説明

マイクロ流体素子及び流体制御方法

【課題】隣接する2つの流体の界面での流れ方向が互いに逆方向ではない場合に比べて、剪断力が効果的に生じるようにしたマイクロ流体素子及び流体制御方法を提供する。
【解決手段】マイクロ流体素子1は、第1の流体L1が導入される第1の導入管2及び第2の流体が導入されると共に第1の導入管2に隣接して配置させた第2の導入管3、これらの導入管2,3に接続されて各導入管を流れる流体L1,L2に螺旋状の回転を生じさせる複数の整流部4を備えた流体分岐部10と、流体分岐部10に接続していると共に第1の流体と第2の流体とが合流する共通流路11とを備える。整流部4は、第1及び第2の流体L1,L2の全てを同一方向に螺旋状の回転を生じさせる。整流部は、円周方向に所定の角度ずつ変位させた複数の薄膜パターンを積層した整流板により構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロ流体素子及び流体制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数種の流体を、例えば、直径0.5mm以下のマイクロ流路内に層流として流通させ、それらの流体を分子拡散により混合して複合反応を行わせるマイクロ流体素子が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
特許文献1に記載されたマイクロ流体素子は、マイクロ流路入口の径方向断面に格子状に分割された多数の微細な導入口を有し、その導入口に接続する流体導入路が集積された流体導入部と、複数種の流体を多数の流体導入路に分配して、流体導入部が有する導入口からマイクロ流路に導入することにより、マイクロ流路入口の径方向断面において流体が分割された複数の流体セグメントを形成する分配部とを備える。
【0004】
特許文献2に記載されたマイクロ流体素子は、同心円状に形成され、第1の流体が流れる内側流路、及び第2の流体が流れる外側流路と、内側流路及び外側流路に接続し、第1の流体と第2の流体が接触して流れる共通流路と、内側流路または外側流路に設けられ、第1の流体または第2の流体に円周方向に沿う流速を付与する整流部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−262053号公報
【特許文献2】特開2006−3411140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、隣接する2つの流体の界面での流れ方向が互いに逆方向ではない場合に比べて、剪断力が効果的に生じるようにしたマイクロ流体素子及び流体制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下のマイクロ流体素子及び流体制御方法を提供する。
【0008】
[1]第1の流体が導入される少なくとも1つの第1の導入管と、第2の流体が導入されると共に前記第1の導入管に隣接して配置させた少なくとも1つの第2の導入管と、前記第1及び第2の導入管に接続し、前記第1の流体と第2の流体とを合流させる共通流路と、前記第1及び第2の導入管に個別に設けられ、前記第1及び第2の流体に同一円周方向に螺旋状の流れを生じさせる整流部とを備えたマイクロ流体素子。
【0009】
[2]前記整流部は、円周方向に所定の角度ずつ変位させた複数の整流板を備えている前記[1]に記載のマイクロ流体素子。
【0010】
[3]前記整流部は、前記軸方向に所定間隔で複数の場所に設置され、かつ前段と後段とで流路方向における位置が重ならないように配置されている前記[1]に記載のマイクロ流体素子。
【0011】
[4]第1の流体及び第2の流体を個別に流して同一円周方向の螺旋状に回転させると共に、前記螺旋状にした後の前記第1の流体と前記第2の流体との界面での流れ方向が互いに逆方向になるように制御する流体制御方法。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、隣接する2つの流体の界面での流れ方向が互いに逆方向ではない場合に比べて、剪断力を効果的に生じさせることができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、円周方向に所定の角度ずつ変位させた複数の整流板を備えていない場合に比べて、微小な整流部を構成することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、本構成を有さない場合に比べて、流体に対し、更に効果的に剪断力を付与することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、隣接する2つの流体の界面での流れ方向が互いに逆方向ではない場合に比べて、剪断力を効果的に生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係るマイクロ流体素子の全体構成の一例を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図3は、図2の共通流路側から見た流体分岐部の整流ユニットの全体を示す側面図である。
【図4】図4(a),(b)は、図3における整流部の1つを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態に係るマイクロ流体素子の製造に用いられるドナー基板の構成を示す平面図である。
【図6】図6(a)〜(f)は、本発明の第1の実施の形態に係るマイクロ流体素子の製造工程を示す図である。
【図7】図7(a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態に係るマイクロ流体素子の流体分岐部における第1の流体及び第2の流体の流れを示す図である。
【図8】図8は、本発明の第2の実施の形態に係るマイクロ流体素子を示す断面図である。
【図9】図9は、図8のC−C線断面図である。
【図10】図10は、図8のD−D線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るマイクロ流体素子の全体構成の一例を示す斜視図であり、図2は、図1におけるA−A線断面図である。
【0018】
このマイクロ流体素子1は、導入された第1及び第2の流体L1,L2のそれぞれに螺旋流を生じさせて排出する流体分岐部10と、流体分岐部10から排出された第1の流体L1及び第2の流体L2を流通させる共通流路11とから構成されている。なお、第1及び第2の流体L1,L2は、例えば、液体、粉体、気体等である。
【0019】
マイクロ流体素子1は、共通流路11内において第1の流体L1と第2の流体L2との化学反応を伴うマイクロ流体装置の一種である。このマイクロ流体装置には、例えば、共通流路11内において第1の流体L1と第2の流体L2とを単に混合し、又は粉体等の粒径を整えるためのマイクロミキサ、マイクロリアクタも含まれる。
共通流路11は、Al,Ni、Cu等の金属や、セラミックス、シリコン、誘電体等の非金属等を用いて製作されている。共通流路11は、整流ユニット20から図2に示すように排出された第1の流体L1と第2の流体L2とを合流させ、それにより得られた混合体L3が出口110から排出する機能を有している。
【0020】
(整流部の構成)
図3は、図2の共通流路側から見た整流ユニットの全体を示す側面図である。整流ユニット20は、第1及び第2の導入管2,3毎に第1及び第2の流体L1,L2に対して螺旋流を生じさせる同一構成の整流部4a〜4p(以下、整流部4ともいう。)からなり、これらは同一平面に4段4列に等間隔に並べられている。整流部4a,4c,4f,4h,4i,4k,4n,4pには、それぞれ第1の導入管2が接続され、整流部4b,4d,4e,4g,4j,4l,4m,4oには、それぞれの第2の導入管3が接続されている。なお、整流部4a〜4pは、この数に限定されるものではなく、用途等に応じて任意の数にすることができる。
【0021】
図4(a),(b)は、図3における整流部の1つを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。上記したように整流部4a〜4pのそれぞれは同一構成である。そこで、ここでは図4を参照し、整流部4aの構成について説明する。整流部4aは、十字形部と環部とを有する複数の薄膜パターンからなる整流板40を積層してなり、第1の導入管2の出口部に設けられている。
【0022】
(マイクロ流体素子の製造に用いられるドナー基板の構成)
図5は、マイクロ流体素子の製造に用いられるドナー基板の構成を示す平面図である。ここでは、整流部4aを製造するものとする。まず、ステンレス等の金属からなる金属基板101を準備し、金属基板101の上に厚膜フォトレジストを塗布する。次に、作製するマイクロ流体素子1の各断面形状に対応したフォトマスクにより厚膜フォトレジストの塗布面を露光し、フォトレジストを現像して、各断面形状のポジネガ反転したレジストパターンを形成する。次に、このレジストパターンを有する金属基板101をめっき浴に浸漬し、フォトレジストに覆われていない金属基板101の表面にニッケルめっきを成長させる。
【0023】
次に、金属基板101の各レジストパターンを除去すると、金属基板101上には、整流ユニット20の各断面形状に対応した複数(M)の薄膜パターン102,102,・・・102(以下、これらを薄膜パターン102ともいう。)を形成する。
【0024】
金属基板101上の薄膜パターン102は、整流板40に相当する部分である。薄膜パターン102は、以下に説明する図6の手順により積層され、これにより整流ユニット20が作製される。
【0025】
(整流部の製造方法)
図6(a)〜(f)は、整流ユニット20の製造工程を示す図である。ここでは薄膜パターンの積層を常温接合によって行っている。「常温接合」とは、室温で原子同士を直接接合することをいう。まず、図6(a)に示すように、ドナー基板(第1の基板)100を真空槽内の図示しない下部ステージ上に配置し、ターゲット基板(第2の基板)200を真空層内の図示しない上部ステージ上に配置する。続いて、真空槽内を排気して高真空状態又は超高真空状態にする。次に、下部ステージを上部ステージに対して相対的に移動させてターゲット基板200の直下にドナー基板100の薄膜パターン102を位置させる。次に、ターゲット基板200の表面及びドナー基板100の薄膜パターン102の表面にアルゴン原子ビームを照射して清浄化する。
【0026】
次に、図6(b)に示すように、上部ステージによってターゲット基板200を下降させ、予め定めた荷重力(例えば、10kgf/cm2)及び予め定めた時間(例えば、5分間)によってターゲット基板200をドナー基板100に押圧し、ターゲット基板200と薄膜パターン102とを常温接合する。
【0027】
次に、図6(c)に示すように、上部ステージによってターゲット基板200を上昇させると、薄膜パターン102が金属基板101から剥離し、ターゲット基板200側に薄膜パターン102が転写される。これは、薄膜パターン102とターゲット基板200との接合力が薄膜パターン102と金属基板101との接合力よりも大きいからである。
【0028】
次に、図6(d)に示すように、下部ステージによってドナー基板100を矢印方向へ移動させ、ターゲット基板200の直下にドナー基板100上の2層目の薄膜パターン102を位置させる。次に、ターゲット基板200側に転写された薄膜パターン102の表面(金属基板101に接触していた面)及び2層目の薄膜パターン102の表面を前述したように清浄化する。
【0029】
次に、図6(e)に示すように、上部ステージによってターゲット基板200を下降させ、ターゲット基板200側の薄膜パターン102と薄膜パターン102とを接合させる。ついで図6(f)に示すように、上部ステージによってターゲット基板200を上昇させると、薄膜パターン102が金属基板101から剥離し、ターゲット基板200側に転写される。以後、同様にして薄膜パターン102〜102の全てをドナー基板100からターゲット基板200へ転写する。
【0030】
以上のように、順次、ドナー基板100とターゲット基板200との位置決め、接合、離間を繰り返すことにより、整流ユニット20の各断面形状に対応した複数の薄膜パターン102がターゲット基板200上に転写される。上部ステージからターゲット基板200を取り外し、ターゲット基板200上に転写された積層体をターゲット基板200から剥がすと、整流部4a〜4pが一括して作製される。
【0031】
なお、整流部4a〜4pの製造は、半導体プロセスを用いて作製してもよい。例えば、Siウェハからなる基板を準備し、この基板上にポリイミドからなる離型層をスピンコーティング法により着膜し、この離型層の表面に整流板の材料となるAl薄膜をスパッタ法により着膜し、Al薄膜をフォトリソグラフィー法によりパターニングすることにより、ドナー基板を作製する。
【0032】
(整流部における流体の流れ)
図7(a),(b),(c)は、マイクロ流体素子の流体分岐部における第1の流体及び第2の流体の流れを示す図である。整流部4a,4c,4f,4h,4i,4k,4n,4pのそれぞれの第1の導入管2には第1の流体L1が導入され、整流部4b,4d,4e,4g,4j,4l,4m,4oのそれぞれの第2の導入管3には第2の流体L2が導入される。第1及び第2の流体L1,L2は、本実施の形態の場合、ここでは微粒子(例えばトナー)を含む。
【0033】
第1及び第2の流体L1,L2は、整流部4a〜4pを通過する際、それぞれの整流板40によって螺旋状に回転する。整流部4a〜4pの出口では、第1の流体L1の螺旋流F1及び第2の流体L2の螺旋流F2は、図7(a)に示すように全て同一方向(ここでは反時計方向)に生じている。
【0034】
整流部4a〜4pを出た直後の第1の流体L1及び第2の流体L2は、互いを仕切る障壁が無いので、図7(b)に示すように、整流部4a〜4pのそれぞれに対応して生じている螺旋流F1と螺旋流F2とは接触する状態になる。例えば、整流部4aを出た螺旋流F1と整流部4bを出た螺旋流F2とは、図7(c)に示すように、両者の界面Rで互いに逆方向に流れる。従って、界面Rにおいて第1の流体L1と第2の流体L2との間には剪断力が発生し、第1の流体L1と第2の流体L2、及びそれらに含まれる微粒子にもせん断力が印加されることで、出口110から排出される微粒子の大きさや分布の制御が容易になる。
【0035】
その後、第1及び第2の流体L1,L2は共通流路11内を進み、第1の流体L1と第2の流体L2とが合流し、混合体L3となって出口110から排出される。
【0036】
なお、上記実施の形態では、整流部のみを薄膜パターンを積層して形成したが、整流部とその周辺の本体部の部分とを薄膜パターンを積層して形成してもよい。
【0037】
[第2の実施の形態]
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るマイクロ流体素子を示す断面図、図9は、図8のC−C線断面図、図10は、図8のD−D線断面図である。なお、図9及び図10においては、各整流部6,7における整流板40の図示を省略している。
【0038】
本実施の形態は、図2に示す第1の実施の形態において、整流ユニット20に代えて整流ユニット30A,30B,30C,30Dを流体の流れ方向に一定間隔に配設したものである。なお、整流ユニット30A〜30Dは、この4つに限定されるものではなく、任意の数にすることができる。
【0039】
整流ユニット30A,30Cは図9に示す構成を有し、整流ユニット30B,30Dは図10に示す構成を有している。整流ユニット30A〜30Dは、いずれも5列の整流部からなり、1つの列は5つの整流部6と1つの整流部7とからなる。整流ユニット30Aの場合、整流板40の構造及び外径が整流部4a〜4pと同一である複数の整流部6と、整流板40の構造が同一で外径が整流部6の略1/2である複数の整流部7とを備えている。
【0040】
整流ユニット30A,30Cは、図9に示すように、第1列(左側端の列)は5つの整流部6の最上端に整流部7が配置され、第2列(左側から2つ目の列)は5つの整流部6の最下端に整流部7が配置されている。更に、第3列(中央)及び第5列(右側端の列)は第1列と同じ配列であり、第4列は第2列と同じ配列である。この様な構成により、隣接する整流部6同士は密着した配置になる。なお、整流ユニット30Aの整流部6のそれぞれには第1及び第2の導入管2,3が接続され、整流部7には第3の導入管5が接続されている。
【0041】
また、整流ユニット30B,30Dは、図10に示すように、整流ユニット30Aの各列に配置した整流部7の位置を上下逆にしたものである。なお、本実施の形態の動作は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
【0042】
[他の実施の形態]
本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、各実施の形態間の構成要素の組合せは任意に行うことができる。
【0043】
また、上記各実施の形態では2つの流体を合流させる構成を示したが、2つの流体は同一の流体であっても、異なる流体であってもよく、また、同一もしくは異なる2つ以上の流体を合流させる構成であってもよい。
【0044】
また、流体分岐部の本体部や共通流路も薄膜パターンを積層して形成してもよい。
【0045】
また、上記各実施の形態では、流体分岐部にて2つの流体が隣接するように流れを分岐した後に整流部にて各流体に螺旋状の流れを生じさせる構成を示したが、先に整流部にて各流体に螺旋状の流れを生じさせた後に流体分岐部にて2つの流体が隣接するように流れを分岐し、合流流路にて合流させてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1…マイクロ流体素子、2…第1の導入管、3…第2の導入管、4a〜4p…整流部、
5…第3の導入管、6…整流部、7…整流部、10…流体分岐部、10a…本体部、
11…共通流路、20…整流ユニット、30A〜30D…整流ユニット、40…整流板、
100…ドナー基板、101…金属基板、102A〜102A…薄膜パターン、
102B〜102B…薄膜パターン、102C〜102C…薄膜パターン、
110…出口、200…ターゲット基板


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の流体が導入される少なくとも1つの第1の導入管と、
第2の流体が導入されると共に前記第1の導入管に隣接して配置させた少なくとも1つの第2の導入管と、
前記第1及び第2の導入管に接続し、前記第1の流体と第2の流体とを合流させる共通流路と、
前記第1及び第2の導入管に個別に設けられ、前記第1及び第2の流体に同一円周方向に螺旋状の流れを生じさせる整流部とを備えたマイクロ流体素子。
【請求項2】
前記整流部は、円周方向に所定の角度ずつ変位させた複数の整流板を備えている請求項1に記載のマイクロ流体素子。
【請求項3】
前記整流部は、前記軸方向に所定間隔で複数の場所に設置され、かつ前段と後段とで流路方向における位置が重ならないように配置されている請求項1に記載のマイクロ流体素子。
【請求項4】
第1の流体及び第2の流体を個別に流して同一円周方向の螺旋状に回転させると共に、前記螺旋状にした後の前記第1の流体と前記第2の流体との界面での流れ方向が互いに逆方向になるように制御する流体制御方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2010−214286(P2010−214286A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−63109(P2009−63109)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】