説明

プロジェクタ機能付携帯撮像装置

【課題】撮影者が所望する画像をより簡単に撮影することができるプロジェクタ機能付携帯撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】撮像領域の画像を撮像する撮像部と、画像を投影する投影部と、撮像部で撮像した画像を記憶する記憶部と、を備え、投影部は、撮像部が撮像時に、撮像部が撮像している第1画像、当該第1画像に関連する第2画像、及び、第1画像と第2画像とを合成した第3画像のいずれかを投影画像として、前記撮像領域とは異なる領域に投影し、撮像部は、投影画像を投影したとき、または、投影画像の投影後の第1画像を記憶部に記憶させることで上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクリーンや壁面に画像を投影する画像撮像機能と、画像を撮影する撮影機能とを有するプロジェクタ機能付携帯撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像を撮影する装置する携帯撮像装置としては、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等がある。また、壁面やスクリーンに画像を投影する装置としては、いわゆるプロジェクタがある。このプロジェクタは、商用電源から電力が供給され、所定位置に固定した状態で使用される、いわゆる据え置き型の装置が主流である。この据え置き型のプロジェクタは、固定した状態で、一定箇所の壁面やスクリーンに画像を投影させる。これに対して、近年、プロジェクタとして、小型で持ち運びが容易な携帯型のプロジェクタが提案されている。
【0003】
また、特許文献1には、画像撮像機能と、プロジェクタ機能とを有する携帯電子機器として、被写体像を撮像して画像信号を出力する撮像装置と、光像形成素子に形成された像を投射するプロジェクタ装置と、画像信号の変化を検出する画像変化検出手段と、撮像装置による撮影範囲のうち、画像信号の変化が検出された領域に応じてプロジェクタ装置の動作に関する指示を行う指示手段と、撮像装置により撮像して得た画像を表示可能な表示装置と、表示装置に表示させる表示内容を制御し、指示に対応する表示を表示装置に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする携帯電子機器が記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、プロジェクタにより、タッチパネルやキーボタン上に画像を投影する携帯端末装置が記載されている。特許文献2に記載の携帯端末装置は、タッチパネルの各部にその入力モードの場合に割り当てられた文字、数字、記号等を投影させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−298819号公報
【特許文献2】特開2003−152851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、携帯撮像装置で画像を撮像する場合としては、携帯撮像装置を三脚等で固定し、レリーズタイマー、リモコン等を用いて、被写体として自身も撮影する場合がある。このように、撮影者自身も被写体として画像を撮影する場合は、アングル背景の状態はある程度、自身の思うように調整することができるが、そのアングルに対して自分がどのように写っているかは確認することができない。そのため、背景と自身との位置関係が所望の位置、意図したアングルで撮影できていなかったりすることがある。そのため、所望の画像を取るためには、画像を取る行為と、画像を確認する行為を繰り返し、立ち位置、撮影設定等を調整する必要が生じる。
【0007】
本発明は、被写体となる人物が所望する画像をより簡単に撮影することができるプロジェクタ機能付携帯撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、プロジェクタ機能付携帯撮像装置であって、撮像領域の画像を撮像する撮像部と、画像を投影する投影部と、前記撮像部で撮像した画像を記憶する記憶部と、を備え、前記投影部は、前記撮像部が撮像している第1画像、当該第1画像に関連する第2画像、及び、前記第1画像と前記第2画像とを合成した第3画像のいずれかを投影画像として、前記撮像領域とは異なる領域に投影し、前記撮像部は、前記投影画像を投影したときの前記第1画像、または、前記投影画像の投影後の前記第1画像を前記記憶部に記憶させることを特徴とする。
【0009】
また、前記投影部は、前記撮像部で撮影される被写体となる人物が前記撮像領域から前記投影画像を視認できる領域に、当該投影画像を投影することが好ましい。
【0010】
また、前記投影部により投影する画像と同一の画像を表示する表示部と、前記表示部に表示された前記画像中の位置を指定する操作が入力される操作部と、を備え、前記第2画像は、前記操作部に入力された操作により指定された特定位置を示す画像であることが好ましい。
【0011】
また、前記特定位置を示す画像は、撮像時の被写体となる人物の位置を示唆する画像であることが好ましい。
【0012】
また、前記第2画像は、前記撮像の制御に関連する情報を示す画像を含むことが好ましい。
【0013】
また、前記撮像部は、被写体の個数、被写体の動作、及び、被写体の位置が予め設定された条件を充足すると判定したら、当該条件を充足したとき、または、充足したとき以降に取得した前記第1画像を前記記憶部に記憶させることが好ましい。
【0014】
また、前記撮像部は、前記被写体となる人物と前記特定位置の関係が予め設定された条件を充足したことを検出したら、当該条件を充足したとき或いはそれ以降の前記第1画像を前記記憶部に記憶させることが好ましい。
【0015】
また、前記投影部は、前記投影画像の一部が、前記撮像領域と重複する位置に画像を投影し、前記撮像部は、前記投影画像と撮像領域とが重複した領域において、被写体の個数或いは被写体の動作或いは被写体の位置が予め設定された条件を充足することを検出したら、前記投影部による投影画像の投影を停止させた後に、画像の投影を停止させたとき以降の前記第1画像を前記記憶部に記憶させることが好ましい。
【0016】
また、前記重複した領域は、前記被写体の直下或いはその近傍であることが好ましい。
【0017】
また、前記投影部は、前記重複した領域に、撮像に関する指示を行うためのマークを表示させ、前記撮像部は、前記被写体となる人物が前記マークに対して、予め設定された動作をしたことを検出したら、予め設定された動作の検出時以降の前記第1画像を前記記憶部に記憶させることが好ましい。
【0018】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、プロジェクタ機能付携帯撮像装置であって、撮像領域の画像を撮像する撮像部と、画像を投影する投影部と、前記撮像部で撮像した画像を記憶する記憶部と、を備え、前記投影部は、前記撮像部が撮像している第1画像と、予め記憶されている第2画像とを合成した第3画像を投影画像として、前記撮像領域とは異なる領域に投影し、前記撮像部は、前記投影画像を投影したときの前記第3画像、または、前記投影画像の投影後の前記第3画像を前記記憶部に記憶させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、被写体となる人物が画像を確認しつつ、撮影動作を行うことが可能となり、被写体となる人物が所望する画像を簡単に撮影することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、本実施形態に係る携帯電話装置の概略構成を示す図である。
【図2】図2は、本実施形態に係る携帯電話装置の概略構成を示す図である。
【図3】図3は、図1、図2に示す携帯電話装置の機能の概略構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、照射部の動作を説明する模式図である。
【図5】図5は、照射部を構成するミラーの動作を説明する模式図である。
【図6】図6は、図1に示す携帯電話装置のプロジェクタで画像を表示させている状態を示す説明図である。
【図7】図7は、スキャン方式のプロジェクタにおける描画方法を示す模式図である。
【図8−1】図8−1は、携帯電話装置が有する投影モードの説明図である。
【図8−2】図8−2は、携帯電話装置が有する投影モードの説明図である。
【図9−1】図9−1は、携帯電話装置による投影モードの説明図である。
【図9−2】図9−2は、携帯電話装置による投影モードの説明図である。
【図9−3】図9−3は、携帯電話装置による投影モードの説明図である。
【図10】図10は、携帯電話装置の撮影動作の一例を示すフロー図である。
【図11】図11は、携帯電話装置の撮影動作の一例を説明するための説明図である。
【図12】図12は、携帯電話装置の撮影動作の一例を説明するための説明図である。
【図13】図13は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を示すフロー図である。
【図14−1】図14−1は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【図14−2】図14−2は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【図14−3】図14−3は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【図14−4】図14−4は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【図15−1】図15−1は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【図15−2】図15−2は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【図16−1】図16−1は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【図16−2】図16−2は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【図17−1】図17−1は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【図17−2】図17−2は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【図18−1】図18−1は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【図18−2】図18−2は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【図18−3】図18−3は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【図18−4】図18−4は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、プロジェクタ機能付画像撮像装置(プロジェクタ機能と画像撮像機能を有する携帯電子機器)の一例として、プロジェクタとカメラを備える携帯電話機を取り上げるが、本発明の適用対象は携帯電話機に限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン、ゲーム機、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等に対しても本発明は適用できる。
【0022】
図1、図2は、本実施形態に係る携帯電話装置の概略構成を示す図である。本実施形態に係る携帯電話装置は、図1、図2に示すようなプロジェクタ34を有する携帯電話装置1である。携帯電話装置1は、筐体1Cが複数の筐体で構成される。具体的には、筐体1Cは、第1筐体1CAと第2筐体1CBで開閉可能かつ回動可能に構成される。つまり、携帯電話装置1は、折り畳み式でかつ、折り畳み状態の際に、第1筐体1CAの第2筐体1CBに対面する面を切り替えることができる筐体を有する。なお、携帯電話装置1の筐体は、このような構造に限定されるものではない。
【0023】
第1筐体1CAと第2筐体1CBとは、連結部であるヒンジ機構8で連結されている。ヒンジ機構8で第1筐体1CAと第2筐体1CBとを連結することにより、第1筐体1CA及び第2筐体1CBは、ヒンジ機構8を中心としてともに回動して、互いに遠ざかる方向及び互いに接近する方向(図2の矢印R1で示す方向)に回動できるように構成される。第1筐体1CAと第2筐体1CBとが互いに遠ざかる方向に回動すると携帯電話装置1が開き、第1筐体1CAと第2筐体1CBとが互いに接近する方向に回動すると携帯電話装置1が閉じて、折り畳まれた状態となる(図2の点線で示す状態)。ヒンジ機構8は、さらに、第1筐体1CAの面積が最も大きい面の長手方向を軸として、第1筐体1CAを第2筐体1CBに対して回動できるように構成される。(図1中矢印R2で示す方向)つまり、ヒンジ機構8は、自身を基点として、第1筐体1CAの面積が最も大きい面の長手方向を軸として、第1筐体1CAを回動できるように構成されている。つまり、ヒンジ機構8は、2つの回転軸を有し、それぞれの回転軸を中心として、第1筐体1CAと第2筐体1CBとを回転させることができる。
【0024】
第1筐体1CAには、表示部として、図1に示すディスプレイ2が設けられる。ディスプレイ2は、携帯電話装置1が受信を待機している状態のときに待ち受け画像を表示したり、携帯電話装置1の操作を補助するために用いられるメニュー画像を表示したりする。また、ディスプレイ2の上面には、タッチパネル検出部13Cが配置されており、ユーザの接触を検出する。また、第1筐体1CAには、携帯電話装置1の通話時に音声を出力する出力手段であるレシーバ16が設けられる。また、第1筐体1CAのヒンジ機構8とは反対側には、カメラ36が設けられている。
【0025】
第2筐体1CBには、通話相手の電話番号や、メール作成時等に文字を入力するための操作キー13Aが複数設けられ、また、ディスプレイ2に表示されるメニューの選択及び決定や画面のスクロール等を容易に実行するための方向及び決定キー13Bが設けられる。操作キー13A及び方向及び決定キー13Bは、携帯電話装置1の操作部13を構成する。また、第2筐体1CBには、携帯電話装置1の通話時に音声を受け取る音声取得手段であるマイク15が設けられる。操作部13は、図2に示す、第2筐体1CBの操作面1PCに設けられる。操作面1PCとは反対側の面が、携帯電話装置1の背面1PBである。
【0026】
第2筐体1CBの内部には、アンテナが設けられている。アンテナは、無線通信に用いる送受信アンテナであり、携帯電話装置1と基地局との間で通話や電子メール等に係る電波(電磁波)の送受信に用いられる。また、第2筐体1CBには、マイク15が設けられる。マイク15は、図2に示す、携帯電話装置1の操作面1PC側に配置される。
【0027】
第2筐体1CBのヒンジ機構8とは反対側には、画像投影部であるプロジェクタ34が設けられる。このような構成により、プロジェクタ34によって画像を投影対象物に投影することができ、カメラ36によって画像を撮像することができる。なお、プロジェクタ34の光照射口は、第2筐体1CBの外部に露出しており、カメラ36の撮影レンズは、第1筐体1CAの外部に露出している。
【0028】
図3は、図1、図2に示す携帯電話装置の機能の概略構成を示すブロック図である。図3に示すように、携帯電話装置1は、処理部22と、記憶部24と、送受信部26と、操作部13と、音声処理部30と、表示部33と、プロジェクタ34と、カメラ36とを有する。処理部22は、携帯電話装置1の全体的な動作を統括的に制御する機能を有する。すなわち、処理部22は、携帯電話装置1の各種の処理が、操作部13の操作や携帯電話装置1の記憶部24に記憶されるソフトウェアに応じて適切な手順で実行されるように、送受信部26や、音声処理部30や、表示部33等の動作を制御する。
【0029】
携帯電話装置1の各種の処理としては、例えば、回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成及び送受信、インターネットのWeb(World Wide Web)サイトの閲覧等がある。また、送受信部26、音声処理部30、表示部33等の動作としては、例えば、送受信部26による信号の送受信、音声処理部30による音声の入出力、表示部33による画像の表示等がある。
【0030】
処理部22は、記憶部24に記憶されているプログラム(例えば、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。処理部22は、例えば、マイクロプロセッサユニット(MPU:Micro Processing Unit)で構成され、前記ソフトウェアで指示された手順にしたがって上述した携帯電話装置1の各種の処理を実行する。すなわち、処理部22は、記憶部24に記憶されるオペレーティングシステムプログラムやアプリケーションプログラム等から命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
【0031】
処理部22は、複数のアプリケーションプログラムを実行する機能を有する。処理部22が実行するアプリケーションプログラムとしては、例えば、プロジェクタ34やカメラ36の駆動を制御するアプリケーションプログラムや、各種の画像ファイル(画像情報)を記憶部24から読み出してデコードするアプリケーションプログラム、及びデコードして得られる画像を表示部33に表示させたりプロジェクタ34に投影させたりするアプリケーションプログラム、カメラ36により画像、動画を撮影するアプリケーションプログラム等の複数のアプリケーションプログラムがある。
【0032】
本実施形態において、処理部22は、プロジェクタ制御部(制御部)22a、画像処理部22b、条件判定部22cを有する。プロジェクタ制御部22a、画像処理部22b、条件判定部22cがそれぞれ有する機能は、処理部22及び記憶部24で構成されるハードウェア資源が、処理部22の制御部が割り当てるタスクを実行することにより実現される。ここで、タスクとは、アプリケーションソフトウェアが行っている処理全体、又は同じアプリケーションソフトウェアが行っている処理のうち、同時に実行できない処理単位である。プロジェクタ制御部22aは、プロジェクタ34を制御する。画像処理部22bは、プロジェクタ34に投影させる画像や、表示部33に表示させる画像を生成する。条件判定部22cは、制御条件の分岐を判定する。
【0033】
記憶部24には、処理部22での処理に利用されるソフトウェアやデータが記憶されており、上述した、プロジェクタ34やカメラ36の駆動を制御するアプリケーションプログラムを作動させるタスクや、画像処理用プログラムを作動させるタスクが記憶されている。また、記憶部24には、これらのタスク以外にも、例えば、通信、ダウンロードされた音声データ、あるいは記憶部24に対する制御に処理部22が用いるソフトウェア、通信相手の電話番号やメールアドレス等が記述されて管理するアドレス帳、発信音や着信音等の音声ファイル、ソフトウェアの処理過程で用いられる一時的なデータ等が記憶されている。
【0034】
なお、ソフトウェアの処理過程で用いられるコンピュータプログラムや一時的なデータは、処理部22によって記憶部24に割り当てられた作業領域へ一時的に記憶される。記憶部24は、例えば、不揮発性の記憶デバイス(ROM:Read Only Memory等の不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置等)や、読み書き可能な記憶デバイス(例えば、SRAM:Static Random Access Memory、DRAM:Dynamic Random Access Memory)等で構成される。
【0035】
送受信部26は、アンテナ26aを有し、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式などによる無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。操作部13は、例えば、電源キー、通話キー、数字キー、文字キー、方向キー、決定キー、発信キー等、各種の機能が割り当てられた操作キー13Aと、方向及び決定キー13Bと、ディスプレイ2に表示された画像のどの部分に操作者が接触したかを検出するタッチパネル検出部13Cで構成される。そして、ユーザの操作によりこれらのキー、タッチパネルに入力されると、その操作内容に対応する信号を発生させる。発生した信号は、ユーザの指示として処理部22へ入力される。
【0036】
音声処理部30は、マイク15に入力される音声信号やレシーバ16やスピーカ17から出力される音声信号の処理を実行する。表示部33は、上述したディスプレイ2を有しており、処理部22から供給される映像データに応じた映像や画像データに応じた画像を表示パネルに表示させる。なお、表示部33は、ディスプレイ2に加え、サブディスプレイを有していてもよい。
【0037】
プロジェクタ34は、光源部と、画像データに基づいて前記光源部から射出された光を投影するか否かを切り換える光学系とで構成されている。本実施形態において、プロジェクタ34は、光源部31と、光学系である照射部(描画装置)35と、光形状変更部39と、光照射口32とを含んで構成される。光源部31は、可視光のレーザー光を照射する。可視光領域の光は、短波長側が360nmから400nm以上、長波長側が760nmから830nm以下の光であり、本実施形態において、光源部31は、R(Red)、G(Green)、B(Blue)の3色の光を照射する。
【0038】
照射部35は、光源部31から照射される3色の光を合成するとともに、画像投影対象に照射する。照射部35は、光源部31から射出された光を透過させるか否かを切り換える切り換え素子、及び当該切り換え素子を通過した光をラスター走査させるミラーを含んで構成される。そして、照射部35は、前記ミラーによって光源部31から射出されたレーザー光の角度を変えて、画像投影対象にレーザー光を走査させることで、画像処理部22bが生成した画像を、画像投影対象に投影させる。
【0039】
前記ミラーとしては、例えば、MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーが用いられる。MEMSミラーは、圧電素子を利用してミラーを駆動して、光源部31から照射される可視光を走査し、可視画像を生成する。この場合は、ミラーによって光源部31から照射された光の角度を変えて、画像投影対象の全面に光源部31から照射された光を走査させることで、画像投影対象に可視画像を投影させることができる。このように、プロジェクタ34は、スキャン方式のプロジェクタである。なお、プロジェクタ34の構成は、上述したレーザーを光源部31とするものに限定されるものではない。例えば、プロジェクタ34は、ハロゲンライトや、LED、LDを光源部31とし、LCD(Liquid Crystal Display)や、DMD(Digital Micro-mirror Device)を光学系の照射部35として備える構成のプロジェクタであってもよい。
【0040】
図4は、照射部の動作を説明する模式図である。図5は、照射部を構成するミラーの動作を説明する模式図である。本実施形態において、照射部35を構成するミラー35Mの操作範囲を変更することで、プロジェクタ34の投影領域が変更される。ミラー35Mは、光源部31から出射されたレーザー光の角度を変更させるとともに、図5に示すX軸及びY軸の周りを揺動して(矢印Mx、Myで示す方向)、画像投影対象にレーザー光を走査させる。図4は、Y軸の周りにミラー35Mが揺動することにより(図4の矢印Myで示す方向)、X軸方向にレーザー光を走査させている状態を示すが、ミラー35Mが揺動する角度(揺動角)をα1からα2に変更することで(α1<α2)、画像投影対象におけるレーザー光の走査範囲は、PAaからPAbに変化する。
【0041】
図6は、図1に示す携帯電話装置のプロジェクタで画像を表示させている状態を示す説明図である。上述したように、プロジェクタ34は、光照射口32が携帯電話装置1の筐体の外部に露出している。携帯電話装置1は、プロジェクタ34から画像を投影することで、図6に示すように、プロジェクタ34の画像投影面と対向する位置の画像投影対象(例えば、壁面や床等)のうち、所定の領域(投影領域)PAに画像Pを投影させることができる。
【0042】
図7は、スキャン方式のプロジェクタにおける描画方法を示す模式図である。図3に示す照射部35は、プロジェクタ34の光源部31から照射されたレーザー光の点(光点)DLを、X方向及びY方向に走査させることで、画像Pが、プロジェクタ34の投影領域PA内に描画される。このとき、光点DLは、X方向に往復して走査され、Y方向に対しては一方向に走査される。プロジェクタ34による描画にあたっては、画像Pが長方形である場合、一つの角部から光点DLの走査が開始され、X方向及びY方向に向かって画像Pの全領域を光点DLが走査する。これによって1回の描画が終了し、一つの画像Pが描画される。
【0043】
図8−1、図8−2は、本実施形態に係る携帯電話装置が有する投影モードの説明図である。図8−1が第1の投影モードを示し、図8−2が第2の投影モードを示す。本実施形態に係る携帯電話装置である携帯電話装置1は、画像を投影対象へ投影する態様(投影モード)を少なくとも二つ、すなわち、第1の投影モード及び第2の投影モードの少なくとも二つを有する。第1の投影モードは、図8−1に示すように、携帯電話装置1が備えるプロジェクタ34の光照射口32の、例えば正面に存在する投影対象(例えば壁)等に画像Pwを投影するモードである。第2の投影モードは、図8−2に示すように、携帯電話装置1が備えるプロジェクタ34の光照射口32の、例えば斜め下方、斜め上方に存在する投影対象(例えば床、天井)等に画像Pfを投影するモードである。
【0044】
第1の投影モードは、携帯電話装置1が水平面に載置された状態において、プロジェクタ34の光照射口32から照射される光の照射方向が、光照射口32の正面方向又は水平面に対して斜め上方となる。これによって、プロジェクタ34からは、例えば、光照射口32の正面の壁に画像Pwを投影することになる。第2の投影モードは、携帯電話装置1が水平面に載置された状態において、プロジェクタ34の光照射口32から照射される光の照射方向が、水平面に対して斜め下方となる。これによって、プロジェクタ34からは、例えば、プロジェクタ34が載置されている床に画像Pfを投影することになる。ここで、水平面は、鉛直方向(重力の作用する方向)と直交する面である。なお、画像の投影方向は、光を反射させるミラーの角度を調整することで切り替えることができる。また、投影方向を切り替えた場合、特に第2の投影モードでは、携帯電話装置1からの距離から遠くなるに従って、投影される画像が大きくなり、例えば、矩形の画像が台形となって投影されるため、台形補正を行うことが好ましい。また、ミラーの振動角度や、振動速度を切り替えるようにしてもよい。
【0045】
このように、携帯電話装置1は、第1の投影モード及び第2の投影モードの少なくとも2つを有しているので、プロジェクタ34による画像を、スクリーンや壁のみならず、携帯電話装置1が載置されている机の載置面や床等にも投影できる。これによって、携帯電話装置1が備えるプロジェクタ34の使い勝手が向上する。また、携帯電話装置1を机等に載置したままで、携帯電話装置1の載置面や当該載置面よりも下方に画像を投影できる。これにより、携帯電話装置1を設置し直す必要はない。また、使用者が携帯電話装置1を手に持って光照射口32を下方に向ける必要はない。その結果、携帯電話装置1が備えるプロジェクタ34の使い勝手がさらに向上する。
【0046】
図3に戻り、携帯電話装置1の説明を続ける。カメラ36は、第1筐体1CAのヒンジ機構8とは反対側の端部に配置された撮像機構である。カメラ36は、取得した画像を処理部22の画像処理部22bに送る。
【0047】
次に、図9−1から図9−3を用いて、携帯電話装置による撮影動作について説明する。なお、図9−1から図9−3において、携帯電話装置1は、プロジェクタ34とカメラ36部分のみを示し、他の部分の表示は省略する。また、図9−1及び図9−2に示す携帯電話装置1は、第1筐体1CAと第2筐体1CBとが閉じた状態であり、図9−3に示す携帯電話装置1は、第1筐体1CAと第2筐体1CBとが開いた状態である。
【0048】
図9−1に示すように、携帯電話装置1は、カメラ36による画像の撮影時に、カメラ36で取得した画像をプレビュー画像Pとして、プロジェクタ34により投影する。なお、図9−1に示す例において、プロジェクタ34は、プレビュー画像Pを床に投影させている。プレビュー画像Pとしては、カメラ36により取得した被写体となる人物Hを含む画像が投影される。
【0049】
また、図9−1に示す携帯電話装置1は、プレビュー画像Pを床に投影させたが、投影画像を表示させる領域は、床に限定されない。携帯電話装置1は、画像撮影時に、図9−2に示すように、プロジェクタ34によって天井に向けてプレビュー画像Pを投影させてもよい。なお、プレビュー画像Pも、カメラ36により取得した被写体となる人物H1を含む画像が投影される。なお、プロジェクタ34は、上述したようにミラーの角度を切り替えることで、画像を投影する方向を変更することができる。
【0050】
また、図9−3に示すように、携帯電話装置1は、プロジェクタ34によって、人物Hがいる方向とは反対側の面(本実施形態では、壁)にプレビュー画像Pを投影することもできる。なお、図9−3に示すように、撮影方向(被写体がある方向)とは反対側に画像を投影させる場合は、第1筐体1CAと第2筐体1CBとが開いた状態とする必要がある。また、図9−1から図9−3に示すように携帯電話装置1は、撮影位置にいる被写体となる人物が、画像を見ることができる位置にプレビュー画像を投影する。また、プレビュー画像は、カメラにより画像を撮影する領域とは異なる領域に投影される。
【0051】
次に、図10を用いて、携帯電話装置の撮影時の動作について説明する。ここで、図10は、携帯電話装置の撮影動作の一例を示すフロー図である。なお、下記で説明する処理は、携帯電話装置1の各部で必要な情報を取得し、取得した情報を処理部22のプロジェクタ制御部22a、画像処理部22b、条件判定部22cで処理することにより行われる。まず、操作者の操作により、画像を撮影するモードを起動させる指示が入力される。携帯電話装置1は、起動指示が入力されると、カメラ36を起動し、撮影領域の画像を取得する。さらに、携帯電話装置1は、ステップS12として、投影先を判定する。つまり、携帯電話装置1は、カメラ36で取得した画像を投影する位置、具体的には上、下、後ろのいずれに投影するかを判定する。なお、携帯電話装置1は、処理部22の条件判定部22cで上記処理を行う。また、投影する位置の判定は、操作者により入力される指示に基づいて判定してもよく、予め入力されている条件や、携帯電話装置1の姿勢に基づいて、例えば、姿勢検出センサを用い、筐体が閉じた状態であるか開いた状態であるか、プロジェクタと、カメラとの位置関係がどうなっているか等に基づいて判定してもよい。
【0052】
携帯電話装置1は、ステップS12で画像を下に投影すると判定したら、ステップS14として、プロジェクタ34により、下、具体的には床に向けて画像を投影させる。なお、投影する画像は、カメラ36で取得した画像である。このように、携帯電話装置1は、下に向けて画像を投影することで、図9−1に示すように床にプレビュー画像を投影する。
【0053】
また、携帯電話装置1は、ステップS12で画像を上に投影すると判定したら、ステップS16として、プロジェクタ34により、上、具体的には天井に向けて画像を投影させる。このように、携帯電話装置1は、上に向けて画像を投影することで、図9−2に示すように天井にプレビュー画像を投影する。
【0054】
さらに、携帯電話装置1は、ステップS12で画像を後ろに投影すると判定したら、ステップS20として、プロジェクタ34により、後ろ、具体的には背面の壁に向けて画像を投影させる。このように、携帯電話装置1は、背面の壁に向けて画像を投影することで、図9−3に示すように背面の壁にプレビュー画像を投影する。
【0055】
ステップS14からステップS18で、プレビュー画像を投影している状態で、撮影指示が入力されたら、ステップS22として、画像を撮影する。つまり、携帯電話装置1は、シャッターが押される、レリーズタイマーのカウントダウンが0になったタイミング等でカメラ36が取得した画像を記憶部24に記憶させる。
【0056】
携帯電話装置1は、ステップS22で撮影を行ったら、ステップS24として、プロジェクタ投影モード終了、もしくは、撮影終了であるかを判定する。つまり、プロジェクタの投影を終了させる指示が入力されているか、または、撮影モードを終了する指示があるか(入力されているか)を判定する。
【0057】
携帯電話装置1は、ステップS24で、プロジェクタ投影モード終了、撮影終了のいずれの指示もない(No)と判定したら、ステップS22に進み、撮影を繰り返し、画像を取得する。また、携帯電話装置1は、ステップS24で、プロジェクタ投影モード終了、撮影終了のいずれか一方が入力されている(Yes)と判定したら、ステップS26として、プロジェクタ34の投影を停止し、つまりプレビュー画像の投影を終了して、処理を終了する。なお、プロジェクタ投影モード終了の指示、つまり、プロジェクタ34によるプレビュー画像の投影を終了する指示の場合は、プレビュー画像を表示部33に表示させて、画像の撮影動作は、続けるようにしてもよい。
【0058】
携帯電話装置1は、以上のようにして、画像撮影時にプロジェクタ34によりプレビュー画像を投影することで、被写体となっている人物が画像撮影時にカメラ36により取得している画像の状態を知ることができる。これにより、被写体となっている人物が、どのように写っているかを確認しつつ、立ち位置や姿勢を調整することができる。これにより、被写体となっている人物が満足する画像をより簡単に取得することができる。また、レリーズタイマー(セルフタイマー)を用いて、撮影者が自ら被写体となる場合も、撮影者が被写体となった状態で、プレビュー画像を確認できるため、撮影時に背景との位置関係等を正確に把握することができ、より簡単に所望の画像を取得することができる。これにより、何度も取り直す必要が低減し、効率よく所望の画像を取得することができる。また、人に撮影ボタン(シャッター)を押すのを依頼した場合も、撮影者と被写体の双方でプレビュー画像を見ながら、撮影を行えるため、所望のアングルの画像を取得することができる。また、被写体も撮影時の画像を把握することができるため、撮影後の画像の確認等を省略することができる。
【0059】
さらに、携帯電話装置1のプロジェクタ34により画像を投影させることで、小さな装置で大きな画像を表示させることができる。これにより装置を小型に維持しつつ、被写体が確認可能な画像を表示させることが可能となる。また、1つの携帯可能な装置とすることができる。
【0060】
また、携帯電話装置1は、撮影者が撮影画像の任意の領域を指定し、指定された領域を示す枠をプレビュー画像に投影するようにしてもよい。以下、図11から図13を用いて説明する。ここで、図11及び図12は、携帯電話装置の撮影動作の一例を説明するための説明図であり、図13は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を示すフロー図である。なお、本実施形態では、プレビュー画像をディスプレイ2にも表示させている。また、携帯電話装置1は、ディスプレイ2が外部に向けて配置された姿勢となっている。
【0061】
まず、携帯電話装置1は、撮影モードとなり、カメラ36による画像取得が開始されると、図11に示すように、プレビュー画像がディスプレイ2に表示される。ここで、図11に示す例では、カメラ36は、被写体として山Mがある撮影領域Vの画像を取得しており、ディスプレイ2には、山mの画像が表示されている。このような状態で、操作者は、ディスプレイ2上の領域Aに指fを接触させる。指fが領域Aに接触すると、この接触をタッチパネル検出部13Cが検出し、検出した信号を処理部22に送る。
【0062】
操作者が領域Aを指定すると、携帯電話装置1は、図12に示すように、プロジェクタ34により投影するプレビュー画像Pとして、カメラ36で取得した撮影領域Vの画像に加え、領域Aに対応する領域を囲う枠Aを表示させる。つまり、カメラ36で取得した画像に、枠の画像を合成し、合成した画像をプロジェクタ34により投影する。
【0063】
次に、図13を用いて、携帯電話装置1の動作を説明する。なお、本実施形態では、プレビュー画像は、下方向、つまり床や、地面に投影する設定となっている場合とする。まず、操作者により画像撮影モードの起動の指示が入力されたら、携帯電話装置1は、ステップS30として、カメラ動作開始する。つまり、カメラ36を起動させ、画像を取得する動作を開始する。また、携帯電話装置1は、取得した画像をディスプレイ2に表示させる。なお、携帯電話装置1は、カメラ36で画像を取得した段階で、取得した画像をプロジェクタ34に投影させるようにしてもよい。
【0064】
次に、携帯電話装置1が、ステップS30で画像を取得したら、ステップS32としてユーザが立つ位置の指定を検出する。具体的には、携帯電話装置1は、ディスプレイ2に画像を表示させている状態で、操作者によるタッチパネル検出部13Cへの接触を検出する。携帯電話装置1は、操作者がタッチした領域をユーザが立つ位置の指定として検出する。
【0065】
携帯電話装置1は、ステップS32で立ち位置の指定を検出したら、ステップS34として、ユーザの立ち位置を指すプレビュー画像を表示する。具体的には、ステップS32で取得した位置情報に基づいて、枠の画像を作成し、作成した枠の画像をカメラで取得した画像に合成する。これにより、図12に示すように、ユーザが指定した領域に枠が合成された画像を、プロジェクタ34により投影する。
【0066】
携帯電話装置1は、ステップS34で枠を合成したプレビュー画像を投影している状態で、撮影指示が入力されたら、ステップS36として、画像を撮影する。つまり、携帯電話装置1は、シャッターが押される、レリーズタイマーのカウントダウンが0になったタイミング等でカメラ36が取得した画像を記憶部24に記憶させる。
【0067】
携帯電話装置1は、ステップS36で撮影を行ったら、ステップS38として、プロジェクタ投影モード終了、もしくは、撮影終了であるかを判定する。つまり、プロジェクタ34による画像の投影を終了させる指示が入力されているか、または、撮影モードを終了する指示があるか(入力されているか)を判定する。
【0068】
携帯電話装置1は、ステップS38で、プロジェクタ投影モード終了、撮影終了のいずれの指示もない(No)と判定したら、ステップS36に進み、撮影を繰り返し、画像を取得する。また、携帯電話装置1は、ステップS38で、プロジェクタ投影モード終了、撮影終了のいずれか一方が入力されている(Yes)と判定したら、ステップS40として、プロジェクタ34の投影を停止し、つまりプレビュー画像の投影を終了して、処理を終了する。なお、プロジェクタ投影モード終了の指示、つまり、プロジェクタ34によるプレビュー画像の投影を終了する指示の場合は、プレビュー画像を表示部33に表示させて、画像の撮影動作は、続けるようにしてもよい。
【0069】
このように、携帯電話装置1は、プレビュー画像Pの枠Aを表示させることで、操作者がディスプレイ2を見ながら指定した領域Aの位置を把握することができる。これにより、被写体となる人物Hは、プレビュー画像Pに表示される枠Aと人物h(自身の映像)との位置を把握しながら、自らの立ち位置を変化させることができる。これにより、画像内における所望の立ち位置の基準として指定した領域Aつまり、枠A内に人物Hを簡単に誘導することができる。また、ユーザは、この誘導つまり目印となる枠を参考に自分たちの位置を把握することができるため、短時間で所望の立ち位置へ移動することができる。
【0070】
また、撮影者が被写体になる場合に限定されず、撮影者と被写体とが異なる人物である場合でも、撮影者が意図する領域への被写体の移動の指示もよりわかりやすくすることができる。つまり、被写体となる人物も撮影動作時に確認できるプレビュー画像に枠を表示させることで、口頭で右、左、前、後ろを指定するよりも、自分の立ち位置を簡単に認識することができる。
【0071】
なお、上記実施形態では、枠を人物が立つ領域として表示させたが、枠の大きさ、表示対象は、特に限定されず、操作者の所望の利用方法で、枠を表示させればよい。また、枠に限定されず、種々の画像を表示させることができる。また、プレビュー画像として合成する画像としては枠に限定されず、撮影までのカウントダウンや、撮影条件(画素数、明るさ、残り枚数)等の撮像の制御に関連する情報を示す画像を表示させてもよい。なお、上記実施形態において、プレビュー画像に合成した画像は、撮影画像には、反映させない。つまり、カメラ36が取得した画像、枠を表示させていない画像が記憶部24に撮影画像として記憶される。
【0072】
ここで、上記実施形態では、カメラで撮影した画像、または、カメラで撮影した画像と枠の画像とを合成した画像をプレビュー画像として投影したが、本発明はこれに限定されず、予め取得した画像と、カメラで撮影した画像とを合成してプレビュー画像として投影してもよい。例えば、カメラで取得した人物の画像に予め撮影した背景の画像を合成してプレビュー画像として投影するようにしてもよい。このように予め取得した画像と、カメラで撮影した画像とを合成した画像と投影することで、合成した画像を撮影する場合にも元の画像との位置関係を把握することができ、最適な合成画像を作成することができる。なお、合成画像を取得する場合は、背景がブルー一色となっている、いわゆるブルーバックの領域で撮影を行い、取得画像のうち、ブルーバックとなる領域に背景の画像を合成する方法がある。また、合成画像の撮影を行う前に、合成する被写体以外の被写体、背景が入った状態で撮影を行い、画像を取得する。その後、合成する被写体が入った状態で画像を取得し、取得した画像と合成画像の撮影を行う前に撮影した画像とに画像処理を行い、画像の差分を取ることで、不要な背景を除去し、必要な被写体のみを抽出してもよい。この必要な被写体を抽出した画像と、背景の画像とを組み合わせることでもプレビュー画像を作成することができる。なお、このように合成画像を撮影する場合は、プレビュー画像に表示させた画像を、撮影画像とすることができる。つまり、カメラで取得した画像と、予め準備してある画像とを合成した画像を記憶部に記憶させることができる。
【0073】
ここで、撮影者も被写体として撮影を行う場合は、レリーズタイマーを用いて、シャッターを押した後、一定時間後に撮影を行う方法があるが、本発明はこれに限定されない。以下、シャッターを押す方法、つまり、カメラにより画像を取得する、写真を撮影するタイミングを検出する方法の好適な例について説明する。
【0074】
まず、図14−1から図14−4を用いて一例を説明する。図14−1から図14−4は、それぞれ、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。まず、本例は、図14−1に示すように、携帯電話装置1は、三脚に固定されており、山Mを背景として、人物H、人物H、人物Hと、撮影者でもある人物Hの4人が撮影領域Vに含まれる写真を撮影する場合である。なお、図14−1では、撮影者である人物Hは、携帯電話装置1の操作を行い、人物H、人物H、人物Hが撮影領域V内に入っている。また、携帯電話装置1は、カメラ36により取得した、撮影領域Vの画像、さらには、その画像に必要な画像を合成した画像をプレビュー画像Pとして投影する。
【0075】
このような状態で、撮影者は、カメラ36で取得している画像内において、自身の立ち位置を指定する。具体的には、操作者がディスプレイ2の表示画像の該当位置にタッチし、携帯電話装置1のタッチパネル検出部13Cがそのタッチを検出することで、タッチされた位置を被写体の立ち位置として検出する。なお、本実施形態では、顔の位置として検出する。
【0076】
携帯電話装置1は、被写体の立ち位置を検出したら、図14−2に示すように、カメラで取得した画像に、立ち位置を表示する枠Aを合成したプレビュー画像Pを表示させる。なお、プレビュー画像Pとしては、カメラ36で取得した、山m、人物h、人物h、人物hも表示される。
【0077】
携帯電話装置1は、枠Aが顔の位置として指定された状態で、撮影者が移動し、図14−3に示すように、枠Aに対応する領域に人物hの顔が入ったことを検出したら、その時点における画像を取得する。つまり、枠Aに対応する領域に人物hの顔が入ったことをトリガーとして撮影を行う。なお、枠Aに対応する領域に人物hの顔が入ったか否かの判定は、カメラ36で取得した画像に画像処理を行い、顔抽出を行うことによって判定することができる。なお、携帯電話装置1は、図14−2、図14−3に示すように、撮影前に、既に検出している顔の周りにも枠を表示させるようにしてもよい。
【0078】
このように、指定した領域に人物(の顔)が移動したことを検出したら、画像を撮影するようにすることで、所望の位置に人物が移動した状態の写真を撮影することができる。また、レリーズタイマーを用いた場合は、必要以上に待ち時間があったり、撮影者が間に合わなかったりするが、本例によれば、カメラ36が取得する画像が所定の条件を満たした場合に、画像が取得されるため、より好適なタイミングで画像を撮影することができる。
【0079】
なお、携帯電話装置1は、条件を満たした瞬間に画像を取得してもよいが、条件を満たした瞬間から、所定時間経過後に画像を取得するようにしてもよい。これにより、撮影者が所定位置に移動してから、一定時間準備をすることができる。また、一定時間経過後に撮影を行う場合はプレビュー画像に撮影までの残り時間を表示させるようにしてもよい。なお、この点は、本発明の各例に適用可能である。
【0080】
また、上記例では、枠A内に顔が移動したら、画像の取得(撮影)を行うようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図14−4に示すように、枠Aとして、人物が入る枠全体を指定し、さらに、その枠内に入る人数を指定する。つまり、本実施形態では、4人と指定する。このような状態で、携帯電話装置1が、図14−4に示すように、枠A中に4つの顔があることを検出したら、画像を取得するようにしてもよい。なお、枠を指定せずに、画像内に所定の人数がそろったら、画像を取得するようにしてもよい。
【0081】
また、上記例では、領域指定を行い顔認識で人物がいるかを判定したが、監視カメラ等に使用されている人物解析の技術により、人がいるかを判定するようにしてもよい。ここで、図15−1及び図15−2は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。なお、図15−1及び図15−2に示す例の被写体の構成は、図14−1と同様であるので、説明は省略する。
【0082】
図15−1及び図15−2に示す例では、操作者は、領域と人数(本例では4人)を指定する。携帯電話装置1は、領域と人数が指定されたら、図15−1に示すようにプレビュー画像Pとして、指定された領域に枠Aを表示させる。また、携帯電話装置1は、枠A内の画像の人物解析を行い、枠内にいる人物の数を検出する。なお、図15−1に示す例では、3人と検出される。
【0083】
この状態から、さらに人物Hが移動し、枠Aの中に移動すると、図15−2に示すように、プレビュー画像Pには、枠A内に4人の人物がいる状態となる。この状態になり、携帯電話装置1が、枠A内に4人の人物がいることを検出したら、画像を取得する。このように、人物解析を行うことで、撮影者等が所定の領域に移動するのみで画像の撮影を行うことが可能となる。
【0084】
また、撮影を行うか否かの判定条件として、枠内の人物の状態(姿勢、ポーズ)を加えることもできる。ここで、図16−1及び図16−2は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。なお、図16−1及び図16−2に示す例も被写体の構成は、図14−1と同様であるので、説明は省略する。
【0085】
図16−1及び図16−2に示す例では、操作者は、領域と人数(本例では4人)、さらに、人物の姿勢(ピースをしているポーズ)を指定する。携帯電話装置1は、領域と人数と姿勢が指定されたら、図16−1に示すようにプレビュー画像Pとして、指定された領域に枠Aを表示させる。また、携帯電話装置1は、枠A内の画像の画像解析を行い、枠内にいる人物を検出し、その人物の数と夫々の人物の姿勢を検出する。なお、図16−1に示す例では、3人と検出され、ピースをしていることが検出される。
【0086】
この状態から、さらに人物Hが移動し、枠Aの中に移動すると、図16−2に示すように、プレビュー画像Pには、枠A内にピースをした人物が4人いる状態となる。この状態になり、携帯電話装置1が、枠A内に4人の人物がいること及び、全員がピースをしていることを検出したら、画像を取得する。このように、画像解析を行うことで、撮影者等が所定の領域に移動し、所定の姿勢をするのみで画像の撮影を行うことが可能となる。また、所定の姿勢になった状態で画像を撮影することで、被写体の人物が意図した姿勢となっている画像を取得することができる。
【0087】
さらに、携帯電話装置1は、プレビュー画像に撮影に関わる操作の項目を表示させ、その項目の表示位置に対応する領域に設定された対象物があることを検出したら、その項目の操作を行うようにすることもできる。以下、図17−1及び図17−2を用いて説明する。ここで、図17−1及び図17−2は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。なお、図17−1及び図17−2に示す例も被写体の構成は、図14−1と同様であるので、説明は省略する。また、本例では、設定された対象物として、人物hの手が設定されている。
【0088】
まず、携帯電話装置1は、図17−1に示すように、プレビュー画像Pとして、カメラ36により取得した画像に加え、枠Aと、枠A内に配置された項目100、項目102、項目104の3つの項目を表示させる。なお、項目100は、「ズーム」と表示され、項目102は、「モード」と表示され、項目104は、「撮影」と表示されている。携帯電話装置1は、項目が指定されると、表示されている名称に対応した動作が行われる。なお、「モード」は、撮影モード(夜景、室内、風景等)の変更を行う。また、枠Aは、撮影位置にいる人物が手を出して、届く範囲である。
【0089】
携帯電話装置1は、図17−1に示すプレビュー画像Pが表示されている状態から、図17−2に示すように、操作者となる人物Hが枠A7内に移動し、項目104に対応する領域に手106を移動させ、プレビュー画像P上において、項目104と手106とが重なったことを検出したら、画像を取得する。なお、手の抽出は、画像解析によって行うことができる。
【0090】
このように、操作コマンドをプレビュー画像に表示させ、プレビュー画像上において対象物がその領域に重なった状態であるか否かを判定することでも、被写体は、携帯電話装置1から離れた状態かつ、任意のタイミングで画像の撮影を行うことができる。また、種々の項目を表示させることで、被写体は、撮影領域内で動くだけで、コマンドに表示された操作を行うことができる。これにより、撮影画像の倍率や、撮影モードも変更することができる。
【0091】
上記例では、プレビュー画像を見ながら、操作者が項目に対応する位置に対象物を移動させるようにしたが、カメラでプレビュー画像の一部を撮影するようにし、プレビュー画像に表示させた項目の上に、対象物が移動されたかを検出し、処理を行うようにしてもよい。以下、図18−1から図18−4を用いて説明する。ここで、図18−1から図18−4は、携帯電話装置の撮影動作の他の例を説明するための説明図である。なお、図18−1から図18−4に示す例も、プロジェクタにより画像の投影領域、処理が異なるのみで、被写体の構成は、図14−1と同様である。また、本例では、設定された対象物として、人物hの足が設定されている。
【0092】
まず、図18−1に示すように、携帯電話装置1のプロジェクタ34は、一部が撮影領域Vと重なるようにプレビュー画像Pを投影している。これにより、携帯電話装置1は、プレビュー画像Pの一部の画像をカメラ36により取得することができる。
【0093】
また、携帯電話装置1は、図18−2に示すように、プレビュー画像Pとして、カメラ36により取得した画像に加え、枠Aと、枠A内に配置された項目112、項目114、項目116の3つの項目を表示させる。なお、項目112は、「モード」と表示され、項目114は、「ズーム」と表示され、項目116は、「撮影」と表示されている。携帯電話装置1は、項目が指定されると、表示されている名称に対応した動作が行われる。また、プロジェクタ34は、携帯電話装置1側にカメラ36で取得した画像の上側部分、人物側に、カメラ36で取得した画像の下側部分が配置されるようにプレビュー画像Pを投影している。また、各項目は、人物が足を伸ばして届く領域に表示されている。なお、プレビュー画像Pと撮影領域Vとが重なる部分の全体に対する割合を同一とすることで、撮影画像と投影画像とがずれることを抑制することができる。また、撮影領域Vの画像のうちプレビュー画像Pと重なる部分は、投影しないようにしてもよい。
【0094】
この状態から、図18−3に示すように、人物Hが、足118によりプレビュー画像Pの項目116を踏む。携帯電話装置1は、カメラ36で取得した画像を解析し、項目116が足118により踏まれていることを検出したら、画像の取得(撮影)を行う。また、携帯電話装置1は、図18−4に示すように、プロジェクタ34からはプレビュー画像Pとして何の画像も投影していない状態とした後、画像を取得する。
【0095】
このように、本例では、プロジェクタによって投影された画像を踏むことで、画像の取得を行うことができる。つまりシャッターを押すことができる。また、実際に表示されている画像に対して、入力を行うことができるため、操作の入力位置がわかりやすく、操作者は簡単に操作を行うことができる。
【0096】
また、プレビュー画像の投影を停止してから、つまり何も投影していない状態でカメラによる画像の取得を行うことで、プレビュー画像が撮影した画像に写ることを抑制することができる。また、プロジェクタから出力される光が撮影した画像に影響を与えることも抑制することができる。
【0097】
なお、上述した画像撮影のタイミング等の動作は、いずれもプレビュー画像を表示させつつ、行うことで、処理を簡単にすることができ、ユーザの所望の画像を取得しやすくすることができる。このようにプレビュー画像の表示とともに用いることが好ましいが、図14−1から図16−2に示す例のように、予め条件を入力し、その条件を検出したら自動的に画像を撮影するようにする場合は、プレビュー画像を表示しないで用いることもできる。
【0098】
なお、上記説明においては、プロジェクタ機能付携帯撮像装置である携帯電話装置1は、第1の投影モード及び第2の投影モードの少なくとも2つのモードを備えるものを例としたが、本実施形態に係るプロジェクタ機能付携帯撮像装置は、このような携帯電話装置1に限定されるものではない。例えば、本実施形態に係るプロジェクタ機能付携帯撮像装置が第2の投影モードのみを備えているものであってもよい。また、プロジェクタ34としては、レーザー光をミラーで走査させて画像を投影する機構に限定されず、例えば、投影する画像の画素毎にシャッターを設け、シャッターを開閉させることで画像を投影する機構も用いることができる。
【0099】
また、上記実施形態では、いずれも静止画を取得する場合として説明したが、動作を撮影する場合に用いてもよい。また、上述した画像取得(シャッタを押すタイミング)入力の各例は、動画の撮影の場合は、撮影のスタート、終了の指示の入力に用いることができる。また、上記実施形態では、携帯電話装置として説明したが、無線通信機能を備えないプロジェクタ機能付デジタルカメラ、プロジェクタ機能付デジタルビデオカメラにも用いることができる。
【産業上の利用可能性】
【0100】
以上のように、本発明に係るプロジェクタ機能付携帯撮像装置は、例えば、レリーズタイマー等で撮影者自身も含めた画像を撮影する場合に有用である。
【符号の説明】
【0101】
1 携帯電話装置
13 操作部
22 処理部
22a プロジェクタ制御部
24 記憶部
31 光源部
32 光照射口
33 表示部
34 プロジェクタ
35 照射部
35M ミラー
36 カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像領域の画像を撮像する撮像部と、
画像を投影する投影部と、
前記撮像部で撮像した画像を記憶する記憶部と、を備え、
前記投影部は、前記撮像部が撮像している第1画像、当該第1画像に関連する第2画像、及び、前記第1画像と前記第2画像とを合成した第3画像のいずれかを投影画像として、前記撮像領域とは異なる領域に投影し、
前記撮像部は、前記投影画像を投影したときの前記第1画像、または、前記投影画像の投影後の前記第1画像を前記記憶部に記憶させることを特徴とするプロジェクタ機能付携帯撮像装置。
【請求項2】
前記投影部は、前記撮像部で撮影される被写体となる人物が前記撮像領域から前記投影画像を視認できる領域に、当該投影画像を投影することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ機能付携帯撮像装置。
【請求項3】
前記投影部により投影する画像と同一の画像を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記画像中の位置を指定する操作が入力される操作部と、を備え、
前記第2画像は、前記操作部に入力された操作により指定された特定位置を示す画像であることを特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクタ機能付携帯撮像装置。
【請求項4】
前記特定位置を示す画像は、撮像時の被写体となる人物の位置を示唆する画像であることを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ機能付携帯撮像装置。
【請求項5】
前記第2画像は、前記撮像の制御に関連する情報を示す画像を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のプロジェクタ機能付携帯撮像装置。
【請求項6】
前記撮像部は、被写体の個数、被写体の動作、及び、被写体の位置が予め設定された条件を充足すると判定したら、当該条件を充足したとき、または、充足したとき以降に取得した前記第1画像を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のプロジェクタ機能付携帯撮像装置。
【請求項7】
前記撮像部は、前記被写体となる人物と前記特定位置の関係が予め設定された条件を充足したことを検出したら、当該条件を充足したとき或いはそれ以降の前記第1画像を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ機能付携帯撮像装置。
【請求項8】
前記投影部は、前記投影画像の一部が、前記撮像領域と重複する位置に画像を投影し、
前記撮像部は、前記投影画像と撮像領域とが重複した領域において、被写体の個数或いは被写体の動作或いは被写体の位置が予め設定された条件を充足することを検出したら、前記投影部による投影画像の投影を停止させた後に、画像の投影を停止させたとき以降の前記第1画像を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ機能付携帯撮像装置。
【請求項9】
前記重複した領域は、前記被写体の直下或いはその近傍であることを特徴とする請求項8に記載のプロジェクタ機能付携帯撮像装置。
【請求項10】
前記投影部は、前記重複した領域に、撮像に関する指示を行うためのマークを表示させ、
前記撮像部は、前記被写体となる人物が前記マークに対して、予め設定された動作をしたことを検出したら、予め設定された動作の検出時以降の前記第1画像を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項8に記載のプロジェクタ機能付携帯撮像装置。
【請求項11】
撮像領域の画像を撮像する撮像部と、
画像を投影する投影部と、
前記撮像部で撮像した画像を記憶する記憶部と、を備え、
前記投影部は、前記撮像部が撮像している第1画像と、予め記憶されている第2画像とを合成した第3画像を投影画像として、前記撮像領域とは異なる領域に投影し、
前記撮像部は、前記投影画像を投影したときの前記第3画像、または、前記投影画像の投影後の前記第3画像を前記記憶部に記憶させることを特徴とするプロジェクタ機能付携帯撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図9−3】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14−1】
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【図14−2】
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【図14−3】
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【図14−4】
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【図15−1】
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【図15−2】
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【図16−1】
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【図16−2】
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【図17−1】
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【図17−2】
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【図18−1】
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【図18−2】
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【図18−3】
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【図18−4】
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【公開番号】特開2011−95430(P2011−95430A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−248218(P2009−248218)
【出願日】平成21年10月28日(2009.10.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】