説明

ホース用クランプ

【課題】十分な締め付け力を確保しながら締め付けハウジングの損傷と変形を防止できるホース用クランプを提供する。
【解決手段】ホース用クランプは、クランプボディーと、スクリューと、ピアシングホールと、ホースの直径が縮まるほど弾性でホースを取り締まって堅固な状態で締める補正ビーズを含み、補正ビーズが塑性変形されて弾性を失って元の状態に復元できないことを防止するための塑性変形防止手段を更に具備し、塑性変形防止手段は、補正ビーズが形成されるクランプボディーの内面に連接させる防止ボディーと、防止ボディーの一端は固定手段でクランプボディーと固定し、固定手段に固定される反対位置の防止ボディーに補正ビーズの数ほどストップピンを形成し、ストップピンは補正ビーズと補正ビーズの間に形成されるストップホールと結合されて締め付け時、補正ビーズが塑性変形されることを制限する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はホース用クランプに関する。詳しくは、長期間使用による老化によってホースの直径が縮まっても、締め付ける力を持続させることができる補正手段が、締め付けの過程で塑性変形を防止するようにしながら、ハウジングの変形を防止するように改善したホース用クランプの提供に係るものである。
【背景技術】
【0002】
ホース用クランプは自動車のブレーキや、エアコンシステム、パワーステアリングあるいはエンジンルームに流体や気体を、流通させることができるように使われるホースやその他、産業現場で流体や気体の流通のために連結されるホースを取り締まって離脱現象などがないようにするために使われるものである。
【0003】
このようなホース用クランプは、従来にも様々な種類のものたちが使われており、本願の出願人も長期間の使用で老化されてホースの直径に変化がある場合、これを補正して固定力(締め付ける力)が喪失されないようにする補正機能を有するクランプを開発して韓国特許庁に出願(2010−55553)した事があり、これを図9と共に見れば次のとおりである。
【0004】
従来技術が適用される補正機能を有するホース用クランプ1は、弾性を有するステンレス・スティール材質の板状部材を円形にバンディングしてクランプボディー2を備えて、前記クランプボディー2の一端に固定される締め付けハウジング3に締め付けスクリュー4を結合する。
【0005】
前記締め付けスクリュー4は、クランプボディー2の他端で内側方向へ形成するピアシングホール5と結合されて直径を縮小するようにし、前記クランプボディー2の幅方向のへりにはホースを取り締まる過程でホースを食い込んで損傷させることを防止するための損傷防止手段6を形成する。
【0006】
前記クランプボディー2には、長期間の使用によって、ホース直径が縮まる時、縮まるほど弾性でホースを取り締まって堅固な状態で締めてくれることができる補正手段7を形成し、前記補正手段7は、ピアシングホール5が終わる位置に、ホースを取り締まる時、開き、ホースの老化がある時、復元されようとする力によって補正機能を遂行するようにクランプボディー2の円周方向に半円形象に形成された補正ビーズ8を構成している。
【0007】
また、例えば特許文献1には、自動車のルーフパネルを補強するサイドルーフパネルのフランジに掛止され、ホースを保持するホース用クランプにおいて、ホースを保持する挟持部と、フランジに掛止される掛止部と、挟持部と掛止部を連結し、掛止部をフランジに掛止させた際、挟持部をサイドルーフパネルへ押し付ける弾性体と、を有することを特徴とするホース用クランプが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平11−159663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前記のような従来技術では、ホースを締め付ける過程でクランプボディーに加えられる締め付ける力を締め付けハウジングが耐えることができずに、損傷または変形されてクランプを使うことができなくするので、耐久性と品質が低下されて現場での使用が忌避されるだけではなく、対外的な競争力が脆弱になる原因がある。
【0010】
従来技術が適用された締め付けハウジングは、板状部材を、締め付けスクリューをくるむことができる形態に曲げ、締め付けハウジング3の両端部(9、10)はクランプボディー2をくるみながら連接部位11がクランプボディー2の底面中央に位置することになる。
【0011】
前記締め付けハウジングの連接部位は、波形(ジッパタイプ、12)で結合させるとか、または一字形態で連接させるから、点溶接13を遂行するにもかかわらず、締め付ける力に耐えることができずに連接部位が変形されるとか、開くことになってホースを安定した状態で締め付けるのが不可能になる問題点がある。
【0012】
これはクランプボディーが締め付けスクリューによって取り締まられる時、発生する締め付ける力が締め付けハウジングの連接部位に伝達されて押さえ付ける形態になるので、分離して脆弱性を有している連接部位にその荷重が集中されて容易に変形あるいは損傷されるからである。
【0013】
そして、クランプボディーに半円形象の補正ビーズによって補正機能が遂行される。ところで、初期にホースを取り締まる時、補正ビーズが変形(開く形態)になる時、補正ビーズが弾性を有することができなかった状態まで変形される塑性変形が発生して以降、ホースの老化が発生しても弾性のない状態になるのでホースを締め付けながら取り締まることができない原因になる。
【0014】
すなわち、ホースを取り締まる時、補正ビーズが弾性限界点を越えて塑性変形が起きることを制限するとか、知らせる手段がないから、利用者は補正ビーズが変形される状態を視覚だけで確認しながら取り締まるので、補正ビーズが半円形態から平たい状態で開くようになっても塑性変形が起きた状態ということが分からない。
【0015】
また、ホースを取り締まった初期には、大きい問題が発生しないが、ホースを使う期間が長くなるにつれてホースの直径が縮まるという変化が発生しても、補正ビーズが弾性によって元の状態(半円形態)で復元しようとする力が発生しないので、クランプの取り締まる力が低下される現象が発生し、ホースを通じて移送される流体の漏出現象が発生して流体の安定的な供給が難しくなる。
【0016】
更に、流体の漏出現象があっても補正ビーズが塑性変形によって機能を喪失した状態なので、ホースを締めて漏出を防止する正常な機能を遂行することができなくなるのでクランプの耐久性と品質が脆弱になるなど多くの問題点が発生している。
【0017】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、十分な締め付け力を確保しながら締め付けハウジングの損傷と変形を防止することができるホース用クランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記の目的を達成するために、本発明のホース用クランプは、弾性を有するステンレススティール材質の板状部材を曲げて具備するクランプボディーと;前記クランプボディーの一端に固定される締め付けハウジングにヘッドを有し結合される締め付けスクリューと;前記クランプボディーの他端で内側方向へ形成して締め付けスクリューと結合されるスクリューホールと;前記クランプボディーに一体で形成して長期間の使用によってホースの直径が縮まる時、縮まるほど弾性でホースを取り締まって堅固な状態で締めてくれることができるように形成する補正ビーズを含むホース用クランプにおいて;前記補正ビーズが塑性変形されて弾性を失って元の状態に復元されることができないことを防止するための塑性変形防止手段を更に具備し;前記塑性変形防止手段は、補正ビーズが形成されるクランプボディーの内面に連接させる防止ボディーと;前記防止ボディーの一端は固定手段でクランプボディーと固定し;前記クランプボディーと固定手段に固定される反対位置の防止ボディーにはクランプボディーに形成される補正ビーズの数ほどストップピンを形成し;前記ストップピンは補正ビーズと補正ビーズの間に形成されるストップホールと結合されて締め付けの時、補正ビーズが塑性変形されることを制限するようにしたことを特徴とする。
【0019】
また、上記の目的を達成するために、本発明のホース用クランプは、弾性を有するステンレススティール材質の板状部材を曲げて具備するクランプボディーと;前記クランプボディーの一端に固定される締め付けハウジングにヘッドを有し結合される締め付けスクリューと;前記クランプボディーの他端で内側方向へ形成して締め付けスクリューと結合されるスクリューホールと;前記クランプボディーに一体で形成して長期間の使用によってホースの直径が縮まる時、縮まるほど弾性でホースを取り締まって堅固な状態で締めてくれることができるように形成する補正ビーズを含むホース用クランプにおいて;前記締め付けハウジングにはホースを取り締まる時、発生する締め付け力によって変形または損傷されることを防止するための締め付け手段を更に具備し;前記締め付け手段は、締め付けスクリューを収容することができるように曲げられるハウジングボディーと;前記ハウジングボディーの下側にクランプボディーと固定される部位は、締め付け面は継ぎ目がない形態で構成して締め付け力に対応して変形と損傷がないように締め付け面を形成し;前記ハウジングボディーを結束するための取り締まり部は、ハウジングボディーの上側で下向きに折り曲げられる下向端部の中央で外側へ突出されるように形成する取り締まり突起と;前記締め付け面の一端で上向きに折り曲げられる上向端部の中央に形成する取り締まりホールで構成し;前記取り締まりホールで露出する取り締まり突起の端部は上側へ折り曲げさせながら加圧して、取り締まり突起が形成されながら発生した空間に取り締まりホールの上端部が押されて入るようにし、前記端部は上端部の外側に密着されて下向端部と上向端部が一体の形象を保持するようにすることを特徴とする。
【0020】
また、本発明のホース用クランプにおいて、ストップホールは長孔で形成してクランプボディーがホースを締め付ける時、補正ビーズが開くのに差し支えがないようにすることができる。
【0021】
また、本発明のホース用クランプにおいて、ストップホールの大きさは、一番目ストップホールは一番目補正ビーズが塑性変形しない範囲まで開く距離と等しい長さを有するようにし;二番目ストップホールは一番目と二番目の補正ビーズが塑性変形しない範囲まで開く距離を合わせた距離と等しい長さを有する形態で構成し;補正ビーズの数が増加すれば増加する補正ビーズが塑性変形しない範囲まで開かれる長さの数くらい加えた長さでストップホールの長さが決まるようにすることができる。
【0022】
また、本発明のホース用クランプにおいて、締め付け手段はハウジングボディーの上側で下向きに折り曲げられる前に、更に形成する水平部に形成する取り締まりホールと;前記締め付け面の一端で上向きに折り曲げられる上向端部の端に形成する取り締まり突起と;前記取り締まり溝に露出する取り締まり突起をコーキングさせて構成することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係るホース用クランプは、十分な締め付け力を確保しながら締め付けハウジングの損傷と変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の技術が適用されたホース用クランプを表した全体斜視図である。
【図2】図1のA−A線によって切断されたことを表した断面図である。
【図3】本発明の技術が適用されたホース用クランプの塑性変形防止手段のみを表した断面図である。
【図4】本発明の技術が適用されたホース用クランプの塑性変形防止手段の作動状態図である。
【図5】本発明の技術が適用されたホース用クランプハウジングの一番目例を表した斜視図である。
【図6】図5のB−B線によって切断されたことを表した断面図である。
【図7】本発明の技術が適用されたホース用クランプハウジングの二番目例を表した斜視図である。
【図8】図7のC−C線によって切断されたことを表した断面図である。
【図9】従来技術が適用されたホース用クランプを表した構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付される図面と係わって前記目的を果たすための本発明の望ましい構成と作用に対して説明すれば次のようである。
【0026】
図1は本発明の技術が適用されたホース用クランプを表した全体斜視図、図2は図1のA−A線によって切断されたことを表した断面図、図3は本発明の技術が適用されたホース用クランプの塑性変形防止手段のみを表した断面図、図4は本発明の技術が適用されたホース用クランプの塑性変形防止手段の作動状態図、図5は本発明の技術が適用されたホース用クランプハウジングの一番目例を表した斜視図、図6は図5のB−B線によって切断されたことを表した断面図、図7は本発明の技術が適用されたホース用クランプハウジングの二番目例を表した斜視図、図8は図7のC−C線によって切断されたことを表した断面図として共に説明する。
【0027】
一般的なホース用クランプ100は、所定の幅を有し、弾性を有するステンレススティール材質の板状部材を円形に曲げてクランプボディー101を具備し、前記クランプボディー101の一端には締め付けハウジング102を固定して道具使用のためのヘッド103を有する締め付けスクリュー104を内部に結合する。
【0028】
前記締め付けスクリュー104はクランプボディー101の他端で内側方向へ所定の長さに形成するスクリューホール105と結合されて、締め付けスクリュー104の正回転や逆回転によってスクリューホール105を引いたり、押したりしてクランプボディー101の直径を拡大したり縮小したりするようにする。
【0029】
前記スクリューホール105を形成するクランプボディー101の直径を最大として締め付けるホース106の結合を容易にしながら、クランプボディー101の直径を縮めてホース106を堅固に締めて取り締まりさせることに差し支えがないようにすることは自明である。
【0030】
前記クランプボディー101の長期間の使用によってホース106の直径が縮まる時、縮まるほど、弾性力によって復元されながら取り締まって堅固な状態で締めることができるようにクランプボディー101のある一位置に弾性を有する半円形象の補正ビーズ107を一つあるいは一つ以上形成して構成する。
【0031】
本発明では前記補正ビーズ107が、塑性変形されて弾性を失って元の状態に復元されることができないことを防止するように塑性変形防止手段110を更に具備し、前記締め付けハウジング102の締め付け手段120を改善してホース106を取り締まる時、発生する締め付け力によって変形または損傷されることを防止するようにすることを特徴とする。
【0032】
前記塑性変形防止手段110は、補正ビーズ107が形成されるクランプボディー101の内面に板状素材ながら円弧形象を有する防止ボディー111を連接させ、前記防止ボディー111の一端(締め付けスクリューによって引かれる方向)は、固定ピン、リベット、溶接または防止ボディー111に一体で形成するエンボシングなどのような固定手段112でクランプボディー101に固定される。
【0033】
前記防止ボディー111の幅をクランプボディー101の幅と等しく、長さはクランプボディー101に形成される全体の補正ビーズ107が塑性変形されないほどに開かれた時の長さよりも長く形成するのが望ましい。
【0034】
前記クランプボディー101と固定手段112に固定される反対位置の防止ボディー111にはクランプボディー101に形成される補正ビーズ107の数ほどストップピン(113、114・・・)を形成し、前記ストップピン(113、114・・・)は補正ビーズ107と補正ビーズ107の間に形成されるストップホール(115、116・・・)と結合されるようにする。
【0035】
前記ストップホール(115、116・・・)は長孔で形成してクランプボディー101がホース106を締め付ける時、補正ビーズ107が開くことに差し支えがないようにすることは勿論である。
【0036】
前記ストップホール(115、116・・・)の大きさは、一番目ストップホール115は一番目の補正ビーズ107が塑性変形しない範囲まで開く距離と等しい長さを有するようにし、二番目ストップホール116は一番目と二番目の補正ビーズ107が塑性変形しない範囲まで開く距離を合わせた距離と等しい長さを有するようにする形態とする。
【0037】
勿論、補正ビーズ107の数が多くなる場合は増加する補正ビーズ107が塑性変形しない範囲まで開く長さの数ほど加えた長さでストップホール(115、116・・・)の長さが決まることは勿論である。
【0038】
前記締め付けハウジング102を固定するための締め付け手段120は、板状の素材を曲げてハウジングボディー121を構成し、前記クランプボディー101と固定される締め付け面122は継ぎ目がない形態で構成して締め付け力に対応して変形と損傷がないようにする。
【0039】
前記ハウジングボディー121を結束するための取り締まり部123はハウジングボディー121の上側から下側に向けて折り曲がる下向端部124の中央で外側に突き出る取り締まり突起125を形成し、締め付け面122の一端で上側に向けて折り曲がる上向端部126の中央には取り締まりホール127を形成する。
【0040】
前記取り締まりホール127に露出される取り締まり突起125の端部128は上側に折り曲げて加圧することで、取り締まり突起125が形成されながら発生した空間Sに、取り締まりホール127の上端部129が押されて入り、端部128は上端部129の外側に密着されて下向端部124と上向端部126が一体形象を保持して締め付け力に対応するようにする。
【0041】
前記のような本発明の技術が適用されたホース用クランプ100の使用状態は次のとおりである。
【0042】
ホース用クランプ100を構成する締め付けハウジング102に結合された締め付けスクリュー104を、スクリュードライバーなどのような道具を利用して解除方向で回転させてクランプボディー101の直径を拡大させてホース106を収容させた後、締め付けスクリュー104を取り締まり方向で回転させてホース106を取り締まる。
【0043】
この過程で締め付けスクリュー104は、クランプボディー101に形成されるスクリューホール105と結合されてクランプボディー101の直径を縮小または拡大することができる。そして、ホース106を締め付けして取り締まる時は、クランプボディー101に半円形象に形成された補正ビーズ107が、ホース106の軸中心について直角方向(ホースの円周方向)に締め付け力によって開きながら弾性によって締め付け力を発揮するようになる。
【0044】
このようにホース106を堅固に締め付けた状態で長期間の経過でホース106が老化されてホース106の直径が減る場合には、クランプボディー101と防止ボディー111に形成した補正ビーズ107が元の状態に復元されようとする力が発生し、この力によってクランプボディー101の直径が減るようになるので、減るホース106の直径に当たるように補正機能を遂行することができるようになることである。
【0045】
前記のようにホース106の締め付けの時、補正ビーズ107が半円形象から平たい形態に開くようになるところ、この過程で塑性変形防止手段110によって補正ビーズ107が完全に開いて塑性変形が起きて元の状態に復元不可能になることを防止するようになる。
【0046】
これを具体的に見れば、補正ビーズ107の内面にクランプボディー101と固定手段112で固定された防止ボディー111に形成されるストップピン(113、114・・・)が補正ビーズ107の間に形成されたストップホール(115、116・・・)と結合されて、補正ビーズ107が塑性変形される前に、ストップピン(113、114・・・)が、補正ビーズ107が開くことを止めさせるようになるので可能となる。
【0047】
すなわち、クランプボディー101が引かれれば補正ビーズ107も引かれながら開くのに、補正ビーズ107が開けば、補正ビーズ107の外側(引かれる方向)に形成したストップホール(115、116・・・)に結合されたストップピン(113、114・・・)がストップホール(115、116・・・)のA地点からB地点に移動するようになる。
【0048】
これはストップホール(115、116・・・)が長孔に形成されているから可能であり、ストップホール(115、116・・・)の長さは、補正ビーズ107が塑性変形しないように開くことができる長さと等しい長さで形成されているので、ストップピン(113、114・・・)がストップホール(115、116・・・)のA地点からB地点に移動されると、これ以上補正ビーズ107が開くことを遮断(防止)するから、補正ビーズ107が塑性変形されることが防止される。
【0049】
特に補正ビーズ107が一つ以上の場合には、一番目補正ビーズ107が塑性変形時点の前まで完全に開いた後、次の位置の補正ビーズ107が開く順で作動することができるが、複数の補正ビーズ107が同時に開く形態でも作動可能である。
【0050】
前記補正ビーズ107が複数個の場合には、固定手段112を基点で遠くなるほど、ストップホール(115、116・・・)の長さは、前で形成される補正ビーズ107が塑性変形しないように開くことができる長さを合わせた長さと等しい長さで形成される。そして、順次に長さが長くなる形態を有してそれぞれのストップピン(113、114・・・)が自身の役割を遂行するのに差し支えないようになる。
【0051】
そして、締め付けハウジング102を固定するための締め付け手段120は、ハウジングボディー121を構成するいずれかの一側面に取り締まり部123を構成し、クランプボディー101と密着固定される締め付け面122には継ぎ目(連接)部位がないようにすることで、クランプボディー101から伝えられる締め付け力に対応して損傷または変形されなくなることである。
【0052】
前記取り締まり部123の場合は、ハウジングボディー121のいずれかの一側面に取り締まり突起125と取り締まりホール127によって結合されて取り締まり突起125の端部を折り曲げあるいはコーキング(Caulking=かしめ)によって離脱されないようにすることで、堅固な結合状態を保持することができ、締め付け力が取り締まり部123に直接的に伝達されないので、容易に損傷または変形されることを防止することができる。
【0053】
すなわち、締め付けスクリュー104を利用してクランプボディー101を取り締まれば、締め付けハウジング102を構成する上向端部126は、下方向(↓)に移動しようとする力が発生し、下向端部124は上方向(↑)に移動しようとする力が発生しながら、通常的に、取り締まり部123が耐えることができずに開くことになる。
【0054】
本発明では上向端部126に形成される取り締まりホーム127に露出される取り締まり突起125の端部128は上側で折り曲げさせながら加圧することで、取り締まり突起125が形成されながら発生した空間Sに取り締まりホール127の上端部129が押されて入り、端部128は上端部129の外側に密着されて下向端部124と上向端部126が一体形象を保持しながら互いに掛かる形態になるので締め付けスクリュー104が発生させる締め付け力に対応することができるようになることである。
【0055】
更に、取り締まり部123の表面が上向端部126の外表面と一致して突き出される部分がなくて周辺との干渉現象がなくなることではなく、作業過程で作業者の身体(手)を損傷させることがなくなる。
【0056】
前記締め付け手段120の他の例としては、ハウジングボディー121の上側で下向きに折り曲げられる前に、更に形成する水平部130に取り締まりホール131を形成し、前記締め付け面122の一端で上向きに折り曲げられる上向端部126の端に、取り締まり突起132を形成して互いに結合させた後、取り締まり突起132をコーキングさせて離脱されないように構成しても良い。
【0057】
前記のような本発明のホース用クランプがホースを締め付けする過程で、補正ビーズが塑性変形されることを防止して長期間使用によってホース老化時、補正機能を円滑に遂行することができ、十分な締め付け力を確保しながら締め付けハウジングの損傷と変形を防止することができるという長所を有する。
【0058】
本発明はクランプを構成する締め付けハウジングを改善して、締め付け力に耐えて変形されるとか損傷される現象を防止し、補正ビーズが塑性変形されることを防止してホースの締め付け力を高めるようにする基本的な目的を果たすようにするだけではなく、ホースが老化された時、補正機能を円滑に遂行することができ、速かに補正ビーズの復元力によってホースを安定した状態で取り締まって流体の漏出を防止するようにすることで、クランプの品質と耐久性を進めることができるなど様々な効果を有する発明である。
【符号の説明】
【0059】
100 ホース用クランプ
101 クランプボディー
102 締め付けハウジング
103 ヘッド
104 締め付けスクリュー
105 スクリューホール
106 ホース
107 補正ビーズ
110 塑性変形防止手段
111 防止ボディー
112 固定手段
113 ストップピン
114 ストップピン
115 ストップホール
116 ストップホール
120 締め付け手段
121 ハウジングボディー
122 締め付け面
123 取り締まり部
124 下向端部
125 取り締まり突起
126 上向端部
127 取り締まりホール
128 端部
129 上端部
130 水平部
131 取り締まりホール
132 取り締まり突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性を有するステンレススティール材質の板状部材を曲げて具備するクランプボディーと;
前記クランプボディーの一端に固定される締め付けハウジングにヘッドを有し結合される締め付けスクリューと;
前記クランプボディーの他端で内側方向へ形成して締め付けスクリューと結合されるスクリューホールと;
前記クランプボディーに一体で形成して長期間の使用によってホースの直径が縮まる時、縮まるほど弾性でホースを取り締まって堅固な状態で締めてくれることができるように形成する補正ビーズを含むホース用クランプにおいて;
前記補正ビーズが塑性変形されて弾性を失って元の状態に復元されることができないことを防止するための塑性変形防止手段を更に具備し;
前記塑性変形防止手段は、補正ビーズが形成されるクランプボディーの内面に連接させる防止ボディーと;
前記防止ボディーの一端は固定手段でクランプボディーと固定し;
前記クランプボディーと固定手段に固定される反対位置の防止ボディーにはクランプボディーに形成される補正ビーズの数ほどストップピンを形成し;
前記ストップピンは補正ビーズと補正ビーズの間に形成されるストップホールと結合されて締め付けの時、補正ビーズが塑性変形されることを制限するようにした
ことを特徴とするホース用クランプ。
【請求項2】
弾性を有するステンレススティール材質の板状部材を曲げて具備するクランプボディーと;
前記クランプボディーの一端に固定される締め付けハウジングにヘッドを有し結合される締め付けスクリューと;
前記クランプボディーの他端で内側方向へ形成して締め付けスクリューと結合されるスクリューホールと;
前記クランプボディーに一体で形成して長期間の使用によってホースの直径が縮まる時、縮まるほど弾性でホースを取り締まって堅固な状態で締めてくれることができるように形成する補正ビーズを含むホース用クランプにおいて;
前記締め付けハウジングにはホースを取り締まる時、発生する締め付け力によって変形または損傷されることを防止するための締め付け手段を更に具備し;
前記締め付け手段は、締め付けスクリューを収容することができるように曲げられるハウジングボディーと;
前記ハウジングボディーの下側にクランプボディーと固定される部位は締め付け面は継ぎ目がない形態で構成して締め付け力に対応して変形と損傷がないように締め付け面を形成し;
前記ハウジングボディーを結束するための取り締まり部は、ハウジングボディーの上側で下向きに折り曲げられる下向端部の中央で外側へ突出されるように形成する取り締まり突起と;
前記締め付け面の一端で上向きに折り曲げられる上向端部の中央に形成する取り締まりホールで構成し;
前記取り締まりホールで露出する取り締まり突起の端部は上側へ折り曲げさせながら加圧して、取り締まり突起が形成されながら発生した空間に取り締まりホールの上端部が押されて入るようにし、
前記端部は上端部の外側に密着されて下向端部と上向端部が一体の形象を保持するようにする
ことを特徴とするホース用クランプ。
【請求項3】
前記ストップホールは長孔で形成してクランプボディーがホースを締め付ける時、補正ビーズが開くのに差し支えがないようにする
ことを特徴とする請求項1に記載のホース用クランプ。
【請求項4】
前記ストップホールの大きさは、一番目ストップホールは一番目補正ビーズが塑性変形しない範囲まで開く距離と等しい長さを有するようにし;
二番目ストップホールは一番目と二番目の補正ビーズが塑性変形しない範囲まで開く距離を合わせた距離と等しい長さを有する形態で構成し;
補正ビーズの数が増加すれば増加する補正ビーズが塑性変形しない範囲まで開かれる長さの数くらい加えた長さでストップホールの長さが決まるようにする
ことを特徴とする請求項1に記載のホース用クランプ。
【請求項5】
前記締め付け手段はハウジングボディーの上側で下向きに折り曲げられる前に、更に形成する水平部に形成する取り締まりホールと;
前記締め付け面の一端で上向きに折り曲げられる上向端部の端に形成する取り締まり突起と;
前記取り締まり溝に露出する取り締まり突起をコーキングさせて構成する
ことを特徴とする請求項2に記載のホース用クランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−145208(P2012−145208A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−6161(P2011−6161)
【出願日】平成23年1月14日(2011.1.14)
【出願人】(510339854)株式会社東亜金属 (4)
【氏名又は名称原語表記】DONG METAL CO.,Ltd.
【Fターム(参考)】