説明

マッサージ機に備えられるリモコン装置

【課題】施療部をマッサージするマッサージ部を備えたマッサージ機に備えられ且つマッサージ部を操作するように構成されたリモコン装置において、表示スペースの増大やリモコン装置本体の大型化を伴うことなく、多種の情報を使用者に正確に且つ判りやすく伝えることができ、また多様な操作を使用者に容易に行わせることができるようにする。
【解決手段】本発明のリモコン装置1は、マッサージ部が行うマッサージの動作内容をアイコンにより表示する画面部20と、画面部20においてアイコンの選択ならびに確定を行う表示操作ボタン部21とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、椅子型マッサージ機などのマッサージ機に対して好適に使用することができるリモコン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
椅子型マッサージ機などのマッサージ機には、表示装置を備えるリモコン装置が付属されたものがある(例えば、特許文献1参照)。従来のリモコン装置において、表示装置は、表示パネルに人体の図や文字を描いておき、その人体図や文字の付された表示パネルの適当な箇所にLEDを配置して構成されたものであり、実行しているマッサージの種類やマッサージを行っている部位を、LEDの点灯により使用者に伝えるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭59−149144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最近では、複数のマッサージを組み合わせて、これを一連のマッサージコースとして実行する機能などを備えるマッサージ機が開発されるに至っている。また、マッサージの種類ごとに、使用者の好みや体格などに応じてマッサージ強度(押圧力の強弱)を任意に変更可能にするようなことも、考えられている。
従って、リモコン装置の表示装置では、マッサージコースの内容(メニュ)を使用者に正確に理解させたり、マッサージ強度の変更方法を判りやすく表示したりする必要が生じてくる。勿論、マッサージコースやマッサージ強度の変更を容易に操作できるように、表示装置での表示内容を工夫する必要もある。
【0005】
しかしながら、従来のリモコン装置において、LEDを用いた表示装置では、限られた少数のマッサージ名やマッサージを行っている部位の表示しか行えなかった。そのため、マッサージコースの内容やマッサージ強度の変更方法など、多種多様な情報を使用者に正確且つ判りやすく伝えるのは困難であった。また当然に、マッサージコースやマッサージ強度の変更など、多様な操作を使用者に容易に行わせるのも困難となっていた。
【0006】
なぜなら、様々な情報や操作方法を表示装置に表示させるためには、多くの図や文字を必要とするが、そのような大量の図や文字を印刷や、この印刷面の各部に配置したLEDで表示することは、表示装置やリモコン装置本体としての表示スペース的及び外形大きさ的な問題があり、現実的でないからである。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、表示スペースの増大やリモコン装置本体の大型化を伴うことなく、様々な情報を使用者に正確且つ判りやすく伝えることができ、また多様な操作を使用者に容易に行わせることができるようにした、マッサージ機に備えられるリモコン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明に係るリモコン装置は、施療部をマッサージするマッサージ部を備えたマッサージ機に備えられ且つ前記マッサージ部を操作するように構成されたリモコン装置において、前記マッサージ部が行うマッサージの動作内容をアイコンにより表示する「画面部」と、前記画面部においてアイコンの選択ならびに確定を行う「表示操作ボタン部」と、を有していることを特徴とする。
【0008】
好ましくは、前記画面部には、マッサージ機に関する情報を文字により表示する「文字表示部」が設けられているとよい。なお、マッサージ機に関する情報とは、アイコンにより表示されたマッサージ部の動作内容、使用者への注意連絡事項、マッサージ機に発生したエラーに関する情報、インターネットから入手したニュース、天気など情報等、様々なものが含まれる。
【0009】
前記画面部は、マッサージ機に関する情報をアイコン、グラフィック、数字の少なくとも1つ以上で表示するように構成されているとよい。ここで、グラフィックとは、バー表示やグラフなど視覚に訴える表示形態を言う。
前記画面部に表示されるマッサージ機に関する情報が、マッサージ機に関する設定値であるとよい。なお、マッサージ機に関する設定値とは、マッサージ内容に関する設定値(例えば、揉みや押圧の強さ)だけでなく、マッサージ機の動作に関する設定値(例えば、自動オフまでの時間)なども含む。
【0010】
前記表示操作ボタン部は、前記画面部に表示される一の画面から他の画面への切り替えを可能とするように構成されているとよい。
前記表示操作ボタン部には、所定の画面への切換を行う飛び越え操作ボタンが設けられているとよい。
前記所定の画面が、選択の開始時点を示す主画面とされているとよい。
【0011】
前記マッサージ部の動作中において飛び越え操作ボタンが操作された際には、前記画面部は選択の開始時点を示す主画面を表示し、その後、マッサージ部の動作状況を表示する画面に切り替わるように構成されているとよい。
前記リモコン装置には、前記画面部におけるアイコンの選択操作ならびに確定操作を介さずにマッサージ機を操作する「駆動操作ボタン部」が設けられているとよい。
【0012】
前記マッサージ機は、座部とこの座部の後部に設けられた背もたれ部と前記座部の前部に設置されたフットレストとを有しており、前記駆動操作ボタン部は、前記座部に対する背もたれ部のリクライング角度を変更する背もたれ操作ボタンと、前記座部に対するフットレストの位置を変更するフットレスト操作ボタンと、を有しているとよい。
前記駆動操作ボタン部は、前記マッサージ部の駆動を停止させる停止ボタンを有しているとよい。
【0013】
前記画面部は、異なる言語による表示が可能になっているとよい。
前記マッサージ機には、音楽を再生可能なスピーカが配設されていて、前記駆動操作ボタン部は、前記スピーカによる音楽再生を一時的に停止するミュートボタンを有しているとよい。
前記マッサージ機には使用者の生体情報を検出するセンサが設けられており、前記画面部は、前記センサにより検出された生体情報を表示可能な構成となっているとよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係るリモコン装置では、表示スペースの増大やリモコン装置本体の大型化を伴うことなく、多様な情報を使用者に正確且つ判りやすく伝えることができ、また多種の操作を使用者に容易に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係るリモコン装置が備えられたマッサージ機の斜視図である。
【図2】リモコン装置の正面図である。
【図3】リモコン装置の画面部に表示される主画面([1−5]画面)と、この主画面から選択可能とされる画面を示した画像推移図である。
【図4】図3に示す主画面において、中央のアイコンを選択した場合の画面推移を示した図である。
【図5】図3に示す主画面において、上のアイコンを選択した場合の画面推移を示した図である。
【図6】図3に示す主画面において、右のアイコンを選択した場合の画面推移を示した図である。
【図7】図3に示す主画面において、左のアイコンを選択した場合の画面推移を示した図である。
【図8】図3に示す主画面において、下のアイコンを選択した場合の画面推移を示した図である。
【図9】図5の[1−1−1]に示す画面における9つのアイコンの中、上段中央のアイコンを選択した場合に推移する画面を示した図である。
【図10】リモコン装置の画面部に表示可能とされる画面の推移を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を、図を基に説明する。
図1は、このリモコン装置1を装備するマッサージ機2の一例を示している。
図1に示したマッサージ機2は、使用者の臀部を下方から支持するに十分な広さの座部3と、この座部3の後部に設けられた背もたれ部4と、座部3の前部に設けられたフットレスト5とを有した椅子型マッサージ機である。
【0017】
座部3の下部には、このマッサージ機2を床面へ設置するための脚体6が設けられており、この脚体6によって座部3が所定高さに支持されるようになっている。
なお、以下の説明では、図1に記した前後・左右方向を示す矢符に基づき、マッサージ機2での前後方向及び左右方向を説明する。これらの各方向は、マッサージ機2に座った使用者から見たものと一致する。
【0018】
背もたれ部4は、その下端部が座部3の後部又は脚体6の後部に対して枢支され、前後揺動自在な状態に保持されている。この背もたれ部4は、脚体6内に配設されたリニアアクチュエータ機構などのリクライニング機構により、座部3に対してリクライニング可能となっている。
また背もたれ部4の内部には、揉みや叩き、或いは振動などのマッサージ動作を行う背部用マッサージ機構(図示省略)が上下移動自在に設けられている。
【0019】
背もたれ部4の両側には側部揉み機構7が設けられている。この側部揉み機構7は、エアバッグの膨出と収縮とを所定リズムで繰り返させるなどすることで、背もたれ部4にもたれ掛かった使用者の両腕や両肩の側部を左右から押圧してマッサージするように構成されている。
フットレスト5は、座部3に着座した使用者の下肢(左右の脚のふくらはぎ〜足)を支持可能にしたものである。このフットレスト5は、脚体6内に配設されたフットレスト移動機構により、座部3の下方に収納された収納ポジション(図1はこの収納ポジションにフットレスト5が収納された状態を示している)と、座部3から前方突出し、座部3の前方床面Fと座部3の上面との間を前下がりの傾斜姿勢で繋ぐようになる使用ポジション(第1ポジション)と、この傾斜姿勢から床面Fの上方へ浮き上がり座部3と同じ高さで略水平姿勢になる使用ポジション(第2ポジション)との間を移動可能になっている。
【0020】
フットレスト5は、第1使用ポジションや第2使用ポジション、或いはこれら第1〜第2使用ポジションの間で停止したときに、使用者の下肢を支持する面(前面)に、使用者の下肢を各別に嵌め入れ可能にする左右一対の保持溝が形成されている。これら左右の保持溝の内部対向面には足揉み機構が内蔵されている。
この足揉み機構は、左右一対の揉み板が所定リズムで近接離反を繰り返すことで、当該揉み板間に嵌め入れられた使用者の下肢を左右から押圧してマッサージするように構成されたものである。すなわち、この足揉み機構がマッサージの対象とする施療部は、使用者の下肢(ふくらはぎ〜足)である。
【0021】
更に、座部3の左右両側には肘掛け部8が設けられている。これら肘掛け部8の互いに対向する内側面(左側の肘掛け部8の右側面、及び右側の肘掛け部8の左側面)には、太股・腰マッサージ機構(図例では太股・腰マッサージ機構の収納スペースのみを示している)が設けられている。また、肘掛け部8内には、腕マッサージ機構が設けられている。
この太股・腰マッサージ機構は、エアバッグの膨出と収縮とを所定リズムで繰り返させるなどすることで、座部3に着座した使用者の太股や腰をマッサージするように構成されたものである。すなわち、この太股・腰マッサージ機構がマッサージの対象とする施療部は、使用者の太股〜腰である。
【0022】
このように、このマッサージ機2は、種々の施療部をマッサージする複数のマッサージ部(背部用マッサージ機構、側部揉み機構7、足揉み機構、及び太股・腰マッサージ機構、腕マッサージ機構)を有している。
このような構成のマッサージ機2において、背もたれ部4の後面下部からケーブル10が導出され、このケーブル10の先端にリモコン装置1が接続されている。ケーブル10は、座部3に座った使用者の手元までリモコン装置1が届く長さを有し、且つ柔軟な可撓性を有したものとされている。但し、リモコン装置1は、ケーブル10を介さず、無線により前記各機構等の駆動部と信号のやり取りができるように接続される構成としてもよい。
【0023】
なお、マッサージ機2において、左右の肘掛け部8のうち、一方(図例では左側)の肘掛け部8には、その前端部で上方へ向けて開口するカップ型のリモコン装置ホルダ11が設けられており、このリモコン装置ホルダ11に対してリモコン装置1を差し込んだ状態として保持することができる。
また、他方(図例では右側)の肘掛け部8には、その前端部で上方へ向けて開口するカップ型のプレーヤホルダ12が設けられており、このプレーヤホルダ12に対してデジタル音楽プレーヤ(MP3プレーヤ)をはじめ、携帯電話、携帯端末、携帯ラジオなど、音楽を再生又は演奏可能な小型プレーヤを差し込んだ状態で保持させたりできるようになっている。
【0024】
このプレーヤホルダ12の近傍に、小型プレーヤへ接続するための雄型プラグが装備されている。この雄型プラグを小型プレーヤに差し込んだ上で音楽を再生すると、背もたれ部4の上部両側に配備したスピーカ13から音楽が流れるようになっていて、使用者は、マッサージ機2を使用しつつ音楽を楽しむことが可能となる。
図2に示すように、リモコン装置1は、縦長の形状を有しており、厚さは縦横の長さに比して非常に薄いものとなっている。リモコン装置1の表上面においては、その上部に画面部20が配備され、中央部に表示操作ボタン部21が配備され、下部に駆動操作ボタン部22とが配備されている。
【0025】
画面部20は、マッサージ機2の各マッサージ部(背部用マッサージ機構、側部揉み機構7、足揉み機構、及び太股・腰マッサージ機構、腕マッサージ機構)が行うマッサージの動作内容をアイコンにより表示する。画面部20内に表示されるアイコンは、複数であってもよいし1個でもよい。ここにおいて「アイコン」は、マッサージの動作内容を分かりやすく記号化した図形や絵などを言う。「アイコン」には、強さの程度などを段階的に現す点や線などの記号も含むものとする。強度表示をするためのバーコード状の表示もアイコンに含められる。
【0026】
また、画面部20には、前記したアイコンとは別に、アイコンが指し示すマッサージ部の動作内容を「文字情報」により表示する文字表示部が設けられている。図3〜図9に示すように、本実施形態において、この文字表示部は、画面部20の上部と下部との2箇所に配置されたものとしている。例えば、図3の[1−5]において、「MAIN MENU」と表示されている部分や「QUICK Efficient 5 minutes full body massage for instant recovery」と表示されている部分が、文字表示部である。
【0027】
文字表示部に表示される情報は、マッサージ部の動作内容に限定されない。文字表示部に、使用者への注意連絡事項、マッサージ機に発生したエラーに関する情報、インターネットから入手したニュース、天気など情報等、様々なものを表示することが可能である。
なお、この文字表示部は、画面部20内で一度に表示される内容(1頁)が切り替わるごとに、各表示内容に対応する一つの文字情報を表示するものとしてもよいし、画面部20において一連に関連のあるモードが続く間、当該画面部20の表示が切り替わっても同じ文字情報を表示し続けるものとしてもよい。また、画面部20内に表示される複数のアイコンの中から、個々のアイコンを選択するごとに、選択したアイコンに関する文字情報を表示するものとしてもよい。
【0028】
画面部20は、液晶方式や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)方式などで形成されている。画面部20に表示される画面(アイコンなど)の具体的な表示内容及び切り替わり状況などについては後述する。
表示操作ボタン部21は、画面部20で表示されるアイコンを選択したり、選択したアイコンの確定(アイコンが示す動作の実行指示)を行うためのものである。
【0029】
この表示操作ボタン部21では、マッサージコースの選択やマッサージの強度など、主に、マッサージの内容に関わることを操作する。この表示操作ボタン部21には、選択ボタン25、決定ボタン26、飛び越え操作ボタン27が設けられている。
本実施形態において、選択ボタン25は、中心孔付きで円形状(リング状)に形成されており、外周部に沿った上部・下部・左部・右部の合計4箇所を各別に押圧操作可能とされている。また、決定ボタン26は、選択ボタン25の中心孔内に配置されて円形に形成され、表面に『OK』の表記を施したものを示してある。飛び越え操作ボタン27は、選択ボタン25の外周部の一箇所(図例では左上位置)に配置されて円形に形成され、表面に『Menu』の表記を施したものを示してある。
【0030】
なお、表示操作ボタン部21の各ボタン25〜27において、それらの形状や配置は特に限定されるものではない。
一方、駆動操作ボタン部22は、画面部20によるアイコンの選択操作を行うことなくマッサージ機2を操作するためのものである。
この駆動操作ボタン部22では、マッサージ機2における各部の位置変更など、主に、マッサージのコース内容以外のことを操作する。この駆動操作ボタン部22には、背もたれ操作ボタン30、フットレスト操作ボタン31、電源ボタン32、一時停止ボタン33、停止ボタン33、及びリセットボタン35の6つのボタンが設けられている。
【0031】
背もたれ操作ボタン30は、上下に2つのボタンを有し、それぞれが押圧操作可能とされている。上部のボタンには『UP』の表記を施し、下部のボタンには『DOWN』の表記を施してある。
またフットレスト操作ボタン31も、上下に2つのボタンを有し、それぞれが押圧操作可能とされている。上部のボタンには『OUT』の表記を施し、下部のボタンには『IN』の表記を施してある。
【0032】
電源ボタン32、一時停止ボタン33、停止ボタン33の3つのボタンは、いずれも径小の円形に形成されて、互いに横並びに配置されている。各ボタン32〜33の表面には、操作の内容を判りやすく現し且つ万国共通に理解できるように配慮した記号(ユニバーサルデザインに基づく記号)を施したものを示してある。またリセットボタン35は、表示操作ボタン部21及び駆動操作ボタン部22の全体的なボタン配置のなかで、略中心となる位置(迅速に操作しやすくなる位置)に配置されており、円形に形成され、表面に『Reset』の表記を施したものを示してある。
【0033】
なお、駆動操作ボタン部22の各ボタン30〜35において、それらの形状や配置は特に限定されるものではない。
その他、本実施形態では、リモコン装置1の側面に、スピーカ13からの音を一時的に消すためのミュートボタン36を設けてある。このミュートボタン36を操作した際には、消音状態を示すアイコンや文字表示を画面部20に表示するようにするとよい。言うまでもなく、このようなミュートボタン36の形状も単なる一例にすぎず、配置の変更、或いは省略も可能である。
【0034】
次に、リモコン装置1における画面部20の表示状況と各ボタンの操作状況との関連、及びリモコン装置1を用いたマッサージ機2の操作状況を説明する。
まず、マッサージ機2が停止している状態(不使用時)から、駆動操作ボタン部22の中の電源ボタン32を押圧する。これにより、リモコン装置1の画面部20には、マッサージ機2及び当該マッサージ機2の制御システムにおける起動中を示す画面が表示され、起動後に、図3の中央に示す主画面[1−5]に切り替わる。なお、電源ボタン32を押圧後、最初に表示される画面を主画面[1−5]としてもよい。
【0035】
この主画面[1−5]では、画面中央に配置されたアイコンと、このアイコンの上下・左右に各別に配置されたアイコンとの、合計5つのアイコンが表示されている。
この状態から、まず、表示操作ボタン部21(図2参照)を用いてマッサージの内容(マッサージコースの選択やマッサージの強度など)を操作する状況について説明する。
主画面の5つのアイコンのうち一つを選択するには、所望するアイコンの配置に合わせて、表示操作ボタン部21の選択ボタン25で上下・左右方向の対応箇所を押圧し、選択しようとするアイコンを点灯させる。例えば、図3に示した主画面[1−5]では、中央のアイコンが選択されている状態を示している。そして、このように所定のアイコンを選択状態(点灯状態)にしたうえで、表示操作ボタン部21の決定ボタン26を押して確定する。
【0036】
主画面[1−5]を中心にしたおおまかな画面の推移状況は、次のようになっている。
図3において、主画面[1−5]において、中央のアイコンは、「マッサージ動作内容:迅速マッサージモード」へと進む『クイックアイコン』であり、この『クイックアイコン』によって「迅速マッサージモード」を選択及び確定すると、画面部20の表示は主画面[1−5]から図4に示す表示状況(画面[1−5−1])へ推移する(図3中の矢符A)。
【0037】
主画面[1−5]において、中央の『クイックアイコン』に対してその上に配置されたアイコンは、「マッサージ動作内容:全身マッサージモード」へと進む『フルボディアイコン』であり、この『フルボディアイコン』によって「全身マッサージモード」を選択及び確定すると、画面部20の表示は主画面[1−5]から[1−1]、その後、図5に示す画面へ推移する(図3中の矢符B)。
【0038】
主画面[1−5]において、中央の『クイックアイコン』に対してその右に配置されたアイコンは、「マッサージ動作内容:首・肩マッサージモード」へと進む『ネック・ショルダーアイコン』であり、この『ネック・ショルダーアイコン』によって「首・肩マッサージモード」を選択及び確定すると、画面部20の表示は主画面[1−5]からから[1−4]、その後、図6に示す表示状況へ推移する(図3中の矢符C)。
【0039】
主画面[1−5]において、中央の『クイックアイコン』に対してその左に配置されたアイコンは、「マッサージ動作内容:お好みマッサージモード」へと進む『マニュアルアイコン』であり、この『マニュアルアイコン』によって「お好みマッサージモード」を選択及び確定すると、画面部20の表示は主画面[1−5]から[1−3]、その後、図7に示す表示状況へ推移する(図3中の矢符D参照)。
【0040】
主画面[1−5]において、中央の『クイックアイコン』に対してその下に配置されたアイコンは、「マッサージ動作内容:設定モード」へと進む『セッティングアイコン』であり、この『セッティングアイコン』によって「設定モード」を選択及び確定すると、画面部20の表示は主画面[1−5]から[1−2]、その後、図8に示す表示状況(図3中の矢符E)へ推移する。
【0041】
このように、画面部20では、表示操作ボタン部21(選択ボタン25や決定ボタン26)を操作するごとに、複数の画面が予め設定された順番にしたがって切り替え可能とされている。画面部20による表示の推移状況を全体的に示せば、図10のようになっている。なお、このような推移状況は一例であり、マッサージ機2の装備などに応じて適宜変更可能である。
【0042】
但し、表示操作ボタン部21の飛び越え操作ボタン27を操作したときには、画面部20の表示は、如何なる画面がを表示していたとしても予め設定された順番を飛び越して主画面[1−5]へと移動するようになっている。これにより、使用者が操作に迷ったとき等に、主画面[1−5]へ戻りやすくしてある。
次に、画面部20における画面推移を、操作例1〜操作例5を例示しつつ説明する。
<操作例1>
図4に示すように、画面部20が主画面[1−5]を表示した状態から、選択ボタン25で中央の『クイックアイコン』を選択し(点灯状態にし)、決定ボタン26で確定して「迅速マッサージモード」にする。このボタン操作により、画面部20の表示は主画面[1−5]の次順となる画面[1−5−1]へ切り替わる(図3,図4の矢印A)。
【0043】
切り替わった画面[1−5−1]は動作画面であり、画面中央に、使用者のどの部位(施療部)をマッサージするかを部分的に点灯させて表した『人型アイコン』が表示される。この『人型アイコン』の下側には、左右方向に並ぶ3つのアイコンが表示されると共に、『人型アイコン』の上側には、マッサージ機に関する情報がアイコン、グラフィック、数字の少なくとも1つ以上で表示するように構成されている。
【0044】
具体的には、『人型アイコン』の上側には、マッサージ動作の自動オフまで残り時間が数字とバー表示により示されている。なお、この表示部分に、マッサージを行っている経過時間(累積時間)を数字とバー表示で示すようにしてもよい。
『人型アイコン』の下側において左右方向に並ぶ3つのアイコンは、最も左側のものが、肩マッサージ等を行う場合のマッサージ強さを調節する画面へと進む『強さ調節アイコン』とされ、中央のものが、下肢マッサージ等を行う場合のパターン選択をする画面へと進む『パターン選択アイコン』とされ、最も右側のものが、肩マッサージ等を行う場合のマッサージ位置(揉み玉の上下位置)を上下方向に変更する画面へと進む『位置変更アイコン』とされている。
【0045】
そこで、例えば、画面部20に画面[1−5−1]が表示された状態で、選択ボタン25の左部を押して最も左側の『強さ調節アイコン』を選択した(点灯させた)とする。そのうえで決定ボタン26を押すと、画面部20は画面[3−1]へ切り替わる。
切り替わった画面[3−1]では、背部用マッサージ機構による肩マッサージの強さ等を段階的に現す線状乃至四角形状の『レベルアイコン』が表示される。同時に強度を数値で表してもよい。そこで、選択ボタン25の右部位置や下部位置を押して、所望するマッサージ強さに対応する『レベルアイコン』を選択し(点灯させ)、マッサージ強さを設定する。その後、決定ボタン26を押すことで、画面部20は、一段階前の画面[1−5−1]へ戻った表示に切り替わる。
【0046】
一方、画面部20が、この画面[1−5−1]を表示した状態から、選択ボタン25の右部位置を押すと、『強さ調節アイコン』が選択を外される(消灯する)のと入れ替わりに、その右側の『パターン選択アイコン』が選択される(点灯する)ようになる。すなわち、画面部20は、画面[1−5−1]から画面[1−5−2]へ切り替わる。
そのうえで決定ボタン26を押すと、画面部20は次順となる画面[3−2−2]へ切り替わる。この切り替わった画面[3−2−2]では、「足揉み機構による揉みパターンや揉み位置を、文字によって表した『パターンアイコン』」が複数表示される。そこで、選択ボタン25の下部位置を押して、所望する揉みパターンや揉み位置に対応する『パターンアイコン』を選択する(点灯させる)。
【0047】
その後、決定ボタン26を押すことで、画面部20は、一段階前の画面[1−5−2]へ戻った表示に切り替わる。
更に、画面部20が、この画面[1−5−2]を表示した状態から、選択ボタン25の右部位置を押すと、『パターン選択アイコン』が選択を外される(消灯する)のと入れ替わりに、その右側の『位置変更アイコン』が選択される(点灯する)ようになる。すなわち、画面部20は、画面[1−5−2]の次順となる画面[1−5−3]へ切り替わる。
【0048】
そのうえで決定ボタン26を押すと、画面部20は画面[3−3]へ切り替わる。この切り替わった画面[3−3]では、背部用マッサージ機構による肩マッサージの上下方向位置を数値によって表した『ポジションアイコン』が表示される。そこで、選択ボタン25の上部位置又は下部位置を押して、所望する位置に対応する『ポジションアイコン』となるようにする(点灯している数値を変える)。
【0049】
その後、決定ボタン26を押すことで、画面部20は、一段階前の画面[1−5−3]へ戻った表示に切り替わる。
加えて、飛び越え操作ボタン27を操作して、画面部20の表示を主画面[1−5]へ切り替えるようにすればよい。なお、前記したように、これら一連の操作中に、使用者が操作に迷ったとき(画面部20の表示がどの段階の表示であるかが判らなくなったとき)等では、飛び越え操作ボタン27を操作して、画面部20の表示を主画面[1−5]にし、操作をやり直すようにしてもよい。
【0050】
ところで、飛び越え操作ボタン27を操作したときに、マッサージ機2のいずれかのマッサージ部(背部用マッサージ機構、側部揉み機構7、足揉み機構、太股・腰マッサージ機構)が動作中である場合、画面部20は、当該マッサージ部の動作を示す画面に移動する構成となっている。例えば、背部用マッサージ機構がマッサージ動作中である場合に飛び越え操作ボタン27を操作すると、一旦は、主画面[1−5]に切り替わるものの、数秒〜数十秒後には、背部用マッサージ機構の動作に関わる画面[1−5−1]へ切り替わるようになる。なお、飛び越え操作ボタン27を操作後、主画面[1−5]を表示したままにしておいても何ら問題はない。
<操作例2>
図5に示すように、画面部20が主画面[1−5]を表示した状態から、選択ボタン25で、中央の『クイックアイコン』に対してその上に配置された『フルボディアイコン』を選択し、決定ボタン26で確定して「全身マッサージモード」にする。すると画面部20の表示は、主画面[1−5]から画面[1−1]を経て、その次ページとなる画面[1−1−1]へ切り替わる(図3,図5の矢印B)。
【0051】
切り替わった画面[1−1−1]では、左右方向に3つ、上下方向に3つの、合計9つのアイコンが表示される。これら9つのアイコンは、「全身お任せコース」の種類として予め設定された、マッサージパターンの内容や組み合わせの異なる9つのマッサージコースを、それぞれ指し示している。
例えば、図5に示した画面[1−1−1]では、左上隅に配置されたコーヒーカップ形の『リラックスアイコン』が選択されている状態(点灯状態)にある。この『リラックスアイコン』を選択して決定ボタン26を押すと、使用者がリラックスすることに重点をおいて設定された「リラックスモード」のマッサージコースが確定されることになり、画面部20は、画面[1−1−1]の次順となる画面[1−1−1−1]へと切り替わる。
【0052】
この画面[1−1−1−1]では、図4に示した画面[1−5−1]と同じように、『人型アイコン』と、肩マッサージ等を行う場合のマッサージ強さを調節する画面へと進む『強さ調節アイコン』と、下肢マッサージ等を行う場合のパターン選択をする画面へと進む『パターン選択アイコン』と、肩マッサージ等を行う場合のマッサージ位置を上下に変更する画面へと進む『位置変更アイコン』とが表示される。
【0053】
従って、操作例1で説明したのと同様に、これら『強さ調節アイコン』『パターン選択アイコン』『位置変更アイコン』の中で所望するアイコンを選択及び確定して、各種の操作を行えばよい。
画面[1−1−1]に表示される『リラックスアイコン』以外の8つの各アイコンについても、それぞれ、前記画面[1−1−1−1]に対応するような画面が準備されており、使用者は、これらの各画面によって各種の選択及び確定を行うことができるようになっている。
<操作例3>
図6に示すように、画面部20が主画面[1−5]を表示した状態から、選択ボタン25で、中央の『クイックアイコン』に対してその右に配置された『ネック・ショルダーアイコン』を選択し、決定ボタン26で確定して「首・肩マッサージモード」にする。すると画面部20の表示は、主画面[1−5]から画面[1−4]を経て、その次順となる画面[1−4−1]へ切り替わる(図3,図6の矢印C)。
【0054】
この画面[1−4−1]でも、図4に示した画面[1−5−1]と同じように、『人型アイコン』『強さ調節アイコン』『パターン選択アイコン』『位置変更アイコン』が表示されるので、これらの各アイコンを選択及び確定して、各種の操作を行えばよい。
<操作例4>
図7に示すように、画面部20が主画面[1−5]を表示した状態から、選択ボタン25で、中央の『クイックアイコン』に対してその左に配置された『マニュアルアイコン』を選択し、決定ボタン26で確定して「お好みマッサージモード」にする。すると画面部20の表示は、主画面[1−5]から画面[1−3]を経て、その次順となる画面[1−3−1]へ切り替わる(図3,図7の矢印D)。
【0055】
この画面[1−3−1]でも、図4に示した画面[1−5−1]と同じように、『人型アイコン』『強さ調節アイコン』『パターン選択アイコン』『位置変更アイコン』が表示されるので、これらの各アイコンを選択及び確定して、各種の操作を行えばよい。
<操作例5>
図8に示すように、画面部20が主画面[1−5]を表示した状態から、選択ボタン25で、中央の『クイックアイコン』に対してその下に配置された『セッティングアイコン』を選択し、決定ボタン26で確定して「設定モード」にする。すると画面部20の表示は、主画面[1−5]から画面[1−2]を経て、その次ページとなる画面[1−2−1]へ切り替わる(図3,図8の矢印E)。
【0056】
この画面[1−2−1]では、肩マッサージ等を行う場合のマッサージ位置を上下方向に変更する画面へと進む『位置変更アイコン』と、マッサージ時間を設定する画面へと進む『タイマー設定アイコン』と、画面表示に用いる言語を切り替える画面へ進む『言語変更アイコン』との3つのアイコンが、左右方向に並んで表示される。
左端の『位置変更アイコン』を選べば、画面部20は『ポジションアイコン』を表示する画面[3−3]へ切り替わるので、所望する『ポジションアイコン』を選択して、背部用マッサージ機構による肩マッサージの上下方向位置を確定することができる。
【0057】
また、画面[1−2−1]において中央の『タイマー設定アイコン』を選べば、画面部20は画面[1−2−2]を経て、画面[1−2−2−1]へ切り替わる。この画面[1−2−2−1]には、マッサージ時間を数値アイコンによって表した複数の『タイムアイコン』が表示される。そこで、所望するマッサージ時間に対応する『タイムアイコン』を選択及び確定すればよい。なお、マッサージ時間の選択は、ボタンを押すことで数値が増減するカウントアップ・カウントダウン方式とすることもできる。
【0058】
更に、画面[1−2−1]において右端の『言語変更アイコン』を選べば、画面部20は画面[1−2−3]を経て、画面[1−2−3−1]へ切り替わる。この画面[1−2−3−1]には、英語や中国語などの言語を指し示す複数の『言語アイコン』が表示される。そこで、使用者が理解できる言語に対応する『言語アイコン』を選択及び確定すればよい。
【0059】
この『言語アイコン』の選択及び確定では、画面部20の文字表示部で表示される文字情報を、各種言語に変更する。なお、アイコンが文字や数字として理解できる(読み取れる)ような形状の図形や絵である場合には、このアイコン自体も、各種言語に対応したものに変更するようにしてもよい。
なお、本実施形態の場合、操作時に表示される動作画面において『人型アイコン』の左横に各種のメッセージが表示されるようになっていて、言い換えるならば、『人型アイコン』の左横が文字表示部とされている。
【0060】
図9に示すように、例えば、駆動操作ボタン部22の一時停止ボタン33を操作した場合には、『人型アイコン』の左横に「PAUSED」という表示と一時停止を意味するアイコンが点灯表示される。
また、座部3の前部に設けられたフットレスト5には、フットレスト5内のメカ機構を外部から操作するツマミが設けられており、通常時にこのツマミを操作できないようにするための閉鎖扉が設けられている。
【0061】
ところが、何らかの理由により、この閉鎖扉を開いた状態にしたままフットレスト5を収納状態にしまう可能性が否めない。その場合、閉鎖扉を破壊する可能性がある故、図9に示すように、『人型アイコン』の左横には「Foot safety cover opened」という表示と閉鎖扉が開状態であることを意味するアイコンが点灯表示される。
また、座部3の前部に設けられたフットレスト5が座部3の下方に収納されている場合には、『人型アイコン』の左横には、「Foot massage shut down」という表示とフットレスト5が収納状態にあることを意味するアイコンが点灯表示される。
【0062】
なお、上記説明において、「PAUSED」などの文字表示とそれを意味するアイコンを、同時に点灯表示する旨を記したが、必ずしも同時表示する必要はない。文字表示又はアイコンのどちらかのみを表示するようにしてもよい。
次に、図2を基に、リモコン装置1の駆動操作ボタン部22を用いてマッサージの内容以外のこと(マッサージ機2における各部の位置変更や基本的なオン・オフ切り替えなど)を操作する状況について説明する。
【0063】
この駆動操作ボタン部22は、画面部20によるアイコン選択など介さずに、マッサージ機2を操作するためのものである。従って、画面部20の表示がどのようになっていても、駆動操作ボタン部22による操作は可能である。
なお、駆動操作ボタン部22を操作しても画面部20の表示は切り替わらない(例えば、主画面[1−5]を表示したままになっている)ものとしてもよいし、駆動操作ボタン部22のうち、どのボタンが操作中であるかを示すような画面(アイコン等)に切り替わるものとしてもよい。
【0064】
また、駆動操作ボタン部22の操作時にあって、既に、マッサージ機2におけるマッサージ部(背部用マッサージ機構、側部揉み機構7、足揉み機構、太股・腰マッサージ機構、腕マッサージ機構)のいずれかが動作中である(マッサージ動作を行っている)場合には、駆動操作ボタン部22によるマッサージ機2の操作が実行されるより前に、前記マッサージ部の動作が一時中断されるようになっている。
【0065】
具体的な操作例は次の通りである。
すなわち、座部3に着座した使用者が、座部3に対する背もたれ部4のリクライング角度を変更したいと希望した場合には、背もたれ操作ボタン30を操作する。すなわち、『DOWN』の表記がある下部ボタンを押せば、背もたれ部4は後方へ倒れるように動き、『UP』の表記がある上部ボタンを押せば、背もたれ部4は前方へ起き上がるように動く。背もたれ部4のリクライニング角度が使用者の所望する角度に一致した時点で背もたれ操作ボタン30の操作を止めれば、背もたれ部4は、その時点の角度を保持したまま、停止する。
【0066】
座部3に着座した使用者が、下肢(左右の脚のふくらはぎ〜脚)を前方へ延ばしたいと希望した場合には、フットレスト操作ボタン31を操作する。すなわち、『OUT』の表記がある上部ボタンを押せば、フットレスト5は、座部3下方の収納ポジションから前方突出し、座部3の前方床面Fと座部3の上面との間を第1ポジション→第2ポジションへと前方突出で浮き上がった状態となる。フットレスト5の位置や高さが使用者の所望する高さに一致した時点でフットレスト操作ボタン31の操作を止めれば、フットレスト5は、その時点の高さを保持したまま停止する。なお、フットレスト操作ボタン31は、1回の操作ごとに、フットレスト5の浮き上がり高さを段階的に遷移させるような構成としてもよい。
【0067】
フットレスト5が床面Fの上方へ浮き上がった状態から、フットレスト5の高さを下げたいとき、或いは、フットレスト5の使用を中止したいとき(フットレスト5を座部3下方の収納ポジションへ収納したいとき)には、フットレスト操作ボタン31において『IN』の表記がある下部ボタンを操作する。
マッサージ機2による各マッサージ部の動作が途中であるにも拘わらず、背もたれ部4のリクライニング角度、フットレスト5の使用ポジションを初期位置に戻したい場合などは、リセットボタン35を押すようにする。
【0068】
一方、マッサージ機2の全てのマッサージ動作を一時的に停止したいときには、一時停止ボタン33を操作するとよい。また、マッサージ機2の全てのマッサージ駆動を停止させたいときには停止ボタン34を操作する。この停止ボタン34を操作した後に、電源ボタン32を押すことで、リモコン装置1の画面部20の表示が消える。
なお、リセットボタン35を操作したときは、マッサージ機2の全ての機構が初期状態に戻っても、未だ電源は入ったまま(マッサージ機2としての待機中)である。従って、はじめから各種設定や操作などをやり直したい場合(例えば、使用者が交替するときなど)には、好都合である。もし、マッサージ機2としての使用をこの段階で終了するのであれば、電源ボタン32を操作して電源を切断するようにするとよい。
【0069】
ところで、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、マッサージ機2のマッサージ部として例示した、背部用マッサージ機構、リクライニング機構、フットレスト5、足揉み機構、太股・腰マッサージ機構、腕マッサージ機構等は、あくまでも椅子型マッサージ機で採用可能な一例に過ぎず、その有無や細部構造が限定されるものではない。
【0070】
マッサージ機2は、椅子型マッサージ機であることが限定されるものではなく、下肢用マッサージ機などの小型マッサージ機であってもよい。
リモコン装置1において、画面部20は、アイコンだけを表示する場合や文字表示部だけを表示する場合も含めるものとする。また、アイコン及び文字表示部の両方を表示しない場合や、アイコンでも文字表示部でもない画像(例えばアニメーションなど)を表示するような場合も含めるものとする。
【0071】
画面部20にはオートパワーオフの機能を付加しておいてもよい。すなわち、マッサージ機2が停止しており、且つ所定時間、表示操作ボタン部21や駆動操作ボタン部22に対する操作が全く無い場合には、画面部20の表示を消去するようにする。これにより、マッサージ機2の全体として、消費電力の節約が可能となる。
さらには、マッサージ機2には、使用者の生体情報(例えば、血圧、心拍又は脈拍、体温、体重、体脂肪率など)を検出するセンサを設けることができる。この場合、マッサージ機2に設けたセンサにより検出された生体情報を、画面部20にアイコンや数字により表示させるように構成してもよい。
【符号の説明】
【0072】
1 リモコン装置
2 マッサージ機
3 座部
4 背もたれ部
5 フットレスト
6 脚体
7 側部揉み機構
8 肘掛け部
10 ケーブル
11 リモコン装置ホルダ
12 プレーヤホルダ
13 スピーカ
20 画面部
21 表示操作ボタン部
22 駆動操作ボタン部
25 選択ボタン
26 決定ボタン
27 飛び越え操作ボタン
30 背もたれ操作ボタン
31 フットレスト操作ボタン
32 電源ボタン
33 一時停止ボタン
34 停止ボタン
35 リセットボタン
36 ミュートボタン
F 床面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施療部をマッサージするマッサージ部を備えたマッサージ機に備えられ且つ前記マッサージ部を操作するように構成されたリモコン装置において、
前記マッサージ部が行うマッサージの動作内容をアイコンにより表示する「画面部」と、
前記画面部においてアイコンの選択ならびに確定を行う「表示操作ボタン部」と、
を有していることを特徴とするマッサージ機に備えられるリモコン装置。
【請求項2】
前記画面部には、マッサージ機に関する情報を文字により表示する「文字表示部」が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機に備えられるリモコン装置。
【請求項3】
前記画面部は、マッサージ機に関する情報をアイコン、グラフィック、数字の少なくとも1つ以上で表示するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のマッサージ機に備えられるリモコン装置。
【請求項4】
前記画面部に表示されるマッサージ機に関する情報が、マッサージ機に関する設定値であることを特徴とする請求項3に記載のマッサージ機に備えられるリモコン装置。
【請求項5】
前記表示操作ボタン部は、前記画面部に表示される一の画面から他の画面への切り替えを可能とするように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマッサージ機に備えられるリモコン装置。
【請求項6】
前記表示操作ボタン部には、所定の画面への切換を行う飛び越え操作ボタンが設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のマッサージ機に備えられるリモコン装置。
【請求項7】
前記所定の画面が、選択の開始時点を示す主画面とされていることを特徴とする請求項6に記載のマッサージ機に備えられるリモコン装置。
【請求項8】
前記マッサージ部の動作中において飛び越え操作ボタンが操作された際には、前記画面部は選択の開始時点を示す主画面を表示し、その後、マッサージ部の動作状況を表示する画面に切り替わるように構成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載のマッサージ機に備えられるリモコン装置。
【請求項9】
前記リモコン装置には、前記画面部におけるアイコンの選択操作ならびに確定操作を介さずにマッサージ機を操作する「駆動操作ボタン部」が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のマッサージ機に備えられるリモコン装置。
【請求項10】
前記マッサージ機は、座部とこの座部の後部に設けられた背もたれ部と前記座部の前部に設置されたフットレストとを有しており、
前記駆動操作ボタン部は、前記座部に対する背もたれ部のリクライング角度を変更する背もたれ操作ボタンと、前記座部に対するフットレストの位置を変更するフットレスト操作ボタンと、を有していることを特徴とする請求項9に記載のマッサージ機に備えられるリモコン装置。
【請求項11】
前記駆動操作ボタン部は、前記マッサージ部の駆動を停止させる停止ボタンを有していることを特徴とする請求項9又は10に記載のマッサージ機に備えられるリモコン装置。
【請求項12】
前記画面部は、異なる言語による表示が可能になっていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のマッサージ機に備えられるリモコン装置。
【請求項13】
前記マッサージ機には、音楽を再生可能なスピーカが配設されていて、
前記駆動操作ボタン部は、前記スピーカによる音楽再生を一時的に停止するミュートボタンを有していることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載のマッサージ機に備えられるリモコン装置。
【請求項14】
前記マッサージ機には使用者の生体情報を検出するセンサが設けられており、
前記画面部は、前記センサにより検出された生体情報を表示可能な構成となっていることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のマッサージ機に備えられるリモコン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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