説明

マスク及びマスクの製造方法

【課題】印刷時にインクの乾燥を防止するとともに、版離れをよくすることを目的とする。
【解決手段】マスク31は、スキージが摺動してインクを移動させるメッシュパターン面36の表面に凹凸38を有する。インクがメッシュパターン面36を移動する際、凹凸38によりインクがローリングする。また、マスク31は、印刷パターン面35に凹凸37を有する。印刷パターン層35の凹凸37の凹状の部分は印刷時にワークと接触しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、スクリーン印刷用マスク及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
めっきにより形成され、印刷パターンに対応する開口を有する層と、めっきにより形成され、メッシュパターンに対応する開口を有する層とが積層されたスクリーン印刷用マスクがある。
上記スクリーン印刷用マスクを用いてスクリーン印刷する場合、スキージによりペースト(ハンダペースト、Ag&Cuペースト等)を移動させながら、メッシュパターンに対応する開口を通して、印刷パターンに対応する開口へペーストを移動させ、ペーストをワークへ付着させる。
【特許文献1】特開平05−85077号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のスクリーン印刷用マスクでは、ペーストがスキージにより移動させられる間、ペーストの流動性が低く、ペーストが乾燥してしまうという課題がある。また、従来のスクリーン印刷用マスクは、ワークとの密着性が高く、いわゆる版離れがよくないという課題がある。
本発明は、例えば、印刷中のペーストの乾燥を防止すること、及びマスクの版離れをよくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係るマスクは、例えば、印刷パターンに対応する開口を有する印刷パターン層と、
上記印刷パターンに対応する開口と連結しメッシュパターンに対応する複数の開口を有するとともに、表面に凹凸を有するメッシュパターン層とを備える
ことを特徴とする。
【0005】
上記メッシュパターン層が有する凹凸は、上記印刷パターンに対応する開口が形成された部分以外の印刷パターン層に対応するメッシュパターン層に形成された
ことを特徴とする。
【0006】
上記印刷パターン層は、表面に凹凸を有する
ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るマスクは、例えば、印刷パターンに対応する開口を有するとともに、表面に凹状に形成された凹部を有する印刷パターン層と、
上記印刷パターンに対応する開口と連結しメッシュパターンに対応する複数の開口を有するメッシュパターン層とを備える
ことを特徴とする。
【0008】
本発明に係るマスクの製造方法は、例えば、基材に第1のレジストを形成するステップと、
上記基材に形成した第1のレジストに印刷パターン形状の開口を形成するステップと、
上記基材の上記開口部分に導電体形成部をめっきにより形成するステップと、
上記第1のレジストを除去するステップと、
上記導電体形成部上のメッシュパターンに対応する開口となる位置に第2のレジストを形成するステップと、
上記第2のレジストが形成された領域を除いて、上記基材と上記導電体形成部とに金属膜をめっきにより形成するステップと、
上記第2のレジストを除去するステップと、
上記金属膜から上記導電体形成部と上記基材とを剥離するステップと
を備えることを特徴とする。
【0009】
上記開口を形成するステップでは、上記基材に形成した第1のレジストに印刷パターン形状の開口を形成するとともに、所定の凹パターンの開口を形成し、
上記導電体形成部をめっきにより形成するステップでは、上記基材の上記印刷パターン形状の開口部分に導電体形成部をめっきにより形成するとともに、上記基材の上記所定の凹パターンの開口部分に凹凸形成部をめっきにより形成し、
上記金属膜をめっきにより形成するステップでは、上記第2のレジストが形成された領域を除いて、上記基材と上記導電体形成部と上記凹凸形成部とに金属膜をめっきにより形成し、
上記導電体形成部と上記基材とを剥離するステップでは、上記金属膜から上記導電体形成部と上記凹凸形成部と上記基材とを剥離する
ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るマスクは、例えば、上記製造方法により製造されたことを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明に係るマスクの製造方法は、例えば、基材に印刷パターンに対応する開口となる導電体形成部と所定の凹パターンを形成するための凹凸形成部とをめっきにより形成するステップと、
上記導電体形成部上にメッシュパターンに対応する開口を有し、かつ上記基材と上記凹凸形成部とにより表面に所定の凹パターンを有する金属膜をめっきにより形成するステップと、
上記金属膜から上記導電体形成部と上記凹凸形成部と上記基材とを剥離するステップと
を備えることを特徴とする。
【0012】
また、さらに、本発明に係るマスクは、例えば、上記製造方法により製造されたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るマスクは、メッシュパターン面の表面に凹凸を有する。したがって、メッシュパターン面上のペーストをスキージにより移動させると、ペーストがローリングする。つまり、ペーストに動きを付けることができ、ペーストは流動性を保つことができるので、乾燥しづらい。
また、本発明に係るマスクは、印刷パターン面に凹凸を有する。したがって、マスクとワークとの接触面が少なく、マスクとワークとの密着性が低い。そのため、マスクの版離れがよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
実施の形態1.
まず、図1から図7に基づき実施の形態1に係る製造方法により製造されるマスクの形状について説明する。
【0015】
図1は、印刷パターンの形状を示す図である。マスク31に形成された開口32、33はそれぞれ印刷パターンに対応する開口である。図2は、メッシュパターンを示す図である。マスク31に形成された実線で示される複数の開口34はそれぞれメッシュパターンに対応する開口である。また、図2において破線は、図1に示した印刷パターンに対応する開口32、33を示す。図3は、実施の形態1に係るマスクの図2に示すA−A’断面図である。図3に示すようにマスク31は、印刷パターンに対応する開口32、33を有する層と、メッシュパターンに対応する複数の開口34を有する層との2つの層が一体に形成されている。印刷パターンに対応する開口32、33を有する層が印刷パターン層35であり、メッシュパターンに対応する複数の開口34を有する層がメッシュパターン層36である。また、図2、図3に示すように、メッシュパターンに対応する複数の開口34は、印刷パターンに対応する開口32、33が形成されている部分に応じて形成され、印刷パターンに対応する開口32、33と連結して形成される。さらに、開口34は、通常印刷パターンに対応する開口32、33のそれぞれに対して複数形成されるが、1つであっても構わない。
また、図3に示すように、メッシュパターン層36は、表面(外表面、スキージ面)に凹凸(波状凹凸38)を有する。波状凹凸38は、印刷パターンに対応する開口32、33が形成された部分以外の印刷パターン層35に対応するメッシュパターン層36に形成される。印刷を行う際、マスク31のメッシュパターン層36上のペーストをスキージで移動させるが、メッシュパターン層36に波状凹凸38が存在するため、ペーストの流動性が高くなる。ペーストの流動性が高くなる原理については後述する。
さらに、図3に示すように、印刷パターン層35は、表面(外表面、印刷面)に凹凸(短冊状凹凸37)を有する。短冊状凹凸37の凹状の部分は印刷時にワークと接触しない。つまり、印刷時にマスク31がワークに接触する部分は短冊状凹凸37の凸状の部分のみである。したがって、マスク31とワークとの接触部分が通常よりも少ないため、マスク31の版離れがよい。
【0016】
次に、波状凹凸38を有することによりペーストの流動性が高くなる原理について説明する。図4はマスク31がスクリーン印刷機に設置された状態を示す図である。マスク31はワーク40上に配置され、マスク31上をスキージ41がX方向に摺動する。スキージ41の摺動によりペースト42がX方向へ移動する。図5は図4をY方向から見た図である。つまり、図4は図5のB−B’断面図である。図5に示す斜線部は波状凹凸38の凸状の部分である凸部43である。スキージ41の摺動によりペースト42がX方向へ移動すると、凸部43にあるペーストと凹部にあるペーストとでは移動の速度に差が出る。つまり、ペーストが凸部に当たることで速度が落ちるとともに移動方向が変化する。そのため、ペーストの流動性が増し、ペーストが乾燥してしまうことを防止することができる。
【0017】
次に、波状凹凸38の形状について説明する。図6は、波状凹凸38の形状の一例を示す図である。図6に示す波状凹凸38は、スキージの進行方向へ凸部43と凹部44とを繰り返す波形になっている。図7は、図6とは異なる波状凹凸38の形状の一例を示す図である。図7に示す波状凹凸38は、任意の位置に凸部43と凹部44とが存在している。いずれの場合であっても、ペーストの流動性が増し、乾燥してしまうことを防止することができる。また、図7に示す形状ではスキージでペーストを移動させる場合に、波状凹凸38の凹状部分にペーストが残るとも考えられるが、例えばウレタンなどのやわらかい素材のスキージを用いることで凹状部分のペーストも残すことなく移動可能である。
【0018】
次に、図8から図19に基づき上記形状を有するマスクの製造方法について説明する。
【0019】
まず、図8に示すように、基材1を準備する。基材1の材質は例えばSUS(ステンレス鋼,Stainless Used Steel)、鉄板、アルミニウム等の導電性基材を用いる事ができる。または、導電性皮膜が形成された非導電性基材でもよく、例えば、ガラスまたはフィルム等にNi,Cr、ITO(Indium Tin Oxide)膜等の導電性物質を蒸着した基材でもよい。次に、図9に示すように、基材1上にレジスト2(感光性樹脂,第1のレジスト)をラミネートする。次に、図10に示すように、レジスト2の上に印刷パターンと短冊状凹凸を形成するための凹パターンとを有するパターンフィルム3を重ねて露光する。つまり、パターンフィルム3の印刷パターン形状の非露光部分3−1と凹パターン形状の非露光部分3−2と以外が露光される。このように、フィルムを用いて印刷パターンをレジスト2に露光する方法に限られず、紫外線レーザー等を用いて印刷パターンと凹パターンとをレジスト2に直接描画しても構わない。そして、パターンフィルム3を取り外し、現像する。すると、露光されていない非露光部分3−1と非露光部分3−2と以外のレジスト2が残り、レジスト2に印刷パターン形状の開口と凹パターン形状の開口とが形成される。次に、図11に示すように、基材1の印刷パターン形状の開口と凹パターン形状の開口とにそれぞれ導電体形成部4と凹凸形成部5とをニッケルストライクめっき等により形成する。つまり、導電体形成部4は印刷パターンの形状に形成され、凹凸形成部5は凹パターン形状に形成される。そして、図12に示すように、レジスト2を剥離(除去)する。ここで、波状凹凸38を図6に示す波型とする場合には、凹パターン形状は、図13に示すように波状凹凸38の凸部43と凹パターン形状の凹状部分(凹凸形成部5)とが一致するように帯状に形成される。一方、波状凹凸38を図7に示す任意の位置に凸部43と凹部44とが存在する形状とする場合には、凹パターン形状は、図14に示すように波状凹凸38の凸部43と凹パターン形状の凹状部分とが一致するようにメッシュ状に形成される。ここで、図12は、図13のC−C’断面図又は図14のD−D’断面図である。
次に、図15に示すように、基材1と導電体形成部4と凹凸形成部5との上にレジスト6(感光性樹脂,第2のレジスト)をラミネートする。次に、図16に示すように、レジスト6の上にメッシュパターン用のパターンフィルム7を重ねて露光する。ここでパターンフィルム7は、導電体形成部4上のメッシュパターンに対応する開口部分に露光部分7−1を有している。パターンフィルム7を取り外し現像すると、図17に示すように、導電体形成部4上のメッシュパターンの形状にレジスト6が硬化して残る。露光処理は上記同様に紫外線レーザー等を用いてレジスト6に直接描画しても構わない。次に、基材1と導電体形成部4と凹凸形成部5との表面に離型処理を行ってもよい。離型処理とは、例えば重クローム酸カリ等の離型液に浸すことや、離型液を塗布することである。次に、図18に示すように、レジスト6が形成された領域を除いて、基材1と導電体形成部4と凹凸形成部5とにめっき層8(金属膜)をニッケル等のめっきにより形成する。ここで、導電体形成部4と凹凸形成部5とは、図においてはめっき層8の半分程度の厚みであるが、実際には例えば10%程度の厚さである。つまり、導電体形成部4と凹凸形成部5とは、めっき層8に比べ厚みが薄い。そのため、図17に示す状態で基材1と導電体形成部4と凹凸形成部5とにめっき処理を行うと、図18に示すように表面に凹凸(波状凹凸38)ができる。
そして、図19に示すように、レジスト6を除去し、めっき層8から基材1と導電体形成部4と凹凸形成部5とを剥離する。
【0020】
実施の形態1の方法によりマスクを製造すると、めっき層8は凹凸形成部5の存在によりメッシュパターン層36の表面に凹凸(波状凹凸38)ができる。また、印刷パターン層35も同様に表面に凹凸(短冊状凹凸37)ができる。ここで、メッシュパターン層36の表面の凹凸は、図18に示すように滑らかになる。メッシュパターン層36の表面の凹凸は滑らかであるため、スキージにより印刷する際、スキージの移動がスムーズに行える。一方、印刷パターン層35の表面の凹凸は凹凸形成部5の形状になる。つまり、凹凸形成部5の形状を図18等に示すように矩形とすることで、印刷パターン層35の表面の凹凸も矩形になる。印刷パターン層35の表面の凹凸が矩形であるため、凸部はワークに密着する。そのため、印刷パターンに入ったペーストがマスクの裏側に回りこむことがない。
【0021】
実施の形態2.
まず、図20、図21に基づき実施の形態2に係る製造方法により製造されるマスクの形状について説明する。
【0022】
印刷パターンの形状は図1に示す形状であり、メッシュパターンは図20に示す形状であるとする。図20における網掛け部分は後述する補強部39である。図21は、実施の形態2に係るマスクの図20に示すE−E’断面図である。ここで、図21に示すマスクのめっき層8は、印刷パターンに対応する開口32、33部分Lは他の部分Mに比べ厚い(W1>W2)。ここで、印刷パターンに対応する開口32、33が形成された部分L以外の薄い部分Mの厚さW2は、例えば20μm程度と非常に薄いため、紗張り等により伸びてしまい印刷パターンに誤差が生じる原因となる。そこで、実施の形態2に係るマスクは、補強部39を備える。補強部39は、マスクの薄い部分Mに形成された金属等からなる層である。また、実施の形態2に係るマスクは、図21に示すように、補強部39とメッシュパターンに対応する複数の開口34が形成された部分との間に凹状の凹部が形成されている。そのため、実施の形態1と同様にペーストの流動性が高くなる。
【0023】
次に、図22から図30に基づき上記形状を有するマスクの製造方法について説明する。
【0024】
まず、図22に示すように、実施の形態1の図8から図12までに示す処理と同様に、基材1上に導電体形成部4を形成する。実施の形態1では凹凸形成部5を導電体形成部4とともに形成したが、ここでは説明の簡単のため導電体形成部4のみを形成する。しかし、これに限られず凹凸形成部5を形成するとしても構わない。凹凸形成部5を形成する場合については後述する。次に、図23に示すように、実施の形態1の図15から図17に示す処理と同様に、導電体形成部4上にメッシュパターンの形状にレジスト6を形成する。そして、図24に示すように、レジスト6が形成された領域を除いて、基材1と導電体形成部4とにめっき層8をニッケル等のめっきにより形成する。
次に、図25に示すように、めっき層8とレジスト6との上にレジスト9を形成する。次に、図26に示すように、レジスト9の上に少なくとも印刷パターン部分が露光部分10−1となるパターンフィルム10を重ねて露光する。つまり、パターンフィルム10の露光部分10−1のみが露光される。上記同様に紫外線レーザー等を用いてレジスト9に直接描画しても構わない。そして、パターンフィルム10を取り外し、現像すると図27に示すように、露光部分のレジスト9のみが硬化して残る。次に、図28に示すように、この露光部分のレジスト9が形成された領域を除いて、補強部39となるめっき層11を形成する。そして、図29に示すように、レジスト9を除去し、図30に示すように、レジスト6を除去して、めっき層8とめっき層11とから基材1を剥離する。ここで、めっき層11は上述した補強部39となる。
【0025】
実施の形態2の方法によりマスクを製造すると、印刷パターンに対応する開口32、33が形成された部分以外の部分についても所定の厚みを持たせることが可能である。したがって、紗張り等により伸びてしまい印刷パターンに誤差が生じることがない。また、補強部39とメッシュパターンに対応する複数の開口34が形成された部分との間に凹状の凹部が形成されているため、実施の形態1と同様にペーストの流動性が高くなる。
【0026】
ここで、実施の形態1で説明した凹凸形成部5を形成することによりメッシュパターン層36の表面に凹凸(波状凹凸38)を形成する場合には、各波状凹凸38のそれぞれの凹部に補強部39を形成するようにすることで上記同様の効果を得ることが可能である。
【0027】
上記説明において、補強部39は、図21に示すマスクの薄い部分Mに一様に形成した。しかし、これに限らず、例えば、補強部39を所定のパターンに形成しても構わない。つまり、補強部39を、複数の丸形、三角形、四角形、六角形、多角形等からなるパターンに形成しても構わない。すなわち、マスクを上から(図20と同様の方向から)見た場合、複数の丸形、三角形、四角形、六角形、多角形等に補強部39が形成されているとしても構わない。このように補強部39を形成することにより、各補強部39の間に凹部が形成される。凹部の存在によりペーストの流動性が向上する。
【0028】
以上の実施の形態において、レジスト2、5、8はネガ型レジストであるとして説明した。しかし、これに限られず、レジスト2、5、8はポジ型レジストであるとしても構わない。但し、レジスト2、5、8がポジ型レジストである場合、各パターンフィルムの露光部分と非露光部分とを入れ替える必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】印刷パターンの形状を示す図。
【図2】実施の形態1に係るマスクのメッシュパターンを示す図。
【図3】図2に示すA−A’断面図。
【図4】マスク31がスクリーン印刷機に設置された状態を示す図。
【図5】図4をY方向から見た図。
【図6】波状凹凸38の形状の一例を示す図。
【図7】波状凹凸38の形状の一例を示す図。
【図8】基材1を示す図。
【図9】基材1の上にレジスト2をラミネートした状態を示す図。
【図10】レジスト2の上にパターンフィルム3を乗せ露光する状態を示す図。
【図11】基材1のレジスト2に形成された開口に導電体形成部4と凹凸形成部5とが形成された状態を示す図。
【図12】導電体形成部4と凹凸形成部5とを形成後、レジスト2を除去した状態を示す図。
【図13】凹パターン形状の一例を示す図。
【図14】凹パターン形状の一例を示す図。
【図15】導電体形成部4と凹凸形成部5とを形成後、レジスト6をラミネートした状態を示す図。
【図16】レジスト6の上にパターンフィルム7を乗せて露光する状態を示す図。
【図17】メッシュパターンに対応する開口となる位置にレジスト6が形成された状態を示す図。
【図18】基材1と導電体形成部4と凹凸形成部5との上にめっき層8を形成した状態を示す図。
【図19】レジスト6を除去し、めっき層8から基材1と導電体形成部4と凹凸形成部5とを剥離した状態を示す図。
【図20】実施の形態2に係るマスクのメッシュパターンを示す図。
【図21】図20に示すE−E’断面図。
【図22】基材1上に導電体形成部4を形成した状態を示した図。
【図23】メッシュパターンに対応する開口となる位置にレジスト6が形成された状態を示す図。
【図24】基材1と導電体形成部4との上にめっき層8を形成した状態を示す図。
【図25】めっき層8にレジスト9をラミネートした状態を示す図。
【図26】レジスト9にパターンフィルム10を乗せて露光する状態を示す図。
【図27】露光、現像し、露光された部分のレジスト9が除かれた状態を示す図。
【図28】レジスト9が形成された領域を除いて、補強部39となるめっき層11を形成した状態を示す図。
【図29】レジスト9を除去した状態を示す図。
【図30】レジスト6を除去し、めっき層8とめっき層11とから基材1を剥離した状態を示す図。
【符号の説明】
【0030】
1 基材、2,6,9 レジスト、3,7,10 パターンフィルム、4 導電体形成部、5 凹凸形成部、8,11 めっき層、3−1,3−2 非露光部分、7−1,10−1 露光部分、31 マスク、32,33 印刷パターンに対応する開口、34 メッシュパターンに対応する複数の開口、35 印刷パターン層、36 メッシュパターン層、37 短冊状凹凸、38 波状凹凸、39 補強部、40 ワーク、41 スキージ、42 ペースト、43 凸部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷パターンに対応する開口を有する印刷パターン層と、
上記印刷パターンに対応する開口と連結しメッシュパターンに対応する複数の開口を有するとともに、表面に凹凸を有するメッシュパターン層とを備える
ことを特徴とするマスク。
【請求項2】
上記メッシュパターン層が有する凹凸は、上記印刷パターンに対応する開口が形成された部分以外の印刷パターン層に対応するメッシュパターン層に形成された
ことを特徴とする請求項1記載のマスク。
【請求項3】
上記印刷パターン層は、表面に凹凸を有する
ことを特徴とする請求項1記載のマスク。
【請求項4】
印刷パターンに対応する開口を有するとともに、表面に凹状に形成された凹部を有する印刷パターン層と、
上記印刷パターンに対応する開口と連結しメッシュパターンに対応する複数の開口を有するメッシュパターン層とを備える
ことを特徴とするマスク。
【請求項5】
基材に第1のレジストを形成するステップと、
上記基材に形成した第1のレジストに印刷パターン形状の開口を形成するステップと、
上記基材の上記開口部分に導電体形成部をめっきにより形成するステップと、
上記第1のレジストを除去するステップと、
上記導電体形成部上のメッシュパターンに対応する開口となる位置に第2のレジストを形成するステップと、
上記第2のレジストが形成された領域を除いて、上記基材と上記導電体形成部とに金属膜をめっきにより形成するステップと、
上記第2のレジストを除去するステップと、
上記金属膜から上記導電体形成部と上記基材とを剥離するステップと
を備えることを特徴とするマスクの製造方法。
【請求項6】
上記開口を形成するステップでは、上記基材に形成した第1のレジストに印刷パターン形状の開口を形成するとともに、所定の凹パターンの開口を形成し、
上記導電体形成部をめっきにより形成するステップでは、上記基材の上記印刷パターン形状の開口部分に導電体形成部をめっきにより形成するとともに、上記基材の上記所定の凹パターンの開口部分に凹凸形成部をめっきにより形成し、
上記金属膜をめっきにより形成するステップでは、上記第2のレジストが形成された領域を除いて、上記基材と上記導電体形成部と上記凹凸形成部とに金属膜をめっきにより形成し、
上記導電体形成部と上記基材とを剥離するステップでは、上記金属膜から上記導電体形成部と上記凹凸形成部と上記基材とを剥離する
ことを特徴とする請求項5記載のマスクの製造方法。
【請求項7】
請求項5記載の製造方法により製造されたマスク。
【請求項8】
基材に印刷パターンに対応する開口となる導電体形成部と所定の凹パターンを形成するための凹凸形成部とをめっきにより形成するステップと、
上記導電体形成部上にメッシュパターンに対応する開口を有し、かつ上記基材と上記凹凸形成部とにより表面に所定の凹凸パターンを有する金属膜をめっきにより形成するステップと、
上記金属膜から上記導電体形成部と上記凹凸形成部と上記基材とを剥離するステップと
を備えることを特徴とするマスクの製造方法。
【請求項9】
請求項8記載の製造方法により製造されたマスク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2008−200958(P2008−200958A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−38624(P2007−38624)
【出願日】平成19年2月19日(2007.2.19)
【出願人】(300071823)株式会社ボンマーク (54)
【Fターム(参考)】