説明

マルチメディアコンテンツを管理するための方法および装置

本発明は、メディアコンテンツをサービスプロバイダネットワーク101内に記憶するためのシステム、装置、および方法を含む。システムは、エンドユーザデバイスがサービスプロバイダネットワークにアクセスすることを可能にするように構成されたアクセスポイントに関連するマルチサービスサーバ1061、...、106Nを含む。各マルチサービスサーバ1061、...、106Nは、メディアコンテンツを記憶するように構成された共通記憶区分と、メディアコンテンツに対する関連性を維持するように構成された複数のエンドユーザ記憶区分とを含む。システムは、メディアコンテンツをマルチサービスサーバに提供するためにマルチサービスサーバ1061、...、106Nと通信するメディアサーバ1081、...、108Nを含む。複数のエンドユーザデバイス11211、...、112NNのうちの1つから受信されたメディアコンテンツに対する要求に応答して、共通記憶区分内に記憶された、要求されたメディアコンテンツは、エンドユーザに関連するエンドユーザ記憶区分のうちの選択された1つと関連づけられる。メディアコンテンツに対する要求は、複数のエンドユーザデバイス11211、...、112NNのうちのいずれかで受信されたエンドユーザ指向の広告に応答して受信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信ネットワークの分野に関し、より詳細には、電気通信ネットワークにおけるマルチメディアサービスに関する。
【背景技術】
【0002】
既存の通信ネットワークでは、エンドユーザは、メディアコンテンツサーバから利用可能なネットワークベースのコンテンツ(例えば、テキスト、画像、音声、ビデオなど)を要求することが可能である。しかし、不利なことに、既存のメディアコンテンツサーバは低速であり、したがって、高帯域幅のマルチメディアサービス(例えば、オンラインビデオレンタル)には適さない。さらに、かかる高帯域幅のマルチメディアサービスは、コンテンツストリーミングおよびコンテンツ記憶の組合せを使用するため、制限された記憶能力および処理能力を有するエンドユーザデバイス(例えば、移動通信電話)は、多くの高帯域幅のマルチメディアサービス(例えば、移動体の音楽ダウンロードおよびビデオダウンロード)をサポートすることができない。さらに、既存のマルチメディア記憶解決法は、エンドユーザによって生成されたコンテンツを記憶するためのバックアップサービスを提供しない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
先行技術における様々な欠点は、メディアコンテンツをサービスプロバイダネットワーク内に記憶するためのシステム、装置、および方法の発明を通じて対処される。システムは、エンドユーザデバイスがサービスプロバイダネットワークにアクセスすることを可能にするように構成されたアクセスポイントに関連するマルチサービスサーバを含む。各マルチサービスサーバは、メディアコンテンツを記憶するように構成された共通記憶区分と、メディアコンテンツに対して関連性を維持するように構成された複数のエンドユーザ記憶区分とを含む。システムは、メディアコンテンツをマルチサービスプロバイダに提供するためにマルチサービスサーバと通信するメディアサーバを含む。複数のエンドユーザデバイスのうちの1つから受信されたメディアコンテンツに対する要求に応答して、共通記憶区分内に記憶された、要求されたメディアコンテンツは、エンドユーザに関連するエンドユーザ記憶区分のうちの選択された1つと関連づけられる。メディアコンテンツに対する要求は、複数のエンドユーザデバイスのうちのいずれかで受信されたエンドユーザ指向の(end−user directed)広告に応答して受信される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本発明の教示は、添付の図面と共に、以下の発明を実施するための形態を考慮することによって容易に理解され得る。
【図1】通信ネットワークのハイレベルブロック図である。
【図2−1】本発明の一実施形態による方法を示す図である。
【図2−2】本発明の一実施形態による方法を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態によるマルチサービスサーバのハイレベルブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態による方法を示す図である。
【図5】本明細書で説明される機能のうちの少なくとも一部を実行する際の使用に適した汎用コンピュータのハイレベルブロック図である。 理解を促す目的で、図面に共通な同じ要素を示すために、可能な場合、同じ参照番号が使用される。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明は、サービスプロバイダネットワーク内でエンドユーザコンテンツ記憶区分を使用して、エンドユーザごとのコンテンツ記憶を提供する。エンドユーザコンテンツ記憶区分は、サービスプロバイダおよびエンドユーザの両方によって管理可能であり、サービスプロバイダおよびエンドユーザがコンテンツを追加ならびに削除することを可能にし、エンドユーザがエンドユーザコンテンツ記憶区分内に記憶されたコンテンツにアクセスすることを可能にする。エンドユーザごとの記憶を実施することによって、本発明は、それにより既存のマルチメディアサービス(例えば、ストリーミングメディアサービス、コンテンツバックアップおよびアクセスサービスなど)の改善ならびに新しいマルチメディアサービス(例えば、固定マルチメディアコンテンツ広告および移動体マルチメディアコンテンツ広告、事前閲覧、購入、レンタルなど、ならびにそれらの様々な組合せ)のサポートを可能にする。本発明を使用して、エンドユーザは、様々なエンドユーザデバイスを使用して、様々な場所からマルチメディアコンテンツにアクセスすることが可能である。
【0006】
一実施形態では、それによりエンドユーザがサービスプロバイダネットワークにアクセスする1つまたは複数のエンドユーザデバイスに近接する(すなわち、サービスプロバイダネットワークの縁に近接する)1つまたは複数のサーバ上でエンドユーザコンテンツ記憶区分を維持することによって、本発明は、それにより改善されたコンテンツ管理能力、改善された帯域幅利用、削減されたコンテンツアクセス待ち時間など、ならびにそれらの様々な組合せを可能にする。一実施形態では、エンドユーザデバイスを使用してエンドユーザコンテンツ記憶区分からエンドユーザによって要求されたコンテンツは、エンドユーザがコンテンツ取出し要求を開始する、そのエンドユーザデバイスの1つまたは複数のデバイス特性に従ってフォーマットされることが可能である。
【0007】
図1は、通信ネットワークのハイレベルブロック図を示す。詳細には、通信ネットワーク100は、サービスプロバイダネットワーク101と、複数のアクセスネットワーク(AN)110−110(集合的に、AN110)と、複数の第三者ネットワーク(TPN)120−120(集合的に、TPN120)とを含む。AN110は、SPN101とそれぞれの複数のエンドユーザデバイス(EUD)の間の通信を可能にする。詳細には、AN110−110は、SPN101と、それぞれ、それぞれの複数のEUD11211−1121N(集合的に、EUD112)、EUD11221−1122N(集合的に、EUD112)、およびEUD112N1−112NN(集合的に、EUD112)の間の通信を可能にする。EUD112、112、および112は、集合的にEUD112と呼ばれる場合がある。EUD112、112、および112は、それぞれの複数の通信リンク(CL)113、113、および113(集合的に、CL113)を使用して、AN110、110、および110と通信する。
【0008】
AN110は、EUD112とSPN101の間の通信をサポートするように動作可能な任意のアクセスネットワークを含む。一実施形態では、AN110は、IPベースの通信をサポートするように構成されたアクセスネットワークを含む。例えば、AN110は、有線アクセスネットワーク(例えば、ケーブルアクセスネットワーク、デジタル加入者線(DSL)アクセスネットワーク、イーサネット(登録商標)アクセスネットワークなど、ならびにそれらの様々な組合せ)、無線ネットワーク(例えば、符号分割多元接続(CDMA)アクセスネットワーク、汎用パケット無線サービス(GPRS)アクセスネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスネットワークなど、ならびにそれらの様々な組合せ)など、ならびにそれらの様々な組合せを含み得る。
【0009】
EUD112は、通信接続/セッションを確立して、コンテンツを捕捉および送信し、コンテンツを受信および提示し、類似の機能、ならびにそれらの様々な組合せを実行するように動作可能な任意のエンドユーザデバイスを含み得る。例えば、EUD112は、その他のEUD112と通信して(例えば、音声通信、インスタントメッセージ通信など)、ネットワークベースのコンテンツへのアクセス(例えば、SPN101(例えば、1つまたは複数のMCS108、1つまたは複数のMS106などから)、AN110、TPN120(例えば、MCS122から)など、ならびにそれらの様々な組合せのうちの1つまたは複数からテキスト、画像、音声、ビデオ、および類似のコンテンツの様々な組合せにアクセスすること)が可能である。例えば、EUD112は、コンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップなど)、電話(例えば、IP電話、移動通信電話など)、パーソナルデータアシスタント(PDA)などを含み得る。
【0010】
一実施形態では、エンドユーザは、複数のエンドユーザデバイス(例示的に、EUD112)を使用して、サービスプロバイダネットワーク(例示的に、SPN101)にアクセスすることが可能である。例えば、エンドユーザは、(例示的に、例えば、AN110を経由してEUD11211を使用して)DSLアクセスネットワーク上でデスクトップコンピュータを使用して職場から、(例示的に、例えば、AN110を経由してEUD11221を使用して)ケーブルアクセスネットワーク上でラップトップコンピュータを使用して家から、かつ(例示的に、例えば、AN110を経由してEUD112N1を使用して)無線アクセスネットワーク上で無線電話を使用して職場および家から離れてSPN101にアクセスすることが可能である。
【0011】
SPN101は、複数のコアリンク(CL)103(集合的に、CL103)を使用して通信中の複数のコアノード(CN)102(集合的に、CN102)を含む。一実施形態では、CN102は、IPベースの通信をサポートするように動作可能なネットワーク要素を含む。CN102は、複数のアクセスリンク(AL)121(集合的に、AL121)を使用してTPN120と通信する。CN102は、それぞれ、TPN120−120の様々なネットワーク要素と通信することが可能である。TPN120と直接的に通信しているとして示されるが、一実施形態では、CN102とTPN120の間の通信は、様々なその他のネットワーク、ノード(例えば、コアノード、アクセスノードなど)、およびリンク、ならびにそれらの様々な組合せを横断する(traverse)ことが可能である。
【0012】
SPN101は、複数のアクセスノード(AN)104−104(集合的に、AN104)を含む。一実施形態では、AN104は、IPベースの通信をサポートするように動作可能なネットワーク要素を含む。AN104は、それぞれ、それぞれ複数のアクセスリンク(AL)105−105(集合的に、AL105)を使用してCN102と通信する。AN104−104は、それぞれ、AN110−110向けのアクセスゲートウェイノードとして動作する。AN104−104は、それぞれ、AN110−110の様々なネットワーク要素と通信することが可能である。AN110と直接的に通信しているとして示されるが、一実施形態では、AN104とAN110の間の通信は、様々なその他のネットワーク、ノード、およびリンク、ならびにそれらの様々な組合せを横断することが可能である。
【0013】
SPN101は、複数のメディアコンテンツサーバ(MCS)108−108(集合的に、MCS108)を含む。MCS108は、コンテンツ(例えば、テキスト、画像、音声、ビデオなど、ならびにそれらの様々な組合せ)を記憶するように動作可能なサーバを含む。MCS108は、(例えば、ユーザによって開始されたコンテンツ取出し要求(例えば、EUD112から受信されたコンテンツ要求)に応答して、ネットワークによって開始されたコンテンツ取出し要求(例えば、MCS108によって開始されたおよび/またはその他のネットワーク要素から受信されたコンテンツ要求)に応答して、など)コンテンツをEUD112に提供するように動作可能なサーバを含む。MCS108は、任意のプロトコル(例えば、画像コンテンツ向けのハイパーテキストトランスファープロトコル(HTTP)、ビデオコンテンツ向けのリアルタイムプロトコル(RTP)など)を使用して、コンテンツをEUD112に提供することが可能である。一実施形態では、MCS108は、本発明の機能のうちの少なくとも一部を実行するように動作可能である。
【0014】
一実施形態では、MCS108は、利用可能なコンテンツ(例えば、それぞれのMCS108によって記憶されたコンテンツ)をEUD112に広告することが可能である。MCS108は、EUD112に向けられた(一般に、エンドユーザ指向の広告と呼ばれる場合がある)コンテンツ広告を使用して利用可能なコンテンツをEUD112に広告することが可能である。エンドユーザ指向の広告は、1つまたは複数の関連するEUD112でネットワーク(例示的に、任意のネットワークベースの構成要素)からエンドユーザに向けられた任意の広告を含むようにより一般的に定義され得る。エンドユーザ指向の広告は、ネットワークによる要求(例えば、ネットワークが広告をエンドユーザにプッシュする(pushes)こと)に応答して開始されることが可能であり、またはエンドユーザによる要求に応答して開始されることも可能である。
【0015】
一実施形態では、1つまたは複数のエンドユーザ指向の広告は、1つまたは複数の利用可能なコンテンツメッセージを使用して、ネットワークからEUD112に配信され得る。1つのかかる実施形態では、MCS108は、それぞれのMCS108によって記憶されたコンテンツをEUD112に広告するためにEUD112への伝送に関して利用可能なコンテンツメッセージを生成する。一実施形態では、利用可能なコンテンツメッセージは、EUD112からの要求に応答してMCS108によって生成されることが可能である。1つのかかる実施形態では、EUD112からの要求は、コンテンツに関する一般的な要求(例えば、最も人気のあるコンテンツに対する要求)、コンテンツに関する特定の要求(例えば、カーチェース場面を有するすべての映画に対する要求)など、ならびにそれらの様々な組合せを含み得る。一実施形態では、利用可能なコンテンツメッセージは、1つまたは複数の局所的な条件(例えば、MCS108にとって局所的な条件)に応答してMCS108によって生成され得る。一実施形態では、利用可能なコンテンツメッセージは、その他のネットワークベースのネットワーク要素(例えば、コンテンツ広告管理システム)からの要求に応答してMCS108によって生成され得る。
【0016】
一実施形態では、MCS108は、コンテンツをMS106に転送することが可能である。一実施形態では、MCS108は、EUD112からの要求に応答して、コンテンツをMS106に転送する。1つのかかる実施形態では、MCS108は、事前閲覧要求、レンタル要求、購入要求などに応答して、コンテンツをMS106に転送する。一実施形態では、コンテンツをMS106のうちの1つに転送するための要求に応答して、MCS108のうちの1つ(すなわち、コンテンツを転送するための要求を受信するMCS108)はコンテンツをMS106に転送することができる。一実施形態では、コンテンツをMS106のうちの1つに転送するための要求に応答して、MCS108のうちの1つ(すなわち、コンテンツを転送するための要求を受信するMCS108)は、そのコンテンツがMS106上に記憶されているかどうかを決定することができる。1つのかかる実施形態では、コンテンツがMS106内に記憶されていない場合、MCS108は、MS106上の記憶のためにそのコンテンツをMS106に転送し、または、コンテンツがMS106上に記憶されている場合、MS106はそのコンテンツをエンドユーザと関連づける(例えば、コンテンツをそのエンドユーザに関連するエンドユーザコンテンツ記憶区分にマップする)。
【0017】
SPN101は、コンテンツを記憶するように動作可能な任意のネットワーク(例えば、コンテンツ所有者ネットワーク(例えば、Lucent Technologiesサーバ)、コンテンツプロバイダネットワーク(例えば、Googleサーバ)、その他のサービスプロバイダネットワークなど、ならびにそれらの様々な組合せ)を含み得るTPN120と通信する。図1に示されるように、TPN120−120は、それぞれ、コンテンツを記憶するように動作可能な複数のメディアコンテンツサーバ(MCS)122−122(集合的に、MCS122)を含む。一実施形態では、MCS122のうちの少なくとも一部は、本発明の機能のうちの少なくとも一部を実行する(例えば、SPN101を使用してEUD112に(エンドユーザ指向の広告として示される)コンテンツ広告を提供する、コンテンツをSPN101内に維持されたエンドユーザコンテンツ区分上に挿入する(depositing)など、ならびにそれらの様々な組合せ)ように動作可能であり得る。
【0018】
SPN101は、複数のマルチサービスサーバ(MS)106−106(集合的に、MS106)を含む。MS106はそれぞれ、コンテンツ(例えば、テキスト、画像、音声、ビデオなど、ならびにそれらの様々な組合せ)を記憶し、取り出し、かつEUD112に提供するように動作可能な1つまたは複数のコンテンツサーバを含み得る。MS106はそれぞれ、コンテンツを記憶するために1つまたは複数のコンテンツ記憶デバイスを含み得る。1つのかかる実施形態では、MS106のコンテンツサーバは、MS106のコンテンツ記憶デバイスから要求されたコンテンツを取り出すことが可能である。MS106は、(例えば、ユーザによって開始されたコンテンツ要求(例えば、EUD112から受信されたコンテンツ要求)に応答して)コンテンツをEUD112に提供するように動作可能なサーバを含む。独立型の要素として示されるが、一実施形態では、MS106の機能のうちの少なくとも一部は、それぞれ、AN104の一部として実施され得る。一実施形態では、MS106は、本発明の機能のうちの少なくとも一部を実行するように動作可能である。
【0019】
本明細書で説明されるように、本発明は、ネットワークベースのエンドユーザごとのコンテンツ記憶機能を提供する。一実施形態では、(エンドユーザコンテンツ区分、エンドユーザ記憶区分、またはエンドユーザコンテンツ記憶区分として示される)ネットワークベースのコンテンツ区分が各エンドユーザのために確立および維持される。一実施形態では、エンドユーザコンテンツ区分は1つのMS106上に確立され得る。一実施形態では、エンドユーザコンテンツ区分は複数のMS106の全域で確立され得る。一実施形態では、エンドユーザコンテンツ区分は(例えば、1つまたは複数のMS106の)物理的区分として確立され得る。一実施形態では、エンドユーザコンテンツ区分は(例えば、1つまたは複数のMS106の)論理的区分として確立され得る。一実施形態では、エンドユーザコンテンツ区分は(例えば、1つまたは複数のMS106の)物理的区分および論理的区分の組合せとして確立され得る。
【0020】
一実施形態では、関連するエンドユーザコンテンツ区分が確立される1つまたは複数のMS106はサービスプロバイダによって選択されること(例えば、1つまたは複数のMS106を無作為に選択すること、それによってエンドユーザがSPN101にアクセスするAN110に関連する1つのMS106を選択すること、それによってエンドユーザがSPN101にアクセスする1つまたは複数のMS106関連の1つまたは複数のAN110を選択すること、それによってエンドユーザが主にSPN101にアクセスするAN110のうちの1つに関連するMS106のうちの1つを選択することなど)が可能である。一実施形態では、関連するエンドユーザコンテンツ区分が確立される1つまたは複数のMS106は、(例えば、コンテンツ区分サービスに加入すると同時に)エンドユーザによって選択されることが可能であり、後でエンドユーザによって修正され得る。
【0021】
一実施形態では、エンドユーザコンテンツ区分は、関連するエンドユーザに近接して確立される。エンドユーザが1つのEUD112を使用してSPN101にアクセスする一実施形態では、エンドユーザコンテンツ区分は、それによってエンドユーザがSPN101にアクセスするAN110と通信中のAN104に関連するMS106上で(例えば、EUD11211を使用してSPN101にアクセスするエンドユーザのためにMS106上で)確立されることが可能である。エンドユーザが複数のEUD112を使用してSPN101にアクセスする一実施形態では、エンドユーザコンテンツ区分は、それによってエンドユーザがSPN101にアクセスする、それぞれ1つまたは複数のAN104に関連する1つまたは複数のMS106上で(例えば、EUD11211を使用して家からSPN101にアクセスし、かつEUD11222を使用して職場からSPN101にアクセスするエンドユーザのためにMS106上で)確立され得る。
【0022】
一実施形態では、MS106は、コンテンツのうちの少なくとも一部を共通コンテンツ区分内に記憶することが可能である。1つのかかる実施形態では、複数のエンドユーザコンテンツ区分に関連する(すなわち、MS106上でエンドユーザコンテンツ区分を用いて複数のエンドユーザによって要求された)コンテンツは、(コンテンツを要求した複数のエンドユーザのそれぞれに関して同じコンテンツの複数のコピーを記憶するのではなく)共通コンテンツ区分内に記憶されることが可能である。MS106は、共通コンテンツ区分内に記憶されたコンテンツと、コンテンツにアクセスする許可を与えられたエンドユーザのエンドユーザコンテンツ区分の間でマッピングを維持する。例えば、1つのMS106(例示的に、MS106)上でエンドユーザコンテンツ区分を有する複数のエンドユーザが同じ映画を注文する場合、MS106上にその映画の複数のコピーを記憶するのではなく、MS106はその映画の1つのコピーを記憶して、映画とエンドユーザコンテンツ区分のそれぞれの間でマッピングを維持する。
【0023】
本明細書で説明されるように、MS106はコンテンツをEUD112に提供する。一実施形態では、MS106は、それぞれのEUD112から受信されたコンテンツに対する要求に応答してコンテンツをEUD112に提供する。一実施形態では、MS106は、要求されたコンテンツを関連するEUD112に提供する前に要求されたコンテンツを適合させることが可能である。1つのかかる実施形態では、MS106は、エンドユーザがコンテンツに対する要求を開始する、そのEUD112に関連する少なくとも1つのデバイス特性(例えば、コンピュータ上で利用可能なビデオ再生装置、移動通信電話の画面サイズなど)を決定することが可能である。MS106は、要求されたコンテンツを関連するEUD112に提供する前に、デバイス特性に従って要求されたコンテンツを適合させることが可能である。MS106は、任意のプロトコル(例えば、画像コンテンツ向けのハイパーテキストトランスファープロトコル(HTTP)、ビデオコンテンツ向けのリアルタイムプロトコル(RTP)など)を使用して、コンテンツをEUD112に提供することが可能である。
【0024】
図2−1および図2−2は、本発明の一実施形態による方法を示す。詳細には、方法200は、要求されたコンテンツをエンドユーザコンテンツ区分と関連づけるための方法を含む。本明細書ではエンドユーザデバイスによって開始されているとして説明されるが、一実施形態では、方法200はネットワークデバイスによって開始され得る。連続的に実行されているとして示され、かつ説明されるが、方法200のステップのうちの少なくとも一部は同時に、または図2−1および図2−2に示される異なる順序で実行されることが可能である。方法200はステップ202で開始し、ステップ204に進む。
【0025】
ステップ204で、EUDは利用可能なコンテンツ要求メッセージを生成する。利用可能なコンテンツ要求メッセージは、ネットワーク(例えば、1つまたは複数のMCS)から利用可能なコンテンツを識別するための要求メッセージである。利用可能なコンテンツ要求メッセージは、EUDを使用してユーザによって開始された要求に応答して生成され得る。例えば、エンドユーザは、購入されるためおよび/またはレンタルされるために利用可能なアクション映画のリストに対する要求を開始することが可能である。利用可能なコンテンツ要求メッセージは、(例えば、エンドユーザによって事前に構成された要求に従って)EUDによって開始された要求に応答して生成され得る。例えば、エンドユーザは、ある日にSPNから利用可能になる新しく公開された映画のリストに対する要求を事前に予定することが可能であり、それにより、EUDが新しく公開された映画のリストに対する要求を自動的に開始すること(かつ、オプションで、新しく公開された映画の事前閲覧)を可能にする。
【0026】
ステップ206で、EUDは利用可能なコンテンツ要求メッセージをMCSに向けて送信する(または、いくつかの実施形態では、複数の利用可能なコンテンツ要求メッセージをそれぞれの複数のMCSに向けて送信する)。ステップ208で、MCSは利用可能なコンテンツ要求メッセージを受信する。ステップ210で、利用可能なコンテンツが識別される。一実施形態では、利用可能なコンテンツは利用可能なコンテンツ要求メッセージを使用して識別される。ステップ212で、MCSは1つまたは複数の利用可能なコンテンツ応答メッセージを生成する。やはり、一般に、エンドユーザ指向の広告と呼ばれる場合もある利用可能なコンテンツ応答メッセージは、MCSから利用可能なコンテンツを広告するための応答メッセージである。利用可能なコンテンツ応答メッセージは、利用可能なコンテンツ要求メッセージを使用して生成され得る。利用可能なコンテンツ応答メッセージは、購入、レンタルなどに利用可能なコンテンツ(例えば、映画、歌、画像など、ならびにそれらの様々な組合せ)を識別することが可能である。
【0027】
一実施形態では、利用可能なコンテンツ応答メッセージは、利用可能なコンテンツの事前閲覧を含み得る。一実施形態では、利用可能なコンテンツ応答メッセージは、利用可能なコンテンツの事前閲覧を伴うことが可能である。かかる実施形態では、例えば、利用可能なコンテンツの事前閲覧は、利用可能な歌のサンプル、利用可能な映画の映画予告編などを含み得る。いくつかのかかる実施形態では、利用可能なコンテンツの事前閲覧は、1つまたは複数のMCSからEUDにダウンロードされること、1つまたは複数のMCSからEUDにストリームされることなど、ならびにそれらの様々な組合せが可能である。一実施形態では、利用可能なコンテンツ応答メッセージは、利用可能なコンテンツの選択(例えば、購入、レンタルなどのために利用可能なコンテンツを選択すること)を可能にするように構成され得る。
【0028】
ステップ214で、MCSは利用可能なコンテンツ応答メッセージ(または、オプションで、利用可能なコンテンツ応答メッセージ、利用可能なコンテンツの事前閲覧など)をEUDに向けて送信する。ステップ216で、EUDは利用可能なコンテンツ応答メッセージを受信する。ステップ218で、EUDは利用可能なコンテンツをエンドユーザに提示する。EUDは、利用可能なコンテンツを広告としてエンドユーザに提示する。EUDは、利用可能なコンテンツ応答メッセージを処理することによって、利用可能なコンテンツをエンドユーザに提示する。利用可能なコンテンツの事前閲覧が利用可能なコンテンツ応答メッセージに伴う一実施形態では、EUDは、利用可能なコンテンツを処理し、(例えば、購入、レンタルなどのために)利用可能なコンテンツのエンドユーザによる選択を円滑にする。
【0029】
ステップ220で、EUDはコンテンツ要求メッセージを生成する。コンテンツ要求メッセージは、選択されたコンテンツをエンドユーザのエンドユーザコンテンツ区分と関連づけるための要求メッセージである。一実施形態では、コンテンツ要求メッセージは、エンドユーザデバイスからエンドユーザによって開始された要求に応答して生成され得る。例えば、エンドユーザは、MCSによってエンドユーザに広告された(例えば、利用可能なコンテンツ要求メッセージを使用してMCSによって広告された)映画のうちの1つをレンタルするための要求を開始することが可能である。一実施形態では、(例えば、エンドユーザによって事前設定された要求に従って)コンテンツ要求メッセージはEUDによって生成され得る。例えば、エンドユーザは、ある日に利用可能になることが予定される映画を事前注文することが可能であり、それにより、EUDが事前注文された映画に対する要求を自動的に開始することを可能にする。ステップ222で、EUDはコンテンツ要求メッセージをMCSに向けて送信する。
【0030】
ステップ224で、MCSはコンテンツ要求メッセージを受信する。ステップ226で、MCSはエンドユーザに関連するMS(または、いくつかの実施形態では、複数のMS)(すなわち、エンドユーザに関連するエンドユーザコンテンツ区分を記憶するMS)を識別する。一実施形態では、MCSは、利用可能なコンテンツ要求メッセージ、コンテンツ要求メッセージなどのうちの少なくとも1つの一部として受信された情報を使用して、エンドユーザに関連するMSを識別する。一実施形態では、MCSは関連するMSに対するエンドユーザのマッピングを使用して、エンドユーザに関連するMSを識別する。かかる実施形態では、関連するMSに対するエンドユーザのマッピングは、MCSによって主としてSPN内に(例えば、エンドユーザプロファイルデータベース上に)など、局所的に記憶されることが可能である。エンドユーザに関連するMSを識別するための特定のリソースに関して説明されるが、様々なその他のリソースがエンドユーザに関連するMSを識別するためにMCSによって利用されることが可能である。
【0031】
ステップ228で、MCSはコンテンツ記憶要求メッセージを生成する。コンテンツ記憶要求メッセージは、要求されたコンテンツがエンドユーザに関連するMS上(すなわち、関連するエンドユーザコンテンツ区分が維持されるMS(または、エンドユーザコンテンツ区分が複数のマルチサービスサーバに及ぶ場合、複数のMS)上)に記憶されているかどうかを決定するための要求メッセージである。ステップ230で、MCSはコンテンツ記憶要求メッセージを関連するエンドユーザコンテンツ区分が維持されるMSに向けて送信する。ステップ232で、MSはコンテンツ記憶要求メッセージを受信する。ステップ234で、MSはコンテンツ記憶要求メッセージ内で識別された要求されたコンテンツが利用可能であるかどうか(すなわち、要求されたコンテンツがすでにMSによって記憶されているかどうか)を決定する。要求されたコンテンツが利用可能でない場合、方法200はステップ236に進む。要求されたコンテンツが利用可能である場合、方法200はステップ242に進む。
【0032】
ステップ236で、MSはコンテンツ利用可能メッセージを生成する。コンテンツ利用可能メッセージは、要求されたコンテンツがすでにMS上に記憶されていることをMCSに伝えるためのメッセージである。ステップ238で、MSはコンテンツ利用可能メッセージをMCSに向けて送信する。ステップ238から、方法200はステップ240および256に進む。示されないが、一実施形態では、ステップ238および256は同時に実行され得る。ステップ240で、MCSはコンテンツ利用可能メッセージを受信する。要求されたコンテンツはすでにMS上に記憶されているため、MCSはMSから受信されたコンテンツ利用可能メッセージに応答してさらなる処置を取らない(すなわち、MCSはMSへの伝送のために要求されたコンテンツを取り出さない)。
【0033】
ステップ242で、MSはコンテンツ要求メッセージを生成する。コンテンツ要求メッセージは、要求されたコンテンツがまだMS上に記憶されていないことをMCSに伝えるためのメッセージである。ステップ244で、MSはコンテンツ要求メッセージをMCSに向けて送信する。ステップ246で、MCSはコンテンツ要求メッセージを受信する。ステップ248で、MCSは要求されたコンテンツを取り出す。一実施形態では、MCSは、MCSに関連する1つまたは複数の局所記憶モジュールから要求されたコンテンツを取り出す。一実施形態では、MCSは、MCSと通信中の1つまたは複数の遠隔記憶モジュールから要求されたコンテンツを取り出す。ステップ250で、MCSは要求されたコンテンツをMS(または、エンドユーザコンテンツ区分が複数のMSに及ぶ場合、複数のMS)に向けて送信する。
【0034】
ステップ252で、MSはMCSからコンテンツを受信する。ステップ254で、MSは、記憶されたコンテンツをエンドユーザコンテンツ区分と関連づけるようにMCSからコンテンツを記憶する。MSはコンテンツをエンドユーザコンテンツ区分内に記憶することが可能である。MSはエンドユーザコンテンツ区分に関連するエンドユーザが記憶されたコンテンツにアクセスすることが許可されるという表示を記憶することが可能である。1つのかかる実施形態では、記憶された表示はエンドユーザコンテンツ区分内に記憶され得る。MSはコンテンツを共通コンテンツ記憶区分内に(すなわち、記憶されたコンテンツが複数のエンドユーザコンテンツ区分と関連づけられ、したがって、複数のエンドユーザによりアクセスされ得るように)記憶することが可能である。1つのかかる実施形態では、MSは(共通コンテンツ区分または共通記憶区分として示される場合もある)共通コンテンツ記憶区分内に記憶されたコンテンツに対してマッピングを生成する。マッピングは、次いで、エンドユーザコンテンツ区分内に記憶されることが可能であり、エンドユーザによる共通コンテンツ区分からのコンテンツの後の取出しを可能にする。ステップ256で、方法200は終了する。
【0035】
図3は、本発明の一実施形態によるマルチサービスサーバのハイレベルブロック図を示す。詳細には、図3のMS106は、入出力モジュール(IOM)310と、プロセッサ320と、メモリ330と、サポート回路(SC)340とを含む。プロセッサ320は、MS106に関して本明細書で示され、かつ説明される様々な機能を実行するためにIOM310、メモリ330、およびSC340とインターフェースを取る。メモリ330は、共通記憶区分332と、複数のエンドユーザ記憶区分334−334(集合的に、エンドユーザ記憶区分334)とを含む。共通記憶区分は、あるいは、本明細書で共通コンテンツ区分または共通コンテンツ記憶区分と呼ばれる場合もある。エンドユーザ記憶区分は、あるいは、本明細書でエンドユーザコンテンツ区分またはエンドユーザコンテンツ記憶区分と呼ばれる場合がある。
【0036】
本明細書で説明されるように、共通記憶区分332およびエンドユーザ記憶区分334は、物理的区分、論理的区分、ならびにそれらの様々な組合せとして実施されることが可能である。分かりやすくするために、1つの共通記憶区分が示されるが、一実施形態では、MS106は複数の物理的および/または論理的な共通記憶区分を含み得る。分かりやすくするために、それぞれのエンドユーザに関して1つのエンドユーザ記憶区分が示されるが、MS106は、それぞれのエンドユーザに関して複数の物理的および/または論理的なエンドユーザ記憶区分を含み得る。
【0037】
図4は、本発明の一実施形態による方法を示す。詳細には、方法400は、マルチサービスサーバのエンドユーザコンテンツ区分からコンテンツを取り出すための方法を含む。詳細に説明されないが、非エンドユーザによって生成されたコンテンツ(すなわち、コンテンツ所有者またはコンテンツプロバイダによって生成され、メディアコンテンツサーバからマルチサービスサーバに転送されたコンテンツ)およびエンドユーザによって生成されたコンテンツ(すなわち、エンドユーザによって生成され、エンドユーザデバイスからマルチサービスサーバに転送されたコンテンツ)のうち1つまたは両方。連続的に実行されているとして示され、かつ説明されるが、方法400のステップのうちの少なくとも一部は、同時に、または図4に示される異なる順序で実行されることが可能である。方法400はステップ402で始まり、ステップ404に進む。
【0038】
ステップ404で、コンテンツ取出し要求が受信される。コンテンツ取出し要求は、関連するエンドユーザコンテンツ区分が記憶されるMSで受信される。コンテンツ取出し要求は、EUDから直接的に受信されることが可能であり、または間接的に受信されること(例えば、エンドユーザコンテンツ区分が複数のMSに及ぶ場合、もう1つのMSからリダイレクトされる(redirected)こと、認証サーバからリダイレクトされること、プロキシサーバからリダイレクトされること、もしくはEUDからコンテンツ取出し要求を当初受信するもう1つのネットワーク要素からリダイレクトされることなど、ならびに、それらの様々な組合せ)も可能である。
【0039】
ステップ406で、エンドユーザコンテンツ区分が識別される。エンドユーザコンテンツ区分は、コンテンツ取出し要求内で受信された情報(例えば、エンドユーザ識別子、エンドユーザコンテンツ区分識別子、EUD識別子など、ならびに、それらの様々な組合せ)を使用して識別されることが可能である。
【0040】
ステップ408で、コンテンツ(すなわち、エンドユーザによって取り出されることが要求されたコンテンツ)が識別される。エンドユーザによって取り出されることが要求されたコンテンツは、コンテンツ取出し要求を使用して識別される。エンドユーザによって取り出されることが要求されたコンテンツは、非エンドユーザによって生成されたコンテンツ(すなわち、コンテンツ所有者またはコンテンツプロバイダによって生成され、マルチメディアコンテンツサーバまたはその他のネットワークベースのデバイスからマルチサービスサーバに転送されたコンテンツ)およびエンドユーザによって生成されたコンテンツ(すなわち、エンドユーザによって生成され、エンドユーザデバイスからマルチサービスサーバに転送されたコンテンツ)のうちの1つまたは両方を含み得る。
【0041】
ステップ410で、エンドユーザがコンテンツ取出し要求内で識別されたコンテンツを取り出すことが許可されるかどうかに関して決定が下される。一実施形態では、エンドユーザがコンテンツ取出し要求内で識別されたコンテンツを取り出すことが許可されるかどうかに関して下される決定は、コンテンツ取出し要求内で識別されたコンテンツに関するエンドユーザコンテンツ区分を探索することによって下され得る。エンドユーザがコンテンツ取出し要求内で識別されたコンテンツを取り出すことが許可されるかどうかに関する決定は、様々なその他の許可技術を使用して下され得る。エンドユーザがコンテンツを取り出すことが許可されない場合、方法400はステップ412に進む。ステップ412で、EUDは、コンテンツ取出し要求が受信された、そのEUDに誤りメッセージを提供する。ステップ412から、方法400は方法400が終了するステップ426に進む。エンドユーザがコンテンツを取り出すことが許可される場合、方法400はステップ414に進む。
【0042】
ステップ414で、(すなわち、コンテンツ取出し要求が受信される)そのEUDが識別される。エンドユーザコンテンツ区分は、コンテンツ取出し要求内で受信された情報(例えば、エンドユーザ識別子、エンドユーザコンテンツ区分識別子など、またはそれらの様々な組合せ)を使用して識別され得る。ステップ416で、識別されたEUDに関連するエンドユーザデバイス特性が識別される。EUD特性は、要求されたコンテンツの配信および/または提示に影響を与える可能性がある少なくとも1つの特性(例えば、EUD受信機能力、EUDコンテンツ処理能力、EUDコンテンツ記憶能力、EUDコンテンツ提示インターフェース特性(例えば、画面サイズ、解像度など)など、ならびにそれらの様々な組合せを含み得る。EUD特性は、コンテンツ取出し要求内で受信された情報、MSとEUDの間の追加のシグナリングなどを使用して識別されることが可能である。
【0043】
ステップ418で、コンテンツ取出し要求内でエンドユーザによって要求されたコンテンツが取り出される。本明細書で説明されるように、コンテンツは、MSのエンドユーザコンテンツ区分から、(例えば、エンドユーザコンテンツ区分から共通記憶区分へのマッピング(例えば、コンテンツ索引付け機能および類似のマッピング機能)など、ならびにそれらの様々な組合せを使用して)MSの共通記憶区分から取り出されることが可能である。エンドユーザは要求されたコンテンツにアクセスすることが許可されるが、エンドユーザによって要求されたコンテンツがMS上で利用可能でない一実施形態では、MSは、要求されたコンテンツをもう1つのネットワークデバイス(例えば、エンドユーザコンテンツ区分が複数のMSに及ぶ場合にはもう1つのMS、MCSなど、ならびにそれらの様々な組合せ)から取り出すことが可能である。
【0044】
ステップ420で、コンテンツ取出し要求に応答して取り出されたコンテンツを修正するかどうかに関して決定が下される。取り出されたコンテンツを修正するかどうかに関する決定は、コンテンツ取出し要求が受信された、そのEUDに関連する1つまたは複数のEUD特性を使用して実行され得る。例えば、EUDが移動体電話(例えば、コンピュータモニタおよびテレビなど、その他のEUDに対して小さな画面サイズを有するデバイス)であるという決定に応答して、取り出されたコンテンツの決定は移動体電話のより小さな画面サイズに合わせて修正され得る。コンテンツ取出し要求に応答して取り出されたコンテンツが修正されない場合、方法400はステップ424に進む。コンテンツ取出し要求に応答して取り出されたコンテンツが修正される場合、方法400はステップ422に進む。
【0045】
ステップ422で、コンテンツ取出し要求に応答して取り出されたコンテンツは、EUD特性を使用して修正される。一実施形態では、例えば、EUDが、コンピュータモニタおよびテレビなど、その他のEUDに対して小さな画面サイズを有する移動体電話であるという決定に応答して、取り出されたコンテンツは、そのコンテンツが移動体電話のより小さい画面サイズによりよく合うように修正され得る。1つの形式の修正に関してだけ説明されるが、(例えば、異なる符号化フォーマット、トランスポートプロトコルなど、ならびにそれらの様々な組合せを使用して)様々なその他の修正が取り出されたコンテンツに行われ得る。ステップ424で、取り出されたコンテンツは、コンテンツ取出し要求が受信された、そのEUDに提供される。取り出されたコンテンツは、ネットワークデバイスからEUDにコンテンツを伝える任意の手段を使用して(例えば、任意の符号化、プロトコルなどを使用して)提供され得る。ステップ424から、方法400はステップ426に進み、そこで方法400が終了する。
【0046】
本明細書では特定のメッセージに関して主に示され、かつ説明されるが、構成要素同士の間(例えば、ネットワーク構成要素同士の間、ネットワーク構成要素とEUDの間など)の通信は、様々なその他の通信機能を使用して実行されることが可能である。一実施形態では、例えば、単一のメッセージを使用して実行されているとして本明細書で説明される通信は、複数のメッセージ、パケットなど、ならびに、説明される結果を達成するための様々なその他の同等のシグナリング手段を使用して実行されることが可能である。したがって、本発明は、本明細書で示され、かつ説明される特定の通信メッセージによって限定されることが意図されず、むしろ、様々な同等の通信手段が本明細書で示され、かつ説明される通信をサポートするために用いられてよい。
【0047】
本明細書で説明されるように、本発明は既存のマルチメディアサービスの改善、新しいマルチメディアサービスのサポートなど、ならびに、それらの様々な組合せを可能にする。既存のマルチメディアサービスの改善、新しいマルチメディアサービスのサポートなどは、以下の例に関してよりよく理解され得る。本明細書では特定のネットワーク、ネットワーク要素、エンドユーザデバイス、プロトコル、シグナリング、メッセージング、コンテンツ、およびサービスに関して示され、かつ説明されるが、本発明は以下の例で説明されるネットワーク、ネットワーク要素、エンドユーザデバイス、プロトコル、シグナリング、メッセージング、コンテンツ、およびサービスに限定されない。
【0048】
一実施形態では、本明細書で説明されるように、本発明は、改善されたメディアストリーミング能力を可能にする。既存のメディアストリーミング解決法では、マルチメディアコンテンツはインターネットを通してサーバからクライアントにストリームされる。かかる既存のメディアストリーミング解決法では、ストリーミングメディアは、サーバとクライアントの間で複数のネットワークおよびネットワーク領域(例えば、複数のサービスプロバイダネットワーク)を横断する可能性があり、それにより、保障された品質のサービスを妨げ、待ち時間を増大させ、ボトルネックの可能性を増大させるなどする。本発明は、マルチメディアコンテンツが1つのサービスプロバイダの制御下でネットワークの小さな部分だけを横断し、それにより、高品質のサービス(高品質のストリーミングメディアなど)がエンドユーザにより効率的に提供されることを可能にするように、マルチメディアコンテンツを(EUDに近接して、すなわち、EUDネットワークアクセスポイントに近接して配置され得る)MSからEUDに直接的に提供することによって、既存のメディアストリーミング解決法に関連するかかる問題を回避する。
【0049】
一実施形態では、本明細書で説明されるように、本発明は改善されたエンドユーザコンテンツバックアップ能力およびアクセス能力を可能にする。エンドユーザごとの記憶空間(例えば、エンドユーザ記憶区分)は、エンドユーザが非エンドユーザによって生成されたコンテンツおよびエンドユーザによって生成されたコンテンツのうちの1つまたは両方を記憶することを可能にする。非エンドユーザによって生成されたコンテンツは、テキスト、画像、音声クリップ、ビデオ(例えば、クリップ、テレビ番組、映画など)など、ならびにそれらの様々な組合せを含み得る。非エンドユーザによって生成されたコンテンツは、インターネットから利用可能な任意のコンテンツ(例えば、ウェブサイトから利用可能なコンテンツ、コンテンツプロバイダ(例えば、テレビ局、映画スタジオなど、ならびに、それらの様々な組合せ)から利用可能なストリーミングコンテンツ)を含み得る。エンドユーザによって生成されたコンテンツは、ユーザによって生成され、エンドユーザ記憶区分上の記憶のためにネットワークにアップロードされた個人的なコンテンツ(例えば、個人的な文書、画像、ビデオなど、ならびにそれらの様々な組合せ)を含み得る。
【0050】
本発明を使用して、非エンドユーザによって生成されたコンテンツ(例えば、著作権を取得したコンテンツ)および(例えば、エンドユーザのプライバシー理由で)エンドユーザによって生成されたコンテンツの両方を保護するために暗号化が利用され得る。本発明を使用して、エンドユーザコンテンツ区分および、したがって、エンドユーザに利用可能なコンテンツは、サービスプロバイダネットワークにアクセスするためにエンドユーザによって使用されるEUDのうちの少なくとも1つに近接して配置されるため、記憶装置とエンドユーザの間の遅延がかなり低減され得ると同時に、記憶装置とエンドユーザとの間の帯域幅がかなり増大され得る(どちらの結果も、既存のメディア記憶解決法を使用して達成可能ではない)。本明細書で説明されるように、本発明を使用して、エンドユーザは、エンドユーザに関連する異なるEUDを使用して1つまたは複数のMSから記憶コンテンツにアクセスすることが可能であり、MSは、それぞれのEUDに適したそれぞれのフォーマットでEUDに要求されたコンテンツを配信するように構成される。
【0051】
一実施形態では、本明細書で説明されるように、本発明は新しいコンテンツ広告サービス、事前閲覧サービス、および販売サービスを可能にする。本発明を使用して、サービスプロバイダは利用可能なコンテンツをEUDに提供すること(例えば、利用可能なコンテンツの事前閲覧を移動体電話、コンピュータなどに提供すること)が可能である。一実施形態では、利用可能なコンテンツは、レコード会社、テレビ局、映画会社など、ならびにそれらの様々な組合せなど、コンテンツ所有者のためにサービスプロバイダによって提供されることが可能である。利用可能なコンテンツは、EUDを使用してエンドユーザによって要求されることが可能であり、または(例えば、サービスプロバイダ、コンテンツ所有者、コンテンツプロバイダなどによって)EUDにプッシュされることも可能である。
【0052】
一実施形態では、完全なメディアクリップがEUDにプッシュされ得る(例えば、歌またはその歌が発表されるレコードアルバムを広告するためにサンプルソング全体がEUDにプッシュされ得る)。一実施形態では、部分的なメディアクリップがEUDにプッシュされ得る(例えば、歌全体を広告するために歌のコーラスがEUDにプッシュされることが可能であり、映画全体を広告するために映画の予告編がEUDにプッシュされ得るなど)。要求されたまたはプッシュされたコンテンツ(例えば、メディアクリップ全体または部分的なメディアクリップ)は、コンテンツ、またはプッシュされたコンテンツに関連する追加のコンテンツをレンタルもしくは購入する(例えば、広告された歌が含まれるレコードアルバムを購入する)ためのオプションが伴うことが可能であり、あるいはその後に当該オプションが続くことも可能である。
【0053】
一実施形態では、EUDに広告されたコンテンツをレンタルまたは購入するためのオプションは、EUD上のハードウェアインターフェース、EUD上のソフトウェアインターフェース、またはハードウェアインターフェースとソフトウェアインターフェースの組合せを使用してアクティブ化され得る。例えば、エンドユーザは、ボタンをクリックすること、1つまたは複数のキーをタイプすること、音声コマンドを発行することなど、ならびにそれらの様々な組合せによって、広告された(または、その代わりに、広告されていない)コンテンツをレンタルまたは購入することができる。広告されたコンテンツをレンタルまたは購入するとすぐ、レンタルまたは購入されたコンテンツは、エンドユーザ記憶領域内に挿入されること(例えば、コンテンツをMCSから関連するエンドユーザコンテンツ区分が維持される1つまたは複数のMS上に挿入すること)が可能である。
【0054】
一実施形態では、本明細書で説明されるように、本発明は、新しいコンテンツギフトを贈る(gifting)サービスを可能にする(エンドユーザがメディアコンテンツを購入して、購入されたメディアコンテンツを1つまたは複数のエンドユーザにギフトとして送信することを可能にする)。例えば、第1のエンドユーザは、そのコンテンツが第2のエンドユーザへのギフト向けであるという表示を有するコンテンツを購入する。購入されたコンテンツをギフトとして第2のエンドユーザに提供するための要求は、そのコンテンツが購入される(例えば、第2のエンドユーザのエンドユーザコンテンツ区分が維持されるMSと通信する)MCSに、第1または第2のエンドユーザのいずれかのエンドユーザコンテンツ区分が維持されるMSに、コンテンツギフトを贈る要求を処理して、MCSによる適切な処置を調整するように構成された1つまたは複数のその他のサーバに、および第2のエンドユーザのエンドユーザコンテンツ区分が維持されるMSに提供され得る。
【0055】
この実施形態では、ギフトとして贈られた(gifted)コンテンツはMCSから第2のエンドユーザのエンドユーザコンテンツ区分が維持される1つまたは複数のMSに挿入される。本明細書で説明されるように、ギフトとして贈られたコンテンツ、類似の購入されたコンテンツ、エンドユーザによって生成されたコンテンツなどは任意のコンテンツを含み得る。本明細書で説明されるように、ギフトとして贈られたコンテンツは、第2のエンドユーザに関連するエンドユーザコンテンツ区分、第2のエンドユーザに関連するエンドユーザコンテンツ区分内でマップされた共通コンテンツ区分など、ならびに、それらの様々な組合せのうちの1つの中に記憶され得る。本発明を使用して、第2のエンドユーザは、次いで、任意のEUDを使用して任意の位置からギフトとして贈られたコンテンツに直ちに(例えば、ギフトとして贈られたメディアコンテンツをダウンロードするためにウェブサイトにログインする必要さえなく)アクセスすることが可能である。
【0056】
本発明はサービスプロバイダにかなりの利益を提供する。サービスプロバイダは、(例えば、エンドユーザコンテンツ区分の形で)マルチサービスのエンドユーザごとの記憶(multi−service per−end−user storage)を実施、維持、および管理することによって、(新しいサービスおよび改善されたサービスにより、ならびに、オプションで、現在のサービスプロバイダによって記憶されたかなりの量のコンテンツの結果、サービスプロバイダを変更することの困難の増大により)エンドユーザの忠誠心を改善することが可能である。サービスプロバイダは、マルチサービスのエンドユーザごとの記憶を実施、維持、および管理することによって、コンテンツ広告サービス、レンタルサービス、販売サービス、データバックアップサービスなど、ならびにそれらの様々な組合せなど、エンドユーザに収益を生み出すサービスのホストを提供することが可能である。
【0057】
本発明はコンテンツ所有者にかなりの利益を提供する。本発明は、コンテンツ所有者にコンテンツを広告するためのより多くのオプションを提供すると同時に、エンドユーザに広告されたコンテンツの事前閲覧、レンタル、および購入のためのより多くのオプションを提供して、既存の解決法に勝るコンテンツのレンタルおよび販売の増大を可能にする。本発明は、コンテンツ所有者にとって改善された反著作権侵害(anti−piracy)措置を可能にする(例えば、エンドユーザは、エンドユーザが現在コンテンツを取得する既存のMCSよりもよりよい安全特徴を提供する安全なMSからコンテンツにアクセスする)。例えば、本発明によってサポートされる反著作権侵害措置は、新しいレコードアルバム、映画、および類似のコンテンツの不法な配信を回避することができる。
【0058】
本発明はエンドユーザにかなりの利益を提供する。本発明は、メディアコンテンツを購入およびレンタルする際にエンドユーザに増大した柔軟性を提供する(例えば、エンドユーザが任意のデバイス上、公衆コンピュータ上ですら、コンテンツを事前閲覧して、事前閲覧されたコンテンツを購入またはレンタルし、購入またはレンタルされたコンテンツをエンドユーザ専用の個人的なコンテンツ記憶空間内に記憶することを可能にする)。エンドユーザは、次いで、任意のデバイスからそのコンテンツにアクセスすることが可能である。例えば、エンドユーザが、エンドユーザが高速インターネット接続(例えば、ケーブル、DSL、家への光ファイバなど)に加入する家からコンテンツにアクセスする場合、エンドユーザコンテンツ区分はエンドユーザに近接して実施されるため、接続速度は高精細度コンテンツ(例えば、映画、テレビ番組など)のリアルタイムのストリーミングをサポートするのに十分高速であり得る。
【0059】
本発明は、(例えば、エンドユーザが個人的な文書、写真、ビデオなど、ならびにそれらの様々な組合せを記憶および取り出すことを可能にする)個人的なコンテンツ記憶能力、管理能力、および取出し能力の形でエンドユーザに追加の利益を提供する。例えば、休暇中のエンドユーザは、ビデオカメラ用の多数の記録可能ディスクを持っていくことを望まない可能性があり、エンドユーザが撮影することが可能なビデオ映像の量は制限される。本発明を使用して、エンドユーザは、ホテル内のネットワーク接続を使用して、ビデオカメラからエンドユーザコンテンツ記憶区分にビデオコンテンツをアップロードすることができ、それにより、エンドユーザが、エンドユーザが望むだけ多くのビデオ映像を記録および記憶することを可能にする。類似の例は、エンドユーザによって生成されるその他のコンテンツに関しても企図され得る。
【0060】
本明細書で説明されるように、特定の物理的およびまたは論理的なサーバデバイス区分ならびに記憶デバイス区分に関して示され、かつ説明されるが、本発明のエンドユーザコンテンツ区分は、様々なその他のサーバデバイス区分技術および記憶デバイス区分技術を使用して実施されることが可能である。本明細書では、エンドユーザコンテンツ記憶が、それぞれのエンドユーザに関連するそれぞれのエンドユーザコンテンツ区分を使用して実施される実施形態を使用して主に示され、かつ説明されるが、その他の実施形態では、エンドユーザコンテンツ記憶は、コンテンツをエンドユーザと関連づけて、本発明に関して本明細書で示され、かつ説明されたコンテンツの記憶機能、管理機能、および取出し機能をサポートするように構成された様々なその他のコンテンツ記憶技術を使用して実施されることが可能である。
【0061】
図5は、本明細書で説明される機能を実行する際の使用に適した汎用コンピュータのハイレベルブロック図を示す。図5に示されるように、システム500は、プロセッサ要素502(例えば、CPU)と、メモリ504、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/または読出し専用メモリ(ROM)と、マルチサービスコンテンツ管理モジュール505と、様々な入出力デバイス506(例えば、テープドライブ、フロッピー(登録商標)ドライブ、ハードディスクドライブまたはコンパクトディスクドライブを含むが、これらに限定されない記憶デバイス、受信機、送信機、スピーカー、ディスプレイ、出力ポート、およびユーザ入力デバイス(キーボード、キーパッド、マウスなど))とを備える。
【0062】
本発明は、ソフトウェアの形でおよび/または、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、汎用コンピュータもしくは任意のその他のハードウェア均等物を使用して、ソフトウェアおよびハードウェアの組合せの形で実施され得る点に留意されたい。一実施形態では、本発明のマルチサービスコンテンツ管理モジュールすなわちプロセス505は、メモリ504内にロードされて、上で説明されたような機能を実施するためにプロセッサ502によって実行されることが可能である。したがって、本発明の(関連するデータ構造を含む)マルチサービスコンテンツ管理プロセス505は、コンピュータ可読媒体すなわちキャリア、例えば、RAMメモリ、磁気ドライブもしくは磁気ディスケットまたは光ドライブもしくは光ディスケットなどの上に記憶され得る。
【0063】
本発明の教示を組み込む様々な実施形態が本明細書で示され、かつ説明されるが、当業者はやはりこれらの教示を組み込む多くのその他の改変形態を容易に考案することが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディアコンテンツをサービスプロバイダネットワーク内に記憶するためのシステムであって、
それぞれのマルチサービスサーバがエンドユーザデバイスがサービスプロバイダネットワークにアクセスすることを可能にするように構成されたアクセスポイントに関連し、それぞれのマルチサービスサーバがメディアコンテンツを記録するように構成された共通記憶区分を備え、それぞれのマルチサービスサーバが複数のエンドユーザ記憶区分を備える複数のマルチサービスサーバであって、それぞれのエンドユーザ記憶区分がメディアコンテンツの一部に対する関連性を維持するように構成された複数のマルチサービスサーバと、
複数のメディアサーバであって、その少なくとも一部がサービスプロバイダネットワーク内に挿入されており、メディアコンテンツをマルチサービスサーバに提供するためにマルチサービスサーバと通信するように構成された複数のメディアサーバとを備え、
エンドユーザデバイスから受信されたメディアコンテンツに対する要求に応答して、共通記憶区分内に記憶された、要求されたメディアコンテンツが対応するエンドユーザ記憶区分と関連づけられ、少なくとも1つのエンドユーザ指向の広告に応答して受信されているメディアコンテンツに対する要求が要求されたメディアコンテンツのうちの少なくとも一部を備える、システム。
【請求項2】
各マルチサービスサーバが、
要求されたメディアコンテンツが共通記憶区分内に記憶されているという決定に応答して、共通記憶区分内に記憶された、要求されたメディアコンテンツに対してマッピングを生成して、生成されたマッピングをエンドユーザ記憶区分内に記憶するように、または
要求されたメディアコンテンツが共通記憶区分内に記憶されていないという決定に応答して、要求されたメディアコンテンツを取得して、取得されたメディアコンテンツを共通記憶区分内に記憶し、共通記憶区分内に記憶されたメディアコンテンツに対してマッピングを生成して、生成されたマッピングをエンドユーザ記憶区分内に記憶するようにさらに構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
各マルチサービスサーバが、
メディアコンテンツのうちの少なくとも一部の取出しを要求しているエンドユーザデバイスのうちの1つからメディアコンテンツ取出し要求を受信し、
メディアコンテンツ取出し要求が受信された、そのエンドユーザデバイスに関連するエンドユーザに関連するエンドユーザ記憶区分を識別し、
メディアコンテンツの要求された一部を取り出し、
メディアコンテンツの要求された一部をメディアコンテンツのうちの少なくとも一部の取出しを要求しているエンドユーザデバイスのうちの1つに提供するようにさらに構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
各マルチサービスサーバが、
エンドユーザに関連するエンドユーザデバイスのうちの1つからエンドユーザコンテンツを受信し、
エンドユーザに関連するエンドユーザ記憶区分を識別し、
受信されたエンドユーザコンテンツをエンドユーザ記憶区分内に記憶するようにさらに構成された、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
メディアコンテンツをサービスプロバイダネットワーク内に記憶するための方法であって、
エンドユーザに関連する複数のエンドユーザデバイスのうちの1つを使用してエンドユーザによって開始されたメディアコンテンツに対する要求に応答して、メディアコンテンツを記憶するための要求を受信することであって、エンドユーザデバイスのうちのいずれかでエンドユーザによって受信され、メディアコンテンツのうちの少なくとも一部を備える、少なくとも1つのエンドユーザ指向の広告に応答して開始された、メディアコンテンツを記憶するための要求を受信することと、
サービスプロバイダネットワーク内に確立され、エンドユーザデバイスがサービスプロバイダネットワークにアクセスすることを可能にするように構成された少なくとも1つのアクセスポイントと関連づけられるエンドユーザ記憶区分と、メディアコンテンツを関連づけることとを備える、方法。
【請求項6】
メディアコンテンツをエンドユーザ記憶区分と関連づけることが、
メディアコンテンツを記憶するための要求に応答して、メディアコンテンツが共通記憶区分内に記憶されているかどうかを決定することを備える、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
受信されたメディアコンテンツが共通記憶区分内に記憶されているという決定に応答して、共通記憶区分内に記憶された、受信されたメディアコンテンツに対してマッピングを生成して、生成されたマッピングをエンドユーザ記憶区分内に記憶すること、または
メディアコンテンツが共通記憶区分内に記憶されていないという決定に応答して、メディアコンテンツを取得して、取得されたメディアコンテンツを共通記憶区分内に記憶し、共通記憶区分内に記憶されたメディアコンテンツに対してマッピングを生成して、生成されたマッピングをエンドユーザ記憶区分内に記憶すること
をさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
メディアコンテンツのうちの少なくとも一部の取出しを要求しているエンドユーザデバイスのうちの1つから、メディアコンテンツ取出し要求を受信することと、
メディアコンテンツ取出し要求が受信された、そのエンドユーザデバイスに関連するエンドユーザに関連するエンドユーザ記憶区分を識別することと、
メディアコンテンツの要求された一部を取り出すことと、
メディアコンテンツの要求された一部をメディアコンテンツのうちの少なくとも一部の取出しを要求しているエンドユーザデバイスのうちの1つに提供することと
をさらに備える、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
メディアコンテンツのうちの少なくとも一部の取出しを要求しているエンドユーザデバイスの1つの少なくとも1つのデバイス特性を決定することと、
少なくとも1つのデバイス特性に従って、メディアコンテンツの要求された一部を修正することと
をさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
メディアコンテンツをサービスプロバイダネットワーク内に記憶するための装置であって、
エンドユーザに関連する複数のエンドユーザデバイスのうちの1つを使用してエンドユーザによって開始されたメディアコンテンツに対する要求に応答して、メディアコンテンツを記憶するための要求を受信するための手段であって、エンドユーザデバイスのうちのいずれかでエンドユーザによって受信され、メディアコンテンツのうちの少なくとも一部を備える、少なくとも1つのエンドユーザ指向の広告に応答して開始された、メディアコンテンツを記憶するための要求を受信するための手段と
サービスプロバイダネットワーク内に確立され、エンドユーザデバイスがサービスプロバイダネットワークにアクセスすることを可能にするように構成された少なくとも1つのアクセスポイントと関連づけられるエンドユーザ記憶区分とメディアコンテンツを関連づけるための手段とを備える、装置。

【図1】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−540467(P2009−540467A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−515429(P2009−515429)
【出願日】平成19年6月8日(2007.6.8)
【国際出願番号】PCT/US2007/013511
【国際公開番号】WO2007/146125
【国際公開日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(596092698)アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド (965)
【Fターム(参考)】