説明

ボトルキャップ

【課題】ボトルへの異物混入を防止でき、且つ、ボトル内の液体を容易に注出することができるボトルキャップを提供する。
【解決手段】外周にネジが設けられたボトルBの口部12に取り付けられ、注出口より液体を注ぐことができるボトルキャップAであって、前記口部12に取り付けられ、該口部内と連通する開口6を有する内蓋1と、前記内蓋1の外側に位置し、前記内蓋に対し遊転自在に連結され、且つ前記内蓋にアクセス可能な開口10を有する外蓋2と、前記外蓋2の開口10からアクセス可能な前記内蓋1に設けられ、前記外蓋2の開口10から挿入される操作具3と係着する係合部7と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はボトルキャップに関し、詳しくは異物混入防止の機能を備えたボトルキャップに関する。
【背景技術】
【0002】
ウイスキーやブランデー等のボトルをお店に預けておき、来店毎に預けてある自分のボトルを出してもらって飲酒する、所謂、ボトルキープの制度が飲酒業界で運用されている。
しかし、この制度は、お店がボトルキープされた全てのお客のボトルを保管しておく必要があり、ボトルの保管スペースが問題となっていた。
【0003】
そこで、前記保管スペースの問題を解消する案として、お客様がボトルキープされた中身を、種類、メーカー等で同じものを他の容器に移して一括保管し、ボトルキープされたお客様毎に残量を記憶しておく。そして、お客が来店した際には、そのお客の記憶された残量を前記一括容器から計量して専用のボトルに入れて提供するシステムが導入され始めている。
【0004】
しかし、この場合、お客に提供されるボトルは、一般的なネジキャップ、或いはコルク栓などが取り付けられた汎用の蓋付きボトルであるので、簡単にキャップや栓を外してボトルに異物が混入される虞れがあった。
【0005】
尚、異物混入防止として、例えば、中栓に開口した取出孔を塞ぐ栓体に、該栓体を取出孔から外すのを阻止する係止体を設けた構造が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、この構造は、正規な開蓋操作以前に不正開蓋が行われたか否かを判別できるようにしたもので、正規に開蓋した後において前記中栓の取出孔はキャップを外すことで露出状態となり、異物が混入される虞れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−211618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、ボトルへの異物混入を防止でき、且つ、ボトル内の液体を容易に注出することができるボトルキャップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明のボトルキャップは、外周にネジが設けられたボトルの口部に取り付けられ、注出口より液体を注ぐことができるボトルキャップであって、前記口部に取り付けられ、該口部内と連通する開口を有する内蓋と、前記内蓋の外側に位置し、前記内蓋に対し遊転自在に連結され、且つ前記内蓋にアクセス可能な開口を有する外蓋と、前記外蓋の開口からアクセス可能な前記内蓋に設けられ、前記外蓋の開口から挿入される操作具と係着する係合部と、を備えた構成を特徴とする。
つまり、操作具を、遊転する外蓋の内側に位置する内蓋へアクセスすることができることで、内蓋を締め付け、開放することができるので、内蓋、外蓋をボトルに対して容易に着脱することができる。また、操作具が無いと外蓋は内蓋に対して遊転するだけであるので、操作具を持たない人はボトルの口部にアクセスすることができず、外部からボトルの口部への異物混入を防ぐことができる。そして、開口は操作具と略同じ大きさの開口でもよいし、あるいは、例えば内蓋、外蓋が略円筒形状の場合で、外蓋の側面の全周に亘って高さが狭く操作具が挿入できる隙間を設けるようにしてもよい。このように全周に亘って開口があった場合でも、僅かな高さであれば、該隙間から異物を混入することは不可能になる。
また、前記外蓋の開口から挿入された操作具と接し、前記遊転を規制する規制部を有するようにする。そして、規制部としては、例えば、開口が一定の幅であれば、その開口の端部が規制部に相当する。つまり、操作具を開口から挿入し、操作具を内蓋の係合部に係着させた状態で外蓋を回転した際に、開口の端部と操作具とが接し、外蓋の遊転が規制されるようになる。これにより、外蓋と内蓋とが操作具を介して連結一体化された状態になり、該外蓋だけの回動で前記内蓋が口部から取り外されるようになる。すなわち、外蓋を回転すると、外蓋の開口端部と操作具とが接し、外蓋と操作具が一緒に回転するようになる。そして、操作具が回転すると、操作具と係着されている内蓋が回転するようになり、外蓋、内蓋共にボトルから取り外すことができる。このように、操作具を用いることで、前記外蓋と内蓋とが一体となり回転するようになるので、操作具は内蓋と外蓋とを一体化させる連結具として作用する。
【0009】
上記手段によれば、外蓋の開口より操作具を挿入し、その連結具の挿入部分を内蓋の係合部に係着することで、外蓋と内蓋が操作具を介して連結一体化されるので、通常のボトルにキャップが取り付けられている状態からキャップを開け閉めするのと同様に、外蓋を持って開け閉めの操作をすることができるので、余計な力を必要とすることなく蓋の着脱操作をすることができる。このように、前記外蓋と内蓋を連結一体化した状態でボトルの口部に装着し、外蓋を回動すると連結された内蓋が一緒に回動して口部に締着される。締着後、操作具を外蓋から外すと外蓋と内蓋の連結は解除され、外蓋は内蓋に対し遊転可能となるが、口部に締着された内蓋は締着状態を維持し、内蓋の取り外しを阻止する。それにより、ボトル内への異物の混入を防止できる。
また、前記外蓋にはボトル内の液体を注出する注出口が形成されるが、該注出口は前記操作具挿入用の開口が兼ねる構成、或いは注出口と操作具挿入用の開口を別々にする構成の何れでもよいが、前記操作具挿入用の開口が注出口を兼ねる構成とした場合は、別に注出口が存在しないため、注出口を間違うといったことがなく、スムーズに液体を注ぐことができる。また、操作具挿入用の外蓋の開口と注出口とが別々であっても、内蓋の開口、外蓋の注出口を介してスムーズに液体を注ぐことができる。
【0010】
また、前記外蓋は帽筒状とし、前記外蓋の開口は筒部周面に開設し、前記内蓋の係合部は前記外蓋で覆われるようにする。
この場合は、筒部を持って外蓋の回動ができるため、内蓋と外蓋を連結した状態での回動操作を容易に行うことができる。また、前記開口が注出口を兼ねる場合、その開口が筒部周面に形成されることで、注出操作を楽に行うことができる。
【0011】
また、前記外蓋の操作具が挿入される開口の幅は、操作具の幅より大きければよいが、該操作具の幅と同じ幅(操作具の幅と同じ幅、又は操作具の幅より僅かに大きい幅)とすることで、操作具を介して外蓋と内蓋が連結一体化されるまでの遊び代をなくし、殆どダイレクトに内蓋を回動することが可能となる。
【0012】
また、前記外蓋の操作具が挿入される開口は1個でもよいが、該外蓋に対向して複数個(例えば2個)設ける。即ち、外蓋に形成する2個の開口を直径線上に対向して配置した場合、その一方の開口よりボトル内の液体を注ぐ際、他方の開口は反対側の上方に位置するため、他方の開口から液体が注出されるのを防止できる。
また、内蓋の係合部も1個に限らず、複数個設けてもよい。それにより、操作具を挿入する開口と、操作具と係着する係合部との対応箇所が複数個所となり、前記外蓋と内蓋の連結一体化の操作を迅速に行うことができる。
【0013】
また、前記外蓋と前記内蓋は相対して遊転自在に連結されるが、前記外蓋の連結を内蓋の内側より止め具(例えば、ビス等)で連結することで、本キャップがボトルの口部に取り付けられた状態では、前記止め具が外部に露出していないため、外部より不正に外蓋を外すのを防止できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明のボトルキャップは、ボトルの口部に締着取り付けられた状態ではボトル内と連通する内蓋の開口は外蓋で覆われ、しかも、該外蓋は前記内蓋に対して遊転自在に支持されているため、操作具が無いと前記外蓋を回動しても内蓋を口部から外すことはできない。従って、内蓋及び外蓋を口部から外し、該口部から異物を混入する不正行為を防止できる。また、ボトル内の液体の注出は、内蓋の開口及び外蓋の注出口を介してスムーズに注出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るボトルキャップの実施の形態の一例を示す縦断面図。
【図2】同一部切欠平面図。
【図3】分解斜視図。
【図4】内蓋に形成される係合部の変形例を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係るボトルキャップの実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。
本発明に係るボトルキャップAは、ボトルBの口部12外周にネジ条の螺合によって締着し得る内蓋1と、その内蓋1に被嵌され、遊転可能に連結される帽筒状の外蓋2とで構成され、前記内蓋1と前記外蓋2は該外蓋2の外側から外蓋の内側に向けて挿入される操作具3を介して連結一体化されるようになっている。
【0017】
前記内蓋1は、合成樹脂材によってボトルBの口部12に被嵌し得る天板部1aと筒部1bとを有する帽筒状に形成され、前記筒部1bの内面にはボトルBの口部12外周面に形成されたネジ条13と螺合するネジ条4が形成され、天板部1aの中央部には前記外蓋2を組み付け連結するための取付孔5が形成されると共に、該取付孔5の周囲の口部12内に臨む範囲内にはボトルB内の液体を注出する開口6が周方向に間隔を置いて複数個(図示例では6個を示す)形成されている。
【0018】
また、前記内蓋1の天板部1aの上面には、該内蓋1に被嵌される外蓋2の外側から挿入される操作具と係着する係合部7が、前記開口6の位置より径方向外側に位置し、且つ前記開口6相互間に位置させて複数個(図示例では6個)、突出形成されている。
その係合部7は、図1、2に示すように円柱状の突起形状とし、その円柱状の係合部7にフォーク状の操作具3が嵌合係着する形態、或いは図4に示す係合部7’は平面視略V字状の突部で、谷部に棒状の操作具3’が嵌合係着する形態など、何れでもよい。尚、図4に示す係合部7’の場合は、該谷部を形成する両側の壁面を外側に膨出した円弧面とすることで、棒状の操作具3’を係合部7’の谷部にスムーズに挿入係着することができる。
また、前記係合部7、7’の高さは、該内蓋1に被嵌する外蓋2の天板部2aと内蓋1の天板部1aの間に前記操作具3が挿入される間隙Sを形成すると共に、ボトルB内から該内蓋1の前記開口6を通って内蓋1の外へ流出する液体を外蓋2の開口へ案内する通路として機能する。
【0019】
前記外蓋2は、前記内蓋1と同様、合成樹脂材によって前記内蓋1に被嵌し得る天板部2aと筒部2bとを有する帽筒状に形成され、前記筒部2bの内径は前記内蓋1に対して殆ど遊び(ガタ)なく嵌合し得るように形成されている。
そして、前記天板部2aの内側中央部には、外蓋2を前記内蓋1に遊転可能に連結する取付軸8が突出形成され、該取付軸8は前記内蓋1の取付孔5に嵌合され、内蓋1の内側から前記取付軸8の軸端にビス(止め具)9が螺着されて、内蓋1と外蓋2が相対して遊転自在に連結されている。
前記ビス(止め具)9は、内蓋1の天板部1aを外蓋2の天板部2aと該ビス(止め具)8とで遊転可能に挾着して両者を分離しないように連結するもので、該ビス(止め具)9の頭部幅は前記内蓋1の取付孔5の内径より大きければよい。
【0020】
また、前記外蓋2の天板部2aと筒部2bとの連設部(角部)には、前記内蓋1の天板部1aの外面にアクセス可能な開口10が形成されている。具体的には、内蓋1の天板部1aと外蓋2の天板部2aとで形成される前記間隙Sに連通する開口10が、該外蓋2の周面2か所に対向して形成されている。それにより、前記内蓋1の天板部1a上面に形成された係合部7(又は係合部7’)に連結具3(又は連結具3’)を挿入係着することができる。つまり、操作具3を開口10へ挿入することで、外蓋2の内蓋1に対する回転は規制され、その回転が固定されるようになる。
また、前記開口10は操作具3(又は操作具3’)を前記間隙(通路)Sに挿入するための開口であるから、前記開口10の開口幅(周方向に沿った長さ)は、少なくとも操作具3(又は操作具3’)の横幅と同じ幅か、操作具3(又は操作具3’)の横幅より大きい幅とする。
そして、前記開口10の横幅を、操作具3の横幅と略同じ幅とすることで、外蓋2の回動の遊びをなくして前記開口10の端縁と操作具3の当接を行うことができる。
また、前記開口10は操作具3(又は操作具3’)を挿入するための開口としてだけでなく、本キャップAがボトルBの口部に締着された状態では、液体の注出口を兼ねることができる。前記開口10からの液体の注出は、前記内蓋1の開口6→間隙(通路)S→開口10を通ってボトルB外に注出することが可能となる。つまり、開口10は、操作具3を挿入でき液体を注ぐことができるだけの大きさでよいので、ごく小さな大きさとすることができるので、外部からの異物混入を防ぐことができる。
【0021】
前記操作具3は、図1〜図3に示す係合部7の場合、金属製帯板に、該係合部7が嵌入し得る幅の溝11を切欠き形成したフォーク形状に形成され、帯板の反対側端部は外蓋2の回動操作の邪魔にならないように直角上向きに折り曲げ形成されている。
また、前記操作具3を構成する帯板の横幅は、前記外蓋2の開口10の横幅と略同じ幅とすることで、前記外蓋2の開口10の周方向の端縁と該操作具3の幅方向の端縁の当接係合を、外蓋2の回動を遊びなく行うことができる。尚、操作具3を構成する帯板の幅を、図1〜図3に示ように係合部7が円周上に等間隔を置いて6個形成された場合、前記操作具3の溝11は前記係合部7の何れかに嵌合係着されるが、その場合前記操作具3の幅方向両側縁が溝11に嵌合する係合部7の左右隣りに配置された係合部7の外周面と当接する幅とすることで、該操作具3を介しての内蓋1と外蓋2の連結一体化をより安定して強固に行うことができる。
また、図4に示す係合部7’の場合、操作具3’は係合部7’の谷部に嵌入する棒状(丸棒、角棒等)とする。
【0022】
上記のごとく構成したボトルキャップAは、先ず操作具3の溝11が形成された部分を、外蓋2の開口10より間隙(通路)Sに向けて挿入し、前記溝11を内蓋1の天板部1a上面に形成された係合部7に嵌合係着する。そして、該開口10の周方向端部(規制部である外蓋の回転方向に対し上流側の端部)が開口10に挿入された操作具3の幅方向の端縁と当接することで、外蓋2の回動が規制されて内蓋1と外蓋2が連結一体化される。
従って、ボトルキャップAをボトルBの口部12に締着する時は、該ボトルキャップAに操作具3を挿入して内蓋1と外蓋2を連結一体化し、その状態で口部12に被嵌し、外蓋2を締め付け方向(時計回り方向)に回動することで、内蓋1も一緒に同方向に回動され、内蓋1のネジ条4が口部12のネジ条13に螺合してボトルキャップAを口部12に締着することができる。
そして、ボトルキャップAをボトルBに締着後、前記操作具3を外蓋2より抜き取ると内蓋1と外蓋2の連結が解除され、外蓋2は内蓋1に対して遊転自在となる。従って、操作具3が取り外された状態では、外蓋2を回動してもその回転力は内蓋1に伝達されず、内蓋1を口部12から取り外すことはできない。
【0023】
また、ボトルBの口部12に締着されたボトルキャップAを取り外す場合は、外蓋2の開口10より操作具3を挿入して内蓋1と外蓋2を連結一体化させ、その状態で、外蓋2を反時計回り方向に回動すると、内蓋1も同方向に回動され、ボトルキャップAを口部12から取り外すことができる。
よって、前記操作具3がなければボトルキャップAを外すことはできず、ボトルキャップAを外してボトルB内に異物を混入する不正行為を防止することができる。
【0024】
また、ボトルBにボトルキャップAが締着された状態においては、内蓋1の開口6は外蓋2の天板部2aで覆われているため、該開口6よりボトルB内に異物を混入しようとする不正行為を防止することができる。
そして、ボトルキャップAが締着された状態においては、ボトルBを傾けることで前記外蓋2の開口10より液体を注出することができる。また、外蓋2に前記開口10とは別に専用の注出口が設けられている場合は、その注出口を下にして傾けることで液体を注出することができる。尚、開口10と別に注出専用の開口を設ける場合は、前記開口10から離れた位置とし、ボトルを傾けた場合に前記開口10から液体が流れ出ないようにする。
【0025】
本発明のボトルキャップは図示した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
(1)実施の形態では、外蓋の開口を天板部と筒部の両者にまたがって開設した例を示したが、これに限定されず、例えば、筒部のみに開設してもよい。また、外蓋の開口は2個に限らず、1個、或いは3個以上でもよい。但し、開口を多数設け、それら開口が注出口を兼ねる場合、液体が相隣れる2個(複数)の開口から出たりしないように、開口の幅、開口の位置を調整する必要がある。
(2)実施の形態では、内蓋の係合部が6個、外蓋の開口が2個(対向位置)の例を示したが、これに限定されず、例えば、内蓋の係合部が1個、外蓋の開口も1個の組み合わせ、或いは、内蓋の係合部が多数、外蓋の開口が1個の組み合わせなど、任意である。尚、内蓋の係合部及び外蓋の開口の個数を両方とも多数個とした場合、操作具を挿入する係合部と開孔の対応箇所の位置合わせを、外蓋の少ない回動で容易に行うことができる。
(3)実施の形態では、外蓋2の開口10から挿入された操作具3の溝11が、内蓋1の係合部7に係合される例を示したが、これに限らず、内蓋1の筒部1bの高さを外蓋2の天板部2aの背面に付く位置まで設け、開口10から操作具3が挿入される位置の筒部1bに、開口10と同様に操作具3が挿入される開口を設け、それらの開口に操作具3が挿入されることで内蓋1と外蓋2とを一体化させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0026】
A…ボトルキャップ B…ボトル
1…内蓋 2…外蓋
3,3’…操作具 6…内蓋の開口
7,7’…係合部 10…外蓋の開口
12…ボトルの口部 S…間隙(通路)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周にネジが設けられたボトルの口部に取り付けられ、注出口より液体を注ぐことができるボトルキャップであって、
前記口部に取り付けられ、該口部内と連通する開口を有する内蓋と、
前記内蓋の外側に位置し、前記内蓋に遊転自在に連結され、且つ前記内蓋外面にアクセス可能な開口を有する外蓋と、
前記外蓋の開口からアクセス可能な前記内蓋に設けられ、前記外蓋の開口から挿入される操作具と係着する係合部と、
を備えることを特徴とするボトルキャップ。
【請求項2】
前記外蓋の開口は、該開口から挿入される操作具と接し、前記遊転を規制する規制部を有することを特徴とする請求項1記載のボトルキャップ。
【請求項3】
前記操作具が挿入される外蓋の開口は、前記内蓋の開口を介して前記口部内部と連通し、前記注出口をかねていることを特徴とする請求項1又は2記載のボトルキャップ。
【請求項4】
前記外蓋は帽筒状で、前記外蓋の開口は筒部周面に位置し、前記係合部は該外蓋で覆われていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のボトルキャップ。
【請求項5】
前記外蓋の開口の幅と、前記係合部に係着する操作具の幅が略同じであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載のボトルキャップ。
【請求項6】
前記外蓋の開口が対向して複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載のボトルキャップ。
【請求項7】
前記内蓋の係合部が複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載のボトルキャップ。
【請求項8】
前記外蓋は前記内蓋の内側より止め具で遊転可能に連結されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載のボトルキャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−250719(P2012−250719A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122682(P2011−122682)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】