説明

ベルト駆動式回転工具タレットアッセンブリ

本発明は回転工具タレットアッセンブリの工具駆動軸をベルト駆動するシステムに関する。複数の工具ホルダは上部プレートアッセンブリにおいて径方向に支持される。この上部プレートアッセンブリは、タレットハウジングに接続されたハブに回転可能に支持される。工具駆動軸に接続された従動プーリを支持するハウジングが提供される。タレットハウジングに接続されたスピンドルモータは、使用工具ホルダにベルトドライブを介して結合される。従動プーリを支持するハウジングは、少なくとも1つの着脱可能部を含み、ベルトドライブへのアクセス及びベルトドライブの交換を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回転工具タレットアッセンブリの工具駆動軸をベルト駆動するシステムに関し、特に、タレットの従動プーリを支持するハウジングを含むものに関する。
【背景技術】
【0002】
回転工具タレットは、スピンドルモータで駆動される回転工具を自動的に変更するために用いられる。ツールタレットは、複数の独立した工具を保持し、所望の工具がスピンドルモータの駆動シャフトと選択的に整列するように回転する。モータは従動軸及び作動中の使用工具ホルダにギヤ及びクラッチを介して接続される。従来のタレットにおいては、上部プレートの内部スペースは直接駆動を行うには十分な大きさを持っていないことが多い。そこで、使用工具をタレットで用いる際には、工具ホルダの回転軸に対して概ね90度の向きへ動力を伝達する伝達軸が用いられることが多い。この点については、例えば、米国特許第6785943号に記載されている。同米国特許の記載は参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術に対して様々な改良を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施形態に係る回転工具タレットは、タレットハウジングと、機械加工工具をそれぞれ保持するように構成され配置された複数の工具ホルダを支持し、当該複数の工具ホルダの1つを作業位置に配置することができるようにタレットハウジングに対して回転可能な上部プレートアッセンブリと、モータと、モータによって駆動される従動プーリと、作業位置にある前記工具ホルダを駆動するように配置され、従動プーリによって駆動される工具駆動軸と、モータを従動プーリに接続するベルトと、従動プーリへのアクセスを可能にする着脱可能部を有する従動プーリ用ハウジングと、を含む。
【0005】
本発明の他の実施形態に係る回転工具タレットは、機械加工工具をそれぞれ保持するように構成され配置された複数の工具ホルダを支持し、当該複数の工具ホルダの1つを作業位置に配置することができるようにタレットハウジングに対して回転可能な上部プレートアッセンブリと、モータと、モータによって駆動される従動プーリと、作業位置にある前記工具ホルダを駆動するように配置され従動プーリによって駆動される工具駆動軸と、モータを従動プーリに接続するベルトと、従動プーリの両側から工具駆動軸を支持する従動プーリ用ハウジングと、を含む。
【0006】
本発明の実施形態の上記以外の目的、特徴、及び効果は以下の詳細な説明、添付図面、及び請求項によって明らかにされる。
【0007】
本発明の実施形態は、概略的に示された添付図面を参照し、例示としてのみ開示される。
【0008】
添付図面において、同様の構成には同じ参照符号が用いられている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る回転工具タレットアッセンブリを示す。
【0010】
【図2】図2は、本発明の一実施形態に従って、2−2線に沿って図1の回転工具タレットアッセンブリを切断した矢視断面図を示す。
【0011】
【図3A】図3は、図2に示す従動プーリを支持するハウジングの様々な図を示す。図3Aは、当該ハウジングの等角図を示す。
【0012】
【図3B】図3Bは、当該ハウジングの正面図を示す。
【0013】
【図3C】図3Cは、当該ハウジングの上面図を示す。
【0014】
【図3D】図3Dは、当該ハウジングの左側面図を示す。図示しない右側面は、実質的に左側面の鏡像である。
【0015】
【図3E】図3Eは、当該ハウジングの底面図を示す。
【0016】
【図3F】図3Fは、当該ハウジングの背面図を示す。
【0017】
【図4】図4は、使用工具継手が解放位置にある状態における図3に示すハウジングの拡大断面図を示す。
【0018】
【図5】図5は、使用工具継手が係合位置にある状態における図3に示すハウジングの拡大断面図を示す。
【0019】
【図6】図6は、冷却液管が内部に形成された本発明の一実施形態に係るスピンドルモータ搭載プレートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1に示すように、本発明に従った回転工具タレットアッセンブリ(indexing tool turret assembly)が参照番号10で表示されている。回転工具タレット10は、上部プレートアッセンブリ20を支持するタレットハウジング5を含む。タレットハウジング5は、通常、CNC複合工作機械等の機械に取り付けられるように構成される。
【0021】
上部プレートアッセンブリ20は、上部プレートアッセンブリ20の周囲に放射状に間隔をあけて配置された複数の工具ホルダ25を含む。各工具ホルダ25は、例えば回転カッタやエンドミルといった機械工具等の所望の工具Tを支持し駆動するように構成される。上部プレートアッセンブリ20は、インデックスモータ15の働きによって、トッププレートアッセンブリ20の中心軸(2−2線と一致する)を中心に、タレットフレーム5に対して回転可能である。ここで、上部プレートアッセンブリ20は、複数の工具ホルダ25の1つが作業位置にあり、他のものはインデックス位置(indexing position)にあるように、選択的に間欠回転される。作業位置にある工具ホルダ25は、使用工具ホルダ(live toolholder)25’と称されることがある。スピンドルモータ30は、使用工具ホルダ25’及び所望の工具Tを駆動する回転力を提供するために用いられる。
【0022】
一実施形態においては、インデックスモータ15及びスピンドルモータ30は、可変速度式で逆回転可能な電動モータであるが、油圧モータや空圧モータのような電動モータ以外の動力機構を用いることもできる。
【0023】
図2は、図1の2−2線に沿った矢視断面図である。上部プレートアッセンブリ20は、ハブ50に搭載され支持される。一実施形態において、ハブ50は、ベアリング(又はブッシング)53とともにインデックス軸受支持部52に回転可能に搭載されている。インデックス軸受支持部52は、図示しないねじ等の留め具によってタレットハウジング5に取り付けられる。この構成によって、上部プレートアッセンブリ20は、タレットハウジング5に対して間欠回転することができる。図1に示されている継手18を介してインデックスモータ15に動作可能に接続された図示しない駆動ギアは、上部プレートアッセンブリ20をタレットハウジング5に対して回転させるために、ハブ50に取り付けられた従動ギア55と係合する。
【0024】
タレットハウジング5は、スピンドルモータ30を受け入れる収納部32をさらに有するように構成される。スピンドルモータは、タレットハウジング5の収納部32の底部に留め具等によって取り付けられたモータ設置プレート75に搭載され支持される。駆動プーリ40は、スピンドルモータ30の出力軸35に取り付けられ、インデックス軸受支持部52の中心に位置合わせされる。インデックス軸受支持部52には、ベルト45が通過できる開口部51が設けられている。ベルト45は、スピンドルモータ30の駆動プーリ40を従動プーリ65に回転可能に接続する。従動プーリ65は使用工具ホルダ25’に接続される。ベルト45は、十分に張力を加えることができスピンドルモータ30が効率良く従動プーリ65を駆動できるゴム、ポリマー等のエラストマー素材で作ることができる。
【0025】
駆動プーリ40は、トルク制限継手43によってスピンドルモータ30の出力軸35に接続される。トルク制限継手43はスピンドルモータ30からの過大なトルクによって損傷・破損が起こらないようベルト45を保護する。トルクが予め定められた最大値に達する過負荷の条件において、トルク制限継手43は、駆動プーリ40をスピンドルモータ30の出力軸から解放して自由回転できるようにし、ベルト45に過負荷がかからないようにする。トルク制限継手43の詳細は、米国特許,722,644号に記載されている。同米国特許の記載は参照により本明細書に組み込まれる。
【0026】
上部プレートアッセンブリ20の内部には、ハウジング60が、工具駆動軸70に支持される従動プーリ65を取り囲むように設けられる。カバープレート21が留め具22を用いて上部プレートアッセンブリ20に取り付けられているため、上部プレートアッセンブリ20内部へのアクセスが可能になる。ハウジング60はインデックス軸受支持部52に取り付けられ、一方、上部プレートアッセンブリ20はハブ50に取り付けられ、ハウジング60と上部プレートアッセンブリ20とが相対的に回転できるようにする。
【0027】
図3に示すように、ハウジング60をサブアッセンブリとして構成することもできる。ハウジング60に含まれる2つの部分、つまり上片60A及び下片60B、が図示されているが、部分の数は幾つであってもよい。従動プーリ65及び接続されたベルト45へのアクセスは、ハウジングの少なくとも一部分を取り除けば可能になる。この従動プーリ65等へのアクセスのために取り除かれる部分は、ハウジングの着脱可能部と称されることがある。ハウジングのそれ以外の部分は、ハウジングの主要部と呼ばれることがある。
【0028】
図3Aはハウジング60の等角図を示す。図3Bはハウジング60の正面図を示す。ハウジング60は、図示しない留め具によってインデックス軸受支持部52に固定される。この留め具として、例えば、貫通孔59に取り付けられる4つのM8ボルトを用いることができる。ハウジング60の両片60A及び60Bは、6つのM6ねじ等の留め具61を用いて連結される。一実施形態において、ハウジング60の両片60A及び60Bは、留め具61を挿入する前に2つのテーパのついただぼピン62を用いて位置合わせされる。図3Cは、ハウジング60の上面図を示す。上部軸受保持部73はハウジング60の上片60Aに留め具74によって取り付けられる。
【0029】
図3Dはハウジング60の左側面図を示す。図示しない右側面は、実質的に左側面の鏡像である。図3Eは、ハウジング60の底面図を示す。下部保持部93はハウジング60の下片60Bに留め具91によって取り付けられる。
【0030】
図3Fは、ハウジング60の背面図を示す。開口部62は、ベルト45を通過させるように形成されており、ハウジング60へのアクセスを提供する。
【0031】
図4及び図5は、ハウジング60の拡大断面図を示す。ハウジング60の上片60A及び下片60Bは、相補的な収納部61をそれぞれ含む。収納部61は、ハウジング60の組み立て時に従動プーリ65を受け入れる空間を提供する。工具駆動軸70は、上部軸受アッセンブリ85及び下部軸受アッセンブリ80によって支持される。上部軸受アッセンブリ85及び下部軸受アッセンブリ80は、それぞれハウジング60の上片60A及び下片60Bに備えられる。一実施形態において、下部軸受アッセンブリ80としてニードル軸受を用いることができる。下部軸受アッセンブリ80として、それ以外の軸受やブッシングも用いることができる。
【0032】
ハウジング60は、張力をかけられたベルト45の上下から工具駆動軸70を支持するので、従動プーリ65及び駆動軸70に対してより優れた構造的な支持を提供する。工具駆動軸70は、従動プーリ65の両側から、上部軸受アッセンブリ85及び下部軸受アッセンブリ80によって支持される。この構成によって、従動プーリ65の力が均衡し、振動を抑制することができる。また、このようなハウジング60の構成により、擦り切れ又は破壊されたベルト45をより容易に交換することができる。
【0033】
ハウジング60の上片60Aは、工具駆動軸70の上端を回転可能に支持する上部軸受アッセンブリ85を含む。上部ロックナット72は、上部軸受アッセンブリ85に初期負荷を与えるために用いられる。最後に、上部軸受アッセンブリ85は、ハウジング60の上片60Aに、上部軸受保持部73により保持される。上部軸受保持部73は、ほこりや塵が上部軸受アッセンブリ85に侵入することを防ぐこともできる。
【0034】
ハウジング60の下片60Bは、使用工具ホルダ25’を工具駆動軸に対して係合及び解放させるピストンアッセンブリ95を含む。ハウジング60の下片60Bには、下部軸受アッセンブリ80を潤滑にする潤滑油供給部87が備えられる。
【0035】
図3Fに示される流体接続ポート88A、88Bは、ピストンアッセンブリ95を図示しない油圧源や空圧源等の外部の圧力源に接続し駆動するために設けられる。ピストンアッセンブリ95は、ピストンを回転支持するピストン軸受アッセンブリ96、使用工具ホルダ25’を係合する使用工具継手90、初期負荷をピストン軸受アッセンブリ96に加えるロックナット92、及びピストンアッセンブリ95をハウジング60の下片60B内に保持する下部保持部93を含む。
【0036】
使用工具継手90は、外部スプライン加工又はキー加工された結合部94を含む。結合部94によって、使用工具継手90は、工具駆動軸70に回転可能に結合されるとともに工具駆動軸70に対して軸方向に変位できる。さらに、使用工具継手90は、その下端に、内部スプライン加工又はキー加工された結合部99を備える。結合部99によって、使用工具継手90は使用工具ホルダ25’に回転可能に結合される。図5に例示するようにピストンアッセンブリ95が係合される場合には、使用工具継手90は伸張位置にあって使用工具ホルダ25’を係合させ、使用工具ホルダ25’が結合部99を介してスピンドルモータ30に回転可能に結合されるようにする。この伸張位置において、所望の工具Tを用いてミリングやボーリング等の機械工作作業を行うために使用工具ホルダ25’を使用することができる。反対に、図4に例示されるようにピストンアッセンブリ95が解放される場合には、使用工具継手90は解放位置にあって使用工具ホルダ25’を解放する。この解放位置において、使用工具ホルダ25’スピンドルモータ30との連結が解除されており、上面プレートアッセンブリ20は自由回転することができる。これにより、インデックスモータ15を用いて別の工具ホルダ25が作業位置に配置されるように回転動作を行うことができる。
【0037】
ハウジング60の下片60Bに取り付けられたブラケット97は、ハウジング60の底部から伸張しており、第1の近接センサ98A及び第2の近接センサ98Bを含む。第1の近接センサ98Aは、ピストンアッセンブリ95が図4に例示される保持位置にあるか否か検出するように構成され配置される。同様に、第2の近接センサ98Bは、ピストンアッセンブリ95が図5に例示される伸張位置にあるか否か検出するように構成され配置される。一実施形態において、第1の近接センサ98A及び第2の近接センサ98BとしてLEDセンサを用いるが、別種の近接センサを用いることも可能である。
【0038】
スピンドルモータ30は、モータ搭載プレート75に取り付けられる。モータ搭載プレート75は、スピンドルモータ30が発する熱を発散させる冷却液管76を備え、開店工具タレット10の熱膨張・熱収縮を抑制する。
【0039】
一実施形態においては、図6に示すように、スペースを削減するために冷却液管76をモータ搭載プレート75に直接形成する。モータ搭載プレート75の開口部79は、出力軸35に取り付けられる駆動プーリ40がその中に伸張するために十分な大きさの開口を提供する。スピンドルモータ30は、横長のモータ搭載孔77を利用して、図示しない留め具によってモータ搭載プレート75に取り付けられる。モータ搭載孔77が横長に形成されているので、留め具が緩められているときに、ベルト45に張力を加えるために(もしくは張力を和らげるために)スピンドルモータ30及び駆動プーリ40を横方向に移動させることができる。さらに、モータ搭載プレート75をハウジング5の収納部32に搭載するために搭載孔78が設けられる。
【0040】
モータ搭載プレート75は、金属等の熱伝導率の高い物質で形成してもよく、特にアルミニウムやアルミニウム合金であってもよい。一実施形態において、冷却液管76は、モータ搭載プレート75を機械加工する際に形成される。図示しないプラグが、加工孔76a、76b、76cに挿入され、所定位置に溶接・装着その他の方法で密閉される。当業者に理解されるように、他の実施形態においては、冷却液管76は鋳造その他の方法でモータ搭載プレート75に形成される。冷却液または熱伝導流体は、例えば、水またはグリコールであってもよい。冷却液または熱伝導流体は、モータ搭載プレート75及びスピンドルモータ30から潜熱を除去するために、冷却液管を通って外部の図示しない熱交換器に流れ込む。別の実施形態においては、スピンドルモータ30は、スピンドルモータ30本体の周囲に置かれるジャケット、スリーブ、またはコイルを用いて冷却される。
【0041】
擦り切れ又は破壊されたベルト45を交換するために、スピンドルモータ30をモータ搭載プレート75に固定している留め具をまず緩める。この留め具は必ずしも取り外すことまでは要しない。これにより、留め具が横長のモータ搭載孔77において横方向に移動できるので、スピンドルモータ30及び駆動プーリ40が開口部79内で横方向に移動してベルト45にかかる張力を和らげることができる。
【0042】
続いて、留め具22を取り除いて、上部プレートアッセンブリ20のカバー21を取り除き、ハウジング60を露出させる。ハウジング60は、例えば留め具を貫通孔59から取り払うことによってインデックス軸受支持部52から分離される。続いて、留め具61及びテーパ加工されたピン62を取り除くことによって、ハウジング60の上片60Aがハウジング60から取り除かれる。ハウジング60の上片60Aを取り除くことによって、従動プーリ65及びベルト45に十分にアクセスできるようになる。交換用ベルト45が設置され、その他のメンテナンスが行われる。
【0043】
取り外す際の手順を逆に行うことで、ハウジング60を、インデックス軸受支持部52に再度取り付けることができる。最後に、ベルト45に張力がかけられ、スピンドルモータ30をモータ搭載プレート75に取り付けるための留め具が十分に締め付けられる。
【0044】
開示された実施形態において、従来の工具タレットアッセンブリの伝達軸は必要とされない。開示された実施形態のハウジング60は、張力がかけられたベルト45の上下から工具駆動軸70を支持する。工具駆動軸70は、上部軸受アッセンブリ85及び下部軸受アッセンブリによって従動プーリ65の両側から支持される。この構成によって、従動プーリの力が均衡するとともに振動を抑制することができる。また、ハウジング60の構成により、擦り切れ又は破壊されたベルト45をより容易に交換することができる。
【0045】
現時点において最も実用的で好適と思われる実施形態に関連付けて本発明を説明したが、本発明はさらなる改良が可能であって開示された実施形態に限定されるべきではない。また、本明細書においては、本発明のあらゆる変形、使用、均等な配置、または適応を包含することが意図されている。そのような本発明の変形等は、本発明の原理に基本的に従い、また、本発明の属する技術分野において公知のまたは一般的な実施の範囲内であって、本開示において説明され請求項の本来の意味及び範囲内と理解された本発明の本質的特徴に当てはまるような本開示外の事項を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タレットハウジングと、
機械加工工具をそれぞれ保持するように構成され配置された複数の工具ホルダを支持し、当該複数の工具ホルダの1つを作業位置に配置することができるように前記タレットハウジングに対して回転可能な上部プレートアッセンブリと、
モータと、
前記モータによって駆動される従動プーリと、
作業位置にある前記工具ホルダを駆動するように配置され、前記従動プーリによって駆動される工具駆動軸と、
前記モータを前記従動プーリに接続するベルトと、
前記従動プーリへのアクセスを可能にする着脱可能部を有する従動プーリ用ハウジングと、
を含む回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項2】
前記従動プーリ用ハウジングが、前記工具駆動軸を前記従動プーリの一方側から支持する主要部を含み、
前記着脱可能部が、前記工具駆動軸を前記従動プーリの反対側から支持する、
請求項1に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項3】
前記工具駆動軸に対して軸方向に変位可能であり、前記工具駆動軸を前記作業位置にある前記工具ホルダに回転可能に接続する使用工具継手をさらに含む請求項1に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項4】
前記使用工具継手と前記工具駆動軸との係合がスプライン結合又はキー結合である請求項3に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項5】
前記使用工具継手と前記作業位置にある前記工具ホルダとの係合がスプライン結合又はキー結合である請求項3に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項6】
前記作業位置にある前記工具ホルダに接続された前記使用工具を係合及び解放させるように構成されたピストンアッセンブリを含む請求項3に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項7】
前記使用工具継手が前記作業位置にある前記工具ホルダに対して係合されているか解放されているか判断する少なくとも1つのセンサを含む請求項3に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項8】
前記モータの出力軸が前記従動プーリと位置合わせされた駆動プーリを含む請求項1に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項9】
前記ベルトに提供される最大トルクを制限するために、トルク制限継手が前記モータの出力軸と前記駆動プーリとの間に設けられた請求項8に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項10】
前記従動プーリ用ハウジングが、前記工具駆動軸を前記従動プーリの一方側から支持する軸受アッセンブリを支える主要部を含み、
前記着脱可能部が、前記工具駆動軸を前記従動プーリの反対側から支持する軸受アッセンブリを支える、
請求項1に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項11】
前記複数の工具ホルダが、前記上部プレートアッセンブリの周囲に間隔をあけて放射状に配置されている請求項1に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項12】
前記複数の工具ホルダの1つを前記作業位置に配置するために、前記上部プレートアッセンブリを間欠回転させるように構成されたインデックスモータを含む請求項1に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項13】
前記モータを囲むように配置され、前記モータの熱を発散する冷却液管を含む請求項1に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項14】
前記冷却液管が、前記モータを前記タレットハウジングに備え付けるように構成された搭載プレート内に形成される請求項13に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項15】
前記上部プレートアッセンブリが、前記タレットハウジングに接続されたハブに回転可能に支持される請求項1に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項16】
タレットハウジングと、
機械加工工具をそれぞれ保持するように構成され配置された複数の工具ホルダを支持し、当該複数の工具ホルダの1つを作業位置に配置することができるように前記タレットハウジングに対して回転可能な上部プレートアッセンブリと、
モータと、
前記モータによって駆動される従動プーリと、
作業位置にある前記工具ホルダを駆動するように配置され、前記従動プーリによって駆動される工具駆動軸と、
前記モータを前記従動プーリに接続するベルトと、
前記従動プーリの両側から前記工具駆動軸を支持する従動プーリ用ハウジングと、
を含む回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項17】
前記従動プーリ用ハウジングが前記従動プーリへのアクセスを可能にする着脱可能部を含む請求項16に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項18】
前記工具駆動軸に対して軸方向に変位可能であり、前記工具駆動軸を前記作業位置にある前記工具ホルダに回転可能に接続する使用工具継手をさらに含む請求項16に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項19】
前記使用工具継手と前記工具駆動軸との係合がスプライン結合又はキー結合である請求項18に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項20】
前記使用工具継手と前記作業位置にある前記工具ホルダとの係合がスプライン結合又はキー結合である請求項18に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項21】
前記作業位置にある前記工具ホルダに接続された前記使用工具を係合及び解放させるように構成されたピストンアッセンブリを含む請求項18に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項22】
前記使用工具継手が前記作業位置にある前記工具ホルダに対して係合されているか解放されているか判断する少なくとも1つのセンサを含む請求項18に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項23】
前記モータの出力軸が前記従動プーリと位置合わせされた駆動プーリを含む請求項16に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項24】
前記ベルトに提供される最大トルクを制限するために、トルク制限継手が前記モータの出力軸と前記駆動プーリとの間に設けられた請求項23に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項25】
前記従動プーリ用ハウジングが、前記工具駆動軸を前記従動プーリの一方側から支持する軸受アッセンブリを支える主要部を含み、
前記着脱可能部が、前記工具駆動軸を前記従動プーリの反対側から支持する軸受アッセンブリを支える、
請求項15に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項26】
前記従動プーリ用ハウジングが、前記従動プーリの一方側から前記工具駆動軸を支持する主要部を含み、
前記着脱可能部が、前記従動プーリの反対側から前記工具駆動軸を支持する、
請求項17に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項27】
前記複数の工具ホルダが、前記上部プレートアッセンブリの周囲に間隔をあけて放射状に配置されている請求項16に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項28】
前記作業位置に前記複数の工具ホルダの1つを配置するために前記上部プレートアッセンブリを間欠回転させるように構成されたインデックスモータを含む請求項16に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項29】
前記モータを囲むように配置され、前記モータの熱を発散する冷却液管を含む請求項16に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項30】
前記冷却液管が、前記モータを前記タレットハウジングに取り付けるように構成された搭載プレート内に形成される請求項29に記載の回転工具タレットアッセンブリ。
【請求項31】
前記上部プレートアッセンブリが、前記タレットハウジングに接続されたハブに回転可能に支持される請求項16に記載の回転工具タレットアッセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図3F】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−532279(P2010−532279A)
【公表日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−515213(P2010−515213)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【国際出願番号】PCT/US2008/068718
【国際公開番号】WO2009/006372
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(505070380)ハーディング, インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】