説明

ポータブルプレイヤーでのメディアの破損を防止するためのシステムおよび方法

【課題】ドッキング可能なシステムにおけるメディアの破損を防止すること。
【解決手段】本システムは、情報検索デバイスを含む取り外し自在な娯楽デバイスを備える。情報検索デバイスは取り外し自在な記憶メディアを受けるようになっており、取り外し自在な娯楽デバイスは、取り外し自在な娯楽デバイスが移動することを示す信号をコントローラが受信したときに、メディアを情報検索デバイス内に格納するように、前記情報検索デバイスと電気通信するコントローラを含む。かかる信号はスクリーン閉鎖センサ、動きセンサまたはプレイヤーによってサポートされたセンサからの信号を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には、ドッキング可能なシステムのためのメディアの破損を防止するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
より一般的には、ラップトップコンピュータ、ポータブルDVDプレイヤーおよびCDプレイヤーなどのドッキング可能な電子機器は、スロットにロードするCDまたはDVD機構を使用している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
スロットロード機構は、機構のスロットからディスクが突出した状態で装置が移動したり、またはドッキングを外す場合に、ディスクまたはメディアをより破損しやすい。スロット機構がポータブル電子機器側にある場合、メディアの破損は特に問題である。更に一部のドッキングステーションは、ドッキングステーション内の孔を通してスロット機構内にメディアを挿入するように、電子機器の側面をカバーしている。かかるシナリオでは、プレイヤーからメディアが突出した状態で、プレイヤーをドッキングしたり、またはドッキングを外そうとする結果、ディスクが破損したり、スロット機構が破壊されたり、プレイヤーさえも故障したりする。
上記に鑑み、ドッキング可能なシステムのためのメディアの破損を防止する改良されたシステムおよび方法が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記ニーズを満足するだけでなく、関連する技術の多数の欠点および他の限界を克服する際に、本発明はドッキング可能なシステムのためのメディアの破損を防止するシステムおよび方法を提供するものである。
【0005】
このシステムは情報検索デバイスを含む取り外し自在な娯楽デバイスを備える。この情報検索デバイスは、取り外し自在な記憶メディアを受けるようになっており、取り外し自在な娯楽デバイスは情報検索デバイスと電気的に通信するコントローラを備え、このコントローラが、取り外し自在な娯楽デバイスが移動することを表示する信号を受信すると、メディアを情報検索デバイス内に格納するようになっている。かかる信号は、スクリーン閉鎖センサ、動きセンサまたはプレイヤーにサポートされたセンサからの信号を含むことができ、更にコントローラは取り外し自在な娯楽デバイスを受けるようになっているドッキングステーションと通信する。情報検索デバイスがイジェクト中であるか、または情報検索デバイスから取り外し自在な記憶メディアが突出した状態にある場合、ドッキングステーションは取り外し自在な娯楽デバイスが解放されるのを防止するようになっている。情報検索デバイスがイジェクト中、または情報検索デバイスから取り外し自在な記憶メディアが突出している間に、取り外し自在な娯楽デバイスを移動させることを表示する信号をコントローラが受けた場合、このシステムはオーディオまたは光のアラームを発生することもできる。
【0006】
当業者が、添付図面および特許請求の範囲を参照して次の説明を検討すれば、本発明の別の目的、特徴および利点がより容易に明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は本発明の一実施例に係わる、図中番号10で表示された取り外し自在な娯楽デバイスを示す。この取り外し自在な娯楽デバイス10は、情報検索デバイス12、ビデオディスプレイスクリーン14、電子回路18、ハウジングユニット20および少なくとも1つの自動車ドッキングステーション22を含む。スクリーンを見たいときに、ディスプレイスクリーン14をハウジング20から離間させるように枢動でき、スクリーン14を収納したいときに、ハウジング20に向けて枢動できるよう、ビデオディスプレイスクリーン14はハウジング20に枢着することが好ましい。自動車ドッキングステーション22は、ハウジングユニット20を解放自在に受ける。
【0008】
情報検索デバイス12は、取り外し自在な記憶メディア24を受け、かつメディア24に記憶された娯楽情報を読み出すことができるコンポーネントであることが好ましい。情報検索デバイス12は、標準タイプの記憶メディアを受け、かつ読み出すことができるコンポーネントを含むことが特に好ましい。図に示されるように、情報検索デバイス12はDVD(デジタルビデオディスク)ドライブを含むことが好ましい。この実施例では、取り外し自在な記憶メディア24はDVDを含む。これとは異なり、情報検索デバイス12は、コンパクトディスク(CD)ドライブ、CD−ROMデバイス、取り外し自在な、または固定されたハードドライブ、ビデオカセットドライブまたは他の任意の適当なコンポーネントを含むこともできる。当然ながら、利用する情報検索デバイス12のタイプには取り外し自在な記憶メディア24が適す。
【0009】
ビデオディスプレイスクリーン14は、取り外し自在な娯楽デバイス10のビデオ出力デバイスを備え、このようにスクリーン14は、情報検索デバイス12によって読み出された取り外し自在な記憶メディア24に含まれる情報に基づく画像をディスプレイする。使用するビデオディスプレイスクリーン14のタイプは、所望する解像度および画質に応じて決まる。ポータブルコンピュータおよびパーソナル娯楽システムで使用されるようなLCDスクリーンが適当である。
【0010】
電子回路18は取り外し自在な記憶メディア24に記憶されている情報を読み出し、この読み出した情報に基づく画像をビデオディスプレイスクリーン14にディスプレイするようになっている。このように、適当な電子回路18は、取り外し自在な娯楽デバイス10内で使用されるタイプの情報検索デバイス12で一般的に使用される電子回路を含むことが好ましい。
【0011】
ハウジングユニット20は、情報検索デバイス12と電子回路18とを含む。情報検索デバイス12が取り外し自在な記憶メディア24およびコネクタ34のターミナルを受け、外部電気コンポーネントと相互作用できるようにしながら、ハウジングユニット20は情報検索デバイス12および電子回路18を収納することが好ましい。更にハウジングユニット20は、第1位置と第2位置との間でスクリーン14を枢動できるように、ビデオディスプレイスクリーン14を取り付けることが好ましい。第1位置では、スクリーンにて画像26を見ることができないように、スクリーン14はハウジング20に直接隣接することが好ましく、第2位置では、最適な状態で画像を見ることができるように、スクリーン14はハウジング20の長手方向に実質的に垂直に位置することが好ましい。枢動関係を達成する、ハウジング20とビデオディスプレイスクリーン14との間の適当な構造上の相互作用を利用することができる。
【0012】
自動車ドッキングステーション22はハウジングユニット20を解放自在に受けることができる。この自動車ドッキングステーション22は、例えば自動車の屋根または天井にて、ブラケット22を自動車に取り付けるための締結具も含むことが好ましい。更に、自動車ドッキングステーション22は少なくとも1つの電源26および直接または間接的に自動車の1つ以上のスピーカー48と電気的に通信する1つ以上の電気コネクタ44を構成することが好ましい。電気コネクタ44はドッキング局22によって構成される導電性フランジを含むことが好ましい。これとは異なり、電気コネクタ44はドッキングステーション22によって構成される開口部を通過するピッグテイルコネクタまたは他の適当なコネクタのターミナルを含むことができる。
【0013】
電気コネクタ44は、ハウジングユニット20が自動車のドッキングステーション22によって支持される際に、コネクタ34のターミナルに摩擦係合するように位置決めされることが好ましい。電気コネクタ44とコネクタ34とは互いに電気的に通信し、よってハウジングユニット20が自動車のドッキングステーション22によって完全に支持されるときに、電子回路18を電源46および自動車のオーディオシステム48と電気的な通信状態にするようになっている。
【0014】
自動車のドッキングステーション22にハウジングユニット20が嵌合されていないとき、取り外し自在な娯楽デバイス10は、自蔵式娯楽デバイスとして作動できることが好ましい。従って、この取り外し自在な娯楽デバイス10は、内部電源50とオーディオ出力コンポーネント52を更に含むことができる。内部電源50は、適当な電源、例えば再充電可能なバッテリーを含むことができる。また、オーディオ出力コンポーネント52は、任意の適当なオーディオ出力デバイス、例えばワイヤー式レディージャックまたは無線ヘッドフォントランスミッタ、内部スピーカーまたはスピーカージャックを含むことができる。
【0015】
次に、図2を参照する。ここでは、取り外し自在な娯楽デバイス10およびドッキングステーション22の略図が示されている。ドッキングステーション22は、ドッキングステーション22の作動をモニタし、制御するコントローラ60を備え、このコントローラ60は取り外し自在な娯楽デバイス10と電気通信する。より詳細には、コントローラ60は取り外し自在な娯楽デバイス10の作動をモニタし、制御するようになっているコントローラ54と電気通信する。コントローラ60とコントローラ54とは、ステータスライン58を通して制御情報を伝送する。従って、コントローラ60の入出力情報のすべてはコントローラ54に利用でき、コントローラ54の入出力情報のすべてをステータスライン58を通してコントローラ60で利用できる。取り外し自在な娯楽デバイス10内のコントローラ54は、メディアを格納またはイジェクト(放出)するだけでなく、これらメディアからのデータにアクセスするために、情報検索デバイス12を操作できる。コントローラ54は、多数の要因に基づき、取り外し自在な記憶メディア24を格納またはイジェクトできる。より詳細には、コントローラ54は取り外し自在な娯楽デバイス10を移動できることを示す信号に基づき、取り外し自在な記憶メディア24を格納したり、イジェクトすることができる。かかる信号として、スクリーン閉鎖センサ56、動きセンサ57、電源外れセンサ55、プレイヤーサポートセンサ82、プレイヤー存在センサ59またはこれらの任意の組み合わせからの信号を挙げることができるが、これらだけに限定されるものではない。
【0016】
コントローラ54は、取り外し自在な娯楽デバイス内にあり、情報検索デバイス12と電気通信する。取り外し自在な娯楽デバイス10は電気コネクタ34と電気コネクタ44とを介してドッキングステーション22に接続されている。従って、取り外し自在な娯楽デバイス10はドッキングステーション22内の電源46に接続されており、電源46は取り外し自在な娯楽デバイス10を作動させるだけでなく、内部電源50を充電するためのための電力を供給できる。電力センサ55は、電源46と電気的に通信し、電源46が取り外し自在な娯楽デバイス10から外されたことを示す信号をコントローラ54に提供できる。同じように、プレイヤー存在センサ59は、ドッキングステーション22のプレイヤー存在回路65と通信し、プレイヤー存在回路がポータブルメディアデバイス10から外されたことを示す信号をコントローラ60に提供する。取り外し自在な娯楽デバイス10はコントローラ54と電気通信するスクリーン閉鎖センサ56と動きセンサ57とを備える。スクリーン閉鎖センサ56はスクリーン14が閉じられていること、すなわち取り外し自在な娯楽デバイスがドッキングステーション22から外されていることを示す第1位置にあることを示す信号を、コントローラ54に提供する。同じように動きセンサ57は取り外し自在な娯楽デバイス10の動きを検出し、コントローラ54に信号を送り、情報検索デバイス12から突出している任意の取り外し自在な記憶メディアを格納させる。別の態様では、このシステムはメディア存在信号に関して情報検索デバイス12もチェックする。このように、メディアが存在していないとメディア存在信号が、表示しない限り、コントローラ54はスクリーン閉鎖センサ56、動きセンサ57、電源外れセンサ55、プレイヤーサポートセンサ82、プレイヤー存在センサ59またはこれらの任意の組み合わせからの信号に基づき、メディアを後退させることをスロットロードシステム内で決定できる。
【0017】
コントローラ60は、抵抗器64の第1端部に接続されたプレイヤー検出電源出力62を含む。抵抗器64の他端は、ノード65を介して取り外し自在な娯楽デバイス10に接続されており、ノード65はプルアップ抵抗器68を介して電源66に接続されている。コントローラ60のプレイヤー存在入力端70もノード65と通信する。従って、取り外し自在な娯楽デバイス10がドッキングステーション22に接続されていない場合、プレイヤー存在入力70は電源66によって高レベル電圧まで引き上げられる。これとは異なり、取り外し自在な娯楽デバイス10が存在するとき、ノード65は取り外し自在な娯楽デバイス10を介して基準電圧、例えばアース電圧74とされる。ノード65はプレイヤー存在回路72内のアースループを介してアース74に接続されている。
【0018】
更に、コントローラ60はプレイヤーによってサポートされた入力端76を備え、このプレイヤーによってサポートされた入力端76は取り外し自在な娯楽デバイス10に圧力が加えられていることを検出する。図1に示されているように、取り外し自在な娯楽デバイス10がドッキングステーション22の底部に嵌合されている場合、取り外し自在な娯楽デバイス10の落下を防止するよう、ドッキングステーション22によってデバイスを解放する際に、取り外し自在な娯楽デバイス10をサポートしなければならない。このサポートはドッキングステーション22によって解放する前に搭乗者によって取り外し自在な娯楽デバイス10を上に押すことによって行うことができる。このサポートは、圧力センサ82、例えば取り外し自在な娯楽デバイス10とインターフェースされた圧力検出スイッチによって測定できる。プレイヤーによってサポートされた入力76は、プルアップ抵抗器80を介して電源78に接続されている。プレイヤーによってサポートされた入力76はコントローラ34および44を介して取り外し自在な娯楽デバイス10内の圧力センサ82にも接続されている。取り外し自在な娯楽デバイス10に圧力が加えられた場合、圧力センサ82はプレイヤーによってサポートされた入力76を基準電圧、例えばアース84に接続する。更に圧力センサ82はコントローラ54と電気通信し、圧力センサ82からの信号に基づき、情報検索デバイス12が取り外し自在な記憶メディア24を格納できるようにしている。
【0019】
取り外し自在な娯楽デバイス10をドッキングステーション22にロックするかどうかを制御するために、ソレノイドイネーブル出力88が設けられている。このソレノイドイネーブル出力88は、ソレノイド90を制御し、ピン91を移動させる。ピン91はラッチ86に係合し、ラッチ86の移動を防止するように押圧されている。ラッチ86は取り外し自在な娯楽デバイス10に係合し、ドッキングステーション22により取り外し自在な娯楽デバイス10が解放されるのを防止している。ソレノイドイネーブル出力88は取り外し自在な娯楽デバイス10がサポートされているときにソレノイド90を附勢し、ピン91を外すと共に、ラッチ86の移動を可能にしている。例えばラッチ86の移動を可能にする前に取り外し自在な娯楽デバイス10がサポートされているかどうかを判断するためにコントローラ60はプレイヤーにサポートされた入力76をチェックできる。従って、取り外し自在な娯楽デバイス10が落下するのを防止するための十分な支持力が提供されない場合、移動自在な娯楽デバイス10はドッキングステーション22から解放されることはない。コントローラ60によっても、プレイヤーによってロックされた入力92が提供される。このプレイヤーによってロックされた入力92は、プレイヤーによってロックされたセンサ94、例えばスイッチに接続されている。プレイヤーによってロックされたセンサ94は、ラッチ86がロックされた位置にあるかどうかを判断するようになっている。ラッチ86がロックされた位置になければ、プレイヤーによってロックされたセンサ94は電源96をプレイヤーによってロックされた入力92に接続し、ラッチ86がアンロック位置に移動したことをコントローラ60に通知し、ドッキングステーション22から取り外し自在な娯楽デバイス10を解放する。
【0020】
更にコントローラ60は光のアラームを発生するための光アラーム出力96を含む。この光アラーム出力96は、イルミネーションデバイス、例えばLED97に接続でき、コントローラ60は認識したエラー条件に基づき、LED97を点滅させるよう、光アラーム出力96を附勢できる。更に光アラーム出力はディスプレイまたは自動車のネットワークと通信し、エラーが生じたことを表示すると共に、エラーに関する情報を提供できる。このエラー情報としては、プレイヤーがロックされた状態にあるときのプレイヤーの移動またはメディアのイジェクトのような事象を含むことができる。一例では、取り外し自在な娯楽デバイス10がサポートされていないことをプレイヤーにサポートされた入力76が表示するときに、ラッチ86がアンロックされた位置にあることをプレイヤーにロックされたセンサ94が表示することに基づき、コントローラはプレイヤーロック状態を判断することができる。
【0021】
更に、オーディオのアラームをするためのオーディオアラーム出力98がコントローラ60内に設けられている。このオーディオアラーム出力98は、オーディオ出力デバイス99、例えばスピーカーまたは自動車のオーディオシステムと電気通信する。従って、オーディオアラーム出力98はスピーカーのケースではパルス幅変調器でもよいし、または自動車のオーディオシステムの場合、より複雑なステータスメッセージを含んでもよい。
【0022】
次に図3を参照する。ここには、ドッキングステーション22から取り外し自在な娯楽デバイス10を解放するための方法100が設けられている。ブロック102において、コントローラ60は、自動車がアイドルモードにあるか、またはフルパワーモードにあるかどうかを判断し、ブロック104によってプレイヤーパワー出力62がアサートされる。ブロック106ではプレイヤー存在入力70に基づき、コントローラ60は取り外し自在な娯楽デバイス10が存在するかどうかを判断する。プレイヤー存在入力70は、ポーリングルーチンを介し、またはインターラプト被動リクエストを介し、コントローラ60によってモニタできる。プレイヤーが存在しない場合、ロジックはライン108に従い、プレイヤーが存在するまでブロック106までループバックする。プレイヤーが存在すると、ロジックはブロック112までのライン110に従う。ブロック112では、コントローラ60は1秒の遅延時間が満たされたかどうかを判断する。1秒の遅延時間が満たされていない場合、ロジックはライン114に従い、遅延時間が満たされるまでブロック112まで戻る。コントローラ60は、あるレンジ内、例えば1秒から10秒までの間の遅延時間のうちの任意の遅延時間を構成する能力を提供できる。遅延時間が満たされた場合、ロジックはライン116に沿ってブロック118まで進む。
【0023】
ブロック118では、コントローラ60はプレイヤーによってサポートされた入力76を介してプレイヤーがサポートされているかどうかをコントローラ60が判断する。取り外し自在な娯楽デバイス10がサポートされていない場合、ロジックはライン120に従い、コントローラ60はブロック122によって示されるように、移動自在な娯楽デバイス10が存在するかどうかを判断する。プレイヤー存在入力70に基づき、移動自在な娯楽デバイス10が存在するかどうかをコントローラ60が判断する。プレイヤーが存在しない場合、ロジックはライン126に沿って進み、取り外し自在な娯楽デバイス10が存在するまで、方法100がループするブロック106まで戻る。ブロック122におけるロジックにより、取り外し自在な娯楽デバイス10が存在すると判断された場合、ロジックはライン124に従い、ブロック118まで戻り、取り外し自在な娯楽デバイス10がサポートされるまでループを形成する。取り外し自在な娯楽デバイス10がサポートされた場合、ロジックはライン128に沿ってブロック130まで進む。
【0024】
ブロック130において、コントローラ60は情報検索デバイス12が現在イジェクト中であるかどうか、または取り外し自在な記憶メディア24が情報検索デバイス12のスロット内にあるかどうかを判断する。情報検索デバイス12がイジェクト中であるか、または取り外し自在な記憶メディア24がスロット内にある場合、ロジックはライン132に沿ってブロック134まで進む。ブロック134において、情報検索デバイス12内に取り外し自在な記憶メディア24を格納するためのロード命令が情報検索デバイス12に発生される。その後、ロジックはライン136に沿ってブロック118まで進む。これとは異なり、ブロック130によって判断されるように、情報検索デバイス12がイジェクト中ではなく、かつ取り外し自在な記憶メディア24がスロット内になければ、ロジックはライン138に沿って進む。
【0025】
ブロック140において、コントローラ60はソレノイドイネーブル出力88をアサートし、取り外し自在な娯楽デバイス10がすぐに取り外しできる状態にあることを示すチャイムを附勢する。ブロック142において、コントローラ60は5秒の遅延時間が満たされたかどうか、またはプレイヤー存在入力70が判断するように、取り外し自在な娯楽デバイス10が存在しないかどうかをコントローラ60が判断する。時間が定められた遅延時間が満たされず、かつ取り外し自在な娯楽デバイス10が存在する場合、ロジックはライン144に沿って進み、ブロック142まで戻る。遅延時間は、ソレノイドの連続動作により生じる加熱を少なくするために、ソレノイド90のオン時間を制限することにある。この遅延時間が満たされるか、または取り外し自在なデバイス10が存在しなくなれば、ロジックはライン146に沿ってブロック148まで進む。
【0026】
ブロック148において、コントローラ60はソレノイドイネーブル出力88をデアサートし、取り外しチャイムを除勢する。ブロック150において、コントローラ60は遅延時間が満たされているかどうかを判断する。遅延時間が満たされていなければ、時間が定められた遅延時間が満たされるまで、ロジックはライン152に沿ってブロック150まで戻る。この時間が定められた遅延時間は、サイクル間でソレノイドの冷却を可能にするために設けられている。ブロック150において、時間が定められた遅延時間が満たされると、ロジックはライン156に沿ってブロック106まで戻り、このブロック106においてこの方法を続行する。
【0027】
次に図4を参照する。この図には、情報検索デバイス12から取り外し自在な記憶メディアをイジェクトするための方法160が示されている。ブロック162において、コントローラ60はイジェクト命令を発生することを決定する。ブロック164において、コントローラ60はポーリングまたはインターラプト被動リクエストを介したプレイヤー存在入力70に基づき、取り外し自在な娯楽デバイス10が存在しているかどうかを判断する。取り外し自在な娯楽デバイス10が存在していない場合、ロジックはライン168に沿ってブロック180まで進む。取り外し自在な娯楽デバイス10が存在するとコントローラ60が判断した場合、ロジックはライン166に沿ってブロック170まで進む。
【0028】
ブロック170において、ソレノイドイネーブル出力88がアクティーブであるかどうかをコントローラ60が判断する。ソレノイドイネーブル出力88がアクティーブである場合、ラッチ86はドッキングステーション22から取り外し自在なデバイス10を解放するようにラッチ86を移動できる。既に述べたように、ドッキングステーション22内の孔を通してスロットから取り外し自在な記憶メディア24が延びている場合、この解放によって、取り外し自在な記憶メディア24の破損が生じ得る。このように、ブロック170においてソレノイドイネーブル出力がアクティーブである場合、ロジックはライン172に沿ってブロック180まで進む。ブロック170にて、ソレノイドイネーブル出力88がアクティーブでなければ、ロジックはライン174に沿ってブロック175まで進む。ブロック176にて、情報検索デバイス12から取り外し自在な記憶メディア24をイジェクトできるようにするイジェクトコマンド命令が情報検索デバイス12に発せられる。取り外し自在な記憶メディア24がイジェクトされた後に、ロジックはブロック180まで進み、ここで本方法が終了し、ロジックは呼び出しルーチンまで戻る。
【0029】
当業者であれば容易に理解できるように、これまでの説明は本発明の原理の実施を示すものである。この説明は、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨から逸脱することなく、変形、変更をしやすいという点で、本発明の範囲または実施を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の原理を具現化したドッキング可能なメディアプレイヤーの斜視図である。
【図2】本発明に係わるメディアプレイヤーの略図である。
【図3】本発明に係わるドッキング可能なシステムにおけるメディアの破損を防止するための方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係わるイジェクト命令のフローチャートである。
【符号の説明】
【0031】
10 取り外し自在な娯楽デバイス
12 情報検索デバイス
14 ビデオディスプレイスクリーン
18 電子回路
20 ハウジングユニット
22 ドッキングステーション
24 取り外し自在な記憶メディア
34 コネクタ
44 電気コネクタ
46 電源
50 内部電源
52 オーディオ出力コンポーネント
54 コントローラ
55 電源外れセンサ
56 スクリーン閉鎖センサ
57 動きセンサ
58 ステータスライン
59 プレイヤー存在センサ
60 コントローラ
62 プレイヤー検出パワー出力
64 抵抗器
65 ノード
66 電源
68 抵抗器
70 プレイヤー存在入力
76 プレイヤーによってサポートされた入力
80 抵抗器
82 プレイヤーによってサポートされたセンサ
86 ラッチ
88 ソレノイドイネーブル出力
90 ソレノイド
92 プレイヤーによってロックされた入力
94 プレイヤーによってロックされたセンサ
96 光アラーム出力
97 LED
98 オーディオアラーム出力
99 オーディオ出力デバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り外し自在なメディアを受け、このメディアからのデータにアクセスするようになっている情報検索デバイスと、該情報検索デバイスと通信するコントローラとを備えた取り外し自在な娯楽デバイスとを含み、該取り外し自在な娯楽デバイスが移動することを示す信号を前記コントローラが受信すると、前記コントローラが前記情報検索デバイス内に前記取り外し自在なメディアを格納するようになっているシステム。
【請求項2】
スクリーン閉鎖センサを更に備え、前記スクリーンが閉じられると、前記コントローラはスクリーン閉鎖センサの信号を受信するようになっている、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
動きセンサを更に備え、動きが検出されると、前記コントローラは動きセンサからの信号を受信するようになっている、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
電源回路を更に備え、前記取り外し自在な娯楽デバイスから電源が外されると、前記コントローラは前記電源回路から信号を受信するようになっている、請求項1記載のシステム。
【請求項5】
前記コントローラは、信号およびメディア存在信号に基づき、前記メディアを前記情報検索デバイス内に格納するようになっている、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記移動自在な娯楽デバイスを受けるようになっているドッキングステーションを更に備える、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記取り外し自在なメディアが前記情報検索デバイス内にあるときに、前記コントローラにプレイヤー存在信号を送るようになっているプレイヤー存在センサを更に含む、請求項6記載のシステム。
【請求項8】
プレイヤーによってサポートされたセンサを更に備え、前記取り外し自在な娯楽デバイスに力が加えられると、前記コントローラが、前記プレイヤーにサポートされたセンサからの信号を受信するようになっている、請求項6記載のシステム。
【請求項9】
前記ドッキングステーションは前記ドッキングステーション内に前記取り外し自在な娯楽デバイスをロックするようになっているラッチを含む、請求項6記載のシステム。
【請求項10】
プレイヤーがロックされたステータスに基づき、ユーザーにアラームを発生するようになっているアラームデバイスを更に含む、請求項1記載のシステム。
【請求項11】
前記アラームがオーディオによるアラームである、請求項10記載のシステム。
【請求項12】
前記アラームが光のアラームである、請求項10記載のシステム。
【請求項13】
取り外し自在なメディアを受け、このメディアからのデータにアクセスするようになっている情報検索デバイスおよび前記情報検索デバイスと電気通信するコントローラを含む取り外し自在な娯楽デバイスと、
前記取り外し自在な娯楽デバイスを受けるようになっているドッキングステーションとを備え、
前記取り外し自在な娯楽デバイスが前記ドッキングステーションから除かれることを示す信号を前記コントローラが受信すると、前記コントローラが前記取り外し自在なメディアを前記取り外し自在な娯楽デバイス内に格納するようになっているシステム。
【請求項14】
スクリーン閉鎖センサを更に備え、前記コントローラが前記スクリーンが閉じられたときに前記スクリーン閉鎖センサからの信号を受信するようになっている、請求項1記載のシステム。
【請求項15】
動きセンサを更に備え、動きが検出されたときに前記コントローラが前記動きセンサからの信号を受信するようになっている、請求項1記載のシステム。
【請求項16】
電源回路を更に備え、電源が前記取り外し自在な娯楽デバイスから外されたときに、前記コントローラが前記電源回路からの信号を受信するようになっている、請求項1記載のシステム。
【請求項17】
前記情報検索デバイス内に前記取り外し自在なメディアが存在するときに、前記コントローラにプレイヤー存在信号を与えるようになっているプレイヤー存在センサを更に含む、請求項16記載のシステム。
【請求項18】
プレイヤーによってサポートされたセンサを更に備え、前記取り外し自在な娯楽デバイスに力が加えられたときに、前記コントローラが前記プレイヤーによってサポートされたセンサからの信号を受信するようになっている、請求項16記載のシステム。
【請求項19】
前記ドッキングステーションは、このドッキングステーション内に前記取り外し自在な娯楽デバイスをロックするようになっているラッチを含む、請求項16記載のシステム。
【請求項20】
取り外し自在なメディアを受け、このメディアからのデータにアクセスするようになっている情報検索デバイスおよび前記情報検索デバイスと電気通信するコントローラを含む取り外し自在な娯楽デバイスと、
前記取り外し自在な娯楽デバイスを受けるようになっているドッキングステーションとを備え、
前記取り外し自在な娯楽デバイスが前記ドッキングステーションから除かれることを示す信号を前記コントローラが受信したことに基くイジェクト命令を、前記コントローラが抑制するようになっているシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−149329(P2007−149329A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−320488(P2006−320488)
【出願日】平成18年11月28日(2006.11.28)
【出願人】(505450755)ビステオン グローバル テクノロジーズ インコーポレイテッド (140)
【Fターム(参考)】