説明

マッサージ機

【課題】マッサージ機において、簡単な構成により、被施療者を施療に好適な姿勢に保持することができ、人の手によるマッサージを受けている感覚を被施療者に与えることができるようにする。
【解決手段】マッサージ機1は、背もたれ部10と、背もたれ部10に内蔵されたエンジン部11と、エンジン部11によって駆動される施療用のモミ玉12と、背もたれ部10にもたれた被施療者Mの肩部に対応する位置に背もたれ部10から突出するハンド部2と、を備え、背もたれ部10にもたれた被施療者Mの背部をモミ玉12によってマッサージ施療する。ハンド部2は、モミ玉12による肩部近傍におけるマッサージ施療の際に、被施療者Mの肩部を拘束してモミ玉12の作動に伴う肩部の前後移動を抑制し、被施療者Mを施療に好適な姿勢に保持するものであり、人の手によるマッサージの感覚を与えることができ、掴みモミなどの複雑なモミ動作を効果的に行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、背部にマッサージを施すためのマッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、被施療者の背面にモミ玉と称される施療子を押し当てることにより背面へのマッサージを行うマッサージ機がある。このようなマッサージ機は、例えば椅子の背もたれ内に備えた左右一対のモミ玉を背もたれのカバーを介して被施療者の背面に圧力を加えつつ上下左右に移動させたり、こねる動作をさせたりしてマッサージを行う。このモミ玉はマッサージ師の拳や指、手掌を模倣するものである。そこで、施療子内に設けた熱源によって施療子を温めて、力に加えて温もりも与えることにより、被施療者が人の手によるマッサージの感覚を受けるようにしてマッサージの充足感をより高めるマッサージ機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−284338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示されるようなマッサージ機においては、人の手によってマッサージを受けている感じを被施療者に与えるには、まだ十分とは言い難い。例えば、モミ玉によって施療する際に、モミ玉から受ける力によって背面が押されて被施療者の姿勢が変わってしまうと、モミ玉は好適なマッサージをすることができない。また、人が被施療者の肩や肩近くの背部をマッサージするときは、通常、手掌を肩部に載せ、親指を除く4指を肩に添えて、主に親指でマッサージを行う。従来のマッサージ機は、人の手によるマッサージ感覚を与える手の配置なども考慮されていない。
【0005】
本発明は、上記課題を解消するものであって、簡単な構成により、被施療者を施療に好適な姿勢に保持することができ、人の手によるマッサージを受けている感覚を被施療者に与えることができるマッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、背もたれ部と、この背もたれ部に内蔵されたエンジン部と、前記エンジン部によって駆動される施療用のモミ玉と、を備え、前記背もたれ部にもたれた被施療者の背部を前記モミ玉によってマッサージ施療するマッサージ機において、前記背もたれ部にもたれた被施療者の肩部に対応する位置に背もたれ部から突出して設けられたハンド部を備え、前記ハンド部は、該被施療者の肩部を拘束して前記モミ玉の作動に伴う肩部の前後移動を抑制するものである。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のマッサージ機において、前記ハンド部は、該ハンド部に過負荷がかかったときに負荷を逃がす機構を備えているものである。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のマッサージ機において、前記ハンド部は、内向きに曲がった指部、または、内向きに屈曲自在の指部を備えているものである。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のマッサージ機において、前記ハンド部は、被施療者の略上方から肩部または胸部を拘束するものである。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のマッサージ機において、前記ハンド部は、非使用時に前記背もたれ部の内部に収納されるものである。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のマッサージ機において、前記ハンド部は、前記背もたれ部の上下方向中央線を外れた位置から中央下方に向けて斜めに配置されるものである。
【0012】
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のマッサージ機において、前記ハンド部は、4個のリンクを4個の回り対偶で連結して成る4リンク機構と、前記リンク機構を運動させるアクチュエータと、を備えて構成され、前記4リンク機構の1つのリンクが略上下方向に配置されて前記背もたれ部に固定されているものである。
【0013】
請求項8の発明は、請求項7に記載のマッサージ機において、前記アクチュエータが、リニア駆動手段で成るものである。
【0014】
請求項9の発明は、請求項7に記載のマッサージ機において、前記アクチュエータが、回転駆動手段で成るものである。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、被施療者の肩部を拘束するハンド部を備えたので、背面からモミ玉でマッサージをする際に、ハンド部によってモミ玉に拮抗できる力で身体の移動を抑制して被施療者を施療に好適な姿勢に保持することができ、掴みモミなどの複雑なモミ動作を行いやすく、人の手によるマッサージを受けている感覚を被施療者に与えることができる。ハンド部を親指以外の指および手掌部と見做し、モミ玉を親指部と見做すことができるので、人の手によるマッサージの感覚を被施療者に与えることができる。ハンド部をエンジン部ではなく背もたれ部に設けるので、モミ玉を用いる従来のマッサージ機に対して簡単な構成と設計変更で容易にハンド部を設けることができる。
【0016】
請求項2の発明によれば、被施療者に過度の力が加わることがなく、安心してマッサージを受けることができる。また、ハンド部が壊れることがなく、容易に復帰できる。
【0017】
請求項3の発明によれば、指部が曲がるので肩部を掴むように被施療者の姿勢を保持でき、背面から受けるモミ玉のマッサージ力を受け止めて好適な施療を行うことができる。また、被施療者がハンド部に対して人の手の感覚を感じて快適にマッサージを受けることができる。
【0018】
請求項4の発明によれば、被施療者の姿勢を上方または略前方から保持できるので、背面から受けるモミ玉のマッサージ力を受け止めて好適な施療を行うことができる。
【0019】
請求項5の発明によれば、ハンド部を使用しない場合に、邪魔にならず他の施療を受けることができる。また、マッサージ機を使用しない場合にも突起物がなくなり、邪魔にならない。
【0020】
請求項6の発明によれば、頭部を避けて、ハンド部を取り付けることができる。
【0021】
請求項7乃至請求項9の発明によれば、簡単で安価な構成でハンド部を構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るマッサージ機の一部透視側面図。
【図2】同マッサージ機の斜視図。
【図3】(a)は同マッサージ機のハンド部の使用状態を示す斜視図、(b)は同ハンド部の収納状態を示す斜視図。
【図4】第2の実施形態に係るマッサージ機の一部透視側面図。
【図5】同マッサージ機のハンド部の斜視図。
【図6】(a)は同マッサージ機のハンド部の使用状態を示す斜視図、(b)は同ハンド部の収納状態を示す斜視図。
【図7】同マッサージ機のハンド部の変形例を示す斜視図。
【図8】(a)は同ハンド部の使用状態を示す正面図、(b)は同ハンド部の収納状態を示す正面図。
【図9】(a)は第3の実施形態に係るマッサージ機のハンド部の動作を示す斜視図、(b)(c)はそれぞれ前記ハンド部の変形例を示す斜視図。
【図10】第4の実施形態に係るマッサージ機の一部透視側面図。
【図11】(a)〜(d)は同マッサージ機のハンド部の収納状態から使用状態まで変化する状況を順に示す側面図。
【図12】(a)〜(d)は同マッサージ機の変形例に係るハンド部の収納状態から使用状態まで変化する状況を順に示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態に係るマッサージ機について、図面を参照して説明する。図1、図2、図3は第1の実施形態について示す。マッサージ機1は、図1に示すように、椅子型であって、背もたれ部10と、この背もたれ部10に内蔵されたエンジン部11と、エンジン部11によって駆動される施療用のモミ玉12と、背もたれ部10にもたれた被施療者Mの肩部に対応する位置に背もたれ部10から突出して設けられたハンド部2と、不図示の駆動源およびこれを制御する制御部と、を備えている。エンジン部11は、被施療者Mが制御部を操作することにより、背もたれ部10の内部に設けられたガイド枠13に沿って、希望する位置に上下動させることができる。
【0024】
マッサージ機1は、背もたれ部10にもたれた被施療者Mの背部をモミ玉12によってマッサージ施療し、ハンド部2は、モミ玉12による肩部近傍におけるマッサージ施療の際に、被施療者Mの肩部を拘束してモミ玉12の作動に伴う肩部の前後移動を抑制する。ハンド部2は、この抑制を効果的に行うため、被施療者Mの肩部に対して前方から背もたれ部10の方向に向く力を作用できるように、被施療者Mの略上方から左右の肩部または胸部を拘束するように構成されている。
【0025】
このようなハンド部2は、被施療者Mの姿勢を上方または略前方から保持できるので、背面から受けるモミ玉12のマッサージ力を受け止めて好適な施療を行うことができる。つまり、ハンド部2は、被施療者Mの背面からモミ玉12でマッサージをする際に、モミ玉12に拮抗できる力で身体の移動を抑制して被施療者Mを施療に好適な姿勢に保持するものであり、掴みモミなどの複雑なモミ動作を効果的に行うことができ、図2に示すように、人の手によるマッサージを受けている感覚を被施療者Mに与えることができる。この場合、ハンド部2は親指以外の指および手掌部と見做し、モミ玉12は親指部と見做すことができる。
【0026】
図3(a)に示すように、ハンド部2は、上下動するエンジン部11とは独立に、ガイド枠13に取り付けて背もたれ部10に設けられている。ハンド部2は、ハンド部2専用の固定枠を別途に設けて、その固定枠に取り付けてもよい。ハンド部2は、図3(b)に示すように、非使用時に背もたれ部10の内部に収納される。ハンド部2は、使用不使用に応じて、被施療者Mが手動で不図示の収納部から突出させたり、収納部に収納させたりすることができる。また、ハンド部2は、ガイド枠13または専用の固定枠によって、被施療者Mが手動で背もたれ部10に沿う上下動をさせることができる。これらの動作を自動で行うようにしてもよい。
【0027】
このようなハンド部2は、モミ玉12を駆動するための複雑な機構を備えるエンジン部11ではなく、背もたれ部10に設けるので、モミ玉12を用いる既存のマッサージ機に対して簡単な構成と設計変更によって、容易にハンド部2を設けるようにすることができる。また、ハンド部2を使用しない場合に背もたれ部10の内に収納できるので、邪魔にならずに他の施療、例えば、肩部よりも下方の背中中央部や腰部におけるモミ玉12によるマッサージ施療を受けることができる。また、マッサージ機を使用しない場合においても、突起物がなくなり、邪魔にならないので、マッサージ機1を椅子として使用することができる。なお、モミ玉12は、背もたれ部10に設けられたカバーを介して、施療を行い、その使用時に背もたれ部10からカバーを持ち上げて突出し、非使用時に背もたれ部10の内部に収納される。
【0028】
(第2の実施形態)
図4、図5、図6は第2の実施形態について示す。本実施形態は、第1の実施形態におけるハンド部2が、図4、図5に示すように、内向きに曲がった指部、または、内向きに屈曲自在の指部を備えているものである。ハンド部2は、図6(a)に示すように、背もたれ部10側の手掌部21と、その先の指部22と、を備えた構成とされており、使用状態において、指部22が下方に曲がった状態となる。このハンド部2は、非使用状態においては、図6(b)に示すように、指部22が延びた状態で背もたれ部10の内部に収納される。指部22の内向き屈曲動作は、被施療者Mがハンド部2を手動で取り出したり収納したりする際に手掌部21の動きに連動して行われる。これらの動作を自動で行うようにしてもよい。また、指部22は、内向きに曲がったまま背もたれ部10から突出しない状態で背もたれ部10の内部に収納するようにしてもよい。
【0029】
本実施形態によれば、指部22が内向きすなわち掌側に曲がるので人の手で肩部を掴むように被施療者Mの姿勢を保持でき、背面から受けるモミ玉12のマッサージ力を好適に受け止めて施療を行うことができる。また、被施療者がハンド部2に対して人の手の感覚を感じて、より快適にマッサージを受けることができる。
【0030】
図7、図8は上記ハンド部2の変形例を示す。このハンド部2は、図7、図8(a)に示すように、その使用状態において、背もたれ部10の上下方向中央線を外れた左右位置から中央下方に向けて斜めに配置されるものである。また、非使用状態のハンド部2は、図8(b)に示すように、左右上方に開いた状態で、背もたれ部10内に収納される。このようなハンド部2によると、被施療者Mの頭部を避けて、ハンド部2を斜めに取り付けられるので、被施療者Mが頭を置く場所を背もたれ部10に余裕を持って確保できる。
【0031】
(第3の実施形態)
図9は第3の実施形態について示す。本実施形態は、上述の第1、第2の実施形態におけるハンド部2が、ハンド部2に過負荷がかかったときに負荷を逃がす機構を備えているものである。図9(a)に示すハンド部2は、過負荷がかかったときに、肩部の外側方向に外れることにより被施療者の肩を拘束している負荷を逃がすものである。その機構として、ハンド部2を回転自在に背もたれ部10に取り付ける蝶番と、所定値以下の負荷に対してバネなどを用いてハンド部2を背もたれ部10に保持するラッチ部とを備えて、過負荷のときにラッチ部が外れて蝶番の回転軸の回りに回転するようにすればよい。図9(b)に示すハンド部2は、ハンド部2を上方に逃がすものであり、図9(a)の蝶番を上側に備えればよい。図9(c)に示すハンド部2は、過負荷によって背もたれ部10から完全に脱落するものである。これらの構成のハンド部2は、所定値より大きい力で容易に使用状態に戻すことができる。所定値すなわち過負荷であると判断する閾値を調整する機構、例えばネジの出し入れによって調整する機構を設けることにより、被施療者Mの体力に応じた使用状態を実現することができる。
【0032】
本実施形態によれば、被施療者Mに過度の力が加わることがなく、安心してマッサージ施療を受けることができる。また、ハンド部2が壊れることがなく、容易に使用状態に復帰することができる。
【0033】
(第4の実施形態)
図10、図11、図12は第4の実施形態について示す。本実施形態は、第2の実施形態におけるハンド部2の具体的な構成を示すものである。図10に示すように、ハンド部2は、手掌部21と、その先の指部22と、手掌部21を上下に回転するためのアクチュエータ23(リニア駆動手段)と、を備えており、その手掌部21と指部22とは、4個のリンクを4個の回り対偶で連結して成る4リンク機構の一部となっている。すなわち、図11(a)に示すように、互いにクロスした2つのリンクA,Bが手掌部21を構成し、リンクA,Bの同じ一端部側における回り対偶a1,b1によって両端を連結されたリンクCが指部22を構成している。リンクA,Bの同じ他端部側における回り対偶a2,b2を連結するリンクDは略上下方向に配置されて背もたれ部10側に固定されている。アクチュエータ23は、リンクBの回り対偶b1,b2間に設けられた回り対偶b3と、背もたれ部10側に固定された回り対偶dとに両端を固定されており、回り対偶b3,d間の距離伸縮させる。アクチュエータ23として、リニアモータ、油圧シリンダ、エアシリンダなどを用いることができる。特に、空気圧で駆動するエアシリンダの場合、エアの圧力に限界があり、またコンプライアンスを有するので、被施療者Mを拘束するハンド部2の駆動源として安全であり好適である。
【0034】
図11(a)は、アクチュエータ23が縮んでハンド部2が非使用とされた状態を示している。この状態から、アクチュエータ23が次第に伸長することにより、図11(b)(c)に示すように、リンクA,Bすなわち手掌部21が下方に回動すると共に、リンクCすなわち指部22が内側に屈曲し、図11(d)に示すように、指部22が被施療者Mの肩の前面に回り込んだ状態となる。この図11(d)に示す状態のハンド部2によって、被施療者Mの前後移動を抑制することができる。また、図11(d)に示す状態でアクチュエータ23を繰り返し伸縮動作させることにより、指部22による掴みモミ動作を実現することができる。
【0035】
図12(a)〜(d)に示すハンド部2は、アクチュエータ23として、リンクBを回り対偶b2を回転軸として回転させる電磁モータ(回転駆動手段)を用いるものである。電磁モータの回転軸を回り対偶b2に一致させることにより、コンパクトな構成とすることができる。また、電磁モータは電気的に応答性良く制御できるので、モミ玉によるモミ力の強弱制御に合わせてハンド部2による拘束力を強弱調整することができ、効果的なマッサージを施すことができる。
【0036】
なお、本発明は、上記構成に限られることなく種々の変形が可能である。例えば、上述した各実施形態の構成を互いに組み合わせた構成とすることができる。ハンド部2の外観構成は、各図面に図示したものに限らず、人の手に近似させたものや任意の形状のものに構成できる。また、ハンド部2の材質は、指骨とその回りの肉とからなる人の手のように、硬い部分を柔らかい部分で包むような構成にするのが好ましい。また、背もたれ部10やエンジン部11を有するマッサージ機本体は、公知の椅子型のマッサージ機や、背もたれ部10の構成を主とする座椅子型のマッサージ機などにおける各機器構成を備えるものとすることができる。例えば、モミ玉12は、左右一対であって、それぞれ上下に備えて4ヶ所のモミ玉12によって、モミ、たたき、掴み、さすりなどの動作を行わせることができる。また、背もたれ部10は、正立した状態やリクライニング状態をとることができる。特に、背もたれ部10が起き上がって正立した状態において、ハンド部2の効果が大となる。
【符号の説明】
【0037】
1 マッサージ機
2 ハンド部
10 背もたれ部
11 エンジン部
12 モミ玉
22 指部
23 アクチュエータ(リニア駆動手段、回転駆動手段)
A,B,C,D リンク
a1,a2,b1,b2,b3,d 回り対偶
M 被施療者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
背もたれ部と、この背もたれ部に内蔵されたエンジン部と、前記エンジン部によって駆動される施療用のモミ玉と、を備え、前記背もたれ部にもたれた被施療者の背部を前記モミ玉によってマッサージ施療するマッサージ機において、
前記背もたれ部にもたれた被施療者の肩部に対応する位置に背もたれ部から突出して設けられたハンド部を備え、
前記ハンド部は、該被施療者の肩部を拘束して前記モミ玉の作動に伴う肩部の前後移動を抑制することを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
前記ハンド部は、該ハンド部に過負荷がかかったときに負荷を逃がす機構を備えていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
【請求項3】
前記ハンド部は、内向きに曲がった指部、または、内向きに屈曲自在の指部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマッサージ機。
【請求項4】
前記ハンド部は、被施療者の略上方から肩部または胸部を拘束することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のマッサージ機。
【請求項5】
前記ハンド部は、非使用時に前記背もたれ部の内部に収納されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のマッサージ機。
【請求項6】
前記ハンド部は、前記背もたれ部の上下方向中央線を外れた位置から中央下方に向けて斜めに配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のマッサージ機。
【請求項7】
前記ハンド部は、4個のリンクを4個の回り対偶で連結して成る4リンク機構と、前記リンク機構を運動させるアクチュエータと、を備えて構成され、
前記4リンク機構の1つのリンクが略上下方向に配置されて前記背もたれ部に固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のマッサージ機。
【請求項8】
前記アクチュエータが、リニア駆動手段で成ることを特徴とする請求項7に記載のマッサージ機。
【請求項9】
前記アクチュエータが、回転駆動手段で成ることを特徴とする請求項7に記載のマッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−67452(P2011−67452A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−221581(P2009−221581)
【出願日】平成21年9月25日(2009.9.25)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】