説明

ミスト発生装置

【課題】全体の小型・薄型化や製造コストの低減化などを好適に図ることが可能であり、またミストの発生量を多くすることも容易に達成し得るミスト発生装置を提供する。
【解決手段】ノズル口40aおよび後部開口部40bを形成する湯水用の流路40を有し、かつこの流路40の後部寄りに大径部40cが形成されているミスト発生用のノズルチップ4と、このノズルチップ4の前部が当接する前壁部20を有する第1の部材1と、ノズルチップ4の背後に位置する後壁部20を有し、かつこの後壁部20には、後部開口部40bを塞ぐようにしてノズルチップ4の後面部に当接する当接部22aが設けられている第2の部材2と、前壁部10および後壁部20の間に形成されたチャンバCと、このチャンバCに湯水が供給されたときに、この湯水をノズルチップ4の流路40の大径部40cに対してその接線方向または略接線方向に流入させる孔部42’と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室やシャワールームなどにおいて湯水を霧状に噴出し、ミストによるサウナ効果、暖房効果、シャワー効果、あるいはその他の効果を得るのに使用されるミスト発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のミスト発生装置の多くは、ミスト発生用のノズルが湯水供給管に連結された構造とされている(たとえば、特許文献1を参照)。前記ノズルは、その後端部に形成されている開口部に湯水が一定圧以上で流入すると、この湯水を先端部のノズル口から噴霧するように構成されている。より具体的には、前記ノズルは、略円筒状のケーシング内にノズルチップが収容され、かつこのノズルチップが他の適当な部材を用いて位置決めされた構造とされている。前記ノズルチップは、湯水の噴霧化を実質的に果たす部材であり、たとえばこのノズルチップの内部に形成された流路内において、湯水の旋回流を生じさせ、この旋回流をノズル口に導いて外部に噴出させ得るように形成されている。
【0003】
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
【0004】
すなわち、ミスト発生用のノズルは、既述したとおり、ケーシング内にノズルチップが位置決め収容されたものであり、ノズルチップそのものと比較すると、全体のサイズはかなり大きい。また、部品点数が多いために高価である。したがって、ミスト発生装置の小型・薄型化、および製造コストの低減化を図る上で、改善の余地がある。
【0005】
また、従来技術においては、ミストの発生量を多くすることを目的として、ノズルを多数設ける場合には、湯水供給管を多数の分岐管体に分岐させてこの分岐管体のそれぞれにノズルを連結するといった必要があり、湯水供給用の配管構造が複雑となる。また、ノズルを多数の分岐管体に対して個々に連結する作業も煩雑となる。したがって、装置全体の製造コストがより高価となる。また、前記のように多数の分岐管体を設けたのでは、それらの管体も大型化し、装置全体の小型・薄型化が一層困難となる。
【0006】
【特許文献1】特開2003−79527号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、全体の小型・薄型化、および製造コストの低減化などを好適に図ることが可能であるとともに、ミストの発生量を多くすることも容易に達成し得るミスト発生装置を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0009】
本発明により提供されるミスト発生装置は、前面部に開口したノズル口および後面部に開口した後部開口部を形成する湯水用の流路を有し、かつこの流路の後部寄りには、前記ノズル口よりも内径が大きい大径部が形成されているミスト発生用のノズルチップと、このノズルチップの前部が当接する前壁部を有し、かつこの前壁部には、その前方に前記ノズル口を臨ませる開口部が形成されている第1の部材と、前記ノズルチップの背後に位置する後壁部を有し、かつこの後壁部には、前記ノズルチップの後部開口部を塞ぐようにして前記ノズルチップの後面部に当接する当接部が設けられている第2の部材と、前記前壁部および後壁部の間に形成され、かつ外部から湯水供給が可能なチャンバと、前記ノズルチップの後面部および前記第2の部材の当接部の少なくとも一方に形成された凹溝を利用して形成され、かつ前記チャンバに湯水が供給されたときに、この湯水を前記ノズルチップの流路の大径部に対してその接線方向または略接線方向に流入させる孔部と、を備えていることを特徴としている。
【0010】
このような構成によれば、前記ノズルチップについては、前記第1の部材の前壁部と第2の部材の後壁部に設けられた当接部との間に挟まれて適切に支持させておくことができる。そして、前記チャンバに湯水を供給すると、この湯水は前記孔部を通過して前記ノズルチップの流路の大径部に対してその接線方向または略接線方向に流入する。前記ノズルチップの流路の後部開口部は、第2の部材に設けられた当接部によって閉塞されているために、この後部開口部から前記大径部に多くの湯水が直接流入することはない。このようなことにより、前記大径部においては、湯水の旋回流を生じさせることができる。この旋回流とされた湯水は、その後に前記大径部よりも小径のノズル口に進行して絞られつつ、このノズル口からその前方外部に噴出される。このような作用に基づき、湯水の微粒子化が図られ、ミストを適切に発生させることが可能となる。
【0011】
このように、本発明においては、第1および第2の部材の間にノズルチップを配置させた構造によってミストを適切に発生させるように構成しており、従来技術とは異なり、ミスト発生手段として、ケーシング内にノズルチップが位置決め収容されたノズルを用いる必要はない。本発明で用いられるノズルチップは、従来技術において用いられていたノズルと比較すると、そのサイズはかなり小さく、またそのコストも廉価である。したがって、ミスト発生用のノズルのサイズが大きいこと、およびその部品コストが高価であることに起因してミスト発生装置の小型・薄型化、および製造コストの低減化が困難とされていた従来技術の問題点を好適に解消することができる。
【0012】
また、本発明においては、第1および第2の部材によって形成されたチャンバに湯水供給管を接続し、このチャンバに湯水を供給すれば、このチャンバからノズルチップの流路内に湯水が適切に流入する。したがって、ノズルチップの数を多くする場合であっても、それに対応させて湯水供給管を多くの分岐管体に分岐させるといった必要はない。その結果、湯水供給用の配管構造が複雑化および大型化することも好適に解消することができる。さらに、ノズルチップを第1および第2の部材間に取り付ける場合には、第2の部材に設けられている当接部を複数のノズルチップの後面部に対して一斉に当接させるといったことも可能となり、全体の組み立て作業性も容易なものにすることができる。さらに、ノズルチップは既述したとおり小サイズにできるために、複数のノズルチップを互いに接近させて配置することが可能であり、第1および第2の部材の全体のサイズを小さくしつつ、その内部には多くのノズルチップを密集配置させ、小型ながらも多量のミスト発生が可能な装置を実現することもできる。
【0013】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ノズルチップの前部には、その後方部分よりも外径が小さい小径部が形成されており、この小径部は、前記第1の部材の開口部に嵌入している。
【0014】
このような構成によれば、第1の部材に対するノズルチップの位置決めを合理的に行なうことができる。
【0015】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第2の部材の後壁部には、前方に突出した凸部が一端または別体に形成されており、この凸部の先端面が前記当接部とされている。
【0016】
このような構成によれば、第2の部材の後壁部全体の厚みを大きくするような必要がなく、第2の部材の軽量化などを図るのに好適となる。
【0017】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1および第2の部材は、互いに組み付けられ、かつ前記チャンバに湯水を供給する湯水供給部材に連結されて支持されたミスト噴出ヘッドを構成しており、前記湯水供給部材には、前記ミスト噴出ヘッドの向きを可変とする揺動自在継手部が設けられている。
【0018】
このような構成によれば、湯水供給部材を所定の位置に固定させた状態のまま、ミスト噴出ヘッドの向きを変更してミストの噴出方向を調整することが可能となり、使い勝手が良い。
【0019】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0021】
図1〜図6は、本発明が適用されたミスト発生装置の一例を示している。図1によく表われているように、本実施形態のミスト発生装置MGは、複数のミスト噴出ヘッドH、および連結管体70,71を備えている。連結管体71の下部には可撓性を有するホース72が接続されており、このホース72は、たとえば浴室に設置された給湯用の混合栓88に接続される。
【0022】
図3に示すように、ミスト噴出ヘッドHは、フロント部材1、リア部材2、およびミスト発生用の複数のノズルチップ4を備えている。本実施形態において、これらの部材は、いずれも合成樹脂製である。また、フロント部材1およびリア部材2は、本発明でいう第1および第2の部材の一例に相当する。
【0023】
フロント部材1は、ミスト噴出ヘッドHの前面部となる前壁部10、およびこの前壁部10の外周縁から後方に向けて突出した環状の突出縁部11を有している。前壁部10には、複数のノズルチップ4のノズル口40aを前方に臨ませるための複数の開口部13が設けられている。
【0024】
ノズルチップ4は、たとえば後部の外径が4〜6mm程度、厚みが2〜4mm程度の段付き円板状であり、図4に示すように、貫通孔状の湯水用の流路40を有している。この流路40の前部開口部は、ミスト噴出用のノズル口40aである。流路40の後部開口部40bは、このノズルチップ4の後面部41に開口している。流路40の後部寄りの領域は、ノズル口40aよりも内径が大きい大径部40cとして形成されている。この大径部40cの全体または略全体は、ノズル口40aに接近するほど内径が徐々に小さくなる擂鉢状である。このノズルチップ4の後面部41には、流路40に一端が連通した複数の凹溝42が形成されている。これら複数の凹溝42は、図4(b)に示すように、後部開口部40の接線方向に延びている。図面においては、4条の凹溝42が設けられているが、本発明は凹溝42の具体的な数は限定されない。ノズルチップ4の前部には、その後方部分よりも外径が小さい小径部43が形成されている。ノズルチップ4は、図3に示すように、小径部43が開口部13に嵌入されていることによって前壁部10に対する位置決めが図られている。
【0025】
リア部材2は、フロント部材1の前壁部10および複数のノズルチップ4の背後に位置する後壁部20を有している。図5および図6にもよく表われているように、この後壁部20には、正面視環状の突出縁部21、複数の凸部22、および比較的短寸の接続用管体部23が一体的に形成されている。リア部材2は、その突出縁部21がフロント部材1の突出縁部11と嵌合し、または当接するようにして、フロント部材1の背面側に組み付けられている。このことにより、前壁部10と後壁部20との間には、周囲が突出縁部11,21によって封鎖された湯水流通用のチャンバCが形成されている。接続用管体部23の内部は、チャンバCに連通しており、この接続用管体部23を介してチャンバC内への湯水供給が可能である。フロント部材1とリア部材2とを互いに組み付けるための手段としては、たとえばフロント部材1の背面部にネジ孔19aを有するボス19を適当数設けておき、後壁部20の複数の孔部29に対してその背後から挿通させたネジ体90をネジ孔19aに螺合させる手段を採用することができる。このような構成によれば、ネジ体90がミスト噴出用ヘッドHの前方から見えず、ヘッドHの見栄えを良くすることができる。
【0026】
複数の凸部22のそれぞれは、たとえば略円柱状であり、図3によく表われているように、リア部材2がフロント部材1に組み付けられた状態においては、それら複数の凸部22の各先端はノズルチップ4の後面部41に当接した当接部22aとなっている。この当接作用により、各ノズルチップ4の後退は阻止され、各ノズルチップ4の固定を図ることができる。ノズルチップ4の後部開口部40bは、凸部22によって閉塞されている。一方、凸部22は、複数の凹溝42の後方を塞ぐ。このことにより、これら複数の凹溝42は、ノズルチップ4と凸部22との間に位置し、かつノズルチップ4の流路40に対してその接線方向に繋がった複数の孔部42’となっている。これら複数の孔部42’の一端は、チャンバCに連通しており、チャンバCに流入した湯水は複数の孔部42’に流入可能である。
【0027】
図2に示すように、連結管体70は、複数の上部接続口70aを有しており、各ミスト噴出ヘッドHは、接続用管体部23を各上部接続口70aに接続することによって連結管体70に支持されている。ただし、連結管体70は、各上部接続口70aを上下左右方向に首振り自在とする揺動自在継手部70bを有している。このため、各ミスト噴出ヘッドHは、連結管体70に相対させてその向きを変更可能である。なお、ミスト噴出方向を同一方向に揃えると、ミストどうしが引き合う傾向があるため、ミストを拡散させるには、複数のヘッドHの向きを相違させて外広がり状とすることが好ましい。連結管体71は、連結管体70の下部に接続されているが、この連結管体71の全体または一部は、好ましくは、人が手で把持するのに都合がよい形状およびサイズとされ、グリップ部として機能し得るように構成されている。また、この連結管体71は、浴室に設置されたバー状のスライドレール98に取り付けられているフック99に掛止保持可能である。フック99としては、通常のシャワーヘッド用のフックをそのまま利用することができる。
【0028】
次に、ミスト発生装置MGの作用について説明する。
【0029】
まず、ミスト発生装置MGを使用する場合には、混合栓88を開き、ホース72,連結管体70,71を介して各ミスト噴出ヘッドHのチャンバCに湯水を流入させる。すると、図3に示すように、このチャンバCに流入した湯水は、複数の孔部42’を通過してノズルチップ4の流路40の大径部40cに流入する。その際、この大径部40cに対して湯水はその接線方向に流入するために、大径部40cにおいては旋回流が生じる。そして、この旋回流の湯水は、ノズル口40aに向けて進行して徐々に絞られてから、ノズル口40aおよび開口部13の前方に噴出する。このことにより、湯水が微粒子化され、ミストか発生する。このようなミストの発生は、複数のノズルチップ4のそれぞれにおいてなされる。したがって、複数のミスト噴出ヘッドHの前方には、多量のミストを発生させることが可能である。このミストは、暖房効果、サウナ効果、またはシャワー効果などを生じさせる。
【0030】
前記説明から理解されるように、このミスト発生装置MGにおいては、フロント部材1およびリア部材2の間にノズルチップ4を介装させているものの、このノズルチップ4は従来において使用されていたミスト発生用のノズルと比較すると、その外径寸法や厚み寸法はかなり小さい。したがって、ミスト噴出ヘッドHの小型・薄型化、ひいてはミスト発生装置MG全体の小型化などを好適に図ることができる。また、ノズルチップ4の部品コストも廉価であるために、装置全体の製造コストの低減化も好適に図ることができる。とくに、複数のノズルチップ4は、チャンバCを形成するフロント部材1およびリア部材2を利用して合理的に位置決め保持されており、これらノズルチップ4の位置決めを図るための専用の部材を別途用いる必要もなく、全体の部品点数を少なくできる。また、フロント部材1とリア部材2とを互いに組み付ける際には、複数の凸部22を複数のノズルチップ4のそれぞれの後面部41に対して一斉に当接させることもできる。したがって、全体の組み立て作業も容易である。その結果、装置全体の製造コストをより低減することができる。さらに、複数のノズルチップ4のそれぞれに対応させて湯水供給用の配管部材を個別に接続する必要もない。したがって、配管部材の複雑化や高コスト化も好適に解消することができる。
【0031】
このミスト発生装置MGは、連結管体71を浴室のフック99に掛止させた状態に設定したり、あるいは連結管体71を手で把持するなどして、通常のシャワーヘッドと同様な取り扱いが可能である。したがって、使用に際しての融通性に優れ、使い勝手がよい。とくに、フック99に掛止させた状態であっても、複数のミスト噴出ヘッドHの向きを個別に変更することができるので、その使い勝手は一層よいものとなる。
【0032】
図7および図8は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
【0033】
図7および図8に示す実施形態においては、複数の凹溝42が凸部22の先端面に形成されており、ノズルチップ4の後面部41には複数の凹溝42は形成されていない。図8によく表われているように、各凹溝42は、凸部22の先端面の中央部に形成された円形凸状部220に対して接線方向に延びている。図7に示すように、凸部22の先端面をノズルチップ4の後面部41に当接させた状態においては、各凹溝42が、流路40の大径部40cに対して接線方向に繋がった孔部42’となっている。また、凸部22の先端面は、流路40の後部開口部40bを塞いでおり、チャンバC内の湯水がこの後部開口部40bから流路40内に直接流入しないようになっている。したがって、本実施形態においても、前記実施形態と同様に、流路40内において湯水の旋回流を生じさせることが可能であり、湯水のミストを適切に発生させることができる。なお、円形凸状部220は、孔部42’を通過してきた湯水を大径部40cに円滑に流れ込ませるガイド部としての役割を果たす。
【0034】
本発明は、上述した実施形態に限定されない。本発明に係るミスト発生装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0035】
本発明でいう第1および第2の部材は、種々の形状およびサイズに形成することが可能である。本発明は、ミスト発生装置の小型・薄型化を図ることができるという効果が得られるが、この小型・薄型化とは、従来技術と比較した上での相対的なものである。したがって、ミスト発生装置を実際に製作する場合、第1および第2の部材をあえて比較的大きなサイズに形成したとしても、本発明の技術的範囲に包摂される。本発明のミスト発生装置は、前記実施形態のように、手で持ったり、あるいは所定のフックに掛止させ得るような簡易型に構成するのに好適であるが、これに代えて、床面上に載置して使用されるもの、浴室の側壁にネジ止めなどにより固定されて使用されるもの、あるいは天井または天井付近に設置されて使用されるものなど、その具体的な設置形態や使用形態は問わない。天井または天井付近に設置される場合、ミストは下方または斜め下方に噴射されることとなる。したがって、このような場合、本発明でいう前方および後方は、下方および上方を意味することとなる。
【0036】
ミスト発生用のノズルチップとしては、上述の実施形態で述べたものとは異なる構成のものを用いることができる。ノズルチップの後面部に当接する当接部は、第2の部材の後壁部に凸部を一体成形して設けることが好ましいものの、やはりこれに限定されず、たとえば第2の部材の後壁部とは別体に形成された部材を用いて当接部を構成してもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明が適用されたミスト発生装置の一例を示す外観斜視図である。
【図2】図1に示すミスト発生装置の分解斜視図である。
【図3】図1に示すミスト発生装置のミスト噴出ヘッドの断面図およびその要部拡大断面図である。
【図4】(a)は、ミスト発生用のノズルチップの一例を示す断面図であり、(b)は、(a)の右側面図である。
【図5】図3に示すミスト噴出ヘッドの分解斜視図である。
【図6】図3に示すミスト噴出ヘッドの分解断面図である。
【図7】本発明の他の例を示す要部断面図である。
【図8】(a)は、図7の分解断面図であり、(b)は、(a)の矢視VIII−VIIIの要部側面図である。
【符号の説明】
【0038】
MG ミスト発生装置
H ミスト噴出ヘッド
C チャンバ
1 フロント部材(第1の部材)
2 リア部材(第2の部材)
4 ミスト発生用のノズルチップ
10 前壁部
13 開口部
20 後壁部
22 凸部
22a 当接部
40 流路(ノズルチップの)
40a ノズル口
40b 後部開口部
40c 大径部
41 後面部
42 凹溝
42’ 孔部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面部に開口したノズル口および後面部に開口した後部開口部を形成する湯水用の流路を有し、かつこの流路の後部寄りには、前記ノズル口よりも内径が大きい大径部が形成されているミスト発生用のノズルチップと、
このノズルチップの前部が当接する前壁部を有し、かつこの前壁部には、その前方に前記ノズル口を臨ませる開口部が形成されている第1の部材と、
前記ノズルチップの背後に位置する後壁部を有し、かつこの後壁部には、前記ノズルチップの後部開口部を塞ぐようにして前記ノズルチップの後面部に当接する当接部が設けられている第2の部材と、
前記前壁部および後壁部の間に形成され、かつ外部から湯水供給が可能なチャンバと、
前記ノズルチップの後面部および前記第2の部材の当接部の少なくとも一方に形成された凹溝を利用して形成され、かつ前記チャンバに湯水が供給されたときに、この湯水を前記ノズルチップの流路の大径部に対してその接線方向または略接線方向に流入させる孔部と、
を備えていることを特徴とする、ミスト発生装置。
【請求項2】
前記ノズルチップの前部には、その後方部分よりも外径が小さい小径部が形成されており、この小径部は、前記第1の部材の開口部に嵌入している、請求項1に記載のミスト発生装置。
【請求項3】
前記第2の部材の後壁部には、前方に突出した凸部が一体または別体に形成されており、この凸部の先端面が前記当接部とされている、請求項1または2に記載のミスト発生装置。
【請求項4】
前記第1および第2の部材は、互いに組み付けられ、かつ前記チャンバに湯水を供給する湯水供給部材に連結されて支持されたミスト噴出ヘッドを構成しており、
前記湯水供給部材には、前記ミスト噴出ヘッドの向きを可変とする揺動自在継手部が設けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載のミスト発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−200260(P2008−200260A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−39291(P2007−39291)
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【出願人】(000004709)株式会社ノーリツ (1,293)
【Fターム(参考)】