ミックスドア構造
【課題】主に、ギヤ機構部に空調用空気が直接当たるのを防止し得るようにする。
【解決手段】温風側開口部21および冷風側開口部22を有する枠状のスライドドアケース23と、スライドドアケース23に沿ってスライドすることにより温風側開口部21および冷風側開口部22を開閉または開度調整可能なスライドドア部24とを有するスライドドアユニット25が設けられる。スライドドアユニット25の風上側に、スライドドア部24のスライドを駆動可能なスライド駆動部29が設けられる。スライド駆動部29が、スライドドア部24に設けられてスライド方向へ延びるラック部35と、ラック部35に駆動力を伝達するギヤ機構部36とを有する。上記構成に対し、ギヤ機構部36に設けられたギヤ部の少なくとも一部を覆うギヤカバー51を設けるようにしている。
【解決手段】温風側開口部21および冷風側開口部22を有する枠状のスライドドアケース23と、スライドドアケース23に沿ってスライドすることにより温風側開口部21および冷風側開口部22を開閉または開度調整可能なスライドドア部24とを有するスライドドアユニット25が設けられる。スライドドアユニット25の風上側に、スライドドア部24のスライドを駆動可能なスライド駆動部29が設けられる。スライド駆動部29が、スライドドア部24に設けられてスライド方向へ延びるラック部35と、ラック部35に駆動力を伝達するギヤ機構部36とを有する。上記構成に対し、ギヤ機構部36に設けられたギヤ部の少なくとも一部を覆うギヤカバー51を設けるようにしている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ミックスドア構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車などの車両には、空気調和装置(以下、空調装置という)が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この空調装置は、車室の前部に設置された空調装置本体と、この空調装置本体から車室の各部に設けられた吹出口に対して空調用空気を送給するダクトとを備えている。
【0004】
空調装置本体は、中空の空調装置筐体部と、この空調装置筐体部に設けられた空気取入口および空気取出口とを備えている。
【0005】
中空の空調装置筐体部は、その内部に、風上側から順にエバポレータ(冷却用熱交換器)と、ヒータコア(加熱用熱交換器)とを有している。エバポレータの風下側は、温風通路とバイパス通路とに分けられており、ヒータコアは、温風通路の内部に設けられている。そして、エバポレータとヒータコアとの間には、エバポレータを通過した空調用空気を温風通路とバイパス通路とに対して分配可能なミックスドアが設けられている。
【0006】
上記したミックスドアは、温風側開口部および冷風側開口部を有する枠状のスライドドアケースと、このスライドドアケースに沿ってスライドすることにより温風側開口部および冷風側開口部を開閉または開度調整可能なスライドドア部とを有するスライドドアユニットを備えている。
【0007】
スライドドアユニットは、スライドドアケースに対してスライドドア部を取付可能なドア取付壁部を備えている。また、スライドドアユニットは、スライドドア部をスライド自在に支持するスライドガイド部を備えている。更に、スライドドアユニットの風上側に、スライドドア部のスライドを駆動可能なスライド駆動部が設けられている。
【0008】
このスライド駆動部は、スライドドア部に設けられてスライド方向へ延びるラック部と、このラック部に駆動力を伝達するギヤ機構部とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】国際公開WO2007/061039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたミックスドア構造では、スライド駆動部のラック部やギヤ機構部が、スライドドアケースの幅中央部に設けられているので、空調用空気がギヤ機構部(に設けられたギヤ部)に直接当たり易く、そのため、空調用空気に乗って運ばれてきたゴミや埃などの異物が上記ギヤ部に噛み込まれるおそれや、空調用空気の流れの中に位置するギヤ部による流動抵抗の増大や風切音の発生などを招くおそれなどがあった。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明は、温風側開口部および冷風側開口部を有する枠状のスライドドアケースと、該スライドドアケースに沿ってスライドすることにより前記温風側開口部および冷風側開口部を開閉または開度調整可能なスライドドア部とを有するスライドドアユニットが設けられ、該スライドドアユニットの風上側に、スライドドア部のスライドを駆動可能なスライド駆動部が設けられ、該スライド駆動部が、前記スライドドア部に設けられてスライド方向へ延びるラック部と、該ラック部に駆動力を伝達するギヤ機構部とを有するミックスドア構造において、前記ギヤ機構部に設けられたギヤ部の少なくとも一部を覆うギヤカバーを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、ギヤカバーでギヤ機構部に設けられたギヤ部の少なくとも一部を覆うことにより、ギヤ部に空調用空気が直接当たるのを防止することができる。これにより、空調用空気に乗って運ばれてきたゴミや埃などの異物がギヤ部に噛み込まれるのを防止することができる。また、ギヤ部による流動抵抗の増大や風切音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例にかかる空調装置が設けられた車両の斜視図である。
【図2】図1のインストルメントパネルを乗員側から見た図である。
【図3】図1の空調装置本体の側方断面図である。
【図4】図3のミックスドアを車両前方側から見た斜視図である。
【図5】図4の中央のスライドドアユニットの斜視図である。
【図6】図5のスライドドアユニットの分解斜視図である。
【図7】図5のスライドドアユニットの側面図である。
【図8】図5の係止部を部分拡大した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を具体化した実施例を、図面を用いて詳細に説明する。
【0015】
図1〜図8は、この実施例およびその変形例を示すものである。
【実施例】
【0016】
<構成>以下、構成について説明する。
【0017】
図1または図2に示すように、自動車などの車両1には、空気調和装置(以下、空調装置2という)が設けられている。
【0018】
この空調装置2は、車室の前部に設置されたインストルメントパネル3の内部に設けられた空調装置本体4と、この空調装置本体4から車室の各部に設けられた吹出口5に対して空調用空気を送給するダクト6とを備えている。
【0019】
上記した空調装置本体4は、図3に示すように、中空の空調装置筐体部11と、この空調装置筐体部11に設けられた空気取入口12および空気取出口13とを備えている。
【0020】
中空の空調装置筐体部11は、その内部に、風上側から順にエバポレータ15(冷却用熱交換器)と、ヒータコア16(加熱用熱交換器)とを有している。エバポレータ15の風下側は、隔壁によって温風通路17とバイパス通路18とに分けられており、ヒータコア16は、温風通路17の内部に設けられている。そして、エバポレータ15とヒータコア16との間には、エバポレータ15を通過した空調用空気を温風通路17とバイパス通路18とに対して分配可能なミックスドア19が設けられている。この場合、ミックスドア19は風下側へ突出する側面視円弧状のものとされている。
【0021】
ここで、エバポレータ15は、空調装置2で使用される冷媒の蒸発潜熱を利用して空調用空気を冷却するようにしたものである。また、ヒータコア16はエンジンによって加熱された冷却水の熱を利用して空調用空気を加熱するようにしたものである。
【0022】
上記したミックスドア19は、図4に示すように、温風側開口部21および冷風側開口部22を有する枠状のスライドドアケース23と、このスライドドアケース23に沿って温風側開口部21と冷風側開口部22との間をスライドすることにより温風側開口部21および冷風側開口部22を開閉または開度調整可能なスライドドア部24とを有するスライドドアユニット25を備えている。
【0023】
上記したスライドドアユニット25は、スライドドアケース23の両側部に対してスライドドア部24を取付可能な一対のドア取付壁部26を備えている。また、スライドドアユニット25は、スライドドア部24をスライド自在に支持するスライドガイド部28を備えている。このスライドガイド部28は、スライドドア部24の両側部から突設されたガイドピンと、ドア取付壁部26に設けられたガイド溝とを有するものとされている。
【0024】
更に、スライドドアユニット25には、スライドドア部24のスライドを駆動可能なスライド駆動部29が設けられている。
【0025】
上記したスライド駆動部29は、スライドドア部24に設けられてスライド方向へ延びるラック部35と、このラック部35に駆動力を伝達するギヤ機構部36とを有している。
【0026】
このギヤ機構部36は、図4に示すように、主に、ラック部35に直接噛み合う出力ギヤ41と、この出力ギヤ41の軸心に取付けられた出力軸42と、この出力軸42をドア取付壁部26に対して軸支させる軸支部43などによって構成されている。
【0027】
そして、ラック部35を、スライドドア部24の両側部に一対設け、出力ギヤ41を、ラック部35と対応させて出力軸42の両端部近傍に一対設け、出力軸42の両端部を、軸支部43を介してドア取付壁部26に軸支させるようにする。また、出力軸42を、スライド方向に対し、温風側開口部21と冷風側開口部22との間の位置に設けるようにする。この構造により、ギヤ機構部36を構成する出力ギヤ41に空調用空気が直接当たらないか、或いは、空調用空気が当たり難くなるような構成とすることが可能となる。なお、出力軸42には図示しない外部の駆動装置が接続される。
【0028】
更に、この実施例では、空調装置本体4の内部を複数のゾーンに分割して各ゾーン毎に空調をコントロールし得るようにすることも行われている。例えば、運転席用と、助手席用との2つのゾーンA,Bに分割したり、更に、後部座席用のゾーンCを加えて3つのゾーンA〜Cに分割したりすることができる。そして、複数のゾーンA〜Cに分割する場合には、空調装置本体4の内部を隔壁(ゾーン分割用隔壁)などでゾーンA〜Cの数だけ仕切る必要がある。同時に、ミックスドア19も各ゾーンA〜Cの数だけ分割する必要がある。例えば、各ゾーンA〜Cごとに、独立したスライドドアユニット25を設けると共に、これらを連結して一体化させるようにする。
【0029】
これに伴い、中央に位置された後部座席用のゾーンCのスライドドアユニット25では、図5に示すように、温風側開口部21と冷風側開口部22との間の位置に設けられた出力軸42に対して、外部の駆動装置を直接接続することができなくなるので、例えば、風量の比較的少ない温風側開口部21の側に、入力ギヤ44を有する入力軸45を追設することにより、入力軸45を介して間接的に外部の駆動装置へ接続させるようにする。また、必要な場合には、出力軸42に入力ギヤ44と噛み合う中間ギヤ46を付設する。
【0030】
ここで、空調装置本体4の内部を複数のゾーンA〜Cに分割する場合、空調装置本体4の幅寸法を大きくすることが困難であるため、各ゾーンA〜Cの幅寸法を小さくすることによって対応する必要がある。そのため、図4の場合、運転席用と、助手席用との2つのゾーンA,Bのスライドドアユニット25と比べて、後部座席用のゾーンCのスライドドアユニット25が狭幅のものとされる。そして、後部座席用のゾーンCのスライドドアユニット25は、狭幅であるために、ギヤ機構部36の出力ギヤ41や入力ギヤ44を両側部に一対設ける余地や必要性がほとんどないので、これらをスライドドアケース23の幅中央部に各1個配置するようにしている。そのため、これらの出力ギヤ41や入力ギヤ44は、空調用空気の流れに直接曝され易い配置となるのが避けられない。
【0031】
なお、中央に位置する後部座席用のゾーンCのスライドドアユニット25(のスライドドアケース23)は、図5に示すように、風下側に隔壁部48(ゾーン分割用隔壁)が一体に付設されると共に、図6に示すように、この隔壁部48と共に、左右の分割片48a,48bに分割される構成とされている。
【0032】
そして、以上のような全体構成に対し、この実施例のものでは、以下のような構成を備えるようにしている。
【0033】
(構成1)
図4〜図7(主に、図5参照)に示すように、ギヤ機構部36に設けられたギヤ部(出力ギヤ41や入力ギヤ44や中間ギヤ46)の少なくとも一部を覆うギヤカバー51を設けるようにする。
【0034】
ここで、ギヤカバー51は、ギヤ機構部36に設けられたギヤ部(出力ギヤ41や入力ギヤ44や中間ギヤ46)の少なくとも風上部分を覆うようにするのが好ましい。
【0035】
(構成2)
そして、上記したように、スライドドアユニット25が横方向に3個以上連接されている場合に、そのうちの少なくとも中間の(この場合には、後部座席用のゾーンCの)スライドドアユニット25のギヤ機構部36のギヤ部に対して上記したギヤカバー51を設けるようにする。
【0036】
なお、ギヤカバー51は、中間に位置する後部座席用のゾーンCのスライドドアユニット25に設けるのが特に有効であるが、中間以外の運転席用と、助手席用との2つのゾーンA,Bのスライドドアユニット25のギヤ機構部36のギヤ部に対して設けても良いことは勿論である。
【0037】
(構成3)
更に、ギヤ機構部36を、少なくとも、上記ラック部35に直接噛み合う出力ギヤ41を覆うように設ける(出力ギヤカバー51a)。
【0038】
(構成4)
また、ギヤ機構部36が、上記出力ギヤ41に駆動力を伝達可能な入力ギヤ44を備えている場合に、上記したギヤカバー51を、少なくとも入力ギヤ44を覆うように設ける(入力ギヤカバー51b)。
【0039】
ここで、ギヤカバー51は、入力ギヤ44のみに対して設けるようにしても、出力ギヤ41などと共に入力ギヤ44に対して設けるようにしても良い。
【0040】
(構成5)
上記ギヤカバー51を、スライドドアケース23の両側面間を連結するように設ける(両側連結型ギヤカバー)。更に、このギヤカバー51が、少なくともその一部に、ギヤ機構部36(を構成するギヤ部)の外形に沿った円筒面状の部分51d、51eを有するようにする。
【0041】
なお、上記したように、中間に位置する後部座席用のゾーンCのスライドドアユニット25が左右の分割片48a,48bに分割されたことに伴い、上記した両側連結型ギヤカバーも、上記した円筒面状の部分51d、51eによって主に構成される左右のカバー片に分割されることとなるため、図8に示すように、両側連結型ギヤカバーの分割されたカバー片間には、互いに連結するための連結部55を設けるようにしても良い。この連結部55は、係止爪55aと爪受部55bとを有するものとすることができる。
【0042】
なお、上記したギヤカバー51は、スライドドアケース23に一体に形成された硬質で不動のものなどとされている。
【0043】
<作用効果>以下、この実施例の作用効果について説明する。
【0044】
(作用効果1)
ギヤカバー51でギヤ機構部36に設けられたギヤ部(出力ギヤ41や入力ギヤ44や中間ギヤ46)の少なくとも一部を覆うことにより、ギヤ機構部36(のギヤ部。以下同様)に空調用空気が直接当たるのを防止することが可能となる。これにより、空調用空気に乗って運ばれてきたゴミや埃などの異物がギヤ機構部36に噛み込まれるのを防止することができる。また、ギヤ部による流動抵抗の増大や風切音の発生を防止することができる。
【0045】
このギヤカバー51は、ギヤ機構部36が空調用空気の流れの中に曝されている場合に、特に有効に機能するものとなる。
【0046】
(作用効果2)
3個以上連接されたうちの中間のスライドドアユニット25は、その配置や通過する風量などの関係で、他のものと比べて小型のものとされる可能性が高いことから、ギヤ機構部36を空調用空気の流れの中に曝され難い構造とするのが困難なので、中間のスライドドアユニット25のギヤ機構部36にギヤカバー51を設けることにより、最も必要性の高い箇所に効果的にギヤカバー51を設置することが可能となる。
【0047】
(作用効果3)
出力ギヤ41をギヤカバー51で覆うことにより、出力ギヤ41に対するゴミや埃などの異物の噛み込や、出力ギヤ41による流動抵抗の増大や風切音の発生を防止することができる。
【0048】
(作用効果4)
入力ギヤ44をギヤカバー51で覆うことにより、入力ギヤ44に対するゴミや埃などの異物の噛み込や、出力ギヤ41による流動抵抗の増大や風切音の発生を防止することができる。
【0049】
(作用効果5)
ギヤカバー51が、スライドドアケース23の両側面間を連結することにより、スライドドアケース23の強度や剛性を高めることができる。また、ギヤカバー51の少なくとも一部に設けた円筒面状の部分51d、51eが、立体形状をしていることにより、ギヤカバー51を平面的なものとする場合と比べてスライドドアケース23の強度や剛性をより高めることができる。これにより、ギヤカバー51やスライドドアケース23に補強用のリブなどを設けることなくスライドドアケース23の形状保持性を向上して、空調装置本体4に対する組付精度を向上することができる。また、円筒面状の部分51d、51eによって、空調用空気の流れを整える整流機能や、空調用空気を温風側開口部21と冷風側開口部22とに効率的に分配させる分配機能を持たせることができる。
【0050】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
【符号の説明】
【0051】
19 ミックスドア
21 温風側開口部
22 冷風側開口部
23 スライドドアケース
24 スライドドア部
25 スライドドアユニット
29 スライド駆動部
35 ラック部
36 ギヤ機構部
41 出力ギヤ
44 入力ギヤ
51 ギヤカバー
51d,51e 円筒面状の部分
【技術分野】
【0001】
この発明は、ミックスドア構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車などの車両には、空気調和装置(以下、空調装置という)が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この空調装置は、車室の前部に設置された空調装置本体と、この空調装置本体から車室の各部に設けられた吹出口に対して空調用空気を送給するダクトとを備えている。
【0004】
空調装置本体は、中空の空調装置筐体部と、この空調装置筐体部に設けられた空気取入口および空気取出口とを備えている。
【0005】
中空の空調装置筐体部は、その内部に、風上側から順にエバポレータ(冷却用熱交換器)と、ヒータコア(加熱用熱交換器)とを有している。エバポレータの風下側は、温風通路とバイパス通路とに分けられており、ヒータコアは、温風通路の内部に設けられている。そして、エバポレータとヒータコアとの間には、エバポレータを通過した空調用空気を温風通路とバイパス通路とに対して分配可能なミックスドアが設けられている。
【0006】
上記したミックスドアは、温風側開口部および冷風側開口部を有する枠状のスライドドアケースと、このスライドドアケースに沿ってスライドすることにより温風側開口部および冷風側開口部を開閉または開度調整可能なスライドドア部とを有するスライドドアユニットを備えている。
【0007】
スライドドアユニットは、スライドドアケースに対してスライドドア部を取付可能なドア取付壁部を備えている。また、スライドドアユニットは、スライドドア部をスライド自在に支持するスライドガイド部を備えている。更に、スライドドアユニットの風上側に、スライドドア部のスライドを駆動可能なスライド駆動部が設けられている。
【0008】
このスライド駆動部は、スライドドア部に設けられてスライド方向へ延びるラック部と、このラック部に駆動力を伝達するギヤ機構部とを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】国際公開WO2007/061039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたミックスドア構造では、スライド駆動部のラック部やギヤ機構部が、スライドドアケースの幅中央部に設けられているので、空調用空気がギヤ機構部(に設けられたギヤ部)に直接当たり易く、そのため、空調用空気に乗って運ばれてきたゴミや埃などの異物が上記ギヤ部に噛み込まれるおそれや、空調用空気の流れの中に位置するギヤ部による流動抵抗の増大や風切音の発生などを招くおそれなどがあった。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明は、温風側開口部および冷風側開口部を有する枠状のスライドドアケースと、該スライドドアケースに沿ってスライドすることにより前記温風側開口部および冷風側開口部を開閉または開度調整可能なスライドドア部とを有するスライドドアユニットが設けられ、該スライドドアユニットの風上側に、スライドドア部のスライドを駆動可能なスライド駆動部が設けられ、該スライド駆動部が、前記スライドドア部に設けられてスライド方向へ延びるラック部と、該ラック部に駆動力を伝達するギヤ機構部とを有するミックスドア構造において、前記ギヤ機構部に設けられたギヤ部の少なくとも一部を覆うギヤカバーを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、上記構成によって、以下のような作用効果を得ることができる。即ち、ギヤカバーでギヤ機構部に設けられたギヤ部の少なくとも一部を覆うことにより、ギヤ部に空調用空気が直接当たるのを防止することができる。これにより、空調用空気に乗って運ばれてきたゴミや埃などの異物がギヤ部に噛み込まれるのを防止することができる。また、ギヤ部による流動抵抗の増大や風切音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例にかかる空調装置が設けられた車両の斜視図である。
【図2】図1のインストルメントパネルを乗員側から見た図である。
【図3】図1の空調装置本体の側方断面図である。
【図4】図3のミックスドアを車両前方側から見た斜視図である。
【図5】図4の中央のスライドドアユニットの斜視図である。
【図6】図5のスライドドアユニットの分解斜視図である。
【図7】図5のスライドドアユニットの側面図である。
【図8】図5の係止部を部分拡大した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を具体化した実施例を、図面を用いて詳細に説明する。
【0015】
図1〜図8は、この実施例およびその変形例を示すものである。
【実施例】
【0016】
<構成>以下、構成について説明する。
【0017】
図1または図2に示すように、自動車などの車両1には、空気調和装置(以下、空調装置2という)が設けられている。
【0018】
この空調装置2は、車室の前部に設置されたインストルメントパネル3の内部に設けられた空調装置本体4と、この空調装置本体4から車室の各部に設けられた吹出口5に対して空調用空気を送給するダクト6とを備えている。
【0019】
上記した空調装置本体4は、図3に示すように、中空の空調装置筐体部11と、この空調装置筐体部11に設けられた空気取入口12および空気取出口13とを備えている。
【0020】
中空の空調装置筐体部11は、その内部に、風上側から順にエバポレータ15(冷却用熱交換器)と、ヒータコア16(加熱用熱交換器)とを有している。エバポレータ15の風下側は、隔壁によって温風通路17とバイパス通路18とに分けられており、ヒータコア16は、温風通路17の内部に設けられている。そして、エバポレータ15とヒータコア16との間には、エバポレータ15を通過した空調用空気を温風通路17とバイパス通路18とに対して分配可能なミックスドア19が設けられている。この場合、ミックスドア19は風下側へ突出する側面視円弧状のものとされている。
【0021】
ここで、エバポレータ15は、空調装置2で使用される冷媒の蒸発潜熱を利用して空調用空気を冷却するようにしたものである。また、ヒータコア16はエンジンによって加熱された冷却水の熱を利用して空調用空気を加熱するようにしたものである。
【0022】
上記したミックスドア19は、図4に示すように、温風側開口部21および冷風側開口部22を有する枠状のスライドドアケース23と、このスライドドアケース23に沿って温風側開口部21と冷風側開口部22との間をスライドすることにより温風側開口部21および冷風側開口部22を開閉または開度調整可能なスライドドア部24とを有するスライドドアユニット25を備えている。
【0023】
上記したスライドドアユニット25は、スライドドアケース23の両側部に対してスライドドア部24を取付可能な一対のドア取付壁部26を備えている。また、スライドドアユニット25は、スライドドア部24をスライド自在に支持するスライドガイド部28を備えている。このスライドガイド部28は、スライドドア部24の両側部から突設されたガイドピンと、ドア取付壁部26に設けられたガイド溝とを有するものとされている。
【0024】
更に、スライドドアユニット25には、スライドドア部24のスライドを駆動可能なスライド駆動部29が設けられている。
【0025】
上記したスライド駆動部29は、スライドドア部24に設けられてスライド方向へ延びるラック部35と、このラック部35に駆動力を伝達するギヤ機構部36とを有している。
【0026】
このギヤ機構部36は、図4に示すように、主に、ラック部35に直接噛み合う出力ギヤ41と、この出力ギヤ41の軸心に取付けられた出力軸42と、この出力軸42をドア取付壁部26に対して軸支させる軸支部43などによって構成されている。
【0027】
そして、ラック部35を、スライドドア部24の両側部に一対設け、出力ギヤ41を、ラック部35と対応させて出力軸42の両端部近傍に一対設け、出力軸42の両端部を、軸支部43を介してドア取付壁部26に軸支させるようにする。また、出力軸42を、スライド方向に対し、温風側開口部21と冷風側開口部22との間の位置に設けるようにする。この構造により、ギヤ機構部36を構成する出力ギヤ41に空調用空気が直接当たらないか、或いは、空調用空気が当たり難くなるような構成とすることが可能となる。なお、出力軸42には図示しない外部の駆動装置が接続される。
【0028】
更に、この実施例では、空調装置本体4の内部を複数のゾーンに分割して各ゾーン毎に空調をコントロールし得るようにすることも行われている。例えば、運転席用と、助手席用との2つのゾーンA,Bに分割したり、更に、後部座席用のゾーンCを加えて3つのゾーンA〜Cに分割したりすることができる。そして、複数のゾーンA〜Cに分割する場合には、空調装置本体4の内部を隔壁(ゾーン分割用隔壁)などでゾーンA〜Cの数だけ仕切る必要がある。同時に、ミックスドア19も各ゾーンA〜Cの数だけ分割する必要がある。例えば、各ゾーンA〜Cごとに、独立したスライドドアユニット25を設けると共に、これらを連結して一体化させるようにする。
【0029】
これに伴い、中央に位置された後部座席用のゾーンCのスライドドアユニット25では、図5に示すように、温風側開口部21と冷風側開口部22との間の位置に設けられた出力軸42に対して、外部の駆動装置を直接接続することができなくなるので、例えば、風量の比較的少ない温風側開口部21の側に、入力ギヤ44を有する入力軸45を追設することにより、入力軸45を介して間接的に外部の駆動装置へ接続させるようにする。また、必要な場合には、出力軸42に入力ギヤ44と噛み合う中間ギヤ46を付設する。
【0030】
ここで、空調装置本体4の内部を複数のゾーンA〜Cに分割する場合、空調装置本体4の幅寸法を大きくすることが困難であるため、各ゾーンA〜Cの幅寸法を小さくすることによって対応する必要がある。そのため、図4の場合、運転席用と、助手席用との2つのゾーンA,Bのスライドドアユニット25と比べて、後部座席用のゾーンCのスライドドアユニット25が狭幅のものとされる。そして、後部座席用のゾーンCのスライドドアユニット25は、狭幅であるために、ギヤ機構部36の出力ギヤ41や入力ギヤ44を両側部に一対設ける余地や必要性がほとんどないので、これらをスライドドアケース23の幅中央部に各1個配置するようにしている。そのため、これらの出力ギヤ41や入力ギヤ44は、空調用空気の流れに直接曝され易い配置となるのが避けられない。
【0031】
なお、中央に位置する後部座席用のゾーンCのスライドドアユニット25(のスライドドアケース23)は、図5に示すように、風下側に隔壁部48(ゾーン分割用隔壁)が一体に付設されると共に、図6に示すように、この隔壁部48と共に、左右の分割片48a,48bに分割される構成とされている。
【0032】
そして、以上のような全体構成に対し、この実施例のものでは、以下のような構成を備えるようにしている。
【0033】
(構成1)
図4〜図7(主に、図5参照)に示すように、ギヤ機構部36に設けられたギヤ部(出力ギヤ41や入力ギヤ44や中間ギヤ46)の少なくとも一部を覆うギヤカバー51を設けるようにする。
【0034】
ここで、ギヤカバー51は、ギヤ機構部36に設けられたギヤ部(出力ギヤ41や入力ギヤ44や中間ギヤ46)の少なくとも風上部分を覆うようにするのが好ましい。
【0035】
(構成2)
そして、上記したように、スライドドアユニット25が横方向に3個以上連接されている場合に、そのうちの少なくとも中間の(この場合には、後部座席用のゾーンCの)スライドドアユニット25のギヤ機構部36のギヤ部に対して上記したギヤカバー51を設けるようにする。
【0036】
なお、ギヤカバー51は、中間に位置する後部座席用のゾーンCのスライドドアユニット25に設けるのが特に有効であるが、中間以外の運転席用と、助手席用との2つのゾーンA,Bのスライドドアユニット25のギヤ機構部36のギヤ部に対して設けても良いことは勿論である。
【0037】
(構成3)
更に、ギヤ機構部36を、少なくとも、上記ラック部35に直接噛み合う出力ギヤ41を覆うように設ける(出力ギヤカバー51a)。
【0038】
(構成4)
また、ギヤ機構部36が、上記出力ギヤ41に駆動力を伝達可能な入力ギヤ44を備えている場合に、上記したギヤカバー51を、少なくとも入力ギヤ44を覆うように設ける(入力ギヤカバー51b)。
【0039】
ここで、ギヤカバー51は、入力ギヤ44のみに対して設けるようにしても、出力ギヤ41などと共に入力ギヤ44に対して設けるようにしても良い。
【0040】
(構成5)
上記ギヤカバー51を、スライドドアケース23の両側面間を連結するように設ける(両側連結型ギヤカバー)。更に、このギヤカバー51が、少なくともその一部に、ギヤ機構部36(を構成するギヤ部)の外形に沿った円筒面状の部分51d、51eを有するようにする。
【0041】
なお、上記したように、中間に位置する後部座席用のゾーンCのスライドドアユニット25が左右の分割片48a,48bに分割されたことに伴い、上記した両側連結型ギヤカバーも、上記した円筒面状の部分51d、51eによって主に構成される左右のカバー片に分割されることとなるため、図8に示すように、両側連結型ギヤカバーの分割されたカバー片間には、互いに連結するための連結部55を設けるようにしても良い。この連結部55は、係止爪55aと爪受部55bとを有するものとすることができる。
【0042】
なお、上記したギヤカバー51は、スライドドアケース23に一体に形成された硬質で不動のものなどとされている。
【0043】
<作用効果>以下、この実施例の作用効果について説明する。
【0044】
(作用効果1)
ギヤカバー51でギヤ機構部36に設けられたギヤ部(出力ギヤ41や入力ギヤ44や中間ギヤ46)の少なくとも一部を覆うことにより、ギヤ機構部36(のギヤ部。以下同様)に空調用空気が直接当たるのを防止することが可能となる。これにより、空調用空気に乗って運ばれてきたゴミや埃などの異物がギヤ機構部36に噛み込まれるのを防止することができる。また、ギヤ部による流動抵抗の増大や風切音の発生を防止することができる。
【0045】
このギヤカバー51は、ギヤ機構部36が空調用空気の流れの中に曝されている場合に、特に有効に機能するものとなる。
【0046】
(作用効果2)
3個以上連接されたうちの中間のスライドドアユニット25は、その配置や通過する風量などの関係で、他のものと比べて小型のものとされる可能性が高いことから、ギヤ機構部36を空調用空気の流れの中に曝され難い構造とするのが困難なので、中間のスライドドアユニット25のギヤ機構部36にギヤカバー51を設けることにより、最も必要性の高い箇所に効果的にギヤカバー51を設置することが可能となる。
【0047】
(作用効果3)
出力ギヤ41をギヤカバー51で覆うことにより、出力ギヤ41に対するゴミや埃などの異物の噛み込や、出力ギヤ41による流動抵抗の増大や風切音の発生を防止することができる。
【0048】
(作用効果4)
入力ギヤ44をギヤカバー51で覆うことにより、入力ギヤ44に対するゴミや埃などの異物の噛み込や、出力ギヤ41による流動抵抗の増大や風切音の発生を防止することができる。
【0049】
(作用効果5)
ギヤカバー51が、スライドドアケース23の両側面間を連結することにより、スライドドアケース23の強度や剛性を高めることができる。また、ギヤカバー51の少なくとも一部に設けた円筒面状の部分51d、51eが、立体形状をしていることにより、ギヤカバー51を平面的なものとする場合と比べてスライドドアケース23の強度や剛性をより高めることができる。これにより、ギヤカバー51やスライドドアケース23に補強用のリブなどを設けることなくスライドドアケース23の形状保持性を向上して、空調装置本体4に対する組付精度を向上することができる。また、円筒面状の部分51d、51eによって、空調用空気の流れを整える整流機能や、空調用空気を温風側開口部21と冷風側開口部22とに効率的に分配させる分配機能を持たせることができる。
【0050】
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
【符号の説明】
【0051】
19 ミックスドア
21 温風側開口部
22 冷風側開口部
23 スライドドアケース
24 スライドドア部
25 スライドドアユニット
29 スライド駆動部
35 ラック部
36 ギヤ機構部
41 出力ギヤ
44 入力ギヤ
51 ギヤカバー
51d,51e 円筒面状の部分
【特許請求の範囲】
【請求項1】
温風側開口部および冷風側開口部を有する枠状のスライドドアケースと、
該スライドドアケースに沿ってスライドすることにより前記温風側開口部および冷風側開口部を開閉または開度調整可能なスライドドア部とを有するスライドドアユニットが設けられ、
該スライドドアユニットの風上側に、スライドドア部のスライドを駆動可能なスライド駆動部が設けられ、
該スライド駆動部が、前記スライドドア部に設けられてスライド方向へ延びるラック部と、該ラック部に駆動力を伝達するギヤ機構部とを有するミックスドア構造において、
前記ギヤ機構部に設けられたギヤ部の少なくとも一部を覆うギヤカバーを設けたことを特徴とするミックスドア構造。
【請求項2】
前記スライドドアユニットが横方向に3個以上連接され、
そのうちの少なくとも中間のスライドドアユニットのギヤ機構部に対して前記ギヤカバーが設けられたことを特徴とする請求項1記載のミックスドア構造。
【請求項3】
前記ギヤカバーが、少なくとも前記ラック部に直接噛み合う出力ギヤを覆うように設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のミックスドア構造。
【請求項4】
前記ギヤ機構部が、少なくとも、前記出力ギヤに駆動力を伝達可能な入力ギヤを備え、
前記ギヤカバーが、前記入力ギヤを覆うように設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のミックスドア構造。
【請求項5】
前記ギヤカバーが、前記スライドドアケースの両側面間を連結するように設けられると共に、少なくともその一部に、前記ギヤ機構部の外形に沿った円筒面状の部分を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のミックスドア構造。
【請求項1】
温風側開口部および冷風側開口部を有する枠状のスライドドアケースと、
該スライドドアケースに沿ってスライドすることにより前記温風側開口部および冷風側開口部を開閉または開度調整可能なスライドドア部とを有するスライドドアユニットが設けられ、
該スライドドアユニットの風上側に、スライドドア部のスライドを駆動可能なスライド駆動部が設けられ、
該スライド駆動部が、前記スライドドア部に設けられてスライド方向へ延びるラック部と、該ラック部に駆動力を伝達するギヤ機構部とを有するミックスドア構造において、
前記ギヤ機構部に設けられたギヤ部の少なくとも一部を覆うギヤカバーを設けたことを特徴とするミックスドア構造。
【請求項2】
前記スライドドアユニットが横方向に3個以上連接され、
そのうちの少なくとも中間のスライドドアユニットのギヤ機構部に対して前記ギヤカバーが設けられたことを特徴とする請求項1記載のミックスドア構造。
【請求項3】
前記ギヤカバーが、少なくとも前記ラック部に直接噛み合う出力ギヤを覆うように設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のミックスドア構造。
【請求項4】
前記ギヤ機構部が、少なくとも、前記出力ギヤに駆動力を伝達可能な入力ギヤを備え、
前記ギヤカバーが、前記入力ギヤを覆うように設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のミックスドア構造。
【請求項5】
前記ギヤカバーが、前記スライドドアケースの両側面間を連結するように設けられると共に、少なくともその一部に、前記ギヤ機構部の外形に沿った円筒面状の部分を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のミックスドア構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2013−18313(P2013−18313A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−151075(P2011−151075)
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】
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