説明

メダル投入装置及びゲーム機

【課題】ゲーム機に投入するためのメダルを運ぶ手間を減らすことができるとともに、プレイヤが実際にプレイを実感することができるメダル投入装置及びゲーム機を提供する。
【解決手段】メダル投入装置4は、複数のメダルMが載置されるメダル載置部4aと、メダル載置部4aに連設され、メダルMをガイドするメダルガイド溝4bと、メダルガイド溝4bの終端部に設けられ、メダルガイド溝4bにガイドされたメダルMが投入されるメダル投入孔4c,4dと、メダル投入孔に投入されたメダルMをゲーム機1内に投入するメダル投入部4e,4fとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム機の内部にメダルを投入するメダル投入装置及びゲーム機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、メダルプッシャゲーム機等には、メダルをゲーム機に射出するためのメダル射出器が設けられていた(例えば、特許文献1)。
しかし、従来のメダル射出器では、プレイヤは、メダルを投入部まで逐次運ぶ必要があり、メダルをゲーム機に射出するための動作が煩わしかった。
また、従来、複数のメダルを貯留しておいて、投入部に投入されたそのメダルとは異なる貯留メダルを、ゲーム機に投入するタイプのメダル射出器もあった。しかし、このタイプのメダル射出器では、実際に投入したメダルとは異なるメダルが射出するので、プレイヤが違和感を感じる場合があり、実際にプレイしているという実感を減退させていた。
【特許文献1】特開2006−116214号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、ゲーム機に投入するためのメダルを運ぶ手間を減らすことができるとともに、プレイヤが実際にプレイを実感することができるメダル投入装置及びゲーム機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。但し、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
【0005】
請求項1の発明は、複数のメダル(M)が載置されるメダル載置部(4a,204a)と、前記メダル載置部に連設され、メダルをガイドするメダルガイド部(4b,204b)と、前記メダルガイド部の終端部に設けられ、前記メダルガイド部にガイドされたメダルが投入されたメダル投入孔(4c,4d)と、前記メダル投入孔に投入されたメダルをゲーム機内に投入する投入部(4e,4f)と、を備えるメダル投入装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のメダル投入装置において、前記メダルガイド部の両端部に2つの前記メダル投入孔(4c,4d)が設けられ、前記各メダル投入孔に投入されたメダル(M)を、前記ゲーム機内に投入する2つの前記投入部(4e,4f)が設けられていること、を特徴とするメダル投入装置である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のメダル投入装置において、このメダル投入装置を鉛直方向(Z)の軸回りに回転可能に保持する回転保持部(4g)を備えること、を特徴とするメダル投入装置である。
【0006】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のメダル投入装置と、複数のメダル(M)が載置可能であり、前記メダル投入装置(4,204)から投入されたメダルが載置されることにより、メダルをメダル落下部(8g)の方向に押し出して移動するメダルプッシャ部(8)と、前記メダル落下部へのメダル落下に応じて、外部にメダルが払い出されるメダル払い出し口(9)と、を備えるゲーム機である。
請求項5の発明は、請求項4に記載のゲーム機において、プレイフィールド(F)に設けられ、メダル(M)が入賞するメダル入賞部(8d)と、複数のメダルを貯留するメダル貯留部(23)と、前記メダル貯留部の前記メダルを前記メダルプッシャ部(8)に放出するメダル放出部(7e)と、所定の時間内に前記メダル入賞部(8d)へのメダル入賞に応じて、前記メダル貯留部を制御して、前記メダル貯留部の複数のメダルを前記メダルプッシャ部の上に新たに放出する制御部(26)と、を備えるゲーム機である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明は、メダル載置部にメダルガイド部が連設されているので、プレイ時にメダル載置部にメダルを載置しておけば、メダルガイド部を利用してゲーム機にメダルを容易に投入することができる。また、ゲーム機のメダル払い出し口から、メダルを投入装置に逐次運ぶ手間を減らすことができる。さらに、プレイヤは、メダル払い出し口等のメダルを手でメダル載置部に運んで、その運んだメダルを実際にゲーム機内に投入できる。つまり、投入されたメダルとは異なるメダルを射出するタイプとは異なるので、プレイヤが実際にプレイしているという実感を向上することができる。
(2)本発明は、2つの各メダル投入孔に投入されたメダルを、ゲーム機内に投入する2つの投入部が設けられているので、1つのメダル投入装置から2通りの経路でメダルを投入できるといった新しい態様のメダル投入装置を提供することができる。また、2つの投入部を有し大量にメダルを投入できる形態であっても、メダル載置部を有するので、プレイヤは、メダルを逐次運ぶ手間を減らすことができる。
【0008】
(3)本発明は、鉛直方向の軸回りに回転可能に保持する回転保持部を備えるので、ゲーム機の所望の位置にメダルを投入することができる。また、上記(2)のように、メダル投入装置に対して2つの投入部が設けられている場合には、一方の投入部の向きを変えようとすると、もう一方の投入部の向きも変わってしまう面白い態様のメダル投入装置を提供することができる。
(4)本発明は、メダルがメダル落下部へと落下したことに応じて、メダル払い出し口にメダルが払い出されるので、プレイヤは、メダル払い出し口に払い出されたメダルを、メダル載置部に載置して、そのメダルをゲーム機に投入することができる。つまり、投入されたメダルとは異なるメダルを射出するタイプとは異なり、プレイヤが実際にプレイしているという実感を向上することができる。
【0009】
(5)本発明は、所定の時間内に、メダル入賞口にメダル入賞すると複数のメダルをプッシャ部に放出するので、プッシャ部からメダル払い出し口に複数のメダルを落下することになる。この場合、プレイヤは、所定の時間内に、多くのメダルをメダル入賞口に入賞させために、より多くのメダルをゲーム機に投入しなければならない。このような場面であっても、プレイヤは、メダル払い出し口等のメダルをメダル載置部に載置して溜めておくことができるので、慌てることなくプレイを進行することができ、メダルを床に落としたりすることも減らすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、ゲーム機に投入するためのメダルを運ぶ手間を減らすことができるとともに、プレイヤが実際にプレイを実感することができるメダル投入装置及びゲーム機を提供するという目的を、複数のメダルが載置されるメダル載置部と、メダル載置部に連設され、メダルをガイドするメダルガイド部と、メダルガイド部の終端部に設けられ、メダルガイド部にガイドされたメダルが投入されたメダル投入孔と、メダル投入孔に投入されたメダルをゲーム機内に投入する投入部と、を備えることによって実現した。
【0011】
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態のメダル投入装置が用いられるゲーム機1の斜視図である。
図1に示すように、ゲーム機1は、プッシャーゲームを行うためのものであり、ゲームセンタ等に設置される。ゲーム機1は、左右方向Xの幅2m程度、奥行方向Yの長さ1.5m程度、鉛直方向Zの高さ2m程度の大型の装置であり、内部にプレイフィールドFが設けられている。
ゲーム機1は、プレイフィールドFと、ケース2と、ウィンドウ3と、メダル投入装置4と、ゲーム盤面7と、プッシャ台8と、外部払い出し口9と、払い出しメダル収容部10とを備えている。
【0012】
プレイフィールドFは、プレイヤが投入したメダルMにより実際にプレイが行われる領域であり、プレイフィールドFにはメダルMの玉突き現象によりメダルMを手前側Y1に移動するプッシャ台8が設置される。
【0013】
ケース2は、ゲーム機1の筐体である。
ウィンドウ3は、プレイフィールドFとゲーム機1の外部とを仕切るための部材であり、外部からプレイフィールドFが視認できるように、透明なアクリル等により形成される。
メダル投入装置4は、プレイヤがプレイフィールドFにメダルMを投入するための装置であり、ゲーム機1の正面に設けられている。メダル投入装置4の構成は、後述する。
【0014】
ゲーム盤面7は、メダル放出口5から放出されたメダルMをプッシャ台8へと落下させる盤面である。ゲーム盤面7は、基材パネル7aと、複数のピン7bと、透明パネル7cと、スロット7dと、大量放出口7eとを備えている。
基材パネル7aは、透明パネル7cとの間に隙間を有するように配置され、メダル放出口5から放出されたメダルMを、この隙間を通してプッシャ台8へと落下させるための板状の部材である。
【0015】
複数のピン7bは、メダル放出口5から放出されたメダルMを、不規則な方向に変換させながら落下させるための軸体である。ピン7bは、基材パネル7aに打ち付けられている。
透明パネル7cは、メダルMがゲーム盤面7を落下しているときに、プッシャ台8側に飛び出さないようにするための部材である。透明パネル7cは、落下しているメダルMを視認できるように、アクリル等の透明な材料により形成される。
【0016】
スロット7dは、例えば、7セグメントの表示装置を左右に3つ連設した装置であり、制御部26(図6参照)によって制御され、3桁の数字の乱数表示を行う。後述するように、制御部26は、入賞部8dにメダルMが入賞すると、入賞センサ(図示せず)からの検出信号に応じてスロット7dを駆動して抽選を行う。
大量放出口7eは、スロット7dの抽選結果に応じて大量のメダルMをプレイフィールドFに払い出すための開口孔である。メダル放出口5は、ゲーム盤面7内の上部に配置されている。
【0017】
プッシャ台8は、プレイフィールドFに配置されており、複数のメダルMを載置し、メダルMを手前側Y1に押し出す装置である。プッシャ台8は、押出しテーブル8aと、入賞部8dと、入賞センサ8eと、固定テーブル8fとを有している。
押出しテーブル8aは、メダル放出口5から落下してきたメダルMや、大量放出口7eから払い出されたメダルMを受け止め、載置するためのテーブルである。押出しテーブル8aは、固定テーブル8fに対して奥行方向Yに往復移動するように、モータ等から構成された駆動装置が設けられている。
入賞部8dは、押出しテーブル8aの手前側Y1の正面に設けられている。入賞部8dは、メダル投入装置4から投入され固定テーブル8f上を転がってきたメダルMの入賞孔であり、本実施形態では、4つの入賞部8dが左右方向Xに並べて設けられている。
入賞センサ8eは、入賞部8d内部に設けられた光学センサ等であり、入賞部8dに入賞したメダルMを検出する。入賞センサ8eは、入賞したメダルMを検知すると、検出信号を制御部26(図5参照)に出力する。
【0018】
固定テーブル8fは、押出しテーブル8aの下側に配置され、押出しテーブル8aから落下したメダルMや、メダル投入装置4から投入されたメダルMを受け止めて、載置するためのテーブルである。固定テーブル8f上のメダルMは、押出しテーブル8aの往復移動にともなってメダル落下孔8gに落下した場合、アウトホッパ21(図5参照)に落下する。
【0019】
外部払い出し口9は、プレイヤが獲得したメダルMが払い出される払い出し口である。外部払い出し口9には、メダル落下孔8gに落下した枚数と同じ枚数のメダルMがアウトホッパ21(図5参照)から払い出される。
払い出しメダル収容部10は、外部払い出し口9から払い出されたメダルMを収容する部分である。
【0020】
次に、メダル投入装置4について詳細に説明する。
図2は、第1実施形態のメダル投入装置4の構成を示す斜視図である。
図3は、第1実施形態のメダル投入装置4の構成を拡大して示す斜視図である。
図4は、第1実施形態のメダル投入装置4を左右方向Xから見た断面図である。
図2に示すように、メダル投入装置4は、メダル載置部4aと、メダルガイド溝4bと、メダル投入孔4c,4dと、メダル投入部4e,4fと、支持棒部4gと、把持体4h,4iとを備えている。
【0021】
図3、図4に示すように、メダル載置部4aは、複数のメダルMが載置される部分であり、メダル投入装置4の手前側Y1の表面に、左右方向Xに延在するように形成されている。メダル載置部4aは、メダル載置部4aに載置されたメダルMを奥側Y2に移動しやすくするために、手前側Y1から奥側Y2に至るに従って下側に緩やかに傾斜する曲面状に形成されている。
また、この曲面は、凹状に形成されており、載置されたメダルMの動きを、ある程度規制して、メダル載置部4aに例えば100枚程の多くのメダルMを載置できるようにしている。
【0022】
メダルガイド溝4bは、メダル載置部4aに載置されたメダルMを、メダル投入孔4c,4dへとガイドする溝である。メダルガイド溝4bは、メダル載置部4aのメダルMが移動してきたメダルMの奥行方向への動きを規制できるように、その断面形状がメダルMの半径にほぼ等しく、またその曲率がメダル載置部4aの曲率よりも大きい。
メダルガイド溝4bは、その手前側Y1の一端辺が、メダル載置部4aの奥側Y2の一端辺に接続されており、メダル載置部4aに連接するように形成される。これによって、プレイヤは、メダル載置部4aに載置されたメダルMを、メダル投入孔4c,4dへと容易に移動することができる(図4に示す矢印A参照)。
【0023】
図2、図3に示すように、メダル投入孔4cは、メダルガイド溝4bの左側X2の終端部に設けられた孔部である。メダル投入孔4cは、左側X2の縁部が、メダル投入装置4の左側X2の内側面の位置とほぼ同じ位置に形成されている。これによって、プレイヤがメダルガイド溝4b内のメダルMを左側X2の内側面に当て付けることによって、そのメダルMがメダル投入孔4cへと自然に落下するようになっている。メダル投入孔4cは、メダル投入部4eへと連通しており、メダル投入孔4cに落下したメダルMは、メダル投入部4eへと導かれる。
メダル投入孔4dは、メダルガイド溝4bの右側X1の終端部に設けられている。メダル投入孔4dは、メダル投入孔4cと左右対称の形状であり、メダル投入孔4cと同様な構成である。メダル投入孔4dは、プレイヤがメダルガイド溝4b内のメダルMを右側X1の内側面に当て付けることによって、そのメダルMが自然に落下するようになっている。メダル投入孔4dは、メダル投入部4fへと連通し、メダル投入孔4dに落下したメダルMは、メダル投入部4fへと導かれる。
【0024】
メダル投入部4e,4fは、奥行方向Yに延びる長尺体であり、メダルMが転動できるようにその断面形状が上側に開口するコの字状の部材である。メダル投入部4e,4fの先端は、プッシャ台8の方向を向いている。これによって、メダル投入孔4c,4dに落下してメダル投入部4e,4fへと導かれたメダルMが、プッシャ台8に向けて投入される。
【0025】
図2に示すように、支持棒部4gは、メダル投入装置4を支持する鉛直方向Zに延びる軸体である。支持棒部4gは、その中心軸回りに回転可能であり、メダル投入装置4を鉛直方向Zの軸回りに回転可能に保持する。
把持体4h,4iは、メダル投入装置4の両外側面から、外側に突出するように設けられた軸体である。プレイヤは、メダル投入装置4を回転する場合には、この把持体4h,4iの少なくとも一方を手で把持して、奥行方向Yに力を加えればよい。
【0026】
以上説明したメダル投入装置4の使用方法について説明する。
(1)最初に、払い出し口9等の払い出されたメダルM等を、メダル載置部4aに載置する。この場合、プレイヤは、大量のメダルMをメダル載置部4aにメダルMを載置しておけば、その後に、メダル払い出し口9から、メダルMを逐次運ぶ手間を減らすことができる。
(2)図4に示すように、メダル載置部4aに載置したメダルMを、奥側Y2にずらすように移動して(矢印A参照)、メダルガイド溝4bに落とし込む。
(3)メダルガイド溝4bに落とし込んだ複数枚のメダルMを直立させて、メダル投入孔4c,4d側に移動する。この場合、メダルMは、メダルガイド溝4bでガイドされる。
【0027】
(4)メダル投入装置4を回転させて、メダルMの投入方向を定める。
なお、この場合、メダル投入装置4を回転させれば、メダル投入部4e,4fの両方が向いている方向が変更される。このため、一方のメダル投入部4e,4fの向きを変えようとすれば、もう一方のメダル投入部4f,4eの向きも変わってしまうという面白い態様にすることができる。
(5)メダルガイド溝4bの複数枚のメダルMを、メダル投入装置4の右側X1及び左側X2のうちすくなくとも一方の内側面に当て付ける。これによって、メダルMがメダル投入孔4c又はメダル投入孔4dへと落下して、メダル投入部4eから定められた方向に投入され、ゲーム機1内に投入される。
【0028】
このように、メダル投入装置4は、メダル載置部4aにメダルガイド溝4bを連設したので、プレイ時にメダル載置部4aにメダルMを載置しておけば、メダルガイド溝4bを利用して固定テーブル8fにメダルMを容易に投入することができる。
また、メダル投入装置4は、メダル載置部4aに運ばれたそのメダルMを、実際にゲーム機内に投入する。これによって、プレイヤは、投入したそのメダルMを投入できるので、実際にプレイしているという実感を向上することができる。
【0029】
さらに、メダル投入装置4は、メダル投入孔4c,4dに投入されたメダルを、それぞれメダル投入部4e,4fから投入するので、1つの投入装置によって2通りの経路でメダルMを投入する新しい態様のゲームを提供することができる。このように、2通りの経路でメダルMを投入することによって、メダル投入装置4は、大量にメダルMを投入できるが、この場合でも、メダル載置部4aを有しているので、メダルを逐次運ぶ手間を減らすことができる。
【0030】
図5は、第1実施形態のゲーム機1の内部構造を示す縦断面図である。
ゲーム機1は、アウトホッパ21、貯留ホッパ23と、記憶部25と、制御部26等とを備えている。
アウトホッパ21は、プッシャ台8の手前側Y1のメダル落下孔8gから落下してきたメダルMを回収し、アウトホッパメダル送出装置22を駆動して、メダル落下孔8gから落下してきたメダルMと同じ枚数のメダルMを、順次外部払い出し口9に払い出す。
貯留ホッパ23は、ゲーム機1内に放出するメダルMを収容し、後述するイベント時に、貯留ホッパメダル送出装置24を駆動して、メダルMを大量放出口7eから放出する。
【0031】
記憶部25は、ゲーム機1の動作に必要なプログラム、情報等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ等の記憶装置である。
制御部26は、ゲーム機1を統括的に制御するための制御部であり、例えばCPU(中央処理装置)等から構成される。制御部26は、記憶部25に記憶されたゲームのプログラムを適宜読み出して実行する。
【0032】
次に、ゲーム機器1の動作を説明する。
プレイヤがメダル投入装置4から投入したメダルMが入賞部8dにメダルMが入賞すると、制御部26は、入賞センサ(図示せず)からの検出信号に応じてスロット7d(図1参照)を駆動して抽選を行う。そして、当たりの場合(例えば、スロットが「777」と表示される場合等)には、イベントを開始する。イベント時には、制御部26は、所定の時間(例えば1分間程度)の間、入賞部8dにさらにメダルMが入賞したときに、貯留ホッパメダル送出装置24を駆動して、例えば10枚程度のメダルMを、大量放出口7eから放出するような制御を行う。放出されたメダルMは、プッシャ台8上に落下し、これによって、プッシャ台8のメダルMは、手前側Y1に移動してプッシャ台8から落下して、プレイヤよって獲得される。
【0033】
プレイヤは、イベント時に多くのメダルMを入賞させるためには、短時間でより多くのメダルMを、ゲーム機1内に投入しなければならない。このような場面であっても、ゲーム機1は、メダル投入装置4を備えているので、プレイヤは、メダル払い出し口9等のメダルMをメダル載置部4aに載置して溜めておくことができるため、短時間でより多くのメダルMを投入することができる。また、プレイヤは、ゲーム機に投入するためのメダルMを運ぶ手間がへるので、慌てることなくプレイを進行することができ、メダルMを床に落としたりすることも減らすことができる。
【0034】
(第2実施形態)
次に、本発明を適用したゲーム機1の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
【0035】
図6は、第2実施形態によるメダル投入装置204を示す図である。
メダル投入装置204は、第1実施形態のメダル投入装置4のメダル投入孔4c,4d、メダル投入部4e,4fのうち、右側X1のメダル投入孔4d、メダル投入部4fを取り除き、左側X2のメダル投入孔4c、メダル投入部4eのみとした構成である。
メダル投入装置204は、このように、メダルMの投入経路が1つの構成であっても、メダル載置部204aにメダルMを載置しておけば、メダルガイド溝4bを利用して固定テーブル8fにメダルMを容易に投入することができる。
【0036】
以上説明した構成によって、メダル投入装置204は、メダル載置部204aに載置されたメダルMを、メダルガイド溝204bを利用してゲーム機1にメダルMを投入することができ、プレイヤのメダル投入動作を容易にすることができる。
【0037】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1実施形態のメダル投入装置が用いられるゲーム機を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態のメダル投入装置の構成を示す斜視図である。
【図3】第1実施形態のメダル投入装置の構成を拡大して示す斜視図である。
【図4】第1実施形態のメダル投入装置を左右方向から見た断面図である。
【図5】第1実施形態のゲーム機の内部構造を示す縦断面図である。
【図6】第2実施形態のメダル投入装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0039】
1 ゲーム機
4,204 メダル投入装置
8 プッシャ台
9 外部払い出し口
4a,204a メダル載置部
4b,204b メダルガイド溝
4c,4d メダル投入孔
4e,4f メダル投入部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のメダルが載置されるメダル載置部と、
前記メダル載置部に連設され、メダルをガイドするメダルガイド部と、
前記メダルガイド部の終端部に設けられ、前記メダルガイド部にガイドされたメダルが投入されるメダル投入孔と、
前記メダル投入孔に投入されたメダルをゲーム機内に投入する投入部と、
を備えるメダル投入装置。
【請求項2】
請求項1に記載のメダル投入装置において、
前記メダルガイド部の両端部に2つの前記メダル投入孔が設けられ、
前記各メダル投入孔に投入されたメダルを、前記ゲーム機内に投入する2つの前記投入部が設けられていること、
を特徴とするメダル投入装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のメダル投入装置において、
このメダル投入装置を鉛直方向の軸回りに回転可能に保持する回転保持部を備えること、
を特徴とするメダル投入装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のメダル投入装置と、
複数のメダルが載置可能であり、前記メダル投入装置から投入されたメダルが載置されることにより、メダルをメダル落下部の方向に押し出して移動するメダルプッシャ部と、
前記メダル落下部へのメダル落下に応じて、外部にメダルが払い出されるメダル払い出し口と、
を備えるゲーム機。
【請求項5】
請求項4に記載のゲーム機において、
プレイフィールドに設けられ、メダルが入賞するメダル入賞部と、
複数のメダルを貯留するメダル貯留部と、
前記メダル貯留部の前記メダルを前記メダルプッシャ部に放出するメダル放出部と、
所定の時間内に、前記メダル入賞部へのメダル入賞に応じて、前記メダル貯留部を制御して、前記メダル貯留部の複数のメダルを前記メダルプッシャ部の上に新たに放出する制御部と、
を備えるゲーム機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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