説明

マストガタつき防止装置

【課題】 さく岩機を搭載するマストと、マストを前進後退可能に支持するガイドマウンチングとの間でガタつきが発生することの防止。
【解決手段】 さく岩機を前進後退可能に支持するマスト9と、マスト9を前進後退可能に支持するガイドマウンチング13と、を固定するマストクランプ21a、21bによってマストガタつき防止装置を構成し、さく岩機による穿孔作業中はマストクランプ21a、21bによってマスト9とガイドマウンチング13とを固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、岩盤等を穿孔するさく孔機において、さく岩機を搭載するマストと、マストを前進後退可能に支持するガイドマウンチングとの間でガタつきが発生することを防止するマストガタつき防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、岩盤等を穿孔するさく孔機は、自走式の台車、台車のブームの先端に設けられたマスト機構、マスト機構のマスト上で前進後退するさく岩機を有している(特許文献1参照)。
図7にかかるさく孔機の一例を示す。さく孔機1は自走式の台車3を有し、台車3にブーム5が回動、俯仰可能に枢支されており、ブーム5の先端にマスト機構7が取り付けられている。マスト機構7はガイドマウンチング13、マスト9及びガイドスライドシリンダ17を有する。ガイドマウンチング13がブーム5の先端に軸支されている。ガイドスライドシリンダ17は、その一端がマスト9側に取り付けられ、他端がガイドマウンチング13側に取り付けられている。ガイドスライドシリンダ17が伸縮すると、マスト9がガイドマウンチング13のガイドプレート19によって案内され、ガイドマウンチング13上をスライドしつつ前進後退する構成となっている。
【0003】
マスト9は送り機構を有し、この送り機構によってさく岩機14がマスト9上を前進後退する構成となっている。マスト9の前端にはフードパッド57が設けられている。
さく孔機1によって岩盤を穿孔する際は、まず、マスト機構7の傾斜角度を定める。マスト機構7の傾斜角度を定めたら、ガイドスライドシリンダ17を縮小してマスト9を前進させ、フードパッド57を穿孔位置の岩盤に押し当て、マスト9を穿孔位置に固定する。マスト9を穿孔位置に固定したら、送り機構によってさく岩機14をマスト9上で前進させ、穿孔位置に穿孔する。
【0004】
マスト機構7の傾斜角度が定まってから、マスト9がガイドマウンチング13上を前進後退するので、穿孔位置が傾斜地にある場合であっても、穿孔位置にマスト9の前端を押し当てることが容易である。しかし、穿孔位置が軟弱地にある場合、軟弱地にフードパッド57を押し当てても、マスト9をしっかりと穿孔位置に固定できない。
【0005】
そこで、図8に示すガイドマウンチング13が用いられている。このガイドマウンチング13の前端にはスタビライザ15が形成されている。スタビライザ15は湾曲した細長い爪状をなし、スタビライザ15の先端が台車3側を向いている。台車3のフレーム4にガイドクランプ25が設置されており、ガイドクランプ25が有する一対のクランプワークの間にスタビライザ15が位置している。ガイドマウンチング13の傾斜角度が変化すると、スタビライザ15がクランプワークの間を動き、ガイドクランプ25がクランプワークの間にスタビライザ15を把持し固定すると、ガイドマウンチング13の傾斜角度が固定される構成となっている。
【0006】
ガイドマウンチング13の傾斜角度はマスト機構7の傾斜角度であり、マスト機構7の傾斜角度が変化すると、スタビライザ15がガイドクランプ25のクランプワーク間を動く。マスト機構7の傾斜角度が所定の角度となったら、ガイドクランプ25によってスタビライザ15を把持し固定し、マスト機構7の傾斜角度を固定する。マスト機構7の傾斜角度を固定したら、ガイドスライドシリンダ17を縮小してマスト9を前進させ、マスト9の前端を穿孔位置まで移動させる。そして、さく岩機14によって穿孔位置に穿孔する。
【0007】
軟弱地に穿孔位置があっても、スタビライザ15とガイドクランプ25によってマスト機構7の傾斜角度を固定してから、マスト9を前進させれば、マスト9を穿孔位置にしっかりと固定できる。
【特許文献1】特開平8−326463号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記したさく孔機1のマスト機構7において、マスト9がガイドマウンチング13上をスライドして前進後退するためには、隙間がマスト9とガイドマウンチング13との間に必要である。しかし、この隙間によってマスト9とガイドマウンチング13との間でガタつきが発生する。特に、さく岩機14が穿孔している間、さく岩機14からマスト機構7に振動が伝わり、マスト9とガイドマウンチング13との間で大きなガタつきが発生する。かかるガタつきは、マスト9とガイドマウンチング13の損傷の原因となり、マスト9の安定性をも阻害する。
本発明は、上記問題を解決するものであり、その目的とするところは、さく岩機を搭載するマストと、マストを前進後退可能に支持するガイドマウンチングとの間でガタつきが発生することを防止可能なマストガタつき防止装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、その課題を解決するために以下のような構成をとる。請求項1の発明に係るマストガタつき防止装置は、さく岩機を前進後退可能に支持するマストと、マストを前進後退可能に支持するガイドマウンチングと、を固定するマストクランプを有する。
マストをガイドマウンチング上で前進後退させ、マスト9の前端を穿孔位置まで移動させた後、マストクランプによってマストとガイドマウンチングとを固定する。マストとガイドマウンチングとを固定すると、穿孔中に振動が伝わっても、マストとガイドマウンチングとの間でガタつきが発生しない。マストをガイドマウンチング上で前進後退させる場合は、マストクランプを操作してマストをガイドマウンチングとの固定から解放すればよい。
【0010】
請求項2の発明に係るマストガタつき防止装置は、請求項1記載のマストガタつき防止装置であって、ガイドマウンチングの傾斜角度を固定するガイドクランプと、マストクランプ及びガイドクランプを同時に制御する油圧回路と、を有する。
穿孔位置が軟弱地であるか否かを問わず、ガイドクランプによってガイドマウンチングの傾斜角度が固定されるので、ガイドマウンチングの傾斜角度の固定が容易である。ガイドマウンチングの傾斜角度が固定されれば、マストの傾斜角度も固定されるので、マストを前進させて、マストを穿孔位置にしっかりと固定できる。
油圧回路がマストクランプとガイドクランプを同時に制御し、両方の油圧クランプを同時に作動させることができるので、作業効率が高まる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るマストガタつき防止装置は、さく岩機を搭載するマストと、マストを前進後退可能に支持するガイドマウンチングとの間でガタつきが発生することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明を実施するための最良の形態を図1〜図6を参照しつつ説明する。
図1に示すさく孔機1は自走式の台車3を有し、台車3にブーム5が回動、俯仰可能に枢支されており、ブーム5の先端にマスト機構7が取り付けられている。図2に示すように、マスト機構7はガイドマウンチング13、マスト9及びガイドスライドシリンダ17を有する。ガイドマウンチング13がブーム5の先端に軸支されている。ガイドスライドシリンダ17は、その一端がマスト9側に取り付けられ、他端がガイドマウンチング13側に取り付けられている。ガイドスライドシリンダ17が伸縮すると、マスト9がガイドマウンチング13のガイドプレート19によって案内されて、ガイドマウンチング13上をスライドしつつ前進後退する構成となっている。また、マスト9は送り機構を有し、この送り機構によってさく岩機14がマスト9上を前進後退する構成となっている。
ガイドマウンチング13はマストクランプ21a、21bを有する。マストクランプ21a、21bはマストガタつき防止装置の一部を構成している。マストクランプ21aがガイドマウンチング13の後部分に配置され、マストクランプ21bがガイドマウンチング13の前部分に配置されている。
【0013】
図3(i)及び(ii)に示すように、マストクランプ21aは油圧シリンダ29と一対のクランプアーム23を有する。クランプアーム23は油圧シリンダ29によって作動し、油圧シリンダ29が伸長すると、各クランプアーム23の先端がマスト9のトラス11を押圧する構成となっている(図3(ii)を参照)。同様に、マストクランプ21bも油圧シリンダ29と油圧シリンダ29によって作動する一対のクランプアーム23を有する。マストクランプ21a、21bの油圧シリンダ29がそれぞれ伸長すると、各クランプアーム23の先端がマスト9のトラス11を押圧し、マスト9とガイドマウンチング13とが固定される構成となっている。
【0014】
図1及び図2に示すように、ガイドマウンチング13の前端にスタビライザ15が形成されている。スタビライザ15は湾曲した細長い爪状をなし、スタビライザ15の先端が台車3側を向いている。また、図1及び図4に示すように、台車3のフレーム4にはガイドクランプ25が設置されており、ガイドクランプ25がマストガタつき防止装置の一部を構成している。ガイドクランプ25は、油圧シリンダ30と、油圧シリンダ30によって開閉する一対のクランプワーク27とを有する。スタビライザ15がクランプワーク27の間に位置している。ガイドマウンチング13の傾斜角度が変化すると、スタビライザ15がクランプワーク27の間を動き、ガイドクランプ25がクランプワーク27の間にスタビライザ15を把持し固定すると、ガイドマウンチング13の傾斜角度が固定される構成となっている。
【0015】
マストクランプ21a、21bの各油圧シリンダ29及びガイドクランプ25の油圧シリンダ30は、図5に示す油圧回路35に接続されている。油圧回路35はマストガタつき防止装置の一部を構成している。
油圧回路35は、伸長側油路37、縮小側油路41、切換弁45、ダブルオペレートチェック弁47及びアキュムレータ51を有する。
【0016】
伸長側油路37の一端が、切換弁45及びダブルオペレートチェック弁47を介して作動油ポンプ53及び作動油タンク55に接続されている。伸長側油路37の他端が、3本の伸長側分岐油路39に分岐しており、各伸長側分岐油路39が油圧シリンダ29、30の各伸長側油室31にそれぞれ接続されている。同様に、縮小側油路41の一端が、切換弁45及びダブルオペレートチェック弁47を介して作動油ポンプ53及び作動油タンク55に接続されている。縮小側油路41の他端が、3本の縮小側分岐油路43に分岐しており、各縮小側分岐油路43が油圧シリンダ29、30の各縮小側油室33にそれぞれ接続されている。
【0017】
切換弁45は、中立位置、固定位置及び解放位置の3位置を有する。切換弁45が中立位置をとると、伸長側油路37及び縮小側油路41が作動油タンク55に連通し、作動油ポンプ53が伸長側油路37及び縮小側油路41から切り離され、作動油ポンプ53から伸長側油路37又は縮小側油路41への作動油の吐出が停止し、作動油ポンプ53から吐出される作動油がリリーフ弁(図示せず)を介して作動油タンク55に流れる構成となっている。切換弁45が固定位置をとると、伸長側油路37が作動油ポンプ53に連通し、縮小側油路41が作動油タンク55に連通する構成となっている。切換弁45が解放位置をとると、伸長側油路37が作動油タンク55に連通し、縮小側油路41が作動油ポンプ53に連通する構成となっている。
【0018】
ダブルオペレートチェック弁47はパイロットチェック弁49a、49bを有する。パイロットチェック弁49aが伸長側油路37に設置され、パイロットチェック弁49bが縮小側油路41に設置されている。パイロットチェック弁49a、49bの向きは作動油を切換弁45から油圧シリンダ29、30へ流す向きである。パイロットチェック弁49aは、パイロットチェック弁49bと切換弁45との間の縮小側油路41の圧力をパイロット圧としており、パイロットチェック弁49bは、パイロットチェック弁49aと切換弁45との間の縮小側油路41の圧力をパイロット圧としている。作動油が作動油ポンプ53から伸長側油路37又は縮小側油路41に吐出されると、パイロットチェック弁49a、49bが開き、伸長側油路37及び縮小側油路41が連通し、ダブルオペレートチェック弁47が開いたこととなる構成となっている。作動油が作動油ポンプ53から伸長側油路37又は縮小側油路41に吐出されなければ、パイロットチェック弁49a、49bが閉じ、伸長側油路37及び縮小側油路41が閉止し、ダブルオペレートチェック弁47が閉じたこととなる構成となっている。
【0019】
アキュムレータ51が伸長側分岐油路39に設置されている。作動油が作動油ポンプ53から伸長側油路37に吐出され、ダブルオペレートチェック弁47が開くと、アキュムレータ51が作動油を伸長側分岐油路39から吸入する構成となっている。また、作動油ポンプ53から伸長側油路37への作動油の吐出が停止し、ダブルオペレートチェック弁47が閉じると、アキュムレータ51から高圧の作動油が伸長側分岐油路39に排出される構成となっている。
【0020】
次に、作用について説明する。
まず、台車3によってさく孔機1を穿孔位置近傍まで移動させる。そして、切換弁45を解放位置に切り替え、作動油ポンプ53から縮小側油路41に作動油を吐出する。ダブルオペレートチェック弁47が開き、伸長側油路37及び縮小側油路41が連通し、油圧シリンダ29、30の各縮小側油室33に作動油が供給され、油圧シリンダ29、30がそれぞれ縮小する。
【0021】
油圧シリンダ29が縮小すると、マストクランプ21a、21bの各クランプアーム23の先端がマスト9のトラス11から離れ、マスト9がガイドマウンチング13との固定から解放され、マスト9がガイドマウンチング13上をスライドして前進後退可能となる。油圧シリンダ30が縮小すると、スタビライザ15がガイドクランプ25による固定から解放され、ガイドマウンチング13の傾斜角度を調整可能となる。
【0022】
次いで、切換弁45を中立位置に切り替え、作動油ポンプ53から吐出される作動油を作動油タンク55に流す。作動油ポンプ53から縮小側油路41への作動油の吐出が停止し、ダブルオペレートチェック弁47が閉じて、伸長側油路37及び縮小側油路41が閉止する。油圧シリンダ29a、29b、29cは縮小したままである。そして、ガイドマウンチング13の傾斜角度を所定の角度に調整する。ガイドマウンチング13とともにガイドマウンチング13上のマスト9も同じ傾斜角度となる。ガイドマウンチング13の傾斜角度を調整したら、ガイドスライドシリンダ17を伸縮して、マスト9をガイドマウンチング13上で前進させ、マスト9の先端を穿孔位置にあわせる。
【0023】
ガイドマウンチング13の傾斜角度を調整し、マスト9の先端を穿孔位置にあわせたら、切換弁45を固定位置に切り替え、作動油ポンプ53から伸長側油路37に作動油を吐出する。ダブルオペレートチェック弁47が開き、伸長側油路37及び縮小側油路41が連通し、油圧シリンダ29、30の各伸長側油室31に作動油が供給され、油圧シリンダ29、30がそれぞれ伸長する。同時に、アキュムレータ51が伸長側分岐油路39から高圧の作動油を吸入する。
【0024】
油圧シリンダ29が伸長すると、マストクランプ21a、21bの各クランプアーム23の先端がそれぞれマスト9のトラス11を押圧し、マスト9がガイドマウンチング13に固定される。マスト9がガイドマウンチング13に固定されると、マスト9とガイドマウンチング13との間でガタつきがなくなる。
また、油圧シリンダ30が伸長すると、ガイドクランプ25がクランプワーク27の間にスタビライザ15を把持し固定し、ガイドマウンチング13及びマスト9の傾斜角度が固定される。この傾斜角度はガイドクランプ25によって固定されるので、穿孔位置が傾斜地や軟弱地であるかにかかわらず、ガイドマウンチング13及びマスト9の傾斜角度を容易に固定できる。
【0025】
マストクランプ21a、21bによってマスト9とガイドマウンチング13とを固定し、ガイドクランプ25によってガイドマウンチング13及びマスト9の傾斜角度を固定したら、切換弁45を中立位置に切り替え、作動油ポンプ53から吐出される作動油を作動油タンク55に流す。作動油ポンプ53から伸長側油路37への作動油の吐出が停止し、ダブルオペレートチェック弁47が閉じて、伸長側油路37及び縮小側油路41が閉止し、アキュムレータ51から高圧の作動油が伸長側分岐油路39に排出される。各伸長側分岐油路39は互いに連通しているので、全ての伸長側分岐油路39は、アキュムレータ51から排出される作動油によって高圧に維持され、油圧シリンダ29、30はそれぞれ伸長したままとなる。したがって、切換弁45を中立位置に切り替えた後も、マスト9とガイドマウンチング13との固定は維持され、ガイドマウンチング13及びマスト9の傾斜角度の固定も維持される。
【0026】
マスト9とガイドマウンチング13とを固定し、ガイドマウンチング13及びマスト9の傾斜角度を固定したら、さく岩機14によって穿孔する。穿孔作業中、マスト9とガイドマウンチング13とは固定されているので、マスト9及びガイドマウンチング13にさく岩機14から振動が伝わっても、マスト9とガイドマウンチング13との間でガタつきが発生しない。
【0027】
さく岩機14による穿孔を終えたら、切換弁45を解放位置に切り替え、作動油ポンプ53から縮小側油路41に作動油を吐出する。ダブルオペレートチェック弁47が開き、伸長側油路37及び縮小側油路41が連通し、油圧シリンダ29a、29b、29cの各縮小側油室33a、33b、33cに作動油が供給され、油圧シリンダ29a、29b、29cが縮小する。油圧シリンダ29a、29bが縮小すると、マスト9がガイドマウンチング13との固定から解放され、マスト9がガイドマウンチング13上をスライドして前進後退可能となる。油圧シリンダ30が縮小すると、スタビライザ15がガイドクランプ25による固定から解放され、ガイドマウンチング13の傾斜角度を調整可能となる。
【0028】
そして、次の穿孔位置に応じて、ガイドマウンチング13の傾斜角度を調整し、マスト9の先端を移動する。
さく孔機1が以上のようなマストガタつき防止装置を備えているので、さく岩機14によって穿孔している間もマスト9とガイドマウンチング13との間でガタつきが発生しない。また、油圧回路35によってマストクランプ21とガイドクランプ25を同時に制御できるので、作業効率が高まる。
【0029】
なお、本実施の形態では、マスト9の先端にスタビライザ15を形成し、スタビライザ15をガイドクランプ25によって固定し、マスト9の傾斜角度を固定しているが、図6の変形例に示すように、マスト9の先端にフードパッド57を形成し、フードパッド57を穿孔位置に押し付けてマスト9の傾斜角度を固定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係るマストガタつき防止装置を備えるさく孔機の側面図である。
【図2】マスト機構の側面図である。
【図3】マストクランプの説明図であり、(i)はマストがガイドマウンチングとの固定から解放された状態の説明図であり、(ii)はマストとガイドマウンチングとが固定された状態の説明図である。
【図4】ガイドクランプの正面図である。
【図5】油圧回路の構成図である。
【図6】変形例に係るさく孔機の側面図である。
【図7】従来あるさく孔機の側面図である。
【図8】従来あるスタビライザの側面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 さく孔機
3 台車
4 台車のフレーム
5 ブーム
7 マスト機構
9 マスト
11 マストのトラス
13 ガイドマウンチング
14 さく岩機
15 スタビライザ
17 ガイドスライドシリンダ
19 ガイドプレート
21a、21b マストクランプ
23a、23b クランプアーム
25 ガイドクランプ
27 クランプワーク
29、30 油圧シリンダ
31 伸長側油室
33 縮小側油室
35 油圧回路
37 伸長側油路
39 伸長側分岐油路
41 縮小側油路
43 縮小側分岐油路
45 切換弁
47 ダブルオペレートチェック弁
49a、49b パイロットチェック弁
51 アキュムレータ
53 作動油ポンプ
55 作動油タンク
57 フードパッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
さく岩機を前進後退可能に支持するマストと、マストを前進後退可能に支持するガイドマウンチングと、を固定するマストクランプを有することを特徴とするマストガタつき防止装置。
【請求項2】
ガイドマウンチングの傾斜角度を固定するガイドクランプと、マストクランプ及びガイドクランプを同時に制御する油圧回路と、を有することを特徴とする請求項1記載のマストガタつき防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−239195(P2007−239195A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−59286(P2006−59286)
【出願日】平成18年3月6日(2006.3.6)
【出願人】(594149398)古河ロックドリル株式会社 (50)
【Fターム(参考)】