説明

ホール管理システム

【課題】従業員がホール内をどのような順路で巡回しているかを把握できるようにする。
【解決手段】パチンコ遊技機10,・・・,10のそれぞれの上方に位置する遊技機設置島A1には、送信機20,・・・,20が1つずつ設置されている。従業員は、送信機20にて送信される電波信号を受信する受信機を携帯している。送信機20は、台番号データを含む電波信号を1m範囲内に送信している。従業員が送信機20に対して1m範囲内に存することとなった場合には、受信機は、30秒間隔で送信機20から発信される電波信号を受信する。受信機は、送信機20から送信されたこのパチンコ遊技機10の台番号に対応する台番号データを含む電波信号を受信する。電波信号を受信した受信機は、受信した電波信号に含まれる台番号データを位置情報データとして時系列で記憶装置に記憶する。この位置情報データは、パソコンにて取出し可能となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ遊技機やパチスロ遊技機等の遊技機が設置される遊技店(以下、ホール)内を管理するためのホール管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機やパチスロ遊技機等の遊技機が設置されるホール内では、不具合が生じた遊技機を直したり、遊技者に各種のサービスを行ったりするために、従業員が巡回している。
ところで、このようなホール内を管理するホール管理側からは、上記したようにホール内を巡回する従業員が、適切に上記した作業をしているかを管理するシステムを求める声がある。このため、ホール内を巡回する従業員が、どのような作業をしたかを把握するための管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1にて開示される管理システムにあっては、ホール管理側は、従業員がどのような作業をしたかが分かるように、従業員の作業情報を収集管理することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−260415
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、昨今においては、ホール管理側から、上記したような従業員の作業情報のほか、従業員がホール内をどのような順路で巡回しているかを把握しておきたいという要請がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、遊技機が設置されるホールを管理するためのホール管理システムであって、従業員がホール内をどのような順路で巡回しているかを把握できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決するにあたって本発明に係るホール管理システムは、次の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1の発明に係るホール管理システムは、パチンコ遊技機やパチスロ遊技機等の遊技機が設置されるホールを管理するためのホール管理システムであって、前記遊技機や遊技機設置島等の前記ホール内に設置されるホール設置品に取り付けられる固定側送受信機と、前記固定側送受信機に対して送受信可能に構成され且つ従業員が携帯する移動側送受信機とを備え、前記固定側送受信機に対して所定範囲内に前記移動側送受信機が存する場合には、前記固定側送受信機および前記移動側送受信機の何れか一方から、前記固定側送受信機および前記移動側送受信機の何れか他方に、前記固定側送受信機に対して所定範囲内に前記移動側送受信機が存する旨の位置情報データを含む情報データを電波信号で送受信するようになっており、前記電波信号を受信する前記固定側送受信機および前記移動側送受信機の何れか他方は、この受信した前記電波信号の前記情報データを時系列で記憶可能に構成されており、この時系列で記憶された前記情報データは、前記電波信号を受信する前記固定側送受信機および前記移動側送受信機の何れか他方から取り出し可能となっていることを特徴とする。なお、この所定範囲内としては、例えば0.5m〜5m等の、適宜の範囲にて設定されるものである。
【0007】
このホール管理システムによれば、電波信号を受信した固定側送受信機および移動側送受信機の何れか他方は、この受信した電波信号に含まれる情報データを時系列で記憶し、この時系列で記憶された情報データは、電波信号を受信する固定側送受信機および移動側送受信機の何れか他方から取り出し可能となっているので、時系列で記憶される情報データとなる位置情報データを取り出して参照することによって、ホール管理側は、従業員がホール内のどのような位置を時系列的に辿ったかを把握することができる。すなわち、ホール管理側は、従業員がホール内をどのような順路で巡回しているかを把握することができる。
【0008】
第2の発明に係るホール管理システムは、前記第1の発明に係るホール管理システムにおいて、前記固定側送受信機は、前記電波信号を送信する機能を有した固定側送信機として構成されており、前記移動側送受信機は、前記固定側送信機から送信される前記電波信号を受信する機能を有した移動側受信機として構成されていることを特徴とする。
このホール管理システムによれば、固定側送受信機は、電波信号を送信する機能を有した固定側送信機として構成されており、移動側送受信機は、固定側送信機から送信される電波信号を受信する機能を有した移動側受信機として構成されているので、この移動側受信機が受信した電波信号の情報データを時系列で記憶し、この時系列で記憶された情報データを移動側受信機から取り出すこととなる。
これによって、固定側送受信機となる固定側送信機は、単に位置情報データを所定範囲内に送信し続けるだけの構成とすることができる。また、時系列で記憶された情報データを取り出すには、移動側受信機に対して行えば良いものとなり、従業員ごとの業務終了ごとに情報データの取出しを行うことができるので便利である。
【0009】
第3の発明に係るホール管理システムは、前記第1の発明または前記第2の発明に係るホール管理システムにおいて、前記電波信号の受信は、所定時間間隔で行われるように設定されていることを特徴とする。なお、この所定時間としては、例えば0.05秒〜60秒等の、適宜の時間間隔となる時間にて設定されるものである。
このホール管理システムによれば、電波信号の受信は、所定時間間隔で行われるように設定されているので、情報データの時系列での記憶は、所定時間間隔ごとの記憶にてなされることとなり、記憶される容量を断片的な小さいものとすることができる。
これによって、情報データを時系列で記憶するにあたって、記憶媒体への負担を減らすことができ、受信側の構成を簡素化することができる。
【0010】
第4の発明に係るホール管理システムは、前記第1の発明から前記第3の発明の何れかに係るホール管理システムにおいて、前記電波信号の受信は、前記移動側送受信機を携帯する従業員の所定操作に応じて行われるように設定されていることを特徴とする。なお、この所定操作としては、例えば、パチンコ遊技機の中枠やガラス枠を開ける操作(開操作)等が挙げられ、主として遊技機内部を調整するにあたって遊技機枠開操作にて設定されるものである。また、この所定操作は、このような遊技機枠開操作のほか、適宜の遊技者へのサービス的な操作が含まれるものであってもよい。
このホール管理システムによれば、電波信号の受信は、移動側送受信機を携帯する従業員の所定操作に応じて行われるように設定されているので、ホール管理側は、時系列で記憶される情報データを取り出して参照することによって、従業員がどの遊技機に対して遊技機枠開操作等の所定操作を行ったかを把握することができる。
【0011】
第5の発明に係るホール管理システムは、前記第1の発明から前記第4の発明の何れかに係るホール管理システムにおいて、取り出された前記情報データは、該情報データと相違する関連データと照合し所定条件で一致あるいは不一致の判定をする判定処理と、該判定処理による判定結果を目視識別可能に識別表示をする表示処理とがされることを特徴とする。
このホール管理システムによれば、取り出された情報データは、情報データと相違する関連データと照合し所定条件で一致あるいは不一致の判定をする判定処理と、判定処理による判定結果を目視識別可能に識別表示をする表示処理とがされるので、ホール管理側は、この識別表示を目視するだけで、取り出された情報データが関連データと所定条件で一致となっているのか或いは不一致となっているのかを瞬時に判別することができる。
これによって、ホール管理側は、適宜の情報照合作業を行うことなく、分かり易く判別できて便利である。
【発明の効果】
【0012】
第1の発明に係るホール管理システムによれば、ホール管理側は、従業員がホール内をどのような順路で巡回しているかを把握することができる。
第2の発明に係るホール管理システムによれば、時系列で記憶された情報データを取り出すには、移動側受信機に対して行えば良いものとなり、従業員ごとの業務終了ごとに情報データの取出しを行うことができるので便利である。
第3の発明に係るホール管理システムによれば、情報データを時系列で記憶するにあたって、記憶媒体への負担を減らすことができ、受信側の構成を簡素化することができる。
第4の発明に係るホール管理システムによれば、ホール管理側は、従業員がどのような位置で遊技機枠開操作等の所定操作を行ったかを把握することができる。
第5の発明に係るホール管理システムによれば、ホール管理側は、適宜の情報照合作業を行うことなく、分かり易く判別できて便利である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】パチンコ遊技機が設置される遊技機設置島を概略的に示す正面図である。
【図2】送信機を示す斜視図である。
【図3】図2のIII−III断面矢視の送信機を示す断面図である。
【図4】受信機を示す斜視図である。
【図5】図4のV−V断面矢視の受信機を示す断面図である。
【図6】送信機および受信機の構成を示すブロック図である。
【図7】受信機が送信機に対して受信範囲内に存する旨の電波信号を受信して記憶するフローを示すフローチャートである。
【図8】受信機が開操作に応じた旨の電波信号を受信して記憶するフローを示すフローチャートである。
【図9】受信機から取り出された時系列で記憶された位置情報データ(台番号データ)に関するタイムテーブルである。
【図10】図9に示すタイムテーブルに基づき、パソコンにて表示処理がなされたホール内の状態を示すパソコンの表示画面である。
【図11】受信機から取り出された時系列で記憶された従業員開操作情報データ(検出データ)および位置情報データ(台番号データ)に関するタイムテーブルである。
【図12】図11に示すタイムテーブルに基づき、中枠開操作に関してパソコンにて判定処理および表示処理がなされたホール内の状態を示すパソコンの表示画面である。
【図13】図11に示すタイムテーブルに基づき、ガラス枠開操作に関してパソコンにて判定処理および表示処理がなされたホール内の状態を示すパソコンの表示画面である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、パチンコ遊技機10が設置される遊技機設置島A1を概略的に示す正面図である。すなわち、図1に示すように、遊技機設置島A1には、パチンコ遊技10,10,10,10が複数(図示では4台)横並びにて設置されている。このパチンコ遊技機10は、この遊技機設置島A1に直接的に設置されている外枠11と、この外枠11に開閉可能に固定され中枠12と、この中枠12にて固定支持される遊技盤13と、この中枠12に開閉可能に固定されるガラス枠14とを備える。なお、遊技盤13内には発射装置15にて遊技球が発射される。
【0015】
パチンコ遊技機10は、このパチンコ遊技機10の内部の調整をするに際して、外枠11に対して中枠12およびガラス枠14が開操作されたか否かを検出可能に構成されている。具体的には、中枠12およびガラス枠14が開操作されて開けられた場合には、この開けられたことを検出する中枠開操作検出用センサ12Sおよびガラス枠開操作検出用センサ14Sが設置されている。これら中枠開操作検出用センサ12Sおよびガラス枠開操作検出用センサ14Sは、中枠12およびガラス枠14が開操作されて開けられた場合に、この開けられたことを検出可能に構成されるものである。具体的には、中枠開操作検出用センサ12Sおよびガラス枠開操作検出用センサ14Sは、適宜の接点スイッチやフォトセンサが用いられて構成されるものであり、中枠12およびガラス枠14が開けられたことを検出可能に構成され、中枠12およびガラス枠14が開けられた場合には、後に説明する送信機20に対して開けられた旨の検出信号を送信するように配線されている。
なお、上記したパチンコ遊技機10,10,10,10のそれぞれには、管理の観点から、横並びに設置されるパチンコ遊技機10,10,10,10のそれぞれを特定するために、ホール内において個別特定する重複しない台番号が振られている。また、図1に示すように、上記した各パチンコ遊技機10,10,10,10の上方には、従業員を呼び出すための呼出し装置16が設置されるとともに、個別特定する台番号が振られた台番号プレート17も視認可能に設置されている。
【0016】
ところで、上記したパチンコ遊技機10,10,10,10のそれぞれの上方に位置する遊技機設置島A1には、図1の破線にて示すように、送信機20,20,20,20が1つずつ設置されている。この送信機20は、後に説明する受信機30とともに、このようなパチンコ遊技機10,10,10,10が設置されるホールを管理するためのホール管理システムに利用されるものである。つまり、本発明を実施する形態となるホール管理システムは、少なくとも、固定側送信機(固定側送受信機)に相当する送信機20と、移動側受信機(移動側送受信機)に相当する受信機30とを備えて構成される。また、送信機20は、このようなパチンコ遊技機10,10,10,10が設置される遊技機設置島A1に取り付けられる固定側送信機(固定側送受信機)に相当するものである。なお、この遊技機設置島A1は、ホール内に設置される本発明に係るホール設置品に相当するものである。
【0017】
図2は、送信機20を示す斜視図である。図3は、図2のIII−III断面矢視の送信機20を示す断面図である。また、図6は、この送信機20および後に説明する受信機30の構成を示すブロック図である。図2、図3、図6に示すように、送信機20は、ケース21内部に制御基板22が設けられて構成される。この制御基板22は、特に図示していないが、適宜に制御処理を行うためのCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)が搭載されている。また、この制御基板22には、制御処理に基づき所定範囲内となる1m範囲内に電波信号を送信する電波送信装置23が接続されている。この電波送信装置23は、後に説明する受信機30に受信させる電波信号を発信するものであり、適宜の周波数で1m範囲内に発信可能に構成されている。この発信される電波信号は、制御基板22の制御処理に基づき制御処理された内容に沿ったものとなっており、具体的には後に説明する検出用センサから送られてくる検出信号にしたがって形成された受信機30から、従業員開操作情報データ(検出データ)と位置情報データ(台番号データ)とを含む電波信号となっている。
【0018】
ところで、制御基板22は、送られてくる検出信号に基づき、所定の制御処理を行って、上記した電波送信装置23にて電波信号を発信するように構成されている。このため、制御基板22には、電力を供給するために外部電源を接続するための電源コネクタ24と、停電時電力を確保するための予備用バッテリ25と、上記した中枠開操作検出用センサ12Sおよびガラス枠開操作検出用センサ14Sと接続するためのコネクタ26,27とが配設されている。なお、このコネクタ26,27は、一方は中枠開操作検出用センサ12Sを接続するためのコネクタ26となっており、他方はガラス枠開操作検出用センサ14Sを接続するためのコネクタ27となっている。
このように構成される送信機20は、遊技機設置島A1に設置されるにあたって、パチンコ遊技機10,10,10,10のそれぞれの内部上方において1つずつ設置されるものであり、制御基板22の制御処理に基づいて電波信号を発信するものとなっている。このため、この送信機20にて発信される電波信号の内容としては、上記した中枠開操作検出用センサ12Sおよびガラス枠開操作検出用センサ14Sから送られてくる検出信号に対応した検出データと、この送信機20が設置されている下方に位置するパチンコ遊技機10の台番号に対応した台番号データとが含まれるものとなっている。なお、このパチンコ遊技機10の台番号に対応した台番号データは、ホール内で個別特定されたパチンコ遊技機10の台番号に対応するものであるため、ホール内の位置を把握する本発明に係る位置情報データに相当するものとなっている。
【0019】
次に、上記した送信機20にて発信された電波信号を受信する受信機30について説明する。受信機30は、本発明に係る移動側受信機(移動側送受信機)に相当するものであり、ホール内の従業員が携帯するものとなっている。
図4は、受信機30を示す斜視図である。図5は、図4のV−V断面矢視の受信機30を示す断面図である。図4、図5、図6に示すように、受信機30は、ケース31内部に制御基板32が設けられて構成される。この制御基板32は、特に図示していないが、適宜に制御処理を行うためのCPU、ROM、RAMが搭載されている。また、この制御基板32には、上記した送信機20にて送信される電波信号を受信する電波受信装置33が接続されている。この電波受信装置33は、上記した送信機20にて発信される電波信号を受信するように構成されるものである。
ところで、制御基板32は、上記した電波受信装置33にて受信した電波信号に基づき、所定の制御処理を行って情報データを形成し、この情報データを記憶装置34に記憶するように構成されている。このため、制御基板32には、情報データを記憶するための記憶装置34と、電力を供給するために電力供給バッテリ35と、この電力の供給をオンオフするスイッチ36と、情報データを記憶するにあたって情報データ取得時間を関連付けさせるクロック37と、この記憶装置34から情報データを取り出すためのUSB(Universal Serial Bus)接続装置38とが配設されている。なお、上記した電波受信装置33は、所定時間間隔としての例えば30秒間隔で、上記した送信機20から発信される電波信号を受信するようになっている。
【0020】
情報データは、上記したように制御基板に32により電波信号に含まれる検出データおよび台番号データとに基づいて形成されるものであるが、この形成された情報データは、クロック37から取得される情報データ取得時間が関連付けられて記憶装置34に記憶されるようになっている。このため、記憶装置34に対して記憶される情報データは、時系列で記憶されることとなっている。また、この情報データを記憶装置34に記憶する場合には、受信機30を個別特定するための受信機番号も同時に記憶するようになっている。このため、この受信機30から情報データが取り出される場合には、この情報データを取り出す受信機30を特定できる情報に関しても取り出されるようになっている。なお、この情報データを取り出すにあたっては、上記した接続ケーブルを介してUSB接続装置38にパソコンを接続し、時系列で記憶された情報データ(位置情報データ等を含む)を取り出すものとなっている。
【0021】
上記したように構成される受信機30は、図7に示すようなフローによって、送信機20から発信された電波信号を受信して記憶するようになっている。図7は、受信機30が送信機20に対して受信範囲内に存する旨の電波信号を受信して記憶するフローを示すフローチャートである。
送信機20は、図7におけるステップS11に示すように、常時、本発明に係る位置情報データに相当する台番号データを含む電波信号を、1m範囲内に送信している。このため、従業員が携帯する受信機30が、この送信機20に対して1m範囲内に存することとなった場合には、ステップS12に示すように、受信機30は30秒間隔で送信機20から発信される電波信号を受信することとなる。つまり、受信機30を携帯する従業員が特定のパチンコ遊技機10に対して接近した場合には、この受信機30は、この特定のパチンコ遊技機10の上方に設置される送信機20から、この特定のパチンコ遊技機10の台番号に対応する台番号データを含む電波信号を、30秒間隔で受信することとなる。次いで、受信機30は、ステップS13に示すように、受信した電波信号に含まれる台番号データを位置情報データとして時系列で記憶装置34に記憶する。
このようにして、受信機30は、記憶装置34に情報データとしての位置情報データを時系列で記憶し、接続ケーブルを介してUSB接続装置38にパソコンを接続することにより、この時系列で記憶された位置情報データ(台番号データ)を含む情報データを取り出すことができるようになっている。
【0022】
ところで、上記した受信機30が送信機20から発信される電波信号を受信するにあたっては、この受信機30を携帯する従業員の所定操作に応じても行われるように設定されている。すなわち、上記した受信機30は、所定操作としてのパチンコ遊技機10の内部を調整するにあたってのパチンコ遊技機枠(中枠12,ガラス枠14)開操作に応じても、送信機20から発信される電波信号を受信するように設定されている。具体的には、上記した受信機30は、パチンコ遊技機10の内部を調整するにあたっての中枠12およびガラス枠14の開操作を検出する中枠開操作検出用センサ12Sおよびガラス枠開操作検出用センサ14Sから送られてくる検出信号に基づき、送信機20から発信される電波信号を受信するように設定されている。
図8は、受信機30が開操作に応じた旨の電波信号を受信して記憶するフローを示すフローチャートである。なお、このパチンコ遊技機枠の開操作には、パチンコ遊技機10の内部を調整するにあたっての、中枠12に対する開操作およびガラス枠14に対する開操作の双方の開操作を含むが、これらの開操作に応じた旨の電波信号を受信して記憶するフローについては同様なフローとなる。このため、以下においては、中枠12およびガラス枠14を総じて回動枠と称して、この回動枠の開操作として総じて述べることとする。
【0023】
すなわち、送信機20は、図8におけるステップS21に示すように、まず、回動枠を開操作したか否かが判断される。なお、このような回動枠が開操作されたか否かの判断は、上記したように中枠12およびガラス枠14の開操作を検出する中枠開操作検出用センサ12Sおよびガラス枠開操作検出用センサ14Sから、開操作された旨の検出信号が制御基板22に送られたか否かで判断される。ちなみに、このような回動枠が開操作される場合には、上記した受信機30は、従業員が携帯する受信機30が、この送信機20に対して1m範囲内に存するので、受信機30は送信機20から発信される電波信号を受信可能となっている。なお、中枠12およびガラス枠14の回動枠を従業員が開操作していない場合には、繰り返し、この判断がなされることとなる(ステップS21)。
このステップS21で、中枠開操作検出用センサ12Sおよびガラス枠開操作検出用センサ14Sから、開操作された旨の検出信号が制御基板22に送られた場合には、制御基板22は、中枠12およびガラス枠14の回動枠を従業員が開操作したものと判断する。そうすると、ステップS22に示すように、送信機20は、所定の制御処理に基づき、従業員開操作情報データ(検出データ)と位置情報データ(台番号データ)とを含む電波信号を送信する。ここで、受信機30は、上記したように開操作を行っているので送信機20に対して1m範囲内に存しており、電波信号受信可能状態となっている。なお、従業員開操作情報データ(検出データ)を含む電波信号に限っては、受信機30は上記したような30秒の時間間隔に拠ることなく強制的に受信するものとなっている。次いで、受信機30は、ステップS23に示すように、受信した電波信号に含まれる従業員開操作情報データ(検出データ)と位置情報データ(台番号データ)とを情報データとして時系列で記憶装置34に記憶する。
このようにして、受信機30は、記憶装置34に情報データとしての従業員開操作情報データ(検出データ)と位置情報データ(台番号データ)とを時系列で記憶し、接続ケーブルを介してUSB接続装置38にパソコンを接続することにより、この時系列で記憶された位置情報データを含む情報データを取り出すことができるようになっている。
【0024】
上記したように受信機30からパソコンに取り出した情報データは、次のようにタイムテーブル化(表形式表示化)されて表記される。図9は、受信機30から取り出された時系列で記憶された位置情報データ(台番号データ)に関するタイムテーブルである。また、図10は、図9に示すタイムテーブルに基づき、パソコンにて表示処理がなされたホール内の状態を示すパソコンの表示画面である。なお、この図10(図12および図13も同様)にて示されるパソコンの表示画面は、パチンコ遊技機10の台番号を遊技機設置島を模して表示するものであり、この遊技機設置島に模して表示される遊技機設置島の間が人の通る通路となっている。このため、従業員を表示するにあたっては、この通路に表示される。
すなわち、図9に示すように、受信機番号および台番号データが、30秒間隔の時間経過でテーブル化されていると、この受信機30を携帯していた従業員が30秒間隔でホール内のどこにいたかを知ることができる。また、図10に示すように、図9に示すタイムテーブルに基づきパソコンにて表示処理を行うと、受信機30を携帯していた従業員が、30秒間隔でホール内のどこにいたかを順次表示することができる。つまり、受信機30から取り出された時系列で記憶された従業員開操作情報データ(検出データ)および位置情報データ(台番号データ)に基づいて表示処理すると、受信機30を携帯していた従業員が、30秒間隔でホール内のどこにいたかを時間経過に沿って順次表示することとなる。なお、図10においては、従業員の位置の順序を示すように番号が付されている。
このようにホール管理システムを構成した場合には、時系列で記憶される情報データとなる位置情報データを取り出して参照することによって、ホール管理側は、従業員がホール内のどのような位置を時系列的に辿ったかを把握することができる。すなわち、ホール管理側は、従業員がホール内をどのような順路で巡回しているかを把握することができる。
また、上記した送信機20は電波信号を送信する機能を有して構成されており、受信機30は送信機20から送信される電波信号を受信する機能を有して構成されているので、この受信機30が受信した電波信号の情報データを時系列で記憶し、この時系列で記憶された情報データを受信機30から取り出すことができる。これによって、送信機20は、単に位置情報を所定範囲内に送信し続けるだけの構成とすることができる。また、時系列で記憶された情報データを取り出すには、受信機30に対して行えば良いものとなり、従業員ごとの業務終了ごとに情報データの取出しを行うことができるので便利である。
また、上記した電波信号の受信は、30秒間隔で行われるように設定されているので、情報データの時系列での記憶は、30秒間隔ごとの記憶にてなされることとなり、記憶される容量を断片的な小さいものとすることができる。これによって、情報データを時系列で記憶するにあたって、記憶媒体への負担を減らすことができ、受信側の構成を簡素化することができる。
【0025】
また、受信機30からパソコンに取り出した情報データは、次のようにもタイムテーブル化されて表記されるものとなっている。図11は、受信機30から取り出された時系列で記憶された従業員開操作情報データ(検出データ)および位置情報データ(台番号データ)に関するタイムテーブルである。図12は、図11に示すタイムテーブルに基づき、中枠開操作に関してパソコンにて判定処理および表示処理がなされたホール内の状態を示すパソコンの表示画面である。図13は、図11に示すタイムテーブルに基づき、ガラス枠開操作に関してパソコンにて判定処理および表示処理がなされたホール内の状態を示すパソコンの表示画面である。
すなわち、図11に示すように、受信機番号、台番号データ、中枠12に対しての従業員開操作の有無、ガラス枠14に対しての従業員開操作の有無が、時間経過でテーブル化されていると、この受信機30を携帯していた従業員が、どのパチンコ遊技機10の遊技枠を開操作したかを知ることができる。なお、このタイムテーブルの記載においては、「中枠12に対しての従業員開操作」は「中枠開」で表記されており、「ガラス枠14に対しての従業員開操作」は「ガラス枠開」で表記されており、開操作が有った場合は「1」と表記されており、開操作が無かった場合は「0」と表記されている。
【0026】
また、図11に示すタイムテーブルでは、上記した受信機30から取り出された情報データとは相違する関連データもテーブル化されている。この関連データは、ホールを管理するにあたって、従来の形式により利用されている検出装置にて検出された検出データにて構成されるものである。なお、この検出装置は、従前より利用されているパチンコ遊技機10に対して個別に設置されて検出されるものであり、この検出データはホールコンピュータに送られる。なお、この検出データは、上記した受信機30から取り出される情報データと同様に、中枠12およびガラス枠14の開操作を表記するものとなっているが、この開操作は従業員に拠るものに限られない点で、上記した受信機30から取り出される情報データと相違するものである。
このため、図11に示すタイムテーブルでは、受信機30から取り出される情報データと、ホールコンピュータに送られる検出データとを、時系列で照合することができるようになっている。なお、図11に示すタイムテーブルでは、時間が13:22:00の時点では、検出データとなる関連データでは、238番台の中枠12は開操作されたと検出されているが、情報データでは、238番台の中枠12に対しての従業員開操作が有ったというデータは存在していない。つまり、この時間が13:22:00の時点では、238番台の中枠12は、従業員以外の者が不正に開操作したものと判定できることとなる。
【0027】
次に、図12および図13に示すように、図10と同様、図11に示すタイムテーブルに基づきパソコンにて表示処理を行うと、受信機30(受信機番号:1)を携帯していた従業員が、どこのパチンコ遊技機10に対して開操作を行ったのかを表示することができる。なお、図12が中枠12に対する開操作に関する図であり、図13がガラス枠14に対する開操作に関する図である。また、図中の通路に付されている番号は受信機番号を示すものである。つまり、上記した図10と同様、図12および図13では、受信機30から取り出された時系列で記憶された従業員開操作情報データ(検出データ)および位置情報データ(台番号データ)に基づいて表示処理すると、受信機30を携帯して遊技機枠(中枠12,ガラス枠14)を開操作した従業員が、ホール内のどこにいたかを時間経過に沿って順次表示することができる。
さらに、これら図12および図13に示すように表示するパソコンでは、上記した受信機30から取り出される情報データ(従業員開操作情報データ、位置情報データ)のほか、ホールコンピュータに送られる検出データも、これに基づいて表示処理している。このため、図12および図13に示すように、ホールコンピュータに送られる検出データ(関連データ)も、該当する台番号を着色して示してあり(図示では斜線が付されてある)、中枠12およびガラス枠14の単なる開操作を表示するものとなっている。この単なる開操作の表示も、時間経過に沿って順次表示することができる。
加えて、これら図12および図13に示すように表示するパソコンでは、上記した受信機30から取り出される情報データ(従業員開操作情報データ(検出データ)および位置情報データ(台番号データ))と、ホールコンピュータに送られる検出データ(関連データ)とが、ともに同じ時間で開操作されたという条件で一致あるいは不一致の判定をする判定処理と、この判定処理による不一致となる判定結果を目視識別可能に識別表示をする表示処理をしている。具体的には、上記したタイムテーブルの時系列での照合のように、一致あるいは不一致の判定をしており、判定処理による不一致となる判定結果を目視識別可能に強調する識別表示をしている。なお、図示における強調する識別表示では、台番号を「238番台を○印で囲む」ようにして強調表示するとともに、下右方に、<Warning>‘238’と注意喚起する台番号を示している。
【0028】
上記したように電波信号の受信は、受信機30を携帯する従業員の中枠12およびガラス枠14の開操作に応じて行われるように設定されていると、ホール管理側は、この時系列で記憶される情報データを取り出して参照することによって、従業員がどのようにパチンコ遊技機10に対して、中枠12あるいはガラス枠14の開操作を行ったかを把握することができる。
また、上記したように受信機30から取り出される情報データ(従業員開操作情報データ(検出データ)および位置情報データ(台番号データ))と、ホールコンピュータに送られる検出データ(関連データ)とが、ともに同じ時間で開操作されたという条件で一致あるいは不一致の判定をする判定処理と、この判定処理による不一致となる判定結果を目視識別可能に識別表示をする表示処理をしていると、ホール管理側は、この識別表示を目視するだけで、取り出された情報データが関連データと所定条件で一致となっているのか或いは不一致となっているのかを瞬時に判別することができる。これによって、ホール管理側は、適宜の情報照合作業を行うことなく、分かり易く判別できて便利である。加えて、上記した図12における「238番台」のように強調表示したり、注意喚起するように台番号を示したりするようにしてあると、従業員以外の者が不正に開操作したものと判定するにあたって、一目瞭然のものとなって有利である。
【0029】
なお、本発明に係るホール管理システムにあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜に変更することができる。
例えば、上記した実施の形態における送信機20は、パチンコ遊技機10に対する上方に位置する遊技機設置島に設置されるものとなっていた。しかしながら、本発明に係るホール管理システムにあっては、これに限定されることなく、パチスロ遊技機に対する上方に設置される遊技機設置島に設置されるものであってもよい。また、この送信機の設置個所としては、遊技機設置島に対してではなく、パチンコ遊技機自体やパチスロ遊技機自体に対して設置されるものであってもよい。また、この送信機の設置数としては、各1台の遊技機に対して各1機の送信機を取り付けることに限定されることなく、複数台の遊技機に対して各1機の送信機を取り付けるものであってもよい。さらに言えば、この送信機は、このような遊技機設置島や遊技機自体に対するもの以外となる、例えば、玉替機、両替機、出玉カウンタ機等のホール内に設置されるホール設置品に対して設置されるものであってもよい。なお、巡回する従業員は遊技機以外にも、玉替機、両替機、出玉カウンタ機等も管理しているので、このような管理対象物に対しての開操作等の所定操作の情報データも取得できるようになっていると、ホール管理の観点から、より優れたものとなる。
また、上記した実施の形態においては、ホール内に設置されるホール設置品に取り付けられる固定側送受信機の例として送信機20を挙げ、従業員が携帯する移動側送受信機の例として受信機30を挙げるものであった。しかしながら、本発明に係るホール管理システムにあっては、これに限定されることなく、ホール内に設置されるホール設置品に取り付けられる固定側送受信機を電波信号を受信する機能を有した構成としたり、従業員が携帯する移動側送受信機を送信する機能を有した構成としたりするものであってもよい。この場合には、ホール設置品に取り付けられる固定側送受信機側から情報データを取り出すこととなる。
【0030】
また、上記した実施の形態における電波信号の受信範囲は、所定範囲内となる1m範囲内とするものであった。しかしながら、本発明に係るホール管理システムにおける所定範囲内としては、これに限定されることなく、例えば0.5m〜5m等の、適宜の範囲にて設定されるものであってよい。なお、この範囲としては、受信精度を上げるために、他の送信機の送信範囲と重なり過ぎない程度であることが望ましい。
また、上記した実施の形態における電波信号の受信間隔は、所定時間間隔となる30秒に設定されて行われるものであった。しかしながら、本発明に係るホール管理システムにおける所定時間間隔としては、これに限定されることなく、例えば0.05秒〜60秒等の適宜の時間間隔を選択することができる。なお、この時間間隔は、情報データの精密性と取得されるデータ容量の大きさを鑑みて設定されるべきものである。
また、上記した実施の形態における従業員の所定操作としては、パチンコ遊技機10の中枠12やガラス枠14を開ける操作(開操作)とするものであった。しかしながら、本発明に係るホール管理システムにおける従業員の所定操作としては、このような開操作に限定されるものではなく、客対応サービスに応じるために呼出し装置16をオフ操作する操作等であってもよく、また、玉替機、両替機、出玉カウンタ機等に対する各種操作等であってもよい。
また、上記した実施の形態における関連データとしては、従来の形式により利用されている検出装置にて検出されホールコンピュータに送られる検出データとしていた。しかしながら、本発明に係るホール管理システムにおける関連データとしては、これに限定されることなく、上記した実施の形態のように従業員が携帯する受信機30等の機器以外で個別に検出される検出データであればよいものである。
また、上記した実施の形態における判定結果を目視識別可能に識別表示をする表示処理としては、台番号を「238番台を○印で囲む」ようにして強調表示するとともに、下右方に、<Warning>‘238’と注意喚起する台番号を示すものであった。しかしながら、本発明に係るホール管理システムにおける表示処理としては、これに限定されることなく、目視識別可能に識別表示をするものであれば、適宜の態様を選択することができる。
【符号の説明】
【0031】
10 パチンコ遊技機(遊技機)
11 外枠
12 中枠
12S 中枠開操作検出用センサ
13 遊技盤
14 ガラス枠
14S ガラス枠開操作検出用センサ
15 発射装置
16 呼出し装置
17 台番号プレート
20 送信機(固定側送信機,固定側送受信機)
21 ケース
22 制御基板
23 電波送信装置
24 電源コネクタ
25 予備用バッテリ
26,27 コネクタ
30 受信機(移動側受信機,移動側送受信機)
31 ケース
32 制御基板
33 電波受信装置
34 記憶装置
35 電力供給バッテリ
36 スイッチ
37 クロック
38 USB接続装置
A1 遊技機設置島

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パチンコ遊技機やパチスロ遊技機等の遊技機が設置されるホールを管理するためのホール管理システムであって、
前記遊技機や遊技機設置島等の前記ホール内に設置されるホール設置品に取り付けられる固定側送受信機と、前記固定側送受信機に対して送受信可能に構成され且つ従業員が携帯する移動側送受信機とを備え、
前記固定側送受信機に対して所定範囲内に前記移動側送受信機が存する場合には、前記固定側送受信機および前記移動側送受信機の何れか一方から、前記固定側送受信機および前記移動側送受信機の何れか他方に、前記固定側送受信機に対して所定範囲内に前記移動側送受信機が存する旨の位置情報データを含む情報データを電波信号で送受信するようになっており、
前記電波信号を受信する前記固定側送受信機および前記移動側送受信機の何れか他方は、この受信した前記電波信号の前記情報データを時系列で記憶可能に構成されており、
この時系列で記憶された前記情報データは、前記電波信号を受信する前記固定側送受信機および前記移動側送受信機の何れか他方から取り出し可能となっていることを特徴とするホール管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のホール管理システムにおいて、
前記固定側送受信機は、前記電波信号を送信する機能を有した固定側送信機として構成されており、
前記移動側送受信機は、前記固定側送信機から送信される前記電波信号を受信する機能を有した移動側受信機として構成されていることを特徴とするホール管理システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のホール管理システムにおいて、
前記電波信号の受信は、所定時間間隔で行われるように設定されていることを特徴とするホール管理システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3の何れかに記載のホール管理システムにおいて、
前記電波信号の受信は、前記移動側送受信機を携帯する従業員の所定操作に応じて行われるように設定されていることを特徴とするホール管理システム。
【請求項5】
請求項1から請求項4の何れかに記載のホール管理システムにおいて、
取り出された前記情報データは、該情報データと相違する関連データと照合し所定条件で一致あるいは不一致の判定をする判定処理と、該判定処理による判定結果を目視識別可能に識別表示をする表示処理とがされることを特徴とするホール管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−30708(P2011−30708A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−178860(P2009−178860)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【出願人】(390005120)株式会社森創 (89)
【Fターム(参考)】