説明

ベルトコンベヤ内のアイドラの状態を監視するための装置及び方法

ベルトコンベヤ内のアイドラ状態を監視するための方法及びシステムを提供する。センサ(110〜114)はコンベヤベルト(102)と機械的に結合されて、コンベヤベルトの支持構造(108a〜108h、202、210、212、214a〜214b)の特性を感知する。センサは対応信号を監視システム(120)に無線送信する。監視システムは、送信信号に基づいて支持構造の状態を決定する。支持構造は複数の支持構造の1つであり、それぞれの支持構造の特性が感知され、支持構造に対する識別子と関連付けされて、監視システムに送信される。支持構造は複数のエレメントを含み、各エレメントの特性が対応する複数のセンサの1つによって感知且つ送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視システムに関し、より詳細には、ベルトコンベヤ内のアイドラの状態を監視するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コンベヤベルトは多くの用途で用いられている。用途によっては、コンベヤベルトは、鉱石、石炭、及び穀物等の大量の物質を運搬するために用いられる。これらの用途では、コンベヤベルトは、長さが50キロメートルにもなり、また危険又は厳しい環境の地域に設置される場合がある。
【0003】
コンベヤベルトは、通常、一端にあるヘッドプーリ及び他端にあるテイルプーリによって運転される。ヘッドプーリ及びテイルプーリの間には、通常アイドラローラが用いられて、ベルトを支持している。アイドラは、フレーム上に取り付けられ、ベアリング上で回転する。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、ベルトコンベヤ内のアイドラの状態を監視するための装置及び方法を提供するものである。
方法は、第1の実施形態において、コンベヤベルトに機械的に結合されたセンサを用いて、コンベヤベルトの支持構造の特性を感知するステップと、感知された特性に対応する信号を無線送信するステップとを含む。該方法はさらに、送信された信号に基づいて支持構造の状態を決定するステップを含む。
【0005】
詳細な実施形態では、支持部は複数の支持構造の1つであり、該支持構造のそれぞれの特性が感知され、支持構造に対する識別子と関連付けられる。他の具体的な実施形態では、支持構造は複数のエレメントを含み、各エレメントは対応する複数のセンサの1つによって感知される。
【0006】
第2の実施形態では、システムは、コンベヤベルト、コンベヤベルトの支持構造、コンベヤベルトに機械的に結合されたセンサ、及び監視システムを備えている。センサは支持構造の特性を感知し、感知された特性に対応する信号を監視システムに無線送信する。監視システムは、送信信号に基づいて支持構造の状態を決定する。
【0007】
第3の実施形態では、システムは、センサ、コントローラ、及び無線インターフェースを備えている。センサはコンベヤベルトに機械的に結合され、コンベヤベルトに関する支持構造の特性を検出し、該特性に応答して第1の信号を生成する。コントローラは第1の信号を受信し記憶し、記憶した第1の信号に基づいて第2の信号を生成する。無線インターフェースは、第2の信号を受信し、且つ無線送信する。
他の技術的特徴は、以下の図面、説明、及び特許請求の範囲の記載により、当業者には容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係るコンベヤベルトのシステムの概略図である。
【図2】本発明に係るコンベヤベルトのシステムの断面図である。
【図3】本発明に係るベルト内無線センサの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明に係るコンベヤベルトシステム100の概略図である。該システムのコンベヤベルト102は、ヘッドプーリ106及びテイルプーリ104を囲むように取り付けられている。ヘッドプーリ106及びテイルプーリ104の間では、コンベアベルト102は、アイドラアセンブリ108a〜108hによって支持されている。
【0010】
アイドラの摩耗又はベアリングの故障によって、コンベヤベルトの摩耗又はミスアラインメントが生じる。アイドラの故障は、コンベヤベルトの破損を招き、結果的に生産に大きな損失を与えてしまう。従来のコンベヤベルト利用のシステムでは、アイドラの点検はあまり行われず点検費用も高くつくが、その理由として、コンベヤベルトの環境が厳しいこと、ベルトシステムが長いこと、ベルト運転中の点検が難しいこと、等がある。
【0011】
本開示の実施形態では、無線センサ110、112及び114は、コンベヤベルト102に埋め込まれている。センサ110、112及び114がアイドラ組立部品108a〜108hのそれぞれを通過すると、センサ110、112及び114は、アイドラアセンブリの1又は複数の特性を感知し、該感知した情報を後に監視すなわちコントロールシステムにアップロードするために記憶する。記憶された情報のアップロードは、センサ114が無線通信ノード116の無線通信レンジ内に入ると実行される。同様に、センサシステム110及び112がIノード116の通信レンジ内に入ると、それらも記憶された情報のアップロードを実行する。
【0012】
ノード116はまた、中間ノード、すなわちIノードとも称される。ノード116はゲートウェイノード118と無線通信し、ゲートウェイノード118は通信リンク122を介して監視システム120と通信する。
【0013】
センサ114は、Iノード116と無線通信するよう示されているが、他の実施形態では、センサ114がゲートウェイ118の無線通信レンジ内に入り、且つこれと直接通信してもよい。さらに、Iノード116がゲートウェイ118の無線通信レンジ内に存在しない状況では、追加的なIノードが、Iノード116及びゲートウェイ118間の無線通信をリレーする役割を果たす。
【0014】
図1では、コンベヤベルト102は、3つの無線センサを有するよう示されているが、他の実施形態では、用いられるセンサの数が少なくてもよいし、あるいは、アイドラの状態に関して記憶された情報のアップロードをより頻繁に提供するために、それ以上の数のセンサがコンベヤベルトに備えられていてもよい。同様に、追加的なIノードをコンベヤベルトシステム100の他の位置に設けることにより、記憶容量のより少ないセンサの使用を可能にし、又は障害に強い冗長通信を提供し、記憶された情報のより頻繁なアップロードを提供するようにしてもよい。さらに、図1では8つのアイドラローラが示されているが、他の実施形態では、より多くの又は少ない数のアイドラを用いることもできる。
【0015】
無線センサ110、112、及び114は、内蔵型電力供給装置を有し、これはバッテリ又は他の電力供給装置を備えている。電力供給装置がバッテリの場合は、バッテリ交換のためにコンベヤベルトを停止する頻度を低減するために、数年間は耐用するバッテリが選択される。電力供給装置が充電式装置である場合は、センサとの接触を要せずに電力供給装置を充電するために、充電端子124が備えられる。図1に示される実施形態では、充電端子124は非接触誘導給電装置(inductive power transfer)を用いて、センサシステム110の電力供給装置を充電する。
【0016】
充電端子124は、センサ110、112、及び114がコンベヤベルトシステム100のプーリ及びアイドラを巡回するときに、位置参照としての役割も果たす。コンベヤベルト102が時計回りで回転する場合、図1の例では、アイドラアセンブリ108gが、充電端子124を通過後に遭遇する第1のアイドラと認識され、順に、ヘッドプーリ106、アイドラプーリ108h、アイドラアセンブリ108f、108d、及び108b、テイルプーリ104、及びアイドラアセンブリ108a、108c、及び108eが続く。充電端子124を位置参照として用いることにより、センサ110、112及び114は、監視システム120によって正しく解釈される方法で、記憶された情報を特定することができる。
【0017】
他の実施形態では、センサ110、112及び114のために、他の位置参照が備えられていてもよい。一実施形態では、Iノード116又は別の無線装置が位置参照を提供する。別の実施形態では、アイドラプーリ間の固有の間隔が、位置参照として認識される。
【0018】
図2は、本実施形態に係るコンベヤベルトシステムの断面図である。アイドラアセンブリ108aの上に図1のコンベヤベルト102が位置している。コンベヤベルト102はゴム製であり、スチールコード222で補強されている。ベルト102に埋め込まれ、且つその内側表面(図2では下表面)と同一面にある又は隣接しているのは、無線センサシステム110、112及び114である。センサシステム110、112及び114は、プラグとしてゴムで被包され、且つ接着又は別の手段でコンベヤベルト102内の位置に固定される。図1に示されるように、センサは、ベルト102の長さに沿って間隔を置いて配置されるのが通常であるが、説明を簡単にする都合上、図2では、ベルト102の一断面図内に示されている。
【0019】
図2の実施形態では、スチールコードで補強されたゴムベルトを使用するが、別の実施形態では、コンベヤベルトは、別の耐久性及び弾力性のある素材で製造してもよく、補強はあってもなくてもよい。さらに別の実施形態では、コンベヤベルトは、金属あるいは別の弾力性又は非弾力性の素材のセグメントが繋がれたものである。
【0020】
アイドラアセンブリ108aは、コンベヤベルト102の幅を横断して間隔を空けて配置されている3つのアイドラローラ202、204、及び206を備えており、ベルト102で運搬される物質によってもたらされる力224が、ベルトをアイドラローラに押し付けると、ベルト102をU形の形状にする。アイドラローラ202は、軸208の周囲を回転し、且つアイドラベアリング214a及び214bによって軸208上に支持されている。同様に、アイドラローラ204は、軸210の周囲を回転し、アイドラベアリング216a及び216bによって軸210上に支持されている。アイドラローラ206は、軸212の周囲を回転し、アイドラベアリング218a及び218bによって支持されている。軸208、210、及び212は、基部220によって支持される。基部は、図2に示されるような固体構造、又はコンベヤベルトシステム100の周辺に沿って走るケーブルである。
【0021】
図3を参照してさらに説明するように、センサ100は、アイドラローラ202を通過する際に、ローラ202並びにベアリング214a及び214bの状態の1又は複数の特性を感知する。同様に、センサ112及び114は、それぞれローラ210及び212とそれらのベアリングの特性を感知する。
【0022】
図3は、本発明に係るベルト内無線センサシステム300の概略図である。センサシステム300は、ハウジング301を含み、これは、コンベヤベルト内に取り付けられている。センサシステム300はさらに、電力供給装置314によって給電されるコントローラ308を含む。コントローラ308には、圧力センサ302、振動センサ304、及び温度センサ306が電気的に接続されている。コントローラ308はさらに、アンテナ312を介して無線通信信号を送受信する無線インターフェース310と電気的に接続されている。
【0023】
図1を参照して説明したように、いくつかの実施形態では、電力供給装置314は必要に応じて交換されるバッテリである。別の実施形態では、電力供給装置314は充電式装置であって、任意の電力入力装置316がセンサシステム300には含まれる。電力入力装置316は、図1の充電設備124等の外部装置との誘導電力結合を可能にするコイルを含む。さらに別の実施形態では、電力入力装置316は力変換器(圧電型装置等)であって、電力供給装置314を充電するために、センサがアイドラアセンブリを通過する時に感知したなんらかの力を電力に変換する。
【0024】
無線のセンサシステム300は、圧力センサ302で検出された圧力の増加によって、アイドラを通過していることを決定する。別の実施形態では、別の方法によって、例えば、センサが位置参照を通過してからの経過時間によって、センサシステム300はセンサがアイドラを通過していることを決定する。コントローラ308は、センサシステム300によるアイドラの通過前、通過中、及び通過後に、圧力、振動、及び温度の測定値を、センサ302、304、及び306からそれぞれ受信する。コントローラ308はアイドラに関連付けられた識別子とともに測定値を記憶する。図1を参照して論述したように、識別子は、位置参照の後に続く一連のアイドラそれぞれの位置を示す連続番号である。
【0025】
コントローラ308が、アンテナ312、及び図1のIノード116等の無線トランシーバの無線インターフェース310を介して、ポールメッセージを受信すると、コントローラ308は、最後に受信したポールメッセージ以降に記憶された測定値及びアイドラ識別子の一部又は全てを送信する。
【0026】
図1を参照して説明したように、記憶された測定値は、Iノード116からゲートウェイ118を介して監視システム120に転送される。アプリケーションは、受信したアイドラ識別子に任意の必要な変換を実行し、且つ測定値をアイドラ識別子によって特定づけてデータベースに記憶する。次いで、アプリケーションは、アイドラの特性及び特性の変化を検出するために、単一の測定値及び時系列にわたる測定値の両方で、受信情報を分析する。
【0027】
アイドラローラの表面の状態、アイドラを不正確にするローラ又はベアリングのミスアラインメント、アイドラベアリングの状態、等の特性は、無線センサシステム110、112及び114によって取得され送信された圧力、振動、及び温度等の種々の測定値を分析することにより決定される。検出された状態に応答して、監視システム120は、アイドラアセンブリ108a〜108hの1つに対して保守を予定する、コンベヤベルトシステム100の運転特性を変更する、又は、別の適切な処置を講じる等の処置を行う。
【0028】
別の実施形態では、圧力、振動及び温度以外の特性に対するセンサが用いられる。さらに別の実施形態では、ある程度の計算及び分析が、データをIノード116に送信する以前に、無線センサシステム110、112又は114において実行される。このようにすることにより、送信されるデータ量が、センサシステムから未加工の測定値を送信する実施形態よりも低減される。
【0029】
上記は、本発明による無線センサシステム300の一つのタイプについての簡潔な説明である。このタイプの無線システムに関する追加的な詳細は、当該技術では周知であり、この開示を理解するために必要ではない。また、コンベヤベルトシステム100で用いられる無線センサシステム300の特定の一つのタイプを説明した。アイドラアセンブリに関して感知された情報を無線送信するための、任意の別の又は追加的な部品を備える別のマシン又はデバイスを用いてもよい。さらに、本発明は、鉱石、石炭、及び穀物を運搬するためのコンベヤベルトシステムでの使用に限定されるものではなく、別の品物又は物質を運送するコンベヤベルトシステムで用いることもできる。
【0030】
上述及びそれに関する図面で、ベルトコンベヤ内のアイドラの状態を監視する無線センサ300の、具体的な一実現のさまざまな様態を記載及び例示した。無線センサシステム300の別の実施形態も、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲で用いることができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、上記のさまざまな機能は、コンピュータ可読プログラムコードで形成されコンピュータ可読媒体に記憶される、コンピュータプログラムによって実現又はサポートされる。「コンピュータ可読プログラムコード」という用語は、ソースコード、オブジェクトコード、及び実行可能コード等の、任意の種類のコンピュータコードを含む。「コンピュータ可読媒体」という言葉は、読み取り専門メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、又は任意の別の種類の媒体等の、コンピュータでアクセス可能な任意の種類の媒体を含む。
【0032】
本明細書において使用されている単語及び語句のいくつかを定義しておくことは有益であろう。「結合(又は接続)」という単語及びその派生語は、2つ以上のエレメント間における任意の直接的又は間接的な通信を指し、エレメントが物理的に互いに接触しているか否かはどちらでもよい。「アプリケーション」及び「プログラム」という単語は、適宜のコンピュータコード(ソースコード、オブジェクトコード、又は実行可能コード等)の実装に適した、1又は複数のコンピュータプログラム、ソフトウェア部品、一連の命令、プロシージャ、ファンクション、オブジェクト、クラス、インスタンス、関連データ、又はその一部、を指す。「送信する」、「受信する」、及び「通信する」という単語、並びにこれらの派生語は、直接及び間接的な通信の両方を包含する。「含む」及び「備える」という単語、並びにこれらの派生語は、限定せずに含むことを意味する。「又は」という単語は包括的で、及び/又は、を意味する。「関連付けられた」及び「それに関連した」という語句、及びその派生語は、含む、含まれる、相互に接続する、備える、備わる、接続する、結合する、通信できる、協同する、交互配置する、並置する、隣接する、結びつけられる、有する、特性を有する等、を意味する。「コントローラ」という単語は、少なくとも1つの操作を制御する、任意の装置、システム、又はその一部を意味する。コントローラは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの少なくとも2つを何らかの形で組み合わせたものに実装される。任意の特定のコントローラに関連する機能は、ローカル、遠隔にかかわらず、集中型又は分散型である。
【0033】
以上、所定の実施形態を開示したが、一般的に関連する方法、またこれらの実施形態及び方法の代替及び並べ替えが可能であることは、当業者には明らかであろう。従って、上述の実施形態例の記載は、本発明を規定又は制約するものではない。他の変更、置換、及び代替もまた、以下の請求項で規定されるこの開示の精神及び範囲を逸脱しない限り可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベアベルトの状態を決定する方法であって、
コンベヤベルト(102)の支持構造(108a〜108h、202、210、212、214a〜214b)の特性を、コンベヤベルトと機械的に結合されたセンサ(110〜114)を用いて感知する特性感知ステップと、
感知された特性に対応する信号を無線送信するステップと、
送信された信号に基づいて、支持構造の状態を決定する状態決定ステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、支持構造は、複数の支持構造のうちの第1の支持構造であり、
特性感知ステップは、支持構造のそれぞれの特性を感知するステップと、該感知された特性を支持構造の識別子に関連付けるステップと含み、
信号を無線送信するステップは、感知された特性に対応する1又は複数の信号及び関連付けされた識別子を無線送信するステップを含み、
状態決定ステップは、1又は複数の送信された信号に基づいて、支持構造のそれぞれの状態を決定するステップを含む
ことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、支持構造は複数のエレメントを備えており、
特性感知ステップは、エレメントのそれぞれの特性を、コンベヤベルトに機械的に結合された対応する複数のセンサを用いて感知するステップを含み、
信号を無線送信するステップは、感知されたエレメントの特性に対応する1又は複数の信号を無線送信するステップを含み、
状態決定ステップは、1又は複数の送信された信号に基づいて、それぞれのエレメントの特性を決定するステップを含む
ことを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項3記載の方法において、
支持構造は複数の支持構造のうちの第1の支持構造であり、
支持構造のそれぞれは、複数のエレメントを備え、
特性感知ステップは、第1のセンサを用いて、支持構造のそれぞれに関して第1のエレメントの特性を感知するステップを含む
ことを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法において、特性は、圧力、振動、及び温度の少なくとも1つであることを特徴とする方法。
【請求項6】
コンベアベルトの状態を決定するシステム(100)であって、
コンベヤベルト(102)と、
コンベヤベルトと関連する支持構造(108a〜108h、202、210、212、214a〜214b)と、
コンベヤベルトと機械的に結合されたセンサ(110〜114)と、
監視システム(120)と
を備え、
センサは支持構造の特性を感知し、感知した特性に対応する信号を監視システムに無線送信するよう構成されており、
監視システムは、送信された信号に基づいて、支持構造の状態を決定するよう構成されている
ことを特徴とするシステム。
【請求項7】
請求項6記載のシステムにおいて、
支持構造は複数の支持構造のうちの第1の支持構造であり、
センサは、支持構造のそれぞれの特性を感知して、感知された特性を支持構造の識別子に関連付け、且つ感知された特性に対応する1又は複数の信号及び支持構造に対して関連付けされた識別子を無線送信するよう構成されており、
監視システムは、1又は複数の送信された信号に基づいて、支持構造のそれぞれの状態を決定するよう構成されている
ことを特徴とするシステム。
【請求項8】
請求項6記載のシステムにおいて、
支持構造は複数のエレメントを備え、
センサはコンベヤベルトと機械的に結合された複数のセンサのうち第1のセンサであり、
センサのそれぞれは、支持構造の対応するエレメントの特性を感知して、感知された特性に対応する信号を監視システムに無線送信するよう構成されており、
監視システムは送信された信号に基づいて、エレメントのそれぞれの状態を決定するよう構成されている
ことを特徴とするシステム。
【請求項9】
コンベアベルトの状態を決定するシステム(100)であって、
コンベヤベルト(102)と機械的に結合されており、コンベヤベルトと関連する支持構造(108a〜108h、202、210、212、214a〜214b)の特性を検出し、検出された特性に応答して第1の信号を生成するようセンサ(302〜30)と、
センサから第1の信号を受信し、第1の信号を記憶し、記憶した第1の信号に基づいて第2の信号を生成するよう構成されたコントローラ(308)と、
第2の信号を受信し、第2の信号を無線送信する無線インターフェース(310)と
を備えていることを特徴とするシステム。
【請求項10】
請求項9記載のシステムにおいて、
コンベヤベルトは、複数の支持構造を通過するよう構成され、
センサは、コンベヤベルトが通過した支持構造のそれぞれの特性を検出し、検出された特性に応答して複数の第1の信号を生成するよう構成されており、
コントローラは、対応する支持構造に対する識別子を各第1の信号に関連付け、関連付けされた各第1の信号及び識別子を記憶し、記憶した第1の信号及び識別子に基づいて第2の信号を生成するよう構成されている
ことを特徴とするシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−510887(P2011−510887A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−545065(P2010−545065)
【出願日】平成21年1月24日(2009.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/031929
【国際公開番号】WO2009/099780
【国際公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【出願人】(500575824)ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド (1,504)
【Fターム(参考)】