS201に移行する。ここで、その他の操作と
は、プロジェクター1の入力操作部21に備わる各種キーの操作を示すが、説明は省略す
る。
【0051】
その他の操作が行われていなければ(ステップS212:NO)、ステップS201に
移行する。
【0052】
次に、画像ミュート状態ST12における処理と状態遷移について説明する。
図5は、プロジェクター1の画像ミュート状態ST12における処理のフローチャート
である。
【0053】
画像ミュート状態ST12において、制御部20は、入力切換操作が行われたか否かを
判断する(ステップS301)。入力切換操作が行われていれば(ステップS301:Y
ES)、制御部20は、画像処理部33に指示を出してミュート画像の投写を停止させる
(ステップS302)。
【0054】
制御部20は、画像入力選択部31および画像信号検出部32に指示を出して、現在、
画像入力選択部31が選択している画像入力端子30sに、画像信号が入力されているか
否かを検出させる(ステップS303)。具体的には、制御部20は、画像信号検出部3
2に画像入力選択部31から入力される画像信号の有無を検出させる。そして、画像信号
検出部32は、その検出結果を制御部20に出力する。これにより、制御部20は、選択
されている画像入力端子30sに画像信号が入力されているか否かを検出することができ
る。このときの制御部20、画像入力選択部31、および画像信号検出部32が、第2の
信号検出部に相当する。
【0055】
選択されている画像入力端子30sに画像信号が入力されていた場合(ステップS30
3:YES)。制御部20は、画像処理部33に指示を出して、選択されている画像入力
端子30sの画像信号に基づく画像の投写を開始させる(ステップS304)。そして、
制御部20は、プロジェクター1を画像投写状態ST11に遷移させる(ステップS30
5)。そして、画像ミュート状態ST12におけるプロジェクター1の処理を終了する。
【0056】
画像入力選択部31が選択している画像入力端子30sに、画像信号が入力されていな
い場合(ステップS303:NO)、制御部20は、画像入力選択部31および画像信号
検出部32に指示を出して、画像入力選択部31が選択している画像入力端子30s以外
の他の画像入力端子30tに画像信号が入力されているか否かを検出させる(ステップS
306)。
【0057】
他の画像入力端子30tに画像信号が入力されていれば(ステップS306:YES)
、制御部20は、画像入力選択部31に指示を出して、画像信号が入力されている他の画
像入力端子30tを選択させる。そして、制御部20は、画像処理部33に指示を出して
、他の画像入力端子30tに入力されている画像信号に基づいた画像の投写を開始させる
(ステップS307)。このとき、画像入力選択部31が選択する他の画像入力端子30
tは、前述した信号検索処理によって、最初に画像信号が検出された画像入力端子とする
。なお、画像入力選択部31が選択する他の画像入力端子30tは、これに限定するもの
ではない。
【0058】
そして、制御部20は、プロジェクター1を画像投写状態ST11に遷移させる(ステ
ップS305)。そして、画像ミュート状態ST12におけるプロジェクター1の処理を
終了する。
【0059】
他の画像入力端子30tに画像信号が入力されていなければ(ステップS306:NO
)、制御部20は、OSD処理部34に指示を出して、画像信号が入力されていない旨を
表す信号未入力画像の投写を開始させる(ステップS308)。このとき、画像入力選択
部31が選択している画像入力端子30sは変更しないものとする。そして、制御部20
は、プロジェクター1を画像投写状態ST11に遷移させる(ステップS305)。そし
て、画像ミュート状態ST12におけるプロジェクター1の処理を終了する。
【0060】
図6は、信号未入力画像G1の説明図である。図6に示すように、信号未入力画像G1
はOSD画像であり、OSDメモリーにOSD画像データとして記憶されている。信号未
入力画像G1の画面の下側には、「画像信号が入力されていません。」という文字列が表
示されている。なお、図を用いた説明は省略するが、信号未入力画像G1が投写されてい
る画像投写状態ST11において、画像入力選択部31が選択している画像入力端子30
sに画像信号が入力されると、制御部20は、OSD処理部34に指示を出して、信号未
入力画像G1の投写を終了させる。そして、制御部20は、画像処理部33に指示を出し
て、画像入力端子30sに入力されている画像信号に基づく画像の投写を開始させる。
【0061】
図5に戻り、入力切換操作が行われていなければ(ステップS301:NO)、制御部
20は、電源オフ操作が行われたか否かを判断する(ステップS309)。電源オフ操作
が行われていた場合(ステップS309:YES)、制御部20は、画像処理部33に指
示を出して、ミュート画像の投写を停止させる(ステップS310)。次に、制御部20
は、光源制御部22に指示を出して、光源11を消灯させる(ステップS311)。
【0062】
制御部20は、電源オフ処理を行う(ステップS312)。そして、制御部20は、プ
ロジェクター1を待機状態ST10に遷移させる(ステップS313)。そして、画像ミ
ュート状態ST12におけるプロジェクター1の処理を終了する。
【0063】
電源オフ操作が行われていなければ(ステップS309:NO)、制御部20は、その
他の操作が行われたか否かを判断する(ステップS314)。その他の操作が行われてい
れば(ステップS314:YES)、制御部20は、その他の操作に対応した処理を行う
(ステップS315)。そして、ステップS301に移行する。
【0064】
その他の操作が行われていなければ(ステップS314:NO)、ステップS301に
移行する。
【0065】
上述したように、プロジェクター1は、待機状態ST10と、画像投写状態ST11と
、画像ミュート状態ST12との間で遷移することができる。
【0066】
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)プロジェクター1は、画像投写状態ST11において、画像入力選択部31が選
択している画像入力端子30s以外の他の画像入力端子30tに画像信号が入力されてい
ない場合に、ユーザーによって入力切換操作が行われると、入力画像の投写を停止してミ
ュート画像を投写する画像ミュート状態ST12に遷移する。これにより、画像投写状態
ST11から画像ミュート状態ST12に切り換えるための専用のキー等(画像ミュート
キーやレンズカバー等)を備えなくとも、入力操作部21に備わる入力切換キーによって
画像ミュート状態ST12に切り換えることができるため、有益である。また、プロジェ
クター1は、専用のキー等を備える必要がないため、製造コストの増加を抑制することが
できる。
【0067】
(2)プロジェクター1は、画像ミュート状態ST12において、画像入力選択部31
が選択している画像入力端子30sに画像信号が入力されている場合に、ユーザーによっ
て入力切換操作が行われると、画像入力端子30sの画像信号に基づいた画像を投写する
画像投写状態ST11に遷移する。これにより、画像ミュート状態ST12から画像投写
状態ST11に切り換えるための専用のキー等を備えなくとも、画像投写状態ST11に
切り換えることが可能となる。つまり、入力切換キーによって画像ミュート状態ST12
を解除することができるため、有益である。
【0068】
(3)プロジェクター1は、画像ミュート状態ST12において、画像入力選択部31
が選択している画像入力端子30sに画像信号が入力されておらず、且つ、他の画像入力
端子30tに画像信号が入力されている場合に、ユーザーによって入力切換操作が行われ
ると、他の画像入力端子30tの画像信号に基づいた画像を投写する画像投写状態ST1
1に遷移する。これにより、画像ミュート状態ST12から画像投写状態ST11に切り
換えるための専用のキー等を備えなくとも、画像投写状態ST11に切り換えることが可
能となる。つまり、入力切換キーによって画像ミュート状態ST12を解除することがで
きるため、有益である。また、画像入力端子30sに画像信号が入力されていなくても、
他の画像入力端子30tに入力されている画像信号を検索して、その画像信号に基づく画
像の投写を行うため、有益である。例えば、画像ミュート状態ST12において、ユーザ
ーが、プロジェクター1に画像信号を供給する画像供給装置を変更し、接続する画像入力
端子を画像入力端子30sから他の画像入力端子30tに変更して画像ミュート状態ST
12を解除した場合などに、直ちに他の画像入力端子30tに入力されている画像信号に
基づく画像を投写することができるため、利便性が高い。
【0069】
(4)プロジェクター1は、画像ミュート状態ST12において、画像入力選択部31
が選択している画像入力端子30sに画像信号が入力されておらず、且つ、他の画像入力
端子30tにも画像信号が入力されていない場合に、ユーザーによって入力切換操作が行
われると、信号未入力画像を投写する画像投写状態ST11に遷移する。これにより、画
像ミュート状態ST12から画像投写状態ST11に切り換えるための専用のキー等を備
えなくとも、画像投写状態ST11に切り換えることが可能となる。つまり、入力切換キ
ーによって画像ミュート状態ST12を解除することができるため、有益である。また、
投写するための画像信号が入力されていない旨をユーザーに認識させることができるため
、有益である。
【0070】
なお、上述した実施形態に限定されず、種々の変更や改良等を加えて実施することが可
能である。変形例を以下に述べる。
【0071】
(変形例1)上記実施形態では、画像ミュート状態ST12において、信号未入力画像
、即ち黒色の無地画像を表示するようにしているが、画像ミュート状態ST12のときに
表示すべき画像は、黒色にも無地にも限定されず、入力画像が不可視(非表示)にさえな
れば、いかなる画像を用いてもよい。
【0072】
(変形例2)上記実施形態では、画像ミュート状態ST12において、光源11を点灯
しているが、画像ミュート状態ST12のときには、光源11を消灯してもよい。
【0073】
(変形例3)上記実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ12を
用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能で
ある。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することに
より、光源から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる

【符号の説明】
【0074】
1…プロジェクター、10…画像投写部、11…光源、12…液晶ライトバルブ、13
…投写レンズ、14…ライトバルブ駆動部、20…制御部、21…入力操作部、22…光
源制御部、30…入力端子群、30a…画像入力端子、31…画像入力選択部、32…画
像信号検出部、33…画像処理部、34…OSD処理部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像信号が入力される複数の画像入力端子と、
入力操作がなされる入力操作部と、
前記入力操作部になされた所定の入力操作に基づいて、前記複数の画像入力端子の中か
らいずれか1つを選択する画像入力選択部と、
前記画像入力選択部が選択した一の画像入力端子に入力されている画像信号に基づく画
像を投写する画像投写部と、
前記複数の画像入力端子のうち、前記画像入力選択部が選択した前記一の画像入力端子
以外の他の画像入力端子のいずれかに、画像信号が入力されているか否かを検出する第1
の信号検出部と、
前記画像投写部により前記画像の投写が行われる画像投写状態と、前記画像投写部によ
る前記画像の投写を停止する画像ミュート状態とを切り換える制御部と、
を備え、
前記画像投写部が前記一の画像入力端子に入力されている前記画像信号に基づく画像を
投写している前記画像投写状態において、前記第1の信号検出部によって前記他の画像入
力端子のいずれにも画像信号が入力されていないことが検出された場合に、前記入力操作
部に前記所定の入力操作がなされると、前記制御部は、前記画像ミュート状態に切り換え
ることを特徴とするプロジェクター。
【請求項2】
請求項1に記載のプロジェクターであって、
前記画像入力選択部が選択している前記一の画像入力端子に、画像信号が入力されてい
るか否かを検出する第2の信号検出部をさらに有し、
前記画像ミュート状態において、前記第2の信号検出部によって前記一の画像入力端子
に画像信号が入力されていることが検出された場合に、前記入力操作部に前記所定の入力
操作がなされると、前記制御部は、前記一の画像入力端子に入力されている画像信号に基
づく画像を投写する画像投写状態に切り換えることを特徴とするプロジェクター。
【請求項3】
請求項2に記載のプロジェクターであって、
前記画像ミュート状態において、前記第2の信号検出部によって前記一の画像入力端子
に画像信号が入力されていないことが検出され、且つ、前記第1の信号検出部によって前
記他の画像入力端子のいずれかに画像信号が入力されていることが検出された場合に、前
記所定の入力操作がなされると、前記制御部は、前記他の画像入力端子のいずれか1つに
入力されている画像信号に基づく画像を投写する画像投写状態に切り換えることを特徴と
するプロジェクター。
【請求項4】
請求項2または3に記載のプロジェクターであって、
前記画像ミュート状態において、前記第2の信号検出部によって前記一の画像入力端子
に画像信号が入力されていないことが検出され、且つ、前記第1の信号検出部によって前
記他の画像入力端子のいずれにも画像信号が入力されていないことが検出された場合に、
前記所定の入力操作がなされると、前記制御部は、画像信号が入力されていない旨を表す
画像を画像投写部に投写させる画像投写状態に切り換えることを特徴とするプロジェクタ
ー。
【請求項5】
画像信号が入力される複数の画像入力端子と、入力操作がなされる入力操作部と、前記
入力操作部になされた所定の入力操作に基づいて、前記複数の画像入力端子の中からいず
れか1つを選択する画像入力選択部と、前記画像入力選択部が選択した一の画像入力端子
に入力されている画像信号に基づく画像を投写する画像投写部と、を備えたプロジェクタ
ーの制御方法であって、
前記画像投写部が前記一の画像入力端子に入力されている前記画像信号に基づく画像を
投写している画像投写状態において、前記入力操作部によって、前記所定の入力操作を受
け付ける入力操作受付ステップと、
前記入力操作受付ステップによって前記所定の入力操作が受け付けられると、前記複数
の画像入力端子のうち、前記画像入力選択部が選択した前記一の画像入力端子以外の他の
画像入力端子のいずれかに、画像信号が入力されているか否かを検出する第1の信号検出
ステップと、
前記第1の信号検出ステップによって前記他の画像入力端子のいずれにも画像信号が入
力されていないことが検出された場合に、前記画像投写部による前記画像の投写を停止す
る画像ミュート状態に切り換える制御ステップと、
を備えることを特徴とするプロジェクターの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−286638(P2010−286638A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−140012(P2009−140012)
【出願日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】