説明

ポイント決済処理システム、ポイント決済処理方法、およびポイント決済処理プログラム

【課題】ポイントカード等の不携行時においてもポイントや電子マネーを利用した決済処理を可能とする。
【解決手段】店舗端末200より割引額に対応する売上請求データの作成依頼を受信し売上請求データを生成し格納する請求データ生成手段110と、所定IDを店舗端末に送るID通知手段111と、売上請求データの保持時間をカウントし、顧客端末よりポイント利用依頼を前記保持時間が所定時間を経過するまでの間に受信し、該当顧客のポイント残高の価値が売上請求データの示す割引額以上である時に顧客のポイント残高より割引額に応じたポイント数を減算し、保持していた該当売上請求データを削除する売上請求削除手段112とからポイント決済処理システム10を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポイント決済処理システム、ポイント決済処理方法、およびポイント決済処理プログラムに関するものであり、具体的には、ポイントカード等の不携行時においてもポイントや電子マネーを利用した決済処理が可能となる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ポイントシステムや電子マネーシステムにおいては、磁気カードやICカード、或いは電子マネーデータを格納した携帯端末等が顧客を特定したりポイント等の残高を管理したりする上で重要な役割を果たす。ところが会員がこうしたカード等を忘れて買い物等を行う場合、ポイント(電子マネーにおける電子マネーデータの概念も含む)の利用を行うことはできない状況である。
【0003】
そこでこうした状況に対応する技術として、例えば、携帯可能な記憶媒体に記憶されているポイント値を取引の金額に応じて更新するとともに、該取引に係る情報を印刷したレシートを発行する処理装置において、前記記憶媒体を携行していない旨を指示する第1の指示手段を有し、該第1の指示手段による指示があった際、取引金額に応じたポイント値が印刷されたレシートを発行することを特徴とするカード不携行時の処理方法(特許文献1参照)などが提案されている。
【特許文献1】特開平5−250569号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のポイントシステムにおいては、「買い物等に伴って、後に利用できるポイントを付与する」サービスと、「ポイント利用により決済額の割引を行う」サービスとが提供される。これらのサービスは会員の大きなメリットとなっているが、買い物時等にポイントカードを持参していなければ、会員であることを示したりポイント等の残高を確認する事ができない。そのため、ポイントカード不携行の会員は前記サービスを利用できなくなる。一方、従来技術を適用すれば、ポイントカード不携行時においてもポイント付与サービスは提供可能となる。すなわち、付与されるべきポイント値を、一旦、レシート印字したりポイントサーバ内に保存しておき、後付でポイント付与処理を行うものであった。
【0005】
だが他方、ポイント利用による決済額割引のサービスを店舗等で実際に提供するためには、会員が利用しようとしているポイント分の原資が担保されているか否か、即時確認しなければならない。従来技術は、会員確認等を、後のポイントカード持参時までの期間、先延ばしするものであるため、その場での即時確認ができない。勿論、電子マネーシステムにおいても同様であり、該当カードや携帯端末等により代金決済処理等を行う場合、電子マネーデータの原資が担保されているか否か即時確認しなければならないが、前記カードらを不携行であれば、その場での即時確認ができず従来技術では対応しきれない。
【0006】
このように従来技術では、カード等の不携行時におけるポイント付与のサービスは提供できるが、ポイント利用による決済サービスを提供することは実現されていない。
【0007】
そこで本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、ポイントカード等の不携行時においてもポイントや電子マネーを利用した決済処理が可能となる技術の提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する本発明のポイント決済処理システムは、他装置と通信する通信手段、および顧客IDに紐付けて顧客のポイント残高を記憶する記憶手段を具備するポイントサーバを含むコンピュータシステムである。なお、ここでいう「ポイント」は、商品やサービスの購入・利用に伴ってその代金を決済するに際し、例えば、代金の多少に応じて該当利用者に付与されるポイントや、電子マネーシステムにおける電子マネーデータ(=予め決済ないし充当された実際通貨の裏付けがある電子通貨の金額値)の概念を含むものである。
【0009】
前記ポイントサーバは、店舗に設置された店舗端末より、商品・サービスの決済金額からの割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段を介して受信し、前記記憶手段に保持している所定パターンデータに前記割引額のデータを適用して売上請求データを生成し、この売上請求データに所定IDを対応付けて記憶手段に格納する、請求データ生成手段を備える。
【0010】
また、前記ポイントサーバは、前記所定IDを前記通信手段を介して前記店舗端末に送信するID通知手段を備える。
【0011】
また、前記ポイントサーバは、前記記憶手段における前記売上請求データの保持時間をカウントし、前記店舗を利用した顧客が用いる顧客端末より、前記所定IDおよび顧客IDを含むポイント利用依頼を、前記保持時間が所定時間を経過するまでの間に前記通信手段を介して受信し、該当顧客IDに関するポイント残高を記憶手段で特定し、前記所定IDに対応する売上請求データを記憶手段で特定し、該当顧客のポイント残高の価値が前記売上請求データの示す割引額以上であるか判定し、前記ポイント残高の価値が前記割引額以上である時に、前記顧客のポイント残高より前記割引額に応じたポイント数を減算し、前記記憶手段に保持していた該当売上請求データを削除する、売上請求削除手段を備える。
【0012】
なお、前記ポイントサーバにおける請求データ生成手段が、前記記憶手段における前記売上請求データの保持時間をカウントし、前記保持時間が所定時間を経過したことを検知して、該当売上請求データを、クレジットカード会社の端末に前記通信手段を介して送信するとすれば好適である。
【0013】
また、前記ポイントサーバにおける売上請求削除手段が、該当顧客のポイント残高の価値が売上請求データの示す割引額以上であるか判定して、前記ポイント残高の価値が前記割引額に不足する時に、前記顧客のポイント残高をゼロとし、前記記憶手段に保持していた該当売上請求データを削除するとすれば好適である。
【0014】
この場合、前記ポイントサーバにおける請求データ生成手段が、前記ポイント残高の価値が前記割引額に不足する額を算定し、ここで算定した不足額を前記記憶手段に保持している所定パターンデータに適用して不足分の売上請求データを生成し、この不足分売上請求データをクレジットカード会社の端末に前記通信手段を介して送信する。
【0015】
また、前記ポイント決済処理システムが店舗端末を含むとしてもよい。この場合、前記店舗端末は、他装置と通信する通信手段、およびレシートの印字手段とを備える。
【0016】
また、前記店舗端末は、顧客が決済に利用したいポイント値の指定を入力インターフェースで受け付けて、前記ポイント値に応じた割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段を介して前記ポイントサーバに送信する、依頼送信手段を備える。
【0017】
また、前記店舗端末は、前記ポイントサーバから、前記売上請求データに対応付いた前記所定IDを前記通信手段を介して受信し、前記印字手段に対してレシート上への前記所定IDの印字指示を通知する、印字処理手段を備える。
【0018】
なお、前記店舗端末における依頼送信手段が、顧客が決済に利用したいポイント値の指定を入力インターフェースで受け付けたならば、通信可能に結ばれたクレジットカード読取装置から前記顧客のクレジットカードのカード情報を取得し、このカード情報を含む前記割引額に対応する与信照会依頼を、前記通信手段を介してクレジットカード会社の端末に送信し、前記クレジットカード会社の端末から与信合格の返信を得た時に、前記割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段を介して前記ポイントサーバに送信する、とすれば好適である。
【0019】
また、前記ポイント決済処理システムが、顧客端末300を含むとしてもよい。この場合、前記顧客端末300は、他装置と通信する通信手段と、前記所定IDが印字に含まれるレシートを所持する顧客より、前記所定IDおよび顧客IDの指定を入力インターフェースで受け付けて、前記所定IDおよび顧客IDを含むポイント利用依頼を、前記通信手段を介して前記ポイントサーバに送信する、利用依頼送信手段と、を備える。
【0020】
また、本発明のポイント決済処理方法は、他装置と通信する通信手段、および顧客IDに紐付けて顧客のポイント残高を記憶する記憶手段を備えたコンピュータが、以下の処理を実行するものである。
【0021】
すなわち、前記コンピュータは、店舗に設置された店舗端末より、商品・サービスの決済金額からの割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段を介して受信し、前記記憶手段に保持している所定パターンデータに前記割引額のデータを適用して売上請求データを生成し、この売上請求データに所定IDを対応付けて記憶手段に格納する処理を実行する。
【0022】
また、前記コンピュータは、前記所定IDを前記通信手段を介して前記店舗端末に送信する処理を実行する。
【0023】
また、前記コンピュータは、前記記憶手段における前記売上請求データの保持時間をカウントし、前記店舗を利用した顧客が用いる顧客端末より、前記所定IDおよび顧客IDを含むポイント利用依頼を、前記保持時間が所定時間を経過するまでの間に前記通信手段を介して受信し、該当顧客IDに関するポイント残高を記憶手段で特定し、前記所定IDに対応する売上請求データを記憶手段で特定し、該当顧客のポイント残高の価値が前記売上請求データの示す割引額以上であるか判定し、前記ポイント残高の価値が前記割引額以上である時に、前記顧客のポイント残高より前記割引額に応じたポイント数を減算し、前記記憶手段に保持していた該当売上請求データを削除する処理を実行する。
【0024】
また、本発明のポイント決済処理プログラムは、他装置と通信する通信手段、および顧客IDに紐付けて顧客のポイント残高を記憶する記憶手段を備えたコンピュータに、以下のステップを実行させるものである。
【0025】
すなわち、前記プログラムは、店舗に設置された店舗端末より、商品・サービスの決済金額からの割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段を介して受信し、前記記憶手段に保持している所定パターンデータに前記割引額のデータを適用して売上請求データを生成し、この売上請求データに所定IDを対応付けて記憶手段に格納するステップと、前記所定IDを前記通信手段を介して前記店舗端末に送信するステップと、前記記憶手段における前記売上請求データの保持時間をカウントし、前記店舗を利用した顧客が用いる顧客端末より、前記所定IDおよび顧客IDを含むポイント利用依頼を、前記保持時間が所定時間を経過するまでの間に前記通信手段を介して受信し、該当顧客IDに関するポイント残高を記憶手段で特定し、前記所定IDに対応する売上請求データを記憶手段で特定し、該当顧客のポイント残高の価値が前記売上請求データの示す割引額以上であるか判定し、前記ポイント残高の価値が前記割引額以上である時に、前記顧客のポイント残高より前記割引額に応じたポイント数を減算し、前記記憶手段に保持していた該当売上請求データを削除するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0026】
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明の実施の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、ポイントカード等の不携行時においてもポイントや電子マネーを利用した決済処理が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態のポイント決済処理システム10のネットワーク構成図である。図1に示すポイント決済処理システム10は、インターネットなどの各種ネットワーク140を介して互いに接続されたポイントサーバ100、店舗端末200、および顧客端末300等から構成され、ポイントカード等の不携行時においてもポイントや電子マネーを利用した決済処理を可能にするコンピュータシステムである。
【0029】
次に、本実施形態におけるポイント決済処理システム10を構成する各装置について説明する。前記ポイント決済処理システム10(以下システム10)を構成するポイントサーバ100は、本発明を実現する機能を備えるべくハードディスクドライブなどの不揮発性の記憶手段101に格納されたプログラム102をRAM103に読み出し、演算装置たるCPU104により実行する。また、前記作業管理用車載端末100は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類などの入力インターフェイス105、ディスプレイなどの出力インターフェイス106を必要に応じて備えることができる。また、前記店舗端末200や顧客端末300、或いはクレジットカード会社端末20などとの間のデータ授受を担う通信手段107を有している。
【0030】
続いて、前記システム10を構成する前記ポイントサーバ100が、例えばプログラム102に基づき前記記憶手段101にて構成・保持する機能部につき説明を行う。なお、前記ポイントサーバ100は、記憶手段において、顧客IDに紐付けて顧客のポイント残高を記憶するポイント残高データベース125を格納している。
【0031】
こうした前記ポイントサーバ100は、店舗に設置された店舗端末200より、商品・サービスの決済金額からの割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段107を介して受信し、前記記憶手段101に保持している所定パターンデータに前記割引額のデータを適用して売上請求データを生成し、この売上請求データに所定IDを対応付けて記憶手段101の売上請求データベース126に格納する、請求データ生成手段110を備える。
【0032】
また、前記ポイントサーバ100は、前記所定IDを前記通信手段107を介して前記店舗端末200に送信するID通知手段111を備える。
【0033】
また、前記ポイントサーバ100は、前記記憶手段101の売上請求データベース126における前記売上請求データの保持時間をカウント(コンピュータたるポイントサーバ100が一般的に備える時計機能等を利用して時間測定する)し、前記店舗を利用した顧客が用いる顧客端末300より、前記所定IDおよび顧客IDを含むポイント利用依頼を、前記保持時間が所定時間を経過するまでの間に前記通信手段107を介して受信し、該当顧客IDに関するポイント残高を記憶手段101のポイント残高データベース125で特定し、前記所定IDに対応する売上請求データを記憶手段101の売上請求データベース126で特定し、該当顧客のポイント残高の価値が前記売上請求データの示す割引額以上であるか判定し、前記ポイント残高の価値が前記割引額以上である時に、前記ポイント残高データベース125にて顧客のポイント残高より前記割引額に応じたポイント数を減算し、前記記憶手段101の売上請求データベース126にて保持していた該当売上請求データを削除する、売上請求削除手段112を備える。
【0034】
なお、前記請求データ生成手段110は、前記記憶手段101の売上請求データベース126における前記売上請求データの保持時間をカウントし、前記保持時間が所定時間を経過したことを検知して、該当売上請求データを、クレジットカード会社端末20に前記通信手段107を介して送信するとすれば好適である。
【0035】
また、前記売上請求削除手段112は、該当顧客のポイント残高の価値が売上請求データの示す割引額以上であるか判定して、前記ポイント残高の価値が前記割引額に不足する時に、前記ポイント残高データベース125における該当顧客のポイント残高をゼロとし、前記記憶手段101の売上請求データベース126に保持していた該当売上請求データを削除するとすれば好適である。
【0036】
また、前記請求データ生成手段110は、前記ポイント残高の価値が前記割引額に不足する額を算定し、ここで算定した不足額を前記記憶手段101に保持している所定パターンデータに適用して不足分の売上請求データを生成し、この不足分売上請求データをクレジットカード会社端末20に前記通信手段107を介して送信するとすれば好適である。
【0037】
一方、前記ポイント決済処理システム10を前記ポイントサーバ100らと共に構成するのが店舗端末200である。この店舗端末200は、例えば、各店舗に備わり、顧客が決済に利用するクレジットカードに対する読み取りを行うクレジットカード読取装置30、顧客が所持するポイントカードや電子マネーに対する読み取りや書込の動作を行うポイントカード読取・書込装置40、決済完了に応じてレシート5を印字・排出するレシートプリンタ50(印字手段)、を利用可能とする端末である。
【0038】
こうした店舗端末200は、本発明を実現する機能を備えるべくハードディスクドライブなどの不揮発性の記憶手段201に格納されたプログラム202をRAM203に読み出し、演算装置たるCPU204により実行する。また、前記店舗端末200は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類などの入力インターフェイス205、ディスプレイなどの出力インターフェイス206を備えている。また、ポイントサーバ100やクレジットカード会社端末20との間のデータ授受を担う通信手段207を有している。
【0039】
続いて、前記店舗端末200が、例えばプログラム202に基づき前記記憶手段201にて構成・保持する機能部につき説明を行う。前記店舗端末200は、顧客が決済に利用したいポイント値の指定を入力インターフェース205で受け付けて、前記ポイント値に応じた割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段207を介して前記ポイントサーバ100に送信する、依頼送信手段210を備える。
【0040】
また、店舗端末200は、前記ポイントサーバ100から、前記売上請求データに対応付いた前記所定IDを前記通信手段207を介して受信し、前記印字手段たるレシートプリンタ50に対してレシート5上への前記所定IDの印字指示を通知する、印字処理手段211を備える。
【0041】
なお、前記依頼送信手段210は、顧客が決済に利用したいポイント値の指定を入力インターフェース205で受け付けたならば、通信可能に結ばれた前記クレジットカード読取装置30から前記顧客のクレジットカードのカード情報を取得し、このカード情報を含む前記割引額に対応する与信照会依頼を、前記通信手段207を介してクレジットカード会社端末20に送信し、前記クレジットカード会社端末20から与信合格の返信を得た時に、前記割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段207を介して前記ポイントサーバ100に送信する、とすれば好適である。
【0042】
他方、前記ポイント決済処理システム10を前記ポイントサーバ100らと共に構成するのが顧客端末300である。この顧客端末300は、例えば、前記店舗にて商品・サービスを購入し、自らに付与されているポイントを利用して決済額の割引を希望した顧客が備えるコンピュータ端末である。
【0043】
この顧客端末300は、本発明を実現する機能を備えるべくハードディスクドライブなどの不揮発性の記憶手段301に格納されたプログラム302をRAM303に読み出し、演算装置たるCPU304により実行する。また、前記顧客端末300は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類などの入力インターフェイス305、ディスプレイなどの出力インターフェイス306を備えている。また、前記ポイントサーバ100との間のデータ授受を担う通信手段307を有している。
【0044】
続いて、前記顧客端末300が、例えばプログラム302に基づき前記記憶手段301にて構成・保持する機能部につき説明を行う。こうした前記顧客端末300は、前記所定IDが印字に含まれるレシート5を所持する顧客より、前記所定IDおよび顧客IDの指定を入力インターフェース305で受け付けて、前記所定IDおよび顧客IDを含むポイント利用依頼を、前記通信手段307を介して前記ポイントサーバ100に送信する、利用依頼送信手段310を備える。
【0045】
これまで示した前記システム10における各手段110〜112、210〜211、310、はハードウェアとして実現してもよいし、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶装置に格納したプログラムとして実現するとしてもよい。この場合、各装置のCPUがプログラム実行に合わせて記憶装置より該当プログラムをRAMに読み出して、これを実行することとなる。
【0046】
−−−データベース構造例−−−
次に、本実施形態の前記システム10が利用するデータベースの例について説明する。図2は、本実施形態における(a)ポイント残高データベース125、(b)売上請求データベース126、の各構成例を示す図である。
【0047】
前記ポイント残高データベース125は、顧客IDに紐付けて該当顧客のポイント残高を記憶するデータベースであり、例えば、本実施形態のポイント決済処理方法を適用したポイントサービスの会員の会員番号(=顧客ID)をキーとして、氏名、ポイント残高、前記ポイントサーバ100の利用時に必要な認証情報(ログオンID、パスワード)、および住所といったデータを対応付けたレコードの集合体となっている。このポイント残高データベース125におけるポイント残高の値は、顧客が店舗で商品・サービスを購入するとその購入金額の多少に応じて付与される値である。従って、顧客が商品等の購入時に、ポイントを利用した決済額の割引を希望しない場合に、前記店舗端末200から送られてくるポイント数(ないし購入金額)をポイントサーバ100が受信し、前記ポイント数(ないし購入金額に応じたポイント数)を前記ポイント残高データベース125における「ポイント残高」の値として書き込む。
【0048】
また、前記売上請求データベース126は、前記店舗端末200より、商品・サービスの決済金額からの割引額に対応する売上請求データの作成依頼を受けた前記ポイントサーバ100が、前記割引額のデータを所定のパターンデータに適用して作成した売上請求データを格納したデータベースである。この売上請求データベース126は、例えば、所定IDたる取引番号(ポイントサーバ100が売上請求データ生成時に例えば、作成順に採番)をキーに、該当顧客のクレジットカード番号、売上請求するクレジット売上額、売上請求データの状態、売上請求データを生成した日付および時刻、対応する会員番号(後に顧客端末300からポイント利用依頼を受信した時に、該当顧客の会員番号を設定)といったデータを対応付けたレコードの集合体となっている。なお、前記所定のパターンデータは、例えば、当該売上請求データベース126の各項目(取引番号、該当顧客のクレジットカード番号、売上請求するクレジット売上額、売上請求データの状態、売上請求データを生成した日付および時刻、対応する会員番号)をデータ設定欄としたデータを想定できる。従って、前記ポイントサーバ100が店舗端末200より受信する売上請求データの作成依頼には、割引額(=「売上請求するクレジット売上額」欄に設定)、およびクレジットカード番号の各データを含んでいると想定できる。残りの項目については、売上請求データの生成時にポイントサーバ100が設定する。
【0049】
−−−処理フロー例1−−−
以下、本実施形態におけるポイント決済処理方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明するポイント決済処理方法に対応する各種動作は、前記システム10を構成する各装置のRAMに読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
【0050】
図3は本実施形態のポイント決済処理方法の処理フロー例1を示す図である。ここではまず、店舗を訪れて商品購入を行う顧客が、会員カードを携行しているか否か、前記店舗端末200が入力インターフェース205で店員等による指示を受け付ける(s100)。例えば、顧客が会員カードを携行していた場合、店員は前記店舗端末200の入力インターフェース205において、例えば、「カード携行」のボタン等を押下する。この場合、前記店舗端末200は、前記入力インターフェース205を介して「カード携行」のデータを受け付けて(s101:携行)、以降、通常時の処理(前記顧客が提示した会員カードに対するポイント値加算やポイント利用に伴うポイント値減算を、ポイントカード読取・書込装置40に指示する処理など)を実行し(s102)、処理を完了する。
【0051】
一方、前記顧客が会員カードを持参していない場合、前記店員は、前記店舗端末200の入力インターフェース205において、例えば、「カード不携行」のボタン等を押下する。この場合、前記店舗端末200の依頼送信手段210は、前記入力インターフェース205を介して「カード不携行」のデータを受け付けて(s101:不携行)、前記顧客が決済に利用したいポイント値の指定を入力インターフェース205で受け付ける(s103)。例えば、1ポイント=1円の割引額としてポイント値の指定を受け付ける。
【0052】
前記店舗端末200の依頼送信手段210は、前記顧客が決済に利用したいポイント値の指定を入力インターフェース205で受け付けたならば、通信可能に結ばれた前記クレジットカード読取装置30に対し、前記顧客のクレジットカードのカード情報読み取りを指示する(s104)。そして、このクレジットカード読取装置30から前記顧客のクレジットカード番号を取得し、このカード情報を含む前記割引額に対応する与信照会依頼を、前記通信手段207を介してクレジットカード会社端末20に送信する(s105)。
【0053】
クレジットカード会社端末20では、前記与信照会依頼を前記店舗端末200から受信し、所定の与信情報データベース等に照合して該当クレジットカードについての与信枠を検索し、この与信枠に前記割引額分の余裕があれば、与信合格の通知を前記店舗端末200に返信する(s106)。勿論、前記与信枠に前記割引額分の余裕がなければ、与信不合格の通知を返信し、処理は終了する。
【0054】
一方、前記店舗端末200の依頼送信手段210は、前記クレジットカード会社端末20から与信合格の返信を得たならば(ステップ107:OK)、前記ポイント値に応じた割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段207を介して前記ポイントサーバ100に送信する(s108)。 他方、前記クレジットカード会社端末20から与信不合格の返信を得たならば(ステップ107:NG)、前記店舗端末200の依頼送信手段210は、ポイント利用不可であるメッセージを記憶手段201から読み出して出力インターフェース206に表示し(s109)、処理を終了する。
【0055】
前記ステップ108の後、前記前記ポイントサーバ100の請求データ生成手段110は、前記店舗端末200より、前記割引額に対応する売上請求データの作成依頼を受信する(s110)。そして、前記記憶手段101に保持している所定パターンデータ(図2(b)の売上請求データベース126の説明に際して述べたように、売上請求データベース126のレコード枠)に前記割引額のデータを適用して売上請求データを生成し、この売上請求データに、生成順で採番した取引番号を対応付けて記憶手段101の売上請求データベース126に格納する(s111)。この時、前記請求データ生成手段110は、前記売上請求データベース126における該当売上請求データについて、「状態」欄に、「ポイント利用手続き待ち保留中」などと設定する(図5(a)の取引番号“1020”のレコード参照)。
【0056】
続いて、前記ポイントサーバ100のID通知手段111は、前記売上請求データベース126に格納された売上請求データから取引番号を抽出し、前記通信手段107を介して前記店舗端末200に送信する(s112)。
【0057】
一方、店舗端末200の印字処理手段211は、前記ポイントサーバ100から、前記売上請求データに対応付いた前記取引番号を前記通信手段207を介して受信する(s113)。そして、前記印字手段たるレシートプリンタ50に対してレシート5上への前記取引番号の印字指示を通知する(s114)。レシートプリンタ50が印字するレシート5は、例えば図5(a)に示すように、前記顧客が商品を購入した日時、種別(会員カード不携行によるポイント利用か否か:図中では“ポイント仮利用”と示した)、品名、商品価格、前記ポイント利用による割引額、差引額(実際の購入額)、取引番号、および決済に使用したクレジットカード番号といった印字内容を含む。前記店員はこのようなレシート5を前記顧客に渡し、業務を終えることとなる。
【0058】
−−−処理フロー例2−−−
次に、ポイントサーバ100において記憶されている前記売上請求データのその後の処理について説明する。図4は本実施形態のポイント決済処理方法の処理フロー例2を示す図である。上記の処理フロー例1の実行後、前記レシート5を所持する顧客が、例えば、インターネットなどのネットワーク140で前記ポイントサーバ100と接続された顧客端末300において、ログオン動作をしたとする。この場合、前記顧客端末300の利用依頼送信手段310は、入力インターフェース305で前記顧客からの指示を受け、前記ポイントサーバ100に対して、ポイントシステムの会員専用画面のデータを要求する(s200)。そして該当画面データを取得し、この画面上で、例えば、ログオンID、パスワードの入力を前記顧客から受け付ける(s201)。
【0059】
前記顧客端末300の利用依頼送信手段310は、前記画面で受け付けたログオンID、パスワードをポイントサーバ100に送信する(s202)。ポイントサーバ100ではこれに応じて前記ログオンIDおよびパスワードを、前記ポイント残高データベース125に照合し、該当ログオンIDの存在有無と該当ログオンIDに対応するパスワードの正しさを判定してログオン処理を実行し、ログオン結果を前記顧客端末300に返す(s203)。
【0060】
前記顧客端末300の利用依頼送信手段310は、前記ログオン結果が「ログオンNG」であれば(s204:NG)、処理を終了する。一方、「ログオンOK」であれば(s204:OK)、前記顧客からの前記取引番号および前記会員番号の指定を入力インターフェース305で受け付けて、前記取引番号および前記会員番号を含むポイント利用依頼を、前記通信手段307を介して前記ポイントサーバ100に送信する(s205)。
一方、前記ポイントサーバ100の前記請求データ生成手段110は、前記記憶手段101の売上請求データベース126における前記売上請求データの保持時間をカウントし、前記保持時間が所定時間を経過したか否かを検知し続けている(s250)。前記保持時間が所定時間を経過した売上請求データを検知したならば(s251:経過)、前記ポイントサーバ100の請求データ生成手段110は、前記クレジットカード会社端末20に対し、該当売上請求データを送信する(s252)。つまり、前記顧客により希望されたポイントを利用した決済額割引件に関し、該当顧客が所持するポイント残高からの割引額に応じたポイント減の処理が期限までになされなかった為、前記割引額分については別途クレジットカード決済の処理に回したのである。この時、前記請求データ生成手段110は、前記売上請求データベース126における該当売上請求データについて、「状態」欄に、「ポイント利用手続き無く請求済」などと設定する(図5(a)の取引番号“1021”のレコード参照)。
【0061】
他方、前記ポイントサーバ100の売上請求削減手段112は、前記店舗を利用した前記顧客が用いる顧客端末300より、前記取引番号および会員番号を含むポイント利用依頼を、前記保持時間が所定時間を経過するまでの間に受信したとする(s251:未経過、s253:受信)。この場合、前記ポイントサーバ100の売上請求削減手段112は、前記取引番号から前記売上請求データベース126上の該当レコードを特定し、このレコードが含む該当取引に関する情報を前記顧客端末300に送信する(s254)。
【0062】
顧客端末300では、前記取引に関する情報をポイントサーバ100から受信し、出力インターフェース306に表示し、前記顧客からのポイント利用依頼の最終判断指示を入力インターフェース305で受け付ける(s206)。前記顧客が、ポイント利用の手続きを選択した場合(s207:Yes)、前記顧客端末300はその旨を前記ポイントサーバ100に返信する(s208)。他方、前記顧客が、ポイント利用の手続きを選択しなかった場合(s207:No)、前記顧客端末300は処理を終了する。
【0063】
前記顧客がポイント利用の手続きを選択した旨の通知を前記顧客端末300から受信したポイントサーバ100は、前記売上請求削減手段112が、前記会員番号に関するポイント残高を記憶手段101のポイント残高データベース125で特定し、前記取引番号に対応する売上請求データを記憶手段101の売上請求データベース126で特定し、該当顧客のポイント残高の価値(上記例では1ポイント=1円)が前記売上請求データの示す割引額以上であるか判定する(s255)。
【0064】
例えば、図2(a)に示すポイント残高データベース125の例において、会員番号“A111”の「○○太郎」氏のポイント残高は“500”ポイントであり、一方、この「○○太郎」氏に関する取引番号“1020”に対応する該当売上請求データの示す割引額は“200”円であるとすれば、前記売上請求削減手段112は、顧客のポイント残高の価値が前記売上請求データの示す割引額以上であると判定する(s255:OK)。
【0065】
この時、前記売上請求削除手段112は、前記ポイント残高データベース125にて該当顧客“○○太郎”のポイント残高“500”ポイントより、前記割引額“200”円に応じたポイント数=“200”ポイントを減算し、前記記憶手段101の売上請求データベース126にて保持していた該当売上請求データ(つまり取引番号“1020”のレコード)を削除する(s256)。
【0066】
一方、例えば、図2(a)に示すポイント残高データベース125の例において、会員番号“B222”の「○○次郎」氏のポイント残高は“50”ポイントであり、一方、この「○○次郎」氏に関する取引番号“1020”に対応する該当売上請求データの示す割引額は“200”円であるとすれば、前記売上請求削減手段112は、顧客のポイント残高の価値が前記売上請求データの示す割引額に不足すると判定する(s255:NG)。
【0067】
この時、前記売上請求削除手段112は、前記ポイント残高データベース125における該当顧客「○○次郎」のポイント残高をゼロとし、前記記憶手段101の売上請求データベース126に保持していた該当売上請求データを削除する(s257)。
【0068】
そして、前記請求データ生成手段110は、前記ポイント残高“50”の価値、つまり“50”円が前記割引額“200”円に不足する額を、“200-50=150円”と算定し、ここで算定した不足額“150”円を前記記憶手段101に保持している所定パターンデータに適用して不足分の売上請求データを生成し、この不足分売上請求データをクレジットカード会社端末20に送信する(s258)。この時、前記請求データ生成手段110は、前記売上請求データベース126における、前記不足分の売上請求データについて、「状態」欄に、「ポイント残高不足分請求済み」などと設定する(図5(a)の取引番号“1059”のレコード参照)。
【0069】
つまり、前記顧客により希望されたポイントを利用した決済額割引件に関し、該当顧客が所持するポイント残高が不足しており前記割引額に応じたポイント減の処理が出来なかった為、前記不足額分については別途クレジットカード決済の処理に回したのである。
【0070】
本実施形態によれば、ポイントサービスや電子マネーサービスの会員が、ポイントまたは電子マネーを使用した当初購入額からの割引処理を望んだ際に、前記会員が必要なカード等を不携行であった場合であっても決済処理が可能である。すなわち、会員が別途持っているクレジットカードによって、希望する利用ポイント値分の支払いが可能であるかどうか与信照会を行い、問題なければ、前記利用ポイント値分の割引額を差し引いた金額での通常決済が店舗側では行える。また、後に前記会員がポイント利用依頼をポイントサーバに送信することで、ポイントサーバ側では、上記利用ポイント値分のクレジットカード払いをキャンセルできる。
【0071】
したがって、ポイントカード等の不携行時においてもポイントや電子マネーを利用した決済処理が可能となる。
【0072】
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本実施形態のポイント決済処理システムのネットワーク構成図である。
【図2】本実施形態における(a)ポイント残高データベース、(b)売上請求データベース、の各構成例を示す図である。
【図3】本実施形態のポイント決済処理方法の処理フロー例1を示す図である。
【図4】本実施形態のポイント決済処理方法の処理フロー例2を示す図である。
【図5】本実施形態における、(a)レシート印字例、(b)売上請求データベースの例2を示す図である。
【符号の説明】
【0074】
5 レシート
10 ポイント決済処理システム
20 クレジットカード会社端末
30 クレジットカード読取装置
40 ポイントカード読取・書込装置
50 レシートプリンタ(印字手段)
100 ポイントサーバ
101 記憶手段
102 プログラム
103 RAM(Random Access Memory)
104 CPU(Central Processing Unit)
105 入力インターフェイス
106 出力インターフェイス
107 通信手段
110 請求データ生成手段
111 ID通知手段
112 売上請求削除手段
125 ポイント残高データベース
126 売上請求データベース
140 ネットワーク
200 店舗端末
210 依頼送信手段
211 印字処理手段
300 顧客端末
310 利用依頼送信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他装置と通信する通信手段、および顧客IDに紐付けて顧客のポイント残高を記憶する記憶手段と、
店舗に設置された店舗端末より、商品・サービスの決済金額からの割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段を介して受信し、前記記憶手段に保持している所定パターンデータに前記割引額のデータを適用して売上請求データを生成し、この売上請求データに所定IDを対応付けて記憶手段に格納する、請求データ生成手段と、
前記所定IDを前記通信手段を介して前記店舗端末に送信するID通知手段と、
前記記憶手段における前記売上請求データの保持時間をカウントし、前記店舗を利用した顧客が用いる顧客端末より、前記所定IDおよび顧客IDを含むポイント利用依頼を、前記保持時間が所定時間を経過するまでの間に前記通信手段を介して受信し、該当顧客IDに関するポイント残高を記憶手段で特定し、前記所定IDに対応する売上請求データを記憶手段で特定し、該当顧客のポイント残高の価値が前記売上請求データの示す割引額以上であるか判定し、前記ポイント残高の価値が前記割引額以上である時に、前記顧客のポイント残高より前記割引額に応じたポイント数を減算し、前記記憶手段に保持していた該当売上請求データを削除する、売上請求削除手段と、
を具備するポイントサーバを含むことを特徴とするポイント決済処理システム。
【請求項2】
前記ポイントサーバにおける請求データ生成手段が、
前記記憶手段における前記売上請求データの保持時間をカウントし、前記保持時間が所定時間を経過したことを検知して、該当売上請求データを、クレジットカード会社の端末に前記通信手段を介して送信することを特徴とする請求項1に記載のポイント決済処理システム。
【請求項3】
前記ポイントサーバにおける売上請求削除手段が、
該当顧客のポイント残高の価値が売上請求データの示す割引額以上であるか判定して、前記ポイント残高の価値が前記割引額に不足する時に、前記顧客のポイント残高をゼロとし、前記記憶手段に保持していた該当売上請求データを削除し、
前記ポイントサーバにおける請求データ生成手段が、
前記ポイント残高の価値が前記割引額に不足する額を算定し、ここで算定した不足額を前記記憶手段に保持している所定パターンデータに適用して不足分の売上請求データを生成し、この不足分売上請求データをクレジットカード会社の端末に前記通信手段を介して送信する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のポイント決済処理システム。
【請求項4】
他装置と通信する通信手段、およびレシートの印字手段と、
顧客が決済に利用したいポイント値の指定を入力インターフェースで受け付けて、前記ポイント値に応じた割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段を介して前記ポイントサーバに送信する、依頼送信手段と、
前記ポイントサーバから、前記売上請求データに対応付いた前記所定IDを前記通信手段を介して受信し、前記印字手段に対してレシート上への前記所定IDの印字指示を通知する、印字処理手段と、
を具備する店舗端末を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポイント決済処理システム。
【請求項5】
前記店舗端末における依頼送信手段が、
顧客が決済に利用したいポイント値の指定を入力インターフェースで受け付けたならば、通信可能に結ばれたクレジットカード読取装置から前記顧客のクレジットカードのカード情報を取得し、このカード情報を含む前記割引額に対応する与信照会依頼を、前記通信手段を介してクレジットカード会社の端末に送信し、前記クレジットカード会社の端末から与信合格の返信を得た時に、前記割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段を介して前記ポイントサーバに送信する、
ことを特徴とする請求項4に記載のポイント決済処理システム。
【請求項6】
他装置と通信する通信手段と、
前記所定IDが印字に含まれるレシートを所持する顧客より、前記所定IDおよび顧客IDの指定を入力インターフェースで受け付けて、前記所定IDおよび顧客IDを含むポイント利用依頼を、前記通信手段を介して前記ポイントサーバに送信する、利用依頼送信手段と、
を具備する顧客端末を含むことを特徴とする請求項5に記載のポイント決済処理システム。
【請求項7】
他装置と通信する通信手段、および顧客IDに紐付けて顧客のポイント残高を記憶する記憶手段を備えたコンピュータが、
店舗に設置された店舗端末より、商品・サービスの決済金額からの割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段を介して受信し、前記記憶手段に保持している所定パターンデータに前記割引額のデータを適用して売上請求データを生成し、この売上請求データに所定IDを対応付けて記憶手段に格納する処理と、
前記所定IDを前記通信手段を介して前記店舗端末に送信する処理と、
前記記憶手段における前記売上請求データの保持時間をカウントし、前記店舗を利用した顧客が用いる顧客端末より、前記所定IDおよび顧客IDを含むポイント利用依頼を、前記保持時間が所定時間を経過するまでの間に前記通信手段を介して受信し、該当顧客IDに関するポイント残高を記憶手段で特定し、前記所定IDに対応する売上請求データを記憶手段で特定し、該当顧客のポイント残高の価値が前記売上請求データの示す割引額以上であるか判定し、前記ポイント残高の価値が前記割引額以上である時に、前記顧客のポイント残高より前記割引額に応じたポイント数を減算し、前記記憶手段に保持していた該当売上請求データを削除する処理と、
を実行することを特徴とするポイント決済処理方法。
【請求項8】
他装置と通信する通信手段、および顧客IDに紐付けて顧客のポイント残高を記憶する記憶手段を備えたコンピュータに、
店舗に設置された店舗端末より、商品・サービスの決済金額からの割引額に対応する売上請求データの作成依頼を、前記通信手段を介して受信し、前記記憶手段に保持している所定パターンデータに前記割引額のデータを適用して売上請求データを生成し、この売上請求データに所定IDを対応付けて記憶手段に格納するステップと、
前記所定IDを前記通信手段を介して前記店舗端末に送信するステップと、
前記記憶手段における前記売上請求データの保持時間をカウントし、前記店舗を利用した顧客が用いる顧客端末より、前記所定IDおよび顧客IDを含むポイント利用依頼を、前記保持時間が所定時間を経過するまでの間に前記通信手段を介して受信し、該当顧客IDに関するポイント残高を記憶手段で特定し、前記所定IDに対応する売上請求データを記憶手段で特定し、該当顧客のポイント残高の価値が前記売上請求データの示す割引額以上であるか判定し、前記ポイント残高の価値が前記割引額以上である時に、前記顧客のポイント残高より前記割引額に応じたポイント数を減算し、前記記憶手段に保持していた該当売上請求データを削除するステップと、
を実行させることを特徴とするポイント決済処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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