説明

プロファイル生成装置、プロファイル生成方法及びプログラム

【課題】デバイスの色域の減少を抑制しつつ、色再現を向上させたプロファイルを作成する。
【解決手段】プロファイル作成装置は、第1の色空間における第1の色を第2の色空間における第2の色に変換するためのプロファイルを生成する。多次元LUT生成部104は、第1の色が多次元LUTの入力格子点上の値となるような多次元LUTを生成する。プロファイル出力部105は、多次元LUTを用いてプロファイルを生成して出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1の色空間における第1の色を第2の色空間における第2の色に変換するためのプロファイルを生成する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的な異なるデバイス間のカラーマッチングにおいて、RGBデータやCMYKデータである入力データは、入力デバイスに依存しない色空間(以下、PCSと称す)のXYZデータに変換される。出力デバイスの色再現範囲外の色は出力デバイスにより表現されないため、その全ての色が出力デバイスの色再現範囲内に収まるように、入力デバイスに依存しない色空間のデータに変換された入力データに対して色空間圧縮が施される。そして、色空間圧縮が施された後、入力データは入力デバイスに依存しない色空間から出力デバイスに依存する色空間のCMYKデータに変換される。このように、例えば、入力デバイスに依存しないXYZ値(又は、Lab値)を経由することによって、異なるデバイス間のカラーマッチングを実現することができる。
【0003】
一般的なカラーマッチングの技術として、例えば非特許文献1に開示される技術が知られている。非特許文献1に開示される技術においては、プリンタ用プロファイルには、PCSとデバイス依存色との相互変換を行うために、AToBxTagとBToAxTagとが格納されている。AToBxTagはデバイス依存色空間からPCSへの色変換をLUT等で記述したタグであり、BToAxTagはPCSからデバイス依存色空間への色変換をLUT等で記述したタグである。AToBxTagやBtoATagは、マトリクス、1次元LUT、多次元LUTの組合せで構成されており、色変換モジュールはこれらのTagを参照して色変換を行う。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】International Color Consortium,Specification ICC.1:2004−10,(Profile Version 4.2.0.0)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多次元LUTは、間引いたLab格子点に対応するデバイス依存色の値を納めたテーブルである。このため、格子点間のLab値が入力された場合には補間処理が行われ、所望の値が得られない場合があった。例えば、Lab値を入力とする多次元LUTの補間処理では実際に使用できるプリンタの色域が減少してしまうという問題がある。
【0006】
図10において、格子はBtoAxTagの多次元LUTのLab格子を表しており、○点はプリンタのイエローのベタ値(C,M,Y,K)=(0,0,255,0)に対応するLab値1001、実線はプリンタの色域をそれぞれ表している。本来、多次元LUTへLab値1001が入力された際には、出力されるデバイス依存色の値として(C,M,Y,K)=(0,0,255,0)となることが期待される。しかしながら、実際にはLab値1001に対するデバイス依存色の値は、プリンタの色域外の格子点1002、1003とプリンタの色域内の格子点1006、1007によって補間されるため、(C,M,Y,K)=(0,0,255,0)とはならない。これは、プリンタの色域外の格子点1002、1003に対応するデバイス依存色の値が存在しないため、格子点1002、1003が一旦プリンタの色域の最外郭値1004、1005(◆点)へマッピングされ、その点に対応するデバイス依存色の値が格納されているためである。そのため、○点のLab値1001が入力された場合の補間演算の結果は▲点となり、破線のように色域が減少してしまう。
【0007】
また、正確な単色出力が要求されるコーポレートカラーの出力においても、NamedColorプロファイルで指定された重要色(Lab値)を入力とした場合、多次元LUTの補間によって出力値が近似値となるため正確な色再現ができないという問題がある。また、プロファイルの作成において、入力デバイスの色空間をsRGBに限定して、R、G、B、C、M、Yのベタ値や空や肌の色等のRGB値とそれに対応するLab値とを重要色として色設計が行われている。しかし、上記の重要色が入力された場合においても、多次元LUTの補間によって出力値が近似値となるため、正確な色再現ができないという問題がある。
【0008】
そこで、本発明の目的は、デバイスの色域の減少を抑制しつつ、色再現を向上させたプロファイルを作成することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のプロファイル生成装置は、第1の色空間における第1の色を第2の色空間における第2の色に変換するためのプロファイルを生成するプロファイル生成装置であって、前記第1の色が多次元LUTの入力格子点上の値となるような前記多次元LUTを生成する多次元LUT生成手段と、前記多次元LUTを用いて前記プロファイルを生成するプロファイル生成手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、デバイスの色域の減少を抑制しつつ、色再現を向上させたプロファイルを作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1〜第3の実施形態に係るプロファイル作成装置の構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態における色変換プロファイル作成処理を示すフローチャートである。
【図3】プリンタの最外郭点を表すRGB値の測色値(Lab値)を示す図である。
【図4】1次元LUTにおける入力値と出力値との関係を示す図である。
【図5】図2のステップS203の詳細を示すフローチャートである。
【図6】図2のステップS204の詳細を示すフローチャートである。
【図7】NamedColorプロファイルで指定されるLab値の例を示す図である。
【図8】sRGB値やAdobeRGBに対応するLab値の例を示す図である。
【図9】第4の実施形態に係るプロファイル作成装置の構成を示す図である。
【図10】BtoAxTagの多次元LUTのLab格子の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を適用した好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
先ず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態においては、一般的なプロファイルの一例として、PCSがLabであるICCプロファイルのBToAxTagの作成方法について説明する。ここで、ICCプロファイルの多次元LUT(ルックアップテーブル)は、各次元に対して入力格子点が均等に配置される構造になっている。本実施形態は、プリンタの色域が減少することを抑制するために、プリンタの色域の最外郭点の測色値が多次元LUTの入力格子点上の値になるように1次元LUTを生成する。
【0014】
図1は、第1の実施形態に係るプロファイル作成装置の構成を示す図である。重要色入力部101は、プリンタの色域の最外郭点(最外郭値)等の重要色を入力する。格子点情報入力部102は、作成対象のICCプロファイルの1次元LUTや多次元LUTの格子点数等の格子点情報を入力する。1次元LUT生成部103は、入力された重要色や格子点情報に基づいて重要色の値が多次元LUTの入力格子点上の値になるような1次元LUTを生成する。多次元LUT生成部104は、多次元LUTの入力格子点に対応するプリンタのデバイス依存色の値を算出して多次元LUTを生成する。プロファイル出力部105は、生成された1次元LUT及び多次元LUTをICCプロファイルフォーマットに格納し、色変換プロファイルとして出力する。なお、本実施形態に係るプロファイル作成装置は、プロファイル生成装置の適用例となる構成である。また、上記重要色は、第1の色空間における第1の色の例であり、プリンタのデバイス依存色の値は、第2の色空間における第2の色の例である。
【0015】
次に、図2を参照しながら、第1の実施形態における色変換プロファイル作成処理について説明する。図2は、第1の実施形態における色変換プロファイル作成処理を示すフローチャートである。
【0016】
ステップS201において、重要色入力部101は、ユーザの操作に応じて、色変換プロファイルを作成するプリンタの最外郭点等の重要色を入力する。例えば、当該プリンタがRGB系のプリンタである場合、図3に示すような、重要色を表すRGB値の測色値(Lab値)が入力される。図3は、プリンタの最外郭点を表すRGB値の測色値(Lab値)を示す図である。図3においては、図3(a)と図3(b)とで2通りのRGB値に対する測色値(Lab値)を表している。以下では、ステップS201では重要色としてLab値が入力されたものとして説明を行う。なお、重要色の入力点数は任意である。ステップS202において、格子点情報入力部102は、ユーザの操作に応じて、作成対象のICCプロファイルの1次元LUTの格子点数Mと多次元LUTの格子点数Nとを入力する。
【0017】
ステップS203において、1次元LUT生成部103は、入力されたLab値、1次元LUTの格子点数M及び多次元LUTの格子点数Nから、入力されたLab値が多次元LUTの入力格子点上の値になるような1次元LUTを、L値変換用、a値変換用及びb値変換用の3つ生成する。以下、ステップS203の処理について図4及び図5を参照しながら詳細に説明する。ここでは、L値変換用の1次元LUTを生成する場合について説明する。
【0018】
図4は、1次元LUTにおける入力値と出力値との関係を示す図であり、横軸は1次元LUTの入力値、縦軸は1次元LUTの出力値を示している。入力値及び出力値ともにレンジは0から1である。また、縦の格子は1次元LUTの入力格子点を表しており、1/(M−1)の間隔でM本ある。また、横の格子は多次元LUTの入力格子点上の値を表しており、1/(N−1)の間隔でN本ある。図5は、ステップS203の詳細を示すフローチャートである。図5のステップS501において、1次元LUT生成部103は、入力されたLab値のL値を0から1の値に正規化した後、以下の式1を用いて多次元LUTの入力格子点上の値へと変換する。
【0019】
【数1】

【0020】
ここで、INT()は0に近い整数に丸めた値を返す関数、Pは正規化されたL値(図4の×点)であり、P’は多次元LUTの入力格子点上の値(図4の▲点)である。ステップS502において、1次元LUT生成部103は、P値を挟み込む1次元LUTの入力格子点に対応する出力値(図4の●点)を算出する。ここでは、図4の▲点を通る傾き1の直線と、P値を挟み込む入力格子点の交点を算出し、この値をP値を挟み込む入力格子点に対応する出力値とする。ここで、▲点を通る直線であれば傾きの値は隣り合う×点を結んだ直線の傾きとしてもよいし、隣り合う▲点を結ぶ直線の傾きとしてもよく、任意である。
【0021】
ステップS503において、1次元LUT生成部103は、重要色の全点(ここでは、L値の全点)についてステップS501及びS502の処理を実行したか否かを判定する。全てのL値についてステップS501及びS502の処理を実行していない場合、処理はステップS501に戻る。一方、全てのL値についてステップS501及びS502の処理を実行した場合、処理はステップS504に移行する。
【0022】
ステップS504において、1次元LUT生成部103は、その他の1次元LUTの入力格子点に対応する出力値(図4の○点)を算出する。ここでは、ステップS503で算出された●点を繋いだ直線(図4の点線)と、出力値が算出されていない入力格子点との交点を算出し、この値を出力値とする。ここで、両端の●点については入力格子点の最大値と最小値(図4の□点)とを繋いだ直線としている。以上の処理を行うことで、入力されたLab値が多次元LUTの入力格子点上の値になるような1次元LUTを生成することが可能である。1次元LUT生成部103は、以上の処理をa値やb値でも行って1次元LUTを生成する。
【0023】
図2の説明に戻る。ステップS204において、多次元LUT生成部104は、作成された1次元LUTと予め保持されているプリンタの色再現データとから、多次元LUTを生成する。ここで、図6を参照しながら、ステップS204について詳細に説明する。図6は、ステップS204の詳細を示すフローチャートである。
【0024】
ステップS601において、多次元LUT生成部104は、均等格子点(L1、a1、b1)を入力する。ここでは、多次元LUTの格子点数がN点なので、L値が0から100の値をN点で均等に切った値、a値とb値が−128から127をN点で均等に切った値の格子点(N×N×N点)が入力される。ステップS602において、多次元LUT生成部104は、入力した均等格子点(L1、a1、b1)を、ステップS203で生成された1次元LUTの逆関数を用いて変換して(L2、a2、b2)を算出する。
【0025】
ステップS603において、多次元LUT生成部104は、ステップS602で算出した(L2、a2、b2)に色空間圧縮を施し、その値に対応するプリンタのデバイス依存色の値(R、G、B)をプリンタの色再現データから算出する。ステップS604において、多次元LUT生成部104は、全格子点についてステップS601からS603を実行したか否かを判定する。全格子点についてステップS601からS603を実行した場合、処理は終了する。一方、全格子点についてステップS601からS603を実行していない場合、処理はステップS602に戻る。以上の処理により、多次元LUTが生成される。
【0026】
図2の説明に戻る。ステップS205において、プロファイル出力部105は、1次元LUT及び多次元LUTをICCプロファイルフォーマットに格納し、色変換プロファイルとして出力する。
【0027】
以上により、プリンタの色域が減少することを抑制しつつ、色再現を向上させた色変換プロファイルを作成することが可能となる。なお、本実施形態では、PCSにLab値を用いたが、XYZ値であっても同様の結果を得ることができる。
【0028】
次に、第2の実施形態について説明する。正確な単色出力が要求されるコーポレートカラーの出力においても、NamedColorプロファイルで指定された重要色(Lab値)を入力とした場合、多次元LUTの補間によって出力値が近似値となるため、正確な色再現ができないという課題がある。第2の実施形態においては、上記課題を解決するために、ユーザがNamedColorプロファイルで指定されるLab値を入力して、そのLab値が多次元LUTの入力格子点上の値になるように1次元LUTを生成することにより、NamedColorプロファイルで指定されるLab値の色再現を向上させた色変換プロファイルを作成する例について説明する。
【0029】
第2の実施形態に係るプロファイル作成装置は、図1に示した構成と同様であるため、図1と同一符号を使用して以下の説明を行う。また、第2の実施形態に係るプロファイル作成装置の処理は、図2のフローチャートのステップS201以外は第1の実施形態と同一であるため、説明を省略する。第2の実施形態におけるステップS201において、重要色入力部101は、ユーザの操作に応じて、NamedColorプロファイルで指定されるLab値を入力する。ここでは、例えば図7に示すようにNamedColorプロファイルで指定されるLab値が入力される。
【0030】
以上により、第2の実施形態においては、NamedColorプロファイルで指定されるLab値の色再現を向上させた色変換プロファイルを作成することが可能となる。
【0031】
次に、第3の実施形態について説明する。従来、色変換プロファイルの作成において、入力色空間をsRGBに限定して、R、G、B、C、M、Yのベタ値や空や肌の色等のRGB値とそれに対応するLab値を重要色として色設計が行われている。しかし、上記の重要色が入力された場合においても、多次元LUTの補間によって出力値が近似値となるため正確な色再現ができないという課題がある。第3の実施形態においては、上記課題を解決するために、ユーザが重要色を入力して、その重要色が多次元LUTの入力格子点上の値になるように1次元LUTを生成することにより、重要色の色再現を向上させた色変換プロファイルを作成する例について説明する。
【0032】
第3の実施形態に係るプロファイル作成装置は、図1に示した構成と同様であるため、図1と同一符号を使用して以下の説明を行う。また、第2の実施形態に係るプロファイル作成装置の処理は、図2のフローチャートのステップS201以外は第1の実施形態と同一であるため、説明を省略する。第3の実施形態におけるステップS201において、重要色入力部101は、ユーザの操作に応じて、複数のsRGB値に対応するLab値を入力する。例えば、図8(a)に示すようなsRGB値に対応するLab値が入力される。R、G、B、C、M、Yのベタ値や印刷で重要とされる空や肌の色等である。その他の処理は第1の実施形態と同様である。
【0033】
以上により、第3の実施形態においては、重要色の色再現を向上させた色変換プロファイルを作成することが可能となる。なお、本実施形態ではsRGBの例を用いたが、図8(b)で示すようなAdobeRGB等、一般的に使用される標準色空間を用いてもよい。
【0034】
次に、第4の実施形態について説明する。第1〜第3の実施形態においては、多次元LUTの入力格子点が均等である色変換プロファイルを作成する場合について説明したが、1次元LUTを含まない非均等な多次元LUTによって構成される色変換プロファイルであっても構わない。
【0035】
図9は、第4の実施形態に係るプロファイル作成装置の構成を示す図である。重要色入力部901は、プリンタの色域の最外郭点等の重要色を入力する。格子点情報入力部902は、多次元LUTの非均等な入力格子点情報を入力する。多次元LUT作成部903は、入力された重要色及び多次元LUTの入力格子点情報に基づいて、重要色の値が多次元LUTの入力格子点上の値になるような非均等な多次元LUTの入力格子点を生成する。そして、多次元LUT作成部903は、多次元LUTの入力格子点に対応するプリンタのデバイス依存色の値を算出して多次元LUTを生成する。プロファイル出力部905は、生成された多次元LUTをプロファイルフォーマットに格納し、色変換プロファイルとして出力する。
【0036】
なお、第1〜第4の実施形態では、一般的なプロファイルの一例としてICCプロファイルのBToAxTagの作成方法について説明したが、BToAxTagの使用に限定されるものではなく、AToBxTagであっても構わない。また、ICCプロファイル以外でも、少なくとも1次元LUTとそれに続く多次元LUTを持つ色変換プロファイル形式であれば、同様の効果を得ることができる。
【0037】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の色空間における第1の色を第2の色空間における第2の色に変換するためのプロファイルを生成するプロファイル生成装置であって、
前記第1の色が多次元LUTの入力格子点上の値となるような前記多次元LUTを生成する多次元LUT生成手段と、
前記多次元LUTを用いて前記プロファイルを生成するプロファイル生成手段とを有することを特徴とするプロファイル生成装置。
【請求項2】
前記第1の色を前記多次元LUTの入力格子点上の値に変換するための1次元LUTを生成する1次元LUT生成手段を更に有し、
前記多次元LUT生成手段は、前記多次元LUTの格子点を前記1次元LUTに基づいて変換することにより、前記多次元LUTを生成し、前記プロファイル生成手段は、前記1次元LUT及び前記多次元LUTを用いて前記プロファイルを生成することを特徴とする請求項1に記載のプロファイル生成装置。
【請求項3】
前記多次元LUTの入力格子点は、均等に配置されることを特徴とする請求項2に記載のプロファイル生成装置。
【請求項4】
前記多次元LUTの入力格子点は、非均等に配置されることを特徴とする請求項1に記載のプロファイル生成装置。
【請求項5】
前記1次元LUT生成手段は、前記第1の色を挟み込む前記1次元LUTの入力格子点に対応する出力値を算出することを特徴とする請求項2又は3に記載のプロファイル生成装置。
【請求項6】
前記第1の色は、前記プロファイルの作成対象となるデバイスの色域の最外郭値であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のプロファイル生成装置。
【請求項7】
前記第1の色は、NamedColorプロファイルで指定された値であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のプロファイル生成装置。
【請求項8】
前記第1の色は、標準色空間で指定された値であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のプロファイル生成装置。
【請求項9】
前記標準色空間は、sRGB又はAdobeRGBであることを特徴とする請求項8に記載のプロファイル生成装置。
【請求項10】
第1の色空間における第1の色を第2の色空間における第2の色に変換するためのプロファイルを生成するプロファイル生成装置によって実行されるプロファイル生成方法であって、
前記第1の色が多次元LUTの入力格子点上の値となるような前記多次元LUTを生成する多次元LUT生成ステップと、
前記多次元LUTを用いて前記プロファイルを生成するプロファイル生成ステップとを有することを特徴とするプロファイル生成方法。
【請求項11】
第1の色空間における第1の色を第2の色空間における第2の色に変換するためのプロファイルを生成するプロファイル生成装置によって実行されるプロファイル生成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記第1の色が多次元LUTの入力格子点上の値となるような前記多次元LUTを生成する多次元LUT生成ステップと、
前記多次元LUTを用いて前記プロファイルを生成するプロファイル生成ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−175253(P2012−175253A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−33275(P2011−33275)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】