説明

マルチ走査システムの入力装置

【課題】マルチ走査システムの入力装置の提供。
【解決手段】本発明は一種のマルチ走査システムの入力装置に関わるもので、主に第1キー行列、1本以上の第1走査線、1本以上の第1帰還線、1本以上の第1キーを設ける。第2キー行列、1本以上の第2走査線、1本以上の第2帰還線、1本以上の第2キーを設ける。第1マイクロプロセッサー、第1走査線と第1帰還線と電気接続する。第1マイクロプロセッサーは走査信号を第1走査線に出力し、第1帰還線の帰還信号を受信する。第2マイクロプロセッサー、第2走査線、第2帰還線及び第1マイクロプロセッサーと電気接続する。第2マイクロプロセッサーは、走査信号を第2走査線に出力し、第2帰還線の帰還信号を受信する。伝送ユニットは第1マイクロプロセッサーと電気接続し、第1マイクロプロセッサーより伝送されたデータ信号を受信した上、そのデータ信号を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種の操作システムの入力装置、特に二つのマイクロプロセッサー及び二つのキー行列を設けたキーボードのマルチ走査システムの入力装置に関わるものである。
【背景技術】
【0002】
図1は公知技術の走査システムの入力装置のブロック図である。公知技術の走査システムに備えるキーボードなどの入力装置は複数のキーを設け、走査線と帰還線の組み合わせにより、キー行列を構成する。各走査線と各帰還線の交差点にキースイッチのようなスイッチを設けて、複数のキーを構成する。マイクロプロセッサーは、走査線とこれらの帰還線と電気接続する。マイクロプロセッサーは走査信号を生成し、走査信号を走査線に出力する。さらに、マイクロプロセッサーは帰還線よりの帰還信号を受信する。そのうちの一つのキーが押されたとき、マイクロプロセッサーは走査信号と帰還信号により、どのキーが押されたかを判断した上、マイクロプロセッサーより、押されたキーに対応するデータ信号を生成する。
【0003】
前記の公知技術の入力装置は、一つのマイクロプロセッサーしかない。また、生産コストを配慮するため、入力装置は通常、コストが低く、かつ、大抵並みのシングルチップ・マイクロプロセッサー素子を使用している。よって、マイクロプロセッサーはキー行列の走査とキー入力タスク(Task)の働きしかない。そして、マイクロプロセッサーを計算機の計算機能など他のタスクを執行させるとき、マイクロプロセッサーは追加されたタスクに堪えられなくなる。無理に実行すると、マイクロプロセッサーは従来の走査とキー入力タスクでさえ、順調及び確実に実行できなくなる。コスト高く、かつ、計算機能の強いマイクロプロセッサーを使用しない限り、この種の課題を解決できない。しかしながら、コスト高く、計算機能の強いマイクロプロセッサーによる解決手段は、生産コスト高の結果になりかねない。
【0004】
一方、公知技術の入力装置の電気回路に修正があるとき、公知技術の入力装置のファームウエアに対して、全面的に修正及びテストを行うこととなり、部分修正及びテストでは対応できない。この点、公知技術の入力装置がモジュール化の柔軟性設計を欠ける。
【0005】
本発明者は前記した公知技術の入力装置の欠点について、一種のマイクロプロセッサーとキー行列をそれぞれ二つに設ける入力装置を思案した。入力装置により、すべてのタスクを二つのマイクロプロセッサーに仕分けることができる。よって、本発明の入力装置はコストの低い、計算能力を有する二つのシングルチップ・マイクロプロセッサーを使用できる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一つの目的は、一種の二つのマイクロプロセッサーと二つのキー行列を設ける入力装置を提供する。
【0007】
本発明のもう一つの目的は、一種の生産コストの低い、かつ、多機能の入力装置を提供する。
【0008】
本発明は前記の目的を実現するため、主に第1キー行列、1本以上の第1走査線、1本以上の第1帰還線、及び一つ以上の第1キーを設ける。第2キー行列、1本以上の第2走査線、1本以上の第2帰還線、一つ以上の第2キーを設ける。第1マイクロプロセッサー、第1走査線と第1帰還線と電気接続する。第1マイクロプロセッサーは走査信号を第1走査線に出力し、第1帰還線の帰還信号を受信する。第2マイクロプロセッサー、第2走査線と第2帰還線及び第1マイクロプロセッサーと電気接続する。第2帰還線の帰還信号を受信する。伝送ユニットは第1マイクロプロセッサーと電気接続し、第1マイクロプロセッサーのデータ信号を受信した上、そのデータ信号を送信する一種のマルチ走査システムの入力装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、第1キー行列、第2キー行列、第1マイクロプロセッサー、第2マイクロプロセッサー及び伝送ユニットを包含し、
第1キー行列は1本以上の第1走査線、1本以上の第1帰還線、及び一つ以上の第1キーを含み、
第2キー行列は1本以上の第2走査線、1本以上の第2帰還線、及び一つ以上の第2キーを含み、
第1マイクロプロセッサーは第1走査線及び第1帰還線と電気接続し、第1マイクロプロセッサーは走査信号を第1走査線に出力し、第1帰還線の帰還信号を受信し、
第2マイクロプロセッサーは第2走査線、第2帰還線及び第1マイクロプロセッサーと電気接続し、第2マイクロプロセッサーは走査信号を第2走査線に出力、第2帰還線の帰還信号を受信し、
伝送ユニットは第1マイクロプロセッサーに電気接続し、第1マイクロプロセッサーより伝送されたデータ信号を受信した上、そのデータ信号を送信することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の入力装置において、データ信号は、第1マイクロプロセッサーより生成し、このデータ信号は、押された第1キーに対応することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項3の発明は、請求項1記載の入力装置において、データ信号は、第2マイクロプロセッサーより生成し、このデータ信号は、押された第2キーに対応することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項4の発明は、請求項3記載の入力装置において、データ信号は、第2マイクロプロセッサーにより、第1マイクロプロセッサーに伝送し、このデータ信号はさらに、第1マイクロプロセッサーにより伝送ユニットに伝送した上、伝送ユニットにより、このデータ信号発信することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項5の発明は、請求項1記載の入力装置において、伝送ユニットはUSBインターフェスであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項6の発明は、請求項1記載の入力装置において、伝送ユニットはPS2インターフェスであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項7の発明は、請求項1記載の入力装置において、伝送ユニットは無線式伝送ユニットであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項8の発明は、請求項1記載の入力装置において、伝送ユニットは有線式伝送ユニットであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項9の発明は、請求項1記載の入力装置において、伝送ユニットはキーボードであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項10の発明は、第1キー行列、第2キー行列、第1マイクロプロセッサー、第2マイクロプロセッサー及び伝送ユニットを包含し、
第1キー行列は1本以上の第1走査線、1本以上の第1帰還線、及び一つ以上の第1キーを含み、
第2キー行列は1本以上の第1走査線、1本以上の第2帰還線、及び一つ以上の第2キーを含み、
第1マイクロプロセッサーは第1走査線及び第1帰還線と電気接続し、第1マイクロプロセッサーは走査信号を第1走査線に出力し、第1帰還線の帰還信号を受信し、
第2マイクロプロセッサーは第1走査線、第2帰還線と第1マイクロプロセッサーと電気接続し、第2マイクロプロセッサーは、第2帰還線の帰還信号を受信するほか、第1走査線の走査信号を受信し、
伝送ユニットは第1マイクロプロセッサーに電気接続し、第1マイクロプロセッサーより伝送されたデータ信号を受信した上、そのデータ信号を送信することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項11の発明は、請求項10記載の入力装置において、データ信号は、第1マイクロプロセッサーより生成し、このデータ信号は、押された第1キーに対応することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項12の発明は、請求項10記載の入力装置において、データ信号は、第2マイクロプロセッサーより生成し、このデータ信号は、押された第2キーに対応することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項13の発明は、請求項12記載の入力装置において、データ信号は、第2マイクロプロセッサーにより、第1マイクロプロセッサーに伝送し、このデータ信号はさらに、第1マイクロプロセッサーにより伝送ユニットに伝送した上、伝送ユニットにより、このデータ信号発信することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項14の発明は、請求項10記載の入力装置において、伝送ユニットはUSBインターフェスであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項15の発明は、請求項10記載の入力装置において、伝送ユニットはPS2インターフェスであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項16の発明は、請求項10記載の入力装置において、伝送ユニットは無線伝送ユニットであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項17の発明は、請求項10記載の入力装置において、伝送ユニットは有線式伝送ユニットであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項18の発明は、請求項10記載の入力装置において、伝送ユニットはキーボードであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置としている。
請求項19の発明は、第1キー行列、第2キー行列、第1マイクロプロセッサー、第2マイクロプロセッサー及び伝送ユニットを包含し、
キー行列は1本以上の走査線、1本以上の帰還線、及び一つ以上のキーを含み、
第1マイクロプロセッサーは走査線と電気接続し、第1マイクロプロセッサーは走査信号を走査線に出力し、
第2マイクロプロセッサーは走査線、帰還線及び第1マイクロプロセッサーと電気接続し、第2マイクロプロセッサーは走査信号及び帰還線よりの帰還信号を受信する、
伝送ユニットは第2マイクロプロセッサーに電気接続し、第2マイクロプロセッサーより伝送されたデータ信号を受信した上、そのデータ信号を送信することを特徴とする一種のマルチ走査システムの入力装置としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明は一種のマルチ走査システムの入力装置に関わるもので、主に第1キー行列、1本以上の第1走査線、1本以上の第1帰還線、1本以上の第1キーを設ける。第2キー行列、1本以上の第2走査線、1本以上の第2帰還線、1本以上の第2キーを設ける。第1マイクロプロセッサー、第1走査線と第1帰還線と電気接続する。第1マイクロプロセッサーは走査信号を第1走査線に出力し、第1帰還線の帰還信号を受信する。第2マイクロプロセッサー、第2走査線、第2帰還線及び第1マイクロプロセッサーと電気接続する。第2マイクロプロセッサーは、走査信号を第2走査線に出力し、第2帰還線の帰還信号を受信する。伝送ユニットは第1マイクロプロセッサーと電気接続し、第1マイクロプロセッサーより伝送されたデータ信号を受信した上、そのデータ信号を送信する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図2に示すものは、本発明のマルチ走査システムの入力装置の実施例1のブロック図である。本発明のマルチ走査システムの入力装置20は、主に複数の第1キー201及び複数の第2キー205を設ける。第1キー201と第2キー205により、互いに独立するキーグループを構成する。第1キー202は第1帰還線203との組み合わせにより、キー行列を構成する。各走査線202と各帰還線203の交差点にキースイッチのようなスイッチを設けて、複数の第1キー201を構成する。同じく、第2走査線206と第2帰還線207との組み合わせにより、第2キー行列を構成する。各走査線206と各帰還線207の交差点に第2キースイッチのようなスイッチを設けて、複数の第2キー205を構成する。
【0012】
実施例1の入力装置20において、第1マイクロプロセッサー204は第1走査線202と第1帰還線203と電気接続する。第2マイクロプロセッサー208は第2走査線206、第2帰還線207、第1マイクロプロセッサー204と電気接続する。
【0013】
さらに、実施例1の入力装置20において、入力装置20はさらに伝送ユニット209を設け、伝送ユニット209は第1マイクロプロセッサー204と電気接続する。伝送ユニット209は主に、第1マイクロプロセッサー204よりのデータ信号を受信した上、そのデータ信号を外部に伝送する。
【0014】
図2に示すものは、第1マイクロプロセッサー204は独自に信号を走査した上、走査信号を第1走査線202に出力する。さらに、第1マイクロプロセッサー204は、第1帰還線203より伝送された帰還信号を受信する。そのうちの一つ第1キー201が押されたとき、第1マイクロプロセッサー204は走査信号と帰還信号により、どの第1キー201が押されたかを判断した上、第1マイクロプロセッサー204より、押された第1キー201に対応するデータ信号を生成する。第1マイクロプロセッサー204はさらに、生成された第1キー201のデータ信号を伝送ユニット209に伝送した上、伝送ユニット209により、第1キー201のデータ信号を外部に伝送する。
【0015】
図2に示すものは、第2マイクロプロセッサー208は独自に信号を走査した上、走査信号を第2走査線206に出力する。さらに、第2マイクロプロセッサー208は、第2帰還線207の帰還信号を受信する。そのうちの一つ第2キー205が押されたとき、第2マイクロプロセッサー208は走査信号と帰還信号により、どの第2キー205が押されたかを判断した上、第2マイクロプロセッサー208より、押された第2キー205に対応するデータ信号を生成する。第2マイクロプロセッサー204は、生成された第2キー205のデータ信号を第1マイクロプロセッサー204に伝送した後、第1マイクロプロセッサー204より、第2キー205のデータ信号を伝送ユニット209に伝送した上、伝送ユニット209により、第2キー205のデータ信号を外部に伝送する。
【0016】
図3に示すものは、本発明のマルチ走査システムの入力装置の実施例2のブロック図である。本発明のマルチ走査システムの入力装置30は、主に複数の第1キー301及び複数の第2キー305を設ける。第1キー301と第2キー305により、互いに独立した二つのキーグループを構成する。実施例1における複数の第2キー205、実施例2おける第2キー305の走査線は、第1キー301の走査線を使用する。第1キー302は第1帰還線303との組み合わせにより、キー行列を構成する。各走査線302と各帰還線303の交差点にキースイッチのようなスイッチを設けて、複数の第1キー301を構成する。同じく、第1走査線302と第2帰還線307との組み合わせにより、第2キー行列を構成する。各走査線302と各帰還線307の交差点にキースイッチのようなスイッチを設けて、複数の第2キー305を構成する。
【0017】
実施例2の入力装置30において、第1マイクロプロセッサー304は第1走査線302と第1帰還線303と電気接続する。第2マイクロプロセッサー308は第1走査線302、第2帰還線307、第1マイクロプロセッサー304と電気接続する。
【0018】
さらに、実施例2の入力装置30において、入力装置30はさらに伝送ユニット309を設け、伝送ユニット309は第1マイクロプロセッサー304と電気接続する。伝送ユニット309は主に、第1マイクロプロセッサー304よりのデータ信号を受信した上、そのデータ信号を外部に伝送する。
【0019】
図3に示すものは、第1マイクロプロセッサー304は独自に信号を走査した上、走査信号を第1走査線302に出力する。第1キー行列と第2キー行列とも、同じ走査信号を使用し、これらの走査信号は第1マイクロプロセッサー304より提供される。さらに、第1マイクロプロセッサー304は、第1帰還線303より伝送された帰還信号を受信する。そのうちの一つ第1キー301が押されたとき、第1マイクロプロセッサー304は走査信号と帰還信号により、どの第1キー301が押されたかを判断した上、第1マイクロプロセッサー304より、押された第1キー301に対応するデータ信号を生成する。第1マイクロプロセッサー304はさらに、生成された第1キー301のデータ信号を伝送ユニット309に伝送した上、伝送ユニット309により、第1キー301のデータ信号を外部に伝送する。
【0020】
図3に示すとおり、第2マイクロプロセッサー208はいかなる走査信号の生成及び提供をしない。しかし、第1走査信号未302は同時に第2マイクロプロセッサー308に接続しているため、第2マイクロプロセッサー308は走査信号を受信できる。第1マイクロプロセッサー304は同期にて、走査信号を第1キー行列と第2キー行列に出力した後、引き続きに第2マイクロプロセッサー308により、第2帰還線307の帰還信号を受信する。そのうちの一つ第2キー305が押されたとき、第2マイクロプロセッサー308は走査信号と帰還信号により、どの第2キー305が押されたかを判断した上、第2マイクロプロセッサー308より、押された第2キー305に対応するデータ信号を生成する。第2マイクロプロセッサー308は、生成された第2キー305のデータ信号を第1マイクロプロセッサー304に伝送した後、第1マイクロプロセッサー304より、第2キー305のデータ信号を伝送ユニット309に伝送した上、伝送ユニット309により、第2キー305のデータ信号を外部に伝送する。
【0021】
前記の伝送ユニット209、309は実施するとき、PS2インターフェス、USBインターフェスのいずれを使用しても良い。さらに、伝送ユニット209、309は実施するとき、有線式伝送ユニット、無線式伝送ユニットのいずれを使用しても良い。
【0022】
前記の入力装置20、30は実施するとき、キーボードを使用しても良い。本発明の精神により造られたキーボード20(またはキーボード30)は、二つのマイクロプロセッサー204、208(またはマイクロプロセッサー304、308)を設けるため、それぞれに接続された二つのキー行列を独自に処理する特性を有する。よって、二組の第1キー201(または第1キー301)と第2キー205(または第2キー305)の走査タスクによる負荷、及び押されたキーのデータ信号の作業負荷は、二つのマイクロプロセッサー204、208(またはマイクロプロセッサー304、308)によって、共同に分担される。よって、本発明のキーボード20(またはキーボード30)は二つのマイクロプロセッサー204、208(またはマイクロプロセッサー304、308)に対して、それぞれ異なる作業量とタスクを仕分けることができる。一例として、第1マイクロプロセッサー204(またはマイクロプロセッサー304)は、大量なキーの第1キー201(または第1キー301)の入力タスクを受け持つ。そして、第2マイクロプロセッサー208(またはマイクロプロセッサー308)は、少数な第2キーの第2キー205(または第2キー305) の入力タスクを受け持つ。そして、第2マイクロプロセッサー208(またはマイクロプロセッサー308)はさらに、小型液晶表示装置に接続し、第2マイクロプロセッサー208(またはマイクロプロセッサー308)を計算機(Caculator)としての計算タスクを執行させる。
【0023】
本発明の入力装置20(または入力装置30)のすべてのタスクはこの二つのマイクロプロセッサー204、208(またはマイクロプロセッサー304、308)に仕分けることができるため、本発明の入力装置20(または入力装置30)は、コストの低い、かつ、一般計算能力を持つシングルチップ・マイクロプロセッサーを二つのマイクロプロセッサー204、208(またはマイクロプロセッサー304、308)の実施部品として使用できる。よって、構造の改良により、本発明の入力装置20(または入力装置30)は、公知技術の入力装置10に比べて、優れていることが明らかである。本発明の入力装置20(または入力装置30)は一種の生産コストが低く、簡単に実施できる多機能の入力装置を提供している。
【0024】
図4に示すものは、本発明のマルチ走査システムの入力装置の実施例3のブロック図である。本発明のマルチ走査システムの入力装置40は複数のキー405を設ける。第1マイクロプロセッサー404より、走査信号を走査線402に提供し、走査線402は帰還線407との組み合わせにより、キー行列を構成する。さらに、各走査線402と各帰還線407の交差点にキースイッチのようなスイッチを設けて、複数のキー405を構成する。
【0025】
実施例3の入力装置40において、第1マイクロプロセッサー404は走査線402と電気接続する。第2マイクロプロセッサー408は走査線402、帰還線407、第1マイクロプロセッサー404と電気接続する。
【0026】
さらに、実施例3の入力装置40において、入力装置40はさらに伝送ユニット409を設け、伝送ユニット409は第2マイクロプロセッサー408と電気接続する。伝送ユニット409は主に、第2マイクロプロセッサー408よりのデータ信号を受信した上、そのデータ信号を外部に伝送する。
【0027】
図4に示すものは、第1マイクロプロセッサー404は独自に信号を走査した上、走査信号を走査線402に出力する。第2マイクロプロセッサー408はいかなる走査信号の生成及び提供をしない。しかし、走査線402は同時に第2マイクロプロセッサー408に接続しているため、第2マイクロプロセッサー408は走査信号を受信できる。第1マイクロプロセッサー404により、走査信号をキー行列に出力した後、第2マイクロプロセッサー408により、帰還線407の帰還信号を受信する。そのうちの一つキー405が押されたとき、第2マイクロプロセッサー408は走査信号と帰還信号により、どのキー405が押されたかを判断した上、第2マイクロプロセッサー408より、押されたキー405に対応するデータ信号を生成する。第2マイクロプロセッサー408はさらに、生成されたキー405のデータ信号を伝送ユニット409に伝送した上、伝送ユニット409により、キー405のデータ信号を外部に伝送する。
【0028】
前記の入力装置40は実施するとき、キーボードにすることができる。第1マイクロプロセッサー404と第2マイクロプロセッサー408はそれぞれに異なるタスクを実行できるため、キーボードは入力機能のほか、計算機など他の機能を追加できる。なお、計算機機能は第1マイクロプロセッサー404にて実行できる。
【0029】
前記の伝送ユニット209、309、409は実施するとき、PS2インターフェス、USBインターフェスのいずれを使用しても良い。さらに、伝送ユニット209、309、409は実施するとき、有線式伝送ユニット、無線式伝送ユニットのいずれを使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】公知技術の走査システムの入力装置のブロック図である。
【図2】公知技術のマルチ走査システムの入力装置の実施例1のブロック図である。
【図3】公知技術のマルチ走査システムの入力装置の実施例2のブロック図である。
【図4】公知技術のマルチ走査システムの入力装置の実施例3のブロック図である。
【符号の説明】
【0031】
10 入力装置
101 キー
102 走査線
103 帰還線
104 マイクロプロセッサー
20 入力装置
201 第1キー
202 第1走査線
203 第1帰還線
204 第1マイクロプロセッサー
205 第2キー
206 第2走査線
207 第2帰還線
208 第2マイクロプロセッサー
209 伝送ユニット
30 入力装置
301 第1キー
302 第1走査線
303 第1帰還線
304 第1マイクロプロセッサー
305 第2キー
307 第2帰還線
308 第2マイクロプロセッサー
309 伝送ユニット
40 入力装置
402 走査線
405 キー
404 第1マイクロプロセッサー
407 帰還線
408 第2マイクロプロセッサー
409 伝送ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1キー行列、第2キー行列、第1マイクロプロセッサー、第2マイクロプロセッサー及び伝送ユニットを包含し、
第1キー行列は1本以上の第1走査線、1本以上の第1帰還線、及び一つ以上の第1キーを含み、
第2キー行列は1本以上の第2走査線、1本以上の第2帰還線、及び一つ以上の第2キーを含み、
第1マイクロプロセッサーは第1走査線及び第1帰還線と電気接続し、第1マイクロプロセッサーは走査信号を第1走査線に出力し、第1帰還線の帰還信号を受信し、
第2マイクロプロセッサーは第2走査線、第2帰還線及び第1マイクロプロセッサーと電気接続し、第2マイクロプロセッサーは走査信号を第2走査線に出力、第2帰還線の帰還信号を受信し、
伝送ユニットは第1マイクロプロセッサーに電気接続し、第1マイクロプロセッサーより伝送されたデータ信号を受信した上、そのデータ信号を送信することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項2】
請求項1記載の入力装置において、データ信号は、第1マイクロプロセッサーより生成し、このデータ信号は、押された第1キーに対応することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項3】
請求項1記載の入力装置において、データ信号は、第2マイクロプロセッサーより生成し、このデータ信号は、押された第2キーに対応することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項4】
請求項3記載の入力装置において、データ信号は、第2マイクロプロセッサーにより、第1マイクロプロセッサーに伝送し、このデータ信号はさらに、第1マイクロプロセッサーにより伝送ユニットに伝送した上、伝送ユニットにより、このデータ信号発信することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項5】
請求項1記載の入力装置において、伝送ユニットはUSBインターフェスであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項6】
請求項1記載の入力装置において、伝送ユニットはPS2インターフェスであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項7】
請求項1記載の入力装置において、伝送ユニットは無線式伝送ユニットであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項8】
請求項1記載の入力装置において、伝送ユニットは有線式伝送ユニットであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項9】
請求項1記載の入力装置において、伝送ユニットはキーボードであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項10】
第1キー行列、第2キー行列、第1マイクロプロセッサー、第2マイクロプロセッサー及び伝送ユニットを包含し、
第1キー行列は1本以上の第1走査線、1本以上の第1帰還線、及び一つ以上の第1キーを含み、
第2キー行列は1本以上の第1走査線、1本以上の第2帰還線、及び一つ以上の第2キーを含み、
第1マイクロプロセッサーは第1走査線及び第1帰還線と電気接続し、第1マイクロプロセッサーは走査信号を第1走査線に出力し、第1帰還線の帰還信号を受信し、
第2マイクロプロセッサーは第1走査線、第2帰還線と第1マイクロプロセッサーと電気接続し、第2マイクロプロセッサーは、第2帰還線の帰還信号を受信するほか、第1走査線の走査信号を受信し、
伝送ユニットは第1マイクロプロセッサーに電気接続し、第1マイクロプロセッサーより伝送されたデータ信号を受信した上、そのデータ信号を送信することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項11】
請求項10記載の入力装置において、データ信号は、第1マイクロプロセッサーより生成し、このデータ信号は、押された第1キーに対応することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項12】
請求項10記載の入力装置において、データ信号は、第2マイクロプロセッサーより生成し、このデータ信号は、押された第2キーに対応することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項13】
請求項12記載の入力装置において、データ信号は、第2マイクロプロセッサーにより、第1マイクロプロセッサーに伝送し、このデータ信号はさらに、第1マイクロプロセッサーにより伝送ユニットに伝送した上、伝送ユニットにより、このデータ信号発信することを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項14】
請求項10記載の入力装置において、伝送ユニットはUSBインターフェスであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項15】
請求項10記載の入力装置において、伝送ユニットはPS2インターフェスであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項16】
請求項10記載の入力装置において、伝送ユニットは無線伝送ユニットであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項17】
請求項10記載の入力装置において、伝送ユニットは有線式伝送ユニットであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項18】
請求項10記載の入力装置において、伝送ユニットはキーボードであることを特徴とするマルチ走査システムの入力装置。
【請求項19】
第1キー行列、第2キー行列、第1マイクロプロセッサー、第2マイクロプロセッサー及び伝送ユニットを包含し、
キー行列は1本以上の走査線、1本以上の帰還線、及び一つ以上のキーを含み、
第1マイクロプロセッサーは走査線と電気接続し、第1マイクロプロセッサーは走査信号を走査線に出力し、
第2マイクロプロセッサーは走査線、帰還線及び第1マイクロプロセッサーと電気接続し、第2マイクロプロセッサーは走査信号及び帰還線よりの帰還信号を受信する、
伝送ユニットは第2マイクロプロセッサーに電気接続し、第2マイクロプロセッサーより伝送されたデータ信号を受信した上、そのデータ信号を送信することを特徴とする一種のマルチ走査システムの入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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