マウス防護具
【課題】 情報処理装置での入力において、マウスに付着物を付着させず、かつマウスを汚れにくくし、仮に汚れた場合でも汚れを除去しやすい技術を提供する。
【解決手段】 マウス防護具1はマウス4において使用者の手との接触面であるマウス上面7を覆うように、マウスカバー2が取り付けられ、さらに、マウス底面8を机やマウスパッド等の平面に接触させないように覆う底面カバー部26としてクリーニング材3が備えられている。クリーニング材3によって、ゴミ、埃などを除去し、マウスカバー2によって、マウス上面等に生じる汗などの汚れを防護することで、マウス全体を清潔に保ち、使用者にとって使い心地のよい使用環境とすることができる。
【解決手段】 マウス防護具1はマウス4において使用者の手との接触面であるマウス上面7を覆うように、マウスカバー2が取り付けられ、さらに、マウス底面8を机やマウスパッド等の平面に接触させないように覆う底面カバー部26としてクリーニング材3が備えられている。クリーニング材3によって、ゴミ、埃などを除去し、マウスカバー2によって、マウス上面等に生じる汗などの汚れを防護することで、マウス全体を清潔に保ち、使用者にとって使い心地のよい使用環境とすることができる。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置における入力装置(座標指示機)としてのマウスの防護具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報処理装置における入力方法の一つとして、マウスのようなポインティングデバイスによって遠隔入力することが広く用いられている。マウスを、例えばパーソナルコンピューター(以下、パソコンという)のディスプレー(モニタ)に表示されたカーソルに対応させ、マウスパッドや机面などの平面上において、その平面との接触状態を保ちながら移動させることによってディスプレー上のカーソルが連動し、ディスプレー上のボタン操作によって入力を行うといった方法が用いられている。また、マウスには、例えばマウスボールが設けられており、マウスの移動に伴ってそのマウスボールは平面と接触しながら転動する。マウスボールには、エンコーダーが接触又は連携しており、マウスボールの転がり量、転がり方向によってエンコーダーからの入力量を決定させるといった方法が一般的に用いられている。
【0003】しかしながら、マウスとの接触面である平面(机やマウスパッド等)には埃、ゴミなどが付着しやすく、その表面上を移動するマウスはそれらの付着物上を移動することが少なくない。そのような場合、マウスから突出するマウスボールはそれらの付着物を巻き込んで装置内に入れてしまう可能性がある。また、使用者はボール表面に付着物が付着したままの状態でマウスを使用していることが少なくない。この場合には、マウスボールとエンコーダーとの接触が保たれず、その結果としてマウスとカーソルが連動しなくなり、使用者は画面上のカーソルを調整できなくなる。また、装置内にとりこまれた付着物によってマウスが故障するといった可能性もある。
【0004】そのため、従来技術(特開平10−91304)では、マウスにおける机との接触面に、例えばフエルトのようなクリーニング材を、突出するマウスボールを囲むように接着し、そのクリーニング材が接触面上の異物を除去することによってボールに異物が付着するのを防止するような方法が提案されている。しかし、クリーニング材を直接マウスに接着しなければならず、自由に取り外しすることが難しい。また、仮に圧着テープなどによって着脱可能にしても、圧着テープをマウスに接着しなければならず、その場合において、クリーニング材を取り外して使用すると、マウス外表面には接着された圧着テープが残り、見栄えも悪くなる。
【0005】また、マウスは手垢、汗といった汚れが付着しやすく、一つの装置を複数人によって使用する場合にはその汚れが顕著になる。そのため、従来技術(実開昭61−60337)においてマウスにカバーを用いて手垢などの汚れ等から防護するような方法が提案されている。しかしながら、マウスカバーを用いた従来の方法だけでは前述したボールに付着する異物の除去が十分にできないといった問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、情報処理装置における入力においてマウスに付着物を付着させず、かつマウスを汚れにくくし、仮に汚れた場合でも汚れを除去し易い技術を提供することにある。
【0007】
【発明を解決するための手段および作用・効果】以上のような課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。本発明のマウス防護具は、情報処理装置に接続されるマウスであって、載置面上を滑動することでの移動量を計測する変位センサーを有するマウスを防護し、前記マウスの外表面において着脱可能に取り付けられて前記マウスの一部または全部を覆うマウスカバーと、マウス下面に対応する前記マウスカバーの下面に取り付けられ、前記載置面上をその載置面と接しながら滑動することにより前記載置面上の異物を除去するクリーニング材とを備えることを特徴とする。
【0008】このように、マウスの外表面を覆う着脱可能なマウスカバーと、そのマウスカバーに取り付けられたクリーニング材により、マウス上面、下面の両方を覆うことができ、汚れからのマウスの防護が確実なものとなり、また使用者にとっても清潔な環境となる。
【0009】しかも、マウスカバーやクリーニング材が汚れたり、耐用限度に至れば、マウスカバーをマウスから取り外して、新しいマウスカバーを被せればクリーニング材も一緒に交換されることとなり、クリーニング材をマウス下面に接着するものと比べて、接着痕も残らないし、交換もきわめて容易である。また、汚れの問題であればマウスカバーを洗って再使用でき、環境に優しい使用システムができる。また、使用者、使用環境に合わせて好きなカバーを使用でき、さらに、マウスカバーに対し、クリーニング材を着脱可能に取り付け得るようにすれば、机やマウスパッド等の接触平面の状況に合わせてクリーニング材を交換するといったことも可能となる。
【0010】クリーニング材は変位センサーを囲んでマウス底面全体を覆うことにより、接触平面上で異物の除去効果を大きくできる。また、クリーニング材は変位センサーを囲み、マウス底面の一部分を覆うことにより、異物の除去効果を保ったままクリーニング材の材料を削減できる。また接触面との接触面積を減らすことで移動に伴う摩擦力を減らし、使用者のマウス移動の力を軽減できる。
【0011】さらに、マウスカバーにおいて使用者の掌を支持する前記マウス上面部分に、掌の支持を補助する補助部材を取り付けることにより、掌へのマウスからの圧力を分散させ、集中する圧力によって掌に痛みが伴わないようにできる。
【0012】また、マウスカバーにおいて使用者の掌を支持する前記マウス上面部分に掌の支持を補助する補助部材を取り付け、その補助部材が吸湿性を有することにより、例えば、掌からの汗等の水分を吸湿し、使用者にとって使い心地のよい環境を提供し、かつ、マウスなどに水分が浸透しないために故障になりにくい環境となる。さらに、掌にかかる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能と吸湿性とを両方備えた補助部材を使用することもできる。これにより、マウスにとって故障等が少なく、かつ使用者にとって快適な使用環境となり相乗効果が期待できる。
【0013】さらに、補助部材は、前記マウスカバーに着脱可能に取り付けることができ、これにより、使用環境にあわせて補助部材を単独で着脱、交換等ができ、洗浄等も容易にできる。
【0014】また、補助部材は、使用者の手における前記マウス上面部分に支持されない部分を支持可能とするように、前記マウス上面からそのマウス上面の範囲外にはみ出す形態で取り付けてもよい。この補助部材の代わりに、又はこれと共にマウスカバーがマウス上面部分からはみ出す形態で取り付けられてもよい。
【0015】このように、補助部材やマウスカバーをマウス上面からはみ出す形態とすることで、使用者がマウスを握った状態でマウス上に支持されない手首などの部分、あるいは、手の大きい人での掌の一部も支持できる。したがって、マウスを移動させる時に手首などの部分が机やマウスパッド等の接触面と接触することがなくなり、擦れ合うこともない。それにより、使用者の手が汚れることがなくなり、擦れ合うことでの手の痛みもなくなる。また、従来ではマウスを移動させる場合は、手首部分又は掌の一部を接触面から浮かせた状態で使用することが多いため、使用者はそのための力が必要であったが、本発明では手首部分を支持する部分が備えられており、常時手首を浮かせる必要がないため疲れが軽減できる。
【0016】なお、前記マウスカバーは吸湿性を備えた材料、又は掌にかかる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能を備えた材料、若しくは吸湿性と掌にかかる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能との両方を備えた材料のいずれかの材料を用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照しつつ説明する。図1(a)にマウス防護具1の側面の断面図を、図1(b)にその平面図を示す。マウス防護具1として、マウス4において使用者の手との接触面であるマウス上面7を覆うように、例えば布製のマウスカバー2が取り付けられている。さらに、マウス底面8を机やマウスパッド等の平面に接触させないように覆う底面カバー部26としてクリーニング材3が備えられている。クリーニング材3は、平面との接触面に例えば起毛が形成された布等を使用できる。この場合、クリーニング材3は平面上を滑動することによって、ゴミ、埃などを静電気などによって起毛部分に吸引させるか、又は掃く、拭うなどして除去する。さらに、クリーニング材3はマウスカバー2との接合部9において縫合、接着等の方法で分離不可能に取り付けてもよく、圧着テープ等で着脱可能に取り付けてもよい。
【0018】また、図1(c)に示されるように、マウスカバー2によってマウス底面8を覆うことで底面カバー部26を形成し、クリーニング材3は底面カバー部26を形成するマウスカバー2の下部表面に取り付けてもよい。この場合でもクリーニング材3はマウスカバー2に接着、縫合等で分離不可能に取り付けてもよく、圧着テープ等で着脱可能に取り付けてもよい。圧着テープ等で着脱可能に取り付けた場合には、クリーニング材3、又はマウスカバー2をそれぞれ単独で洗浄等ができ、またそれぞれ単独で別のものと取り替えもできる。
【0019】図2にマウスカバー2のマウス4への取り付け方法の一例を示す。図2(a)において、マウスカバー2は開口部16を有し、開口部16にてマウス4をケーブル5が接続された面の反対側の側面19から挿入する。そして、図2(a)に示されるようにマウス4をマウスカバー2の奥まで完全に挿入した状態とし、圧着テープ12と圧着テープ13を圧着することで図2(b)に示されるように、蓋を閉めた状態とする。また、マウスカバー2は伸縮性を有さない材料でマウス4の固有の形状として形成することでほとんど隙間なく覆うようにしてもよく、伸縮性を有する材料を用い、外力を加えない自然状態ではマウス4を包み込めないような小さい袋状とし、マウス4挿入時には、マウス4を包み込めるように伸縮性を利用して開口部16を自然状態よりも大きく開いて挿入するような形態にしてもよい。このように、マウスカバー2にマウス4を挿入した後に、マウスカバー2が縮むことでマウス4を隙間なく覆うように変形する。このような伸縮性を有する材料の場合、マウスカバー2は多少形の異なった別のマウスにおいても、伸縮性を利用して変形させることで使用できるため汎用性のあるものとなる。また、圧着テープ12及び圧着テープ13を用いずに蓋を閉じるだけの形態としてもよい。
【0020】図3はクリーニング材3の取り付け方法の一例を示した底面図である。図3(a)はクリーニング材3によってマウスボール10を囲み、マウス底面8の全体を覆うように取り付けた形態である。この場合はクリーニング面が大きく清浄効果が高い。また、図3(b)に示すようにクリーニング材3はマウスボール10を囲む一部分だけに取り付けることもできる。マウスボール10を囲む一部分だけ取り付けた場合、クリーニング材3の材料を削減できるという効果はもちろんのこと、机やマウスパッド等の平面とクリーニング材3との間に生じる摩擦力も軽減でき、マウス4を移動させるために使用者にとって負担となる力を軽減できる。この場合においてもクリーニング材3は接着、縫合等で分離不可能に取り付けてもよく、圧着テープ等で着脱可能に取り付けてもよい。なお、部分的にクリーニング材3を設けた場合の、載置面に対するがたつき防止のために、マウスボール10から所定距離隔てた複数の位置に摺動部材(又は図3(c)に示されるクリーニング材片3a〜3d)を設けることもできる。
【0021】図4に補助部材の一例として掌に生じる圧力を軽減する機能をもつ伸縮部材11を取り付けた例を示す。図4(a)はマウスカバー2において掌からの加圧部に伸縮部材11を取り付けてある。伸縮部材11は使用環境に応じて接着、縫合等で分離不可能に取り付けてもよく、圧着テープ等で着脱可能に取り付けてもよい。圧着テープ等で着脱可能に取り付けた場合では伸縮部材11を単独で洗浄等ができ、また使用環境や使用者に応じて伸縮部材11を交換できる。また、マウスカバー2自体を伸縮性のある材料を用いることもできる。さらに、この場合においても図4(a)のようにクリーニング材3によって底面カバー部26を形成してもよく、図4(c)に示されるようにマウスカバー2によってマウス底面8を覆うことで底面カバー部26を形成し、その上からクリーニング材3を取り付けてもよい。
【0022】図4(b)に示されるように、マウスカバー2及び伸縮部材11はマウス4におけるマウス上面7からはみ出す形態にしてもよい。この場合、掌においてマウス4におけるマウス上面7の範囲に載らない部分(例えば手首付近)でもマウスカバー2および伸縮部材11に載せることができ、その状態でマウス4を移動させることができるため、机やマウスパッド等の平面と手首などのマウス4からはみ出る部分とが擦れ合うことがなくなり、手に机などの汚れが、または机などに手の汚れが付着しにくくなる。また、掌や手首にクッションをもたせることで疲労又は手の痛みなどを軽減できる。このように、マウス上面7からはみ出す形態にした場合でも図4(b)のように底面カバー部26はクリーニング材3で形成してもよく、図4(d)のようにマウスカバー2で底面カバー部26を形成し、その表面にクリーニング材3を取り付けてもよい。また、補助部材を取り付けた図4(a)ないし(d)のいずれの場合においてもクリーニング材3はマウス底面8全体を覆うようにしてもよく、マウスボール10を囲み、マウス底面8一部分だけを覆ってもよい。さらに図4(a)ないし(d)のいずれの場合においてもクリーニング材3は縫合、接着等取り付けて分離不可能としてもよく、圧着テープ等で取り付けて着脱可能にしてもよい。
【0023】一方、図4において、補助部材の一例とされた伸縮部材11の部分に吸湿性を備える吸湿部材を使用することもできる。この場合では、使用者の汗などを吸湿部材が吸湿するため使用者にとって使い心地がよく、また、マウスに使用者の汗などが浸透することがなくなり手垢などもなくなる。その上、仮にその吸湿部材が汚れた場合でも着脱可能とすることで容易に洗浄できる。さらに、伸縮部材11に吸湿性を兼ね備えるものを使用してもよいし、伸縮部材、吸湿部材の両方を重ね合わせて使用してもよい。また、マウスカバー2自体に伸縮性を備えた材料、又は吸湿性を備えた材料を使用してもよく、吸湿性、伸縮性の両方の機能を備えた材料を使用することもできる。そして、本実施例では伸縮部材11はマウスカバー2とマウス4の間に挟み込まれるように取り付けられた例を示してあるが、マウスカバー2の外面、すなわち掌との接触面に取り付けることもできる。この場合、例えば着脱可能に取り付けることでマウスカバー2をマウス4に取り付けた状態のまま伸縮部材11だけを取り外して洗浄、交換等が可能となる。また、吸湿部材、あるいは伸縮性、吸湿性の両方の機能を有する部材などを使用した場合においても同様にマウスカバー2の外面に取り付けることができる。
【0024】また、図5(a)及び(b)において示されるように、ボタン6部分だけマウスカバー2を設けないようにできる。このように、マウス4のボタン6全体を露出させる開口部25を有する形態にすることで、使用者はボタン6の位置を正確とらえることができ、マウスカバー2を使用した場合でも誤操作することがない。また、図5(c)に示されるようにボタンを3つ備えたマウスにも使用できる。さらに、ボタン6の位置が別の位置にある場合でも、もしくはボタンがさらに加えられた場合でも、ボタンが存在する位置に開口部25を設ければよいので、どのようなボタン形態、ボタン数にでも使用できる。
【0025】図6(a)のように、ボタン6の一部を露出させる開口部25を備えた形態としてもよい。ボタン6の一部又は全部においてカバーをしないことで、使用者はマウスカバー2表面とボタン6表面との段差を感知できる。したがって、ボタン6の位置が正確にわかり、ボタン6を押す力加減も調整しやすい。また、図6(a)において開口部25は円形であるが、これに限定されるものではなく、例えば星型、ハート型等使用者の好みに合わせてさまざまな形状とできる。さらに、図6(b)のように開口部を設けず、マウスカバー2にボタン位置を示すマーク21を描いてもよい。また、マウスカバー2におけるボタン6を覆う部分に突起を形成してボタンの位置を感知できるようにしてもよい。
【0026】図7(a)ないし(c)に本発明の一変形例を示す。そして、図7(a)にはその平面図、(b)及び(c)にはその側面図を示している。図7(a)ではマウスカバー2において底面カバー部26をマウス底面8よりも広く形成している。これにより使用者がマウスを使用する場合に机やマウスパッド等と接触する部分である使用者の親指、小指、手首部分等を底面カバー26上に置いた状態でマウスを使用できる。したがって使用者の手において机やマウスパッド等の平面に接触する部分がなくなり、使用者の手が汚れること、または使用者の手によって机やマウスパッド等が汚れることが大幅に軽減される。また、クリーニング材3は底面カバー部26全体に取り付けてもよいし、図7(e)に示される底面図のようにマウス底面8を囲むように取り付けてもよい。これにより、底面カバー部26全体にクリーニング材3を取り付ける場合よりもクリーニング材3の材料を削減できる。また、マウスボール10を囲む一部分だけに取り付けてもよい。さらに、クリーニング材3はマウスカバー2に接着、縫合等で分離不可能に取り付けてもよく、圧着テープなどで着脱可能にしてもよい。
【0027】また、図7(b)のようにクリーニング材3自体で底面カバー部26を形成しても良いし、図7(d)のようにマウスカバー2によって底面カバー部26を形成し、その表面にクリーニング材3を取り付けてもよい。図7におけるいずれの場合でもクリーニング材3は接着、縫合等で分離不可能ともでき、圧着テープ等で着脱可能ともできる。
【0028】また、図8(a)にカバー2の別の取り付け方法を示す。マウスカバー2は平面の形態をなし、端部に圧着テープ31、32、33が取り付けられている。圧着テープ31、32、33は対応する圧着テープ34、35、36とそれぞれ圧着し、さらに圧着テープ37、38、39,40が対応する圧着テープ41、42、43、44とそれぞれ圧着することによりマウスを包み込み、図8(b)に示されるような形態をとる。また、圧着テープではなく例えば紐などを端部に取り付け、紐同士を縛って包み込んでもよいし、圧着テープの代わりにスナップボタンなどを用いてもよい。この場合でもマウスカバー2は伸縮性のない材料を使用し、包み込んだ状態において隙間なくマウス4を覆えるようにマウス4固有の形状に合わせることもできるし、伸縮性のある材料を使用し、カバーが伸縮することでマウス4固有の形状及びそれに類似した形状に対応できるようにしてもよい。
【0029】図9(a)においてマウスカバー2の開口部16に孔20が備えられている。孔20に紐15が貫通されており、一種の巾着袋の形態をなす。図9(a)における2本の紐15をそれぞれ左右に引くことでマウスカバー2の開口部16が閉じ、マウスカバー2はマウス4を包み込む。さらに図9(b)に示されるように、その状態で2本の紐15、15同士を縛ることにより開口部15は開くことがなくなり、マウス4が開口部16から抜け出ることがなくなる。
【0030】図9(c)では開口部16に、例えばゴムのような弾性部材17を孔20に貫通させて開口部16に取り付けることで環状に形成し、外力によってその弾性部材17を伸ばした状態を示している。このように弾性部材17を開口部16に取り付けることで、マウス4をマウスカバー2に挿入した後に外力を加えない状態にすると、図9(d)のように弾性部材17の弾性によって開口部16が閉じ、マウス4が容易に抜け出ることができなくなる。また、マウスカバー2における開口部16自体に弾性材料を用いることで同様の効果を得るようにしてもよい。
【0031】図10においてマウスカバー2全体に伸縮性のある材料を使用した例を示す。図10(a)に示されるように、マウスカバー2に外力を加えない状態では開口部16の開口している空間の面積よりもマウス4における側面18及び側面19の面積のほうが大きいため、マウスカバー2にマウス4を挿入できない。マウス4にマウスカバー2を取り付ける場合には、マウス4の側面18及び側面19(図11参照)の面積よりも大きくなるように外力を加えて開口部16をさらに開き、開口部16からマウス4を挿入してマウス底面8及びマウス上面7をマウスカバー2によって覆う。マウスカバー2は伸縮性のある材料を使用しているため、図10(b)の状態ではマウスカバー2が縮もうとすることでマウス4を締め付ける力が常時加わる。従って、マウス4が抜けようとすると摩擦力が働くためマウスカバー2から容易に抜け出ることがない。また、図10(a)のように開口部16を1つ有する袋状の形態でもよく、図1010(c)及び(d)のように開口部16が2つある形態にしてもよい。
【0032】さらに、図11に示されるようにマウスの一部をマウスカバー2から突出させる形態にすることもできる。図11(a)にはその平面図を示し、(b)には側面図、(c)には底面図を示す。そして、図11の(a)ではボタン6を突出させる形態をとっており、この場合、マウス4の全体をマウスカバー2で覆う形態よりも容易にマウスカバー2をマウス4に装着でき、さらにボタン6を露出させることでボタン6の位置が使用者にわかりやすいという効果もある。また図12(a)ないし(c)に示されるように開口部16を2つ有する形態でマウス4の一部を突出させることもできる。
【0033】また、図13(a)に示されるような円形のマウス4にも適用できる。図13(a)に示されるマウス4は直径が使用者の中指の長さ程度の小さいものである。このように小さいマウスの場合、使用者の掌の一部分しかマウス上面7に載らないため、押操作をする指先をボタン6の位置に合わせた場合には、掌の大部分及び手首部分はマウス上面7から外れることとなる。したがって、マウスが握りにくく移動もしにくい。そこで、マウス4にマウスカバー2を取り付けることで、図13(b)の平面図、及び(c)の側面図に示されるように、マウスカバー2によって掌及び手首部分を置く面が拡張するようにするとよい。このようにすることでマウスが握りやすくなり、掌や手首が机などに接触しなくなる。さらに13(d)に示されるように伸縮部材11を取り付けることで掌や手首を保護する効果を高めてもよい。また、ボタン6を開口部25によって露出させることでボタン6の位置を視覚的に確認できるようにしてもよい。いずれにしても、マウスの大きさ、形状に限定されずにマウスカバー2を取り付けることができ、使用者は清潔で使い勝手のよい使用環境を保つことができる。
【0034】そして、本実施例に示したいずれの形状のマウスカバー2でもクリーニング材3で底面カバー部26を形成してもよく、マウスカバー2で底面カバー部26を形成し、その底面カバー部26にクリーニング材3を取り付けてもよい。また、いずれの形状のマウスカバー2でもクリーニング材3は接着、縫合等で分離不可能に取り付けることができ、圧着テープ等で着脱可能に取り付けてもよい。さらに、いずれの形状のマウスカバー2でもクリーニング材3は底面カバー部26全体に取り付けることができ、マウスボール10を囲む一部分だけ取り付けることもできる。
【0035】さらに、図14(a)に示されるようなクリーニングパッド30を使用することもできる。クリーニングパッド30は表面部31に例えば起毛が形成された布を用い、図14(b)における裏面部32には例えば摩擦係数の大きな滑りにくい材料である滑り止め33を接着させる。図14(c)のように、クリーニングパッド30の表面部31上に、マウス防護具1が取り付けられたマウス4を置き、使用者が滑動させることによって、クリーニング材3と起毛が形成された表面部31が擦れ合い、クリーニング材3に付着したゴミや埃などの異物が、擦れ合うことで拭われたり掃き出されて表面部31上に落下するか、表面部31の静電気によって吸引されるなどして除去される。このように、クリーニングパッド30を併用することによって、クリーニング材3をマウス4に取り付けたまま清掃ができ清潔な環境となる。さらに、クリーニングパッド30は裏面部32に滑り止め33を取り付ける形態としているが、裏面部32自体に滑り止め機能をもつ材料を用いてもよい。また、表面部31を圧着テープ等で着脱可能にすることで状況に合わせて表面部31の材質を変える形態にしてもよい。例えば、ゴミや埃がクリーニング材3に多量に付着し容易に取れにくい場合には、表面部31にプラスチックの突起が多数形成された材料を用い、その突起部分によって掻き出すようにしてもよいし、汚れがクリーニング材3の表面上に少量しか付着していない場合には、フエルトのような布製のものによってクリーニング材3が傷まないように異物を除去してもよい。
【0036】また、マウスカバー2には使用者の好みに合わせた図柄を描くことができ、マウスカバー2の形状を変化させ、例えば動物等の形状とすることもできる。また、材料についても、例えば皮などを用いて高級感があるものとし、かつ長期にわたって使用するにつれ手になじむようにしてもよいし、紙類などの安価な材料を用いて、ある程度使用した後に取り外して新しいものと取り替える使い捨て方法として使用してもよい。このように、マウスカバー2は材質を限定されず、使用対象となるマウスの形状、大きさ等も限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマウス防護具の一例を示す側面図および平面図。
【図2】マウス防護具の取り付け方法の一例を示す図。
【図3】クリーニング材の取り付け方法の一例を示す図。
【図4】補助部材を備えるマウス防護具を示した図。
【図5】マウス防護具の変形例1を示す図。
【図6】マウス防護具の変形例2を示す図。
【図7】マウス防護具の変形例3を示す図。
【図8】マウス防護具の取り付け方法の別法1を示す図。
【図9】マウス防護具の取り付け方法の別法2を示す図。
【図10】マウス防護具の取り付け方法の別法3を示す図。
【図11】マウス防護具の取り付け方法の別法4を示す図。
【図12】マウス防護具の取り付け方法の別法5を示す図。
【図13】マウス防護具の変形例4を示す図。
【図14】マウス防護具の変形例5としてクリーニングパッドを使用した図。
【符号の説明】
1 マウス防護具
2 マウスカバー
3 クリーニング材
4 マウス
7 マウス上面
8 マウス下面
10 マウスボール
11 伸縮部材
26 底面カバー部
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置における入力装置(座標指示機)としてのマウスの防護具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、情報処理装置における入力方法の一つとして、マウスのようなポインティングデバイスによって遠隔入力することが広く用いられている。マウスを、例えばパーソナルコンピューター(以下、パソコンという)のディスプレー(モニタ)に表示されたカーソルに対応させ、マウスパッドや机面などの平面上において、その平面との接触状態を保ちながら移動させることによってディスプレー上のカーソルが連動し、ディスプレー上のボタン操作によって入力を行うといった方法が用いられている。また、マウスには、例えばマウスボールが設けられており、マウスの移動に伴ってそのマウスボールは平面と接触しながら転動する。マウスボールには、エンコーダーが接触又は連携しており、マウスボールの転がり量、転がり方向によってエンコーダーからの入力量を決定させるといった方法が一般的に用いられている。
【0003】しかしながら、マウスとの接触面である平面(机やマウスパッド等)には埃、ゴミなどが付着しやすく、その表面上を移動するマウスはそれらの付着物上を移動することが少なくない。そのような場合、マウスから突出するマウスボールはそれらの付着物を巻き込んで装置内に入れてしまう可能性がある。また、使用者はボール表面に付着物が付着したままの状態でマウスを使用していることが少なくない。この場合には、マウスボールとエンコーダーとの接触が保たれず、その結果としてマウスとカーソルが連動しなくなり、使用者は画面上のカーソルを調整できなくなる。また、装置内にとりこまれた付着物によってマウスが故障するといった可能性もある。
【0004】そのため、従来技術(特開平10−91304)では、マウスにおける机との接触面に、例えばフエルトのようなクリーニング材を、突出するマウスボールを囲むように接着し、そのクリーニング材が接触面上の異物を除去することによってボールに異物が付着するのを防止するような方法が提案されている。しかし、クリーニング材を直接マウスに接着しなければならず、自由に取り外しすることが難しい。また、仮に圧着テープなどによって着脱可能にしても、圧着テープをマウスに接着しなければならず、その場合において、クリーニング材を取り外して使用すると、マウス外表面には接着された圧着テープが残り、見栄えも悪くなる。
【0005】また、マウスは手垢、汗といった汚れが付着しやすく、一つの装置を複数人によって使用する場合にはその汚れが顕著になる。そのため、従来技術(実開昭61−60337)においてマウスにカバーを用いて手垢などの汚れ等から防護するような方法が提案されている。しかしながら、マウスカバーを用いた従来の方法だけでは前述したボールに付着する異物の除去が十分にできないといった問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、情報処理装置における入力においてマウスに付着物を付着させず、かつマウスを汚れにくくし、仮に汚れた場合でも汚れを除去し易い技術を提供することにある。
【0007】
【発明を解決するための手段および作用・効果】以上のような課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。本発明のマウス防護具は、情報処理装置に接続されるマウスであって、載置面上を滑動することでの移動量を計測する変位センサーを有するマウスを防護し、前記マウスの外表面において着脱可能に取り付けられて前記マウスの一部または全部を覆うマウスカバーと、マウス下面に対応する前記マウスカバーの下面に取り付けられ、前記載置面上をその載置面と接しながら滑動することにより前記載置面上の異物を除去するクリーニング材とを備えることを特徴とする。
【0008】このように、マウスの外表面を覆う着脱可能なマウスカバーと、そのマウスカバーに取り付けられたクリーニング材により、マウス上面、下面の両方を覆うことができ、汚れからのマウスの防護が確実なものとなり、また使用者にとっても清潔な環境となる。
【0009】しかも、マウスカバーやクリーニング材が汚れたり、耐用限度に至れば、マウスカバーをマウスから取り外して、新しいマウスカバーを被せればクリーニング材も一緒に交換されることとなり、クリーニング材をマウス下面に接着するものと比べて、接着痕も残らないし、交換もきわめて容易である。また、汚れの問題であればマウスカバーを洗って再使用でき、環境に優しい使用システムができる。また、使用者、使用環境に合わせて好きなカバーを使用でき、さらに、マウスカバーに対し、クリーニング材を着脱可能に取り付け得るようにすれば、机やマウスパッド等の接触平面の状況に合わせてクリーニング材を交換するといったことも可能となる。
【0010】クリーニング材は変位センサーを囲んでマウス底面全体を覆うことにより、接触平面上で異物の除去効果を大きくできる。また、クリーニング材は変位センサーを囲み、マウス底面の一部分を覆うことにより、異物の除去効果を保ったままクリーニング材の材料を削減できる。また接触面との接触面積を減らすことで移動に伴う摩擦力を減らし、使用者のマウス移動の力を軽減できる。
【0011】さらに、マウスカバーにおいて使用者の掌を支持する前記マウス上面部分に、掌の支持を補助する補助部材を取り付けることにより、掌へのマウスからの圧力を分散させ、集中する圧力によって掌に痛みが伴わないようにできる。
【0012】また、マウスカバーにおいて使用者の掌を支持する前記マウス上面部分に掌の支持を補助する補助部材を取り付け、その補助部材が吸湿性を有することにより、例えば、掌からの汗等の水分を吸湿し、使用者にとって使い心地のよい環境を提供し、かつ、マウスなどに水分が浸透しないために故障になりにくい環境となる。さらに、掌にかかる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能と吸湿性とを両方備えた補助部材を使用することもできる。これにより、マウスにとって故障等が少なく、かつ使用者にとって快適な使用環境となり相乗効果が期待できる。
【0013】さらに、補助部材は、前記マウスカバーに着脱可能に取り付けることができ、これにより、使用環境にあわせて補助部材を単独で着脱、交換等ができ、洗浄等も容易にできる。
【0014】また、補助部材は、使用者の手における前記マウス上面部分に支持されない部分を支持可能とするように、前記マウス上面からそのマウス上面の範囲外にはみ出す形態で取り付けてもよい。この補助部材の代わりに、又はこれと共にマウスカバーがマウス上面部分からはみ出す形態で取り付けられてもよい。
【0015】このように、補助部材やマウスカバーをマウス上面からはみ出す形態とすることで、使用者がマウスを握った状態でマウス上に支持されない手首などの部分、あるいは、手の大きい人での掌の一部も支持できる。したがって、マウスを移動させる時に手首などの部分が机やマウスパッド等の接触面と接触することがなくなり、擦れ合うこともない。それにより、使用者の手が汚れることがなくなり、擦れ合うことでの手の痛みもなくなる。また、従来ではマウスを移動させる場合は、手首部分又は掌の一部を接触面から浮かせた状態で使用することが多いため、使用者はそのための力が必要であったが、本発明では手首部分を支持する部分が備えられており、常時手首を浮かせる必要がないため疲れが軽減できる。
【0016】なお、前記マウスカバーは吸湿性を備えた材料、又は掌にかかる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能を備えた材料、若しくは吸湿性と掌にかかる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能との両方を備えた材料のいずれかの材料を用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照しつつ説明する。図1(a)にマウス防護具1の側面の断面図を、図1(b)にその平面図を示す。マウス防護具1として、マウス4において使用者の手との接触面であるマウス上面7を覆うように、例えば布製のマウスカバー2が取り付けられている。さらに、マウス底面8を机やマウスパッド等の平面に接触させないように覆う底面カバー部26としてクリーニング材3が備えられている。クリーニング材3は、平面との接触面に例えば起毛が形成された布等を使用できる。この場合、クリーニング材3は平面上を滑動することによって、ゴミ、埃などを静電気などによって起毛部分に吸引させるか、又は掃く、拭うなどして除去する。さらに、クリーニング材3はマウスカバー2との接合部9において縫合、接着等の方法で分離不可能に取り付けてもよく、圧着テープ等で着脱可能に取り付けてもよい。
【0018】また、図1(c)に示されるように、マウスカバー2によってマウス底面8を覆うことで底面カバー部26を形成し、クリーニング材3は底面カバー部26を形成するマウスカバー2の下部表面に取り付けてもよい。この場合でもクリーニング材3はマウスカバー2に接着、縫合等で分離不可能に取り付けてもよく、圧着テープ等で着脱可能に取り付けてもよい。圧着テープ等で着脱可能に取り付けた場合には、クリーニング材3、又はマウスカバー2をそれぞれ単独で洗浄等ができ、またそれぞれ単独で別のものと取り替えもできる。
【0019】図2にマウスカバー2のマウス4への取り付け方法の一例を示す。図2(a)において、マウスカバー2は開口部16を有し、開口部16にてマウス4をケーブル5が接続された面の反対側の側面19から挿入する。そして、図2(a)に示されるようにマウス4をマウスカバー2の奥まで完全に挿入した状態とし、圧着テープ12と圧着テープ13を圧着することで図2(b)に示されるように、蓋を閉めた状態とする。また、マウスカバー2は伸縮性を有さない材料でマウス4の固有の形状として形成することでほとんど隙間なく覆うようにしてもよく、伸縮性を有する材料を用い、外力を加えない自然状態ではマウス4を包み込めないような小さい袋状とし、マウス4挿入時には、マウス4を包み込めるように伸縮性を利用して開口部16を自然状態よりも大きく開いて挿入するような形態にしてもよい。このように、マウスカバー2にマウス4を挿入した後に、マウスカバー2が縮むことでマウス4を隙間なく覆うように変形する。このような伸縮性を有する材料の場合、マウスカバー2は多少形の異なった別のマウスにおいても、伸縮性を利用して変形させることで使用できるため汎用性のあるものとなる。また、圧着テープ12及び圧着テープ13を用いずに蓋を閉じるだけの形態としてもよい。
【0020】図3はクリーニング材3の取り付け方法の一例を示した底面図である。図3(a)はクリーニング材3によってマウスボール10を囲み、マウス底面8の全体を覆うように取り付けた形態である。この場合はクリーニング面が大きく清浄効果が高い。また、図3(b)に示すようにクリーニング材3はマウスボール10を囲む一部分だけに取り付けることもできる。マウスボール10を囲む一部分だけ取り付けた場合、クリーニング材3の材料を削減できるという効果はもちろんのこと、机やマウスパッド等の平面とクリーニング材3との間に生じる摩擦力も軽減でき、マウス4を移動させるために使用者にとって負担となる力を軽減できる。この場合においてもクリーニング材3は接着、縫合等で分離不可能に取り付けてもよく、圧着テープ等で着脱可能に取り付けてもよい。なお、部分的にクリーニング材3を設けた場合の、載置面に対するがたつき防止のために、マウスボール10から所定距離隔てた複数の位置に摺動部材(又は図3(c)に示されるクリーニング材片3a〜3d)を設けることもできる。
【0021】図4に補助部材の一例として掌に生じる圧力を軽減する機能をもつ伸縮部材11を取り付けた例を示す。図4(a)はマウスカバー2において掌からの加圧部に伸縮部材11を取り付けてある。伸縮部材11は使用環境に応じて接着、縫合等で分離不可能に取り付けてもよく、圧着テープ等で着脱可能に取り付けてもよい。圧着テープ等で着脱可能に取り付けた場合では伸縮部材11を単独で洗浄等ができ、また使用環境や使用者に応じて伸縮部材11を交換できる。また、マウスカバー2自体を伸縮性のある材料を用いることもできる。さらに、この場合においても図4(a)のようにクリーニング材3によって底面カバー部26を形成してもよく、図4(c)に示されるようにマウスカバー2によってマウス底面8を覆うことで底面カバー部26を形成し、その上からクリーニング材3を取り付けてもよい。
【0022】図4(b)に示されるように、マウスカバー2及び伸縮部材11はマウス4におけるマウス上面7からはみ出す形態にしてもよい。この場合、掌においてマウス4におけるマウス上面7の範囲に載らない部分(例えば手首付近)でもマウスカバー2および伸縮部材11に載せることができ、その状態でマウス4を移動させることができるため、机やマウスパッド等の平面と手首などのマウス4からはみ出る部分とが擦れ合うことがなくなり、手に机などの汚れが、または机などに手の汚れが付着しにくくなる。また、掌や手首にクッションをもたせることで疲労又は手の痛みなどを軽減できる。このように、マウス上面7からはみ出す形態にした場合でも図4(b)のように底面カバー部26はクリーニング材3で形成してもよく、図4(d)のようにマウスカバー2で底面カバー部26を形成し、その表面にクリーニング材3を取り付けてもよい。また、補助部材を取り付けた図4(a)ないし(d)のいずれの場合においてもクリーニング材3はマウス底面8全体を覆うようにしてもよく、マウスボール10を囲み、マウス底面8一部分だけを覆ってもよい。さらに図4(a)ないし(d)のいずれの場合においてもクリーニング材3は縫合、接着等取り付けて分離不可能としてもよく、圧着テープ等で取り付けて着脱可能にしてもよい。
【0023】一方、図4において、補助部材の一例とされた伸縮部材11の部分に吸湿性を備える吸湿部材を使用することもできる。この場合では、使用者の汗などを吸湿部材が吸湿するため使用者にとって使い心地がよく、また、マウスに使用者の汗などが浸透することがなくなり手垢などもなくなる。その上、仮にその吸湿部材が汚れた場合でも着脱可能とすることで容易に洗浄できる。さらに、伸縮部材11に吸湿性を兼ね備えるものを使用してもよいし、伸縮部材、吸湿部材の両方を重ね合わせて使用してもよい。また、マウスカバー2自体に伸縮性を備えた材料、又は吸湿性を備えた材料を使用してもよく、吸湿性、伸縮性の両方の機能を備えた材料を使用することもできる。そして、本実施例では伸縮部材11はマウスカバー2とマウス4の間に挟み込まれるように取り付けられた例を示してあるが、マウスカバー2の外面、すなわち掌との接触面に取り付けることもできる。この場合、例えば着脱可能に取り付けることでマウスカバー2をマウス4に取り付けた状態のまま伸縮部材11だけを取り外して洗浄、交換等が可能となる。また、吸湿部材、あるいは伸縮性、吸湿性の両方の機能を有する部材などを使用した場合においても同様にマウスカバー2の外面に取り付けることができる。
【0024】また、図5(a)及び(b)において示されるように、ボタン6部分だけマウスカバー2を設けないようにできる。このように、マウス4のボタン6全体を露出させる開口部25を有する形態にすることで、使用者はボタン6の位置を正確とらえることができ、マウスカバー2を使用した場合でも誤操作することがない。また、図5(c)に示されるようにボタンを3つ備えたマウスにも使用できる。さらに、ボタン6の位置が別の位置にある場合でも、もしくはボタンがさらに加えられた場合でも、ボタンが存在する位置に開口部25を設ければよいので、どのようなボタン形態、ボタン数にでも使用できる。
【0025】図6(a)のように、ボタン6の一部を露出させる開口部25を備えた形態としてもよい。ボタン6の一部又は全部においてカバーをしないことで、使用者はマウスカバー2表面とボタン6表面との段差を感知できる。したがって、ボタン6の位置が正確にわかり、ボタン6を押す力加減も調整しやすい。また、図6(a)において開口部25は円形であるが、これに限定されるものではなく、例えば星型、ハート型等使用者の好みに合わせてさまざまな形状とできる。さらに、図6(b)のように開口部を設けず、マウスカバー2にボタン位置を示すマーク21を描いてもよい。また、マウスカバー2におけるボタン6を覆う部分に突起を形成してボタンの位置を感知できるようにしてもよい。
【0026】図7(a)ないし(c)に本発明の一変形例を示す。そして、図7(a)にはその平面図、(b)及び(c)にはその側面図を示している。図7(a)ではマウスカバー2において底面カバー部26をマウス底面8よりも広く形成している。これにより使用者がマウスを使用する場合に机やマウスパッド等と接触する部分である使用者の親指、小指、手首部分等を底面カバー26上に置いた状態でマウスを使用できる。したがって使用者の手において机やマウスパッド等の平面に接触する部分がなくなり、使用者の手が汚れること、または使用者の手によって机やマウスパッド等が汚れることが大幅に軽減される。また、クリーニング材3は底面カバー部26全体に取り付けてもよいし、図7(e)に示される底面図のようにマウス底面8を囲むように取り付けてもよい。これにより、底面カバー部26全体にクリーニング材3を取り付ける場合よりもクリーニング材3の材料を削減できる。また、マウスボール10を囲む一部分だけに取り付けてもよい。さらに、クリーニング材3はマウスカバー2に接着、縫合等で分離不可能に取り付けてもよく、圧着テープなどで着脱可能にしてもよい。
【0027】また、図7(b)のようにクリーニング材3自体で底面カバー部26を形成しても良いし、図7(d)のようにマウスカバー2によって底面カバー部26を形成し、その表面にクリーニング材3を取り付けてもよい。図7におけるいずれの場合でもクリーニング材3は接着、縫合等で分離不可能ともでき、圧着テープ等で着脱可能ともできる。
【0028】また、図8(a)にカバー2の別の取り付け方法を示す。マウスカバー2は平面の形態をなし、端部に圧着テープ31、32、33が取り付けられている。圧着テープ31、32、33は対応する圧着テープ34、35、36とそれぞれ圧着し、さらに圧着テープ37、38、39,40が対応する圧着テープ41、42、43、44とそれぞれ圧着することによりマウスを包み込み、図8(b)に示されるような形態をとる。また、圧着テープではなく例えば紐などを端部に取り付け、紐同士を縛って包み込んでもよいし、圧着テープの代わりにスナップボタンなどを用いてもよい。この場合でもマウスカバー2は伸縮性のない材料を使用し、包み込んだ状態において隙間なくマウス4を覆えるようにマウス4固有の形状に合わせることもできるし、伸縮性のある材料を使用し、カバーが伸縮することでマウス4固有の形状及びそれに類似した形状に対応できるようにしてもよい。
【0029】図9(a)においてマウスカバー2の開口部16に孔20が備えられている。孔20に紐15が貫通されており、一種の巾着袋の形態をなす。図9(a)における2本の紐15をそれぞれ左右に引くことでマウスカバー2の開口部16が閉じ、マウスカバー2はマウス4を包み込む。さらに図9(b)に示されるように、その状態で2本の紐15、15同士を縛ることにより開口部15は開くことがなくなり、マウス4が開口部16から抜け出ることがなくなる。
【0030】図9(c)では開口部16に、例えばゴムのような弾性部材17を孔20に貫通させて開口部16に取り付けることで環状に形成し、外力によってその弾性部材17を伸ばした状態を示している。このように弾性部材17を開口部16に取り付けることで、マウス4をマウスカバー2に挿入した後に外力を加えない状態にすると、図9(d)のように弾性部材17の弾性によって開口部16が閉じ、マウス4が容易に抜け出ることができなくなる。また、マウスカバー2における開口部16自体に弾性材料を用いることで同様の効果を得るようにしてもよい。
【0031】図10においてマウスカバー2全体に伸縮性のある材料を使用した例を示す。図10(a)に示されるように、マウスカバー2に外力を加えない状態では開口部16の開口している空間の面積よりもマウス4における側面18及び側面19の面積のほうが大きいため、マウスカバー2にマウス4を挿入できない。マウス4にマウスカバー2を取り付ける場合には、マウス4の側面18及び側面19(図11参照)の面積よりも大きくなるように外力を加えて開口部16をさらに開き、開口部16からマウス4を挿入してマウス底面8及びマウス上面7をマウスカバー2によって覆う。マウスカバー2は伸縮性のある材料を使用しているため、図10(b)の状態ではマウスカバー2が縮もうとすることでマウス4を締め付ける力が常時加わる。従って、マウス4が抜けようとすると摩擦力が働くためマウスカバー2から容易に抜け出ることがない。また、図10(a)のように開口部16を1つ有する袋状の形態でもよく、図1010(c)及び(d)のように開口部16が2つある形態にしてもよい。
【0032】さらに、図11に示されるようにマウスの一部をマウスカバー2から突出させる形態にすることもできる。図11(a)にはその平面図を示し、(b)には側面図、(c)には底面図を示す。そして、図11の(a)ではボタン6を突出させる形態をとっており、この場合、マウス4の全体をマウスカバー2で覆う形態よりも容易にマウスカバー2をマウス4に装着でき、さらにボタン6を露出させることでボタン6の位置が使用者にわかりやすいという効果もある。また図12(a)ないし(c)に示されるように開口部16を2つ有する形態でマウス4の一部を突出させることもできる。
【0033】また、図13(a)に示されるような円形のマウス4にも適用できる。図13(a)に示されるマウス4は直径が使用者の中指の長さ程度の小さいものである。このように小さいマウスの場合、使用者の掌の一部分しかマウス上面7に載らないため、押操作をする指先をボタン6の位置に合わせた場合には、掌の大部分及び手首部分はマウス上面7から外れることとなる。したがって、マウスが握りにくく移動もしにくい。そこで、マウス4にマウスカバー2を取り付けることで、図13(b)の平面図、及び(c)の側面図に示されるように、マウスカバー2によって掌及び手首部分を置く面が拡張するようにするとよい。このようにすることでマウスが握りやすくなり、掌や手首が机などに接触しなくなる。さらに13(d)に示されるように伸縮部材11を取り付けることで掌や手首を保護する効果を高めてもよい。また、ボタン6を開口部25によって露出させることでボタン6の位置を視覚的に確認できるようにしてもよい。いずれにしても、マウスの大きさ、形状に限定されずにマウスカバー2を取り付けることができ、使用者は清潔で使い勝手のよい使用環境を保つことができる。
【0034】そして、本実施例に示したいずれの形状のマウスカバー2でもクリーニング材3で底面カバー部26を形成してもよく、マウスカバー2で底面カバー部26を形成し、その底面カバー部26にクリーニング材3を取り付けてもよい。また、いずれの形状のマウスカバー2でもクリーニング材3は接着、縫合等で分離不可能に取り付けることができ、圧着テープ等で着脱可能に取り付けてもよい。さらに、いずれの形状のマウスカバー2でもクリーニング材3は底面カバー部26全体に取り付けることができ、マウスボール10を囲む一部分だけ取り付けることもできる。
【0035】さらに、図14(a)に示されるようなクリーニングパッド30を使用することもできる。クリーニングパッド30は表面部31に例えば起毛が形成された布を用い、図14(b)における裏面部32には例えば摩擦係数の大きな滑りにくい材料である滑り止め33を接着させる。図14(c)のように、クリーニングパッド30の表面部31上に、マウス防護具1が取り付けられたマウス4を置き、使用者が滑動させることによって、クリーニング材3と起毛が形成された表面部31が擦れ合い、クリーニング材3に付着したゴミや埃などの異物が、擦れ合うことで拭われたり掃き出されて表面部31上に落下するか、表面部31の静電気によって吸引されるなどして除去される。このように、クリーニングパッド30を併用することによって、クリーニング材3をマウス4に取り付けたまま清掃ができ清潔な環境となる。さらに、クリーニングパッド30は裏面部32に滑り止め33を取り付ける形態としているが、裏面部32自体に滑り止め機能をもつ材料を用いてもよい。また、表面部31を圧着テープ等で着脱可能にすることで状況に合わせて表面部31の材質を変える形態にしてもよい。例えば、ゴミや埃がクリーニング材3に多量に付着し容易に取れにくい場合には、表面部31にプラスチックの突起が多数形成された材料を用い、その突起部分によって掻き出すようにしてもよいし、汚れがクリーニング材3の表面上に少量しか付着していない場合には、フエルトのような布製のものによってクリーニング材3が傷まないように異物を除去してもよい。
【0036】また、マウスカバー2には使用者の好みに合わせた図柄を描くことができ、マウスカバー2の形状を変化させ、例えば動物等の形状とすることもできる。また、材料についても、例えば皮などを用いて高級感があるものとし、かつ長期にわたって使用するにつれ手になじむようにしてもよいし、紙類などの安価な材料を用いて、ある程度使用した後に取り外して新しいものと取り替える使い捨て方法として使用してもよい。このように、マウスカバー2は材質を限定されず、使用対象となるマウスの形状、大きさ等も限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマウス防護具の一例を示す側面図および平面図。
【図2】マウス防護具の取り付け方法の一例を示す図。
【図3】クリーニング材の取り付け方法の一例を示す図。
【図4】補助部材を備えるマウス防護具を示した図。
【図5】マウス防護具の変形例1を示す図。
【図6】マウス防護具の変形例2を示す図。
【図7】マウス防護具の変形例3を示す図。
【図8】マウス防護具の取り付け方法の別法1を示す図。
【図9】マウス防護具の取り付け方法の別法2を示す図。
【図10】マウス防護具の取り付け方法の別法3を示す図。
【図11】マウス防護具の取り付け方法の別法4を示す図。
【図12】マウス防護具の取り付け方法の別法5を示す図。
【図13】マウス防護具の変形例4を示す図。
【図14】マウス防護具の変形例5としてクリーニングパッドを使用した図。
【符号の説明】
1 マウス防護具
2 マウスカバー
3 クリーニング材
4 マウス
7 マウス上面
8 マウス下面
10 マウスボール
11 伸縮部材
26 底面カバー部
【特許請求の範囲】
【請求項1】 情報処理装置に接続されるマウスであって、載置面上を滑動することでの移動量を計測する変位センサーを有するマウスを防護し、前記マウスの外表面において着脱可能に取り付けられて前記マウスの一部または全部を覆うマウスカバーと、前記マウスカバーに取り付けられマウス下面に位置し、前記載置面上をその載置面と接しながら滑動することにより前記載置面上の異物を除去するクリーニング材とを備えることを特徴とするマウス防護具。
【請求項2】 前記クリーニング材は、前記マウスカバーに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のマウス防護具。
【請求項3】 前記クリーニング材は、前記変位センサーを囲み、マウス底面全体を覆うことを特徴とする請求項1又は2に記載のマウス防護具。
【請求項4】 前記クリーニング材は、前記変位センサーを囲み、マウス底面の一部分を覆うことを特徴とする請求項1又は2に記載のマウス防護具。
【請求項5】 前記マウスカバーにおいて使用者の掌を支持する前記マウス上面には掌の支持を補助する補助部材が取り付けられており、その補助部材は使用者の掌に生じる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のマウス防護具。
【請求項6】 前記マウスカバーにおいて使用者の掌を支持する前記マウス上面には掌の支持を補助する補助部材が取り付けられており、その補助部材は吸湿性を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のマウス防護具。
【請求項7】 前記マウスカバーにおいて使用者の掌を支持する前記マウス上面には掌の支持を補助する補助部材が取り付けられており、その補助部材は使用者の掌にかかる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能と吸湿性との両方の機能を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のマウス防護具。
【請求項8】 前記補助部材は前記マウスカバーに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載のマウス防護具。
【請求項9】 前記補助部材は、使用者の手における前記マウス上面に支持されない部分を支持可能とするように、前記マウス上面からそのマウス上面の範囲外にはみ出す形態で取り付けられていることを特徴とする請求項5ないし8のいずれかに記載のマウス防護具。
【請求項10】 前記マウスカバーは、使用者の手における前記マウス上面に支持されない部分を支持可能とするように、前記マウス上面からそのマウス上面の範囲外にはみ出す形態で取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のマウス防護具。
【請求項11】 前記マウスカバーは吸湿性を備えた材料、又は掌にかかる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能を備えた材料、若しくは吸湿性と掌にかかる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能との両方の機能を備えた材料のいずれかの材料が用いられていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のマウス防護具。
【請求項1】 情報処理装置に接続されるマウスであって、載置面上を滑動することでの移動量を計測する変位センサーを有するマウスを防護し、前記マウスの外表面において着脱可能に取り付けられて前記マウスの一部または全部を覆うマウスカバーと、前記マウスカバーに取り付けられマウス下面に位置し、前記載置面上をその載置面と接しながら滑動することにより前記載置面上の異物を除去するクリーニング材とを備えることを特徴とするマウス防護具。
【請求項2】 前記クリーニング材は、前記マウスカバーに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のマウス防護具。
【請求項3】 前記クリーニング材は、前記変位センサーを囲み、マウス底面全体を覆うことを特徴とする請求項1又は2に記載のマウス防護具。
【請求項4】 前記クリーニング材は、前記変位センサーを囲み、マウス底面の一部分を覆うことを特徴とする請求項1又は2に記載のマウス防護具。
【請求項5】 前記マウスカバーにおいて使用者の掌を支持する前記マウス上面には掌の支持を補助する補助部材が取り付けられており、その補助部材は使用者の掌に生じる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のマウス防護具。
【請求項6】 前記マウスカバーにおいて使用者の掌を支持する前記マウス上面には掌の支持を補助する補助部材が取り付けられており、その補助部材は吸湿性を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のマウス防護具。
【請求項7】 前記マウスカバーにおいて使用者の掌を支持する前記マウス上面には掌の支持を補助する補助部材が取り付けられており、その補助部材は使用者の掌にかかる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能と吸湿性との両方の機能を有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のマウス防護具。
【請求項8】 前記補助部材は前記マウスカバーに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載のマウス防護具。
【請求項9】 前記補助部材は、使用者の手における前記マウス上面に支持されない部分を支持可能とするように、前記マウス上面からそのマウス上面の範囲外にはみ出す形態で取り付けられていることを特徴とする請求項5ないし8のいずれかに記載のマウス防護具。
【請求項10】 前記マウスカバーは、使用者の手における前記マウス上面に支持されない部分を支持可能とするように、前記マウス上面からそのマウス上面の範囲外にはみ出す形態で取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のマウス防護具。
【請求項11】 前記マウスカバーは吸湿性を備えた材料、又は掌にかかる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能を備えた材料、若しくは吸湿性と掌にかかる圧力を軽減する弾性的な伸縮機能との両方の機能を備えた材料のいずれかの材料が用いられていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のマウス防護具。
【図1】
【図2】
【図6】
【図3】
【図4】
【図5】
【図8】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2000−357051(P2000−357051A)
【公開日】平成12年12月26日(2000.12.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−170120
【出願日】平成11年6月16日(1999.6.16)
【出願人】(397022933)株式会社ザザインターナショナル (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成12年12月26日(2000.12.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成11年6月16日(1999.6.16)
【出願人】(397022933)株式会社ザザインターナショナル (2)
【Fターム(参考)】
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