ヘッドランプクリーナーの取付構造
【課題】従来のバンパーへの取付ブラケットの取付構造は、ボルトナットを使用することがあるため締め付けトルクの締め付け方向の違いによる捻れ応力が加わり外観上の問題が発生していた。
【解決手段】取付ブラケット1は、バンパー2の爪係止凹部21に係止可能な係止爪3を設け、係止爪3は爪支持部4に支持されており、爪支持部4は両側にクリップ係合溝5を形成するとともに爪支持部撓み防止クリップ7の係止孔72と係止可能な係止突起6と設けており、爪支持部撓み防止クリップ7は、箱状体側面に当接可能な板状体70と、板状体70に設けられ爪支持部にスライド自在に係合する摺動部71と、係止突起によって係止可能な係止孔72を有しており、爪支持部撓み防止クリップ7の板状体70によって爪支持部4を箱状体側面11と平面的に固定するヘッドランプクリーナーの取付構造による。
【解決手段】取付ブラケット1は、バンパー2の爪係止凹部21に係止可能な係止爪3を設け、係止爪3は爪支持部4に支持されており、爪支持部4は両側にクリップ係合溝5を形成するとともに爪支持部撓み防止クリップ7の係止孔72と係止可能な係止突起6と設けており、爪支持部撓み防止クリップ7は、箱状体側面に当接可能な板状体70と、板状体70に設けられ爪支持部にスライド自在に係合する摺動部71と、係止突起によって係止可能な係止孔72を有しており、爪支持部撓み防止クリップ7の板状体70によって爪支持部4を箱状体側面11と平面的に固定するヘッドランプクリーナーの取付構造による。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車のヘッドランプクリーナーの取付構造に関する。詳細には、自動車のバンパーへ取り付けるヘッドランプクリーナーの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のヘッドランプクリーナーの取付構造に関しては、特開2002−264782号(従来技術1)には、「 ブラケット13が、その軸心に対して180度対称位置にある可制撓性を有する爪片13aと爪片からノズルの軸心の周りに90度回転した位置でその軸心に対して180度対称位置にある一対の可撓性を有する当接片13bとを有し、爪片の先端に爪13a'をまた当接片の先端部近傍に当接部13b'を形成し、爪と当接部とのノズルの軸方向の間隔はバンパー4の肉厚に等しいかわずかに小さく、爪片の先端部近傍がバンパーの開口穴4aの内縁に圧接し且つ爪が開口穴の内縁部に表側から係合し、また当接片の先端部がバンパーの開口穴の内縁に圧接し当接部が開口穴の内縁部に裏側から当接するように構成」された自動車のヘッドランプクリーナーの取付構造の開示がある。
【0003】
従来技術1に開示された構造によって「部品点数が削減されてコスト安になり、芯だし、即ち位置決め精度が向上し、取付け時の作業性が大幅に向上する」という効果がある。
【0004】
特開2003−182536号(従来技術2)には、「バンパーへの取付手段を設けることによってピストンとバンパーとの間の位置ズレが生じないようにすると共に、バンパーへの取付を容易に行うことが出来るようにすることを課題」とした「 先端にノズルカバー27と噴射ノズル26を有するピストン8、9と、上記ピストンをバンパー36に対して出し入れするシリンダ3とを備え、上記バンパーには矩形状の係合切欠37aを有するほぼ矩形状の取付孔37を設け、上記シリンダには上記取付孔に固定されるほぼ矩形筒状の固定接触端部40を有するブラケット38を設け、上記固定接触端部の4辺のうちの一対の辺45には、上記取付孔から外側方向に突出して係合切欠の縁表面に係合する爪部46cと、上記係合切欠に嵌合して取付孔の面上3方向への位置決めを為す係合板部46aとを有する係合位置決め部46を設け、他の一対の辺47は取付孔より開口幅が広く、取付孔の内側に直接接触して上記爪部と共にバンパーを挟持する接触端部としたヘッドランプクリーナー1の取付構造」の開示がある。
【0005】
更に従来技術2は、「固定接触端部の4辺のうちの一対の辺45には爪部46cと係合位置決め部46を設ける」が、「一対の辺45にはそれぞれ前端に達する2条のスリット45a、45aが形成され、2条のスリット45a、45aの間に係合位置決め部46が形成される[従来技術0032欄参照]。
【特許文献1】特開2002−264782号公報
【特許文献2】特開2003−182536号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術1では、2つの対向する爪片13aと、爪片13aから90度の角度にある当接部13b'を形成し、爪片13aと当接部13bとのノズルの軸方向の間隔はバンパー4の肉厚に等しいかわずかに小さく形成し、これによってバンパーを挟み込んでクリーナー本体をバンパーへ取り付ける構造であるが、爪片13aと当接部13bが90度の角度を持って挟み込んでいるため、挟み込む強度が不足して自動車走行時の振動や軽い衝突で外れ易い課題があった。
【0007】
また、図9及び図10に図示される従来技術2では、クリーナー本体は取付ブラケット8の爪部80によってバンパーBUに取り付けられているが、爪部80は、一対の辺45に形成された2条のスリット83、83間に形成された係合位置決め部84の先端に形成されているため、係合位置決め部84は撓みやすく自動車走行時の振動や軽い衝突で爪部80がバンパーBUの取付孔から外れ易い課題があった。そのため、従来技術2では取付ブラケット8の爪部80の他に取付ブラケット8の高さ方向に設けられたケースナット81によってバンパーフランジBF等の車体の一部にボルトナット82を使用して取り付け固定する必要があった。そのため取付ねじであるボルトナット82の締め付けトルクの締め付け方向の違いによる捻れ応力が加わり、外観上の問題が発生しそれが車両の開発の度に課題となっていた。
【0008】
更に、従来技術2の「ヘッドランプクリーナーの取付構造」であると取付の位置決めが、バンパーに開けられた取付孔のみが基準となるのではなく、バンパーフランジの取付位置が高さ方向の基準となり2つの基準があるため位置決め作業に難しさがあった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、クリーナー本体を取付ブラケットによってバンパーに取り付けるヘッドランプクリーナーの取付構造において、
バンパーに取付孔を形成するとともに取付孔には爪係止凹部を形成し、
クリーナー本体の取付ブラケットは、バンパーの取付孔の爪係止凹部にそれぞれ係止可能な係止爪を設け、係止爪は爪支持部に支持されており、爪支持部は、両側にクリップ係合溝を形成するとともに爪支持部撓み防止クリップの係止孔と係止可能な係止突起と設けており、
取付ブラケットとは別体である爪支持部撓み防止クリップは、爪支持部と、爪支持部が設けられている箱状体側面に当接可能な板状体と、板状体に設けられ爪支持部にスライド自在に係合する摺動部と、係止突起によって係止可能な係止孔を有しており、
取付ブラケットの係止爪をバンパーの爪係止凹部へ係止した後、爪支持部に爪支持部撓み防止クリップの摺動部を係合させ、爪支持部の係止爪方向へ摺動させて爪支持部撓み防止クリップの係止孔に爪支持部の係止突起を係止させて板状体によって爪支持部を箱状体側面と平面的に固定することを特徴とするヘッドランプクリーナーの取付構造を提案する。
【0010】
また、クリーナー本体を取付ブラケットによってバンパーに取り付けるヘッドランプクリーナーの取付構造において、
バンパーに取付孔を形成するとともに、取付孔はその対向する2辺に爪係止凹部を形成し、
クリーナー本体の取付ブラケットは、箱状体からなり、箱状体の対向する側面にバンパーの取付孔の爪係止凹部にそれぞれ係止可能な2つの係止爪を設け、少なくとも1つの係止爪は爪支持部に支持されており、爪支持部は、両側にクリップ係合溝を形成するとともに爪支持部撓み防止クリップの係止孔と係止可能な係止突起と設けており、
取付ブラケットとは別体である爪支持部撓み防止クリップは、爪支持部と、爪支持部が設けられている箱状体側面に当接可能な板状体と、板状体に設けられ爪支持部にスライド自在に係合する摺動部と、係止突起によって係止可能な係止孔を有しており、
取付ブラケットの1つの係止爪をバンパーの1つの爪係止凹部へ係止した後、爪支持部に支持される他の係止爪をバンパーの他の爪係止凹部へ係止し、爪支持部に爪支持部撓み防止クリップの摺動部を係合させ、爪支持部の係止爪方向へ摺動させて爪支持部撓み防止クリップの係止孔に爪支持部の係止突起を係止させて板状体によって爪支持部を箱状体側面と平面的に固定することを特徴とするヘッドランプクリーナーの取付構造を提案する。
【0011】
更に、取付ブラケットが、バンパー取付面が開放された箱状体からなり、一方の係止爪は箱状体の一側面に支持されており、他方の係止爪は爪支持部に支持されている0009欄又0010欄に記載のヘッドランプクリーナーの取付構造を提案する。
【0012】
更にまた、取付ブラケットが、バンパー取付面が開放された箱状体からなり、2つの係止爪とも爪支持部に支持されている0009欄又0010欄に記載のヘッドランプクリーナーの取付構造を提案する。
【0013】
更に、爪支持部撓み防止クリップの摺動部が、爪支持部と箱状体側面の双方に摺動可能な溝を有する摺動部である0009欄又は0010欄又は0011欄又は0012欄に記載のヘッドランプクリーナーの取付構造を提案する。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、取付箇所がバンパーの取付孔一箇所ですみ、高さ方向基準であったボルトナットによる締め付けを不要とすることができ、位置決め作業が容易になった。
【0015】
更に、ボルトナットの締め付けを不要としたため、締付けトルクの偏差が無くなり外観が向上した。
【0016】
更に又、ボルトナットの締め付け工程が無くなったことによりヘッドランプクリーナーの取付作業の工数の低減、ボルトナットの使用廃止によるコストの削減の効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
この発明の実施形態であるヘッドランプクリーナーの取付構造におけるクリーナー本体の取付ブラケットの斜視説明図である図1、同じく取付ブラケットに爪支持部撓み防止クリップをクリップ係合溝に挿入した状態の斜視説明図である図2、図2から爪支持部撓み防止クリップを爪支持部の係止爪方向へスライドさせて係止させた取付状態の斜視説明図である図3、同じく図3の正面説明図である図4、図4のAA線断面図である図5、図4のBB線断面図である図6、取付ブラケットが取り付けられるバンパーの取付孔の斜視説明図である図7、この発明のヘッドランプクリーナーの取付構造におけるクリーナー本体の取付ブラケットの他の実施形態を示す斜視説明図である図8、この発明のヘッドランプクリーナーの取付構造における爪支持部撓み防止クリップの他の実施形態を示す斜視説明図である図9に基づいて説明する。
【0018】
この発明の実施形態であるヘッドランプクリーナーの取付構造は、先端にノズルカバー及び噴射ノズルを有するピストンと、ピストンをバンパーに対して出し入れするシリンダとを備えたヘッドランプクリーナーのクリーナー本体Cを、クリーナー本体Cに設けられた取付ブラケット1によって自動車のバンパー2へ取り付ける構造である。
【0019】
バンパー2は、図7に示すようにクリーナー本体Cに設けられた取付ブラケット1を係止するための取付孔20を形成している。取付孔20は、その対向する2辺に後述する取付ブラケット1の係止爪3と係止可能な幅形状で凹んでいる爪係止凹部21をそれぞれ形成している。
【0020】
クリーナー本体Cの取付ブラケット1は、バンパー取付面10が開放された矩形の箱状体であり、バンパー取付面10の反対面側でクリーナー本体Cに取り付けられている。取付ブラケット1は、箱状体の対向する二側面11、11のそれぞれに係止爪3を設けている。図1に示す実施形態では係止爪3aは、1の側面に支持されており、対向する側面に設けられる係止爪3bは爪支持部4によって支持されている。他の実施形態を示す図8には、対向する2つの側面に設けられる2つの係止爪3bともにそれぞれの爪支持部4によって支持されている。
【0021】
爪支持部4は、先端の延長部を箱状体の外方へ90度角折り曲げて係止爪3を形成するとともに、爪支持部4の両側にはスリット状のクリップ係合溝5が形成されている。爪支持部4の基部側4aは先端側4bより幅が狭く形成されており、それによってクリップ係合溝5の幅が広くなった部分を爪支持部撓み防止クリップ挿入部5aとして形成される。
【0022】
それぞれの爪支持部4は、箱状体外面側に上方が高く下方が低い斜面状になっている係止突起6を設けている。
【0023】
係止爪3は、バンパー2の取付孔20の爪係止凹部21にそれぞれ係止可能な形状である。爪支持部4の延長部として設けられている係止爪3bは側面11から箱状体内外方向へ撓むことが可能である。
【0024】
爪支持部撓み防止クリップ7は、取付ブラケット1とは別体であり、硬質合成樹脂材からなり爪支持部4より肉厚の直方体形状の板状体70と、板状体70の一面側に突出して設けられ爪支持部4にスライド自在に係合する支持部係合溝71aと箱状体側面にスライド自在に係合する側面係合溝71bとから成る摺動部71と、板状体70の中央部に設けられた爪支持部4の係止突起6と係止可能な係止孔72を有する。
【0025】
爪支持部撓み防止クリップ7の摺動部71は、図1乃至図3及び図5に示されるように支持部係合溝71aは、爪支持部4の端面を両側から挟むことが可能な凹溝を開口させた形状であり、側面係合溝71bは箱状体側面11の端面を両側から挟むことが可能な凹溝を開口させた形状である。爪支持部撓み防止クリップ7の摺動部71の他の実施形態は、図9に示すように爪支持部4の端面を両側から挟むことが可能な凹溝からなる支持部係合溝71aからなる。
【0026】
次に、この発明の実施形態であるヘッドランプクリーナーの取付構造において、クリーナー本体Cをバンパー2へ取り付ける作動について説明する。図1に示す実施形態である場合は、最初に取付ブラケット1の係止爪3aをバンパー2の取付孔20の爪係止凹部21に係止し、その後爪支持部4に支持されている係止爪3bを箱状体の内側方向に撓ませることによりもう一つの爪係止凹部21に係止させる。図8に示す実施形態である場合は、どちらの係止爪3bも爪支持部4に支持されているため、どちらの係止爪3bから係止してもよい。
【0027】
次に別体である爪支持部撓み防止クリップ7の摺動部71を、クリップ係合溝5の幅が広くなった部である爪支持部撓み防止クリップ挿入部5aに挿入する。次に爪支持部撓み防止クリップ7の板状体70を係止爪3方向へ摺動させ、支持部係合溝71aを爪支持部4の端面に係合させ、側面係合溝71bを箱状体側面11の端面に係合させそのまま係止爪3方向へ摺動させ、爪支持部撓み防止クリップ7の係止孔72に爪支持部4の係止突起6を係止させる。このとき係止突起6は下方が低く上方が高い斜面状になっているため下方からスライドさせることによって係止できる。
【0028】
この状態で爪支持部撓み防止クリップ7は、板状体70によって爪支持部4を箱状体側面11と平面的に固定されて係止する。したがって爪支持部4は、撓むことができなくなり係止爪3a、3bがバンパー2の爪係止凹部21から外れることはない。
【産業上の利用可能性】
【0029】
この発明は、自動車のバンパーに設けられるヘッドランプクリーナーの取付に利用される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の実施形態であるヘッドランプクリーナーの取付構造におけるクリーナー本体の取付ブラケットの斜視説明図
【図2】同じく取付ブラケットに爪支持部撓み防止クリップをクリップ係合溝に挿入した状態の斜視説明図
【図3】図2から爪支持部撓み防止クリップを爪支持部の係止爪方向へスライドさせ、取付ブラケットをバンパーに取り付けた状態の斜視説明図
【図4】同じく図3の正面説明図
【図5】図4のAA線断面図
【図6】図4のBB線断面図
【図7】取付ブラケットが取り付けられるバンパーの取付孔の斜視説明図
【図8】この発明のヘッドランプクリーナーの取付構造における他の実施形態であるクリーナー本体の取付ブラケットの斜視説明図
【図9】この発明のヘッドランプクリーナーの取付構造における他の実施形態である爪支持部撓み防止クリップの斜視説明図
【図10】従来技術であるヘッドランプクリーナーの取付構造におけるクリーナー本体の取付ブラケットの斜視説明図
【図11】従来技術であり、クリーナー本体の取付ブラケットをバンパーに取り付けた状態の一部断面説明図
【符号の説明】
【0031】
1 取付ブラケット
2 バンパー
20 取付孔
21 爪係止凹部
3a 係止爪(箱状体側面に支持された)
3b 係止爪(爪支持部に支持された)
4 爪支持部
4a 基部
4b 先端部
5 クリップ取付溝
5a 爪支持部撓み防止クリップ挿入部
6 係止突起
7 爪支持部撓み防止クリップ
70 板状体
71 摺動部
71a 支持部係合溝
71b 側面係合溝
72 係止孔
C クリーナー本体
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車のヘッドランプクリーナーの取付構造に関する。詳細には、自動車のバンパーへ取り付けるヘッドランプクリーナーの取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のヘッドランプクリーナーの取付構造に関しては、特開2002−264782号(従来技術1)には、「 ブラケット13が、その軸心に対して180度対称位置にある可制撓性を有する爪片13aと爪片からノズルの軸心の周りに90度回転した位置でその軸心に対して180度対称位置にある一対の可撓性を有する当接片13bとを有し、爪片の先端に爪13a'をまた当接片の先端部近傍に当接部13b'を形成し、爪と当接部とのノズルの軸方向の間隔はバンパー4の肉厚に等しいかわずかに小さく、爪片の先端部近傍がバンパーの開口穴4aの内縁に圧接し且つ爪が開口穴の内縁部に表側から係合し、また当接片の先端部がバンパーの開口穴の内縁に圧接し当接部が開口穴の内縁部に裏側から当接するように構成」された自動車のヘッドランプクリーナーの取付構造の開示がある。
【0003】
従来技術1に開示された構造によって「部品点数が削減されてコスト安になり、芯だし、即ち位置決め精度が向上し、取付け時の作業性が大幅に向上する」という効果がある。
【0004】
特開2003−182536号(従来技術2)には、「バンパーへの取付手段を設けることによってピストンとバンパーとの間の位置ズレが生じないようにすると共に、バンパーへの取付を容易に行うことが出来るようにすることを課題」とした「 先端にノズルカバー27と噴射ノズル26を有するピストン8、9と、上記ピストンをバンパー36に対して出し入れするシリンダ3とを備え、上記バンパーには矩形状の係合切欠37aを有するほぼ矩形状の取付孔37を設け、上記シリンダには上記取付孔に固定されるほぼ矩形筒状の固定接触端部40を有するブラケット38を設け、上記固定接触端部の4辺のうちの一対の辺45には、上記取付孔から外側方向に突出して係合切欠の縁表面に係合する爪部46cと、上記係合切欠に嵌合して取付孔の面上3方向への位置決めを為す係合板部46aとを有する係合位置決め部46を設け、他の一対の辺47は取付孔より開口幅が広く、取付孔の内側に直接接触して上記爪部と共にバンパーを挟持する接触端部としたヘッドランプクリーナー1の取付構造」の開示がある。
【0005】
更に従来技術2は、「固定接触端部の4辺のうちの一対の辺45には爪部46cと係合位置決め部46を設ける」が、「一対の辺45にはそれぞれ前端に達する2条のスリット45a、45aが形成され、2条のスリット45a、45aの間に係合位置決め部46が形成される[従来技術0032欄参照]。
【特許文献1】特開2002−264782号公報
【特許文献2】特開2003−182536号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術1では、2つの対向する爪片13aと、爪片13aから90度の角度にある当接部13b'を形成し、爪片13aと当接部13bとのノズルの軸方向の間隔はバンパー4の肉厚に等しいかわずかに小さく形成し、これによってバンパーを挟み込んでクリーナー本体をバンパーへ取り付ける構造であるが、爪片13aと当接部13bが90度の角度を持って挟み込んでいるため、挟み込む強度が不足して自動車走行時の振動や軽い衝突で外れ易い課題があった。
【0007】
また、図9及び図10に図示される従来技術2では、クリーナー本体は取付ブラケット8の爪部80によってバンパーBUに取り付けられているが、爪部80は、一対の辺45に形成された2条のスリット83、83間に形成された係合位置決め部84の先端に形成されているため、係合位置決め部84は撓みやすく自動車走行時の振動や軽い衝突で爪部80がバンパーBUの取付孔から外れ易い課題があった。そのため、従来技術2では取付ブラケット8の爪部80の他に取付ブラケット8の高さ方向に設けられたケースナット81によってバンパーフランジBF等の車体の一部にボルトナット82を使用して取り付け固定する必要があった。そのため取付ねじであるボルトナット82の締め付けトルクの締め付け方向の違いによる捻れ応力が加わり、外観上の問題が発生しそれが車両の開発の度に課題となっていた。
【0008】
更に、従来技術2の「ヘッドランプクリーナーの取付構造」であると取付の位置決めが、バンパーに開けられた取付孔のみが基準となるのではなく、バンパーフランジの取付位置が高さ方向の基準となり2つの基準があるため位置決め作業に難しさがあった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、クリーナー本体を取付ブラケットによってバンパーに取り付けるヘッドランプクリーナーの取付構造において、
バンパーに取付孔を形成するとともに取付孔には爪係止凹部を形成し、
クリーナー本体の取付ブラケットは、バンパーの取付孔の爪係止凹部にそれぞれ係止可能な係止爪を設け、係止爪は爪支持部に支持されており、爪支持部は、両側にクリップ係合溝を形成するとともに爪支持部撓み防止クリップの係止孔と係止可能な係止突起と設けており、
取付ブラケットとは別体である爪支持部撓み防止クリップは、爪支持部と、爪支持部が設けられている箱状体側面に当接可能な板状体と、板状体に設けられ爪支持部にスライド自在に係合する摺動部と、係止突起によって係止可能な係止孔を有しており、
取付ブラケットの係止爪をバンパーの爪係止凹部へ係止した後、爪支持部に爪支持部撓み防止クリップの摺動部を係合させ、爪支持部の係止爪方向へ摺動させて爪支持部撓み防止クリップの係止孔に爪支持部の係止突起を係止させて板状体によって爪支持部を箱状体側面と平面的に固定することを特徴とするヘッドランプクリーナーの取付構造を提案する。
【0010】
また、クリーナー本体を取付ブラケットによってバンパーに取り付けるヘッドランプクリーナーの取付構造において、
バンパーに取付孔を形成するとともに、取付孔はその対向する2辺に爪係止凹部を形成し、
クリーナー本体の取付ブラケットは、箱状体からなり、箱状体の対向する側面にバンパーの取付孔の爪係止凹部にそれぞれ係止可能な2つの係止爪を設け、少なくとも1つの係止爪は爪支持部に支持されており、爪支持部は、両側にクリップ係合溝を形成するとともに爪支持部撓み防止クリップの係止孔と係止可能な係止突起と設けており、
取付ブラケットとは別体である爪支持部撓み防止クリップは、爪支持部と、爪支持部が設けられている箱状体側面に当接可能な板状体と、板状体に設けられ爪支持部にスライド自在に係合する摺動部と、係止突起によって係止可能な係止孔を有しており、
取付ブラケットの1つの係止爪をバンパーの1つの爪係止凹部へ係止した後、爪支持部に支持される他の係止爪をバンパーの他の爪係止凹部へ係止し、爪支持部に爪支持部撓み防止クリップの摺動部を係合させ、爪支持部の係止爪方向へ摺動させて爪支持部撓み防止クリップの係止孔に爪支持部の係止突起を係止させて板状体によって爪支持部を箱状体側面と平面的に固定することを特徴とするヘッドランプクリーナーの取付構造を提案する。
【0011】
更に、取付ブラケットが、バンパー取付面が開放された箱状体からなり、一方の係止爪は箱状体の一側面に支持されており、他方の係止爪は爪支持部に支持されている0009欄又0010欄に記載のヘッドランプクリーナーの取付構造を提案する。
【0012】
更にまた、取付ブラケットが、バンパー取付面が開放された箱状体からなり、2つの係止爪とも爪支持部に支持されている0009欄又0010欄に記載のヘッドランプクリーナーの取付構造を提案する。
【0013】
更に、爪支持部撓み防止クリップの摺動部が、爪支持部と箱状体側面の双方に摺動可能な溝を有する摺動部である0009欄又は0010欄又は0011欄又は0012欄に記載のヘッドランプクリーナーの取付構造を提案する。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、取付箇所がバンパーの取付孔一箇所ですみ、高さ方向基準であったボルトナットによる締め付けを不要とすることができ、位置決め作業が容易になった。
【0015】
更に、ボルトナットの締め付けを不要としたため、締付けトルクの偏差が無くなり外観が向上した。
【0016】
更に又、ボルトナットの締め付け工程が無くなったことによりヘッドランプクリーナーの取付作業の工数の低減、ボルトナットの使用廃止によるコストの削減の効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
この発明の実施形態であるヘッドランプクリーナーの取付構造におけるクリーナー本体の取付ブラケットの斜視説明図である図1、同じく取付ブラケットに爪支持部撓み防止クリップをクリップ係合溝に挿入した状態の斜視説明図である図2、図2から爪支持部撓み防止クリップを爪支持部の係止爪方向へスライドさせて係止させた取付状態の斜視説明図である図3、同じく図3の正面説明図である図4、図4のAA線断面図である図5、図4のBB線断面図である図6、取付ブラケットが取り付けられるバンパーの取付孔の斜視説明図である図7、この発明のヘッドランプクリーナーの取付構造におけるクリーナー本体の取付ブラケットの他の実施形態を示す斜視説明図である図8、この発明のヘッドランプクリーナーの取付構造における爪支持部撓み防止クリップの他の実施形態を示す斜視説明図である図9に基づいて説明する。
【0018】
この発明の実施形態であるヘッドランプクリーナーの取付構造は、先端にノズルカバー及び噴射ノズルを有するピストンと、ピストンをバンパーに対して出し入れするシリンダとを備えたヘッドランプクリーナーのクリーナー本体Cを、クリーナー本体Cに設けられた取付ブラケット1によって自動車のバンパー2へ取り付ける構造である。
【0019】
バンパー2は、図7に示すようにクリーナー本体Cに設けられた取付ブラケット1を係止するための取付孔20を形成している。取付孔20は、その対向する2辺に後述する取付ブラケット1の係止爪3と係止可能な幅形状で凹んでいる爪係止凹部21をそれぞれ形成している。
【0020】
クリーナー本体Cの取付ブラケット1は、バンパー取付面10が開放された矩形の箱状体であり、バンパー取付面10の反対面側でクリーナー本体Cに取り付けられている。取付ブラケット1は、箱状体の対向する二側面11、11のそれぞれに係止爪3を設けている。図1に示す実施形態では係止爪3aは、1の側面に支持されており、対向する側面に設けられる係止爪3bは爪支持部4によって支持されている。他の実施形態を示す図8には、対向する2つの側面に設けられる2つの係止爪3bともにそれぞれの爪支持部4によって支持されている。
【0021】
爪支持部4は、先端の延長部を箱状体の外方へ90度角折り曲げて係止爪3を形成するとともに、爪支持部4の両側にはスリット状のクリップ係合溝5が形成されている。爪支持部4の基部側4aは先端側4bより幅が狭く形成されており、それによってクリップ係合溝5の幅が広くなった部分を爪支持部撓み防止クリップ挿入部5aとして形成される。
【0022】
それぞれの爪支持部4は、箱状体外面側に上方が高く下方が低い斜面状になっている係止突起6を設けている。
【0023】
係止爪3は、バンパー2の取付孔20の爪係止凹部21にそれぞれ係止可能な形状である。爪支持部4の延長部として設けられている係止爪3bは側面11から箱状体内外方向へ撓むことが可能である。
【0024】
爪支持部撓み防止クリップ7は、取付ブラケット1とは別体であり、硬質合成樹脂材からなり爪支持部4より肉厚の直方体形状の板状体70と、板状体70の一面側に突出して設けられ爪支持部4にスライド自在に係合する支持部係合溝71aと箱状体側面にスライド自在に係合する側面係合溝71bとから成る摺動部71と、板状体70の中央部に設けられた爪支持部4の係止突起6と係止可能な係止孔72を有する。
【0025】
爪支持部撓み防止クリップ7の摺動部71は、図1乃至図3及び図5に示されるように支持部係合溝71aは、爪支持部4の端面を両側から挟むことが可能な凹溝を開口させた形状であり、側面係合溝71bは箱状体側面11の端面を両側から挟むことが可能な凹溝を開口させた形状である。爪支持部撓み防止クリップ7の摺動部71の他の実施形態は、図9に示すように爪支持部4の端面を両側から挟むことが可能な凹溝からなる支持部係合溝71aからなる。
【0026】
次に、この発明の実施形態であるヘッドランプクリーナーの取付構造において、クリーナー本体Cをバンパー2へ取り付ける作動について説明する。図1に示す実施形態である場合は、最初に取付ブラケット1の係止爪3aをバンパー2の取付孔20の爪係止凹部21に係止し、その後爪支持部4に支持されている係止爪3bを箱状体の内側方向に撓ませることによりもう一つの爪係止凹部21に係止させる。図8に示す実施形態である場合は、どちらの係止爪3bも爪支持部4に支持されているため、どちらの係止爪3bから係止してもよい。
【0027】
次に別体である爪支持部撓み防止クリップ7の摺動部71を、クリップ係合溝5の幅が広くなった部である爪支持部撓み防止クリップ挿入部5aに挿入する。次に爪支持部撓み防止クリップ7の板状体70を係止爪3方向へ摺動させ、支持部係合溝71aを爪支持部4の端面に係合させ、側面係合溝71bを箱状体側面11の端面に係合させそのまま係止爪3方向へ摺動させ、爪支持部撓み防止クリップ7の係止孔72に爪支持部4の係止突起6を係止させる。このとき係止突起6は下方が低く上方が高い斜面状になっているため下方からスライドさせることによって係止できる。
【0028】
この状態で爪支持部撓み防止クリップ7は、板状体70によって爪支持部4を箱状体側面11と平面的に固定されて係止する。したがって爪支持部4は、撓むことができなくなり係止爪3a、3bがバンパー2の爪係止凹部21から外れることはない。
【産業上の利用可能性】
【0029】
この発明は、自動車のバンパーに設けられるヘッドランプクリーナーの取付に利用される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の実施形態であるヘッドランプクリーナーの取付構造におけるクリーナー本体の取付ブラケットの斜視説明図
【図2】同じく取付ブラケットに爪支持部撓み防止クリップをクリップ係合溝に挿入した状態の斜視説明図
【図3】図2から爪支持部撓み防止クリップを爪支持部の係止爪方向へスライドさせ、取付ブラケットをバンパーに取り付けた状態の斜視説明図
【図4】同じく図3の正面説明図
【図5】図4のAA線断面図
【図6】図4のBB線断面図
【図7】取付ブラケットが取り付けられるバンパーの取付孔の斜視説明図
【図8】この発明のヘッドランプクリーナーの取付構造における他の実施形態であるクリーナー本体の取付ブラケットの斜視説明図
【図9】この発明のヘッドランプクリーナーの取付構造における他の実施形態である爪支持部撓み防止クリップの斜視説明図
【図10】従来技術であるヘッドランプクリーナーの取付構造におけるクリーナー本体の取付ブラケットの斜視説明図
【図11】従来技術であり、クリーナー本体の取付ブラケットをバンパーに取り付けた状態の一部断面説明図
【符号の説明】
【0031】
1 取付ブラケット
2 バンパー
20 取付孔
21 爪係止凹部
3a 係止爪(箱状体側面に支持された)
3b 係止爪(爪支持部に支持された)
4 爪支持部
4a 基部
4b 先端部
5 クリップ取付溝
5a 爪支持部撓み防止クリップ挿入部
6 係止突起
7 爪支持部撓み防止クリップ
70 板状体
71 摺動部
71a 支持部係合溝
71b 側面係合溝
72 係止孔
C クリーナー本体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリーナー本体を取付ブラケットによってバンパーに取り付けるヘッドランプクリーナーの取付構造において、
バンパーに取付孔を形成するとともに取付孔には爪係止凹部を形成し、
クリーナー本体の取付ブラケットは、バンパーの取付孔の爪係止凹部にそれぞれ係止可能な係止爪を設け、係止爪は爪支持部に支持されており、爪支持部は、両側にクリップ係合溝を形成するとともに爪支持部撓み防止クリップの係止孔と係止可能な係止突起と設けており、
取付ブラケットとは別体である爪支持部撓み防止クリップは、爪支持部と、爪支持部が設けられている箱状体側面に当接可能な板状体と、板状体に設けられ爪支持部にスライド自在に係合する摺動部と、係止突起によって係止可能な係止孔を有しており、
取付ブラケットの係止爪をバンパーの爪係止凹部へ係止した後、爪支持部に爪支持部撓み防止クリップの摺動部を係合させ、爪支持部の係止爪方向へ摺動させて爪支持部撓み防止クリップの係止孔に爪支持部の係止突起を係止させて板状体によって爪支持部を箱状体側面と平面的に固定することを特徴とするヘッドランプクリーナーの取付構造。
【請求項2】
クリーナー本体を取付ブラケットによってバンパーに取り付けるヘッドランプクリーナーの取付構造において、
バンパーに取付孔を形成するとともに、取付孔はその対向する2辺に爪係止凹部を形成し、
クリーナー本体の取付ブラケットは、箱状体からなり、箱状体の対向する側面にバンパーの取付孔の爪係止凹部にそれぞれ係止可能な2つの係止爪を設け、少なくとも1つの係止爪は爪支持部に支持されており、爪支持部は、両側にクリップ係合溝を形成するとともに爪支持部撓み防止クリップの係止孔と係止可能な係止突起と設けており、
取付ブラケットとは別体である爪支持部撓み防止クリップは、爪支持部と、爪支持部が設けられている箱状体側面に当接可能な板状体と、板状体に設けられ爪支持部にスライド自在に係合する摺動部と、係止突起によって係止可能な係止孔を有しており、
取付ブラケットの1つの係止爪をバンパーの1つの爪係止凹部へ係止した後、爪支持部に支持される他の係止爪をバンパーの他の爪係止凹部へ係止し、爪支持部に爪支持部撓み防止クリップの摺動部を係合させ、爪支持部の係止爪方向へ摺動させて爪支持部撓み防止クリップの係止孔に爪支持部の係止突起を係止させて板状体によって爪支持部を箱状体側面と平面的に固定することを特徴とするヘッドランプクリーナーの取付構造。
【請求項3】
取付ブラケットがバンパー取付面が開放された箱状体からなり、一方の係止爪は箱状体の一側面に支持されており、他方の係止爪は爪支持部に支持されている請求項1又は請求項2に記載のヘッドランプクリーナーの取付構造。
【請求項4】
取付ブラケットがバンパー取付面が開放された箱状体からなり、2つの係止爪とも爪支持部に支持されている請求項1又は請求項2に記載のヘッドランプクリーナーの取付構造。
【請求項5】
爪支持部撓み防止クリップの摺動部が、爪支持部と箱状体側面の双方に摺動可能な溝を有する摺動部である請求項1乃至請求項4の一つに記載のヘッドランプクリーナーの取付構造。
【請求項1】
クリーナー本体を取付ブラケットによってバンパーに取り付けるヘッドランプクリーナーの取付構造において、
バンパーに取付孔を形成するとともに取付孔には爪係止凹部を形成し、
クリーナー本体の取付ブラケットは、バンパーの取付孔の爪係止凹部にそれぞれ係止可能な係止爪を設け、係止爪は爪支持部に支持されており、爪支持部は、両側にクリップ係合溝を形成するとともに爪支持部撓み防止クリップの係止孔と係止可能な係止突起と設けており、
取付ブラケットとは別体である爪支持部撓み防止クリップは、爪支持部と、爪支持部が設けられている箱状体側面に当接可能な板状体と、板状体に設けられ爪支持部にスライド自在に係合する摺動部と、係止突起によって係止可能な係止孔を有しており、
取付ブラケットの係止爪をバンパーの爪係止凹部へ係止した後、爪支持部に爪支持部撓み防止クリップの摺動部を係合させ、爪支持部の係止爪方向へ摺動させて爪支持部撓み防止クリップの係止孔に爪支持部の係止突起を係止させて板状体によって爪支持部を箱状体側面と平面的に固定することを特徴とするヘッドランプクリーナーの取付構造。
【請求項2】
クリーナー本体を取付ブラケットによってバンパーに取り付けるヘッドランプクリーナーの取付構造において、
バンパーに取付孔を形成するとともに、取付孔はその対向する2辺に爪係止凹部を形成し、
クリーナー本体の取付ブラケットは、箱状体からなり、箱状体の対向する側面にバンパーの取付孔の爪係止凹部にそれぞれ係止可能な2つの係止爪を設け、少なくとも1つの係止爪は爪支持部に支持されており、爪支持部は、両側にクリップ係合溝を形成するとともに爪支持部撓み防止クリップの係止孔と係止可能な係止突起と設けており、
取付ブラケットとは別体である爪支持部撓み防止クリップは、爪支持部と、爪支持部が設けられている箱状体側面に当接可能な板状体と、板状体に設けられ爪支持部にスライド自在に係合する摺動部と、係止突起によって係止可能な係止孔を有しており、
取付ブラケットの1つの係止爪をバンパーの1つの爪係止凹部へ係止した後、爪支持部に支持される他の係止爪をバンパーの他の爪係止凹部へ係止し、爪支持部に爪支持部撓み防止クリップの摺動部を係合させ、爪支持部の係止爪方向へ摺動させて爪支持部撓み防止クリップの係止孔に爪支持部の係止突起を係止させて板状体によって爪支持部を箱状体側面と平面的に固定することを特徴とするヘッドランプクリーナーの取付構造。
【請求項3】
取付ブラケットがバンパー取付面が開放された箱状体からなり、一方の係止爪は箱状体の一側面に支持されており、他方の係止爪は爪支持部に支持されている請求項1又は請求項2に記載のヘッドランプクリーナーの取付構造。
【請求項4】
取付ブラケットがバンパー取付面が開放された箱状体からなり、2つの係止爪とも爪支持部に支持されている請求項1又は請求項2に記載のヘッドランプクリーナーの取付構造。
【請求項5】
爪支持部撓み防止クリップの摺動部が、爪支持部と箱状体側面の双方に摺動可能な溝を有する摺動部である請求項1乃至請求項4の一つに記載のヘッドランプクリーナーの取付構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−269479(P2009−269479A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−121937(P2008−121937)
【出願日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(000157083)関東自動車工業株式会社 (1,164)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(000157083)関東自動車工業株式会社 (1,164)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]