説明

マッサージ機

【課題】機械的マッサージとエアマッサージとが組み合わされた効果的なマッサージを実行することができるマッサージ機を提供すること。
【解決手段】機械的マッサージを行う揉み玉を設けた背もたれ部と、エアマッサージを行うエアバッグを設けた座部と、を備え、前記エアバッグを膨張状態に維持して使用者の臀部を持ち上げた状態で、当該臀部を前記揉み玉により機械的にマッサージ可能な椅子型のマッサージ機とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施療子による機械的マッサージ部とエアバッグの膨張収縮によるエアマッサージ部とを備えるマッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
図30は、後記する特許文献1に開示されたマッサージ機を示す斜視図であり、図中、200は椅子型のマッサージ機本体である。マッサージ機本体200の座部201には、該座部201の幅寸法と略同じ長さ寸法を有する横長の臀部用エアバッグr1及び腿部用エアバッグr2が、座部201の奥行き方向へ距離を隔てて取付けてあり、臀部用エアバッグr1に給排気してこれを膨張収縮させることによって使用者の臀部をエアマッサージすると共に、腿部用エアバッグr2に給排気してこれを膨張収縮させることによって使用者の腿部をエアマッサージするようになっている。
【0003】
この座部201の先端には、内部に2つの半円筒状の脚受202,202を設けてなり、正面視が上断めがね枠形状の脚載部203が、座部201の先端から斜め下方となる姿勢で連結してあり、脚受202,202の両内側面には、対をなす脚用エアバッグr3,r3、r3,r3がそれぞれ取付けてある。そして、脚用エアバッグr3,r3、r3,r3に給排気してこれらを膨張収縮させることによって使用者の脹脛部分をエアマッサージするようにしてある。
【0004】
一方、マッサージ機本体200の背もたれ部204の中央には、帯状の開口が背もたれ部204の長手方向へ設けてあり、該開口内には施療子たるローラ205,205が、背もたれ部204に内蔵された支持部材によって、開口内を昇降中に進退するように支持されている。そして、支持部材によってローラ205,205を昇降させると共に進退させて使用者の背中部を摺擦させることによって、使用者の背中部を機械的にマッサージする。
【0005】
また、背もたれ部204の前記開口の両側には、使用者の背中部をエアマッサージする背中部用エアバッグr4,r4及び使用者の腰部をエアマッサージする腰部用エアバッグr5,r5が上下に距離を隔ててそれぞれ取付けてあり、背もたれ部204の前記開口より少し上方には、使用者の肩首をエアマッサージする一対の肩首用エアバッグr6,r6が背もたれ部204の幅方向へ距離を隔てて取付けてある。
【0006】
このようなマッサージ機にあっては、脚用エアバッグr3,r3、r3,r3、腿部用エアバッグr2、臀部用エアバッグr1、背中部用エアバッグr4,r4、腰部用エアバッグr5,r5、及び肩首用エアバッグr6,r6を各別に順次膨張・収縮させる操作を繰り返して全身をエアマッサージする。一方、このエアマッサージとは別に、支持部材によってローラ205,205を昇降させると共に進退させて使用者の背中部を摺擦させることによって、使用者の背中部を機械的にマッサージする。このとき、各エアバッグr1,r2,…を少し膨張させることによって、ローラ205,205の使用者への当接力を弱めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−122193号公報(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来のマッサージ機にあっては、確かに、機械的マッサージとエアマッサージとを両方組み合わせて実施可能ではあるが、その機能を十分に生かしたものとはいえなかった。
【0009】
すなわち、上記マッサージ機においては、機械的マッサージとエアマッサージとを組み合わせた複合的なマッサージを実施可能といえども、より効果的な複合マッサージを実施するための自動的制御については具体的な提案がなされていなかった。
【0010】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、機械的マッサージ部及びエアマッサージ部によって、高いマッサージ効果を奏することが可能なマッサージ機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1記載の本発明では、機械的マッサージを行う揉み玉を設けた背もたれ部と、エアマッサージを行うエアバッグを設けた座部と、を備え、前記エアバッグを膨張状態に維持して使用者の臀部を持ち上げた状態で、当該臀部を前記揉み玉により機械的にマッサージ可能な椅子型のマッサージ機とした
【0012】
請求項2記載の本発明では、機械的マッサージを行う揉み玉を設けた背もたれ部と、エアマッサージを行うエアバッグを設けた座部と、を備え、前記揉み玉による背中下方部の機械的マッサージと、臀部の上下移動を伴う前記エアバッグによる臀部のエアマッサージとを交互に行い、その後、前記エアバッグを膨張状態に維持して使用者の臀部を持ち上げた状態で、当該臀部を前記揉み玉により機械的にマッサージする椅子型のマッサージ機とした
【発明の効果】
【0013】
本発明では、エアバッグにより持ち上がった臀部に対して揉み玉による機械的マッサージを施すことができ、使用者に対して、所謂ヒップアップ効果を与えることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係るマッサージ機の一実施例を示す斜視図である。
【図2】同側面視による説明図である。
【図3】脚載部の昇降動作を示す説明図である。
【図4】給排気部の構成を示すブロック図である。
【図5】マッサージユニットの斜視による説明図である。
【図6】同正面視による説明図である。
【図7】同平面視による説明図である。
【図8】叩き機構を示す側面視による説明図である。
【図9】揉み機構を示す側面視による説明図である。
【図10】揉み玉駆動ユニットの進退移動を示す説明図である。
【図11】揉み玉の進退位置を示す説明図である。
【図12】マッサージ機の駆動制御系を示すブロック図である。
【図13】マッサージ機によるマッサージ手順を示すフローチャートである。
【図14】マッサージ機によるマッサージ手順を示すフローチャートである。
【図15】体形検出の手順を示す説明図である。
【図16】マッサージユニットによる機械的マッサージと腕載部に配設したエアバックとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図17】マッサージユニットによる機械的マッサージと背もたれ部に配設したエアバックによるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図18】マッサージユニットによる機械的マッサージと背もたれ部に配設したエアバックによるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図19】マッサージユニットによる機械的マッサージと背もたれ部に配設したエアバックによるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図20】マッサージユニットによる機械的マッサージと脚載部に配設したエアバックとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図21】マッサージユニットによる機械的マッサージと腕載部及び脚載部に配設したエアバックとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図22】マッサージユニットによる機械的マッサージと座部に配設したエアバックによるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図23】マッサージユニットによる機械的マッサージと座部に配設したエアバックによるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図24】マッサージユニットによる機械的マッサージと座部に配設したエアバックによるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図25】背もたれ部のリクライニングによる機械的マッサージと脚載部に配設したエアバッグによるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図26】背もたれ部のリクライニングによる機械的マッサージと腕載部に配設したエアバッグによるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図27】背もたれ部のリクライニングによる機械的マッサージと背もたれ部に配設した腰部用エアバッグによるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図28】背もたれ部のリクライニングによる機械的マッサージと座部に配設した臀部用エアバッグによるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図29】脚載部の揺動による機械的マッサージと座部に配設した腿部用エアバッグによるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。
【図30】従来のマッサージ機を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係るマッサージ機は、椅子型に形成したマッサージ機本体に機械的マッサージを行う揉み玉とエアマッサージを行うエアバッグとを設けて、揉み玉の作動とエアバッグの作動とを組合せることにより、効果的なマッサージを実施可能としている。
【0016】
前記揉み玉は、マッサージ機本体の背もたれ部に昇降自在に設けており、使用者の臀部、腰部、背中部、肩部、頸部等を揉んだりたたいたりしながらマッサージすることができる。
【0017】
また、前記エアバッグは、マッサージ機本体の背もたれ部、座部、脚載部、腕載部等に適宜設けており、エアバッグを設けた場所に応じて、使用者の脚部、腿部、臀部、腰部、背中部、肩部、頸部、腕部等を押圧してマッサージすることができる。
【0018】
上記揉み玉とエアバッグとを組合せて行うマッサージとしては、例えば以下に示す7種類のパターンが考えられる。
【0019】
1番目は、腕載部に設けたエアバッグの膨張により腕部を挟持しながら揉み玉により背中部を機械的にマッサージするパターンである。
【0020】
上記マッサージを実行する場合には、使用者は、腕部がエアバッグによって正しく挟持されるように腕載部に対する腕部の置き位置に注意するので、腕載部に対して腕部が正しく置かれ、それに伴って使用者の身体がマッサージ機にしっかりと密着される。
【0021】
そして、実際にエアバッグにより腕部が挟持された後には、使用者の身体は前方向への移動が規制されるので、マッサージ中に使用者の背中部に対して揉み玉による圧力が加えられても、使用者の身体は前方向へと移動しにくい。
【0022】
従って、上記マッサージを実行した場合には、使用者の背中部を所定状態に保持することができると共に、その所定状態に保持された背中部に適宜のマッサージを施すことができ、使用者に対して高いマッサージ効果を与えることができる。
【0023】
2番目は、腕載部に設けたエアバッグの膨張により腕部を挟持しながら、揉み玉による背中部の機械的マッサージと、背もたれ部に設けたエアバッグによる背中部のエアマッサージとを、交互に又は同時に行うパターンである。
【0024】
上記マッサージを実行する場合も、1番目のマッサージのときと同様、腕載部に設けたエアバッグによって腕部を挟持するので、使用者の身体がマッサージ機にしっかり密着すると共に、使用者の身体の前方向への移動が規制される。
【0025】
従って、上記マッサージを実行すれば、使用者の背中部を所定状態に保持することができると共に、その所定状態に保持された背中部に適宜のマッサージを施すことができ、使用者に対して高いマッサージ効果を与えることができる。
【0026】
特に、揉み玉とエアバッグとを交互に作動させたときには、強さやマッサージ領域や体感の異なるマッサージを交互に施すことができ、使用者に対するマッサージ効果を向上させることができる。一方、揉み玉とエアバッグとを同時に作動させたときには、強さやマッサージ領域や体感の異なるマッサージを同時に施すことができ、これによっても使用者に対するマッサージ効果を向上させることができる。
【0027】
3番目は、脚載部に設けたエアバッグの膨張により脚部を挟持しながら揉み玉により腰部を機械的にマッサージするパターンである。
【0028】
上記マッサージを実行する場合は、脚載部に設けたエアバッグによって脚部を挟持するので、前記1番目及び2番目のマッサージのときと同様、使用者の身体がマッサージ機にしっかり密着すると共に、使用者の身体の前方向への移動が規制される。
【0029】
従って、上記マッサージを実行すれば、使用者の腰部を所定状態に保持することができると共に、その所定状態に保持された腰部に対して適宜のマッサージを施すことができ、使用者に対して高いマッサージ効果を与えることができる。
【0030】
4番目は、腕載部に設けたエアバッグと脚載部に設けたエアバッグとの膨張により腕部と脚部とをそれぞれ挟持しながら揉み玉により背中部を機械的にマッサージするパターンである。
【0031】
上記マッサージを実行する場合は、腕載部及び脚載部に設けたエアバッグによって腕部及び脚部を挟持するので、前記1〜3番目のマッサージのときと同様、使用者の身体がマッサージ機にしっかり密着すると共に、使用者の身体の前方向への移動が規制される。
【0032】
従って、上記マッサージを実行すれば、使用者の背中部を所定状態に保持することができると共に、その所定状態に保持された背中部に適宜のマッサージを施すことができ、使用者に対して高いマッサージ効果を与えることができる。
【0033】
特に、使用者の四肢をエアバッグにより保持するので、マッサージ機に対する使用者の身体位置を確実に保持することができると共に、マッサージ機と使用者との密着度を一層高めることができ、適所にマッサージを施すことができると共に、マッサージをより効果的なものとすることができる。
【0034】
5番目は、揉み玉による背中下方部の機械的マッサージと、座部に設けたエアバッグによる臀部の上下移動を伴う臀部のエアマッサージとを交互に又は同時に行うパターンである。かかるマッサージを行うことにより、揉み玉とエアバッグとを交互に作動させたときには、強さやマッサージ領域や体感の異なるマッサージを交互に施すことができ、使用者に対するマッサージ効果を向上させることができる。一方、揉み玉とエアバッグとを同時に作動させたときには、エアバッグにより持ち上がった臀部に対して揉み玉による機械的マッサージを施すことができ、使用者に対して、所謂ヒップアップ効果を与えることができる。
【0035】
6番目は、揉み玉が肩部及び頸部を含む背中上方部に位置しているときに、座部に設けたエアバッグの膨縮による身体の上下移動を伴う臀部のマッサージを行うようにしたパターンである。かかるマッサージを行うことにより、使用者の背中上方部に対して所謂指圧と同様のマッサージを行うことができ、使用者に対して高いマッサージ効果を与えることができる。
【0036】
7番目は、脚載部に設けたエアバッグの膨張により脚部を挟持しながら、揉み玉による腰部の機械的マッサージと、座部に設けたエアバッグによる臀部の上下移動を伴う臀部のエアマッサージとを交互に又は同時に行うパターンである。かかるマッサージを行うことにより、揉み玉と座部のエアバッグとを交互に作動させたときには、強さやマッサージ領域や体感の異なるマッサージを交互に施すことができ、使用者に対するマッサージ効果を向上させることができる。一方、揉み玉と座部のエアバッグとを同時に作動させたときには、使用者の腰部に対して所謂指圧と同様のマッサージを行うことができ、使用者に対して高いマッサージ効果を与えることができる。
【0037】
特に、上記7番目のマッサージを実行する場合は、脚載部に設けたエアバッグによって脚部を挟持するので、前記1〜4番目のマッサージのときと同様、使用者の身体がマッサージ機にしっかり密着すると共に、使用者の身体の前方向への移動が規制される。
【0038】
従って、上記マッサージを実行すれば、使用者の腰部を所定状態に保持することができると共に、その所定状態に保持された腰部に適宜のマッサージを施すことができ、使用者に対して高いマッサージ効果を与えることができる。
【0039】
本マッサージ機では、上記揉み玉の作動とエアバッグの作動とを組合せたマッサージを行う以外にも、マッサージ機本体の背もたれ部をリクライニング可能として、同背もたれ部のリクライニングとエアバッグの作動とを組合せることにより、効果的なマッサージを行うことができる。
【0040】
上記背もたれ部のリクライニングとエアバッグとを組合せて行うマッサージとしては、例えば以下に示す4種類のパターンが考えられる。
【0041】
1番目は、脚載部に設けたエアバッグの膨張により脚部を挟持しながら、背もたれ部をリクライニングして身体の伸び運動を伴う機械的マッサージを行うパターンである。かかるマッサージを行うことにより、使用者の背・腰部・脚に対して高いストレッチ効果を与えることができる。
【0042】
2番目は、腕載部に設けたエアバッグの膨張により腕部を挟持しながら、背もたれ部をリクライニングして身体の伸び運動を伴う機械的マッサージを行うパターンである。かかるマッサージを行うことにより、使用者の腕部に対して高いストレッチ効果を与えることができる。
【0043】
3番目は、背もたれ部に設けたエアバッグの膨張により腰部を押圧しながら、背もたれ部をリクライニングして身体の伸び運動を伴う機械的マッサージを行うパターンである。かかるマッサージを行うことにより、使用者に対して腰部を支点した高いストレッチ効果を与えることができる。
【0044】
4番目は、座部に設けたエアバッグの膨張により臀部を押圧しながら、背もたれ部をリクライニングして身体の伸び運動を伴う機械的マッサージを行うパターンである。かかるマッサージを行うことにより、使用者に対して臀部を支点した高いストレッチ効果を与えることができる。
【実施例】
【0045】
以下、本発明の内容を図面に基づいて詳述する。
【0046】
図1は、本発明に係るマッサージ機の一実施例を示す斜視図であり、図中、100は椅子型のマッサージ機本体である。また、図2は、図1に示したマッサージ機Aの側面視による説明図である。マッサージ機本体100は、使用者Mが着する座部101、この座部101を支持する基台部102、座部101の後側に枢軸103を介してリクライニング可能に連結した背もたれ部104、及び座部101の前側に略L字状の枢支連結部材105を介して上下方向へ揺動可能に連結した脚載部106とを備えており、座部101の両側には肘掛部107,107が立設してある。
【0047】
前述した基台部102内には支持アーム108が配設してあり、該支持アーム108と脚載部106の裏面との間には、リニア動作する脚載部用アクチュエータ109が架設してあり、図3に示した如く、脚載部用アクチュエータ109の進退動作によって、脚載部106を前記枢支連結部材105の枢軸回りに揺動させて、昇降させ得るようになっている。脚載部用アクチュエータ109には後述する脚載部駆動用モータ110から駆動力が与えられるようになっており、与えられた駆動力によって脚載部用アクチュエータ109は進退動作する。また、前記枢支連結部材105の近傍に、脚載部106の揺動角度を検出する脚載部角度検出センサ111が配設してある。
【0048】
一方、前記支持アーム108と背もたれ部104の下端近傍の部分との間にも、リニア動作する背もたれ部用アクチュエータ112が架設してあり、該背もたれ部用アクチュエータ112の進退動作によって、背もたれ部104を前記枢軸103回りに揺動させて、適宜の角度にリクライニングさせ得るようになっている。この背もたれ部用アクチュエータ112には、後述するリクライニング用モータ113から駆動力が与えられるようになっており、与えられた駆動力によって背もたれ部用アクチュエータ112は進退動作する。また、前記枢軸103の近傍に、背もたれ部104の揺動角度(リクライニング角度)を検出するリクライニング角度検出センサ114が配設してある。
【0049】
脚載部106は、内部に2つの半円筒状の脚受115,115を互いに平行に設けて、正面視が略上断めがね枠形をなしており、脚受115,115の各両内側には、左右に対をなす脚上部用エアバッグa1,a1、a1,a1及び脚下部用エアバッグa2,a2、a2,a2が、それぞれ脚受115,115の中心軸の軸長方向へ距離を隔てて配設してある。また、座部101には、該座部101の幅寸法より少し短い長さ寸法を有する横長の臀部用エアバッグa3及び腿部用エアバッグa4が、座部101の奥側からこの順に、互いに距離を隔てて埋設してある。
【0050】
一方、肘掛部107,107上にはそれぞれ、上側に開口を配した半円筒状の腕受116,116を設けてなる腕載部117,117が取付けてあり、両腕受116,116の内側には腕部用エアバッグa5,a5が腕受116,116に倣って配設してある。更に、背もたれ部104の正面側であって、両側縁近傍の位置にはそれぞれ、左右に対をなす背中部用エアバッグa6,a6及び腰部用エアバッグa7,a7が、背中部及び腰部の高さ位置に応じた位置に埋設してある。そして、これら各エアバッグa1,a2,…は、基台部102内に格納した給排気部によって配置位置別に給排気されるようになっている。
【0051】
図4は、図1に示したマッサージ機Aに設けた給排気部の構成を示すブロック図であり、図中、118は各エアバッグa1,a2,…に給気するためのエアポンプである。エアポンプ118には、該エアポンプ118から圧入される大気を一時的に貯留すると共に、各エアバッグa1,a2,…へ分流する分流器119が連通連結してある。分流器119には、複数の吐気口が各エアバッグa1,a2,…に対応して設けてあり、各吐気口には当該吐気口の開口を開閉する電磁弁B1,B2,…がそれぞれ設けてある。この分流器119の各吐気口と、対応するエアバッグa1,a2,…とは耐圧ホースによってそれぞれ連結してある。そして、後述する如く電磁弁B1,B2,…の開閉動作を制御することによって所要のエアバッグa1,a2,…に対して給排気して、エアバッグa1,a2,…を膨張・収縮させる。これによって、使用者Mに対してエアマッサージが施される。
【0052】
なお、前述した電磁弁B1,B2,…の開閉動作によって、エアバッグa1,a2,…を膨張・収縮させることができる一方、エアバッグa1,a2,…を膨張状態に保持することもできるようになっている。
【0053】
一方、背もたれ部104の中央を通る縦軸上には、内蔵する叩き機構7・揉み機構8によって機械的マッサージを行うマッサージユニット4が埋設してあり、マッサージユニット4は背もたれ部104内にその両側縁から距離を隔てて互いに平行に縦設したガイドレール12,13によって案内されて、昇降するようにしてある。
【0054】
図5〜図7は、図1及び図2に示したマッサージユニット4の斜視視、正面視、平面視による説明図であり、また、図8は、マッサージユニット4に内蔵された叩き機構7を示す側面視による説明図であり、図9は、マッサージユニット4に内蔵された揉み機構8を示す側面視による説明図である。
【0055】
図5〜図7に示したように、マッサージユニット4は、略矩形箱型状のマッサージユニットケーシング22の右側下部にマッサージユニット4を昇降させるための昇降用駆動部としての昇降用モータ23を取付けると共に、この昇降用モータ23の駆動軸24に駆動ギヤ25を取付け、該駆動ギヤ25に変速ギヤ26を噛合させ、さらに、変速ギヤ26の駆動軸に駆動ウォーム27を固着して構成してある。
【0056】
一方、マッサージユニットケーシング22内の下部には、左右幅方向に伸延させた昇降軸28が回動自在に取付けてあり、この昇降軸28の右側外面に形成したギヤ部と前記駆動ウォーム27とを噛合させると共に、昇降軸28の左右端部をマッサージユニットケーシング22の外方へそれぞれ突出させ、さらに、かかる突出させた左右両端部にピニオンギヤ30,31を取付け、両ピニオンギヤ30,31を背もたれ部104に取付けたラック10,11に噛合させてある。昇降軸28には、昇降用モータ23によって昇降軸28が駆動(回動)された量(角度)を検出するための昇降用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ91を配設している。図中、32はマッサージユニットケーシング22の右側下部に取付けた昇降用モータ23を収納したモータケーシングである。なお、昇降用モータ23及びロータリーエンコーダ91は、図12に示すように、背もたれ部104の下部に配設した制御ユニット16に接続させてある。
【0057】
また、マッサージユニット4は、マッサージユニットケーシング22の左右側上部に左右一対のガイド軸33,34を回動自在に取付け、各ガイド軸33,34の端部をマッサージユニットケーシング22の外側方へ突出させ、かかる突出させたガイド軸33,34の端部にガイドローラー35,36をそれぞれ回動自在に取付けており、かかるガイドローラー35,36を背もたれ部104に取付けた断面コ字状のガイドレール12,13の内部に滑動自在に嵌合させてある。
【0058】
このマッサージユニット4には、使用者Mの身体に、背もたれ部104の表面部を介して当接してマッサージを行う揉み玉5,6を具備する揉み玉駆動ユニット9が前後方向に揺動可能に配設してある。
【0059】
すなわち、マッサージユニット4は、マッサージユニットケーシング22の下部に左右幅方向に向けて伸延させた状態で配設した昇降軸28の中央部に、揉み玉駆動ユニット9を構成する揉み玉駆動ユニットケーシング37が、前後方向へ向けて揺動自在に取付けてある。かかる前後方向への揺動により、揉み玉駆動ユニット9、ひいては揉み玉5,6が前後方向へ進退することになる。
【0060】
揉み玉駆動ユニット9を前後方向へ揺動させて進退移動させるための進退移動機構は、マッサージユニットケーシング22の左側上部に揉み玉駆動ユニット9を進退移動させるための進退用駆動部としての進退用モータ38を取付け、この進退用モータ38の駆動軸39に駆動ギヤ40を取付け、該駆動ギヤ40に変速ギヤ41を噛合させると共に、変速ギヤ41の駆動軸に駆動ウォーム42を固着させて構成してある。
【0061】
また、マッサージユニットケーシング22の上部には、左右幅方向へ向けて伸延させた進退軸43が回動自在に取付けてあり、進退軸43の左側外側面に形成したギヤ部(図示省略)と前記駆動ウォーム42とを噛合させ、さらには、前記進退軸43の中途部に左右一対のピニオンギヤ44,45を取付ける一方、揉み玉駆動ユニットケーシング37の上部に、前記ピニオンギヤ44,45と対応する左右一対の円弧状のラック46,47を取付け、両ラック46,47に前記ピニオンギヤ44,45をそれぞれ噛合させてある。進退軸43には、進退用モータ38によって進退軸43が駆動(回動)された量(角度)を検出するための進退用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ92が配設してある。図中、48はマッサージユニットケーシング22の左側上部に取付けた進退用モータ38を収納するためのモータケーシングであり、また、49は進退軸43を回動自在に支持するための軸受である。なお、進退用モータ38及びロータリーエンコーダ92は、図12に示すように、制御ユニット16に接続してある。
【0062】
また、前述した揉み玉駆動ユニット9は、箱型状の揉み玉駆動ユニットケーシング37の上部に左右一対のラック支持片50,51を外側方へ向けて形成し、各ラック支持片50,51の端縁に円弧状のラック46,47をそれぞれ取付ける一方、揉み玉駆動ユニットケーシング37の前側下部に正面視略U字状の昇降軸支持片52を形成し、この昇降軸支持片52の左右側部に軸受53,54をそれぞれ取付け、さらに、軸受53,54に昇降軸28を回動自在に挿通させてある。
【0063】
さらに、揉み玉駆動ユニット9は、揉み玉駆動ユニットケーシング37の内部に配設した叩き機構7と揉み機構8とを備えている。
【0064】
叩き機構7は、図5〜図8に示したように、揉み玉駆動ユニットケーシング37の左側下部に揉み玉駆動ユニット9に揉み玉5,6を叩き動作させるための叩き用駆動部としての叩き用モータ57を、その駆動軸58が上方へ向けて突出した状態で取付け、駆動軸58に叩き用駆動ウォーム59を連動連結する一方、揉み玉駆動ユニットケーシング37の上部に左右幅方向に向けて伸延させた叩き用回動軸60を回動自在に取付けて構成してある。
【0065】
そして、叩き用回動軸60の左側部に叩き用従動ウォームホイール61を固着し、この叩き用従動ウォームホイール61を前記叩き用駆動ウォーム59に噛合させると共に、前記叩き用回動軸60の左右端部に叩き用偏心軸62,63を、叩き用偏心軸62,63の軸線を叩き用回動軸60の軸線から上下にそれぞれ偏心させた状態で連設し、叩き用偏心軸62,63に揉み玉機構64,65をそれぞれ連動連結してある。また、叩き用回動軸60には、叩き用モータ57によって叩き用回動軸60が駆動(回動)された量(角度)を検出するための叩き用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ93が配設してある。図中、66は叩き用モータ57の駆動軸58を回動自在に支持するための軸受である。なお、叩き用モータ57及びロータリーエンコーダ93は、図12に示すように、背もたれ部104の下部に配設した制御ユニット16に接続してある。
【0066】
一方、揉み機構8は、図5〜図7及び図9に示したように、揉み玉駆動ユニットケーシング37の右側下部に、揉み玉駆動ユニット9に揉み玉5,6を揉み動作させるための揉み用駆動部としての揉み用モータ67を、その駆動軸68が上方へ向けて突出した状態で取付け、この駆動軸68に円筒状の揉み用駆動ウォーム69を外嵌する一方、叩き用回動軸60の右側部に揉み用従動ウォームホイール70を回動自在に遊嵌し、揉み用従動ウォームホイール70を前記揉み用駆動ウォーム69に噛合させると共に、揉み用従動ウォームホイール70に揉み用駆動プーリー71を連設し、さらには、揉み玉駆動ユニットケーシング37の下部に左右幅方向に向けて伸延させた揉み用回動軸72を回動自在に取付け、揉み用回動軸72の右側部に揉み用従動プーリー73を取付け、同揉み用従動プーリー73と前記揉み用駆動プーリー71との間に伝動ベルト74を懸架して構成してある。
【0067】
さらに、前記揉み用回動軸72の左右端部には、揉み玉機構64,65をそれぞれ連動連結している。揉み用回動軸72には、揉み用モータ67によって揉み用回動軸72が駆動(回動)された量(角度)を検出するための昇降用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ94が配設してある。図中、75は揉み用モータ67の駆動軸68を回動自在に支持するための軸受である。なお、揉み用モータ67及びロータリーエンコーダ94は、図12に示すように、背もたれ部104の下部に配設した制御ユニット16に接続している。
【0068】
また、揉み玉機構64,65は、図5〜図9に示すように、揉み用回動軸72の左右端部に左右一対の揉み玉アーム支持体76,77を、この揉み玉アーム支持体76,77の上部が外側方に向いた状態で傾斜状に取付け、揉み玉アーム支持体76,77の後部に連動アーム78,79の先端部をそれぞれ連動連設し、連動アーム78,79の基端部を叩き用偏心軸62,63に取付け、さらには、揉み玉アーム支持体76,77の前側上部に揉み玉支持アーム80,81の基端部を取付け、揉み玉支持アーム80,81の先端部に揉み玉5,6を回動自在に取付けて構成してある。なお、連動アーム78,79の先端部と揉み玉アーム支持体76,77とは自由継手構造によって接続してある。
【0069】
そして、進退用モータ38が駆動すると、駆動ギヤ40、変速ギヤ41、駆動ウォーム42を介して進退軸43が回動し、それに伴ってピニオンギヤ44,45が回動しながらラック46,47に沿って移動し、それにより揉み玉駆動ユニットケーシング37が昇降軸28を中心に前後方向へ向けて揺動し、揉み玉5,6が前後方向に進退移動する(図10参照)。
【0070】
本実施例では、図11に示したように、揉み玉駆動ユニット9を進退させることによって、揉み玉5,6を背もたれ部104の内部に収納した収納位置(図11において、揉み玉5,6の先端が符号L1で示す線上に位置する。)、極めて弱いマッサージを行うさすり位置(図11において、揉み玉5,6の先端が符号L2で示す線上に位置する。)、弱いマッサージを行う弱位置(図11において、揉み玉5,6の先端が符号L3で示す線上に位置する。)、中程度のマッサージを行う中位置(図11において、揉み玉5,6の先端が符号L4で示す線上に位置する。)、強いマッサージを行う強位置(図11において、揉み玉5,6の先端が符号L5で示す線上に位置する。)、極めて強いマッサージを行う深位置(図11において、揉み玉5,6の先端が符号L6で示す線上に位置する。)の6段階に進退させることができるようにしてある。
【0071】
本実施例に係るマッサージ機Aはこのような構成となっており、駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ91,92,93,94が検出した各軸28,43,60,72の駆動量(回動角度)に基づいて、後述する制御ユニット16が駆動部としての各モータ23,38,57,67を駆動制御することで以下のように動作する。
【0072】
すなわち、昇降用モータ23が駆動すると、昇降軸28が回動し、それに伴ってピニオンギヤ30,31がラック10,11に沿って走行し、マッサージユニット4が背もたれ部104に沿って昇降移動する。この際、制御ユニット16は、昇降用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ91から与えられる昇降軸28の回動角度に基づいて、マッサージユニット4の昇降量を検出している。この動作により、ローリングマッサージが可能となる。
【0073】
また、進退用モータ38が駆動すると、駆動ギヤ40、駆動ウォーム42、進退軸43を介してピニオンギヤ44,45が回動し、それに伴って揉み玉駆動ユニットケーシング37に取付けたラック46,47が移動して、揉み玉駆動ユニットケーシング37が前後方向に進退移動し、揉み玉5,6が前後方向に進退移動する(図11参照)。この際、制御ユニット16は、進退用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ92から与えられる進退軸43の回動角度に基づいて、揉み玉駆動ユニット9(揉み玉5,6)の進退量を検出している。この動作により、指圧マッサージが可能となる。
【0074】
また、叩き用駆動部としての叩き用モータ57が駆動すると、叩き用駆動ウォーム59と叩き用従動ウォームホイール61を介して叩き用回動軸60が回動し、それに伴って叩き用偏心軸62,63が交互に上下に回動し、それにより、連動アーム78,79がクランクとして機能して揉み玉アーム支持体76,77が前後に揺動し、揉み玉5,6が交互に前後方向に揺動して叩き作動を行う。この際、制御ユニット16は、叩き用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ93から与えられる叩き用回動軸60の回動角度に基づいて、揉み玉5,6の揺動量を検出している。この動作により叩きマッサージが可能となる。
【0075】
また、揉み用駆動部としての揉み用モータ67が駆動すると、揉み用駆動ウォーム69、揉み用従動ウォームホイール70、揉み用駆動プーリー71、伝動ベルト74、揉み用従動プーリー73を介して揉み用回動軸72が回動し、それに伴って揉み玉アーム支持体76,77が回動し、揉み玉5,6が前後方向に偏心回動して揉み作動を行う。この際、制御ユニット16は、揉み用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ94から与えられる揉み用回動軸72の回動角度に基づいて、揉み玉5,6の偏心回動量を検出している。この動作により、揉みマッサージが可能となる。
【0076】
また、本実施例に係るマッサージ機Aは、脚載部角度検出センサ111が検出した脚載部106の揺動角度、及びリクライニング角度検出センサ114が検出した背もたれ部104の揺動角度(リクライニング角度)に基づいて、後述する制御ユニット16が駆動部としての各モータ110,113を駆動制御することで以下のように動作する。
【0077】
すなわち、脚載部駆動用モータ110が駆動すると、脚載部用アクチュエータ109が進退動作し、脚載部106が枢支連結部材105の枢軸回りに揺動する。この際、制御ユニット16は、脚載部角度検出センサ111から与えられる脚載部106の揺動角度に基づいて、脚載部106の昇降量を検出している。この動作により、ストレッチマッサージが可能となる。
【0078】
また、リクライニング用モータ113が駆動すると、背もたれ部用アクチュエータ112が進退動作し、背もたれ部104が枢軸103回りに揺動(リクライニング)する。この際、制御ユニット16は、リクライニング角度検出センサ114から与えられる背もたれ部104の揺動角度(リクライニング角度)に基づいて、背もたれ部104の昇降量を検出している。この動作により、ストレッチマッサージが可能となる。
【0079】
図12は、本発明に係るマッサージ機Aの駆動制御系を示すブロック図である。制御ユニット16には、前述した如く、昇降用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ91から昇降軸28の回動角度が、進退用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ92から進退軸43の回動角度が、叩き用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ93から叩き用回動軸60の回動角度が、揉み用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ94から揉み用回動軸72の回動角度がそれぞれ与えられるようになっており、制御ユニット16は、与えられた各回動角度に基づいて、昇降用駆動部たる昇降用モータ23、進退用駆動部たる進退用モータ38、叩き用駆動部たる叩き用モータ57、及び揉み用駆動部たる揉み用モータ67の回転駆動を制御して、機械的マッサージを実施させる。
【0080】
また、制御ユニット16には、前述した如く、脚載部角度検出センサ111から脚載部106の揺動角度が、リクライニング角度検出センサ114から背もたれ部104の揺動角度(リクライニング角度)がそれぞれ与えられるようになっており、制御ユニット16は、与えられた角度に基づいて、脚載部駆動用モータ110、及びリクライニング用モータ113の回転駆動を制御して、機械的マッサージを実施させる。
【0081】
また、制御ユニット16は、図4に示したエアポンプ118のオン・オフ動作を制御すると共に、各エアバッグa1,a2,…(図4参照)に対して給排気を行うための電磁弁B1〜B14の開閉動作を制御するようになっており、所要のエアバッグa1,a2,…を膨張・収縮させてエアマッサージを実施させる。
【0082】
一方、制御ユニット16には、マッサージ選択機能を備えるリモートコントローラ等の操作部17から、選択された種類のマッサージ実行指令が与えられるようになっている。この操作部17にあっては、機械的マッサージ及びエアマッサージを各別に実施させるマッサージ以外に、機械的マッサージとエアマッサージとの複合マッサージも選択し得るようになっており、制御ユニット16は操作部17から、マッサージを実施する指令が与えられた場合、与えられた指令に基づいて、前記各モータ23,38,57,67,110,113の回転駆動動作、及び各電磁弁B1〜B14の開閉動作を制御して、次のようにマッサージを実施する。
【0083】
図13及び図14は、本発明に係るマッサージ機Aによるマッサージ手順を示すフローチャートである。制御ユニット16は、操作部17からマッサージの実施指令が与えられたと判断するまで待機し(ステップS1)、その実施指令が与えられたと判断した場合、次のようにして使用者Mの体形検出を行う(ステップS2)。
【0084】
図15は、体形検出の手順を示す説明図である。なお、図15にあっては、理解を容易にするためにマッサージユニット4は省略し、揉み玉5,6のみを表示してある。また、本実施例では、体形検出手段として、マッサージ中における負荷電流を検出する負荷電流検出手段と、揉み玉5,6の上下位置座標を検出する座標検出手段と、この座標検出手段からのデータを記憶する記憶手段とを備える構成としている。
【0085】
図15に示すように、制御ユニット16は、昇降用モータ23を駆動してマッサージユニット4を使用者Mの腰位置である最下端位置に降下させる(f1)と共に、進退用モータ38が駆動して揉み玉駆動ユニット9を最後方位置(f2)に後退させる。
【0086】
そして、その位置で進退用モータ38を駆動して揉み玉駆動ユニット9を前方に向けて(被施療部である使用者Mの背中部に向けて)徐々に移動し(f3)、制御ユニット16によって進退用モータ38に所定の負荷(例えば負荷電流)が印加されていることを上記負荷電流検出手段により検出すると、進退用モータ38を停止してその位置を制御ユニット16に内蔵した記憶手段によって記憶し(具体的には、進退用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ92の検出出力を、制御ユニット16を介して座標検出手段により座標換算して記憶手段により記憶している。)、その後、進退用モータ38を駆動して揉み玉駆動ユニット9を最後方位置まで後方に向けて移動する(f4)。これら(f3)及び(f4)の動作を1単位の体形検出ステップとする。なお、進退用モータ38が停止した位置の記憶は、揉み玉駆動ユニット9を最後方位置から停止位置まで移動させる際に進退用モータ38が作動した時間を揉み玉駆動ユニット9の進出動作量として記憶するようにしてもよい。
【0087】
次いで、昇降用モータ23を駆動して、昇降用駆動量検出手段としてのロータリーエンコーダ91の検出に基づいて所定距離だけマッサージユニット4を上昇させ(f5)、上述同様に、その位置で進退用モータ38を駆動して揉み玉駆動ユニット9を前方に向けて徐々に移動する(f6)。なお、昇降移動距離の制御は、昇降用モータ23を所定時間(例えば1秒間)駆動するようにした制御方式でもよい。
【0088】
これらの動作を使用者Mの肩位置まで繰り返し行う(f7)ことによって、使用者Mの肩部の高さや幅、背中部の形状等といった使用者Mの体形を検出する。なお、検出終了後は、マッサージユニット4は初期状態(図15におけるf2位置)に復帰する。
【0089】
このようにして体形検出が終了すると、制御ユニット16は、与えられたマッサージの実施指令が、機械的マッサージとエアマッサージとの複合マッサージの実施指令であるか否かを判断し(ステップS3)、当該実施指令でない場合は、他のマッサージ実施指令であるので、検出した体形に基づいて各モータ23,38,57,67,110,113の回転駆動動作を制御し、又は各電磁弁B1〜B14の開閉動作を制御して、対応するマッサージを実行する(ステップS4)。
【0090】
一方、ステップS3で複合マッサージ実行指令であると判断した場合、制御ユニット16は、ステップS5へ移って、マッサージユニット4による機械的マッサージと腕載部117に配設したエアバッグa5(腕部用エアバッグa5)との複合マッサージを実行する指令であるか否かを判断し、当該指令である場合、かかる複合マッサージを次のように実行する。
【0091】
図16は、マッサージユニット4による機械的マッサージと腕載部117に配設したエアバッグa5(腕部用エアバッグa5)との複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。制御ユニット16は、前述した如く検出した使用者Mの体形に基づいて、初期状態の基準位置にあるマッサージユニット4を、使用者Mの背中部に対向する位置まで移動させると共に(ステップS31)、腕載部117に配設したエアバッグa5,a5への給気を開始させ、給気開始から所定時間経過したか否かを判断する(ステップS32,S33)。制御ユニット16は、給気開始から所定時間経過するまで給気を実行させた後、給気停止して両エアバッグa5,a5を膨張状態に維持させる(ステップS34)。これによって、使用者Mの両腕部が所定状態に保持されると共に、これを通じて使用者Mの背中部も所定状態に保持される。
【0092】
制御ユニット16は、揉み玉駆動ユニット9を適宜位置まで前進させ(ステップS35)、揉み玉駆動ユニット9をして揉み玉5,6による機械的マッサージを終了タイミングまで実行させる(ステップS36,S37)。これによって、使用者Mに対して、背中部を所定状態に保持した状態で背中部に適宜のマッサージを施すことができ、高いマッサージ効果を与えることができる。
【0093】
制御ユニット16は、ステップS37で、終了タイミングであると判断すると、揉み玉駆動ユニット9を後退させると共に、腕載部117のエアバッグa5,a5から排気させた(ステップS38,S39)後、マッサージユニット4を初期の基準位置まで移動させる(ステップS40)。
【0094】
一方、制御ユニット16は、ステップS5で、マッサージユニット4による機械的マッサージと腕載部117に配設したエアバッグa5との複合マッサージを実行する指令でないと判断した場合、マッサージユニット4による機械的マッサージと背もたれ部104及び腕載部117に配設したエアバッグa5,a6,a7(腕部用エアバッグa5及び背中部用エアバッグa6及び腰部用エアバッグa7)によるエアマッサージとの複合マッサージ実行指令であるか否かを判断し(ステップS7)、そうであると判断した場合、かかる複合マッサージを次のような手順で実行する。
【0095】
図17〜図19は、マッサージユニット4による機械的マッサージと背もたれ部104及び腕載部117に配設したエアバッグa5,a6,a7(腕部用エアバッグa5及び背中部用エアバッグa6及び腰部用エアバッグa7)によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。制御ユニット16は、マッサージユニット4を使用者Mの背中部に対向する高さ位置まで移動させると共に(ステップS61)、腕載部117に配設したエアバッグa5,a5への給気を開始させ、給気開始から所定時間経過したか否かを判断する(ステップS62,S63)。制御ユニット16は、給気開始から所定時間経過するまで給気を実行させた後、給気停止して両エアバッグa5,a5を膨張状態に維持させる(ステップS64)。これによって、使用者Mの両腕部が所定状態に保持されると共に、これを通じて使用者Mの背中部も所定状態に保持される。
【0096】
制御ユニット16は、揉み玉駆動ユニット9を適宜位置まで前進させ(ステップS65)、揉み玉駆動ユニット9をして揉み玉5,6による叩き及び/又は揉み等の機械的マッサージを実行させる(ステップS66)。なお、この揉み玉駆動ユニット9による機械的マッサージは、予め定めた動作を実行するようにしてあるが、操作部17を介して使用者Mが指定・変更可能にすることもできる。
【0097】
制御ユニット16は、揉み玉駆動ユニット9による所定の機械的マッサージを終了させるタイミングであるか否かを判断し(ステップS67)、そのタイミングであると判断するまでステップS66及びステップS67の動作を繰り返し、終了のタイミングであると判断した場合、揉み玉駆動ユニット9を元の位置まで後退させた(ステップS68)後、繰り返し背中部用エアバッグa6,a6を膨張・収縮させるエアマッサージを開始する(ステップS69)。
【0098】
制御ユニット16は、エアマッサージを終了させるタイミングであるか否かを判断し(ステップS70)、そのタイミングであると判断するまでステップS69及びステップS70の動作を繰り返し、終了のタイミングであると判断した場合、背中部用エアバッグa6,a6を全て排気させて(ステップS71)、エアマッサージを終了する。制御ユニット16は、上述した機械的マッサージ及びエアマッサージを所定回数実行したか否かを判断し(ステップS72)、そうであると判断するまで、ステップS65〜ステップS72までの動作を繰り返すことによって、背中部に交互複合マッサージを施す。
【0099】
これによって、使用者Mの背中部を所定状態に保持することができると共に、その所定状態に保持された背中部に適宜のマッサージを施すことができ、使用者Mに対して高いマッサージ効果を与えることができる。特に、使用者Mの背中部に対して、機械的マッサージによる相対的に強いマッサージと、エアマッサージによる相対的にソフトなマッサージとを交互に施すことができ、背筋等に過大な負荷をかけることなく十分に背中部をマッサージすることができる。また、相対的に狭い領域を強くマッサージする動作と、相対的に広い面状領域をソフトにマッサージする動作とを繰り返すため、使用者Mに対するリラックス効果が高い。これによって、筋肉の緊張がより緩和され、使用者Mに対するマッサージ効果も向上する。
【0100】
このようにして背中部への交互複合マッサージが終了すると、制御ユニット16は、マッサージユニット4を腰部に対向する高さ位置まで移動させた(ステップS73)後、揉み玉駆動ユニット9を適宜位置まで前進させ(ステップS74)、揉み玉駆動ユニット9をして揉み玉5,6による叩き及び/又は揉み等の機械的マッサージを実行させる(ステップS75)。そして、制御ユニット16は、揉み玉駆動ユニット9による所定の機械的マッサージを終了させるタイミングであるか否かを判断し(ステップS76)、そのタイミングであると判断するまでステップS75及びステップS76の動作を繰り返し、終了のタイミングであると判断した場合、揉み玉駆動ユニット9を元の位置まで後退させる(ステップS77)。
【0101】
次に、制御ユニット16は、腰部用エアバッグa7,a7を膨張・収縮させるエアマッサージを開始した(ステップS78)後、当該エアマッサージを終了させるタイミングであるか否かを判断し(ステップS79)、そのタイミングであると判断するまでステップS78及びステップS79の動作を繰り返す。そして、制御ユニット16は、終了のタイミングであると判断した場合、腰部用エアバッグa7,a7を全て排気させて(ステップS80)、エアマッサージを終了する。制御ユニット16は、上述した機械的マッサージ及びエアマッサージを所定回数実行したか否かを判断し(ステップS81)、そうであると判断するまで、ステップS74〜ステップS81までの動作を繰り返すことによって、腰部に交互複合マッサージを施す。これによって、使用者Mに対して、背中部を所定状態に保持した状態で腰部に適宜のマッサージを施すことができ、前記ステップS61〜ステップS72の処理を行ったときと同様、高いマッサージ効果を使用者Mの腰部に対して奏することができる。
【0102】
次に、制御ユニット16は、マッサージユニット4を背中部に対向する高さ位置まで移動させた(ステップS82)後、揉み玉駆動ユニット9を適宜位置まで前進させ(ステップS83)、揉み玉駆動ユニット9をして揉み玉5,6による叩き及び/又は揉み等の機械的マッサージを実行させると共に、これと並行して、腰部用エアバッグa7,a7を繰り返し膨張・収縮させるエアマッサージを実行させる(ステップS84,S85)。
【0103】
これによって、背中部を所定状態に保持した状態で、使用者Mの背中部に対して相対的に強い機械的マッサージを施すと共に、使用者Mの腰部に相対的にソフトな面状のエアマッサージを施すことができる。従って、使用者Mの背中部及び腰部という広い範囲を同時的にマッサージすることができ、マッサージ効果が高い。また、使用者Mに対して、使用者Mの異なる部分に、異なる体感のマッサージを同時的に与えることができ、これによってもマッサージ効果が向上する。
【0104】
制御ユニット16は、このような機械的マッサージ及びエアマッサージの同時的複合マッサージを終了するタイミングであるか否かを判断し(ステップS86)、そのタイミングであると判断するまでステップS84〜ステップS86までの動作を繰り返し、終了タイミングであると判断した場合、揉み玉駆動ユニット9を元の位置まで後退させると共に、腰部用エアバッグa7,a7を排気させる(ステップS87,S88)。
【0105】
次に、制御ユニット16は、マッサージユニット4を腰部に対向する高さ位置まで移動させた(ステップS89)後、揉み玉駆動ユニット9を適宜位置まで前進させ(ステップS90)、揉み玉駆動ユニット9をして揉み玉5,6による叩き及び/又は揉み等の機械的マッサージを実行させると共に、これと並行して、背中部用エアバッグa6,a6を繰り返し膨張・収縮させるエアマッサージを実行させる(ステップS91,S92)。これによって、使用者Mに対して、背中部を所定状態に保持した状態で背中部及び腰部に適宜のマッサージを施すことができ、前記ステップS82〜ステップS86の処理を行ったときと同様、使用者Mに対して高いマッサージ効果を与えることができる。
【0106】
制御ユニット16は、かかる同時的複合マッサージを終了するタイミングであるか否かを判断し(ステップS93)、そのタイミングであると判断するまでステップS91〜ステップS93までの動作を繰り返し、終了タイミングであると判断した場合、揉み玉駆動ユニット9を元の位置まで後退させると共に、背中部用エアバッグa6,a6及び腕載部117に配設したエアバッグa5,a5を排気させる(ステップS94,S95)。
【0107】
そして、制御ユニット16は、マッサージユニット4を初期の基準位置へ戻して(ステップS96)、マッサージユニット4による機械的マッサージと背もたれ部104及び腕載部117に配設したエアバッグa5,a6,a7によるエアマッサージとの複合マッサージを終了する。なお、このような各複合マッサージを実施する順番は、前述した順番に限られず、適宜の順番で実施することができる。また、前述した4種類の複合マッサージを全て実施する必要はなく、適宜に選択して実施することもできる。
【0108】
一方、制御ユニット16は、ステップS7で、マッサージユニット4による機械的マッサージと背もたれ部104及び腕載部117に配設したエアバッグa5,a6,a7によるエアマッサージとの複合マッサージでないと判断した場合、マッサージユニット4による機械的マッサージと脚載部106に配設したエアバッグa1,a2(脚上部用エアバッグa1及び脚下部用エアバッグa2)との複合マッサージを実行する指令であるか否かを判断し(ステップS9)、当該指令である場合、かかる複合マッサージを次のように実行する。
【0109】
図20は、マッサージユニット4による機械的マッサージと脚載部106に配設したエアバッグa1,a2(脚上部用エアバッグa1及び脚下部用エアバッグa2)との複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。制御ユニット16は、マッサージユニット4を使用者Mの腰部に対向する位置まで移動させると共に(ステップS101)、脚載部106に配設した少なくとも上下一方のエアバッグa1,a1、a2,a2への給気を開始させ、給気開始から所定時間経過したか否かを判断する(ステップS102,S103)。制御ユニット16は、給気開始から所定時間経過するまで給気を実行させた後、給気停止してエアバッグa1,a1、a2,a2を膨張状態に維持させる(ステップS104)。これによって、使用者Mの両脚が所定状態に保持されると共に、使用者Mの腰部も所定状態に保持される。
【0110】
次に、制御ユニット16は、揉み玉駆動ユニット9を適宜位置まで前進させ(ステップS105)、揉み玉駆動ユニット9をして揉み玉5,6による機械的マッサージを終了タイミングまで実行させる(ステップS106,S107)。これによって、使用者Mに対して、腰部を所定状態に保持した状態で腰部に適宜のマッサージを施すことができ、高いマッサージ効果を与えることができる。
【0111】
制御ユニット16は、ステップS107で、終了タイミングであると判断すると、揉み玉駆動ユニット9を後退させると共に、脚載部106のエアバッグa1,a1、a2,a2から排気させた(ステップS108,S109)後、マッサージユニット4を初期の基準位置まで移動させる(ステップS110)。
【0112】
一方、制御ユニット16は、ステップS9で、マッサージユニット4による機械的マッサージと脚載部106に配設したエアバッグa1,a2との複合マッサージを実行する指令でないと判断した場合、マッサージユニット4による機械的マッサージと腕載部117及び脚載部106に配設したエアバッグa1,a2,a5(脚上部用エアバッグa1及び脚下部用エアバッグa2及び腕部用エアバッグa5)との複合マッサージを実行する指令であるか否かを判断し(ステップS11)、当該指令である場合、かかる複合マッサージを次のように実行する。
【0113】
図21は、マッサージユニット4による機械的マッサージと腕載部117及び脚載部106に配設したエアバッグa1,a2,a5(脚上部用エアバッグa1及び脚下部用エアバッグa2及び腕部用エアバッグa5)との複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。制御ユニット16は、マッサージユニット4を使用者Mの背中部に対向する位置まで移動させると共に(ステップS111)、腕載部117に配設したエアバッグa5,a5及び脚載部106に配設したエアバッグa1,a1、a2,a2への給気を開始させ、給気開始から所定時間経過したか否かを判断する(ステップS112,S113)。制御ユニット16は、給気開始から所定時間経過するまで給気を実行させた後、給気停止して両エアバッグa5,a5を膨張状態に維持させる(ステップS114)。これによって、使用者Mの両腕部及び両脚部が所定状態に保持されると共に、これを通じて使用者Mの背中部も所定状態に保持される。特に、使用者Mの四肢がマッサージ機Aに対して所定状態に保持されるので、マッサージ機Aに対する使用者Mの身体位置を確実に保持することができると共に、マッサージ機Aと使用者Mとの密着度を高めることができる。
【0114】
制御ユニット16は、揉み玉駆動ユニット9を適宜位置まで前進させ(ステップS115)、揉み玉駆動ユニット9をして揉み玉5,6による機械的マッサージを終了タイミングまで実行させる(ステップS116,S117)。これによって、使用者Mに対して、背中部を所定状態に保持した状態で背中部に適宜のマッサージを施すことができ、高いマッサージ効果を与えることができる。特に、使用者Mの四肢をマッサージ機Aに保持した状態でマッサージを実行するので、前述した如くマッサージ機Aに対する使用者Mの身体位置を確実に保持することができると共に、マッサージ機Aと使用者Mとの密着度を高めることができ、適所に効果的なマッサージを施すことができる。
【0115】
制御ユニット16は、ステップS117で、終了タイミングであると判断すると、揉み玉駆動ユニット9を後退させると共に、腕載部117のエアバッグa5,a5及び脚載部106のエアバッグa1,a1、a2,a2から排気させた(ステップS118,S119)後、マッサージユニット4を初期の基準位置まで移動させる(ステップS120)。
【0116】
一方、制御ユニット16は、ステップS11で、マッサージユニット4による機械的マッサージと腕載部117及び脚載部106に配設したエアバッグa1,a2,a5との複合マッサージを実行する指令でないと判断した場合、マッサージユニット4による機械的マッサージと座部101に配設したエアバッグa3(臀部用エアバッグa3)によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する指令であるか否かを判断し(ステップS13)、そうであると判断した場合、かかる複合マッサージを次のような手順で実行する。
【0117】
図22〜図24は、マッサージユニット4による機械的マッサージと座部101に配設したエアバッグa3(臀部用エアバッグa3)によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。制御ユニット16は、前述した如く検出した使用者Mの体形に基づいて、初期状態の基準位置にあるマッサージユニット4を、使用者Mの臀部を含む背中下方部に対向する高さ位置まで移動させた(ステップS131)後、揉み玉駆動ユニット9を適宜位置まで前進させ(ステップS132)、揉み玉駆動ユニット9をして揉み玉5,6による叩き及び/又は揉み等の機械的マッサージを実行させる(ステップS133)。なお、この揉み玉駆動ユニット9による機械的マッサージは、予め定めた動作を実行するようにしてあるが、操作部17を介して使用者Mが指定・変更可能にすることもできる。
【0118】
制御ユニット16は、揉み玉駆動ユニット9による所定の機械的マッサージを終了させるタイミングであるか否かを判断し(ステップS134)、そのタイミングであると判断するまでステップS133及びステップS134の動作を繰り返し、終了のタイミングであると判断した場合、揉み玉駆動ユニット9を元の位置まで後退させた(ステップS135)後、繰り返し臀部用エアバッグa3を膨張・収縮させるエアマッサージを開始する(ステップS136)。
【0119】
制御ユニット16は、エアマッサージを終了させるタイミングであるか否かを判断し(ステップS137)、そのタイミングであると判断するまでステップS136及びステップS137の動作を繰り返し、終了のタイミングであると判断した場合、臀部用エアバッグa3を全て排気させて(ステップS138)、エアマッサージを終了する。制御ユニット16は、上述した機械的マッサージ及びエアマッサージを所定回数実行したか否かを判断し(ステップS139)、そうであると判断するまで、ステップS132〜ステップS139までの動作を繰り返すことによって、臀部に交互複合マッサージを施す。
【0120】
これによって、使用者Mの臀部に対して、機械的マッサージによる相対的に強いマッサージと、エアマッサージによる相対的にソフトなマッサージとを交互に施すことができ、臀部を十分にマッサージすることができる。また、臀部の相対的に狭い領域を後方から強くマッサージする動作と、臀部の相対的に広い面状領域を下方からソフトにマッサージする動作とを繰り返すため、使用者Mに対するリラックス効果が高い。これによって、筋肉の緊張がより緩和され、使用者Mに対するマッサージ効果も向上する。
【0121】
このようにして背中部への交互複合マッサージが終了すると、制御ユニット16は、臀部用エアバッグa3への給気を開始させ、給気開始から所定時間経過したか否かを判断する(ステップS140,S141)。制御ユニット16は、給気開始から所定時間経過するまで給気を実行させた後、給気停止して臀部用エアバッグa3を膨張状態に維持させる(ステップS142)。これによって、使用者Mの臀部が少し高い位置に維持される。
【0122】
次に、制御ユニット16は、揉み玉駆動ユニット9を適宜位置まで前進させ(ステップS143)、揉み玉駆動ユニット9をして揉み玉5,6による揉み上げ等の機械的マッサージを終了タイミングまで実行させる(ステップS144,S145)。これによって、使用者Mの臀部を持ち上げた状態で同臀部に対して揉み玉5,6による機械的マッサージを施すことができ、臀部の下部側にも機械的マッサージを施すことができる。従って、使用者Mに対して、所謂ヒップアップ効果を与えることができる。
【0123】
制御ユニット16は、ステップS145で、終了タイミングであると判断すると、揉み玉駆動ユニット9を後退させると共に、臀部用エアバッグa3から排気させた(ステップS146,S147)後、マッサージユニット4を初期の基準位置まで移動させる(ステップS148)。
【0124】
次に、制御ユニット16は、マッサージユニット4を使用者Mの肩部及び頸部を含む背中上方部に対向する位置まで移動させると共に(ステップS149)、揉み玉駆動ユニット9を適宜位置まで前進させ(ステップS150)、揉み玉駆動ユニット9をして揉み玉5,6による機械的マッサージを終了タイミングまで実行させる(ステップS151,S152)。
【0125】
しかも、制御ユニット16は、上記揉み玉5,6による機械的マッサージを実行させている間、臀部用エアバッグa3への給気と排気を繰り返して(ステップS153,S154)、臀部用エアバッグa3を繰り返し膨張・収縮させるようにしている。これによって、使用者Mの肩部や頸部の位置を上下に変位させながら揉み玉5,6による機械的マッサージを行うことができ、揉み玉5,6が肩部に位置しているときには使用者Mの肩部に対して、また、揉み玉5,6が頸部に位置しているときには使用者Mの頸部に対して、所謂指圧と同様のマッサージを行うことができる。従って、使用者Mに対して、高いマッサージ効果を与えることができる。
【0126】
制御ユニット16は、ステップS152で、終了タイミングであると判断すると、揉み玉駆動ユニット9を後退させた(ステップS155)後、マッサージユニット4を初期の基準位置まで移動させる(ステップS156)。
【0127】
一方、制御ユニット16は、ステップS13で、マッサージユニット4による機械的マッサージと座部101に配設したエアバッグa3によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する指令でないと判断した場合、背もたれ部104のリクライニングによる機械的マッサージ(ストレッチ)と脚載部106に配設したエアバッグa1,a2(脚上部用エアバッグa1及び脚下部用エアバッグa2)によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する指令であるか否かを判断し(ステップS15)、当該指令である場合、かかる複合マッサージを次のように実行する。
【0128】
図25は、背もたれ部104のリクライニングによる機械的マッサージと脚載部106に配設したエアバッグa1,a2(脚上部用エアバッグa1及び脚下部用エアバッグa2)によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。制御ユニット16は、脚載部106に配設した少なくとも上下一方対のエアバッグa1,a1、a2,a2への給気を開始させ、給気開始から所定時間経過したか否かを判断する(ステップS161,S162)。制御ユニット16は、給気開始から所定時間経過するまで給気を実行させた後、給気停止して各エアバッグa1,a1、a2,a2を膨張状態に維持させる(ステップS163)。従って、使用者Mの両脚はエアバッグa1,a1、a2,a2によって挟持される。
【0129】
制御ユニット16は、リクライニング角度検出センサ114から与えられるリクライニング角度情報に基づいて、リクライニング用モータ113を作動させて背もたれ部104を所定角度までリクライニングさせる(ステップS164)。このように、使用者Mの両脚をエアバッグa1,a1、a2,a2で挟持した状態で、背もたれ部104をリクライニングさせることによって、使用者Mの背・腰部・脚に対して高いストレッチ効果を与えることができる。また、これと並行して、エアバッグa1,a1、a2,a2の挟持によって、使用者Mの両脚に対してエアマッサージ効果を与えることができる。
【0130】
制御ユニット16は、背もたれ部104をリクライニングさせてから所定時間経過したと判断する(ステップS165)まで当該状態を維持した後、背もたれ部104を初期角度へ復帰させると共に、脚載部106の全てのエアバッグa1,a1、a2,a2から排気させる(ステップS166,S167)。制御ユニット16は、前述した如き脚を挟持した状態で背もたれ部104をリクライニングさせる操作を所定回数実行したか否かを判断し(ステップS168)、所定回数実行したと判断するまでステップS161〜ステップS168までの動作を繰り返す。
【0131】
一方、制御ユニット16は、ステップS15で、背もたれ部104のリクライニングによる機械的マッサージと脚載部106に配設したエアバッグa1,a2によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する指令でないと判断した場合、背もたれ部104のリクライニングによる機械的マッサージ(ストレッチ)と腕載部117に配設したエアバッグa5(腕部用エアバッグa5)によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する指令であるか否かを判断し(ステップS17)、当該指令である場合、かかる複合マッサージを次のように実行する。
【0132】
図26は、背もたれ部104のリクライニングによる機械的マッサージと腕載部117に配設したエアバッグa5(腕部用エアバッグa5)によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。制御ユニット16は、腕載部117に配設したエアバッグa5,a5への給気を開始させ、給気開始から所定時間経過したか否かを判断する(ステップS181,S182)。制御ユニット16は、給気開始から所定時間経過するまで給気を実行させた後、給気停止して両エアバッグa5,a5を膨張状態に維持させる(ステップS183)。従って、使用者Mの両腕部はエアバッグa5,a5によって各別に挟持される。
【0133】
制御ユニット16は、リクライニング角度検出センサ114から与えられるリクライニング角度情報に基づいて、リクライニング用モータ113を作動させて背もたれ部104を所定角度までリクライニングさせる(ステップS184)。このように、使用者Mの両腕部をエアバッグa5,a5で挟持した状態で、背もたれ部104をリクライニングさせることによって、使用者Mの腕部に対して高いストレッチ効果(伸ばし効果)を与えることができる。また、これと並行して、エアバッグa5,a5の挟持によって使用者Mの両腕部に対してエアマッサージ効果を与えることができる。
【0134】
制御ユニット16は、背もたれ部104をリクライニングさせてから所定時間経過したと判断する(ステップS185)まで当該状態を維持した後、背もたれ部104を初期角度へ復帰させると共に、両エアバッグa5,a5から排気させる(ステップS186,S187)。制御ユニット16は、前述した如き腕部を挟持した状態で背もたれ部104をリクライニングさせる操作を所定回数実行したか否かを判断し(ステップS188)、所定回数実行したと判断するまでステップS181〜ステップS188までの動作を繰り返す。
【0135】
一方、制御ユニット16は、ステップS17で、背もたれ部104のリクライニングによる機械的マッサージと腕載部117に配設したエアバッグa5によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する指令でないと判断した場合、背もたれ部104のリクライニングによる機械的マッサージと背もたれ部104に配設した腰部用エアバッグa7によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する指令であるか否かを判断し(ステップS19)、当該指令である場合、かかる複合マッサージを次のように実行する。
【0136】
図27は、背もたれ部104のリクライニングによる機械的マッサージと背もたれ部104に配設した腰部用エアバッグa7によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。制御ユニット16は、背もたれ部104に配設した腰部用エアバッグa7,a7への給気を開始させ、給気開始から所定時間経過したか否かを判断する(ステップS201,S202)。制御ユニット16は、給気開始から所定時間経過するまで給気を実行させた後、給気停止して両腰部用エアバッグa7,a7を膨張状態に維持させる(ステップS203)。
【0137】
制御ユニット16は、リクライニング角度検出センサ114から与えられるリクライニング角度情報に基づいて、リクライニング用モータ113を作動させて背もたれ部104を所定角度までリクライニングさせる(ステップS204)。このように、使用者Mの腰部を両腰部用エアバッグa7,a7で押した状態で、背もたれ部104をリクライニングさせることによって、使用者Mに対して腰部を支点した高いストレッチ効果を与えることができる。また、これと並行して、両腰部用エアバッグa7,a7の挟持によって使用者Mの腰部に対してエアマッサージ効果を与えることができる。
【0138】
制御ユニット16は、背もたれ部104をリクライニングさせてから所定時間経過したと判断する(ステップS205)まで当該状態を維持した後、背もたれ部104を初期角度へ復帰させると共に、両腰部用エアバッグa7,a7から排気させる(ステップS206,S207)。制御ユニット16は、前述した如き腰部を挟持すると共に押した状態で背もたれ部104をリクライニングさせる操作を所定回数実行したか否かを判断し(ステップS208)、所定回数実行したと判断するまでステップS201〜ステップS208までの動作を繰り返す。
【0139】
なお、本実施例では、背もたれ部104をリクライニングさせている間、腰部用エアバッグa7,a7は膨張状態に維持されているが、本発明はこれに限らず、背もたれ部104をリクライニングさせている間、腰部用エアバッグa7,a7が膨張・収縮を繰り返すようにしてもよい。
【0140】
一方、制御ユニット16は、ステップS19で、背もたれ部104のリクライニングによる機械的マッサージと背もたれ部104に配設した腰部用エアバッグa7によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する指令でないと判断した場合、背もたれ部104のリクライニングによる機械的マッサージと座部101に配設した臀部用エアバッグa3によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する指令であるか否かを判断し(ステップS21)、当該指令である場合、かかる複合マッサージを次のように実行する。
【0141】
図28は、背もたれ部104のリクライニングによる機械的マッサージと座部101に配設した臀部用エアバッグa3によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。制御ユニット16は、座部101に配設した臀部用エアバッグa3への給気を開始させ、給気開始から所定時間経過したか否かを判断する(ステップS221,S222)。制御ユニット16は、給気開始から所定時間経過するまで給気を実行させた後、給気停止して臀部用エアバッグa3を膨張状態に維持させる(ステップS223)。
【0142】
制御ユニット16は、リクライニング角度検出センサ114から与えられるリクライニング角度情報に基づいて、リクライニング用モータ113を作動させて背もたれ部104を所定角度までリクライニングさせる(ステップS224)。このように、使用者Mの臀部を臀部用エアバッグa3で押した状態で、背もたれ部104をリクライニングさせることによって、使用者Mに対して、腰部を支点とするストレッチとは異なる、臀部を支点した高いストレッチ効果を与えることができる。また、これと並行して、臀部用エアバッグa3によって使用者Mの臀部に対してエアマッサージ効果を与えることができる。
【0143】
制御ユニット16は、背もたれ部104をリクライニングさせてから所定時間経過したと判断する(ステップS225)まで当該状態を維持した後、背もたれ部104を初期角度へ復帰させると共に、両腰部用エアバッグa7,a7から排気させる(ステップS226,S227)。制御ユニット16は、前述した如き臀部を押した状態で背もたれ部104をリクライニングさせる操作を所定回数実行したか否かを判断し(ステップS228)、所定回数実行したと判断するまでステップS221〜ステップS228までの動作を繰り返す。
【0144】
なお、本実施例では、背もたれ部104をリクライニングさせている間、臀部用エアバッグa3は膨張状態に維持されているが、本発明はこれに限らず、背もたれ部104をリクライニングさせている間、臀部用エアバッグa3が膨張・収縮を繰り返すようにしてもよい。
【0145】
一方、制御ユニット16は、ステップS21で、背もたれ部104のリクライニングによる機械的マッサージと座部101に配設した臀部用エアバッグa3によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する指令でないと判断した場合、脚載部106の揺動による機械的マッサージと座部101に配設した腿部用エアバッグa4によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する指令であるか否かを判断し(ステップS23)、当該指令である場合、かかる複合マッサージを次のように実行する。
【0146】
図29は、脚載部106の揺動による機械的マッサージと座部101に配設した腿部用エアバッグa4によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する手順を示すフローチャートである。制御ユニット16は、脚載部106に配設した上下少なくとも一方対のエアバッグa1,a1、a2,a2への給気を開始させ、給気開始から所定時間経過したか否かを判断する(ステップS241,S242)。制御ユニット16は、給気開始から所定時間経過するまで給気を実行させた後、給気停止して各エアバッグa1,a1、a2,a2を膨張状態に維持させる(ステップS243)。
【0147】
制御ユニット16は、脚載部角度検出センサ111から与えられる角度情報に基づいて、脚載部駆動用モータ110を作動させて基準の下位位置にある脚載部106を所定角度まで上昇揺動させる(ステップS244)。そして、制御ユニット16は、座部101に配設した腿部用エアバッグa4に給気してそれを膨張すると共に、脚載部駆動用モータ110を作動させて脚載部106を基準位置まで降下揺動させた後、脚載部106のエアバッグa1,a1、a2,a2及び腿部用エアバッグa4から排気させる(ステップS245,S246,S247)。このように、使用者Mの両脚を各エアバッグa1,a1、a2,a2で挟持した状態で、脚載部106を上昇・降下揺動させることによって、使用者Mの脚に対して高いストレッチ効果を与えることができる。また、これと並行して、各エアバッグa1,a1、a2,a2によって使用者Mの両脚に対して、また、腿部用エアバッグa4によって使用者Mの腿部に対してそれぞれエアマッサージ効果を与えることができる。更に、脚載部106の降下揺動中、腿部用エアバッグa4が膨張させてあるため、使用者Mの臀部が座部101の所要位置からずれることが防止され、脚載部106の上昇・降下揺動によるストレッチ効果の低下を回避することができる。
【0148】
そして、制御ユニット16は、前述した如き複合マッサージを所定回数実行したか否かを判断し(ステップS248)、所定回数実行したと判断するまでステップS241〜ステップS248までの動作を繰り返す。
【0149】
一方、制御ユニット16は、ステップS25で、脚載部106の揺動による機械的マッサージと座部101に配設した腿部用エアバッグa4によるエアマッサージとの複合マッサージを実行する指令でないと判断した場合、他の複合マッサージ実施指令であるので、検出した体形に基づいて前記各モータ23,38,57,67,110,113の回転駆動動作を制御し、又は各電磁弁B1〜B14の開閉動作を制御して、対応する複合マッサージを実行する(ステップS25)。
【符号の説明】
【0150】
A マッサージ機
a1 脚上部用エアバッグ
a2 脚下部用エアバッグ
a3 臀部用エアバッグ
a4 腿部用エアバッグ
a5 腕部用エアバッグ
a6 背中部用エアバッグ
a7 腰部用エアバッグ
5,6 揉み玉
100 マッサージ機本体
101 座部
104 背もたれ部
106 脚載部
117 腕載部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械的マッサージを行う揉み玉を設けた背もたれ部と、
エアマッサージを行うエアバッグを設けた座部と、
を備え、
前記エアバッグを膨張状態に維持して使用者の臀部を持ち上げた状態で、当該臀部を前記揉み玉により機械的にマッサージ可能とした椅子型のマッサージ機。
【請求項2】
機械的マッサージを行う揉み玉を設けた背もたれ部と、
エアマッサージを行うエアバッグを設けた座部と、
を備え、
前記揉み玉による背中下方部の機械的マッサージと、臀部の上下移動を伴う前記エアバッグによる臀部のエアマッサージとを交互に行い、その後、前記エアバッグを膨張状態に維持して使用者の臀部を持ち上げた状態で、当該臀部を前記揉み玉により機械的にマッサージするようにした椅子型のマッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2009−233359(P2009−233359A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−165116(P2009−165116)
【出願日】平成21年7月13日(2009.7.13)
【分割の表示】特願2003−182341(P2003−182341)の分割
【原出願日】平成15年6月26日(2003.6.26)
【出願人】(000136491)株式会社フジ医療器 (137)
【出願人】(000164461)九州日立マクセル株式会社 (338)
【Fターム(参考)】