説明

ヘッダ付連包袋の自動箱詰め方法及び装置

【課題】ヘッダ付連包袋を半分の長さに折り畳み、袋の表面を上にして箱詰めする作業を自動化するのに適した折り畳み方法、とそれを実現する装置を提供する。
【解決手段】袋搬送ベルトにより袋の裏面14を上にして搬送されてきたヘッダ付4連包袋を、二番目の袋3と三番目の袋4をバキュームボックス20の袋吸着孔に吸着固定し、折り返し爪21aを上方へ旋回させ、ヘッダ1及び一番目の袋を一番目の袋2と二番目の袋3との間で、上方へ折り返す。次に、折り返し爪21bを上方へ旋回させ、四番目の袋5を三番目の袋4と四番目の袋5との間で、上方へ折り返す。これにより、袋の表面を上にして折り畳まれたヘッダ付連包袋60が完成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッダ付連包袋の自動箱詰め方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、縦型製袋充填包装機或いは横型製袋充填包装機では、ウェブ状の包装材を曲成して縦ヒートシールを施して筒状包装材に成形し、筒状包装材の中に包装物を投入・充填して横ヒートシールを施してピロー包装体のような袋包装体が連続して製造される。連続して製造される袋包装体は、その後、搬送装置で搬送されながら所定の数にグループ化され、段ボール箱に箱詰めされて出荷される。このようなピロー包装体の集積・箱詰め作業は、自動化して行われている。コンベア上で一定数集積され姿勢を整えられた袋のグループは昇降制御される吸引手段により吸引され下方に配置された段ボール箱に上方から挿入される(特許文献1を参照のこと)。
【0003】
ところで、ピロー包装体のバリエーションとしてヘッダ付連包袋がある。ヘッダ付連包袋は、物品を充填した複数の製品袋に空袋からなるヘッダを連設した連包袋である。縦形製袋充填包装機においては、フィルムロールから繰り出された帯状フィルムを製袋した筒状フィルムが下方へ間欠的に搬送され、その筒状フィルムの搬送を停止させた状態で、その筒状フィルムに対し長手方向の縦シールが施されるとともに、その筒状フィルムの搬送方向と交差する方向にエンドシールされた袋部の上方の開放部から菓子類等のばら物食品などからなる物品が所定量単位で供給され、袋部の開放部に対し一対のエンドシールとそれらの間のミシン目とが施される。この動作を複数回繰り返すと、搬送方向で所定間隔毎に形成された各エンドシール間に物品が充填された複数の製品袋が連設される。その後、物品供給装置による物品の供給を休止して筒状フィルムをヘッダ長さだけ搬送した後にその搬送を停止させた状態で、その袋部の開放部に対し一対のエンドシールが施されるとともに、そのエンドシール間において切断される。従って、製品袋の搬送方向最終端側にヘッダを連続させた連包袋を同一包装材により製造することができる(特許文献2の段落2から段落3を参照のこと)。
【0004】
従来、この種のヘッダ付連包袋の箱詰めは自動化されておらず、人手にて折り畳んだ後箱詰めされていた。例えば図8に示すようなヘッダ1と一番目の袋2、二番目の袋3、三番目の袋4、四番目の袋5が、それぞれ横シール10の中間部にミシン目11が入った状態で連続しているヘッダ付4連包袋の場合、折込み方法は図9に示すように袋の裏面14を上にして搬送されてきたヘッダ付連包袋のヘッダ1を内側に折り返した後、連包の中間部である二番目の袋3と三番目の袋4の中間部で上方に折り返して約半分の長さに折り畳んで表面13を上にして箱に入れていた。また、箱詰めの最後に店頭陳列用のフック付台紙61を箱内に置くこともある。図11に示すように、店頭陳列用のフック付台紙61は、吊るしひも62の付いた台紙63にS字フック64を取り付け、このS字フック64にヘッダ付連包袋61を掛けて陳列する部材である。
【0005】
このヘッダ付連包袋を約半分の長さに折り畳み、袋の表面を上にして箱詰めする作業を自動化することが望まれている。しかしながら、従来人手にて行っていた方法をそのまま踏襲して自動化することは不可能である。それは、従来方法で折り畳んだ連包袋を吸引し移動させると図10に示すように、折り畳んだ連包袋の上側の一番目の袋2と二番目の袋3を吸着パッド16,16で吸着し搬送のため持ち上げると、折り畳んであるヘッダ付連包袋が、ばらけてしまうからである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−16580号公報
【特許文献2】特開2009−83894号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、ヘッダ付連包袋を半分の長さに折り畳み、袋の表面を上にして箱詰めする作業を自動化するのに適した折り畳み方法、とそれを実現する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、縦シールの施された袋の裏面を上にした姿勢で搬送されてきたヘッダ付連包袋を、
吸着搬送装置の下方の停止位置で停止させ、前記ヘッダ付連包袋の中央部の複数の袋を下方から吸着して固定保持し、
固定保持されていない前記ヘッダ付連包袋の両端部に位置する1ないし複数の袋をそれぞれ上方へと折り返すことで、商品名や絵柄が印刷された袋の表面を上にして連包数の半分の長さに折り畳み、
前記吸着搬送装置により、折り返された袋の部分を吸着して搬送し、箱に投入することを特徴としたヘッダ付連包袋の自動箱詰め方法である。
【0009】
請求項1の発明であるヘッダ付連包袋の自動箱詰め方法によれば、縦シールの施された袋の裏面を上にした姿勢で搬送されてきたヘッダ付連包袋が、ヘッダ付連包袋の両端部に位置する1ないし複数の袋をそれぞれ上方へと折り返されるので、商品名や絵柄が印刷された袋の表面を上にして連包数の半分の長さに折り畳まれており、上方に折り返された袋の部分を吸着して搬送するので、搬送途中でばらけることがなく、安定した状態で、袋の表面を上にして折り畳まれたヘッダ付連包袋を箱内に投入できる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明に係るものであり、ヘッダ付連包袋の連包数が、4連包の場合は、吸着して固定保持する前記中央部の複数の袋がヘッダから数えて第二番目及び第三番目の2つの袋であり、上方へと折り返す両端部に位置する1ないし複数の袋が、一方の端部においてはヘッダから数えて第四番目の袋であり、他方の端部においてはヘッダ部及びヘッダから数えて第一番目の袋であることすることができる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の発明に係るものであり、ヘッダ付連包袋の連包数が、5連包の場合は、吸着して固定保持する前記中央部の複数の袋がヘッダから数えて第二番目から第四番目までの3つの袋であり、上方へと折り返す両端部に位置する1ないし複数の袋が、一方の端部においてはヘッダから数えて第五番目の袋であり、他方の端部においてはヘッダ部及びヘッダから数えて第一番目の袋であることすることができる。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1の発明に係るものであり、ヘッダ付連包袋の連包数が、6連包の場合は、吸着して固定保持する前記中央部の複数の袋がヘッダから数えて第二番目から第四番目までの3つの袋であり、上方へと折り返す両端部に位置する1ないし複数の袋が、一方の端部においてはヘッダから数えて第五番目の袋及び第六番目の袋であり、他方の端部においてはヘッダ部及びヘッダから数えて第一番目の袋であることすることができる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、上段に吸着搬送装置を備え、中段にヘッダ付連包袋の搬送装置を備え、下段に箱搬送装置を備えた構成のヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置であって、
前記箱搬送装置は、装置内に搬入されてきた箱を搬送し、投入位置で箱を停止させ、ヘッダ付連包袋の投入作業終了後、装置外へ箱を搬出させる機能を備え、
前記ヘッダ付連包袋の搬送装置は、袋の裏面を上にした姿勢で装置内に搬入されてきたヘッダ付連包袋を前記吸着搬送装置の下方まで搬送する二条の搬送ベルトと、該搬送ベルトの間に配置されたヘッダ付連包袋の中央部の複数の袋を下方から吸着して固定保持する袋の固定手段と、前記固定手段の前後に配置された、固定保持されていない前記ヘッダ付連包袋の両端部に位置する1ないし複数の袋をそれぞれ上方へと折り返す二つの折り返し手段とを備え、
前記吸着搬送装置は、前記ヘッダ付連包袋の搬送装置により商品名や絵柄が印刷された表面を上にして連包数の半分の長さに折り畳まれた前記ヘッダ付連包袋を吸着保持し前記箱内へと搬送する機能を備えていることを特徴とするヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置である。
【0014】
請求項5の発明であるヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置は、下段に装置内に搬入された箱を投入位置まで搬送し、投入作業終了後は装置外へと箱を搬出する箱搬送装置と、
二条の搬送ベルトと、該搬送ベルトの間に配置され中央部の袋を下方から吸着固定する袋の固定手段と、前記固定手段の前後に配置された、固定保持されていない前記ヘッダ付連包袋の両端部に位置する1ないし複数の袋をそれぞれ上方へと折り返す二つの折り返し手段とから構成された、装置内に搬入されてきたヘッダ付連包袋を吸着位置まで搬送する搬送装置と、
商品名や絵柄が印刷された袋の表面を上にして連包数の半分の長さに折り畳まれた前記ヘッダ付連包袋を吸着保持し前記箱内へと搬送する吸着搬送装置とにより構成されている。
【0015】
請求項6に記載の発明は、請求項5の発明に係るものであり、前記ヘッダ付連包袋が4連包であり、吸着して固定保持する前記中央部の複数の袋がヘッダから数えて第二番目及び第三番目の2つの袋であり、前記両端部に位置する1ないし複数の袋が、一方の端部においてはヘッダから数えて第四番目の袋であり、他方の端部においてはヘッダ部及びヘッダから数えて第一番目の袋であることを特徴とするヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置である。
【0016】
請求項7に記載の発明は、請求項5の発明に係るものであり、前記ヘッダ付連包袋が5連包であり、吸着して固定保持する前記中央部の複数の袋がヘッダから数えて第二番目から第四番目までの3つの袋であり、前記両端部に位置する1ないし複数の袋が、一方の端部においてはヘッダから数えて第五番目の袋であり、他方の端部においてはヘッダ部及びヘッダから数えて第一番目の袋であることを特徴とするヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置である。
【0017】
請求項8に記載の発明は、請求項5の発明に係るものであり、前記ヘッダ付連包袋が6連包であり、吸着して固定保持する前記中央部の複数の袋がヘッダから数えて第二番目から第四番目までの3つの袋であり、前記両端部に位置する1ないし複数の袋が、一方の端部においてはヘッダから数えて第五番目の袋及び第六番目の袋であり、他方の端部においてはヘッダ部及びヘッダから数えて第一番目の袋であることを特徴とするヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置である。
【0018】
請求項9に記載の発明は、請求項5から請求項8のいずれか一項の発明に係るものであり、前記袋の固定手段がバキュームボックスであり、前記二つの折り返し手段がそれぞれ回動軸を備えた湾曲した折り返し爪であり、それぞれの前記回動軸が同時あるいは時間差をつけて回動することにより前記湾曲した折り返し爪が折り返す袋を下方から押し上げ上方へと折り返す動作を行うことを特徴としたヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置である。
【0019】
請求項10に記載の発明は、請求項5から請求項9のいずれか一項の発明に係るものであり、前記袋の固定手段、前記二つの折り返し手段が、袋の長さまたは連包の数に対応して位置調整が可能であることを特徴とするヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置である。
【0020】
請求項11に記載の発明は、請求項5から請求項10のいずれか一項の発明に係るものであり、前記吸着搬送装置が、複数の吸着パッドを備えた吸着部と、前記吸着部を袋の吸着位置から箱への投入位置まで移動させる搬送部から構成され、前記吸着部は、前記搬送部に対して水平方向に回転自在であり、前記搬送部は袋の搬送方向の前後方向、及び上下方向に移動自在であることを特徴とするヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置である。
【0021】
請求項11の発明であるヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置は、吸着搬送部が複数の吸着パッドを備えた吸着部と、該吸着部を袋吸着位置から箱への投入位置まで移動させる搬送部から構成され、吸着部は水平方向に回転自在であり、該搬送部は、袋の搬送方向の前後方向、及び上下方向に移動自在であるので、機械の中段部に位置するヘッダ付連包袋の搬送装置で折り畳んだヘッダ付連包袋を吸着し、機械の下段に位置する箱搬送装置上の箱まで搬送することができる。さらに、吸着部が搬送部に対して水平方向に回転自在なので、搬送途中で90度または45度回転し折り畳まれたヘッダ付連包袋の向きを変えて箱内に投入することもできる。
【0022】
請求項12に記載の発明は、請求項5から請求項11のいずれか一項の発明に係るものであり、店頭陳列用のフック付台紙などの付属品の投入装置を、前記ヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置内に備えたことを特徴とするヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置である。
【0023】
請求項12の発明であるヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置は、折り畳まれたヘッダ付連包袋の箱詰めの最終工程として店頭陳列用のフック付台紙などの付属品の投入装置を、前記ヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置内に備えることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明のヘッダ付連包袋の自動箱詰め方法及び装置を用いれば、縦シールの施された袋の裏面を上にした姿勢で搬送されてきたヘッダ付連包袋が、ヘッダ付連包袋の両端部に位置する1ないし複数の袋をそれぞれ上方へと折り返されるので、商品名や絵柄が印刷された表面を上にして連包数の半分の長さに折り畳まれており、上方に折り返された袋の部分を吸着して搬送するので、搬送途中でばらけることがなく、安定した状態で、袋の表面を上にして折り畳まれたヘッダ付連包袋を箱内に投入できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】ヘッダ付4連包袋の自動箱詰め方法を説明する図である。
【図2】ヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置の概略図である。
【図3】ヘッダ付4連包袋の自動箱詰め装置の折り畳み装置の概略図である。
【図4】ヘッダ付4連包袋の折り畳みと搬送を説明する図である。
【図5】ヘッダ付連包袋の箱詰めパターンを説明する図である。
【図6】袋長さや連包数の兼用できる折り畳み装置について説明する図である。
【図7】連包数を兼用する場合の折り畳み方と吸着搬送について説明する図である。
【図8】ヘッダ付連包袋を説明する図である。
【図9】従来例の折り畳み方を説明する図である。
【図10】従来例の折り畳みで吸着搬送した場合の状況を説明する図である。
【図11】店頭陳列用フック付台紙を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明のヘッダ付連包袋の自動箱詰め方法及び装置の実施例について図を用いて説明する。まず、図1を用いてヘッダ付4連包袋の折り畳み方を説明する。図1は、ヘッダ付連包袋を機械を用いて箱詰めする場合の方法を説明する図である。袋の裏面14を上側にして搬送されてきたヘッダ1と第一番目の袋2、第二番目の袋3、第三番目の袋4、第四番目の袋5がミシン目11により連結したヘッダ付4連包袋を、袋の表面13を上にして半分の長さに折り畳んで、その折り畳まれたヘッダ付4連包袋を吸着パッド16で吸着し、箱へと搬送する方法について説明する。最初に、ヘッダ1と第一番目の袋2を、第一番目の袋2と第二番目の袋3との間で、上方へ折り返す。これにより、ヘッダ1と第一番目の袋2は、袋の表面13を上側にして第二番目の袋3及び第三番目の袋4の上に折り畳まれる。次に、第四番目の袋5を、第三番目の袋4と第四番目の袋5の間で、上方へ折り返す。これにより、第四番目の袋5は、袋の表面13を上側にして第三番目の袋4に折り畳まれる。このようにして、ヘッダ付4連包袋は、第一番目の袋2と第四番目の袋5が袋の表面13を上にした状態で半分の長さに折り畳まれ、折り畳まれたヘッダ付連包袋60となる。この状態で、上側に位置する第一番目の袋2と第四番目の袋5を空着パッド16で吸着保持し、箱へと搬送すれば、図10に示す従来例のごとく搬送途中で折り畳みが、ばらけることはない。
【0027】
次に、ヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置の実施例について図2から図5を用いて説明する。本実施例のヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置は、ヘッダ付4連包袋の箱詰め装置である。図2に示すように、自動箱詰め装置は、箱搬送装置42とヘッダ付連包袋の折り畳み装置40と吸着搬送装置47の三つの装置から構成される。なお、箱搬送装置42と吸着搬送装置47については、例えば特開2011−16580号公報に示されるように従来公知の技術であるので、詳しい説明は省略し、概略のみ説明する。
【0028】
箱搬送装置42は図2に示すように、箱詰め装置の下段に位置し、機械フレーム下段ベース43の上に設置されたローラコンベヤ44である。ローラコンベヤ44は、箱詰め装置の外部の製函装置により製函され、箱詰め装置内搬入されてきたダンボール箱45を、箱詰め位置まで搬送し、箱詰め工程が終了するまで同位置を保持し、箱詰め工程が終了後、装置外へと搬出する機能を有する。また、本箱詰め装置では、製函機からの箱の供給は、設置条件に応じて、機械の左右及び上流方向の3方向から可能に構成されている。
【0029】
吸着搬送装置47は、図2に示すように、箱詰め装置の上段に位置し、折り畳まれた連包袋を吸着保持する吸着パッド16からなる吸着部48と、吸着部48を支持し吸着位置からダンボール箱45の内部まで移動する搬送部49から構成される。吸着部48は2つの吸着パッド16,16を備え、図示しないブロワ―と配管により接続されており、ブロワ―が動作すると、吸着パッドの開口部から空気が吸引され、折り畳まれたヘッダ付連包袋60を吸着保持することができる。また、吸着部48は搬送部49に対して水平方向に回転自在である。これにより、折り畳まれたヘッダ付連包袋60をダンボール箱45内に投入するときに角度を変えて投入することが可能となっている。搬送部49は、水平面に対して上下する昇降動作と、ヘッダ付連包袋の搬送方向に対して前進・後退動作が可能に構成されている。これにより、吸着搬送装置47は、下降して折り畳まれたヘッダ付連包袋60を吸着保持し、一度上昇してから、ダンボール箱45の上方まで移動し、下降して吸着を解除し、ダンボール箱45内に折り畳まれたヘッダ付連包袋60を投入することができる。また、上記のように吸着部48は搬送部49に対して水平方向に回転自在であるので、折り畳まれたヘッダ付連包袋60を90度あるいは45度回転させて投入することができる。
【0030】
ヘッダ付連包袋の折り畳み装置40について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、ヘッダ付連包袋の折り畳み装置40の構成の概略を示した図であり、図3(a)は側面から見た概略図であり、図3(b)は上面から見た概略図である。ヘッダ付連包袋の折り畳み装置40は、二本の袋搬送ベルト22a,22bとバキュームボックス20と折り返し爪21a,21bとから構成される。二本の袋搬送ベルト22a,22bは、一定の間隔をあけて平行に設置され、袋搬送ベルト22aと袋搬送ベルト22bの間にバキュームボックス20と折り返し爪21a,21bが設置される。袋搬送ベルト22aはプーリ23a,23bに、袋搬送ベルト22bはプーリ23c,23dに、それぞれ巻き掛けられている。プーリ23aと23cは回転軸33aに固定され、プーリ23bと23dは回転軸33bに固定されている。回転軸33aは、支持板27a,27cに回転自在に支持され、回転軸33bは、支持板27b,27dに回転自在に支持されている。支持板27a,27b,27c,27dは、機械フレーム中段ベース35に固定されている。二本の袋搬送ベルト22a,22bは駆動モータ28により駆動プーリ29a,29b、駆動ベルト30からなる駆動伝達機構を介して回転移動し、装置内に搬入されてきたヘッダ付連包袋を所定の位置まで案内し、停止する。所定の位置とは、図4に示すように、ヘッダ付4連包袋の二番目の袋3と三番目の袋4がバキュームボックス20の上部に位置し、四番目の袋5が折り返し付21bの上に位置し、ヘッダ1及び一番目の袋2が折り返し爪21aの上にある位置である。この所定の位置は、袋搬送ベルトの搬入口付近の上方に配設された袋探知センサ31により検出される。袋探知センサ31は光電センサであり、搬入されてきたヘッダ付4連包袋を検出する。ヘッダ付4連包袋がセンサ31の下を通過し終わったら、あるいは通過し終わってから一定時間後に、ヘッダ付4連包袋が所定の位置に達したと判断する。
【0031】
バキュームボックス20は、二本の袋搬送ベルト22a,22bの長手方向の中間部に、巻き掛けられたベルトの内部を貫通するように設置され、袋吸着孔34が二本の袋搬送ベルト22a,22bの間から露出している。バキュームボックス20は、その両端部の下側でバキュームボックス取付け部材32を介して機械フレーム中段ベース35に固定されている。バキュームボックス20は、図示しないブロワ―と連結されており、ブロワ―が動作すると、袋吸着孔34から空気を吸引する。よって、二本の袋搬送ベルト22a,22bによって、ヘッダ付4連包袋が上記の所定の位置が搬送されてきて停止したときにブロワ―を動作させると袋吸着孔34の上方に位置するヘッダ付4連包袋の二番目の袋3と三番目の袋4は、袋吸着孔34に吸引され固定保持される。
【0032】
折り返し爪21a,21bは、二本の袋搬送ベルト22a,22bのバキュームボックス20の近傍に配設されており、その上方に搬送されてきた袋を案内して上方に折り返すための湾曲した棒状の部材である。折り返し爪21a,21bは、回動シャフト24a,24bに固定されている。回動シャフト24a,24bは、ブラケット26a,26b,26c,26dを介してアジャストシャフト56及び支持シャフト59に移動自在に固定されている。支持シャフト59はブラケット26a,26bを貫通しており、ブラケット26a,26bは、支持シャフト59上を摺動自在である。支持シャフト59は、支持部材58により、機械フレーム中段ベース35に固定されている。アジャストシャフト56のブラケット26cとの接触部付近にはネジ部57aが設けてあり、ブラケット26cにもかみ合うねじが施されている。また、アジャストシャフト56のブラケット26dとの接触部付近にはネジ部57bが設けてあり、ブラケット26dにもかみ合うねじが施されている。ネジ部57a,57bは反対方向のネジが施されている。アジャストハンドル55により、アジャストシャフト56が回転すると、ブラケット26c,26dは互いに接近または離反するようにアジャストシャフト56上を螺動する。これにより、折り返し爪21a,21bは、互いに接近する方向、あるいは互いに離反する方向に位置調整が可能となっている。これは、ヘッダ付4連包でも袋長さの異なるものでも兼用して使用できるようにするためである。アジャストシャフト56は、支持部材58により、機械フレーム中段ベース35に固定されている。また、回動シャフト24a,24bの一歩の端部にはロータリーアクチュエータ25a,25bが連結されている。ロータリーアクチュエータ25a,25bは、回動シャフト24a,24bを回動させるための駆動源であり、本実施例ではエア圧式のロータリーアクチュエータを用いている。ロータリーアクチュエータ25a,25bが動作すると、回動シャフト24a,24bが回動し、折り返し爪21a,21bが上方へと旋回する。
【0033】
ヘッダ付連包袋の折り畳み装置40の動作について、図4を用いて説明する。傾斜コンベヤ41(図4では省略、図2を参照のこと)により袋の裏面14を上にした姿勢で装置内に搬入されてきたヘッダ付4連包袋は、袋搬送ベルト22a,22bに受け渡され、ヘッダ付4連包袋がセンサ31の下を通過し終わったら停止する(センサ31については図3を参照のこと)。袋搬送ベルト22a,22bが停止すると同時に、図示しないブロワ―を作動させ、二番目の袋3と三番目の袋4をバキュームボックス20の袋吸着孔34に吸着固定する(吸着孔34については図3を参照のこと)。次に、ロータリーアクチュエータ25aを動作させ折り返し爪21aを上方へ旋回させ、ヘッダ1及び一番目の袋を一番目の袋2と二番目の袋3との間で、上方へ折り返す(ロータリーアクチュエータ25aについては図3を参照のこと)。これにより、ヘッダ1及び一番目の袋2は袋の表面13を上にして二番目の袋3と三番目の袋4の上に折り畳まれる。次に、ロータリーアクチュエータ25aの動作を解除し、折り返し爪21aを元の位置に戻すとともにロータリーアクチュエータ25bを動作させ折り返し爪21bを上方へ旋回させ、四番目の袋5を三番目の袋4と四番目の袋5との間で、上方へ折り返す(ロータリーアクチュエータ25bについては図3を参照のこと)。これにより、四番目の袋5は袋の表面13を上にして三番目の袋4の上に折り畳まれる。次に、ロータリーアクチュエータ25bの動作を解除し、折り返し爪21bを元の位置に戻しブロワ―の作動を解除する。これにより、折り畳まれたヘッダ付連包袋60が完成する。また、ブロワ―は、折り畳まれたヘッダ付連包袋60が完成から吸着パッド16による吸着搬送までの間動作を解除し、それ以外のときは常に動作するようにしてもよい。
【0034】
図2及び図4に示すように、折り畳まれたヘッダ付連包袋60は、上方で待機していた吸着パッド16が下降し、上側に位置する第一番目の袋2と第四番目の袋5を吸着し、ダンボール箱へと搬送される。ダンボール箱60には、所定の個数の折り畳まれたヘッダ付連包袋60が順次搬送される。本実施例の場合、ダンボール箱60への折り畳まれたヘッダ付連包袋の詰め数は3段積で10個である。図5に示すように、1段目と3段目は、吸着時の姿勢から水平に90度回転させた状態で4つ並べ、2段目は吸着時の姿勢のまま2つ並べて置くパターンである。個の詰め数や詰め方のパターンは、任意に設定可能に構成されている。例えば、同じ3段積で10個のパターンであっても、2段目の姿勢を吸着時の姿勢から水平に45度回転させた状態で2つ並べて置くことも可能であり、また、すべて吸着時の姿勢から水平に90度回転させた状態で4つ3段積して12個詰めとすることも可能である。箱詰め工程が終了すると、ダンボール箱45は、箱搬送装置42により装置外へと搬出される。
【0035】
ところで、同じ袋のサイズでも連包数の異なるものを兼用する場合があり得るが、その場合の対応について、説明する連包数の異なるものを兼用する場合に問題になるのは、ヘッダ付連包袋の停止位置、袋の折り返し位置並びに袋の吸着固定位置が大きく変化することである。よってこれらを位置調整可能な構成にすれば、対応が可能となる。その例として図6及び図7を用いて説明する。図6は、異なる連包数の兼用できるヘッダ付連包袋の折り畳み装置40について説明する図であり、図7は異なる連包数を兼用する場合の折り畳み方及び吸着パッド16について説明する図である。
【0036】
図6に示すヘッダ付連包袋の折り畳み装置40は、基本構成は、図3で示したヘッダ付4連包袋の折り畳み装置と同じであるが、連包数の異なるものを兼用するために主要部分が大きく位置調整可能に構成されている。即ち、ヘッダに連結している側の袋を折り返すための折り返し爪21aとそのための吸着固定用バキュームボックス20aをスライド台50aに配設し、ヘッダと反対側の連包端部の袋を折り返すための折り返し爪20bとそのための吸着固定用バキュームボックス20bをスライド台50bに配設し位置調整可能にしてある。スライド台50a,50bは、ともにスライドレール51a,51b上を摺動自在に組み付けられている。スライドレール51a,51bは、機械フレーム中段ベース35に固定されている。これにより、折り返しの位置を大きく調整することが可能である。また、スライド台50a,50bは位置を固定するためのクランプ部材52を備えており、クランプ部材52を有効にすることで、位置を固定することが可能となっている。
【0037】
図7に、3連包から8連包までの折り畳み方と吸着位置が示したが、本発明は、ヘッダ付連包袋を半分の長さに折り畳むものであり、割り切れない奇数の連包数の場合は切り上げて処理している。以下3連包から8連包までの、折り畳み方について列挙する。ヘッダ付3連包袋の場合、三番目の袋4を吸着固定し、ヘッダ1及び一番目の袋2だけを折り返す。ヘッダ付4連包袋の場合は、前述しているので省略する。ヘッダ付5連包袋の場合は、二番目の袋3から四番目の袋5まで、あるいは二番目の袋3と四番目の袋5を吸着固定し、ヘッダ1及び一番目の袋2と五番目の袋6を折り返す。ヘッダ付6連包袋の場合は、二番目の袋3から四番目の袋5まで、あるいは二番目の袋3と四番目の袋5を吸着固定し、ヘッダ1及び一番目の袋2と五番目の袋6及び六番目の袋7を折り返す。ヘッダ付7連包袋の場合は、二番目の袋3から五番目の袋6まで、あるいは二番目の袋3と四番目の袋5を吸着固定し、ヘッダ1及び一番目の袋2と六番目の袋7及び七番目の袋8を折り返す。ヘッダ付8連包袋の場合は、三番目の袋4から六番目の袋7まで、あるいは三番目の袋4と六番目の袋7を吸着固定し、ヘッダ1、一番目の袋2及び二番目の袋3と七番目の袋8及び八番目の袋9を折り返す。
【0038】
上記のように、連包数が増えれば、折り返しの間隔が広がるので、スライド台50a,50bを、間隔が広がるように適宜調整し、連包数が減れば、スライド台50a,50bを互いに接近するように適宜調整すればよい。
【0039】
次に、吸着部48についてであるが、吸着パッド16の取付け口を複数用意しておき、連包数に合わせて、吸着パッド16の取り付ける取付け口を変更し、使用しない取付け口は閉塞栓53で塞いでおけば良い。また、吸着部48そのものを交換するようにしても良い。
【0040】
さらに、本発明のヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置では、図2で示す箱搬出部上方の空間54に、ヘッダ付連包袋の店頭陳列用のフック付台紙の投入装置を設置することが可能である。図11に示すように、店頭陳列用のフック付台紙61は、吊るしひも62の付いた台紙63にS字フック64を取り付け、このS字フック64にヘッダ付連包袋61を掛けて陳列する部材である。
【0041】
以上のように、本発明のヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置を用いれば、縦シールの施された袋の裏面を上にした姿勢で搬送されてきたヘッダ付連包袋が、ヘッダ付連包袋の両端部に位置する1ないし複数の袋をそれぞれ上方へと折り返されるので、商品名や絵柄が印刷された表面を上にして連包数の半分の長さに折り畳まれており、上方に折り返された袋の部分を吸着して搬送するので、搬送途中でばらけることがなく、安定した状態で、表面を上にして折り畳まれたヘッダ付連包袋を箱内に投入することができる。
【符号の説明】
【0042】
1 ヘッダ 2 一番目の袋
3 二番目の袋 4 三番目の袋
5 四番目の袋 6 五番目の袋
7 六番目の袋 8 七番目の袋
9 八番目の袋 10 横シール部
11 ミシン目 12 縦シール部
13 袋の表面 14 袋の裏面
16 吸着パッド
20,20a,20b バキュームボックス
21a,21b 折り返し爪 22a,22b 袋搬送ベルト
23a,23b,23c,23d プーリ 24a、24b 回動シャフト
25a,25b ロータリーアクチュエータ
26a,26b,26c,26d ブラケット
27a,27b,27c,27d 支持板 28 駆動モータ
29a,29b 駆動プーリ 30 駆動ベルト
31 袋探知センサ
32,32a,32b バキュームボックス取付け部材
33a,33b 回転軸 34,34a,34b 袋吸着孔
35 機械フレーム中段ベース
40 ヘッダ付連包袋の折り畳み装置 41 傾斜コンベヤ
42 箱搬送装置 43 機械フレーム下段ベース
44 ローラコンベヤ 45 ダンボール箱
46 ヘッダ付連包袋 47 吸着搬送装置
48 吸着部 49 搬送部
50a,50b スライド台 51a,51b スライドレール
52 クランプ部材 53 閉塞栓
54 箱搬出部上方の空間 55 アジャストハンドル
56 アジャストシャフト 57a,57b ネジ部
58 支持部材 59 支持シャフト
60 折り畳まれたヘッダ付連包袋 61 ヘッダ付連包袋
61 店頭陳列用フック付台紙 62 吊るしひも
63 台紙 64 S字フック


【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦シールの施された袋の裏面を上にした姿勢で搬送されてきたヘッダ付連包袋を、
吸着搬送装置の下方の停止位置で停止させ、前記ヘッダ付連包袋の中央部の複数の袋を下方から吸着して固定保持し、
固定保持されていない前記ヘッダ付連包袋の両端部に位置する1ないし複数の袋をそれぞれ上方へと折り返すことで、商品名や絵柄が印刷された袋の表面を上にして連包数の半分の長さに折り畳み、
前記吸着搬送装置により、折り返された袋の部分を吸着して搬送し、箱に投入することを特徴としたヘッダ付連包袋の自動箱詰め方法。
【請求項2】
前記ヘッダ付連包袋が4連包であり、吸着して固定保持する前記中央部の複数の袋がヘッダから数えて第二番目及び第三番目の2つの袋であり、前記両端部に位置する1ないし複数の袋が、一方の端部においてはヘッダから数えて第四番目の袋であり、他方の端部においてはヘッダ部及びヘッダから数えて第一番目の袋であることを特徴とする請求項1に記載のヘッダ付連包袋の自動箱詰め方法。
【請求項3】
前記ヘッダ付連包袋が5連包であり、吸着して固定保持する前記中央部の複数の袋がヘッダから数えて第二番目から第四番目までの3つの袋であり、前記両端部に位置する1ないし複数の袋が、一方の端部においてはヘッダから数えて第五番目の袋であり、他方の端部においてはヘッダ部及びヘッダから数えて第一番目の袋であることを特徴とする請求項1に記載のヘッダ付連包袋の自動箱詰め方法。
【請求項4】
前記ヘッダ付連包袋が6連包であり、吸着して固定保持する前記中央部の複数の袋がヘッダから数えて第二番目から第四番目までの3つの袋であり、前記両端部に位置する1ないし複数の袋が、一方の端部においてはヘッダから数えて第五番目の袋及び第六番目の袋であり、他方の端部においてはヘッダ部及びヘッダから数えて第一番目の袋であることを特徴とする請求項1に記載のヘッダ付連包袋の自動箱詰め方法。
【請求項5】
上段に吸着搬送装置を備え、中段にヘッダ付連包袋の搬送装置を備え、下段に箱搬送装置を備えた構成のヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置であって、
前記箱搬送装置は、装置内に搬入されてきた箱を搬送し、投入位置で箱を停止させ、ヘッダ付連包袋の投入作業終了後、装置外へ箱を搬出させる機能を備え、
前記ヘッダ付連包袋の搬送装置は、袋の裏面を上にした姿勢で装置内に搬入されてきたヘッダ付連包袋を前記吸着搬送装置の下方まで搬送する二条の搬送ベルトと、該搬送ベルトの間に配置されたヘッダ付連包袋の中央部の複数の袋を下方から吸着して固定保持する袋の固定手段と、前記固定手段の前後に配置された、固定保持されていない前記ヘッダ付連包袋の両端部に位置する1ないし複数の袋をそれぞれ上方へと折り返す二つの折り返し手段とを備え、
前記吸着搬送装置は、前記ヘッダ付連包袋の搬送装置により商品名や絵柄が印刷された袋の表面を上にして連包数の半分の長さに折り畳まれた前記ヘッダ付連包袋を吸着保持し前記箱内へと搬送する機能を備えていることを特徴とするヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置。
【請求項6】
前記ヘッダ付連包袋が4連包であり、吸着して固定保持する前記中央部の複数の袋がヘッダから数えて第二番目及び第三番目の2つの袋であり、前記両端部に位置する1ないし複数の袋が、一方の端部においてはヘッダから数えて第四番目の袋であり、他方の端部においてはヘッダ部及びヘッダから数えて第一番目の袋であることを特徴とする請求項3に記載のヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置。
【請求項7】
前記ヘッダ付連包袋が5連包であり、吸着して固定保持する前記中央部の複数の袋がヘッダから数えて第二番目から第四番目までの3つの袋であり、前記両端部に位置する1ないし複数の袋が、一方の端部においてはヘッダから数えて第五番目の袋であり、他方の端部においてはヘッダ部及びヘッダから数えて第一番目の袋であることを特徴とする請求項3に記載のヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置。
【請求項8】
前記ヘッダ付連包袋が6連包であり、吸着して固定保持する前記中央部の複数の袋がヘッダから数えて第二番目から第四番目までの3つの袋であり、前記両端部に位置する1ないし複数の袋が、一方の端部においてはヘッダから数えて第五番目の袋及び第六番目の袋であり、他方の端部においてはヘッダ部及びヘッダから数えて第一番目の袋であることを特徴とする請求項3に記載のヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置。
【請求項9】
前記袋の固定手段がバキュームボックスであり、前記二つの折り返し手段がそれぞれ回動軸を備えた湾曲した折り返し爪であり、それぞれの前記回動軸が同時あるいは時間差をつけて回動することにより前記湾曲した折り返し爪が折り返す袋を下方から押し上げ上方へと折り返す動作を行うことを特徴とした請求項5から請求項8のいずれか一項に記載のヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置。
【請求項10】
前記袋の固定手段、前記二つの折り返し手段が、袋の長さまたは連包の数に対応して位置調整が可能であることを特徴とする請求項5から請求項9のいずれか一項に記載のヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置。
【請求項11】
前記吸着搬送装置が、複数の吸着パッドを備えた吸着部と、前記吸着部を袋の吸着位置から箱への投入位置まで移動させる搬送部から構成され、前記吸着部は、前記搬送部に対して水平方向に回転自在であり、前記搬送部は袋の搬送方向の前後方向、及び上下方向に移動自在であることを特徴とする請求項5から請求項10のいずれか一項に記載のヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置。
【請求項12】
店頭陳列用のフック付台紙などの付属品の投入装置を、前記ヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置内に備えたことを特徴とする請求項5から請求項11のいずれか一項に記載のヘッダ付連包袋の自動箱詰め装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−245988(P2012−245988A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−117509(P2011−117509)
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(000148162)株式会社川島製作所 (90)
【Fターム(参考)】