説明

マルチキャリアシステムにおいてE−MBSサービスのためにキャリアスイッチング動作を行うための方法及び装置

本発明は、マルチキャリアシステムでキャリアスイッチング動作を行う端末の動作方法であって、E−MBS(Enhanced−Multicast and Broadcast Service)サービスを受信するために、基地局とE−MBSサービス接続設定を行う段階と、前記基地局とのE−MBSサービス接続状態で、受信中のE−MBSチャネル又は受信予定のE−MBSチャネルの接続情報を含むE−MBS報告メッセージを前記基地局に送信する段階と、前記E−MBS報告メッセージに対する応答としてE−MBS応答メッセージを前記基地局から受信する段階と、前記E−MBS応答メッセージに含まれるユニキャスト利用可能区間情報に基づいて、前記E−MBSサービスを受信するためのキャリアスイッチング動作を行う段階とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、広帯域無線アクセスシステムのマルチキャリアモードに関し、特に、E−MBS(Enhanced Multicast Broadcast Service)サービスのために効率的なキャリアスイッチング動作を行うための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
(一般のマルチキャリアシステム)
以下に説明するマルチキャリアシステムは、少なくとも1つの個別キャリアをまとめて使用する場合を示す。図1の(a)及び(b)はマルチバンド無線周波数(RF:Radio Frequency)ベースの信号送受信方法を示す図である。
【0003】
マルチバンド(又は、マルチキャリア)を効率的に使用するために複数のキャリア(例えば、複数の周波数割り当て帯域)を1つのMAC(Medium Access Control)エンティティが管理する技術が提案されている。
【0004】
図1に示すように、送信端及び受信端における1つのMAC層は、マルチキャリアを効率的に使用するために複数のキャリアを管理することができる。ここで、マルチキャリアを効果的に送受信するために、送信端及び受信端はどちらもマルチキャリアを送受信できると仮定する。1つのMAC層に管理される周波数キャリアは互いに隣接する必要がないので、リソース管理の面では柔軟である。
【0005】
すなわち、隣接キャリアのアグリゲーション(Contiguous Aggregation)でもよく、非隣接キャリアのアグリゲーション(Non−contiguous Aggregation)でもよい。
【0006】
図1の(a)及び(b)において、PHY0、PHY1、…、PHYn−2、PHYn−1は本技術によるマルチバンドを示し、それぞれの帯域は予め定められた周波数ポリシーに従って特定のサービスのために割り当てられた周波数帯域の大きさを有する。
【0007】
例えば、PHY0(RF carrier 0)は一般のFMラジオ放送のために割り当てられた周波数帯域を有し、PHY1(RF carrier 1)は携帯電話通信のために割り当てられた周波数帯域を有する。
【0008】
このように、それぞれの周波数帯域はそれぞれの周波数帯域特性に応じて周波数帯域の大きさが異なるが、以下の説明では説明の便宜上、各周波数割り当て帯域はA[MHz]の大きさを有すると仮定する。
【0009】
また、それぞれの周波数割り当て帯域はベースバンド信号を各周波数帯域で利用するためのキャリア周波数に代表されるので、以下では、各周波数割り当て帯域を「キャリア周波数帯域」、又は不明瞭にならなければ各キャリア周波数帯域を代表して単に「キャリア」という。
【0010】
また、近年、3GPP LTE−Aにおいては、マルチキャリア方式で利用されるサブキャリアと区分するために、前記キャリアを「コンポーネントキャリア」ともいう。
【0011】
このような面から、前記「マルチバンド」方式を「マルチキャリア」方式又は「キャリアアグリゲーション」方式ともいう。
【0012】
図1の(a)のようにマルチバンドで信号を送信し、図1の(b)のようにマルチバンドで信号を受信するために、送信端及び受信端はどちらもマルチバンドで信号を送受信するためのRFモジュールを含むことが求められる。また、図1において、「MAC」は、ダウンリンク(DL)であるかアップリンク(UL)であるかにかかわらず、基地局によりその構成方法が決定される。
【0013】
つまり、本技術は、1つのMACエンティティ(以下、不明瞭にならなければ単に「MAC」という)が複数の無線周波数キャリア(RF carrier:Radio Frequency)を管理/運営することにより信号を送受信する技術である。また、1つのMACで管理されるRFキャリアは互いに隣接する必要がない。よって、本技術においては、リソース管理の面で柔軟であるという利点がある。
【0014】
無線通信システムの1つであるIEEE 802.16mシステムにおいては、基地局の観点からキャリアタイプが大きく2つに分けられる。例えば、キャリアタイプは、完全構成キャリアタイプ(FCCT:Fully Configured Carrier Type)と部分構成キャリアタイプ(PCCT:Partially Configured Carrier Type)に分けられる。
【0015】
完全構成キャリアタイプとは、全ての制御情報及びデータを送受信できるキャリアを意味し、部分構成キャリアタイプとは、DLデータのみ送受信できるキャリアを意味する。ここで、部分構成キャリアはDLデータを主に提供するE−MBSなどのサービスのために使用される。
【0016】
移動端末の観点から、割り当てられるキャリアは2つのキャリアタイプに分けられる。例えば、キャリアタイプは主キャリア(Primary carrier)と副キャリア(Secondary carrier)に分けられる。ここで、移動端末は1つの主キャリア及び複数の副キャリアを基地局から割り当てられる。
【0017】
主キャリアは完全構成キャリアから選択され、移動端末のほとんどの主要制御情報が主キャリアで送信される。副キャリアは完全構成キャリア又は部分構成キャリアから選択され、移動端末の要求や基地局の指示により追加で割り当てられる。
【0018】
移動端末は、主キャリアで全ての制御情報のみならず副キャリアに関する制御情報までも送受信することができ、副キャリアで基地局とデータを送受信することができる。ここで、特定の移動端末に割り当てられた完全構成キャリアである副キャリアが他の移動端末の主キャリアに設定されてもよい。
【0019】
(マルチキャリアスイッチング(Multicarrier Switching))
マルチキャリアスイッチングとは、端末が主キャリアから部分構成された又は完全構成された副キャリアに物理層接続を切り替えるマルチキャリアモードをいう。ここで、端末のキャリアスイッチングは、副キャリアでE−MBSサービスを受信するために、基地局の指示により行われる。
【0020】
端末は特定時間の間は副キャリアに接続され、その後主キャリアに戻る。端末が副キャリアに接続されている特定時間の間、端末は主キャリアで送信又は受信を維持する必要がない。
【0021】
(基本マルチキャリアモード(Basic MC Mode))
基本マルチキャリアモードとは、端末がただ1つのキャリアで動作するモードをいう。しかし、端末は、マルチキャリア動作に関するキャリアに対する最適化されたスキャンだけでなく、主キャリアのスイッチング過程をもサポートする。
【0022】
(E−MBSサービスのためのキャリアスイッチング動作(Carrier Switching Operation for E−MBS Service))
E−MBSサービスは、端末の主キャリアではない特定キャリア(例えば、副キャリア(E−MBSキャリア))により行われる。基地局に接続された状態において、ただ1つの送受信機を有するE−MBS端末(すなわち、キャリアスイッチングモードで動作する端末)は、E−MBSデータバースト、E−MBS構成メッセージ及びE−MBS MAPを受信するために主キャリアから他のキャリアに切り替え、基地局からユニキャストサービスを受信するために前記他のキャリアから前記主キャリアに切り替える。
【0023】
E−MBS端末は、DSA(Dynamic Service Addition)過程の間、基地局から前記端末に割り当てられた端末のE−MBS加入情報に基づいてキャリアスイッチング動作を行う。前記E−MBS加入情報は、例えばMSTIDs及びFIDsである。
【0024】
実際のE−MBS環境においては、基本(デフォルト)E−MBSチャネルはE−MBSサービスに加入している全ての端末に割り当てられ、基本E−MBSチャネルの数は特別E−MBSチャネル(プレミアムチャネル)の数よりはるかに多い。
【0025】
・全てのE−MBS端末は、基本的に無料チャネルで全てのデフォルトコンテンツに加入する。
【0026】
・さらに、一部のプレミアムユーザはプレミアムコンテンツに加入することができる。
【0027】
すなわち、プレミアムコンテンツに加入しているE−MBS端末は、デフォルトコンテンツにのみ加入している端末よりも長くE−MBSキャリアに留まることになる。
【0028】
図2は端末の加入情報に基づいて行われるキャリアスイッチング動作を示すフローチャートである。
【0029】
図2に示すように、端末1はデフォルトコンテンツにのみ加入しており、端末2はデフォルトコンテンツとプレミアムコンテンツ2に加入していると仮定する。
【0030】
また、E−MBSデータバースト1及び3はデフォルトコンテンツに関するデータであり、E−MBSデータバースト2はプレミアムコンテンツ1に関するデータであり、E−MBSデータバースト4及び5はプレミアムコンテンツ2に関するデータであると仮定する。
【0031】
図2を参照すると、端末1は基地局がE−MBSデータバースト2、4、5を送信する間主キャリアに留まることができ(S201)、端末2は基地局がE−MBSデータバースト2を送信する間のみ主キャリアに留まることができる(S202)。すなわち、基地局は最も低いユニキャストスケジューリング効率を有するプレミアムコンテンツに加入している端末にユニキャストリソースを割り当てる。
【0032】
無料E−MBSサービスの間は、端末は上位層で接続(joining)/解除(leaving)過程を行う必要がない。すなわち、この場合、E−MBS端末がE−MBSサービス受信を開始又は終了する際、DSA/DSD(Dynamic Service Deletion)過程を行わない。しかし、キャリアスイッチングモードにおいて、基地局は、効率的なユニキャストスケジューリングのために、端末が現在E−MBSサービスを受信しているか否かを知らなければならない。もし、端末が現在E−MBSサービスを受信していなければ、基地局はいつでも主キャリアで端末にユニキャストサービスを提供することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0033】
本発明の目的は、マルチキャリアシステムにおいてE−MBSサービスを受信するために、端末がE−MBSチャネルの接続情報を報告することを示すことにより効率的なキャリアスイッチング動作を行うための方法及び装置を提供することにある。
【0034】
本発明の他の目的は、E−MBSチャネルの接続情報を報告するか否かをキャリアスイッチング動作を行う端末に示すための方法を提供することにある。
【0035】
これら及び他の利点を実現して上記本発明の目的を達成するために、本明細書に具体化されかつ広く記載されているように、本発明は、マルチキャリアシステムでキャリアスイッチング動作を行う端末の動作方法を提供し、前記方法は、E−MBSサービスを受信するために、基地局とE−MBSサービス接続設定を行う段階と、前記基地局とのE−MBSサービス接続状態で、受信中のE−MBSチャネル又は受信予定のE−MBSチャネルの接続情報を含むE−MBS報告メッセージを前記基地局に送信する段階と、前記E−MBS報告メッセージに対する応答としてE−MBS応答メッセージを前記基地局から受信する段階と、前記E−MBS応答メッセージに含まれるユニキャスト利用可能区間(unicast available interval)情報に基づいて、前記E−MBSサービスを受信するためのキャリアスイッチング動作を行う段階とを含む。
【0036】
前記接続情報は、E−MBSチャネルが変更された場合に前記E−MBS報告メッセージに含まれて送信されてもよい。
【0037】
前記E−MBSチャネルの変更は、前記E−MBSチャネルが前記端末のモニタしているE−MBSチャネル以外のチャネルに変更されることでもよい。
【0038】
前記受信予定のE−MBSチャネルの接続情報は、前記端末のモニタしているE−MBSチャネル以外のチャネルに変更された場合に前記E−MBS報告メッセージに含まれてもよい。
【0039】
前記接続情報は、E−MBSサービスID及びFIDのリストの形で示されてもよく、前記接続情報は、E−MBS ID及びFIDの数を示すフィールドと、前記E−MBS ID及びFIDを示すフィールドとを含んでもよい。
【0040】
前記E−MBSサービス接続状態は、E−MBSサービスを受信するために主キャリアと副キャリア間のキャリアスイッチング動作を行うキャリアスイッチングモードでもよい。
【0041】
前記基地局から受信したDSA応答メッセージ又は非要求(unsolicited)DSA要求メッセージは、前記端末がE−MBSチャネル報告を行うべきか否かを示すキャリアスイッチングモード情報をさらに含んでもよい。
【0042】
前記キャリアスイッチングモード情報は、前記基地局とのDSA過程により受信したユニキャスト利用可能区間情報に基づいてキャリアスイッチング動作を行うこと、又は前記E−MBSサービス接続情報報告に基づいてキャリアスイッチング動作を行うことを示す情報でもよい。
【0043】
前記キャリアスイッチングモード情報が前記E−MBSサービス接続情報報告に基づいてキャリアスイッチング動作を行うことを示す場合、前記E−MBS報告メッセージを前記基地局に送信してもよい。
【0044】
前記方法は、E−MBSサービス接続情報報告インジケータを含む第1メッセージを前記基地局から受信する段階をさらに含んでもよい。
【0045】
前記E−MBSサービス接続情報報告インジケータは、前記端末が受信中のE−MBSチャネルが変更された場合に前記端末が前記変更されたチャネル情報を前記基地局に報告すべきか否かを示してもよい。
【0046】
前記方法は、前記第1メッセージに対する応答を前記基地局に送信する段階をさらに含んでもよい。
【0047】
本発明は、マルチキャリアシステムでキャリアスイッチング動作を行う端末を提供し、前記端末は、基地局とE−MBSサービス接続設定を行い、その後受信中のE−MBSチャネル又は受信予定のE−MBSチャネルの接続情報を含むE−MBS報告メッセージを前記基地局に送信する送信部と、前記E−MBS報告メッセージに対する応答としてE−MBS応答メッセージを前記基地局から受信する受信部と、前記E−MBS応答メッセージに含まれるユニキャスト利用可能区間情報に基づいて、E−MBSサービスを受信するためのキャリアスイッチング動作を行うように制御する制御部とを含む。
【0048】
前記制御部は、前記端末のモニタしているE−MBSチャネルが変更された場合、前記変更されたチャネルの接続情報を前記E−MBS報告メッセージに含めて送信するように前記送信部を制御するようにしてもよい。
【0049】
前記受信部は、前記端末がE−MBSチャネル報告を行うべきか否かを示すキャリアスイッチングモード情報を含むDSA応答メッセージ又は非要求DSA要求メッセージを前記基地局から受信するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0050】
マルチキャリアシステムにおいて、キャリアスイッチングモードの端末が受信予定のE−MBSチャネルの接続情報を基地局に送信することにより、E−MBSチャネルが変更される毎にE−MBSチャネルの接続情報を基地局に報告することによるオーバーヘッドを低減することができる。
【0051】
また、端末によるE−MBSチャネルの接続情報報告により、基地局が端末に効率的なユニキャストスケジューリングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1A】(a)及び(b)はマルチバンド無線周波数ベースの信号送受信方法を示す図である。
【図1B】(a)及び(b)はマルチバンド無線周波数ベースの信号送受信方法を示す図である。
【図2】端末の加入情報に基づいて行われるキャリアスイッチング動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1実施形態による端末がキャリアスイッチング動作を行うための手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態によるE−MBSチャネルが接続情報報告を行う手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第3実施形態による端末の動作手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態によるAAI_E−MBS−CFGを用いて基地局が端末のチャネル報告をオン又はオフにする例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態によるユニキャストシグナリングにより基地局が端末のチャネル報告を制御する実施形態を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態による図7の基地局のユニキャストシグナリング送信に対する端末の応答を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態による端末の内部ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下、本明細書の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。下記の説明では本明細書による動作を理解する上で必要な部分についてのみ説明されており、それ以外の部分についての説明は本発明の要旨を不明瞭にしないように省略されることを理解すべきである。
【0054】
本明細書は、IEEE 802.16標準(以下、IEEE 802.16通信システムという)を用いる通信システムで緊急サービスを提供するための装置及び方法を提案する。
【0055】
以下、例えばIEEE 802.16通信システムで緊急サービスを提供するための装置及び方法を詳細に説明する。しかしながら、以下に詳細に説明する緊急サービスを提供するための装置及び方法は、IEEE 802.16通信システムだけでなく、他の通信システムにも適用することができる。
【0056】
以下の実施形態は構成要素や特徴が所定の形態に組み合わせられたものである。各構成要素又は特徴は、特に断らない限り選択的なものであると考慮されるべきである。各構成要素又は特徴は、他の構成要素又は特徴と組み合わせられない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を組み合わせて本発明の実施形態を構成することもできる。本発明の実施形態において、説明される動作の順序は変更することができる。一実施形態の一部の構成又は特徴は、他の実施形態に含まれてもよく、他の実施形態の対応する構成又は特徴で代替されてもよい。
【0057】
本明細書における実施形態は、基地局と端末間のデータ送受信関係に基づいて説明されている。ここで、基地局とは、端末と直接通信を行うネットワークの終端ノードを示すものである。本明細書において基地局により行われると説明されている特定動作は、場合によっては基地局の上位ノードにより行われる。
【0058】
すなわち、基地局を含む複数のネットワークノードからなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は基地局又は基地局以外の他のネットワークノードにより実行されることは自明である。「基地局」は、固定局、Node B、eNode B(eNB)、アクセスポイントなどの他の用語で代替することができる。また、「端末」は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)などの他の用語で代替することができる。
【0059】
本発明の実施形態は様々な手段で実現することができる。例えば、本発明の実施形態はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせなどにより実現することができる。
【0060】
ハードウェアによる実現の場合、本発明の実施形態による方法は、1つ又は複数のASIC(Application Specific Integrated Circuits)、DSP(Digital Signal Processors)、DSPD(Digital Signal Processing Devices)、PLD(Programmable Logic Devices)、FPGA(Field Programmable Gate Arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどにより実現することができる。
【0061】
ファームウェアやソフトウェアによる実現の場合、本発明の実施形態による方法は、上記機能又は動作を行うモジュール、手順、関数などの形態で実現することができる。ソフトウェアコードをメモリユニットに保存しておき、プロセッサにより駆動してもよい。前記メモリユニットは、前記プロセッサの内部又は外部に位置し、既に公知となっている様々な手段により前記プロセッサとデータをやり取りすることができる。
【0062】
以下の説明で使用される特定用語は本明細書の理解を助けるためのものであり、これらの特定用語の使用は本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で他の形態に変更することができる。
【0063】
本明細書においては、端末が受信予定の(E−MBS加入に基づいてその後に受信可能な)E−MBSチャネルの接続情報を基地局に報告することにより、基地局が端末にユニキャストサービスリソースを効率的に割り当てられるようにする方法を提供する。
【0064】
(第1実施形態)
第1実施形態は、端末がE−MBSサービス加入情報に基づいて受信することになっている、すなわち今後受信予定のE−MBSチャネルの接続情報を基地局に報告することにより、基地局からユニキャストリソースが割り当てられてキャリアスイッチング動作を行う方法を提供する。
【0065】
図3は本発明の第1実施形態による端末がキャリアスイッチング動作を行うための手順を示すフローチャートである。
【0066】
端末は、基地局とE−MBSサービス接続設定を行うためのDSA過程を行う(S301)。ここで、端末は、基地局とのDSA過程を行うことにより、E−MBSサービス接続及び受信に必要な情報を交換することができる。
【0067】
すなわち、端末は、E−MBSサービス接続設定を行うために、基地局にDSA−REQメッセージを送信する。ここで、前記DSA−REQメッセージは、E−MBS接続の設定のために基地局から端末に送信されるようにしてもよい。つまり、基地局が非要求DSA−REQメッセージを端末に送信するようにしてもよい。
【0068】
前記基地局は、前記端末のE−MBSサービス接続要求に対する応答としてDSA−RSPメッセージを前記端末に送信する。ここで、基地局が非要求DSA−REQメッセージを端末に送信した場合は、前記端末がE−MBSサービス接続要求に対する応答としてDSA−RSPメッセージを前記基地局に送信する。
【0069】
また、端末が受信する前記DSA−RSPメッセージ又は非要求DSA−REQメッセージには、キャリアスイッチングモード情報が含まれてもよい。前記キャリアスイッチングモード情報は、DSAメッセージに含まれるユニキャスト利用可能区間に基づいたキャリアスイッチング動作、又はE−MBS報告メッセージを用いるパラメータに基づいたキャリアスイッチング動作を示すようにしてもよい。
【0070】
端末と基地局とは、前記DSA過程で、前記DSA−REQメッセージ及びDSA−RSPメッセージの他にも前記DSA過程に必要なメッセージを送受信することができる。
【0071】
端末は、基地局とのDSA過程により、基地局からE−MBSサービスを受信できる状態となる。
【0072】
すなわち、E−MBSサービスに加入している端末が基地局との接続モードにある場合、端末は、キャリアスイッチング動作を行い、基地局からE−MBSサービスを受信することができる。
【0073】
次に、前記端末は、E−MBS接続情報を含むE−MBS報告メッセージを前記基地局に送信する(S303)。
【0074】
ここで、端末が基地局に送信する前記E−MBS報告メッセージは、次の3つの場合(E−MBSサービス受信の開始/変更/終了)にこれを基地局に報告するために送信される。
【0075】
1.端末がDSxトランザクション後にE−MBSキャリアに切り替えるために基地局からキャリアスイッチング開始時間(carrier switching start time)を要求するケース。
【0076】
2.AAI_DSA−REQ/RSPメッセージ内のキャリアスイッチングモードが「0b1」に設定されている場合、端末が現在受信中のE−MBSストリームに関する情報を更新するケース。
【0077】
3.端末がAAI_DSA−REQ/RSPメッセージにより割り当てられたE−MBS接続を解除することなく、E−MBSキャリアスイッチング動作を終了する時間を通知するケース。
【0078】
また、前記E−MBS接続情報は、端末が現在受信中のE−MBSチャネルの接続情報(例えば、E−MBS ID及びFID)と、E−MBSサービス加入に基づいて端末が今後受信できる、すなわち受信予定のE−MBSチャネルの接続情報の少なくとも一方を示す。つまり、前記E−MBS接続情報は、端末が受信中のE−MBSサービスであるか、受信予定のE−MBSサービスであるかについての情報を示す。
【0079】
前記E−MBS接続情報は、端末がE−MBSサービス受信の開始、変更又は終了を通知するために送信するE−MBS報告メッセージのいずれに含まれてもよい。また、前記E−MBS接続情報は、端末がE−MBSサービス受信の開始を通知するために基地局に送信するE−MBS報告メッセージとは別に、他の制御メッセージに含まれて送信されてもよい。
【0080】
さらに、前記E−MBS接続情報は、端末がE−MBSサービス受信の開始を通知するために基地局に送信するE−MBS報告メッセージが送信されてから所定時間後に、端末のE−MBSチャネルの接続状態に応じてE−MBS報告メッセージに含まれて送信されてもよい。
【0081】
以下、基地局とのE−MBS接続モード状態で、端末が受信中のE−MBSチャネルがE−MBS加入に基づいて変更された場合、これを基地局に報告するために送信するE−MBS報告メッセージにE−MBS接続情報が含まれて送信されるケースについて具体的に説明する。
【0082】
前記端末は、E−MBSチャネルが変更された場合(S302)、端末が現在受信中のE−MBSチャネルの変更を報告するためのE−MBS報告メッセージ(AAI_E−MBS−REPメッセージ)を前記基地局に送信する(S303)。
【0083】
前記E−MBS報告メッセージはE−MBSチャネル接続情報を含む。この場合、端末は、E−MBSチャネルの接続情報(例えば、E−MBS ID及びFID)を、E−MBSサービス加入に基づいてE−MBS REPメッセージにより基地局に報告する。
【0084】
ここで、前記E−MBSチャネルの接続情報は、端末が現在受信中のE−MBSチャネルの接続情報(例えば、E−MBS ID及びFID)と、E−MBSサービス加入に基づいて端末が今後受信できるE−MBSチャネルの接続情報の少なくとも一方を示してもよい。
【0085】
前記端末が現在受信中のE−MBSチャネルの変更としては、基地局に報告したE−MBSチャネルに含まれるチャネルの変更と、基地局に報告したE−MBSチャネルに含まれないチャネルの変更とがある。
【0086】
ここで、基地局に報告したチャネルの接続情報に基づいて、当該情報に含まれるチャネルに変更された場合、端末は、変更されたチャネルの接続情報を基地局に別途に報告しない。
【0087】
それに対して、基地局に報告したチャネルの接続情報に含まれない他のチャネルにチャネルが変更された場合、端末は、変更されたチャネルの接続情報を含む、今後受信するチャネルの接続情報を共に基地局に報告する。
【0088】
前記のように、今後受信できるチャネルの接続情報を端末が現在受信中のチャネルの接続情報と共に基地局に報告する場合、チャネルが変更される毎にチャネルの接続情報を基地局に報告することによるオーバーヘッドを低減することができる。
【0089】
すなわち、前記端末が受信予定のチャネルの接続情報をE−MBS REPメッセージに含めて基地局に送信するか否かは、基地局に報告したチャネルの接続情報に含まれない他のチャネルにチャネルを変更するか否かによって決定される。
【0090】
例えば、端末と基地局とのDSA過程により、端末にE−MBSに関するチャネル情報が1〜36まで割り当てられたとする。
【0091】
前記端末は、前記基地局から割り当てられたチャネルを、チャネル情報報告のための2つのグループ(例えば、チャネル1〜16のグループ1、チャネル17〜36のグループ2)にグループ化することができる。
【0092】
この場合、端末がグループ1のチャネルをモニタしていてグループ1のチャネル接続情報を基地局に報告した後、変更されたチャネルがグループ1に属する場合、端末は変更されたチャネル情報を基地局に別途に報告しない。
【0093】
それに対して、前記変更されたチャネルがグループ2に属する場合(例えば、チャネル14からチャネル18への変更)、端末はグループ2に属するチャネルの接続情報を基地局に報告する。
【0094】
表1は、端末が現在受信中のチャネル情報及び受信予定のチャネル情報に関するE−MBS接続情報を基地局に報告するために用いられるAAI_E−MBS−REPメッセージフォーマットの一例を示す表である。
【0095】
【表1】

表1を参照すると、E−MBS接続情報は、端末が受信予定のE−MBSサービスを示す。すなわち、端末は、現在受信中のE−MBSチャネルが変更された場合、現在受信中のE−MBSチャネルの接続情報及び今後(近い未来に)受信予定のE−MBSチャネルの接続情報を含むE−MBS REPメッセージを基地局に送信する。端末が今後受信予定のE−MBSチャネルの接続情報は、端末のE−MBSサービス加入に基づいて知ることができる。
【0096】
また、前記E−MBS REPメッセージに含まれるE−MBS接続情報は、E−MBS ID及びFIDのリスト又はビットマップの形で示されてもよい。
【0097】
表2は、E−MBS接続情報がE−MBS ID及びFIDのリストの形で示されるAAI_E−MBS−REPメッセージフォーマットの一例を示す表である。
【0098】
【表2】

表2を参照すると、E−MBS接続情報は、E−MBS REPメッセージが端末のE−MBSチャネルが変更されたことを報告するためのものである場合(例えば、報告モード(report mode)が「0b01」に設定されている場合)に含まれることが分かる。E−MBS接続情報を基地局に報告するために、E−MBS REPメッセージは、E−MBS ID及びFIDの数を示すフィールド、E−MBS ID及びFIDの数が1つ以上の場合に端末が受信予定のE−MBSサービスを示すフィールド、及び各E−MBSチャネル接続のID及びFIDを示すフィールドをさらに含む。
【0099】
すなわち、端末は、基地局に報告するE−MBS ID及びFIDをE−MBS REPメッセージに含めて基地局に送信することができる。
【0100】
表3は、E−MBS接続情報がビットマップの形で示されるAAI_E−MBS−REPメッセージフォーマットの一例を示す表である。
【0101】
【表3】

表3を参照すると、端末は、基地局に報告するE−MBS接続情報をビットマップの形でE−MBS REPメッセージに含めて基地局に送信することができる。ここで、各ビットは、基地局により端末に割り当てられたE−MBS接続を示す。
【0102】
次に、前記端末は、前記送信したE−MBS報告メッセージに対する応答としてE−MBS応答メッセージ(AAI_E−MBS−RSPメッセージ)を前記基地局から受信する(S304)。前記E−MBS応答メッセージはユニキャスト利用可能区間情報を含む。
【0103】
ここで、前記ユニキャスト利用可能区間情報とは、端末がキャリアスイッチング動作中に主キャリアで基地局からユニキャストサービスを受信できる区間に関する情報をいう。
【0104】
すなわち、基地局は、端末が受信予定のE−MBS接続情報を含むE−MBS REPメッセージを端末から受信すると、端末から受信したE−MBS接続情報に基づいて、ユニキャストスケジューリングのために端末に用いられる時間区間を示すユニキャスト利用可能区間情報をAAI_E−MBS−RSPメッセージに含めて端末に送信する。
【0105】
前記ユニキャスト利用可能区間の間、端末は、主キャリアで基地局からユニキャストサービスを受信することができ、基地局は、主キャリアで端末にnon−E−MBSデータ、すなわちユニキャストデータを送信することができる。
【0106】
基地局がAAI_E−MBS−RSPメッセージにより端末に割り当てるユニキャスト利用可能区間情報は、表4のように各区間の開始と終了を示すようにしてもよい。
【0107】
表4は、ユニキャスト利用可能区間情報を含むE−MBS RSPメッセージフォーマットの一例を示す表である。
【0108】
【表4】

表4を参照すると、ユニキャスト利用可能区間情報は、ユニキャスト利用可能区間の数フィールド、ユニキャスト利用可能区間の開始フィールド、ユニキャスト利用可能区間の終了フィールドを含む。
【0109】
表5は、ユニキャスト利用可能区間情報がビットマップの形で示されるE−MBS RSPメッセージフォーマットの一例を示す表である。
【0110】
【表5】

表5に示すように、基地局がAAI_E−MBS−RSPメッセージにより端末に割り当てるユニキャスト利用可能区間情報はビットマップの形で示すことができる。
【0111】
端末は、基地局から受信したユニキャスト利用可能区間情報に基づいて、E−MBSサービスを受信するために主キャリアと副キャリア間のキャリアスイッチング動作を行う。
【0112】
ここで、端末は、E−MBSサービス受信中にE−MBS接続ビットマップを基地局に送る必要がある場合、E−MBSサービス受信の開始を通知するために、E−MBS REPメッセージ内の報告モードを「0b00」に設定せず、「0b01」に設定して基地局に送信する。
【0113】
基地局は、報告モードが「0b01」に設定されたAAI_E−MBS−REPメッセージを端末から受信した場合、前記端末のキャリアスイッチングモードがオフになっていれば、前記端末のキャリアスイッチングモードの開始を前記端末に通知する。
【0114】
この場合、基地局は、キャリアスイッチング開始時間をAAI_E−MBS−RSPメッセージにより端末に送信し、ユニキャスト利用可能区間情報もAAI_E−MBS−RSPメッセージにより端末に送信する。
【0115】
(第2実施形態)
第2実施形態は、基地局がE−MBSサービス加入情報に基づいて、DSx過程により、キャリアスイッチングモードの端末がE−MBSチャネルの接続情報を報告できるか否かを決定する方法を提供する。
【0116】
図4は本発明の第2実施形態によるE−MBSチャネルが接続情報報告を行う手順を示すフローチャートである。
【0117】
すなわち、第2実施形態によると、基地局がDSA過程によりE−MBSチャネルの接続情報を端末に割り当てる際に、キャリアスイッチングモードの端末が接続モードでE−MBSに加入しているため、E−MBSチャネルが変更された場合にこれを報告できるか否かを通知することができる。
【0118】
例えば、1つの端末が1つ又は2つのE−MBSチャネルに加入している場合、基地局は端末のE−MBSチャネル報告がなくても端末のユニキャストスケジューリングを適切に行うことができる。
【0119】
すなわち、端末は、基地局とのDSA過程で、基地局から送信される非要求DSA−REQメッセージ又はDSA−RSPメッセージに含まれるキャリアスイッチングモード情報に基づいて、基地局にチャネル報告を行うか否かを決定し、キャリアスイッチング動作を行うことができる。
【0120】
以下、前記キャリアスイッチングモード情報が含まれるDSA−REQ/RSPメッセージを送信する過程について説明する(S401)。
【0121】
ステップS401以降のステップS402〜S404はステップS302〜S304と同様であるので省略する。
【0122】
まず、前記端末は、E−MBSサービス接続設定を行うために、前記基地局にDSA−REQメッセージを送信する。ここで、前記DSA−REQメッセージは、E−MBS接続の設定のために基地局から端末に送信されるようにしてもよい。つまり、基地局が非要求DSA−REQメッセージを端末に送信するようにしてもよい。
【0123】
その後、前記基地局は、前記端末のE−MBSサービス接続要求に対する応答としてDSA−RSPメッセージを前記端末に送信する。
【0124】
ここで、基地局が非要求DSA−REQメッセージを端末に送信した場合は、前記端末がE−MBSサービス接続要求に対する応答としてDSA−RSPメッセージを前記基地局に送信する。
【0125】
また、端末が送信もしくは受信する(又は、基地局が受信もしくは送信する)前記DSA−RSPメッセージ又は非要求DSA−REQメッセージには、キャリアスイッチングモード情報が含まれてもよい。
【0126】
前記キャリアスイッチングモード情報は、DSAメッセージ(非要求DSA−REQ/DSA−RSPメッセージ)に含まれるユニキャスト利用可能区間に基づいたキャリアスイッチング、又はE−MBS REPメッセージを用いるパラメータに基づいたキャリアスイッチングを示す。
【0127】
また、端末と基地局とは、前記DSA過程で、前記DSA−REQメッセージ及びDSA−RSPメッセージの他にも前記DSA過程に必要なメッセージを送受信することができる。
【0128】
表6は、キャリアスイッチングモード情報を含むDSA−REQ(非要求DSA−REQ)/RSPメッセージフォーマットの一例を示す表である。
【0129】
【表6】

表6を参照すると、一例として、DSA−REQ/RSPメッセージに含まれるキャリアスイッチングモードが「0b0」の場合、端末は、E−MBS接続情報を基地局に報告しなくても、キャリアスイッチング動作を行い、基地局からユニキャストリソースを受信することができる。つまり、基地局は、端末からE−MBS接続情報を受信していない場合(すなわち、変更されたE−MBSチャネルが少ない場合)も、端末が効率的なキャリアスイッチング動作を行うようにユニキャストリソースをスケジューリングすることができる。このとき、基地局は端末にユニキャスト利用可能区間を割り当てる。
【0130】
また、キャリアスイッチングモードが「0b1」の場合、端末は、AAI_E−MBS−REPメッセージを基地局に送信し、現在受信中のチャネル情報及び今後受信予定のチャネル情報を基地局に報告する。
【0131】
前記基地局は、前記E−MBSチャネル接続情報に基づいて、AAI_E−MBS−RSPメッセージによりユニキャスト利用可能区間を前記端末に割り当て、前記端末は、前記割り当てられたユニキャスト利用可能区間情報に基づいて、キャリアスイッチング動作を行う。
【0132】
(第3実施形態)
第3実施形態は、DSx(例えば、DSA)メッセージによりキャリアスイッチングモードを選択することなく、すなわちDSA−REQ/RSPメッセージにキャリアスイッチングモード情報を含めることなく、基地局が状況に応じて選択的に端末が変更されたE−MBS接続情報を報告すべきか否かを端末に指示する方法を提供する。
【0133】
図5は本発明の第3実施形態による端末の動作手順を示すフローチャートである。
【0134】
まず、端末は、E−MBSサービス接続情報報告インジケータを含む第1メッセージを基地局から受信する(S501)。ここで、前記第1メッセージは、ブロードキャストメッセージでもよく、ユニキャストメッセージでもよい。
【0135】
前記第1メッセージがブロードキャストメッセージの場合、前記第1メッセージはE−MBS−CFGメッセージ又はSCD(System Configuration Descriptor)メッセージでもよい。
【0136】
また、前記第1メッセージがユニキャストメッセージの場合、前記第1メッセージはAAI_ECI−CMDメッセージでもよい。
【0137】
また、前記E−MBSサービス接続情報報告インジケータは、端末のモニタしているE−MBSチャネルが変更された場合にその変更された情報を基地局に報告すべきか否かを示す情報を示す。
【0138】
さらに、前記端末は、前記基地局が送信した第1メッセージに対する受信確認を示す応答を前記基地局に送信してもよい。
【0139】
次に、前記端末は、E−MBSチャネルが変更された場合(S502)、前記第1メッセージに含まれるE−MBSサービス接続情報報告インジケータを確認し、前記変更されたE−MBSチャネルの接続情報を前記基地局に送信するか否かを決定する(S503)。
【0140】
一例として、前記E−MBSサービス接続情報報告インジケータが「1」に設定されている場合、前記端末は、前記変更されたE−MBSチャネルの接続情報を前記基地局に報告する(S504)。この場合、前記基地局は、前記端末から送信された接続情報に基づいて、前記端末のユニキャストスケジューリングを行い、ユニキャストリソースを前記端末に送信する(S505)。
【0141】
また、前記E−MBSサービス接続情報報告インジケータが「0」に設定されている場合、前記端末は、前記変更されたE−MBSチャネルの接続情報を前記基地局に報告しない。この場合、前記基地局は、E−MBS加入情報に基づいて、ユニキャストスケジューリングされたユニキャストリソースを前記端末に送信する(S505)。
【0142】
(ブロードキャストメッセージによる指示)
図6は本発明の一実施形態によるAAI_E−MBS−CFGを用いて基地局が端末のチャネル報告をオン又はオフにする例を示すフローチャートである。
【0143】
まず、E−MBSサービスを受信する端末のユニキャストスケジューリングなどの理由により、基地局が変更されたチャネル情報を端末から受信する必要があると判断した場合、前記基地局は、ブロードキャストメッセージ(例えば、AAI_E−MBS−CFG)に含まれるECI(E−MBS Connection Information)報告インジケータを例えば「1」に設定して端末に送信する(S601)。
【0144】
前記端末は、前記基地局からのAAI_E−MBS−CFGメッセージのECI報告インジケータが「1」に設定されている場合、前記端末自身が実際にモニタしているE−MBS接続情報が変更されると(S602)、変更されたチャネルの接続情報を前記基地局に報告する(S603)。
【0145】
前記基地局は、前記変更されたチャネルの接続情報を前記端末から受信すると、前記変更されたチャネルの接続情報に基づいて、前記端末にユニキャストリソースを割り当てる(S604)。
【0146】
それに対して、基地局が変更されたチャネル情報を端末から受信する必要がないと判断した場合、前記基地局は、ブロードキャストメッセージ(例えば、AAI_E−MBS−CFG)に含まれるECI報告インジケータを例えば「0」に設定する(S605)。
【0147】
前記端末は、前記ECI報告インジケータが「0」に設定されたAAI_E−MBS−CFGを受信した場合、前記端末のチャネル情報が変更されても(S606)、前記基地局にE−MBS接続情報を送信しない(S607)。
【0148】
この場合、前記基地局は、前記端末のE−MBS加入情報に基づいて、前記端末にユニキャストリソースを割り当てる(S608)。
【0149】
ここで、前記基地局によりブロードキャストメッセージに含まれて送信される前記ECI報告インジケータは、AAI_E−MBS−CFGメッセージに加えて、SCDメッセージや他のブロードキャストメッセージ(新しいブロードキャストメッセージ)に含めて送信してもよい。
【0150】
表7は、E−MBS CFGメッセージフォーマットの一例を示す表である。
【0151】
【表7】

表8は、AAI_SCDメッセージフォーマットの一例を示す表である。
【0152】
【表8】

ここで、ブロードキャストメッセージにより前記端末がチャネル変更報告をオン又はオフにした場合、前記端末は、セル又はE−MBSゾーン内にあるE−MBSサービスを受信する全ての端末のチャネル情報が等しく変更されたとき、その変更されたチャネル情報を前記基地局に報告してもよく、報告しなくてもよい。
【0153】
(ユニキャストメッセージによる端末へのチャネル変更報告指示)
以下、端末毎にチャネル報告の有無をオン又はオフにする方法を説明する。
【0154】
図7は本発明の一実施形態によるユニキャストシグナリングにより基地局が端末のチャネル報告を制御する実施形態を示すフローチャートである。
【0155】
図7はブロードキャストシグナリングをユニキャストシグナリング(例えば、AAI_ECI−CMD)に変えたことを除いては図6と同様である。すなわち、E−MBSチャネル報告インジケータを含むメッセージの種類が異なることを除いては全ての手順が同様である。
【0156】
つまり、ステップS701及びS705において基地局がユニキャストメッセージを端末に送信することを除いて、ステップS702〜S704、S706〜S708はステップS602〜S604、S606〜S608と同様である。
【0157】
この場合、ユニキャストシグナリングにより基地局が端末を制御するため、端末のチャネル報告によるオーバーヘッドを低減することができる。
【0158】
図8は本発明の一実施形態による図7の基地局のユニキャストシグナリング送信に対する端末の応答を示すフローチャートである。
【0159】
ここで、ステップS801〜S808はステップS701〜S708と同様である。端末が基地局からECI報告インジケータを含むユニキャストシグナリングを受信した場合、前記端末は、それに対する応答を前記基地局に送信する(S809、S810)。
【0160】
前記基地局は、前記端末がE−MBS制御に関するユニキャストシグナリングを正常に受信したか否かを確認するために、前記端末に確認応答信号(MACメッセージ確認応答メッセージ(MAC message acknowledgement message)(AAI_MSG−ACK)、ACK制御メッセージ(ACK control message)、メッセージACK拡張ヘッダ(Message ACK extended header)など)を送信することを要求することができる。
【0161】
前記基地局は、ユニキャストシグナリングを送信して前記端末から確認応答信号を受信した後、前記端末がユニキャストシグナリングを正常に受信したと判断した場合、それに応じてユニキャストスケジューリングを行う。
【0162】
ここで、前記基地局が前記端末から確認応答信号を受信できない場合、前記基地局は、前記端末がチャネル変更報告に関するユニキャストシグナリングを正常に受信していないと判断し、迅速なE−MBS制御のために再びユニキャストシグナリングを前記端末に送信する。
【0163】
すなわち、基地局は、E−MBSゾーンに属する各端末のE−MBS加入に基づいて、特定の端末のチャネル変更報告をオン又はオフにすることができる。
【0164】
このために、基地局はユニキャストシグナリングにより端末にこれを示すことができる。この場合、ユニキャストシグナリングは、ユニキャストMAC制御メッセージ(unicast MAC control message)、拡張ヘッダ、シグナリングヘッダなどを用いてもよい。
【0165】
また、ユニキャストシグナリングは、既に存在するメッセージやヘッダを用いてもよく、ユニキャストシグナリングのための新しいメッセージやヘッダを定義して送信してもよい。
【0166】
表9は、ユニキャストシグナリングにより基地局が端末毎にチャネル変更報告をオン又はオフにするためのユニキャストメッセージフォーマットの一例を示す表である。
【0167】
【表9】

図9は本発明の一実施形態による端末の内部ブロック図である。
【0168】
まず、端末900は、送信部910と、受信部920と、制御部930とから構成される。
【0169】
送信部910は、端末900が基地局とE−MBSサービス接続設定を行った後、E−MBSサービス接続状態で、受信中のE−MBSチャネル又は受信予定のE−MBSチャネルの接続情報を含むE−MBS報告メッセージを前記基地局に送信する。
【0170】
受信部920は、前記E−MBS報告メッセージに対する応答としてE−MBS応答メッセージを前記基地局から受信する。
【0171】
また、受信部920は、前記端末がE−MBSチャネル報告を行うべきか否かを示すキャリアスイッチングモード情報を含むDSA応答メッセージ又は非要求DSA要求メッセージを前記基地局から受信する。
【0172】
ここで、前記キャリアスイッチングモード情報は、前記基地局とのDSA過程により受信したユニキャスト利用可能区間情報に基づいてキャリアスイッチング動作を行うこと、又はE−MBSサービス接続情報報告に基づいてキャリアスイッチング動作を行うことを示す情報である。
【0173】
制御部930は、前記基地局から受信したE−MBS応答メッセージに含まれるユニキャスト利用可能区間情報に基づいて、E−MBSサービスを受信するためのキャリアスイッチング動作を行うように制御する。
【0174】
また、制御部930は、前記端末のモニタしているE−MBSチャネルが変更された場合、前記接続情報を前記E−MBS報告メッセージに含めて送信するように前記送信部を制御する。ここで、前記E−MBSチャネルの変更とは、前記E−MBSチャネルが前記端末のモニタしているE−MBSチャネル以外のチャネルに変更されることである。
【0175】
さらに、制御部930は、前記キャリアスイッチングモード情報が前記E−MBSサービス接続情報報告に基づいてキャリアスイッチング動作を行うことを示す場合、前記E−MBS報告メッセージを前記基地局に送信するように前記送信部を制御する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャリアシステムでキャリアスイッチング動作を行う端末の動作方法であって、
基地局からE−MBS(Enhanced−Multicast and Broadcast Service)サービスを受信するために、前記基地局とE−MBSサービス接続設定を行う段階と、
接続情報を含むE−MBS報告メッセージを前記基地局に送信する段階と、
前記E−MBS報告メッセージに対する応答としてE−MBS応答メッセージを前記基地局から受信する段階と、
前記E−MBS応答メッセージに含まれるユニキャスト利用可能区間情報に基づいて、前記E−MBSサービスを受信するためのキャリアスイッチング動作を行う段階と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記接続情報は、E−MBSチャネルが変更された場合に前記E−MBS報告メッセージに含まれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記E−MBSチャネルの変更は、前記E−MBSチャネルが前記端末のモニタしているE−MBSチャネル以外のチャネルに変更されることであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
受信予定の前記E−MBSチャネルの接続情報は、前記端末のモニタしているE−MBSチャネル以外のチャネルに変更された場合に前記E−MBS報告メッセージに含まれることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記接続情報は、E−MBSサービスID及びFIDのリストの形で示され、E−MBS ID及びFIDの数を示すフィールドと、前記E−MBS ID及びFIDを示すフィールドとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記E−MBSサービス接続設定が行われる際に、前記E−MBSサービスを受信するために主キャリアと副キャリア間のキャリアスイッチング動作を行う段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記基地局とE−MBSサービス接続設定を行う段階は、
前記E−MBSサービス接続設定を要求するためのDSA(Dynamic Service Addition)要求メッセージを前記基地局に送信する段階と、
前記DSA要求メッセージに対する応答としてDSA応答メッセージを前記基地局から受信する段階と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記基地局とE−MBSサービス接続設定を行う段階は、
前記E−MBSサービス接続設定を要求するための非要求(unsolicited)DSA要求メッセージを前記基地局から受信する段階と、
前記DSA要求メッセージに対する応答としてDSA応答メッセージを前記基地局に送信する段階と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記DSA応答メッセージ又は前記非要求DSA要求メッセージは、前記端末がE−MBSチャネル報告を行うべきか否かを示すキャリアスイッチングモード情報をさらに含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記キャリアスイッチングモード情報は、前記基地局とのDSA過程により受信したユニキャスト利用可能区間情報に基づいてキャリアスイッチング動作を行うこと、又は前記E−MBSサービス接続情報報告に基づいてキャリアスイッチング動作を行うことを示す情報であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記キャリアスイッチングモード情報が前記E−MBSサービス接続情報報告に基づいてキャリアスイッチング動作を行うことを示す場合、前記E−MBS報告メッセージを前記基地局に送信することを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
E−MBSサービス接続情報報告インジケータを含む第1メッセージを前記基地局から受信する段階をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記E−MBSサービス接続情報報告インジケータは、前記端末が受信中のE−MBSチャネルが変更された場合に前記端末が前記変更されたチャネル情報を前記基地局に報告すべきか否かを示すことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第1メッセージに対する応答を前記基地局に送信する段階をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項15】
マルチキャリアシステムでキャリアスイッチング動作を行う端末であって、
基地局とE−MBSサービス接続設定を行い、その後接続情報を含むE−MBS報告メッセージを前記基地局に送信する送信部と、
前記E−MBS報告メッセージに対する応答としてE−MBS応答メッセージを前記基地局から受信する受信部と、
前記E−MBS応答メッセージに含まれるユニキャスト利用可能区間情報に基づいて、E−MBSサービスを受信するためのキャリアスイッチング動作を行う制御部と
を含むことを特徴とする端末。
【請求項16】
前記制御部は、前記端末のモニタしているE−MBSチャネルが変更された場合、前記変更されたチャネルの接続情報を前記E−MBS報告メッセージに含めて送信するように前記送信部を制御することを特徴とする請求項15に記載の端末。
【請求項17】
前記E−MBSチャネルの変更は、前記E−MBSチャネルが前記端末のモニタしているE−MBSチャネル以外のチャネルに変更されることであることを特徴とする請求項16に記載の端末。
【請求項18】
前記受信部は、前記端末がE−MBSチャネル報告を行うべきか否かを示すキャリアスイッチングモード情報を含むDSA応答メッセージ又は非要求DSA要求メッセージを前記基地局から受信することを特徴とする請求項15に記載の端末。
【請求項19】
前記キャリアスイッチングモード情報は、前記基地局とのDSA過程により受信したユニキャスト利用可能区間情報に基づいてキャリアスイッチング動作を行うこと、又は前記E−MBSサービス接続情報報告に基づいてキャリアスイッチング動作を行うことを示す情報であることを特徴とする請求項18に記載の端末。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−515429(P2013−515429A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545871(P2012−545871)
【出願日】平成23年1月12日(2011.1.12)
【国際出願番号】PCT/KR2011/000212
【国際公開番号】WO2011/087269
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】