説明

マッサージ帯付けのパッド

【課題】マッサージ帯付けのパッドを提供する。
【解決手段】パッド10の中に、運動を発生するためのマッサージ帯セット20が設置され、マッサージ帯セット20に、パッドの一側の表面にある二つの所定の位置から伸び出される結合帯21があり、二つの結合帯21の端部に、調整結合段211があり、結合帯21が、マッサージ帯セット20により連動されることを特徴とするマッサージ帯付けのパッド。 マッサージ帯セット20は、モーター22により、連動軸と二つの偏心輪セット24,24が連動されている。さらに、二つの偏心輪セット24,24が、両端部に設置され、また、該二つの偏心輪セット24,24に互いに係合できる結合帯が設置されている。上記の構造により、適当な力でマッサージして、より良い体型をモデリングする効果が得られ、そして、体に傷付く恐れがない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーが、マッサージや筋肉を運動することにより、体のリラックスや疲労の除去及び体型のモデリングを実現できるマッサージ帯付けのパッドに関し、特に、体の一部に対して一回りにマッサージして体型をモデリングできるものに関する。
【背景技術】
【0002】
現代の人は、仕事のストレスが大きく、運動する暇が無く、また、暇があっても、仕事により疲れて、戸外で運動する気がなく、体も、少しずつ肥満になり、筋肉も使用しないため弱くなり、そのため、多くの人は、室内において、機械を利用して、色々の運動や体型のモデリングを行い、また、休憩やテレビを見る時或いは、本を読む時、機械や装置を利用して、体を運動させることやマッサージするが、一般の座って使用する運動装置やマッサージ装置は、例えば、マッサージチェア等で、横になる背部に対して、運動やマッサージを行い、それは、マッサージチェアの背もたれ部に、上下にローラーや左右押し当てマッサージ動作を行う機器を設置する構造により、背もたれに接触する手や腰及び肩等の部分の筋肉に対して揉んで、筋肉の緊張や身心のストレスを低減し、そして、体型をモデリングする効果が得られるが、該構造により、横になる時、接触する部分の筋肉だけについて、揉むことができ、体の前方の部位に対して、何れの姿勢でもマッサージすることができず、上記の構造に、改善すべくところがある。
【0003】
既存の腰部を嵌めこんで使用する体型モデリング腰帯は、帯状で、帯に、少なくとも1箇所に振動器が設置され、体型モデリング腰帯を腰部に嵌めこんで、振動器により震動することにより、嵌めこむ部位に対して、体型をモデリングする効果が得られるが、当該構造は、点状震動を拡散することであり、その振動力が強くなければ、そのエネルギーが、帯全体に伝達できず、震動力が強すぎると、震動点の付近に位置する内蔵に傷付く恐れがあるため、使用上、注意し深くなければならなく、また、短時間しか使用できなく、また、当該点状震動方式は、体型をモデリングする効果が良くない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、伝動方式が、連動方式であり、マッサージ帯セット全体が、左右の波動偏搖になり、当該波動偏搖により、マッサージ帯セット全体が連動されて、帯状方式で同時に等量運動になり、体に使用されると、接触した体の部位全体に対して印加する力が均一的になり、震動がし過ぎる状態が無く、使用することにより、マッサージして体型をモデリングする効果が得られ、また、力が、平面帯状であるため、体の単一点に対して力を印加しすぎることが無く、体に傷付くことがないマッサージ帯付けのパッドを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、パッドの中に、運動のためのマッサージ帯セットが設置され、マッサージ帯セットに、パッドの一側の表面にある二つの所定の位置から伸び出される結合帯があり、二つの結合帯の端部に、調整結合段があり、結合帯が、マッサージ帯セットにより連動される、ことを特徴とするマッサージ帯付けのパッドである。
【0006】
請求項2の発明は、パッド上に、マッサージ帯セットを結合するための固定座が設置され、マッサージ帯セットが、モーターにより連動軸と二つの偏心輪セットを連動し、二つの偏心輪セットが、それぞれ、両端部に設置され、二つの偏心輪セットに、それぞれ、二つの対照する結合帯が設けられ、モーターにより、両方の連動軸が連動されて回転し、偏心輪セットが、偏心部材を利用して結合部材に合わせて、軸受に対応するように連動軸の両端に設けられ、結合帯が、偏心輪セットの結合部材に結合されることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【0007】
請求項3の発明は、パッドの固定座に、シュートが設けられ、モーターが、固定座に結合され、固定座のスピンドルに、偏心セットが結合され、偏心セットにより、連動軸が連動され、連動軸が、左右に搖動できるように、シュートに設置され、連動軸に、偏心穴が設けられ、該偏心穴と偏心セットとを合わせることにより、連動軸の両端が、されぞれ、結合帯に結合され、両端の結合帯が、更にパッドの表面の二つの所定の位置から、伸び出し、また、結合帯の端部に、調整結合段が設けられることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【0008】
請求項4の発明は、モーターが、両方の連動軸を連動する双方向モーターであることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【0009】
請求項5の発明は、モーターが、ギア−により連動軸を連動する単方向モーターであることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【0010】
請求項6の発明は、パッドが、椅子のシートバックに設置されることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【0011】
請求項7の発明は、パッドが、椅子のシートクッションに設置されることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【0012】
請求項8の発明は、パッドが、寝台に設置されることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【0013】
請求項9の発明は、マッサージ帯セットの調整結合段が、互いに係合できる調整リング方式であることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【0014】
請求項10の発明は、マッサージ帯セットの調整結合段が、互いに止着できる止着テープ方式であることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【0015】
請求項11の発明は、パッドのマッサージ帯セットの二つの結合帯に、それぞれ、固定結合帯があり、固定結合帯の一端が、パッドに固定され、もう一端に、結合帯に合わせる調整結合段が設けられることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1乃至5を参照しながら、パッド10に、運動を発生するためのマッサージ帯セット20が設置され、該マッサージ帯セット20において、パッド10の一側の表面にある所定の位置から伸び出した二つの結合帯21があり、二つの結合帯21は、マッサージ帯セット20によって連動される。
【0017】
また、パッド10上に、マッサージ帯セット20を結合するための固定座11が設置され、マッサージ帯セット20が、モーター22により、連動軸23と二つの偏心輪セット24を連動し、該二つの偏心輪セット24が、それぞれ、両端部に設置され、二つの偏心輪セット24に、二つの互いに係合する結合帯21が設けられ、モーター22が、双方向モーターであり、両方の連動軸23を連動して回転し、偏心輪セット24が、偏心部材241を利用して結合部材242に合わせて、軸受243に対応するように連動軸23の両端に設けられ、結合帯21が、偏心輪セット24の結合部材242に結合され、その端部に、調整結合段211が設けられ、該調整結合段211が、互いに係合できる方式(図1と2のように)や止着テープ方式(図3乃至5のように)である。
【0018】
上記の構造は、図5と6のように、モーター22が回転すると、連動軸23が連動されて、同時に回転し、そして、連動軸23により、偏心輪セット24の偏心部材241が、偏心回転し、これにより、結合部材242が連動されて回転され、また、結合部材242が、軸受243を利用して設置されて、また、前方に結合帯21が設けられ、そして、パッド10の所定の位置から伸び出されるため、前方へ回転するように保持し、これにより、結合帯21が、快速的な左右の波動を発生して、揉みながら偏搖する。
【0019】
パッド10が、シートバックのパッドや椅子のパッド或いは寝台のパッドであり、図1乃至4図は、シートバックのパッドの形態で、図7と8は、椅子のパッドの形態であり、椅子のパッドの形態である場合、マッサージ帯セット20の二つの結合帯21は、それぞれ、固定結合帯212が設けられ、固定結合帯212の一端が、パッド10に固定され、もう一端、結合帯21の調整結合段213が設けられ、両者は、それぞれ、結合帯21と固定結合帯212とにより結合される。
【0020】
図9を参照しながら、ユーザーが椅子1を座って、パッド10をシートバックに設置して、また、結合帯21により腰部の位置に嵌めこむように結合することができ、結合帯21を、最適の長さに調整して、モーター22を駆動すると、結合帯21が、偏心輪セット24によって連動され、左右の波動偏搖を行い、これにより、腰部の前方や両側に対してマッサージして体型をモデリングすることができる。
【0021】
図10のように、やや緊張するように、パッド10上の結合帯21を最適な長さに調整して、ユーザーが座ってから斜めに椅子1のシートバックのパッド10に背もたれて、モーター22を駆動すると、結合帯21が、偏心輪セット24により連動され、左右へ波動偏搖を行い、これにより、背部に対してマッサージして体型をモデリングすることができる。
【0022】
また、図11のように、ユーザーが椅子1を座る前、パッド10をシートクッションに設置して、結合帯21を、両腿を嵌めこむように設置し、結合帯21を、最適な長さに調整し、モーター22を駆動すると、結合帯21が、偏心輪セット24により連動されて、左右の波動偏搖を行い、これにより、腿の回りに対してマッサージして、体型をモデリングすることができる。
【0023】
また、図12のように、寝台2に設置する時、パッド10を平らにベッドの上に設置し、ユーザーがその上に横になる時、パッド10が、腰部や腿、脚或いはアームの位置に設置され、また、結合帯21を調整して当該体の部位に嵌め込んで、モーター22を駆動すると、結合帯21が、偏心輪セット24により連動され、左右の波動や揉みを行い、これにより、体の各部位に対してマッサージして体型をモデリングすることができる。
【0024】
また、マッサージ帯セット20のモーター22が、単方向モーターで、ギア−により連動軸23が連動されて回転されても、同じの効果が得られる。
【0025】
また、マッサージ帯セット200の構造は、図13乃至15のように、パッド100の固定座110に、シュート111が設けられ、モーター220が、固定座110に結合され、固定座110のスピンドルに、偏心セット240が結合され、偏心セット240により、連動軸230が連動され、また、連動軸230が、シュート111に設置されて、左右に搖動でき、連動軸230に、偏心穴2301が設けられ、偏心穴2301と偏心セット240とを対応させ、また、連動軸230の両端に、されぞれ、結合帯210が結合され、両端の結合帯210が、更に、パッド10の表面にある所定の位置から伸び出され、また、結合帯210の端部に、調整結合段2110が設けられても良い。
【0026】
上記の具体的な実施例により、パッド10の運動が、マッサージ帯セット20によって連動されるため、結合帯21全体が、左右の波動偏搖を行い、当該波動偏搖により、結合帯21全体が、帯状方式で同時に等量運動を行い、接触した体の部位全体に、均一的に力を印加し、震動し過ぎる事が無く、より良いマッサージによる体型モデリング効果が得られ、また、傷付く恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の立体組立て図
【図2】本発明の構造透視立体図
【図3】本発明の他の構造の立体組立て図
【図4】本発明の他の構造の透視立体図
【図5】本発明の第4図のマッサージ帯セットの拡大図
【図6】本発明の動作概念図
【図7】本発明がシートクッション形態の構造立体図
【図8】本発明がシートクッション形態の立体透視図
【図9】本発明が椅子において、腰前に対するマッサージして体型をモデリングするとして使用される状態時の概念図
【図10】本発明が椅子において、腰後に対するマッサージして体型をモデリングするとして使用される状態時の概念図
【図11】本発明が椅子において、腿に対してマッサージして体型をモデリングするとして使用される状態時の概念図
【図12】本発明が、寝台において、腰部や腿部に対してマッサージして体型をモデリングするとして使用される状態時の概念図
【図13】本発明の他の実施例の構造の立体組立て図
【図14】本発明の他の実施例の構造の立体分解図
【図15】本発明の他の実施例の連動関係の概念図
【符号の説明】
【0028】
1 椅子
10 パッド
100 パッド
11 固定座
110 固定座
111 シュート
2 寝台
20 マッサージ帯セット
200 マッサージ帯セット
21 結合帯
210 結合帯
211 調整結合段
2110 調整結合段
212 固定結合帯
213 調整結合段
22 モーター
220 モーター
23 連動軸
230 連動軸
2301 偏心穴
24 偏心輪セット
240 偏心セット
241 偏心部材
242 結合部材
243 軸受

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッドの中に、運動を発生するためのマッサージ帯セットが設置され、マッサージ帯セットに、パッドの一側の表面にある二つの所定の位置から伸び出される結合帯があり、
二つの結合帯の端部に、調整結合段があり、結合帯が、マッサージ帯セットにより連動される、
ことを特徴とするマッサージ帯付けのパッド。
【請求項2】
パッド上に、マッサージ帯セットを結合するための固定座が設置され、マッサージ帯セットが、モーターにより連動軸と二つの偏心輪セットを連動し、二つの偏心輪セットが、それぞれ、両端部に設置され、二つの偏心輪セットに、それぞれ、二つの互いに係合する結合帯が設けられ、モーターにより、両方の連動軸が連動されて回転し、偏心輪セットが、偏心部材を利用して結合部材に合わせて、軸受に対応するように連動軸の両端に設けられ、結合帯が、偏心輪セットの結合部材に結合されることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【請求項3】
パッドの固定座に、シュートが設けられ、モーターが、固定座に結合され、固定座のスピンドルに、偏心セットが結合され、偏心セットにより、連動軸が連動され、連動軸が、左右に搖動できるように、シュートに設置され、連動軸に、偏心穴が設けられ、該偏心穴と偏心セットとを合わせることにより、連動軸の両端が、されぞれ、結合帯に結合され、両端の結合帯が、更にパッドの表面の二つの所定の位置から、伸び出し、また、結合帯の端部に、調整結合段が設けられることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【請求項4】
モーターが、両方の連動軸を連動する双方向モーターであることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【請求項5】
モーターが、ギア−により連動軸を連動する単方向モーターであることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【請求項6】
パッドが、椅子のシートバックに設置されることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【請求項7】
パッドが、椅子のシートクッションに設置されることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【請求項8】
パッドが、寝台に設置されることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【請求項9】
マッサージ帯セットの調整結合段が、互いに係合できる調整リング方式であることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【請求項10】
マッサージ帯セットの調整結合段が、互いに止着できる止着テープ方式であることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。
【請求項11】
パッドのマッサージ帯セットの二つの結合帯に、それぞれ、固定結合帯があり、固定結合帯の一端が、パッドに固定され、もう一端に、結合帯に合わせる調整結合段が設けられることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ帯付けのパッドである。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−200247(P2008−200247A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−39198(P2007−39198)
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【出願人】(596087199)
【Fターム(参考)】