説明

メッセージカードシステム

【課題】菓子やアクセサリなどのプレゼント商品にオリジナルメッセージを付けて送ることが可能なメッセージカードシステムの提供。
【解決手段】プレゼント商品3の送り主は、プレゼント商品3に付される受取人用メッセージカード4bと一組にされた送り主用メッセージカード4aを用いて携帯電話機2aによりオリジナルメッセージをサーバ1に登録し、プレゼント商品3の受取人は、プレゼント商品3に付された受取人用メッセージカード4bを用いて携帯電話機2bによりサーバ1にアクセスし、このオリジナルメッセージを受け取る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、菓子やアクセサリなどのプレゼント商品にオリジナルメッセージを付けて送ることができるメッセージカードシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
バレンタインデーや誕生日などには菓子やアクセサリなどのプレゼント商品に、メッセージカードを添付することが行われる。従来のメッセージカードは、装飾が施された紙媒体に1枚ずつ手作業にてオリジナルメッセージを書き込み、プレゼント商品とともに受取人に渡されるが、大量のプレゼントを多くの人に一度に贈る場合には大変な作業となる。
【0003】
ところで、例えば特許文献1には、携帯電話のデジタルコンテンツをより簡単に取得できるように、事業者側のコンテンツサーバに接続するためのURLが埋め込まれた2次元コードをアクセスカードに印刷しておき、ユーザがこの2次元コードを携帯電話により読み取ってURLが示すコンテンツサーバに接続してデジタルコンテンツをダウンロードできる情報配信システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−184980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
携帯電話の普及により、前述の従来のメッセージカードによるメッセージのやり取りは電子メールのやり取りへと変遷してきている。一方で、電子メールの送信は受取人の電子メールアドレスを知らなければ行うことができない。また、電子メールを送信した場合、双方にお互いの電子メールアドレスが知られてしまうことになるが、電子メールアドレスを知られることに抵抗がある場合も多い。
【0006】
特許文献1に記載の情報配信システムを用いれば、2次元コードが印刷されたアクセスカードを受取人に送ることでコンテンツサーバ上のコンテンツをプレゼントすることも可能であると思われる。しかしながら、このコンテンツサーバ上のコンテンツは事業者側が予め準備したものであるため、オリジナルメッセージを送ることは不可能である。
【0007】
そこで、本発明においては、菓子やアクセサリなどのプレゼント商品にオリジナルメッセージを付けて送ることが可能なメッセージカードシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のメッセージカードシステムは、オリジナルメッセージが登録されるサーバと、プレゼント商品に付される受取人用メッセージカードであり、サーバに登録されたオリジナルメッセージを受け取るためのURIが埋め込まれた2次元コードが付された受取人用メッセージカードと、この受取人用メッセージカードと一組にされる送り主用メッセージカードであり、受取人用メッセージカードの2次元コードに埋め込まれたURIにより受け取られるオリジナルメッセージを、サーバに登録するためのユニークなURIが埋め込まれた2次元コードが付された送り主用メッセージカードとを有し、サーバは、送り主用メッセージカードに付された2次元コードに埋め込まれたユニークなURIによりアクセスした通信装置からオリジナルメッセージの登録を受け付けるメッセージ受付手段と、このメッセージ受付手段により受け付けたオリジナルメッセージを、このオリジナルメッセージを受け付けた通信装置がアクセスしたユニークなURIにより特定される送り主用メッセージカードと一組の受取人用メッセージカードに付された2次元コードに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置から受け取り可能なようにデータベースに登録するメッセージ登録手段と、受取人用メッセージカードに付された2次元コードに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置に対してデータベースに登録されたオリジナルメッセージを送信するメッセージ送信手段とを含むものである。
【0009】
本発明によれば、プレゼント商品の送り主は、プレゼント商品に付される受取人用メッセージカードと一組にされた送り主用メッセージカードを用いて、この送り主用メッセージカードに付された2次元コードを通信装置により読み取ることで、この2次元コードに埋め込まれたユニークなURIによりサーバへ接続し、オリジナルメッセージを登録することができる。このとき、サーバは、受け付けたオリジナルメッセージを、このオリジナルメッセージを受け付けた通信装置がアクセスしたユニークなURIにより特定される送り主用メッセージカードと一組の受取人用メッセージカードに付された2次元コードに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置から受け取り可能なようにデータベースに登録する。一方、プレゼント商品の受取人は、このプレゼント商品に付された受取人用メッセージカードを用いて、この受取人用メッセージカードに付された2次元コードを通信装置により読み取ることで、この2次元コードに埋め込まれたURIによりサーバへ接続し、オリジナルメッセージを受け取ることができる。
【0010】
ここで、サーバは、受取人用メッセージカードに付された2次元コードに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置に対してオリジナルメッセージに対する返信のメッセージを受け付ける返信メッセージ受付手段と、返信メッセージ受付手段により受け付けた返信のメッセージを、オリジナルメッセージを受け付けた通信装置がアクセスしたユニークなURIによりアクセスした通信装置から受け取り可能なようにデータベースに登録する返信メッセージ登録手段と、送り主用メッセージカードに付された2次元コードに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置に対してデータベースに登録された返信のメッセージを送信する返信メッセージ送信手段とをさらに含むものであることが望ましい。
【0011】
これにより、前述のように、プレゼント商品に付された受取人用メッセージカードに付された2次元コードに埋め込まれたURIによりオリジナルメッセージを受け取った受取人は、サーバに返信のメッセージを登録することができる。このとき、サーバは、受け付けた返信のメッセージを、オリジナルメッセージを受け付けた通信装置から受け取り可能なようにデータベースに登録する。一方、プレゼント商品の送り主は、プレゼント商品に付された受取人用メッセージカードと一組にされた送り主用メッセージカードに付された2次元コードを通信装置により読み取ることで、この返信のメッセージを受け取ることができる。
【0012】
また、受取人用メッセージカードは、送り主用メッセージカードの1枚に対して1枚が組み合わされるものとすることもできるが、送り主用メッセージカードの1枚に対して2枚以上が組み合わされるものであることが望ましい。これにより、送り主は1つのオリジナルメッセージをサーバに登録し、これを複数の受取人に送ることが可能となる。
【発明の効果】
【0013】
(1)本発明によれば、プレゼント商品の送り主は、プレゼント商品に付される受取人用メッセージカードと一組にされた送り主用メッセージカードを用いてオリジナルメッセージを登録し、プレゼント商品の受取人は、プレゼント商品に付された受取人用メッセージカードを用いてこのオリジナルメッセージを受け取ることができる。これにより、菓子やアクセサリなどのプレゼント商品にオリジナルメッセージを付けて送ることが可能となる。
【0014】
(2)オリジナルメッセージに対する返信のメッセージを受け付け、受け付けた返信のメッセージを、オリジナルメッセージを受け付けた通信装置から受け取り可能なようにデータベースに登録し、送り主用メッセージカードに付された2次元コードに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置に対してデータベースに登録された返信のメッセージを送信する構成により、オリジナルメッセージを受け取った受取人は、サーバに返信のメッセージを登録して送り主に返信し、双方向のコミュニケーションを行うことが可能となる。
【0015】
(3)受取人用メッセージカードが、送り主用メッセージカードの1枚に対して2枚以上が組み合わされるものであることにより、送り主は1つのオリジナルメッセージをサーバに登録し、これを複数の受取人に送ることが可能となるので、大量のプレゼント商品を多くの人に一度に贈る場合の作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態におけるメッセージカードシステムの概略構成図である。
【図2】図1のメッセージカードセットの拡大図である。
【図3】図1のサーバの機能構成を示すブロック図である。
【図4】図1のメッセージカードシステムによる処理を示すフロー図である。
【図5】図1のメッセージカードシステムを利用する携帯電話機の画面遷移図である。
【図6】図1のメッセージカードシステムを利用する携帯電話機の画面遷移図である。
【図7】図1のメッセージカードシステムを利用する携帯電話機の画面遷移図である。
【図8】図1のメッセージカードシステムを利用する携帯電話機の画面遷移図である。
【図9】送り主用メッセージカードの1枚に対して7枚の受取人用メッセージカードが組み合わされたメッセージカードセットを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は本発明の実施の形態におけるメッセージカードシステムの概略構成図である。図1において、本発明の実施の形態におけるメッセージカードシステムは、オリジナルメッセージが登録されるサーバ1と、このサーバ1に接続可能な通信装置としての携帯電話機2a,2bと、プレゼント商品3に付されるメッセージカードセット4とから構成される。なお、以下の説明では、プレゼント商品3の送り主が使用する通信装置を携帯電話機2a、受取人が使用する通信装置を携帯電話機2bとする。
【0018】
図2は図1のメッセージカードセット4の拡大図である。図2において、メッセージカードセット4は、送り主用メッセージカード4aと受取人用メッセージカード4bとが一組となっている。このメッセージカードセット4は、プレゼント商品3とともに送り主に販売される。送り主用メッセージカード4aと受取人用メッセージカード4bとの間にはミシン目40が形成されており、このミシン目40によって互いに分離可能となっている。
【0019】
送り主用メッセージカード4aには、オリジナルメッセージの登録用の2次元コード41aと、オリジナルメッセージの登録方法の説明文42aとが付されている。一方、受取人用メッセージカード4bには、オリジナルメッセージの受取用の2次元コード41bと、オリジナルメッセージの受取方法の説明文42bとが付されている。2次元コード41a,41bは、例えばQRコード(登録商標)を使用することが可能である。受取人用メッセージカード4bはプレゼント商品3に付されて、送り主から受取人へ贈られる。
【0020】
図3は図1のサーバ1の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ1は、オリジナルメッセージの登録を受け付けるメッセージ受付手段11と、受け付けたオリジナルメッセージをデータベース(DB)10に登録するメッセージ登録手段12と、DB10に登録されたオリジナルメッセージを送信するメッセージ送信手段13と、返信メッセージの登録を受け付ける返信メッセージ受付手段16と、受け付けた返信メッセージをDB10に登録する返信メッセージ登録手段15と、DB10に登録された返信メッセージを送信する返信メッセージ送信手段14とを有している。
【0021】
メッセージ受付手段11は、送り主用メッセージカード4aに付された2次元コード41aに埋め込まれたユニークなURI(Uniform Resource Identifier)によりアクセスした通信装置(本実施形態の例では携帯電話機2a)からオリジナルメッセージの登録を受け付けるものである。送り主用メッセージカード4aの2次元コード41aに埋め込まれるユニークなURIは、送り主用メッセージカード4aごとに異なるオリジナルメッセージをDB10に登録するためのものである。例えば、このURIは、メッセージ受付手段11にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)と、それぞれの送り主用メッセージカード4aを識別するための識別コード(URLに付加される引数)とから構成され、メッセージカードセット4ごとにユニークなものである。
【0022】
メッセージ登録手段12は、メッセージ受付手段11により受け付けたオリジナルメッセージをDB10に登録するものである。ここで、メッセージ登録手段12は、このオリジナルメッセージを受け付けた通信装置(本実施形態の例では携帯電話機2a)がアクセスしたユニークなURIにより、送り主用メッセージカード4aを特定し、この特定された送り主用メッセージカード4aと一組の受取人用メッセージカード4bを特定する。そして、メッセージ登録手段12は、後述するように、この特定された受取人用メッセージカード4bに付された2次元コード41bに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置(本実施形態の例では携帯電話機2b)からのみ受け取り可能なようにDB10に登録する。
【0023】
メッセージ送信手段13は、受取人用メッセージカード4bに付された2次元コード41bに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置(本実施形態の例では携帯電話機2b)に対してDB10に登録されたオリジナルメッセージを送信するものである。例えば、このURIは、メッセージ送信手段13にアクセスするためのURLと、受取人用メッセージカード4bと一組の送り主用メッセージカード4aとを関連付けるための前述のような識別コードとから構成される。
【0024】
返信メッセージ受付手段16は、受取人用メッセージカード4bに付された2次元コード41bに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置(本実施形態においては携帯電話機2b)に対してオリジナルメッセージに対する返信のメッセージを受け付けるものである。
【0025】
返信メッセージ登録手段15は、返信メッセージ受付手段16により受け付けた返信のメッセージをDB10に登録するものである。ここで、返信メッセージ登録手段15は、受取人用メッセージカード4bに付された2次元コード41bに埋め込まれたURIにより、返信のメッセージの送り相手となる送り主の送り主用メッセージカード4aを特定し、この送り主用メッセージカード4aによりオリジナルメッセージを受け付けた通信装置(本実施形態においては携帯電話機2a)から受け取り可能なようにDB10に登録する。
【0026】
返信メッセージ送信手段14は、送り主用メッセージカード4aに付された2次元コード41aに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置(本実施形態の例では携帯電話機2a)に対してDB10に登録された返信のメッセージを送信するものである。
【0027】
次に、上記構成のメッセージカードシステムによる処理について、図4のフロー図に従って説明する。
【0028】
前述のように送り主はプレゼント商品3とともにメッセージカードセット4を購入し、メッセージカードセット4の送り主用メッセージカード4aに付された2次元コード(QRコード)41aを携帯電話機2aに読み込み、サーバ1にアクセスする(S100、図5(a))。この2次元コード41aには、図5(a)に示すように、URL“http://www.***.com/reg.html”と、このURLの後に“?”に続けて付加された識別コード“**”とが埋め込まれている。この識別コードは、それぞれの送り主用メッセージカード4aを識別するためのものであり、メッセージカードセット4ごとにユニークなものである。
【0029】
メッセージ受付手段11は、この識別コードにより識別されるメッセージカードセット4に対するオリジナルメッセージのDB10への登録を受け付ける。まず、メッセージ受付手段11は、図5(b)に示すように、メニュー画面を携帯電話機2aに提供し(S101)、「テンプレートを使用して送る」か、「動画を送る」かを、送り主に選択させる。そして、「テンプレートを使用して送る」が選択された場合、メッセージ受付手段11は、図5(c)に示すように、テンプレート選択画面を携帯電話機2aに提供し(S102)、使用するテンプレートを、送り主に選択させる。
【0030】
そして、テンプレートが確定すると、図5(d)に示す確定ボタン50のクリックにより、携帯電話機2aのメーラーが起動する。これにより、図5(e)に示すようにサーバ1へ送信する電子メールが作成され、選択したテンプレートが携帯電話機2aからサーバ1へ送信される(S103)。そして、サーバ1のメッセージ受付手段11は、選択されたテンプレートの確認用URIを含む電子メールを返信し、携帯電話機2aは、これを受信する(S104、図6(a))。
【0031】
送り主は、この電子メールの確認用URIのクリックによりサーバ1へ接続すると、サーバ1のメッセージ受付手段11によって図6(b)に示すメッセージ作成画面が携帯電話機2aに提供される。ここで送り主は、このメッセージ作成画面によりオリジナルメッセージの題名および本文の入力、並びに開封通知の要否および返信メッセージ受け取りの可否を選択し、決定ボタン51のクリックにより決定する(S105)。メッセージ受付手段11は、この入力されたオリジナルメッセージのプレビュー画面を作成して携帯電話機2aへ提供する(S106、図6(c))。そして、携帯電話機2aにより確定ボタン52がクリックされると、メッセージ登録手段12は、この作成されたオリジナルメッセージをDB10へ登録し(S107)、登録完了を示す画面を携帯電話機2aへ提供する(図6(d))。
【0032】
また、メッセージ登録手段12は、この登録が完了したオリジナルメッセージの内容確認用のURIを含む電子メールを送り主の携帯電話機2aへ送信し、携帯電話機2aはこれを受信する(S108、図7(a))。送り主は、この電子メールの内容確認用のURIのクリックによりサーバ1へ接続すると、サーバ1は図7(b)に示すメニュー画面を携帯電話機2aへ提供する。ここで、「送信内容を確認する」を選択すると、サーバ1から携帯電話機2aへ図7(c)に示すメッセージ確認画面が提供される(S109)。
【0033】
そして、送り主は、メッセージカードセット4の受取人用メッセージカード4bを分離して、プレゼント商品3とともに受取人へ贈る。受取人は、受取人用メッセージカード4bに付された2次元コード(QRコード)41bを携帯電話機2bに読み込み、サーバ1にアクセスする(S200、図8(a))。この2次元コード41bには、図8(a)に示すように、URL“http://www.***.com/reg.html”と、このURLの後に“?”に続けて付加された識別コード“****=****”とが埋め込まれている。この識別コードは、この受取人用メッセージカード4bと一組の送り主用メッセージカード4aとを関連付けるためのものである。
【0034】
サーバ1は、図8(b)に示すように、メニュー画面を携帯電話機2bに提供し(S201)、「メッセージを再生する」か、「返信メッセージを送る」かを、受取人に選択させる。そして、「メッセージを再生する」が選択された場合、メッセージ送信手段13は前述の識別コードにより受取人用メッセージカード4bと一組の送り主用メッセージカード4aを特定して、そのオリジナルメッセージをDB10から取得し、図8(c)に示すようにオリジナルメッセージの表示画面を携帯電話機2bに提供する(S202)。なお、メッセージ送信手段13は、DB10にオリジナルメッセージがない場合には、図8(d)に示すようにその旨を表示する画面を提供する。
【0035】
また、図8(c)に示すようにオリジナルメッセージの表示画面には、返信ボタン53が配設されており、受取人は、この返信ボタン53をクリックすることによって送り主に返信メッセージを送信することが可能である。なお、この返信ボタン53は、前述した図6(b)の返信メッセージの受け取りの可否の選択に従い、受け取り可の場合のみ表示され、受け取り不可の場合には表示されないようになっている。
【0036】
そして、返信ボタン53がクリックされると、返信メッセージ受付手段16によって図8(e)に示す返信メッセージ作成画面が携帯電話機2bに提供される。ここで、受取人は、この返信メッセージ作成画面により返信メッセージを入力し、送信ボタン54をクリックすると、入力内容が携帯電話機2bからサーバ1へ送信され、返信メッセージ受付手段16によって受け付けられる(S203)。サーバ1の返信メッセージ登録手段15は、この返信メッセージ受付手段16により受け付けた返信のメッセージをDB10に登録する(S204)。また、受取人は、図8(b)に示すメニュー画面から「返信メッセージを送る」を選択することによっても、同様に返信メッセージを登録することが可能である。
【0037】
送り主は、このように返信されたメッセージを、図7(b)に示すメニュー画面から「返信メッセージを見る」を選択することによって見ることが可能である。携帯電話機2aにより「返信メッセージを見る」が選択されると、サーバ1の返信メッセージ送信手段14は、返信メッセージをDB10から取得し、図7(d)に示すように返信メッセージの表示画面を携帯電話機2aに提供する(S110)。
【0038】
なお、本実施形態においては、1枚の送り主用メッセージカード4aと1枚の受取人用メッセージカード4bとが一組となったメッセージカードセット4について説明したが、送り主用メッセージカードの1枚に対して2枚以上の複数の受取人用メッセージカードが組み合わされたものとすることが可能である。
【0039】
図9は送り主用メッセージカードの1枚に対して2枚以上の複数の受取人用メッセージカードが組み合わされたメッセージカードを示している。図9に示すメッセージカードセット5は、1枚の送り主用メッセージカード5aと7枚の受取人用メッセージカード5bとが一組とされ、それぞれミシン目50によって分割可能となっている。
【0040】
この場合も前述と同様に、送り主用メッセージカード5aには、オリジナルメッセージの登録用の2次元コード51aと、オリジナルメッセージの登録方法の説明文52aとが付されている。また、受取人用メッセージカード5bには、オリジナルメッセージの受取用の2次元コード51bと、オリジナルメッセージの受取方法の説明文52bとが付されている。
【0041】
このメッセージカードセット5では、送り主は送り主用メッセージカード5aによって1つのオリジナルメッセージをサーバ1のDB10に登録し、複数の受取人に送るプレゼント商品3のそれぞれに1枚ずつ受取人用メッセージカード4bを添付する。これにより、プレゼント商品3を受け取ったそれぞれの受取人は、前述と同様にサーバ1にアクセスして、図7(e)に示すように、複数の受取人からオリジナルメッセージを受け取ることが可能である。これにより、大量のプレゼント商品3を多くの人に一度に贈る場合の作業が容易となる。
【0042】
また、本実施形態においては、オリジナルメッセージとしてテンプレートに題名および本文を合わせたテキストベースのメッセージを送る構成について説明したが、動画や音声などによりメッセージを送ることも可能である。例えば、動画を送る場合、図5(b)のメニュー画面から「動画を送る」を選択すると、メッセージ受付手段11は携帯電話機2aに対して動画ファイルを要求するので、送り主は携帯電話機2aからサーバ1へ動画ファイルを送信する。これにより、前述と同様に動画ファイルがDB10へ登録され、受取人はこのDB10に登録された動画ファイルにより動画のメッセージを見ることができる。
【0043】
以上のように、本実施形態におけるメッセージカードシステムでは、プレゼント商品3の送り主は、プレゼント商品3に付される受取人用メッセージカード4b,5bと一組にされた送り主用メッセージカード4a,5aを用いてオリジナルメッセージを登録し、プレゼント商品3の受取人は、プレゼント商品3に付された受取人用メッセージカード4b,5bを用いてこのオリジナルメッセージを受け取ることができる。これにより、菓子やアクセサリなどのプレゼント商品3にオリジナルメッセージを付けて送ることが可能である。
【0044】
特に、本実施形態におけるメッセージカードシステムでは、受取人の携帯電話機2bからオリジナルメッセージに対する返信のメッセージを受け付け、受け付けた返信のメッセージを、オリジナルメッセージを受け付けた携帯電話機2aから受け取り可能なようにDB10に登録し、この携帯電話機2aに対して返信のメッセージを送信する構成により、オリジナルメッセージを受け取った受取人は、サーバ1に返信のメッセージを登録して送り主に返信し、双方向のコミュニケーションを行うことが可能である。
【0045】
また、本実施形態においては、サーバ1に接続可能な通信装置として携帯電話機2a,2bを例にとって説明したが、携帯電話機に限らず、各種携帯情報端末やパーソナルコンピュータなどを用いることも可能である。また、受取人用メッセージカード4bとして、オリジナルメッセージの受取用の2次元コード41bを付した年賀はがきや官製はがきなどを使用することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明のメッセージカードシステムは、菓子やアクセサリなどのプレゼント商品にオリジナルメッセージを付けた送ることが可能な装置として有用である。
【符号の説明】
【0047】
1 サーバ
2a,2b 携帯電話機
3 プレゼント商品
4,5 メッセージカードセット
4a,5a 送り主用メッセージカード
4b,5b 受取人用メッセージカード
10 データベース
11 メッセージ受付手段
12 メッセージ登録手段
13 メッセージ送信手段
14 返信メッセージ送信手段
15 返信メッセージ登録手段
16 返信メッセージ受付手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オリジナルメッセージが登録されるサーバと、
プレゼント商品に付される受取人用メッセージカードであり、前記サーバに登録されたオリジナルメッセージを受け取るためのURIが埋め込まれた2次元コードが付された受取人用メッセージカードと、
この受取人用メッセージカードと一組にされる送り主用メッセージカードであり、前記受取人用メッセージカードの2次元コードに埋め込まれたURIにより受け取られるオリジナルメッセージを、前記サーバに登録するためのユニークなURIが埋め込まれた2次元コードが付された送り主用メッセージカードとを有し、
前記サーバは、
前記送り主用メッセージカードに付された2次元コードに埋め込まれたユニークなURIによりアクセスした通信装置からオリジナルメッセージの登録を受け付けるメッセージ受付手段と、
このメッセージ受付手段により受け付けた前記オリジナルメッセージを、このオリジナルメッセージを受け付けた通信装置がアクセスしたユニークなURIにより特定される送り主用メッセージカードと一組の受取人用メッセージカードに付された2次元コードに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置から受け取り可能なようにデータベースに登録するメッセージ登録手段と、
前記受取人用メッセージカードに付された2次元コードに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置に対して前記データベースに登録された前記オリジナルメッセージを送信するメッセージ送信手段と
を含むものであるメッセージカードシステム。
【請求項2】
前記サーバは、
前記受取人用メッセージカードに付された2次元コードに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置に対して前記オリジナルメッセージに対する返信のメッセージを受け付ける返信メッセージ受付手段と、
前記返信メッセージ受付手段により受け付けた前記返信のメッセージを、前記オリジナルメッセージを受け付けた通信装置から受け取り可能なように前記データベースに登録する返信メッセージ登録手段と、
前記送り主用メッセージカードに付された2次元コードに埋め込まれたURIによりアクセスした通信装置に対して前記データベースに登録された前記返信のメッセージを送信する返信メッセージ送信手段と
をさらに含むものである請求項1記載のメッセージカードシステム。
【請求項3】
前記受取人用メッセージカードは、前記送り主用メッセージカードの1枚に対して2枚以上が組み合わされるものである請求項1または2に記載のメッセージカードシステム。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−250622(P2010−250622A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−100342(P2009−100342)
【出願日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(509093185)株式会社ネクストプレゼント (1)
【Fターム(参考)】