説明

マダイ由来マイクロサテライトDNA及びそれらを用いた個体識別法

【課題】 マイクロサテライトDNAによって、マダイの親子や個体を簡便かつ確実に識別する方法を提供する。
【解決手段】 特定の塩基配列を含むDNA、特に特定塩基配列で示されるDNA、さらにマダイ由来のもの。該塩基配列において1以上の塩基が置換、欠失、挿入若しくは付加されたDNA、また該DNAと比較的温和な条件下でハイブリダイズするDNA、あるいは少なくとも80%の相同性を有するDNA。マイクロサテライトDNAの長さを調べることを特徴とするマダイの個体あるいは親子を識別する方法、詳しくは該DNAを増幅し得るオリゴヌクレオチドプライマーを用い、マダイのゲノムDNAを鋳型として増幅反応を行うことを特徴とする該方法、特に該方法のオリゴヌクレオチドプライマーが特定塩基配列のプライマーである方法及びそれらのプライマー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マダイの新規マイクロサテライトDNA、及びそれらを用いたマダイの親子、あるいは個体等の識別方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マイクロサテライトDNAマーカーは、高い度合いで個体の識別を行うことが可能で有る。ヒトの場合、マイクロサテライトDNAを用いた識別により、法律に関する医学に絶大な影響を与えてきた。植物分野においては、イネ科の細胞質雄性不稔回復遺伝子近傍に位置するDNAマーカー及び診断法(特許文献1参照)、あるいはナシ類植物由来のマイクロサテライトDNA及びそれを用いた識別方法(特許文献2参照)等が既に出願されている。また、マダイについても、マイクロサテライトDNAの多型を用いた親子及び個体の識別方法について記載がある。(非特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平9−313187号公報
【特許文献2】特開2002−34597号公報
【非特許文献1】次世代の水産バイオテクノロジー、成山堂書店、2000年
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは鋭意探索の結果、マダイから新規なマイクロサテライトDNAを取得することに成功し、本発明に至った。従って本発明は、マダイの個体の識別、親子の識別、有用形質の選抜、及び有用遺伝子の単離等を行うために有効なDNAマーカーとなるマイクロサテライトDNAの提供、さらに該マイクロサテライトDNAを増幅するオリゴヌクレオチドプライマーの提供、これらを用いたマダイの個体識別法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、配列表配列番号1〜12に記載の塩基配列を含むDNA、特に配列表配列番号1〜12に記載の塩基配列で示されるDNAであり、さらにマダイ由来のものに関する。又、配列表配列番号1〜12に記載の塩基配列において、1以上の塩基が置換、欠失、挿入若しくは付加されたDNA、また該DNAと比較的温和な条件下でハイブリダイズするDNA、あるいは該DNAと少なくとも80%の相同性を有するDNAに関するものである。これらのDNAは、マダイの個体あるいは親子識別マーカーとして有用である。又、マイクロサテライトDNAの長さを調べることを特徴とする、マイクロサテライトDNAによるマダイの個体あるいは親子を識別する方法に関し、該DNAを増幅し得るオリゴヌクレオチドプライマーを用い、マダイのゲノムDNAを鋳型として増幅反応を行うことを特徴とする方法であり、特にオリゴヌクレオチドプライマーが配列表配列番号13〜36に記載されるプライマーである方法に関する。又、該DNAを増幅し得るオリゴヌクレオチドプライマー、特に配列表配列番号13〜36で表されるオリゴヌクレオチドプライマーに関する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によりマダイのマイクロサテライトDNAマーカー、それを増幅するオリゴヌクレオチドプライマー、及びそれらを用いたマダイの個体識別及び親子識別方法が提供される。本発明のマイクロサテライトDNAマーカーを利用することにより、マダイの個体識別及び親子識別を簡便に、しかも精度良く行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は配列番号1〜12で示される塩基配列を含むマイクロサテライトDNAに関し、これらはマダイから得ることが出来る。これらのマイクロサテライトDNAは、個体の識別、親子の識別、有用形質の選抜、及び有用遺伝子の単離を行うためのDNAマーカーとして利用できる。
本発明においてマイクロサテライトDNAとは、1種類以上の塩基が4回以上反復した塩基配列を含むDNAのことである。1種類以上の塩基が4回以上反復した塩基配列としては、例えば、(A)n、(T)n、(G)n、(C)n、(AG)n、(AC)n、(TG)n、(TC)n、(GC)n、(TA)n(但しnは4以上)などを挙げることが出来る。マイクロサテライトDNAは、これら反復した塩基配列が1種類含まれている場合、及び複数種類含まれている場合のどちらでも良い。さらに本発明では、配列番号1〜12に示される本発明マイクロサテライトDNAの塩基配列の1以上の塩基が置換、欠失、挿入若しくは付加されたDNA、また該DNAと比較的温和な条件下でハイブリダイズするDNA、あるいは該DNAと少なくとも80%の相同性を有するDNA等、マダイの親子識別あるいは個体識別等本発明の同等の効果を有する、又は本発明の目的を達するDNAを含む。塩基配列の相同性は、数学的アルゴリズムによる算出等常法に従い行うことができる。
配列番号1〜12で示されるマイクロサテライトDNAは、マダイから取得される新規マイクロサテライトDNAである。これらのマイクロサテライトDNAは、マダイから得られるゲノムDNAを鋳型とし、配列番号1〜12の反復配列の両側に存在する塩基配列の一部をプライマーとして用いたPCRで増幅を行うことが出来る。この時、増幅の対象となる塩基配列(マイクロサテライトDNA)は、配列番号1〜12に示される塩基配列の1以上のDNAである。
配列番号1〜12のマイクロサテライトDNAを増幅可能なプライマーとしては、該DNAを増幅できるよう設計されたものであれば特に限定されないが、具体的には配列番号13〜36に示されるオリゴヌクレオチド等を挙げることが出来る。これらは通常、増幅対象とする塩基配列1つに対し、5'側及び3'側の2つのプライマーを用いるが、それ以上を用いて行っても良い。なお、プライマーとして利用できるオリゴヌクレオチド、例えばβ−シアノエチルホスホアミダイド法やチオホスファイト法を用いるオリゴヌクレオチドは、自動DNA合成装置によって容易に得ることが出来る。
上記プライマーを用いて、PCR法によりマダイのゲノムDNAを増幅し、増幅ゲノムDNAの視覚検出を行うことにより、マダイの個体の識別、親子の識別、有用形質の選抜、あるいは有用遺伝子の単離等を行うことができる。PCR(酵素連鎖反応)法とは、変成工程、プライマーのアニーリング工程及びDNAポリメラ−ゼによる伸長工程からなるDNA複製サイクルを繰り返して行う反応を利用して特定のDNAを増幅させる方法であり、これは当業者に公知の方法(例えば、「実験医学別冊 ここまでできるPCR最新活用マニュアル」、羊土社、2003年)に従って行うことが出来る。
本発明に用いられるゲノムDNAは、常法に従って得ることができる(例えば、「魚類のDNA」、恒星社厚生閣、1997年)。本発明に用いられるPCRは、当業者に公知の方法であり適宜設定することが可能なため、その条件・方法等は特に限定されない。
増幅ゲノムDNAの視覚検出法としては、例えば、蛍光DNAシークエンサーにおいてレーザー光照射により発生した蛍光をCCDカメラで検出する方法等を挙げることが出来る。これらの方法により、各マイクロサテライトDNAの長さから示される遺伝子型から個体の識別、あるいは親子の識別が可能となる。
【0008】
以下の実施例をもって本発明を詳細に述べるが、これらは例示したのみであり、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
【実施例1】
【0009】
本発明マイクロサテライトDNAの取得
ゲノムライブラリーの作製には日本水産(株)大分海洋研究センターで飼育したマダイを用いた。マダイ脾臓からゲノムDNAをDNeasy Tissue Kit(キアゲン社製)を用いて抽出した。得られたゲノムDNAを制限酵素Sau3AI(宝酒造社製)を用いて37℃で一晩酵素消化した後にpBluescript(ストラタジーン社製)に連結した。
上記のプラスミドベクターを用いて宿主大腸菌JM109(宝酒造社製)を形質転換し、アンピシリン含有培地に塗布した。得られた形質転換体をメンブレンフィルターHybond−N+(アマシャムバイオサイエンス社製)に転写後、メンブレンフィルターを変性溶液(0.5M NaOH、1.5M NaCl)を含む濾紙上に置き、形質転換体に含まれるプラスミドDNAをメンブレンフィルターに吸着させた。次いで、メンブレンフィルターを中和溶液(1M Tris−HCl pH7.5)を含む濾紙上で中和した。メンブレンフィルターを2×SSCで洗浄した後に120℃、15分間の乾熱を行うことでプラスミドDNAをメンブレンフィルター上に固定した。
メンブレンフィルターをハイブリダイゼーションバッファー(6×SSC、5×デンハルト溶液)中で37℃、2時間のプレハイブリダイゼーションを行った後に5‘末端をDIG標識した(CA)×10オリゴヌクレオチドDNAプローブを加え37℃、一晩ハイブリダイゼーションを行った。4℃に冷却した6×SSCでメンブレンフィルターを洗浄した後に、塩化テトラメチルアンモニウム溶液(3M 塩化テトラメチルアンモニウム、50mM Tris−HCl pH8.0、2mM EDTA、0.1% SDS)で55℃、20分間の洗浄を2度行い過剰なオリゴヌクレオチドDNAプローブを除いた。
メンブレンフィルターをBlocking Reagent(Roche社製)で室温、30分間のブロッキングした後に、150mU/mLのAnti−DIG−AP conjugate(Roche社製)を含むBlocking Reagentに移し、室温、30分間、抗原抗体反応を行った。メンブレンフィルターをTBST(10mM Tris−HCl pH7.5、150mM NaCl)で15分の洗浄を2度行い、未反応抗体を除去した後にNBT/BCIP Stock Solution(Roche社製)を含む発色溶液(100mM Tris−HCl pH9.5、150mM NaCl、50mM MgCl2)中で発色させ陽性クローンの検出を行った。
陽性クローンからのプラスミドDNAの抽出はQIAprep Spin Miniprep Kit(キアゲン社製)を用いて行い、BigDye Terminater v3.1 Cycle Sequencing Kit(アプライドバイオシステムズ社製)を用いてサイクルシークエンス反応を行い、次いで反応産物を3100−Avant(アプライドバイオシステムズ社製)に供し、塩基配列の決定を行った。 得られた塩基配列からマイクロサテライトを含むクローンを選択した。得られた塩基配列を、配列番号1〜12に示す。
【実施例2】
【0010】
プライマーの設計及び対立遺伝子の遺伝の確認
実施例1で得られた塩基配列(配列番号1〜12)をもとに、Primer3ソフトウエア(http://frodo.wi.mit.edu/cgi-bin/primer3/primer3_www.cgi)を用いてマイクロサテライトを増幅させるプライマーを設計した。設計したプライマーの配列を配列表配列番号13〜36に示す。この設計したプライマーを用いて、マダイのゲノムDNAを鋳型にしたPCRを行ってマイクロサテライトを増幅し、マダイ親子間での対立遺伝子の遺伝を確認した。すなわち、配列番号1〜12のマイクロサテライトの増幅はそれぞれ、配列番号13及び配列番号14の組み合わせ(配列番号1)、配列番号15及び配列番号16の組み合わせ(配列番号2)、配列番号17及び配列番号18の組み合わせ(配列番号3)、配列番号19及び配列番号20の組み合わせ(配列番号4)、配列番号21及び配列番号22の組み合わせ(配列番号5)、配列番号23及び配列番号24の組み合わせ(配列番号6)、配列番号25及び配列番号26の組み合わせ(配列番号7)、配列番号27及び配列番号28の組み合わせ(配列番号8)、配列番号29及び配列番号30の組み合わせ(配列番号9)、配列番号31及び配列番号32の組み合わせ(配列番号10)、及び配列番号33及び配列番号34の組み合わせ(配列番号11)、及び配列番号35及び配列番号36の組み合わせ(配列番号12)のプライマー対を用いて行った。PCRはMastercycler(エッペンドルフ社製)を使用し、20μlの反応量で行った。反応液中には10×PCRバッファー(宝酒造社製)2μl、2.5mMのdNTPs(宝酒造社製)1.6μl、10pMプライマー(片鎖をFAMラベル)、0.5UのTaq DNAポリメラ―ゼ(宝酒造社製)、及び10ngのマダイ・ゲノムDNAを混合し、滅菌蒸留水で希釈して全量を20μlとした。サーマルサイクラー中で、鋳型DNAを94℃で5分間の熱変成を行った後に、94℃で30秒間変成、58℃で30秒間のアニーリング、そして72℃で1分間の伸長反応を1サイクルとして30サイクル反応させ、更に72℃で5分間伸長反応させ、最後に4℃まで温度を下げてPCR反応を終了した。次に、該PCR産物の長さを3100−Avantを用いて検出し、各個体の各遺伝子座の対立遺伝子を決定した。結果を表1に示す。
【表1】

【実施例3】
【0011】
実際の生産種苗のマイクロサテライトの遺伝子型を基に、その親魚の特定を試みた。種苗稚魚4個体及び親魚55個体の各マイクロサテライトにおける対立遺伝子を、それぞれ表2(種苗稚魚)、表3及び表4(親魚)に示す。
【表2】

【表3】

【表4】

【0012】
F1のあるマイクロサテライトにおける対立遺伝子は雄親及び雌親から一つずつ受け継いだものであることから、同じ遺伝子座においてF1と親魚では同一の対立遺伝子が存在するはずである。そこで、12遺伝子座において1遺伝子座でもF1と同一の対立遺伝子が存在しない親魚を除外し最後に残った2個体をその親魚とした。結果を表5〜表8に示す。この結果、F1、4個体及びその親魚間において親子関係に矛盾はなかった。
また、これら12遺伝子座を用いることで、今回、解析を行った55個体全てが独自の遺伝子型を示したことから、個体識別にも有用であることが示された。
【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【配列表フリーテキスト】
【0013】
配列番号1:マダイ由来の新規マイクロサテライトDNA。
配列番号2:マダイ由来の新規マイクロサテライトDNA。
配列番号3:マダイ由来の新規マイクロサテライトDNA。
配列番号4:マダイ由来の新規マイクロサテライトDNA。
配列番号5:マダイ由来の新規マイクロサテライトDNA。
配列番号6:マダイ由来の新規マイクロサテライトDNA。
配列番号7:マダイ由来の新規マイクロサテライトDNA。
配列番号8:マダイ由来の新規マイクロサテライトDNA。
配列番号9:マダイ由来の新規マイクロサテライトDNA。
配列番号10:マダイ由来の新規マイクロサテライトDNA。
配列番号11:マダイ由来の新規マイクロサテライトDNA。
配列番号12:マダイ由来の新規マイクロサテライトDNA。
配列番号13:配列番号1のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号14:配列番号1のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号15:配列番号2のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号16:配列番号2のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号17:配列番号3のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号18:配列番号3のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号19:配列番号4のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号20:配列番号4のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号21:配列番号5のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号22:配列番号5のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号23:配列番号6のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号24:配列番号6のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号25:配列番号7のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号26:配列番号7のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号27:配列番号8のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号28:配列番号8のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号29:配列番号9のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号30:配列番号9のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号31:配列番号10のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号32:配列番号10のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号33:配列番号11のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号34:配列番号11のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号35:配列番号12のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。
配列番号36:配列番号12のマイクロサテライトDNAを増幅するように設計されたオリゴヌクレオチドプライマー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列表配列番号1〜12に記載の塩基配列を含むDNA。
【請求項2】
配列表配列番号1〜12に記載の塩基配列で示されるDNA。
【請求項3】
マダイ由来である、請求項1又は2記載のDNA。
【請求項4】
配列表配列番号1〜12に記載の塩基配列において、1以上の塩基が置換、欠失、挿入若しくは付加されたDNA。
【請求項5】
請求項1乃至4記載のDNAと比較的温和な条件下でハイブリダイズするDNA。
【請求項6】
請求項1乃至5記載のDNAと少なくとも80%の相同性を有するDNA。
【請求項7】
マダイの個体識別マーカーとして有用である、請求項1乃至6記載のDNA。
【請求項8】
マイクロサテライトDNAの長さを調べることを特徴とする、マイクロサテライトDNAによるマダイの親子を識別する方法。
【請求項9】
請求項1乃至7記載のDNAを増幅し得るオリゴヌクレオチドプライマーを用い、マダイのゲノムDNAを鋳型として増幅反応を行うことを特徴とする、請求項8記載の方法。
【請求項10】
オリゴヌクレオチドプライマーが配列表配列番号13〜36に記載されるプライマーである、請求項9記載の方法。
【請求項11】
請求項1乃至7記載のDNAを増幅し得るオリゴヌクレオチドプライマー。
【請求項12】
配列表配列番号13〜36で表される、請求項11記載のオリゴヌクレオチドプライマー。

【公開番号】特開2006−67854(P2006−67854A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−253321(P2004−253321)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(000004189)日本水産株式会社 (119)
【Fターム(参考)】