説明

ミラーデバイス

ミラーデバイス(1)は、表示デバイス(3)及びイメージを記録するためのカメラ(2)を具備する。デバイスは、体の部分の位置を決定するための手段(4,41)を具備する。上記の手段は、ミラーデバイスの前方における観察者のために表示デバイス(3)の表示スクリーンに関する体の部分の位置の指示的な信号(S)を出す。この信号(S)の依存性において、表示されるためのイメージが記録されるところの視点は、変化させられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明は、ミラーデバイスに、及び、表示デバイス用のフレームを有するデバイスに、関係する。
【背景技術】
【0002】
ミラーデバイスは、非常に長い時間の間に、実のところ、ローマ時代及びそれより前から、知られてきたものである。
【0003】
ミラーデバイスは、普通は、理髪店での及び化粧室におけるメーキャップを塗布するためのような、全ての種類の目的に、及び、全ての種類の所で、使用される。
【0004】
ミラーで頻繁に生じる問題は、ある人が見ることを欲するエリアがちょうど視界の外であるというものである。ある人が顔のいくつかの部分にメーキャップを塗布することを欲する、又は、顔のいくつかの部分をひげそりすることを欲するとすれば、特定の部分は、しばしば、ちょうど視界の外である。ある人がより良好な視野を得るために頭を回すことができるが、しかし、しばしば、観察者のいらだちに対して、頭が、その部分における良好な外観を得るために回される際に、特定の部分は、視界の外に移動する。類似の問題は、化粧室及び更衣室において生じる。どのように衣服がかかっているかを見るために、ある人は、体及び頭を回す必要がある。しかしながら、ある人は、決して本当に良好な外観を得るものではないと共に、多数の人々にとって、回ることの角度は、相対的に小さいものである。大部分の人々は、必ずしも非常に機敏なものではないものである。類似の問題は、ある人が、顔のある一定の部分でより近い外観を得ることを欲するとき、生じる。ある人は、ミラーにより近いものになることができるが、しかし、しばしば、これは、特定の部分が視界の外になる及び/又はある人がその部分を焦点があったものにすることができないことを意味することになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上記の問題の一つのもの又はより多いものを低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的のために、発明の第一の態様と一致したミラーデバイスは、
− 表示スクリーンを備えた表示デバイス、
− イメージを記録するための少なくとも一つのイメージを記録するデバイス、
− 表示デバイスの表示スクリーンに関する体の部分の位置を決定するための手段、上記の手段が表示スクリーンの前方における観察者の体の部分の位置を指示するための指示信号を出力すること、
− 視点を変化させるための手段、それからのイメージが上記の指示信号に依存して記録されること、
− 表示デバイスに記録されたイメージを表示するための手段
:を具備する。
【0007】
たとえば、人が、ミラーデバイスの前方に座ると共に彼の又は彼女の頭を回すとき、ミラーデバイスに関する顔の配向は、決定される。発明に従ったデバイスにおいて、頭の回ることは、視点が調節されることを引き起こすが、それからのイメージは、記録される。これは、視野のエリアにおけるより大きい自由度を許容すると共に、ミラーデバイスが、通常ではちょうど視界の外であるところのそれらのエリアを表示することを許容する。それは、また、ある実施形態において、対象に対してより近くに視点をもってくること、即ち、表示されたイメージを拡大すること、を許容する。
【0008】
ある実施形態においては、体の部分は、人の頭又は顔であると共に、他の実施形態においては、体の部分は、胴である。
【0009】
位置は、位置のパラメータの一つのもの又はより多いもの、たとえば、表示スクリーンまでの距離、表示スクリーンに関する胴部の頭の回りの角度、表示スクリーンへの及び/又はそれからの移動、即ち、距離における変化、若しくは、頭のうなずくこと、即ち、回る角度におけるチャンスのような、そのような位置のパラメータの時間における、又は、座標:x、y、及び/又はz座標、及び/又は、回りの角度、及び/又はdx/dt、dz/dtなどにおける、導関数を具備することがある。指示信号は、発明の実施形態に依存して、頭又は体の配向を指示することができる。
【0010】
ある実施形態において、指示信号は、顔若しくは体を回す若しくはミラーへ及び/又はそれから顔若しくは体を移動させる、頭又は体の移動のような、位置における変化を指示する。
【0011】
配向における変化の例は、右への頭の迅速なうなずきである。移動を決定する手段は、頭の左の側の視野が示されるためのものであることを指示するものとして、そのようなうなづきを解釈する。
【0012】
移動を使用することは、“通常の位置”に頭をなおも保つ一方で、人が頭の側面を目視することができるという利点を有することができる。通常の位置への頭の遅い戻りをすることが後に続けられた、右へのうなずきは、観察者が頭の左側へ視野をシフトさせることを可能とすることになる;通常の位置への遅い戻りが後に続けられた、左へのうなずきは、頭の右側を見ることを可能とすることになる。
【0013】
ある実施形態において、視点を変化させるための手段は、反射させられたイメージに関するイメージングされた表示の回りの角度を増加させるために配置される。回りの角度は、体の頭がミラーに対してまっすぐに眺める顔を表示することとの比較において、ミラーに表示されるところの角度である。この角度は、ミラーについては、入射の角度が反射の角度に等しい、即ち、回りの角度が頭が回されるところの角度と同じであるという単純な規則によって決定される。ある人が、通常のミラーの前方に立つ右へ10度頭を回すとすれば、ある人が通常のミラーにおいて見るところの顔のイメージは、また10度回される。この好適な実施形態に従ったデバイスにおいて、頭のイメージは、10度と比べてより多く、たとえば20度、回されると思われる。
【0014】
ある人がミラーを眺めるとき、イメージは、ミラーの後方に位置決めされるようにみえると共に、このイメージの位置は、ミラーにおける反射によって決定される。ある人が平坦なミラーを眺めるとき、視角は、幾何学的に制限される。ミラーを眺めるときの幾何学的な視角と対比された視角が増加させられるように視点の位置を選ぶことによって、観察者は、視野の通常の範囲を超えて見ることができるものであると共に、ちょうど視野の外であるところのそれらのエリアは、視野へと移動させられてきたものでる。回りの角度を増加させることは、頭又は体が、ミラーイメージにあるものであると思われるものと比べてさらに回転させられることを意味すると共に、ある人は、通常ではちょうど視界の外であるところの顔のそれらのエリアを見ると思われる。その結果として、ある人は、メーキャップを塗布する又は注意深くエリアをひげそりすることができると共に、ある人がすることに目を保つが、そこでは、通常のミラーを使用する過去において、ある人は、ある人がすることを現実に見ること無しにメーキャップを塗布する又はひげそりする必要があると思われる。
【0015】
視角における増加は、線形なものであることができる、即ち、頭のx度の回りは、x×y度だけ表示において頭を回すことになるが、そこでは、yは、定数である。これらの実施形態において、頭の回ることが、誇張された様式で、しかし、一貫して誇張された様式で、表示される。
【0016】
増加は、また、非線形のものであることができるが、それにおいて、角度における増加は、頭がより多く回される際に、増加する。
【0017】
ある実施形態にいて、視点を変化させるための手段は、反射させられたイメージに関する、表示されたイメージの倍率(M)を変化させるために配置される。
【0018】
これは、観察者が、たとえば表示スクリーンにより近いものになるによって、倍率を変化させることを許容する。これは、通常の平坦なミラーでは不可能なことである。
【0019】
ある実施形態において、ミラーデバイスは、可動なカメラ及び可動なカメラを移動させるための手段を具備するが、それにおいて、可動なカメラの位置は、例.頭又は体の位置によって、決定される。
【0020】
ある実施形態において、ミラーデバイスは、一つと比べてより多いカメラを具備するが、それにおいて、イメージを記録することの位置又は配向は、どのカメラがイメージを記録するために使用されるかを決定することによって、決定される。
【0021】
単純な実施形態において、位置が単一のカメラの位置によって決定されるように、単一のカメラのみが使用される。デバイスには、カメラを移動させるための手段が提供される。これは、視点、即ち、カメラの位置、を変化させるための機械的な解決手段である。
【0022】
より洗練された実施形態において、カメラの位置におけるより多い自由度は、組み合わせられたイメージへと一つと比べてより多いカメラのイメージを電子的に組み合わせることによって得られることができる。そのようなより洗練された実施形態は、徐々の様式で、及び、様々なカメラの信号を混合することによって電子的に、カメラの位置を変化させることを許容する。仮想のカメラの位置は、作られることができると共に、ある人は、カメラの現実の位置によってもはや束縛されるものではない。カメラの全ては、固定されることができる、又は、固定された及び可動なカメラのミックスは、使用されることができる。
【0023】
ある実施形態においては、一つの方向において、より洗練された実施形態においては、一つと比べてより多い方向において、視点は、変化可能なものである。ある人が、頭の側面を眺めることを欲するとすれば、左−右の方向における目視することの可能性の拡大は、有用なものである;しかしながら、ある人が、ある人の自身の口を眺めることを欲するとすれば、目視する角度における上−下の増加は、有用なものである。ある実施形態において、記録することの位置は、また、表示の表面に対して垂直な方向において変化させられることができる。そのような実施形態において、拡大されたイメージは、提供されることができる。
【0024】
好適な実施形態において、ミラーデバイスには、表示スクリーンの前方における反射性の半透明の層が提供される。好ましくは、記録されたイメージを表示するための手段は、第一の範囲の位置については、イメージが表示されるものではないと共に、それによって反射性の層がミラーとして作用すると共に、第二の範囲の位置については、記録されたイメージが表示されるように、配置される。
【0025】
第一の範囲の位置について、たとえば配向は、たとえば観察者がミラーデバイスに対してほとんどまっすぐに眺めているとき、頭がいずれかの側に数度と比べてより多いものではなく回されるものである例の通り、イメージは、表示されるものではない。頭のそれらの配向について、ミラーデバイスは、通常の平坦なミラーとして作用する。イメージが表示されるものではないので、観察者は、記録されたイメージを見ることがないが、しかし、表示スクリーンの前方における反射性の半透明の層において単純に彼の又は彼女の自身の反射を見ることになる。第二の範囲の位置について、たとえば観察者の頭が数度と比べてより多く横向きに回されるとき、観察者が彼の又は彼女の頭の側面を目視することを望むことを指示するものであるが、記録されたイメージは、表示されると共に、視点、即ち、実在の又は仮想の、カメラの位置は、頭の側面が記録されるようなものである。表示されたイメージは、半透明の層を通じて可視のものである。カメラの位置は、頭の決定された配向を指示する信号によって支配されるが、そのように、頭を回すことによって、観察者は、頭のどの部分を彼が見ることをしたいと思うかを選ぶことができる。ある一定の配向が決定されるときにのみ表示デバイスを使用することは、また、エネルギーを安全なものにすると共にデバイスの寿命を増加させる。時間の大部分で、観察者は、表示スクリーンをほとんど真っ直ぐに眺めることになる。
【0026】
ある実施形態において、反射性の半透明の層は、相対的に高い反射率及び相対的に低い透明度を備えた第一の状態並びに相対的に低い反射率及び高い透明度を備えた第二の状態の間で切り替え可能な層である。
【0027】
イメージが表示されるものではないとき、反射性の半透明の層は、第一の状態へ切り替えられることができると共に、デバイスは、単純な反射性のミラーとして作用する。イメージが表示されるものであるとき、反射性の半透明の層は、第二の状態へ切り替えられる。それによってコントラストにおける増加は、達成される。
【0028】
単純な実施形態において、それにおいて層は、反射性の及び透過させる状態の間で切り替え可能なものであるが、ある人は、時間の全てにおいて記録されたイメージを表示する表示を有すると共に、反射性の及び透過させる状態の間で層を切り替えることができると思われる。
【0029】
ある実施形態において、ミラーデバイスは、反射性の及び透明な状態の間で切り替え可能なものであるところの表示スクリーンの前方における層を具備する。
【0030】
高度に反射性の不透明な状態及び高度に透過させる状態の間で切り替え可能な中間の層は、類似の効果を有する。
【0031】
発明の別の態様において、表示デバイスのためのイメージを記録するための記録するデバイスを備えたフレーム、フレームに関する体の部分の位置を決定するための手段、上記の手段がフレームに関する観察者の体の部分の位置を指示するための指示信号を出力するものであること、視点を変化させるための手段、それからのイメージが上記の指示信号に依存して記録されること、表示デバイスの表示スクリーンにおける表示のために記録されたイメージのイメージ信号を発生させるための手段を具備するところのデバイスは、提供される。
【0032】
フレームを備えたデバイスは、ミラーデバイスの追加された機能を備えたデバイスへ通常のTV及び/又はPCのコンピューターモニターをグレードアップすることを許容する。発明のこの態様は、顧客が、特殊化されたディスプレイを買う必要がないのであるが、彼の自身のデバイスを使用することができるという利点を有する。この態様は、また、ラップトップのような、モバイルディスプレイに使用されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図1は、従来のミラー及び従来のミラーでの問題を図解する。
【図2】図2は、発明に従ったミラーデバイスの第一の実施形態を図解する。
【図3】図3は、発明の効果を図解する。
【図4】図4は、発明に従ったミラーデバイスの第二の実施形態を図解する。
【図5】図5は、発明に従ったミラーデバイスの第三の実施形態を図解する。
【図6】図6は、発明に従ったミラーデバイスの実施形態を図解する。
【図7】図7は、発明のさらなる実施形態を図解する。
【図8】図8は、表示スクリーンまでの距離及びイメージの倍率の間における例示的な関係を図解する。
【図9】図9は、頭の回転による体の部分の位置における変動を図解する。
【図10】図10は、胴の回転による体の部分の位置における変動を図解する。
【図11】図11は、発明に従ったミラーデバイスの第四の実施形態を図解する。
【図12】図12は、発明のさらなる実施形態を図解する。
【図13】図13は、発明のさらなる実施形態を図解する。
【図14】図14は、フレームが表記デバイス用に使用されるところの発明のさらなる実施形態を図解する。
【発明を実施するための形態】
【0034】
発明のこれらの及びさらなる態様は、例の方式によって、及び、付随する図面を参照して、より詳細に説明されることになるが、それらにおいて、
図1は、従来のミラー及び従来のミラーでの問題を図解する、
図2は、発明に従ったミラーデバイスの第一の実施形態を図解する、
図3は、発明の効果を図解する、
図4は、発明に従ったミラーデバイスの第二の実施形態を図解する、
図5は、発明に従ったミラーデバイスの第三の実施形態を図解する、
図6は、発明に従ったミラーデバイスの実施形態を図解する、
図7は、発明のさらなる実施形態を図解する、
図8は、表示スクリーンまでの距離及びイメージの倍率の間における例示的な関係を図解する、
図9は、頭の回転による体の部分の位置における変動を図解する、
図10は、胴の回転による体の部分の位置における変動を図解する、
図11は、発明に従ったミラーデバイスの第四の実施形態を図解する、
図12は、発明のさらなる実施形態を図解する、
図13は、発明のさらなる実施形態を図解する、
図14は、フレームが表記デバイス用に使用されるところの発明のさらなる実施形態を図解する。
【0035】
図は、一定の尺度で描かれるものではない。一般に、同一の構成部品は、図における同じ参照数字によって表記される。
【0036】
図1は、通常のミラーを図解する。通常のミラーは、ミラーの前方における人のイメージを反射させる。人が彼の又は彼女の頭又は体を回す際に、ミラーにおける頭又は体のイメージは、また回ると共に、頭又は体が、回される際に、同じ数の度数にわたって回る。しかしながら、最大の回りの角度は、単純な幾何学的なものによって決定される。ミラーへと目視する際に、頭の側面を見ることは、不可能なことである。ある人が、顔のいくつかの部分にメーキャップを塗布することを欲する、又は、顔のいくつかの部分をひげそりすることを欲するとすれば、特定の部分は、しばしば、ちょうど視界の外である。ある人が、より良好な視野を得るために頭を回すことができるが、しかし、しばしば、観察者のいらだちに対して、頭がその部分での良好な外観を得るために回される際に、特定の部分は、視界の外に移動する。類似の問題は、化粧室及び更衣室において生じる。どのように衣服がかかっているかを見るために、ある人は、体及び顔を回す必要がある。しかしながら、ある人は、決して本当に良好な外観を得ることがないと共に、多数の人々にとって、回ることの角度は、相対的に小さいものである。大部分の人々は、非常に機敏なものではないものである。類似の問題は、ある人が、顔のある一定のエリアでのより近い外観を得ることを欲するときに、生じる。ある人は、ミラーに対してより近いものになることができるが、しかし、しばしば、これは、特定のエリアが視界の外になる及び/又はある人がそのエリアを焦点が合ったものにすることができないことを意味することになる。
【0037】
従来のミラーを眺める観察者は、実在のサイズで正面の視野及び少量の側面の視野のみを見ることができる。たとえば顔の部分のクローズアップの視野を得るために従来のミラーを使用することは、知られたことであるが、しかし、そのようなものでさえも、従来のミラーを眺める観察者は、拡大されたイメージを見ることができるが、しかし、主として正面の視野へまだ限定されたものである。
【0038】
図2は、発明の第一の実施形態を図解する。
【0039】
ミラーデバイス1は、ある数のカメラ2及びディスプレイ3を具備する。
【0040】
カメラ2によって記録されたイメージは、位置決定手段4へ供給される。位置決定手段において、イメージは、分析する手段5において分析されると共に、この例では、顔の配向は、手段6において決定される。単一のイメージが、分析されるとき、頭の配向のための粗い尺度は、たとえば、頭のサイズ及び目の間の距離の間における比、又は、目の間の距離並びに目及び口の間の距離の間における比である。また、耳の(水平の方向における)相対的なサイズのような手がかりは、角度のための尺度として取られることができる。二つのイメージが、取られるとき、3Dの分析は、ミラーデバイスに関する頭の回転の角度を決定するために及び表示スクリーンまでの距離を決定するために使用されることができる。顔の配向は、表示されるためのものであるところのイメージが、記録されるところの位置を決定するための手段へと供給される。数個のカメラを使用することで、ある人は、様々なイメージの分析によって、仮想のカメラの位置及び/又は倍率を構築することができる。顔の配向を決定する手段6の出力は、合成の位置及び倍率の手段7へと供給されるが、それは、表示されるためイメージを合成するためのパラメーターを決定するっが、その合成をすることは、合成手段8において行われる。合成されたイメージは、表示デバイス3の表示スクリーンに表示される。ある数のカメラからのデータは、この例においては、仮想の視点からの単一のイメージ信号に到達するための処理する手段によって組み合わせられる。仮想の視点の位置は、決定された顔の配向、即ち、信号S、に依存性のものである。ある人は、イメージを合成するためのカメラの全てのもの又は大きい数のものの日付を使用することができると思われる。
【0041】
単純な実施形態において、合成されたイメージの代わりに、特定のカメラのイメージは、頭の特定の範囲の配向に使用される。しかしながら、そのような解決手段は、発明の範囲内であるとはいえ、一つのカメラの位置から別のところまでジャンプするところのイメージに至ることができると思われる。二つの上に記載された実施形態に対する中間の実施形態は、信号Sに依存して、イメージを合成するために使用されたカメラの数が、全てのカメラからのデータの全てを使用することの代わりに、最適な仮想の位置のまわりの小さい数の、たとえば二つの又は三つの、ものに限定されるというものである。
【0042】
図3は、発明の効果を図解する。
【0043】
配向を決定する手段は、たとえば、頭の回りの角度が12度であること、を確立することを意味する。そのとき通常のミラーは、12度回される頭を示すと思われる。これは、例えば、部分31に示される。発明のミラーデバイスにおいて、頭の回ることは、12度の回る角度で表示されるものである頭の代わりに、頭の12度の回りが、表示スクリーンに生じされるように、頭が84度回されることを引き起こすように、回る角度(及びそれによってカメラの位置、即ち、イメージからの視点は、記録される)が、たとえば7倍に増加させられるように、誇張されることができる。
【0044】
図3は、若干誇張された例である。大部分の用途において、頭の現実の回る角度及び表示された頭の回る角度の間における比は、1により近いもの、たとえば、1.2から3までの因子、好ましくは1.3及び2の間におけるもの、である。
【0045】
回転の振幅は、相当の効果を有するためには十分に大きいものであるが、なおも、視野の拡大及び増幅された回転が、通常のミラーを使用する際に直観的にユーザーによって知覚されるものではないと思われるようにそれほど大きいものはないものであるべきである。
【0046】
図2において、ディスプレイのまわりで表示デバイスのフレームに取り付けられたカメラは、示される。これは、実施形態である。カメラは、可能性のある視点を増加させるために、フレームワークからのいくらかの距離に取り付けられることができる。カメラ、又は、それらの少なくともいくつか若しくは一つのものは、また、ディスプレイの前方におけるいくらかの距離に位置決めされることができる。実施形態において、カメラは、ミラーデバイスへ付けられた側面の部分に位置決めされることができる。ミラーデバイスは、たとえば、二つの閉まるドアを有することができるが、それらは、ミラーデバイスが使用されるときに開くが、それにおいて、可能性のある視点の範囲が、増加させられるように、カメラは、ドアのみならず、図2に示されたように、表示デバイスの周辺のまわりに取り付けられる。
【0047】
図4は、発明の実施形態を示す。
【0048】
この実施形態において、配向を決定するための手段は、配向を検知するカメラ41を具備する。配向を検知するカメラによって取られたイメージは、ミラーに関する頭の回転の角度を決定する。これは、分析手段42においてなされる。決定された角度が、閾値の値より下にあるものであるとき、表示デバイスは、オンにされるものではないと共に、デバイスは、通常のミラーとして作用する。頭が、閾値と比べてより多い角度にわたった左又は右へ回されることが、決定されることであるとき、右側のカメラは、オンに切り替えられると共に、右側のカメラのイメージは、表示デバイスに表示されると共に逆もまた同じである。
【0049】
配向を検知するカメラの代わりに、たとえば、超音波の手段のような、配向を検知するための他の手段は、使用されることがある。
【0050】
図5は、なおもさらなる実施形態を図解する。
【0051】
この実施形態は、図4の実施形態の変動である。しかしながら、使用されるものである配向を検知するカメラの代わりに、左及び右のカメラのイメージは、分析手段へ送られる。分析手段において、左のイメージ及び右のイメージ(又は組み合わせられた両方のもの)は、分析される。観察者が、ミラーをまっすぐに(ある数の度数の限度を備えて)眺めるものであることが見出されたことであるとき、信号は、表示デバイスへ送られるものではないと共に、デバイスは、半透明の反射性の層のおかげで単純なミラーとして作用する。人が、右手のカメラの方向において眺めるものであるとき、左手のカメラのイメージは、表示スクリーンに表示されると共に逆もまた同じである。
【0052】
図6は、発明の実施形態を図解する。グラフの形態において、頭が回されるところの角度α及び表示された頭が示されるところの角度βの間における関係は、ある。平坦なミラーについては、これらの二つの角度は、定義により、同じもの、即ち、α=βである。
【0053】
まっすぐな線は、表示デバイスが、反射性の半透明の層を具備するものではないところの状況を描くと共に、カメラは、イメージを記録すると共に頭を示すために常に使用される。この例において、角度α及びβの間における関係は、β=2αである、即ち、表示された頭又は胴の回転は、2の因子によって誇張される。これは、二つの回転の角度の間における単純な線形の関係である。湾曲させられた線は、5度と比べてより小さい、小さい角度について、イメージが表示されるものではないと共にデバイスが半透明の反射性の層を具備するところの状況を描く。デバイスが、単純なミラーとして作動するので、0及び5度の回りの間で、両方の角度は、相互に等しいものであるが、それにおいては、イメージは、半透明の反射性の層において反射させられる。ある人が、5度と比べてより大きい角度にわたって頭を回すとき、イメージは、回りの誇張された角度で表示される。最初に、誇張は、小さいもののみであるが、しかし、それは、頭がより回される際に、成長する。この例では、角度α及びβの間における非線形の関係は、使用される。
【0054】
図7は、発明のさらなる実施形態を図解する。ある人が、平坦なミラーを眺めるとき、イメージが形成されるところの知覚された距離は、対象及びミラーの間における距離と同じものである。使用することは、対象の拡大倍率を許容するところの凸のミラーを可能性のあることである。しかしながら、これは、固定された倍率である。発明の実施形態内で、表示されたイメージは、ミラーデバイスまでの距離の関数として拡大される。典型的には、観察者は、ミラーに対してある一定の距離を保持すると共に維持する。彼/彼女が、細部においてより良好な外観を取ることを欲するとき、彼/彼女は、ミラーまでの距離を低減する。図7は、発明の実施形態を図解する。
【0055】
図7において、顔の距離を決定する手段は、ミラーデバイスに関する顔の距離を決定する。この決定は、表示されたイメージの倍率を決定する。倍率が、事実上、対象に対してより近くに固定された倍率を備えたカメラを移動させることに等価なものであることは、述べられたことであるが、そのように、全ての用途は、事実上、視点又は、言い換えれば、カメラの位置を変化させる際に、それが実在のカメラ又は仮想のカメラであろうとも、見られることができる。回転の角度を誇張することは、事実上、ある人が、左へ又は右へそれからのイメージがさらに記録される視点をシフトさせると共に、ある人がミラーについてすると思われるそのとき、増幅が、対象に向かって視点のシフトに等しいことを意味する
距離は、様々な方式で、決定されることができる、たとえば、単一のカメラを使用するときに、対象のサイズは、距離の大雑把な評価を提供する;二つのカメラのものが使用されるとき、距離は、ヒトの目及び脳がすなわち視差によって距離を決定するのとだいたい同じ方式で決定されることができる。超音波の手段は、また、距離を測定するために使用されることができる、又は、フォーカシングするためにカメラに普通に使用されるもののような手段は、使用されることができる。
【0056】
図8は、イメージの倍率M及びミラーまでのセンチメートルでの距離dの間における例示的な関係を図解する。
【0057】
閾値の値と比べてより大きい距離d、たとえば、この例では35cmの距離、については、倍率は、この例では1の、固定された値に保たれる。これは、たとえば単純なミラーとしてデバイスを使用することによって、即ち、表示デバイスにイメージを表示することをしないで、しかし、反射性のモードでデバイスを使用することで、なされることができる。より小さい距離について、観察者が、表示スクリーンにより近い彼の頭又は胴を移動させる際に、拡大されたイメージは、即ち、1と比べてより大きい倍率で、表示される。イメージにおける突然のジャンプを回避するために、あるものは、二つの領域の間における滑らかな遷移である。ある実施形態において、あるものは、倍率の因子が1と比べてより少ないものであるところの距離の範囲であることができる。これは、たとえば、帽子が試着されると共に、通常のミラーが顔を、しかし帽子の部分のみを、示すと思われるときに、有用なものであることができる。1と比べてより小さい倍率を使用することによって、ミラーから相対的に小さい距離でさえも帽子を見ることは、可能性のあることになる。これは、また、小さいサイズの更衣室において有用なものであると思われる。
【0058】
図9は、ミラーの前方における頭の回ることを図解する;図10は、ミラーの前方における体の回ることを図解する。
【0059】
図11は、単一のカメラ及び回転を検知する手段41を使用する実施形態を図解する。図4の実施形態におけるもののように、顔又は体の回転は、回転を検知する手段41によって検知される。これは、カメラの位置及びもしかするとまた配向を決定するところの信号を提供する。これは、カメラの位置を変化させるところのアクチュエーター8を駆動する。
【0060】
ある実施形態において、ミラーデバイスには、表示デバイスの前方における半透明の層が提供される。この層は、受動的な層又は切り替え可能な層であることができる。好適な実施形態において、上記の層は、主として反射性の及び主として透明なモードの間で切り替え可能なものである。
【0061】
ミラーデバイスが反射性のモード及び透明なモードの間で切り替わるところの全ての実施形態において、反射性のモード及び表示モードの間における滑らかな遷移は、好適な実施形態である。
【0062】
滑らかな遷移は、たとえば、フェードオーバー、即ち、別のものへの一つのモードの徐々の変化によって、成し遂げられることができる。
【0063】
一つのそのようなフェードオーバーは、ある実施形態におけるものであると思われるが、それにおいては、切り替え可能な反射性の層は、たとえば角度の範囲x−Δからx+Δまでにおいて、徐々に第一の反射性の状態から第二の透明な状態まで反射性の層を切り替えるために使用されるが、そこではxは、配位の角度又はミラーデバイスが反射性のモードから表示モードまで変化するところの距離を表すと共に、Δは、遷移の値のまわりの相対的に小さい範囲を表す。
【0064】
同様にして、表示されたものの強度は、表示されたイメージの強度が、切り替えでオンにされるというよりもむしろ、徐々に増加させられるように、遷移の値のまわりの値の範囲にわたって徐々にオンにされることができると思われる。
【0065】
図12は、ある実施形態を図解する。表示デバイス3の前方において、切り替え可能な反射性の層R/Tは、位置決めされる。信号Sは、この層のモードを、即ち、それが反射性のもの又は透過させるものであるかどうかを、決定する。二つのモードの間における切り替えは、階段関数であるものではないが、しかし、S−関数であると共に、それにおいては、S−曲線の中間点は、一つモードから別のものまで切り替えるための閾値の値にあるものである。この切り替え可能な層のドライブD2には、信号Sが提供される。表示の強度Iは、同様にして信号Sの関数、及び同様にしてS−関数であると共に、それにおいてS−曲線の中間点は、表示デバイスをオンに切り替えるための閾値の値にあるものである。ディスプレイを駆動するためのドライブD1には、信号Sが提供される。もちろん、信号Sの代わりに、元来の信号Sからのドライブの指示的な信号は、また使用されryことができる。
【0066】
そのような徐々の変化は、観察者によって見られるようなイメージにおけるいくらかのあいまい性を導入することができると思われるが、しかしイメージにおける突然のジャンプを予防すると思われる。
【0067】
請求項において、括弧の間に置かれたいずれの参照符号も、請求項を限定するものとして解されるものではないものとする。
【0068】
発明は、また、本発明に従った方法を行うためのプログラムコード手段を具備するコンピュータープログラムにおいて具体化される。
【0069】
単語“具備する”は、請求項に列挙されたものと比べて他の要素又はステップの有ることを排除するものではない。発明は、上に記載されたような様々な異なる好適な実施形態の特徴のいずれの組み合わせによっても実施されることがある。特定のものにおいて、しかし、排他的にではなしに、実施形態において、イメージの拡大のみならず回転は、同時のものでされることができる。
【0070】
ある実施形態において、ミラーデバイスは、三つのモードで動作するための手段を有する:
デバイスは、三つのモード:
− たとえば映画又はテレビジョン番組を表示するための単純な表示モード、
− ミラーとして作用するための、単純な反射性のモード、
− 頭又は体が回されるとき誇張された角度を表示する、ある範囲の角度及び/又は位置内で反射性の、二重のモード、
及び三つのモードのいずれに対してもたとえば手動で(又はたとえばリモートコントロールの手段によって)デバイスを設定するための手段を有する。
【0071】
これは、たとえば、美容室で有用なものであると思われる。第一のモードにおいて顧客は、映画を注視することができる、第二のモードにおいてデバイスは、単純なミラーである、及び第三の二重のモードは、美容帥が、顧客に彼の努力の結果を示すことを欲するとき、使用されることができる。ある実施形態において、リモートコントロールは、モード間で切り替えるために提供される。手動の制御は、また可能性のあるものである。
【0072】
理解をすることの単純さ及び容易さのために、図3、4、及び7は、それぞれ配向(図3、4)、距離(図7)が測定されるところのセットアップを示す。配向及び距離の両方が測定されるところの、二つのものの組み合わせは、好適な実施形態を形成する。
【0073】
図3、4、及び7において、カメラは、固定された位置に示される。たとえカメラが、固定された位置にあるものであるとしても、カメラがミラーデバイスに関して位置決めされるところの角度は、まだ、一つの又はより多いカメラを回転させることによって変化させられることがある。カメラのいくつかが、可動なもの及び/又は回転可能なものであることがある一方で、カメラのいくつかは、位置及び角度において固定されることがある。
【0074】
それらの実施形態において、それにおいては距離が測定されるが、カメラの視野は、ある実施形態においては、測定された距離dに依存して変化させられる。主体が、ミラーに対してより近くに移動するとき、倍率が、変化させられるだけではなく、またカメラは、カメラが、観察者の位置に向けられるように、回転させられる。これは、イメージを改善する。この目的のために、ミラーデバイスには、記録するための手段を回転させるための手段が提供される。図13は、そのような実施形態を図解する。信号Sは、距離の指示的なものである、ドライブD3は、それらが、観察者の頭の位置に向けられるように、カメラ2を回転させる。
【0075】
上の実施形態において、表示デバイスは、発明に従ってデバイスの部分を形成した。
【0076】
発明は、また、図14に示されたようなデバイス又はシステムにおいて具体化される。発明のこの態様においては、ディスプレイそれ自体は、発明に従ったデバイス又はシステムの部分であるものではないが、しかし、デバイスは、表示デバイス用のイメージを記録するための記録するデバイス、フレームに関して体の部分の位置を決定するための手段4を備えたフレーム、上記の手段がフレームに関する観察者の体の部分の位置を指示するための指示信号(S)を出力すること、それからのイメージが上記の指示信号(S)に依存して記録されるところの視点を変化させるための手段(7)、表示デバイスの表示スクリーンにディスプレイ用の記録されたイメージのイメージ信号(I)を発生させるための手段を具備する。
【0077】
図14は、そのような実施形態を図解する。位置10に、ディスプレイは、提供されることができる。
【0078】
発明のこの態様は、ミラーデバイスへと普通のTV又はPCを変換するためのデバイス又はシステムを提供する。利点は、
いずれかの表示デバイスも、又は少なくとも多数のものが、本発明の利点を提供するために使用されることができるということである。
【0079】
ハード及び/又はソフトウェアを備えたフレームは、それが、前に有するものではなかったところの、余分の可能性を伴って、ミラー機能を備えたTV又はPCを提供するためにTV又はPCをグレードアップするための手段を形成すると思われる。
【0080】
様々な異なる方式で、発明のそのような実施形態は、作られることができる。
【0081】
たとえば、全ての必要なソフト及びハードウェアは、デバイスのフレーム内に囲まれることができる。デバイスは、表示デバイスに送られるための信号を提供する。そのような実施形態は、ミラーデバイスへと通常のTVを変換するために使用されることができる。フレームは、通常のTVのスクリーンのまわりに位置決めされると共に、信号は、TVへ供給される。代替品として、デバイスは、フレーム及び別個のボックスを有することができると思われるが、それにおいては必要なハード又はソフトウェアは、提供される。そのとき、いずれの通常のTVも、マジカルミラーへと変換されることができる。
【0082】
PC又はラップトップとの使用のために、若干異なる実施形態は、本発明の範囲内にあるものである。PCの又はラップトップのモニターの表示スクリーンのまわりに、一つの又はより多いカメラを備えやフレームは、位置決めされる。位置を指示すると共に信号Sを提供すると共にイメージ信号Iを提供するための手段は、好ましくは、コンピュータープログラムの形態にあるものである。コンピュータープログラムは、PC又はラップトップにロードされると共に、接続は、フレーム及びコンピューターの間でなされると共に、イメージは、モニターに表示される。フレームは、半反射性の層を具備することがある。フレームは、ラップトップの表示デバイスに対応するサイズのある実施形態におけるものである。
【0083】
上の例において、配向を決定するための手段は、主として、光学的な手段である;それらは、また、音響の手段又は他の手段であることができると思われる。そのような実施形態は、好適な実施形態を形成する。別の手段の例は、デバイスが美容室において使用されるとき、顧客が座っているところの椅子の回転の角度である。わずかに椅子を回すことによって、美容室は、顧客に結果を示すことができる。
【0084】
表示デバイス3は、標準的な2D表示デバイスであることができる。しかしながら、好適な実施形態は、3Dの自動立体視のデバイス、たとえば、レンチキュラースクリーンを使用する一つのもの、を具備する。
【0085】
3Dディスプレイを使用することは、誇張された回転との組み合わせで、さらなる驚くべき効果:
ある人が、ミラーを眺めるとき、ある人が見るイメージは、3次元のものである、
を有する。しかしながら、ある人が、頭を回す際に、小さい角度でさえも、知覚されたイメージは、一つの目のみが活動的なものであるので、深さを失う。この効果は、人が眼鏡を着用するとき、いっそうより強いものである。深さを知覚することなしに、正確に作業することは、困難なことになる。誇張された回転の表示を備えた3D表示デバイスを使用することで、ある人は、通常ではちょうど視界の外であると思われるところの頭の部分だけではなく、通常では視界の内にあるものであるところのそれらのエリアについてさえも見ることができるが、しかし、一つの目にのみ可視なもので、ある人は、ある人が両方の目で及びこのように深さの知覚と共に見ることができるので、今三次元で見ることができる。特にメーキャップをつけるとき、これは、重要な利点であることができる。
【0086】
ある実施形態において、表示スクリーンに表示されたイメージは、単純に、カメラによって取得されたようなイメージである。さらなる実施形態において、表示されたイメージは、取得されたイメージから導かれた又はそれと関連させられたイメージであることがある。
【0087】
そのような実施形態の少数の例は、以下のものである:
− メーキャップ又は汚れの塗布のための準備におけるもの又はそれのためのもの:
発生させられたイメージは、観察者のイメージであるが、しかし、それがメーキャップの塗布の後に眺めると思われるようなもの、即ち、色、メーキャップの広がりなどである。コンピュータープログラムは、塗布されたメーキャップをシミュレートするために記録されたイメージをオーバーレイすると共に調節する。そのとき観察者は、様々な角度で、及び、場合によっては、人工的な光の条件で又はメーキャップの塗布の効果を判断するための倍率で、良好な外観を取ることができる。観察者が、満足させられると共に彼の/彼女の選抜をなしてしまってあるときのみ、メーキャップ又は汚れは、塗布される。これは、時間及び金銭を安全なものにする。
【0088】
− 美容師での毛髪を切るための準備におけるもの。
【0089】
示されたミラーイメージは、取られたような観察者のイメージであるが、しかし、コンピューターは、様々な異なる毛髪のスタイル及び色を提供するために変わった。そのとき観察者は、様々な角度で、様々な髪形及び色を判断することができる。それは、様々な髪形を備えたモデルの写真を眺めることによるものと比べてはるかにより良好に、彼又は彼女が欲する髪形及び色を選ぶことの多量の改善された機構を顧客に許容すると思われる。そのような写真において、結果は、常に非常に良好なものに見える。これは、時間及び金銭を安全なものにするだけではなく、また失望にある機会を低減する。
【0090】
− 入れ墨の適用のための準備におけるもの。
【0091】
− 形成外科のための準備におけるもの。そのような実施形態において、観察者には、彼の又は彼女の自身のミラーイメージで構成されるが、しかし、外科手術の後の期待された結果を表すための方式で変えられる、ところのイメージが与えられる。患者は、ミラーにおける様々な角度からの外科手術の後に期待されると思われるような彼の又は彼女のイメージを目視すると共にこのように期待された結果における外観を得ると共に些細なことではなく期待された結果と馴染みのあるものになることができる。これは、患者が外科医との異なる選択肢を議論すること、及び、彼の/彼女の自身の目で、様々な選択肢の期待された結果を直ちに見ること、を許容することになる。患者は、発明が通常のTV又はコンピューターのモニターの前方に置かれることができるところのフレームであるところの実施形態において、在宅でフレームを取ると共に他の者に及びそれらと期待された結果を示すと共に議論することでさえもすることができる
化粧室におけるもの:表示スクリーンに提供されたイメージは、観察者のミラーイメージであるが、しかし、コンピューターシミュレーションによって、イメージは、特定のドレス、ガウン、などの結果を示すために変えられる。これは、最初の選択をなすことを助けると思われる。
【0092】
上の例において、示されたミラーイメージは、いくつかの人工的な化合物を備えた記録されたイメージの複合物である。最も極端な例において、ミラーイメージは、まだ大部分においてミラーデバイスの前方で座る又は立つ人に対応する姿勢にあるとはいえ、完全に又はほとんど完全に人工的なものであることができると思われる。たとえば、ゲームにおいて、人々は、しばしば、ゲームにおける彼/彼女ら自身を表すためのキャラクターを選ぶ。合成されたイメージは、選ばれたキャラクターのものであると思われる。頭のサイズは、たとえば、まだ、ミラーの前方に座る人のものと一致したものであると思われる。観察者は、“ミラー”を眺めると共に、彼の又は彼女の頭又は体を回すことで、観察者と同じ方式で、しかし、増加させられた視角で、移動する選ばれたキャラクターの反射させられたイメージを見ることができる。観察者は、選ばれたキャラクターと馴染みのあるものになることができる。しばしば、そのようなキャラクターには、実在の生活におけるもののような、アクセサリーが提供されることができる。発明は、この実施形態においては、観察者が、非常に自然な様式でこれらのアクセサリーを“試着する”と共に改善された目視する可能性を備えたミラーにおける結果を見ることを許容する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミラーデバイスであって、
表示スクリーンを備えた表示デバイス、
− イメージを記録するための少なくとも一つのイメージを記録するデバイス、
− 前記表示デバイスの前記表示スクリーンに関する体の部分の位置を決定するための手段、上記の手段が前記表示スクリーンの前方における観察者の体の部分の位置を指示するための指示信号を出力すること、
− 視点を変化させるための手段、前記視点からの前記イメージが上記の指示信号に依存して記録されること、
− 前記表示デバイスの前記表示スクリーンに前記記録されたイメージを表示するための手段
を具備する、ミラーデバイス。
【請求項2】
請求項1に記載のミラーデバイスにおいて、
前記体の部分は、顔若しくは頭の部分又は胴である、ミラーデバイス。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のミラーデバイスにおいて、
前記視点を変化させるための手段は、反射させられたイメージに関して、前記表示されたイメージの回転の角度を増加させるように配置されたものである、ミラーデバイス。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれかに記載のミラーデバイスにおいて、
前記視点を変化させるための手段は、反射させられたイメージに関して、前記表示されたイメージの倍率を変化させるように配置されたものである、ミラーデバイス。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれかに記載のミラーデバイスにおいて、
前記ミラーデバイスは、可動なカメラ及び前記可動なカメラを移動させるための手段を具備すると共に、
前記可動なカメラの位置は、前記表示スクリーンに関する前記体の部分の位置によって決定される、
ミラーデバイス。
【請求項6】
請求項1から5までのいずれかに記載のミラーデバイスにおいて、
前記ミラーデバイスは、ある数のカメラを具備する、ミラーデバイス。
【請求項7】
請求項6に記載のミラーデバイスにおいて、
イメージは、前記カメラによって取られたイメージから合成されたものであると共に、
合成されたイメージの視点は、前記信号に依存するものである、
ミラーデバイス。
【請求項8】
請求項1から7までのいずれかに記載のミラーデバイスにおいて、
前記ミラーデバイスは、前記イメージを記録する手段とは別個の位置を決定するための手段を具備する、ミラーデバイス。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれかに記載のミラーデバイスにおいて、
前記ミラーデバイスは、第一の反射性の状態及び第二の透明な状態の間で切り替え可能なものであるところの前記表示スクリーンの前方における層を具備する、ミラーデバイス。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれかに記載のミラーデバイスにおいて、
前記ミラーデバイスには、前記表示スクリーンの前方に反射性の半透明の層が設けられたものであると共に、
前記記録されたイメージを表示するための手段は、第一の範囲の位置についてはイメージが表示されることがないことによって前記反射性の層がミラーとして作用すると共に、第二の範囲の位置については前記記録されたイメージが表示されるように、配置されたものである、
ミラーデバイス。
【請求項11】
請求項10に記載のミラーデバイスにおいて、
前記反射性の半透明の層は、相対的に高い反射率及び相対的に低い透明度を備えた第一の状態並びに相対的に低い反射率及び高い透明度を備えた第二の状態の間で切り替え可能なものである、ミラーデバイス。
【請求項12】
請求項9又は11に記載のミラーデバイスにおいて、
前記デバイスは、前記第一の及び第二の状態の間で前記層を徐々に切り替えるための手段を具備する、ミラーデバイス。
【請求項13】
請求項1から12までのいずれかに記載のミラーデバイスにおいて、
前記ミラーデバイスは、前記記録するデバイスの回転のための手段を具備する、ミラーデバイス。
【請求項14】
デバイスであって、
表示デバイス用のイメージを記録するための記録するデバイスを備えたフレーム、
前記フレームに関する体の部分の位置を決定するための手段、上記の手段が前記フレームに関する観察者の体の部分の位置を指示するための指示信号を出力すること、
視点を変化させるための手段、前記視点からの前記イメージが上記の指示信号に依存して記録されること、
表示デバイスの表示スクリーンにおける表示のために前記記録されたイメージのイメージ信号を発生させるための手段
を具備する、デバイス。
【請求項15】
請求項14に記載のデバイスにおいて、
前記フレームは、半反射性の層を具備する、デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2012−518807(P2012−518807A)
【公表日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−550683(P2011−550683)
【出願日】平成22年2月15日(2010.2.15)
【国際出願番号】PCT/IB2010/050670
【国際公開番号】WO2010/095088
【国際公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】