説明

ポータブル端末の電力節減装置及び方法

【課題】本発明はWi−FiP2P(Peer−to−Peer)機能を提供するポータブル端末に関することで、NoA(Notice of Absence)基盤の電力節減モードを実行する場合、ポータブル端末がNoA期間を調節してデータの送信性能を進めるための装置及び方法に関する。
【解決手段】本発明はポータブル端末の電力節減装置は電力節減モードのためのNoA情報を受信する通信部と、NoA情報を用いてグループ内のクライアント端末を電力節減モードに進入するようにする制御部と、電力節減モードのためのNoA情報を生成する電力管理部を備えるが、電力管理部は一定時間の間、送信するデータに対する最小要求時間を計算する要求時間計算部と、一定時間の間のデータ送信区間を計算する送信区間計算部と、最小要求時間とデータ送信区間を比べてNoA情報の変更が必要かどうかを確認して、NoA情報の変更が必要な場合、NoA情報のスリープ期間を調節する NoA設定部と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はWi−FiP2P(Peer−to−Peer)機能を提供するポータブル端末に関することで、NoA(Notice of Absence)基盤の電力節減モードを実行する場合、ポータブル端末がNoA期間を調節してデータの送信性能を進めるための装置及び方法に関するのである。
【背景技術】
【0002】
最近、ポータブル端末の急激な発達によって特に、無線音声通話及び情報交換が可能なポータブル端末は生活必需品となっている。ポータブル端末の普及初期には単純に携帯することができるし、無線通話が可能なことに認識されたが、その技術が発達することと無線インターネットの導入によってポータブル端末は単純な電話通話または日程管理などの目的だけではなく、ゲーム、近距離通信を利用したリモコン、装着されたデジタルカメラによるイメージ撮影、無線LAN機能のようにその活用範囲がますます大きくなっていて、ユーザーの欲求を満たしている。
【0003】
無線LAN機能は、無線接続装置であるアクセスポイント(AP)がインストールされた所を中心に一定距離以内に位置するポータブル端末(例;PDA、ノートパソコンなど)にインターネットなどのような通信サービスを提供するのである。無線LANは、初期には電波到達距離が10mに過ぎなかったが、2000年代に入ってからは50m〜数百mまでの電波到達距離が大幅に拡張されており、無線LANの送信速度も向上して大容量のマルチメディアを送/受信することが可能になった。
【0004】
最近にはAPやルーターなしにWi−Fiデバイスの間に自由に通信してプリント、コンテンツ共有などができるようにするWi−Fiダイレクト技術が開発されている。Wi−Fiダイレクト技術はWi−FiP2Pと呼ばれる技術で制御端末(P2P Group Owner)と被制御端末(P2P Client)がグループを構成して動作することができる。
【0005】
前記のようなポータブル端末は移動性という利点を提供するために電源供給手段では、ポータブル端末に脱装着が可能な充電バッテリーを使用する。これは制限されたバッテリーの用量でポータブル端末が動作することを意味する。
【0006】
これによって、Wi−FiP2Pで端末たちは次のような電力節減モードを実行してポータブル端末の電力消耗を減らしている。
【0007】
先に、端末は機会型電源節約(Opportunistic Power Save)基盤の電力節減モードを実行することができる。
【0008】
これは制御端末が送信するパケットがない場合は、グループ内の被制御端末に送信するデータがないことを通知して、グループ内の被制御端末たちからデータ送信があるのかを要請するのである。これにより、制御端末と被制御端末はデータ送信がない場合に、スリープして電力消耗を減らすのである。
【0009】
すなわち、機会型電源節約基盤の電力節減モードはグループ内のデバイスが休眠状態の場合に、スリープモードに進入して電力消耗を減らすのである。
【0010】
また、端末たちは不在通告(NoA:Notice of Absence)基盤の電力節減モードを実行することができる。
【0011】
これは制御端末が送信するビーコン(Beacon)にNoA情報を載せてグループ内の被制御端末に送ってNoA情報に応じてグループのメンバーがスリープモードに進入するのである。この時、NoAに含まれる情報はスリープの開始時間、スリープする期間、繰り返されるスリープ回数、スリープ繰り返し周期を含んでいる。
【0012】
すなわち、NoA基盤の電力節減モードはグループの中心の役割を担当する制御端末がスリープ時点を事前に計画して電力消耗を減らすのである。
【0013】
しかし、NoA基盤の電力節減モードは、周期的にスリープモードに進入することで、スリープモードに進入する時間が多いほどデータを送信する時間が減るようになることを意味する。これはスリープモードの時間を減らせば、電力節減を維持しながらデータの送信性能を進めることができることを意味するが、ポータブル端末でNoA情報のスリープ期間及び周期を定義する方法が決まっていない。
【0014】
これによって、ポータブル端末でNoA情報のスリープ期間及び周期を調節してデータの送信性能を進めるための装置及び方法が要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】韓国特許第10−2004−0070096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は前述のような問題点を解決するために導出されたこととして、本発明の目的はポータブル端末でデータの送信性能を進めるための装置及び方法を提供することにある。
【0017】
本発明の他の目的は、ポータブル端末でTBTT区間の間のスリープ期間を調節するための装置及び方法を提供することにある。
【0018】
本発明のまた他の目的は、ポータブル端末でクライアントに対するパケットの送受信率とパケットの送信速度を用いてNoA情報を調節するための装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前述の目的たちを果たすための本発明の第1見地によると、ポータブル端末の電力節減装置は電力節減モードのためのNoA情報を受信する通信部と、NoA情報を用いてグループ内のクライアント端末を電力節減モードに進入するようにする制御部と、電力節減モードのためのNoA情報を生成する電力管理部を備え、電力管理部は一定時間の間、送信するデータに対する最小要求時間を計算する要求時間計算部と、一定時間の間のデータ送信区間を計算する送信区間計算部と、最小要求時間とデータ送信区間を比べてNoA情報の変更が必要かどうかを確認して、NoA情報の変更が必要な場合、NoA情報のスリープ期間を調節する NoA設定部と、を備えることを特徴とする。
【0020】
前述の目的たちを果たすための本発明の第2見地によると、ポータブル端末の電力節減方法は一定時間の間、送信するデータに対する最小要求時間を計算する過程と、一定時間の間のデータ送信区間を計算する過程と、最小要求時間とデータ送信区間を比べてNoA情報の変更が必要かどうかを確認する過程と、NoA情報の変更が必要な場合、NoA情報のスリープ期間を調節する過程と、を備えることを特徴とする。
【0021】
目的たちを果たすための本発明の第3見地によると、電子装置は一つ以上のプロセッサ、メモリー、及び前記メモリーに保存されている、前記一つ以上のプロセッサによって実行されるように構成される一つ以上のモジュールを備える電子装置として、前記モジュールは一定時間の間、送信するデータに対する最小要求時間を計算して、一定時間の間のデータ送信区間を計算して、最小要求時間とデータ送信区間を比べてNoA情報の変更が必要かどうかを確認して、NoA情報の変更が必要な場合、NoA情報のスリープ期間を調節することを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は本発明による電力節減モードを実行するポータブル端末の構成を図示するブロック図であり、
【図2】図2は本発明の好ましい一実施形態による電力管理部の構成を図示するブロック図であり、
【図3】図3は本発明の好ましい一実施形態によるポータブル端末の動作過程を図示する流れ図であり、
【図4】図4は本発明の好ましい一実施形態よってNoA情報が変更される過程を図示する図面である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付された図面の参照とともに詳しく説明する。そして、本発明を説明するにおいて、係わる公知機能あるいは構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に濁すことができると判断される場合、その詳細な説明は略する。
【0024】
以下の説明では、本発明によるポータブル端末でTBTT(Target Beacon Transmission Time)区間のスリープ期間を調節してデータの送信性能を進めながら電力消耗を減らすことができる。さらに、前記ポータブル端末はポータブル電子装置(Portable Electronic Device)を意味することで、移動電話(Mobile Phone)、メディアプレーヤー(Media Player)、タブレットコンピューター(Tablet Computer)、ハンドヘルドコンピューター(Handheld Computer)またはPDA(Personal Digital Assistant)のような装置であることができる。また、このような装置たちの中で二つの以上の機能を結合した装置を備える任意のポータブル電子装置であることもできる。
【0025】
図1は本発明による電力節減モードを実行するポータブル端末の構成を図示するブロック図である。
【0026】
図1を参照すると、ポータブル端末は制御部100、電力管理部102、メモリー部104、入力部106、表示部108及び通信部110を含んで構成することができる。
【0027】
まず、ポータブル端末の制御部100はポータブル端末の全般的な動作を制御する。例えば、音声通話及びデータ通信のための処理及び制御を実行して、通常的な機能に加えて本発明によって制御部100は、NoA基盤の電力節減モードを実行するように処理する。
【0028】
この時、制御部100はクライアントへのデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)、クライアントから送信されるパケットに対する受信率(ダウンリンクパケットの受信率)、一定時間(W)の間のクライアントに対する平均送信速度を用いてNoA期間を調節するように処理する。
【0029】
電力管理部102は制御部100の制御を受けてNoA情報を生成する。
【0030】
この時、電力管理部102はNoA情報に含まれているスリープ期間を調節することで、データ送信に必要な時間とデータ送信区間を比べてポータブル端末のスリープ期間を設定する。
【0031】
一例で、電力管理部102はデータに必要な時間がデータ送信区間より大きい場合、データ送信に必要な送信区間に比べてスリープ期間が長いと判断して、現在NoAに含まれているスリープ期間を減らしてデータ送信区間が増えるように処理する。
【0032】
さらに、電力管理部102はデータ送信が必要な時間がデータ送信区間よりも小さいことを確認する場合、既設定されたデータ送信区間にデータ送信ができるほどスリープ区間が短いと判断して、現在NoAに含まれているスリープ区間を増やして電力消耗を減らすように処理するとか現在NoAに含まれているスリープ区間を維持するように処理することができる。
【0033】
前記制御部100及び電力管理部102の動作はメモリー部104に保存されている特定のソフトウェアモジュール(命令語セット)によって実行されることができる。すなわち、前記制御部100、電力管理部102の動作はソフトウェアまたはハードウェアで構成することができる。また、電力管理部102をそれぞれの制御部に定義することができる。さらに、前記制御部100をプロセッサに定義して、電力管理部102をまた他のプロセッサに定義することができる。
【0034】
メモリー部104はロム、ラム、フラッシュロムで構成される。ロムは制御部100、電力管理部102の処理及び制御のためのプログラムのマイクロコードと各種の参照データを保存する。
【0035】
ラムは制御部100のワーキングメモリーで、各種のプログラム実行の中に発生する一時的なデータを保存する。また、フラッシュロムは電話帳、発信メッセージ及び受信メッセージのような更新可能な各種の保管用データを保存する。
【0036】
メモリー部104は本発明によって制御部100、電力管理部102の動作を実行するようにソフトウェアモジュールを保存する。
【0037】
入力部106は、0〜9の数字キーボタンたちと、メニューボタン、取り消しボタン、確認ボタン、通話ボタン、終了ボタン、インターネット接続ボタン、ナビゲーションキー(または方向キー)ボタンたち及び文字入力キーなど多数の機能キーたちを備えて、ユーザーが押すキーに対応するキー入力データを制御部100に提供する。
【0038】
表示部108は、ポータブル端末の動作の中に発生する状態情報、文字たち、多量の動画及び静止画などをディスプレイする。表示部108はカラー液晶ディスプレイ装置(LCD)、AMOLEDなどを用いることができるし、表示部108はタッチ入力装置を備えてタッチ入力方式のポータブル端末に適用する場合、入力装置として用いることができる。
【0039】
通信部110はアンテナ(未図示)を通じて入出力されるデータの無線信号を送受信処理する機能を実行する。例えば、送信の場合、送信するデータをチャンネルコーディング及び拡散した後、RF処理して送信する機能を実行して、受信の場合、受信されたRF信号を基底帯域信号に変換して基底帯域信号を逆拡散及びチャンネル復号してデータを復元する機能を実行する。本発明によって、通信部はデータ送信に必要な時間とデータ送信区間を用いて設定されたNoA情報をクライアントに送信する。
【0040】
電力管理部102の役割はポータブル端末の制御部100によって実行することができるが、本発明でこれを別に構成して図示することは説明の便宜のための例示的な構成であって、決して本発明の範囲を制限しようというのではなくて、当業者ならば本発明の範囲内で多様な変形の構成が可能であることが分かるだろう。例えば、これらすべてを制御部100で処理するように構成することもできる。
【0041】
図2は本発明の好ましい一実施形態による電力管理部の構成を図示するブロック図である。
【0042】
図2を参照すると、電力管理部102は電力節減モードの実行の時、データ送信に必要な時間を用いてデータ送信区間を調節するように処理することで、要求時間計算部202、送信区間計算部204、NoA設定部206を含んで構成することができる。
【0043】
電力管理部102の要求時間計算部202はクライアントへのデータ送信に必要な最小要求時間を計算するように処理する。
【0044】
要求時間計算部202は最小要求時間を計算するためにクライアントに対するデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)(ui)210を測定して、クライアントに対する受信率(ダウンリンクパケットの受信率)(bi)212を測定する。さらに、要求時間計算部202はクライアントのデータ伝送速度を確認して一定時間の間のクライアントに対する平均送信速度(Ri)214を予測して最小要求時間計算に使用する。
【0045】
すなわち、要求時間計算部202はクライアントに対するパケットの送受信率をパケットの送信速度で分けてデータ送信に必要な最小要求時間を計算することができる。
【0046】
電力管理部102の送信区間計算部204は、現在NoAに含まれている情報を分析する。すなわち、NoAに含まれている情報はNoAの開始時間、スリープする期間、スリープ繰り返し回数、繰り返し周期であり、送信区間計算部204はNoA情報のスリープする期間を用いてデータ送信区間を確認することができる。
【0047】
TBTT区間は、NoA区間、データ送信区間、NoA情報を受信する区間(CTwindow)区間で構成され、クライアントは、NoA情報を受信する区間でNoA情報を受信した後、NoA区間でスリープモードを実行して、データ送信区間にウェイクアップしてデータを送受信する。
【0048】
これによって、送信区間計算部204はTBTT区間でNoA情報を受信する区間(CTwindow)とNoA区間を差引してデータ送信区間を計算することができる。
【0049】
電力管理部102のNoA設定部206はデータ送信に必要な最小要求時間とデータ送信区間を比べて端末のスリープ周期を調節する。
【0050】
一例で、データ送信に必要な最小要求時間がデータ送信区間より大きい場合、NoA設定部206はデータ送信に必要な送信区間に比べてスリープ期間が長いと判断して現在NoAに含まれているスリープ期間を減らしてデータ送信区間が増えるように処理する。
【0051】
反対に、データ送信が必要な最小要求時間がデータ送信区間より小さいことを確認する場合、NoA設定部206は既設定されたデータ送信区間にデータ送信ができるほどスリープ区間が短いと判断して現在NoAに含まれているスリープ区間を増やして電力消耗を減らすように処理するとか現在NoAに含まれているスリープ区間を維持するように処理することができる。
【0052】
前述のように電力管理部102の動作は、メモリー部104に保存されている特定のソフトウェアモジュール(命令語セット)によって実行されることができるによって、要求時間計算部202、送信区間計算部204、NoA設定部206の動作もソフトウェアモジュールで実行することができる。
【0053】
図3は本発明の好ましい一実施形態によるポータブル端末の動作過程を図示する流れ図である。
【0054】
図3を参照すると、ポータブル端末はWi−FiP2P機能を搭載した端末としてAPの役割を担当する制御端末で動作していることを仮定する。
【0055】
さらに、ポータブル端末は NoA基盤の電力節減モードを実行することを仮定する。
【0056】
まず、ポータブル端末は301段階でNoAを生成するかどうかを確認する。
【0057】
もし、301段階でNoAを生成しない場合、ポータブル端末は317段階に進行して該当の機能(例;待機モード)を実行する。
【0058】
一方、301段階でNoAを生成することを確認する場合、ポータブル端末は303段階に進行してデータ送信に対する最小要求時間を計算する。
【0059】
この時、ポータブル端末はクライアントへのデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)(ui)とパケット受信率(ダウンリンクパケットの受信率)(bi)を測定する。
【0060】
さらに、ポータブル端末はクライアントのデータ伝送速度を確認して一定時間の間のクライアントに対する平均送信速度(Ri)を予測する。
【0061】
前記のように言及したデータ送信率とデータ受信率と平均送信速度は、クライアントへのデータ送信に必要な最小要求時間を計算するのに使用する。
【0062】
すなわち、データ送信に対する最小要求時間(Tw)は以下の<数学式1>を通じて計算することができる。
【0063】
【数1】

【0064】
ここで、iはクライアントの手順を意味して、uiはクライアントへのデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)、biはクライアントから送信されるパケットに対する受信率(ダウンリンクパケットの受信率)を意味する。さらに、Riは一定時間(W)の間のクライアントに対する送信速度を意味し、一定時間のWはC個のTBTT区間を意味することで、W=(C*TBTT)を意味する。
【0065】
すなわち、ポータブル端末は、1からN番目のクライアントへのデータ送信に対する最小要求時間を測定する。
【0066】
以後、ポータブル端末は305段階に進行して現在NoAに含まれている情報を分析した後、307段階に進行してポータブル端末のデータ送信区間を確認する。
【0067】
ここで、NoAに含まれている情報はNoAの開始時間、スリープする期間、スリープ繰り返し回数、繰り返し周期を含んで、ポータブル端末はNoA情報のスリープする期間を用いてデータ送信区間を確認することができる。すなわち、TBTT区間はNoA区間、データ送信区間、NoA情報を受信する区間(CTwindow)で構成され、クライアントはNoA情報を受信する区間でNoA情報を受信した後、NoA区間でスリープモードを実行して、データ送信区間にウェイクアップしてデータを送受信する。
【0068】
これによって、ポータブル端末はTBTT区間でNoA情報を受信する区間(CTwindow)とNoA区間を差引してデータ送信区間を計算することができる。
【0069】
以後、ポータブル端末は309段階に進行して最小要求時間がデータ送信区間より大きいかどうかを確認する。
【0070】
309段階は、既定義されたスリープする期間をデータ送信時間によって流動的に変更するかどうかを確認するための段階で、最小要求時間がデータ送信区間より大きい場合は、データ送信量に比べてスリープ区間が多いことを意味することである。
【0071】
もし、309段階で最小要求時間がデータ送信区間より大きいことを確認する場合、311段階でデータ送信に必要な送信区間に比べてスリープ期間が長いと判断する。
【0072】
以後、ポータブル端末は313段階に進行して現在NoAに含まれているスリープ期間を減らしてデータ送信区間が増えるように処理する。
【0073】
一方、309段階で最小要求時間がデータ送信区間より小さいことを確認する場合、319段階に進行して既設定されたデータ送信区間にデータ送信ができるほどスリープ期間が短いと判断する。
【0074】
これによって、ポータブル端末は321段階に進行して現在NoAに含まれているスリープ期間を増やして電力消耗を減らすように処理する。さらに、ポータブル端末は309段階で最小要求時間がデータ送信区間より小さいことを確認する場合、現在NoAに含まれているスリープ期間を維持するように処理することができる。
【0075】
スリープ期間を調節しようとするポータブル端末は、次のようにTBTT期間の間にスリープが可能な最大NoA期間を決定する。
【0076】
まず、データ送信に対する最小要求時間(Tw)はTBTT内のデータ送信区間より同じか小さくなければならなくて、これを式で表現すると、 以下の<数学式2>のようになる。
【0077】
【数2】

【0078】
データ送信に対する最小要求時間(Tw)は<数学式1>を通じて計算することができるし、一定時間のWはC個のTBTT区間を意味する。さらに、CTwindowはNoA情報を受信する区間を言って、NoA区間はデータ送受信を実行しないスリープ区間を言うのである。
【0079】
すなわち、データ送信に対する最小要求時間はC個のTBTT区間でCTwindowとNoA区間を除いたデータ送信区間より小さい場合にだけ該当の時間の間、データを送信することができるようになる。
【0080】
<数学式1>と<数学式2>を利用すると、次の<数学式3>のようなNoA区間の範囲が決定される。
【0081】
【数3】

【0082】
ここで、iはクライアントの手順を意味して、uiはクライアントに対するデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)、biはクライアントに対するパケット受信率(ダウンリンクパケットの受信率)を意味する。さらに、Riは一定時間(W)の間のクライアントに対する送信速度を意味し、TBTTはビーコン送信区間であり、CTwindowはNoA情報を受信する区間を言うのである。
【0083】
すなわち、ポータブル端末は<数学式3>のような範囲内でNoAを調節してデータ送信区間を増やしてデータ送信量を増やすように処理することができる。逆に、ポータブル端末は<数学式3>のような範囲内でNoAを調節してデータ送信区間を減らしてスリープ区間を増やしてバッテリー消耗を減らすように処理することができる。
【0084】
前記<数学式3>はグループに属しているそれぞれの個別クライアントに対するパケットの送受信率及びパケットの送信速度を用いるNoA設定範囲であるが、ポータブル端末はグループに属しているすべてのクライアントの平均パケットの送受信率及びパケットの送信速度を用いるNoA設定範囲を設定することができる。
【0085】
この時、ポータブル端末は以下の<数学式4>のような範囲内でNoAを調節することができる。
【0086】
【数4】

【0087】
ここで、uiはクライアントに対するデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)、biはクライアントに対するパケット受信率(ダウンリンクパケットの受信率)を意味する。さらに、Riは一定時間(W)の間のクライアントに対する送信速度を意味し、TBTTはビーコン送信区間であり、CTwindowはNoA情報を受信する区間を言うのである。さらに、各要素の上に記載されているバー(―)は各要素の平均値を示す。
【0088】
すなわち、ポータブル端末はクライアントのデータ平均送信率(アップリンクパケットの送信率)、クライアントに送信されるパケットに対する平均受信率(ダウンリンクパケットの受信率)、一定時間(W)の間のクライアントに対する平均送信速度を用いてNoAの期間を調節することができる。
【0089】
以後、ポータブル端末は315段階に進行してスリープ期間が調節された情報が含まれているNoA情報をクライアントに送信するように処理する。
【0090】
以後、ポータブル端末は本アルゴリズムを終了する。
【0091】
図4は本発明の好ましい一実施形態によってNoA情報が変更される過程を図示する図面である。
【0092】
図4を参照すると、参照符号(a)のようにTBTT区間はNoA区間、データ送信区間、NoA情報を受信する区間(CTwindow)で構成され、クライアントはNoA情報を受信する区間でNoA情報を受信した後、NoA区間でスリープモードを実行して、データ送信区間にウェイクアップしてデータを送受信する。
【0093】
NoA区間はポータブル端末の電力節減のためにスリープする区間である。
【0094】
もし、TBTT区間の間のデータを送信するのに必要な時間が70msの場合、データ送信区間が70ms以上になると送信するデータを效率的に送信することができる。
【0095】
もし、TBTT区間の間のデータを送信するのに必要な時間が70msであるが、データ送信区間が60msの場合、ポータブル端末は現在TBTT区間で60msの時間の間にデータを送って、次のTBTTのデータ送信区間で残りの10msの時間の間にデータを送らなければならない。
【0096】
これによって、本発明の好ましい一実施形態によるポータブル端末は效率的なデータ送信のためにデータ送信区間を、データを送信するのに必要な時間に合わせて調節するように処理する。
【0097】
一例で、ポータブル端末は参照符号(b)のようにデータ送信のための最小要求時間(Tw)がデータ送信区間(Av)より大きいことを確認する場合、データ送信に必要な送信区間に比べてスリープ期間が長いと判断する。
【0098】
これによって、ポータブル端末は現在NoAに含まれているスリープ期間を減らしてデータ送信区間を増やすように処理する。
【0099】
さらに、ポータブル端末は参照符号(c)のようにデータ送信のための最小要求時間がデータ送信区間より小さいことを確認する場合、データ送信に必要な送信区間に比べてスリープ期間が短いと判断する。スリープ期間が短いということは十分なデータ送信が可能であることを意味する。
【0100】
これによって、ポータブル端末は現在NoAに含まれているスリープ期間を増やして電力節減を増大させるとか現在NoAに含まれているスリープ期間を維持するように処理することができる。
【0101】
一例で、ポータブル端末はTBTT区間が15msの場合、データ送信に対する最小要求時間(Tw)によってNoA情報を以下の 表1のように設定することができる。
【0102】
【表1】

【0103】
すなわち、最小要求時間が7msの場合、ポータブル端末は1msの間スリープして1msの間にデータを送信するようになる。
【0104】
しかし、最小要求時間が8msの場合、ポータブル端末は0.8msの間スリープして1.2msの間にデータを送って、最小要求時間が9msの場合、ポータブル端末は 0.7msの間スリープして1.3msの間にデータを送信するようになる。
【0105】
既存のポータブル端末の決まったスリープ期間の間は7回のスリープモードを実行するが、本発明によるポータブル端末は最小要求時間によって調節されるスリープ期間の間にスリープモードを実行する。
【0106】
本発明の請求項及び/または明細書に記載した実施形態たちによる方法はハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせの形で実装されることができる。
【0107】
ソフトウェアで実装する場合、一つ以上のプログラム(ソフトウェアモジュール)を保存するコンピューター判読可能の保存媒体が提供されることができる。コンピューター判読可能の保存媒体に保存される一つ以上のプログラムは、ポータブル端末のような電子装置内の一つ以上のプロセッサによって実行できるように構成される。一つ以上のプログラムは、電子装置にとって、本発明の請求項及び/または明細書に記載した実施形態たちによる方法を実行させる命令語を備える。
【0108】
このようなプログラム(ソフトウェアモジュール、ソフトウェア)はランダムアクセスメモリー(Random Access Memory)、フラッシュ(Flash) メモリーを備える不揮発性(Non−volatile)メモリー、ロム(ROM、Read Only Memory)、電気的消却可能プログラム可能ロム(EEPROM、Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、磁気ディスク記憶装置(Magnetic Disc Storage device)、コンパクトディスクロム(CD−ROM、Compact Disc−ROM)、デジタル多目的ディスク(DVDs、Digital Versatile Discs)または他の形態の光学記憶装置、磁気カセット(Magnetic Cassette)に保存されることができる。または、これらの一部または全部の組み合わせで構成されたメモリーに保存されることができる。また、それぞれの構成メモリーは多数個が備えられることもできる。
【0109】
また、電子装置にインターネット(Internet)、イントラネット(Intranet)、LAN(Local Area Network)、WLAN(Wide LAN)、または SAN(Storage Area Network)のような通信ネットワーク、またはこれらの組み合わせで構成された通信ネットワークを通じて接近できる付着可能な記憶装置に保存されることができる。このような記憶装置は外部ポートを通じて電子装置に接続することができる。
【0110】
また、通信ネットワーク上の別途の記憶装置がポータブル電子装置に接続することもできる。
【0111】
一例で、一つ以上のプロセッサ、メモリー、及び前記メモリーに保存されている、前記一つ以上のプロセッサによって実行されるように構成される一つ以上のモジュールを備える電子装置のモジュールは、一定時間の間、送信するデータに対する最小要求時間を計算して、一定時間の間のデータ送信区間を計算して、最小要求時間とデータ送信区間を比べてNoA情報の変更が必要かどうかを確認して、NoA情報の変更が必要な場合、NoA情報のスリープ期間を調節する命令語を備えることができる。
【0112】
さらに、前記電子装置のモジュールはクライアントに対するパケットの送受信率を計算して、クライアントに対するパケットの送信速度を計算する命令語を備えることができる。
【0113】
さらに、前記電子装置のモジュールはNoA情報を受信する区間(CTwindow)と NoA区間を差引してデータ送信区間を計算する命令語を備えることができる。
【0114】
さらに、前記電子装置のモジュールは最小要求時間がデータ送信区間より大きい場合、データ送信に必要な送信区間に比べてスリープ期間が長いと判断して、最小要求時間がデータ送信区間より小さい場合、データ送信に必要な送信区間に比べてスリープ期間が短いと判断する命令語を備えることができる。
【0115】
前述のように、本発明はポータブル端末でTBTT区間の間のスリープ期間を調節するためのことで、TBTT区間の間のスリープ期間を調節してデータの送信性能を向上させて電力消耗を減らすことができる。
【0116】
一方、本発明の詳細な説明では具体的な実施形態に関して説明しているが、本発明の範囲から脱しない限度内でさまざまな変形が可能さは勿論である。そのため、本発明の範囲は説明された実施形態に限られて決まってはならなくて、後述する特許請求の範囲だけではなくこの特許請求の範囲と均等なものなどによって決まらなければならない。
【符号の説明】
【0117】
100 制御部
102 電力管理部
104 メモリー部
106 入力部
108 表示部
110 通信部
202 要求時間計算部
204 送信区間計算部
206 NoA設定部
210 データ送信率
212 受信率
214 平均通信速度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータブル端末の電力節減装置において、
電力節減モードのためのNoA情報を受信する通信部と、
NoA情報を用いてグループ内のクライアント端末を電力節減モードに進入するようにする制御部と、
電力節減モードのためのNoA情報を生成する電力管理部を備え、
電力管理部は、
一定時間の間、送信するデータに対する最小要求時間を計算する要求時間計算部と、
一定時間の間のデータ送信区間を計算する送信区間計算部と、
最小要求時間とデータ送信区間を比べてNoA情報の変更が必要かどうかを確認して、NoA情報の変更が必要な場合、NoA情報のスリープ期間を調節するNoA設定部と、を備えることを特徴とする装置。
【請求項2】
要求時間計算部は、クライアントに対するパケットの送受信率を計算して、クライアントに対するパケットの送信速度を計算して送信するデータに対する最小要求時間を計算することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
要求時間計算部は、下記<数学式5>を用いて送信するデータに対する最小要求時間を計算することを特徴とする請求項2に記載の装置。
【数5】

ここで、iはクライアントの手順を意味して、uiはクライアントに対するデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)、biはクライアントに対するパケット受信率(ダウンリンクパケットの受信率)を意味する。さらに、Riは一定時間(W)の間のクライアントに対する送信速度を意味し、一定時間のWはC個のTBTT(Target Beacon Transmission Time)区間を意味することで、W=(C*TBTT)を意味する。
【請求項4】
送信区間計算部は、NoA情報を受信する区間(CTwindow)とNoA区間を差引してデータ送信区間を計算することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
NoA設定部は、最小要求時間がデータ送信区間より大きい場合、データ送信に必要な送信区間に比べてスリープ期間が長いと判断して、最小要求時間がデータ送信区間より小さい場合、データ送信に必要な送信区間に比べてスリープ期間が短いと判断することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
NoA設定部は、最小要求時間とデータ送信区間の比較結果によってNoA情報のスリープ周期を調節することで、下記<数学式6>のような範囲内でスリープ期間を調節することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【数6】

ここで、iはクライアントの手順を意味して、uiはクライアントに対するデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)、biはクライアントに対するパケット受信率(ダウンリンクパケットの受信率)を意味する。さらに、Riは一定時間(W)の間のクライアントに対する送信速度を意味し、TBTTはビーコン送信区間であり、CTwindowはNoA情報を受信する区間を言うのである。
【請求項7】
NoA設定部は、最小要求時間とデータ送信区間の比較結果によってNoA情報のスリープ周期を調節することで、下記<数学式7>のような範囲内でスリープ期間を調節することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【数7】

ここで、uiはクライアントに対するデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)、biはクライアントに対するパケット受信率(ダウンリンクパケットの受信率)を意味する。さらに、Riは一定時間(W)の間のクライアントに対する送信速度を意味し、TBTTはビーコン送信区間であり、CTwindowはNoA情報を受信する区間を言うのである。さらに、各要素の上に記載したバー(―)は各要素の平均値を示す。
【請求項8】
ポータブル端末の電力節減方法において、
一定時間の間、送信するデータに対する最小要求時間を計算する過程と、
一定時間の間のデータ送信区間を計算する過程と、
最小要求時間とデータ送信区間を比べてNoA情報の変更が必要かどうかを確認する過程と、
NoA情報の変更が必要な場合、NoA情報のスリープ期間を調節する過程と、を備えることを特徴とする方法。
【請求項9】
送信するデータに対する最小要求時間を計算する過程は、
クライアントに対するパケットの送受信率を計算する過程と、
クライアントに対するパケットの送信速度を計算する過程を備えることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
送信するデータに対する最小要求時間を計算する過程は、
下記<数学式8>を用いて実行することを特徴とする請求項9に記載の方法。
【数8】

ここで、iはクライアントの手順を意味して、uiはクライアントに対するデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)、biはクライアントに対するパケットに対する受信率(ダウンリンクパケットの受信率)を意味する。さらに、Riは一定時間(W)の間のクライアントに対する送信速度を意味し、一定時間のWはC個のTBTT区間を意味することで、W=(C*TBTT)を意味する。
【請求項11】
データ送信区間を計算する過程は、
NoA情報を受信する区間(CTwindow)と NoA区間を差引してデータ送信区間を計算することを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項12】
最小要求時間とデータ送信区間を比べてNoA情報の変更が必要かどうかを確認する過程は、
最小要求時間がデータ送信区間より大きい場合、データ送信に必要な送信区間に比べてスリープ期間が長いと判断する過程と、
最小要求時間がデータ送信区間より小さい場合、データ送信に必要な送信区間に比べてスリープ期間が短いと判断する過程を備えることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項13】
NoA情報のスリープ期間を調節する過程は、
最小要求時間とデータ送信区間の比較結果によってNoA情報のスリープ周期を調節する過程で、下記<数学式9>のような範囲内でスリープ期間を調節することを特徴とする請求項8に記載の方法。
【数9】

ここで、iはクライアントの手順を意味して、uiはクライアントに対するデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)、biはクライアントに対するパケット受信率(ダウンリンクパケットの受信率)を意味する。さらに、Riは一定時間(W)の間のクライアントに対する送信速度を意味し、TBTTはビーコン送信区間であり、CTwindowはNoA情報を受信する区間を言うのである。
【請求項14】
NoA情報のスリープ期間を調節する過程は、
最小要求時間とデータ送信区間の比較結果によってNoA情報のスリープ周期を調節する過程で、下記<数学式10>のような範囲内でスリープ期間を調節することを特徴とする請求項8に記載の方法。
【数10】

ここで、uiはクライアントに対するデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)、biはクライアントに対するパケット受信率(ダウンリンクパケットの受信率)を意味する。さらに、Riは一定時間(W)の間のクライアントに対する送信速度を意味し、TBTTはビーコン送信区間であり、CTwindowはNoA情報を受信する区間を言うのである。さらに、各要素の上に記載したバー(―)は各要素の平均値を示す。
【請求項15】
一つ以上のプロセッサと、
メモリーと、
前記メモリーに保存されている、前記一つ以上のプロセッサによって実行されるように構成される一つ以上のモジュールを備える電子装置として、
前記モジュールは、
一定時間の間、送信するデータに対する最小要求時間を計算して、
一定時間の間のデータ送信区間を計算して、
最小要求時間とデータ送信区間を比べてNoA情報の変更が必要かどうかを確認して、
NoA情報の変更が必要な場合、NoA情報のスリープ期間を調節することを特徴とする電子装置。
【請求項16】
前記モジュールは、クライアントに対するパケットの送受信率を計算して、クライアントに対するパケットの送信速度を計算することを特徴とする請求項15に記載の電子装置。
【請求項17】
前記モジュールは、NoA情報を受信する区間(CTwindow)とNoA区間を差引してデータ送信区間を計算することを特徴とする請求項15に記載の電子装置。
【請求項18】
前記モジュールは、最小要求時間がデータ送信区間より大きい場合、データ送信に必要な送信区間に比べてスリープ期間が長いと判断して、
最小要求時間がデータ送信区間より小さい場合、データ送信に必要な送信区間に比べてスリープ期間が短いと判断することを特徴とする請求項15に記載の電子装置。
【請求項19】
前記モジュールは、最小要求時間とデータ送信区間の比較結果によってNoA情報のスリープ周期を調節することで、下記<数学式11>のような範囲内でスリープ期間を調節することを特徴とする請求項15に記載の電子装置。
【数11】

ここで、iはクライアントの手順を意味して、uiはクライアントに対するデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)、biはクライアントに対するパケット受信率(ダウンリンクパケットの受信率)を意味する。さらに、Riは一定時間(W)の間のクライアントに対する送信速度を意味し、TBTTはビーコン送信区間であり、CTwindowはNoA情報を受信する区間を言うのである。
【請求項20】
前記モジュールは、
最小要求時間とデータ送信区間の比較結果によってNoA情報のスリープ周期を調節することで、下記<数学式12>のような範囲内でスリープ期間を調節することを特徴とする請求項15に記載の方法。
【数12】

ここで、uiはクライアントに対するデータ送信率(アップリンクパケットの送信率)、biはクライアントに対するパケット受信率(ダウンリンクパケットの受信率)を意味する。さらに、Riは一定時間(W)の間のクライアントに対する送信速度を意味し、TBTTはビーコン送信区間であり、CTwindowはNoA情報を受信する区間を言うのである。さらに、各要素の上に記載したバー(―)は各要素の平均値を示す。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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