説明

マンホール用嵩上げパイプ

【課題】受枠を筒状体に取り付けるのに要する時間を短縮する。
【解決手段】地中に埋設される筒状体5と、その筒状体5の上面を塞ぐマンホールの蓋8と、筒状体5の上端6に取り付けられ、マンホールの蓋8を支える環状の受枠7とからなるマンホール用嵩上げパイプにおいて、筒状体5の上端6外周にフランジ部11を設け、そのフランジ部11から上方に突出して内側に向くフック13を設け、フック13の下面とフランジ部11の上面との間に、受枠7の外周部7cを嵌め込む。このようにすれば、受枠7の外周部7cを上方からフック13に押し付けることにより、フック13の下面とフランジ部11の上面との間に、受枠7の外周部7cを嵌め込むことができる。即ち、ワンタッチで受枠7を筒状体5に取り付けることができる。これにより、リベットやねじ等で受枠7を筒状体5に取り付ける作業が省略されるので、受枠7の取付け時間を短縮することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、浄化槽に設置されるマンホール用嵩上げパイプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
浄化槽は、図11に示すように、地中に埋設されることが多く、その内部を点検する等の為にマンホールを設け、浄化槽2と地表面4との高さ調整のためにマンホール用嵩上げパイプ30が設置される。マンホール用嵩上げパイプ30は、浄化槽2と地表面4の間に埋設され、その上部にはマンホールの蓋8が設けられている。通常、マンホールの蓋8は地表面4に沿って設けられ、常時は閉じられているが、点検時などにおいてマンホールの蓋8を開ければ、浄化槽2の内部に人が入ることができるようになっている(特許文献1 図1、特許文献2 使用状態を示す参考図参照)。
【0003】
浄化槽2と地表面4との間隔は、浄化槽2の設置場所ごとに違っており、最大300mmと施工規格で規定されている。このため、マンホール用嵩上げパイプ30を設置する際に、浄化槽2と地表面4との間隔に合わせて筒状体31を切断してその高さが調整される(例えば、特許文献1 段落0012参照)。
【0004】
マンホール用嵩上げパイプ30の構成を、図11に基づいて説明すると、地中に埋設される筒状体31と、その筒状体31の上面を塞ぐマンホールの蓋8と、前記筒状体31の上端32に取り付けられ、前記マンホールの蓋8を支える環状の受枠33とからなるものが知られている。
なお、このマンホール用嵩上げパイプ30は、筒状体31の径が上端32から下端34まで同一であり、保管・運搬の際には、例えば、図12に示すように、受枠33を取り付けた状態の筒状体31に、同一大きさの別の筒状体31を積み重ねられる場合もある。
【特許文献1】特開平7−328599号公報
【特許文献2】意匠登録第1267722号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の受枠33は、下方へ突出し且つ筒状体31の内径よりも径の小さい環状のガイド部33aを備えており、そのガイド部33aが、リベットやねじ等の連結部材35により筒状体31に固定される(図12参照)。
このような、リベットやねじ等による受枠33の固定は、リベットの端をつぶしたり、雄ねじを締め付けたりする必要があるので、受枠33を筒状体31に取り付けるのに手間がかかっていた。
【0006】
そこで、この発明は、受枠を筒状体に取り付けるのに要する時間を短縮することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、この発明は、地中に埋設される筒状体と、その筒状体の上面を塞ぐマンホールの蓋と、前記筒状体の上端に取り付けられ、前記マンホールの蓋を支える環状の受枠とからなるマンホール用嵩上げパイプにおいて、前記筒状体の上端外周にフランジ部を設け、そのフランジ部から上方に突出して内側に向くフックを設け、前記フックの下面と前記フランジ部の上面との間に、前記受枠の外周部を嵌め込んだのである。
このようにすれば、受枠の外周部を上方からフックに押し付けることにより、フックの下面とフランジ部の上面との間に、受枠の外周部を嵌め込むことができる。即ち、ワンタッチで受枠を筒状体に取り付けることができる。これにより、リベットやねじ等で受枠を筒状体に取り付ける作業が省略されるので、受枠の取付け時間を短縮することができる。
【0008】
また、他の構成として、地中に埋設される筒状体と、その筒状体の上面を塞ぐマンホールの蓋と、前記筒状体の上端に取り付けられ、前記マンホールの蓋を支える環状の受枠とからなるマンホール用嵩上げパイプにおいて、前記筒状体の上端外周にフランジ部を設け、そのフランジ部に上方へ突出するフックを設け、そのフックを挿入可能な穴を前記受枠の外周部に設け、その穴に前記フックを差し込んで、そのフックを前記外周部に係合させてもよい。
この構成によっても、上記の構成の場合と同様、ワンタッチで受枠を筒状体に取り付けることができ、リベットやねじ等で受枠を筒状体に取り付ける作業が省略されるので、受枠の取付け時間を短縮することができる。
【0009】
さらに他の構成として、地中に埋設される筒状体と、その筒状体の上面を塞ぐマンホールの蓋と、前記筒状体の上端に取り付けられ、前記マンホールの蓋を支える環状の受枠とからなるマンホール用嵩上げパイプにおいて、前記筒状体の上端外周にフランジ部を設け、そのフランジ部から上方に突出して外側に向くフックを設け、前記受枠の外周部に上下方向に貫通する平面視L字状の切り欠きを設けて、その切り欠きに前記フックを差し込み、前記受枠を周方向に回して、前記フックを前記外周部に係合させてもよい。
この構成において、平面視L字状の切り欠きは、径方向に伸びる部分と周方向に伸びる部分とからなり、その径方向に伸びる部分にフックを差し込み、その受枠を周方向に回すことにより、フックをL字状の切り欠きの周方向に伸びる部分の奥部へ向わせる。フックがL字状の切り欠きの奥部へ行くにしたがって、そのフックは切り欠き内から離脱しにくくなる。このため、そのフックを外周部に係合させることができる。即ち、ワンタッチで受枠を筒状体に取り付けることができる。これにより、リベットやねじ等で受枠を筒状体に取り付ける作業が省略されるので、受枠の取付け時間を短縮することができる。
なお、そのL字状の切り欠きの周方向に伸びる部分は、奥部に向かうにつれて徐々に幅が狭くなる形状とすれば、フックが奥部に近づくにつれて徐々に締付けられて、離脱防止機能をさらに発揮することができる。
【0010】
さらに他の構成として、地中に埋設される筒状体と、その筒状体の上面を塞ぐマンホールの蓋と、前記筒状体の上端に取り付けられ、前記マンホールの蓋を支える環状の受枠とからなるマンホール用嵩上げパイプにおいて、前記受枠の下面に、その下方へ突出するガイド部を設け、そのガイド部に外径側に突出する凸部を設け、その凸部を挿入可能な穴を前記筒状体に設け、その穴に前記凸部を係合させてもよい。
この構成によっても、上記の構成の場合と同様、ワンタッチで受枠を筒状体に取り付けることができるので、リベットやねじ等で受枠を筒状体に取り付ける作業が省略されるので、受枠の取付け時間を短縮することができる。
【0011】
さらに他の構成として、地中に埋設される筒状体と、その筒状体の上面を塞ぐマンホールの蓋と、前記筒状体の上端に取り付けられ、前記マンホールの蓋を支える環状の受枠とからなるマンホール用嵩上げパイプにおいて、前記受枠の下面に、その下方へ突出するガイド部を設け、そのガイド部に外径側に突出する凸部を設け、前記筒状体の内周面に、その上端から軸方向に伸びる軸方向溝と、その軸方向溝の下部から斜め下方に延びる周方向溝とを形成して、前記軸方向溝に前記凸部を差し込み、その受枠を周方向に回して、前記凸部を、前記周方向溝の上面に係合させてもよい。
この構成によれば、ガイド部に設けた凸部を筒状体の上端から軸方向溝に差し込んで、その受枠を周方向に回すと、周方向溝の上面により凸部が下方に押さえ付けられることにより、凸部が周方向溝の上面に係合する。このとき、周方向溝が斜め下方に延びていることにより、凸部を下方に押さえつける力が、その凸部が周方向溝の奥部に向かうにつれて徐々に強くなる。
このため、ワンタッチで受枠を筒状体に取り付けることができるとともに、その受枠と筒状体との係合をしっかりとしたものとすることができる。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、この発明のマンホール用嵩上げパイプによれば、ワンタッチで受枠を筒状体に取り付けることができ、リベットやねじ等で受枠を筒状体に取り付ける作業が省略されるので、受枠の取付け時間を短縮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1、図2に、この発明の一実施形態におけるマンホール用嵩上げパイプ1(以下、単に「嵩上げパイプ1」という)を示す。
嵩上げパイプ1は、浄化槽2と地表面4との間に埋設される筒状体5と、筒状体5の上端6に取り付けられる受枠7とを備え、受枠7により筒状体5の上面を閉じるマンホールの蓋8が支持される。また、嵩上げパイプ1は、浄化槽2の上面に形成された穴3に沿って設けた環状の支持部材9によりその下端10が支持される。
【0014】
筒状体5は樹脂製であり、例えば、図3に示すように、その筒状体5を軸直角方向の切断線5aのいずれかに沿って切り落とすことにより、その筒状体5の高さが調節される。
【0015】
筒状体5の上端6外周には、外径側に突出するフランジ部11が全周に亘って設けられている。フランジ部11の上面は、全周に亘ってフラットになっており、そのフランジ部11の外側縁12から上方に突出して内側に向くフック13が周方向に一定の間隔を置いて複数設けられている。
【0016】
受枠7は、図4、図5(a)に示すように、環状に形成され、マンホールの蓋8を筒状体5の上端6よりも内径側で支える支持部7aを有している。支持部7aは、受枠7の全周に亘って連続的に設けられており、その内径側には、上方に立ち上がる保持部7bが形成されている。
また、受枠7には、筒状体5の上端6の外径よりも大きい外径の外周部7cが、全周に亘って外径側に突出して設けられており、その外周部7cを、前記フック13の下面と前記フランジ部11の上面との間に嵌め込むことにより、筒状体5の上端6に受枠7を取り付けることができる。
【0017】
このようにすれば、ワンタッチで受枠を筒状体に取り付けることができ、リベットやねじ等で受枠を筒状体に取り付ける作業が省略されるので、受枠の取付け時間を短縮することができる。また、一旦、受枠7を筒状体5に取り付けても、受枠7を筒状体5から取り外すことができる。
なお、受枠7の下面には、その下方に突出し、筒状体5の上端6よりも径の小さい環状のガイド部7dを有している。これにより、受枠7を筒状体5の上端6に取り付けるときに、ガイド部7dが筒状体5に入り込み、受枠7を筒状体5に取り付け易くすることができる。
【0018】
受枠7の嵌め込みは、フック13をやや外径側に押し出すように変形させながら、受枠7の外周部7cをフック13の下面とフランジ部11の上面との間に押し込むようにしてもよいし、受枠7がゴム等の可撓性を有する素材である場合は、その受枠7を変形させながらその外周部7cをフック13の下面とフランジ部11の上面との間に押し込むようにしてもよい。
【0019】
浄化槽2の上面に設けた支持部材9は、図6に示すように、筒状体5の下端10を支える支持部9aを有している。支持部9aは、支持部材9の全周に亘って連続的に設けられており、その内径側には、上方に立ち上がる保持部9bが形成されている。
【0020】
支持部9aの支持面は水平であり、切断後の筒状体5の下端を常に同一高さで支持できるので、嵩上げパイプ1の長さを地表高さに応じて調整する作業が容易である。
【0021】
上記実施形態では、受枠7の外周部7cをフランジ部11の上面とフック13の下面の間に嵌め込むことにより、筒状体5の上端6に受枠7を取り付けたが、図7に示すように、受枠7のガイド部7dに凸部15を設け、その凸部15を挿入可能な穴16を筒状体5に設け、その穴16に凸部15を係合させてもよい。
【0022】
このようにすれば、筒状体5の上端6に、図4、図5(a)に示すフック13を設けていないので、上部に突出する部分が少なく筒状体5が破損しにくい。また、凸部15を穴16に係合させているので、マンホールの蓋8を開けるときなどに、受枠7に周方向の力が作用しても、受枠7が周方向に動かない。
【0023】
また、図8に示すように、筒状体5の上端6外周にフランジ部11を設け、そのフランジ部11の外側縁12から上方へ突出するフック17を設け、そのフック17が挿入可能な穴18を受枠7の外周部7cに設け、その穴18にフック17を差し込んで、そのフック17を外周部7cに係合させてもよい。
【0024】
このようにすれば、フック17を穴18に差し込んでいるので、受枠7に周方向の力が作用しても、受枠7が周方向に動かない。
【0025】
また、図9に示すように、筒状体5の上端6外周にフランジ部11を設け、そのフランジ部11の外側縁12から上方に突出して外側に向くフック19を設け、受枠7の外周部7cに上下方向に貫通する平面視L字状の切り欠き20を設けて、その切り欠き20にフック19を差し込み、受枠7を周方向に回転させて、フック19を外周部7cに係合させてもよい。
【0026】
このようにすれば、受枠7の外周部7cに設けた切り欠き20にフック19を差し込んで、その受枠7を周方向に回すことにより、フック19を外周部7cに係合させることができる。
即ち、平面視L字状の切り欠き20は、受枠7の外縁に開口し径方向に延びる部分と、受枠7の周方向に延びる部分とから成り、このうち径方向に延びる部分の溝幅(受枠7の周方向に沿う幅)は、フック19の幅(受枠7の周方向に沿う幅)と同一であるか又はやや大きく形成されている。このため、フック19を、切り欠き20の径方向に延びる部分に入り込ませ、その後、受枠7を周方向へ回すことにより、フック19は、切り欠き20の周方向に延びる部分に入り込んでいく。このため、フック19の大きな変形を伴うことなく、そのフック19を受枠7に係合させることができる。
【0027】
また、図10に示すように、受枠7のガイド部7dに外径側に突出する凸部21を設け、筒状体5の内周面に、その上端6から軸方向に伸びる軸方向溝22と、その軸方向溝22の下部から斜め下方に延びる周方向溝23とを形成して、軸方向溝22に凸部21を差し込み、その受枠7を周方向に回して、凸部21を、周方向溝23の上面に係合させてもよい。
【0028】
このようにすれば、ガイド部7dに設けた凸部21を筒状体5の上端6から軸方向溝22に差し込んで、その受枠7を周方向に回すと、周方向溝23の上面により凸部21が下方に押さえ付けられて、凸部21が周方向溝23の上面に係合する。
また、筒状体5の上端6に、図4、図5(a)に示すフック13を設けていないので、上部に突出する部分が少なく筒状体5が破損しにくい。
【0029】
上記実施形態では、筒状体5を樹脂製としたが、筒状体を金属製として、その筒状体を筒軸直角方向に切断することにより、筒状体の高さを調整するようにしてもよい。
【0030】
また、上記実施形態では、軸直角方向の断面が環状の筒状体5を用いたが、軸直角方向の断面が、四角形、六角形、八角形などの角筒を用いてもよい。
【0031】
また、上記実施形態では、筒状体5の上端6外周に、外径側に突出するフランジ部11を全周に亘って設け、そのフランジ部11の外側縁12から上方に突出して内側に向くフック13を周方向に間隔を置いて複数設けたが、筒状体5の上端6外周に、外径側に突出するフランジ部を周方向に間隔をおいて複数設け、そのフランジ部から上方に突出するフックを設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明の第一実施形態のマンホール用嵩上げパイプを示す断面図
【図2】図1のマンホール用嵩上げパイプの使用状態を示す部分断面図
【図3】図1のマンホール用嵩上げパイプの筒状体を切断した状態を示す斜視図
【図4】図1のマンホール用嵩上げパイプの受枠の取付方法を示す斜視図
【図5】図1のマンホール用嵩上げパイプのフックを示す部分拡大図であり、(a)は受枠をフックに取り付けた状態を示す断面図、(b)はフックを外側から見た斜視図、(c)はフックを内側から見た斜視図
【図6】図2の浄化槽の上面に形成された穴に沿って固定された支持部材を示す拡大断面図
【図7】第二実施形態のマンホール用嵩上げパイプの受枠と筒状体を示す図であり、(a)は受枠の筒状体への取付方法を示す斜視図、(b)は受枠を筒状体に取り付けた状態を示す断面図
【図8】第三実施形態のマンホール用嵩上げパイプの受枠と筒状体を示す図であり、(a)は受枠の筒状体への取付方法を示す斜視図、(b)は受枠を筒状体に取り付けた状態を示す断面図
【図9】第四実施形態のマンホール用嵩上げパイプの受枠と筒状体を示す図であり、(a)は受枠の筒状体への取付方法を示す斜視図、(b)は受枠を筒状体に取り付けた状態を示す断面図
【図10】第五実施形態のマンホール用嵩上げパイプの受枠と筒状体を示す図であり、(a)は受枠の筒状体への取付方法を示す外側から見た斜視図、(b)は筒状体を内側から見た斜視図、(c)は受枠を筒状体に取り付けた状態を示す断面図
【図11】従来のマンホール用嵩上げパイプの使用状態を示す正面図
【図12】従来のマンホール用嵩上げパイプの保管時の状態を示す正面図
【符号の説明】
【0033】
1,30 マンホール用嵩上げパイプ
5,31 筒状体
6,32 上端
7,33 受枠
7c 外周部
7d ガイド部
8 マンホールの蓋
11 フランジ部
13,17,19 フック
15,21 凸部
16,18 穴
20 切り欠き
22 軸方向溝
23 周方向溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地中に埋設される筒状体(5)と、その筒状体(5)の上面を塞ぐマンホールの蓋(8)と、前記筒状体(5)の上端(6)に取り付けられ、前記マンホールの蓋(8)を支える環状の受枠(7)とからなるマンホール用嵩上げパイプにおいて、
前記筒状体(5)の上端(6)外周にフランジ部(11)を設け、そのフランジ部(11)から上方に突出して内側に向くフック(13)を設け、前記フック(13)の下面と前記フランジ部(11)の上面との間に、前記受枠(7)の外周部(7c)を嵌め込んだことを特徴するマンホール用嵩上げパイプ。
【請求項2】
地中に埋設される筒状体(5)と、その筒状体(5)の上面を塞ぐマンホールの蓋(8)と、前記筒状体(5)の上端(6)に取り付けられ、前記マンホールの蓋(8)を支える環状の受枠(7)とからなるマンホール用嵩上げパイプにおいて、
前記筒状体(5)の上端(6)外周にフランジ部(11)を設け、そのフランジ部(11)に上方へ突出するフック(17)を設け、そのフック(17)を挿入可能な穴(18)を前記受枠(7)の外周部(7c)に設け、その穴(18)に前記フック(17)を差し込んで、そのフック(17)を前記外周部(7c)に係合させたことを特徴とするマンホール用嵩上げパイプ。
【請求項3】
地中に埋設される筒状体(5)と、その筒状体(5)の上面を塞ぐマンホールの蓋(8)と、前記筒状体(5)の上端(6)に取り付けられ、前記マンホールの蓋(8)を支える環状の受枠(7)とからなるマンホール用嵩上げパイプにおいて、
前記筒状体(5)の上端(6)外周にフランジ部(11)を設け、そのフランジ部(11)から上方に突出して外側に向くフック(19)を設け、前記受枠(7)の外周部(7c)に上下方向に貫通する平面視L字状の切り欠き(20)を設けて、その切り欠き(20)に前記フック(19)を差し込み、前記受枠(7)を周方向に回して、前記フック(19)を前記外周部(7c)に係合させたことを特徴するマンホール用嵩上げパイプ。
【請求項4】
地中に埋設される筒状体(5)と、その筒状体(5)の上面を塞ぐマンホールの蓋(8)と、前記筒状体(5)の上端(6)に取り付けられ、前記マンホールの蓋(8)を支える環状の受枠(7)とからなるマンホール用嵩上げパイプにおいて、
前記受枠(7)の下面に、その下方へ突出するガイド部(7d)を設け、そのガイド部(7d)に外径側に突出する凸部(15)を設け、その凸部(15)を挿入可能な穴(16)を前記筒状体(5)に設け、その穴(16)に前記凸部(15)を係合させたことを特徴するマンホール用嵩上げパイプ。
【請求項5】
地中に埋設される筒状体(5)と、その筒状体(5)の上面を塞ぐマンホールの蓋(8)と、前記筒状体(5)の上端(6)に取り付けられ、前記マンホールの蓋(8)を支える環状の受枠(7)とからなるマンホール用嵩上げパイプにおいて、
前記受枠(7)の下面に、その下方へ突出するガイド部(7d)を設け、そのガイド部(7d)に外径側に突出する凸部(21)を設け、前記筒状体(5)の内周面に、その上端(6)から軸方向に伸びる軸方向溝(22)と、その軸方向溝(22)の下部から斜め下方に延びる周方向溝(23)とを形成して、前記軸方向溝(22)に前記凸部(21)を差し込み、その受枠(7)を周方向に回して、前記凸部(21)を、前記周方向溝(23)の上面に係合させたことを特徴するマンホール用嵩上げパイプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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