説明

メッセージ発信装置、メッセージ発信システム、メッセージ発信方法、および、コンピュータをメッセージ発信装置として機能させるためのプログラム

【課題】機器のユーザにメッセージを伝達する。
【解決手段】メッセージ発信システムを構成するホームゲートウェイ装置が実行する処理は、テレビが送信したパケットを受信したことを検知するステップ(S610)と、パケットから、テレビの識別番号およびネットワークアドレスを抽出するステップ(S620)と、その抽出した識別番号に関連付けられたメッセージおよび電話番号を、フラッシュメモリからRAMのワーク領域にロードするステップ(S630)と、パケットを送信したテレビが、ホームゲートウェイ装置に登録された機器であるか否かを判定するステップ(S640)と、電話機を発呼するステップ(S650)と、電話機による応答を検知した場合に(ステップS660にてYES)、メッセージを電話機に送信するステップ(S670)とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメッセージの発信に関し、特に、機器の操作に連動してメッセージを発信するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
音声メッセージを伝達するための技術に関し、たとえば、特開昭61−278255号公報(特許文献1)は、配送遅延が少なくなるメッセージ配送方式に係る発明を開示している。当該発明に係るメッセージ配送方式は、不応答又は話中等の理由により配送不能となった加入者をサービス中断後も引き続き監視を行ない、設定時間前であっても当該加入者の通話完了の状態の検出、又は不応答時においてはサービス中継後の発信又は着信の検出を行なってサービスの実行可能状態を識別することにより、直ちに保留メッセージの配送を実行する。当該方式によると、加入者へのメッセージ配送遅延を少なくすることができる。
【0003】
また、特開平1−180170号公報(特許文献2)は、被呼者の不在時に、発呼者のメッセージを自動記憶する機能を有する自動構内交換装置に係る発明を開示している。この自動構内交換装置は、発呼者Aと、被呼者内線Bとを接続する第1情報伝送路と、メッセージを記憶する伝言記憶装置と、被呼者内線Bの不在を検出する不在検出手段と、発呼者Aと伝言記憶装置とを接続する第2情報伝送路と、第1、第2情報伝送路の運用を制御する制御部とを備える。発呼者Aから被呼者内線Bへの発呼が実行され、不在検出手段が被呼者内線Bの不在を検出したとき、制御部は、第1情報伝送路を開放すると共に、第2情報伝送路を接続し、発呼者Aからの伝言の、伝言記憶装置への記憶を許容するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭61−278255号公報
【特許文献2】特開平1−180170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の伝言板システムによると、ユーザがメッセージ(たとえば、伝言板メッセージ)が登録されていないかを確認し、メッセージが登録されている場合にはメッセージを聞くという操作を行なう必要がある。そのため、利便性が良好ではなかった。
【0006】
本発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、メッセージをユーザに容易に伝達できるメッセージ発信装置を提供することである。他の目的は、メッセージの伝達の利便性が向上するメッセージ発信装置を提供することである。
【0007】
他の目的は、メッセージをユーザに容易に伝達できるメッセージ発信システムを提供することである。他の目的は、メッセージの伝達の利便性が向上するメッセージ発信システムを提供することである。
【0008】
他の目的は、メッセージをユーザに容易に伝達できるメッセージ発信方法を提供することである。他の目的は、メッセージの伝達の利便性が向上するメッセージ発信方法を提供することである。
【0009】
さらに他の目的は、メッセージをユーザに容易に伝達できるメッセージ発信装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムを提供することである。他の目的は、メッセージの伝達の利便性が向上するメッセージ発信装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施の形態に従うメッセージ発信装置は、メッセージおよび通信のために割り当てられた識別番号を格納する記憶手段と、データを受信するための受信手段と、受信手段が、送信機能を有する機器によって送信されたデータを受信したことに基づいて、識別番号により特定される電話機に発呼するための制御手段と、電話機による応答に基づいて、メッセージを電話機に送信するための送信手段とを備える。
【0011】
好ましくは、記憶手段は、機器の識別データを格納している。制御手段は、受信手段によって受信されたデータから識別データを検出した場合に、特定される電話機に発呼する。
【0012】
好ましくは、記憶手段は、複数の機器の各識別データと、各識別データにそれぞれ関連付けられた各メッセージと、各メッセージに関連付けられた各識別番号とを格納している。制御手段は、受信手段によって受信されたデータから検出された識別データに関連付けられている識別番号により特定される電話機に発呼し、当該識別番号に関連付けられているメッセージを当該電話機に送信する。
【0013】
好ましくは、記憶手段は、機器の使用者として登録された顔画像を格納しており、顔画像は識別番号に関連付けられている。制御手段は、機器の使用時に取得された顔画像と、登録された顔画像とが一致する場合に、顔画像に関連付けられた識別番号により特定される電話機に発呼する。
【0014】
好ましくは、機器によって送信されるデータは、機器の電源のオン又はオフに基づいて送信されるデータ、および、機器に対する操作に応答して送信されるデータのいずれかを含む。
【0015】
他の実施の形態に従うと、上記のいずれかに記載のメッセージ発信装置と、送信機能を有する機器とを備えるメッセージ発信システムが提供される。
【0016】
他の実施の形態に従うメッセージ発信方法は、メッセージおよび通信のために割り当てられた識別番号をロードするステップと、データを受信するステップと、送信機能を有する機器によって送信されたデータを受信したことに基づいて、識別番号により特定される電話機に発呼するステップと、電話機による応答に基づいて、メッセージを電話機に送信するステップとを含む。
【0017】
さらに他の実施の形態に従うと、コンピュータをメッセージ発信装置として機能させるためのプログラムが提供される。このプログラムはコンピュータに、メッセージおよび通信のために割り当てられた識別番号をロードするステップと、データを受信するステップと、送信機能を有する機器によって送信されたデータを受信したことに基づいて、識別番号により特定される電話機に発呼するステップと、電話機による応答に基づいて、メッセージを電話機に送信するステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の一実施の形態に従うと、メッセージをユーザに容易に伝達することができる。また、メッセージの伝達の利便性が向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態に係るメッセージ発信システム10の使用態様の一例を表わす図である。
【図2】ホームゲートウェイ装置100とテレビ110と電話機130との各ハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図3】ホームゲートウェイ装置100が備えるフラッシュメモリ230におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。
【図4】メッセージを登録するためにメッセージ発信システム10が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
【図5】テレビ110の一部の動作を表わすフローチャートである。
【図6】ホームゲートウェイ装置100が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の変形例に係るメッセージ発信システム20を構成するハードウェアの概略を表わす図である。
【図8】ホームゲートウェイ装置700が備えるフラッシュメモリ230におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。
【図9】ホームゲートウェイ装置100,700として機能するコンピュータシステム900のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0021】
また、異なる実施の形態が説明される場合には、その実施の形態に係る構成の説明は、当該実施の形態に固有な構成を除き、繰り返さない。
【0022】
[使用態様]
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るメッセージ発信システム10について説明する。図1は、メッセージ発信システム10の使用態様の一例を表わす図である。メッセージ発信システム10は、たとえば、家1に設置される。メッセージ発信システム10は、メッセージを発信するためのホームゲートウェイ装置100と、テレビ110とを備える。ホームゲートウェイ装置100とテレビ110とは、家庭LAN(Local Area Network)150によって接続されている。
【0023】
ホームゲートウェイ装置100は、インターネット140に接続されている。ホームゲートウェイ装置100は、部屋2に配置されている。テレビ110は、部屋3に配置されている。テレビ110は、リモコン端末120によって発信される信号により制御される。
【0024】
部屋3には、テレビ110に加えて、電話機130が設置されている。電話機130は、電話回線160によってホームゲートウェイ装置100に接続されている。電話機130は、固定電話機、コードレス電話機、携帯電話機、IP(Internet Protocol)電話機など周知の電話機である。電話回線160は、有線および無線のいずれであってもよい。他の局面において、電話回線160は、たとえば、LAN回線としても実現される。通信のプロトコルは、特に限られない。
【0025】
なお、ホームゲートウェイ装置100とテレビ110と電話機130とは、同じ部屋に配置されてもよいが、別個の部屋に配置されていてもよい。本実施の形態においては、テレビ110と電話機130とが同一の部屋に配置されているのが好ましい。テレビ110の操作に応答して電話機130が発呼した場合に、テレビ110のユーザが電話機130に速やかに応答できるからである。
【0026】
本実施の形態においては、テレビ110が、メッセージ発信システム10を構成する機器の一例として説明されるが、当該機器は、テレビ110に限られない。当該機器は、たとえば、パーソナルコンピュータ、ゲーム装置その他の情報通信機能を有する装置、デジタルデータ記録装置、エアコン、冷蔵庫その他のネットワーク接続可能な電子機器等も含み得る。
【0027】
[ハードウェア構成]
図2を参照して、本実施の形態に係るメッセージ発信システム10の具体的な構成について説明する。図2は、ホームゲートウェイ装置100とテレビ110と電話機130との各ハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0028】
ホームゲートウェイ装置100は、受信インターフェイス210と、コントローラ220と、フラッシュメモリ230と、RAM(Random Access Memory)232と、通信インターフェイス240と、電話インターフェイス242とを備える。フラッシュメモリ230は、たとえば、ホームゲートウェイ装置100を作動させるためのプログラムに加えて、テレビ110その他の機器のネットワークアドレス、予め入力されたメッセージ、電話機130と機器の識別番号、通信のための番号(たとえば、電話番号、内線番号、IP電話番号など)を格納している。テレビ110は、検知部250と、送信インターフェイス260と、プロセッサ270と、メモリ280とを備える。電話機130は、受話器290を備える。
【0029】
ホームゲートウェイ装置100において、受信インターフェイス210は、家庭LAN150に接続されて、テレビ110から送られるデータを受信するように構成されている。受信インターフェイス210は、たとえば、イーサネット(登録商標)、赤外線リンク等の接続を受け付けることが可能なインターフェイスであるが、通信の規格は特に限られない。受信インターフェイス210によって受信されたデータは、コントローラ220に入力される。
【0030】
コントローラ220は、ホームゲートウェイ装置100の動作を制御する。コントローラ220は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)その他のプロセッサにより実現される。あるいは、コントローラ220の一部又は全部がハードウェアによっても実現され得る。
【0031】
受信インターフェイス210がテレビ110によって送信されたデータを受信すると、コントローラ220は、通信のために機器に予め割り当てられた識別番号(たとえば、電話番号、内線番号など)により特定される電話機130に発呼する。たとえば、コントローラ220は、電話インターフェイス242を用いて電話機130に対してダイヤル発信する。
【0032】
また、コントローラ220は、フラッシュメモリ230に格納されているメッセージをRAM232にロードする。逆に、コントローラ220は、受信インターフェイス210あるいは通信インターフェイス240によって受信されたデータをフラッシュメモリ230に格納することもできる。さらに他の局面において、ホームゲートウェイ装置100が、ユーザの入力を受け付けるためのスイッチを備える場合には、コントローラ220は、当該スイッチの操作によって与えられたデータをフラッシュメモリ230に格納することもできる。
【0033】
通信インターフェイス240は、ホームゲートウェイ装置100とインターネット140との通信を実現する。たとえば、通信インターフェイス240は、コントローラ220の命令に基づいて、インターネット140に接続されているサービスプロバイダに接続することができる。ある局面において、コントローラ220は、サービスプロバイダとの間でパケットを通信し得る。パケットは、電子メールその他のメッセージ、プログラムを構成するためのデータ等を含み得る。たとえば、コントローラ220は、ホームゲートウェイ装置100のファームウェア、ハードウェアのドライバその他のソフトウェアを更新するために、ホームゲートウェイ装置100の製造事業者が運営するサイトに通信インターフェイス240を介してアクセスし、更新のためのソフトウェアをダウンロードすることができる。
【0034】
また、他の局面において、電話機130が携帯電話機である場合、通信インターフェイス240は、ホームゲートウェイ装置100と電話機130との通話を実現する。すなわち、コントローラ220は、フラッシュメモリ230から読み出された識別番号を参照して、当該識別番号によって特定される電話機130との通信を確立するために、通信インターフェイス240を介して、携帯電話通信網に接続する。通信が確立されると、コントローラ220は、電話機130に割り当てられた電話番号を発呼する。
【0035】
なお、別の局面において、携帯電話機が無線LANに対応していれば、固定電話機、内線番号が与えられたコードレス電話機、またはIP電話機の場合と同様に、コントローラ220は、通信インターフェイス240およびインターネット140を介さずに、電話インターフェイス242および電話回線160を介して、電話機130に発呼することもできる。
【0036】
電話インターフェイス242は、一般の公衆回線網を経由することなく、電話回線160を介して、電話機130に対して直接発呼することができる。この場合、電話機130と、電話機インターフェイス242とは、同一の通信プロトコルにしたがって送信及び受信ができるように構成されている。プロトコルは、特定のプロトコルに限られない。より詳しくは、電話機130が、固定電話機、内線番号が与えられたコードレス電話機またはIP電話機である場合、コントローラ220は、フラッシュメモリ230から識別番号を読み出し、電話インターフェイス242および電話回線160を介して、当該識別番号によって特定される電話機130を発呼し、フラッシュメモリ230から読み出したメッセージを、電話インターフェイス242を介して電話機130に送信する。
【0037】
テレビ110の送信インターフェイス260が送信するパケットは、たとえば、テレビ110をネットワーク上で特定するために割り当てられた識別データを含む。コントローラ220は、受信インターフェイス210によって受信されたパケットから当該識別データを検出し、フラッシュメモリ230に格納されている識別データと比較する。これらの識別データが一致する場合には、コントローラ220は、ホームゲートウェイ装置100において予め登録された機器からデータが送られたと判断し、フラッシュメモリ230に格納されているメッセージ(たとえば音声メッセージ、テキストメッセージなど)を、通信インターフェイス240を介して電話機130に送信する。
【0038】
一実施の形態においては、電話機130は、テレビ110が設置されている部屋3に配置されているため、テレビ110のユーザは、電話機130の発呼を認識する。そのユーザが電話機130に応答すると、受話器290からメッセージが流れる。このメッセージは、ホームゲートウェイ装置100によって送信されたものである。したがって、ユーザは、テレビ110の操作に応じて、ホームゲートウェイ装置100によって発信されたメッセージを聞くことができる。
【0039】
なお、テレビ110の操作は、たとえば、電源スイッチのオン又はオフを含むが、これらに限られず、他の操作、たとえば、チャネル切り換え操作、受信チューナの切り換え操作、信号入力ソースの切り換えなども含み得る。
【0040】
また、メッセージ発信システム10を構成する機器が、パーソナルコンピュータである場合には、パーソナルコンピュータは、たとえば、インターネットに接続した時に、あるいは、特定のユーザとしてログインした時に、当該パケットをホームゲートウェイ装置100に送信する。
【0041】
当該機器が、エアコン、電子レンジ、照明器具等の装置である場合には、当該装置のスイッチがオンにされたときに、当該装置は、パケットをホームゲートウェイ装置100に送信する。
【0042】
さらに他の局面において、前述のような装置に代えて、監視カメラが用いられてもよい。この場合、部屋3に配置された監視カメラが移動物体(すなわち、家1の住人)を認識した場合に、監視カメラは、パケットをホームゲートウェイ装置100に送信する。ホームゲートウェイ装置100は、そのパケットの受信に基づいて電話機130を発呼する。このようにすると、監視カメラによって検知された移動物体が住人である場合には、ホームゲートウェイ装置100が発信するメッセージは、当該住人に対して意味のあるメッセージとして用いられる。仮に、当該移動物体が住人でない場合には、電話機130による発呼は、警告としても用いられ得る。
【0043】
[データ構造]
図3を参照して、本実施の形態に係るホームゲートウェイ装置100のデータ構造について説明する。図3は、フラッシュメモリ230におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。フラッシュメモリ230は、データを格納するための複数の領域310〜領域340を含む。
【0044】
ある局面において、ホームゲートウェイ装置100は、複数のメッセージを格納することができる。各メッセージは、たとえば家1において使用される電話機の数に応じて登録することができる。たとえば、領域310は、ホームゲートウェイ装置100によって発信されるメッセージを識別するための番号を格納している。領域320は、家10においてメッセージ発信システム10によって使用され得る機器の識別データを格納している。機器の識別データは、たとえばID(Identification)その他の当該機器に固有なデータ、あるいは、家庭LAN150におけるネットワークアドレスなどを含み得る。領域330は、当該機器に関連付けられた器別番号、すなわち、電話機による通話のために予め割り当てられた識別番号を格納している。この識別番号は、たとえば、固定電話機または携帯電話機の電話番号、IP電話番号である。また、電話番号は、公衆回線において用いられる番号に限られず、ホームゲートウェイ装置100を用いるネットワークが構築される家1における内線番号であってもよい。
【0045】
領域340は、当該機器に関連付けられた電話機に発信されるメッセージを格納している。このメッセージは、メッセージ発信システム10のユーザによって入力される。たとえば、電話機130その他の電話機であって家1の内部において使用される電話機を用いてホームゲートウェイ装置100に入力される。なお、電話機130がコードレス電話機あるいは携帯電話機である場合には、本実施の形態に係るメッセージ発信システム10は、家1の外でも適用可能である。
【0046】
メッセージの入力は、たとえば、ユーザが電話機130の複数のボタン(すなわち、数字、アスタリスクもしくはシャープなどの記号)に対して予め規定されたボタンを押下することにより、電話機130を入力装置として作動させて電話機130とホームゲートウェイ装置100との通信を確立することにより行なわれる。電話機130とホームゲートウェイ装置100との通信が確立されると、電話機130のユーザは、受話器290に向かって発話し、ホームゲートウェイ装置100に対して保存させたいメッセージを発する。ユーザが受話器290を置くと、当該通信が終了し、ホームゲートウェイ装置100は、それまで入力されたメッセージであってRAM232に一時的に保持していたデータをフラッシュメモリ230に格納する(領域340)。その後、当該機器における電源のオンその他の操作が検知されると、テレビ110から送られたデータに基づいて識別番号の異同がコントローラ220によって判断され、メッセージがフラッシュメモリ230から読み出される。
【0047】
図3において、たとえば、番号「01」の一例として、電話機130がコードレス電話機セットのうちの親機である場合には、コントローラ220は、通話のために割り当てられた識別番号(領域330)として、内線番号「1」を用いて電話機130に発呼する。番号「02」の一例として、電話機130がコードレス電話機セットのうちの子機である場合には、コントローラ220は、識別番号として、内線番号「5」を用いて、電話機130に発呼する。番号「03」の一例として、電話機130がIP電話機である場合には、コントローラ220は、識別番号として、電話機130に割り当てられたIPアドレスを用いて、電話機130に発呼する。これらの場合、コントローラ220は、電話インターフェイス242を経由することにより発呼できるため、一般の公衆電話回線網を使用しない。したがって、公衆電話網の使用料(電話料金)は発生しない。
【0048】
番号「04」の一例として、電話機130が携帯電話機である場合には、コントローラ220は、その電話番号を用いて、電話機130を発呼する。この場合、コントローラ220は、通信インターフェイス240およびインターネット140を経由して、公衆の移動体通信網を利用する。したがって、ホームゲートウェイ装置100が電話機130を発呼する場合には、所定の通信料が発生する。
【0049】
なお、電話機130が、無線LAN通信に対応する携帯電話機である場合、番号「01」〜「03」の場合と同様に、ホームゲートウェイ装置100は、インターネット140を経由することなく、電話インターフェイス242を用いて発呼することもできる。
【0050】
[メッセージを録音する場合]
管理者が、ホームゲートウェイ装置100にメッセージを録音する場合も、ホームゲートウェイ装置100がメッセージを発信するために発呼する場合と同様である。すなわち、電話機130が、コードレス電話機セットの親機若しくは子機、又は、IP電話機である場合には、電話機130に対する発話は、電話インターフェイス242によって受信され、コントローラ220によってフラッシュメモリに書き込まれる。この場合、インターネット140は使用されないので、メッセージの登録のために一般の通話料は発生しない。
【0051】
一方、電話機130が携帯電話機である場合には、移動体通信網が使用されるため、メッセージを登録するために通話料が発生する。なお、電話機130が無線LAN通信に対応する携帯電話機である場合には、電話インターフェイス242による受信が可能なエリアにおいて電話機130に発話することにより、インターネット140および移動体通信網を使用することなく、フラッシュメモリ230にデータを保存することができるため、通話料は発生しない。
【0052】
[制御構造]
次に、図4を参照して、本実施の形態に係るメッセージ発信システム10による制御構造について説明する。図4は、メッセージを登録するためにメッセージ発信システム10が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
【0053】
ステップS410にて、電話機130は、予め設定された番号の押下を検知する。ここで、予め設定された番号とは、ホームゲートウェイ装置100に対してメッセージを登録するためにメッセージ発信システム10のユーザによってあるいは製造者によって予め入力された番号をいう。あるいは他の局面において、当該予め設定された番号は、一般の電話番号のように電話機130とホームゲートウェイ装置100との通話を確立するために割り当てられた番号であってもよい。
【0054】
ステップS420にて、電話機130とホームゲートウェイ装置100とは、通信を確立する。当該通信が確立されると、電話機130は、予め規定された発信音あるいはホームゲートウェイ装置100から送られる音声メッセージを、受話器290に対して発する。
【0055】
ステップS430にて、電話機130のユーザが受話器290に向かってメッセージを発話する。電話機130は、そのメッセージをホームゲートウェイ装置100に向かって送信する。
【0056】
ステップS440にて、ホームゲートウェイ装置100は、電話機130から送られたメッセージを通信インターフェイス240を介して受信する。ホームゲートウェイ装置100は、そのメッセージをフラッシュメモリ230に格納する(領域340)。電話機130が送信するメッセージがアナログ信号である場合には、ホームゲートウェイ装置100は、メッセージをデジタルデータに変換した上で、そのデジタルデータをフラッシュメモリに格納する。
【0057】
ステップS450にて、電話機130は、受話器290が筐体に置かれたことを検知し、電話機130とホームゲートウェイ装置100との通信を終了することを検知する。ホームゲートウェイ装置100も同様に、電話機130との通信の終了を検知する。
【0058】
ステップS460にて、ホームゲートウェイ装置100は、通信インターフェイス240を介して受信したメッセージのフラッシュメモリ230への録音を終了する。これにより、ホームゲートウェイ装置100が使用するメッセージの入力が完了する。
【0059】
図5は、テレビ110の一部の動作を表わすフローチャートである。ステップS510にて、プロセッサ270は、検知部250からの出力に基づいて、テレビ110の電源がオンに設定されたことを検知する。なお、検知の対象は、電源のオンに限られず、オフ、チャネル切り換え、チューナの切り換え、信号入力ソースの切り換えなども含み得る。
【0060】
ステップS520にて、プロセッサ270は、メモリ280に格納されているテレビ110の識別データを含むパケットを生成する。識別データは、たとえば、テレビ110のID、ネットワークアドレスその他の当該機器に割り当てられたデータであって家庭LAN150において固有なデータである。ステップS530にて、プロセッサ270は、送信インターフェイス260を介してその生成したパケットをホームゲートウェイ装置100に向けて送信する。
【0061】
図6は、ホームゲートウェイ装置100が実行する処理の一部を表わすフローチャートである。
【0062】
ステップS610にて、コントローラ220は、受信インターフェイス210から送られるデータに基づいて、テレビ110が送信したパケットを受信したことを検知する。
【0063】
ステップS620にて、コントローラ220は、そのパケットから、テレビ110の識別データを抽出する。
【0064】
ステップS630にて、コントローラ220は、その抽出した識別データに関連付けられたメッセージおよび識別番号(たとえば、電話番号)を、フラッシュメモリ230からRAM232のワーク領域にロードする。
【0065】
ステップS640にて、コントローラ220は、抽出した識別データ(ステップS620)とロードした識別データ(ステップS630)とを比較することにより、そのパケットを送信したテレビ110が、ホームゲートウェイ装置100に登録された機器であるか否かを判定する。コントローラ220は、そのテレビ110がホームゲートウェイ装置100に登録されていると判定すると(ステップS640にてYES)、制御をステップS650に切り換える。そうでない場合には(ステップS640にてNO)、コントローラ220は、メッセージ発信のための処理を終了する。
【0066】
ステップS650にて、コントローラ220は、RAM232のワーク領域にロードした識別番号を用いて電話機130に向けて発呼する。
【0067】
ステップS660にて、コントローラ220は、電話インターフェイス242から出力される信号に基づいて、電話機130による応答を検知したか否かを判定する。コントローラ220は、その応答を検知したと判定すると(ステップS660にてYES)、制御をステップS670に切り換える。そうでない場合には(ステップS660にてNO)、コントローラ220は、制御をステップS650に戻す。電話機130は発呼し続ける。
【0068】
ステップS670にて、コントローラ220は、RAM232にロードしたメッセージを電話機130に送信する。電話機130とホームゲートウェイ装置100との間の通信が確立しているため、電話機130の受話器290を取った応答者は、そのメッセージを聞くことができる。その応答者が受話器290を電話機130の所定の位置に戻すと、電話機130とホームゲートウェイ装置100との通信が終了する。
【0069】
ステップS680にて、コントローラ220は、電話インターフェイス242からの出力に基づいて、電話機130による応答の終了を検知する。ステップS690にて、コントローラ220は、メッセージの送信を終了する。
【0070】
以上のようにして、本発明の実施の形態に係るメッセージ発信システム10によると、操作が与えられたテレビ110は、パケットをホームゲートウェイ装置100に送信する。ホームゲートウェイ装置100は、そのパケットの受信を検知すると、電話機130を発呼する。メッセージ発信装置は、電話機130への応答を検知すると、保存していた音声メッセージを電話機130に送信する。電話機130とテレビ110とが近傍に配置されている場合には、テレビ110のユーザが電話機130に応答しやすいため、ホームゲートウェイ装置100から送られたメッセージを直ぐに確認することができる。これにより、メッセージの発信あるいは確認における利便性が向上し得る。なお、ステップS630の処理と、ステップS640の処理とは順序が逆であってもよい。
【0071】
<変形例>
以下、本実施の形態の変形例について説明する。本変形例に係るメッセージ発信システム20は、ユーザの認識機能を有する点で、前述の実施の形態に係るメッセージ発信システム10と異なる。
【0072】
図7を参照して、本変形例に係るメッセージ発信システム20の構成について説明する。図7は、メッセージ発信システム20を構成するハードウェアの概略を表わす図である。メッセージ発信システム20は、ホームゲートウェイ装置700とテレビ720と、電話機130とを備える。ホームゲートウェイ装置700は、ホームゲートウェイ装置100(図1)に示される構成に加えて、イメージプロセッサ710をさらに備える。なお、イメージプロセッサ710は、コントローラ220の機能の一つとして、コントローラ220に含まれる構成であってもよい。
【0073】
テレビ720は、テレビ110の構成に加えて、カメラ730をさらに備える。カメラ730は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)素子、あるいはCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)素子によって構成されている。
【0074】
テレビ720において、プロセッサ270は、テレビ720に対する操作を検知すると、カメラ730に撮影動作を実行させる。カメラ730が撮影動作を実行すると、リモコン端末120のユーザの顔が撮像される。プロセッサ270は、その画像を、送信インターフェイス260を介してホームゲートウェイ装置700に送信する。
【0075】
ホームゲートウェイ装置700において、イメージプロセッサ710は、テレビ720から送られた画像データを用いて予め設定された画像処理(たとえば2値化処理、濃淡処理、エッジ強調処理など)を実行し、処理後の画像からテレビ720のユーザの顔の特徴量を算出する。コントローラ220は、イメージプロセッサ710が算出したその特徴量とフラッシュメモリ230に格納されている顔画像の特徴量とを比較し、同一のユーザがテレビ720を操作しているか否かを判断する。ここで、フラッシュメモリ230に登録されている特徴量とは、本変形例に係るメッセージ発信システム20の設置時に、メッセージ発信システム20の複数のユーザ(たとえば、家1の各住人)をカメラ730で撮影した際に取得された特徴量である。特徴量は、両眼の間隔、顔の幅等であるが、その他の値が用いられてもよい。
【0076】
これらの特徴量が一致するとは、本変形例においては、テレビ720のユーザとフラッシュメモリ230に登録されているユーザとが一致することをいう。コントローラ220は、テレビ720のユーザがフラッシュメモリ230に登録されているユーザと同じであると判断すると、その特徴量に関連付けられてフラッシュメモリ230に格納されているメッセージを、電話機130に向けて送信する。このようにすると、同一の機器(たとえばテレビ720)を使用する可能性のある複数のユーザについて、特定のユーザに対してのみ予め登録されたメッセージを発信することができる。したがって、メッセージ発信システム20を構成する電話機の数以上のユーザに対しても、当該ユーザに応じたメッセージを送信することができる。
【0077】
なお、本変形例によると、カメラ730は、テレビ720に含まれているが、必ずしも、機器としてのテレビ720に内蔵されていなくてもよい。たとえば、カメラ730は、テレビ720またはホームゲートウェイ装置700に接続されていてもよい。あるいは、カメラ730は、家庭LAN150に接続されていてもよい。あるいは、カメラ730は、ホームゲートウェイ装置700に内蔵されていてもよい。
【0078】
図8を参照して、本変形例に係るホームゲートウェイ装置700のデータ構造について説明する。図8は、フラッシュメモリ230におけるデータの格納の一態様を概念的に表わす図である。フラッシュメモリ230は、図3に示される構成に加えて、領域350,360を含む。領域350は、各機器のユーザとして予め取得された顔画像データを格納している。この顔画像データのフォーマットは特に限られない。
【0079】
領域360は、顔画像データに基づいてイメージプロセッサ710によって算出された特徴量が領域350に格納されていてもよい。領域350,360に格納されているデータにより、本変形例に係るホームゲートウェイ装置700は、同一の機器を操作する複数のユーザから特定のユーザを認識することができる。したがって、ホームゲートウェイ装置700は、当該特定のユーザに固有なメッセージを電話機130に発信することができる。
【0080】
以上のようにして、本発明の実施の形態に係るシステムによると、ホームゲートウェイ装置100は、テレビその他の機器から送信されるパケットを監視し、当該機器のスイッチがオンにされることに応答して送信される、予め指定された構成を有するパケットを検出し、ユーザが在宅していることを認識する。具体的には、ホームゲートウェイ装置100は、ユーザが機器の配置された部屋に存在していることを検知する。ホームゲートウェイ装置100は、この検知に応答して、当該機器に関連付けられて予め登録された電話機に発呼する。
【0081】
ユーザが電話機に応答したことを検知すると、ホームゲートウェイ装置100は、当該機器に関連付けられている音声を、伝言板メッセージとして電話機に送信する。これにより、ユーザは、機器の電源スイッチをオンにしたことに基づいて、伝言板メッセージを聞くことができる。このようにすると、ユーザがメッセージの有無を常に確認する必要がなくなるため、メッセージの伝達における利便性が向上し得る。
【0082】
なお、上記の実施の形態においては、ユーザに伝達されるのは音声としてのメッセージであったが、文字あるいは画像が伝達されてもよい。たとえば、電話機が表示装置を有する場合には、ホームゲートウェイ装置100は、テキストメッセージを電話機に送信してもよい。この場合、テキストメッセージの登録は、ボタン操作の押下により、あるいは、音声を文字に変換するための周知の技術によっても実現することができる。このようにすると、電話機の発呼によりメッセージの伝達があることをユーザに確実に知らせることができることに加えて、また、メッセージを文字情報で伝達することができる。その結果、同音異義語のような勘違いが生じやすい情報の伝達も確実に行なうことができる。
【0083】
[コンピュータシステムの構成]
上記のホームゲートウェイ装置は、周知の構成を有するコンピュータシステムによっても実現され得る。そこで、図9を参照して、ホームゲートウェイ装置100,700の具体的構成の一態様について説明する。図9は、ホームゲートウェイ装置100,700として機能するコンピュータシステム900のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0084】
図9に示されるように、コンピュータシステム900は、主たる構成要素として、プログラムまたは命令を実行するCPU910と、コンピュータシステム900に対する命令の入力を受け付けるキーボード920およびマウス930と、データまたはプログラムを不揮発的に格納するROM(Read Only Memory)940と、データまたはプログラムを一時的(揮発的)に格納するRAM(Random Access Memory)950と、ハードディスク960と、光ディスク駆動装置970と、モニタ980と、通信I/F(Interface)990と、USB I/F991,992,993と、モデム995とを備える。各構成要素は、データバス902に接続されている。光ディスク駆動装置970には、CD−ROM972その他の光ディスクが装着され得る。
【0085】
コンピュータシステム900における処理はハードウェアおよびCPU910により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ハードディスク960に予め格納されている場合がある。また、ソフトウェアは、CD−ROM972その他のデータ記録媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。このようなソフトウェアは、光ディスク駆動装置970その他の読取装置によってその記録媒体から読み取られて、あるいは、通信I/F990を介してダウンロードされた後、ハードディスク960に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU910によってハードディスク960から読み出され、RAM950に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU910は、そのプログラムを実行する。
【0086】
図9に示されるコンピュータシステム900を構成する各要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分の一つは、ROM940、RAM950と、ハードディスク960、CD−ROM972その他のデータ記録媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、コンピュータシステム900のハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0087】
なお、記録媒体としては、CD−ROM972、ハードディスク960に限られず、FD(Flexible Disc)、フラッシュメモリ、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイ・ディスク)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリなどの固定的にプログラムを格納できる媒体でもよい。
【0088】
また、ここでいうプログラムとは、CPU910により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラムなどを含み得る。
【0089】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0090】
1 家、2,3 部屋、10,20 メッセージ発信システム、100,700 ホームゲートウェイ装置、110,720 テレビ、120 リモコン端末、130 電話機、140 インターネット、160 電話回線、210 受信インターフェイス、220 コントローラ、230 フラッシュメモリ、232 RAM、240 通信インターフェイス、242 電話インターフェイス、250 検知部、260 送信インターフェイス、270 プロセッサ、280 メモリ、290 受話器、710 イメージプロセッサ、730 カメラ、900 コンピュータシステム、902 データバス、910 CPU、920 キーボード、930 マウス、940 ROM、950 RAM、960 ハードディスク、970 光ディスク駆動装置、972 CD−ROM、980 モニタ、990 通信I/F、991,992,993 USBI/F、995 モデム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メッセージおよび通信のために割り当てられた識別番号を格納する記憶手段と、
データを受信するための受信手段と、
前記受信手段が、送信機能を有する機器によって送信されたデータを受信したことに基づいて、前記識別番号により特定される電話機に発呼するための制御手段と、
前記電話機による応答に基づいて、前記メッセージを前記電話機に送信するための送信手段とを備える、メッセージ発信装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記機器の識別データを格納しており、
前記制御手段は、前記受信手段によって受信されたデータから前記識別データを検出した場合に、前記特定される電話機に発呼する、請求項1に記載のメッセージ発信装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、複数の機器の各識別データと、各前記識別データにそれぞれ関連付けられた各メッセージと、各前記メッセージに関連付けられた各識別番号とを格納しており、
前記制御手段は、前記受信手段によって受信されたデータから検出された識別データに関連付けられている識別番号により特定される電話機に発呼し、当該識別番号に関連付けられているメッセージを当該電話機に送信する、請求項2に記載のメッセージ発信装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記機器の使用者として登録された顔画像を格納しており、前記顔画像は前記識別番号に関連付けられており、
前記制御手段は、前記機器の使用時に取得された顔画像と、前記登録された顔画像とが一致する場合に、前記顔画像に関連付けられた識別番号により特定される電話機に発呼する、請求項1〜3のいずれかに記載のメッセージ発信装置。
【請求項5】
前記機器によって送信されるデータは、前記機器の電源のオン又はオフに基づいて送信されるデータ、および、前記機器に対する操作に応答して送信されるデータのいずれかを含む、請求項1〜4のいずれかに記載のメッセージ発信装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載のメッセージ発信装置と、
送信機能を有する機器とを備える、メッセージ発信システム。
【請求項7】
メッセージおよび通信のために割り当てられた識別番号をロードするステップと、
データを受信するステップと、
送信機能を有する機器によって送信されたデータを受信したことに基づいて、前記識別番号により特定される電話機に発呼するステップと、
前記電話機による応答に基づいて、前記メッセージを前記電話機に送信するステップとを含む、メッセージ発信方法。
【請求項8】
コンピュータをメッセージ発信装置として機能させるためのプログラムであって、前記プログラムは前記コンピュータに、
メッセージおよび通信のために割り当てられた識別番号をロードするステップと、
データを受信するステップと、
送信機能を有する機器によって送信されたデータを受信したことに基づいて、前記識別番号により特定される電話機に発呼するステップと、
前記電話機による応答に基づいて、前記メッセージを前記電話機に送信するステップとを実行させる、プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−192996(P2010−192996A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−32957(P2009−32957)
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】