説明

メッセージ送信により、患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置

【課題】メッセージ送信により患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置を提供する。
【解決手段】本発明は薬品保管装置に係り、さらに詳しくは、薬品保管機能と薬服用時間の報知機能と周期的な服用が必要な患者の薬服用有無をネットワークを介して外部の管理者が管理可能な薬品保管装置に関する。本発明によるSMS(ショートメッセージサービス)送信により患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置は、電源を供給する電源部110と、服用時間と保管装置の内部温度及び湿度とをディスプレイするディスプレイ部(ビデオ部192)と、服用時間を周期別に音声案内するオーディオ部191と、服用時間を周期別に設定して前記オーディオ部191またはディスプレイ部(ビデオ部192)に時間を出力するタイマー160と、ドアのオープン信号を服用信号としてオープン信号がない場合に無線通信網を介して管理者にSMSを送信するSMS送信モジュール170と、全般的な制御を司る制御部190とを備えてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は薬品保管装置に係り、さらに詳しくは、薬品保管機能と、薬服用時間の報知機能と、周期的な服用が必要な患者の薬服用有無を、ネットワークを介して、外部の管理者が管理可能な薬品保管装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、患者の症状や用途に応じて数多くの薬材と器具が使用されており、その種類や使用用途に応じて貯蔵条件が異なる。必ず周期的に薬を服用しなければならない管理対象患者の場合には、薬の服用管理が必要となる。
【0003】
貯蔵条件の例を挙げると、冷蔵と温蔵用のドリンク類がある。漢方薬材の場合に、液状に抽出されてパックに充填され、冷蔵貯蔵(4℃〜8℃)であり、加熱使用である。キサラタン点眼液(2℃〜8℃保管)やアンドリオール軟質カプセル(2℃〜3℃保管)またはジノフロル(Gynoflor)膣錠(4℃〜8℃保管)などは冷蔵保管が要求される。デクロール点眼液やオキュクロラム(Ocuchloram)点眼液などの眼薬は10℃以下の保管が要求される。関節炎治療剤であるセロクセン(SEROXEN)錠や高脂血症治療剤であるラソルビン軟質カプセル、ウィルス性疾患治療剤であるドンファチミディカプセルなどは、乾冷暗所保管が要求される。
【0004】
このように薬品の種類に応じて温蔵、冷蔵や室温保管のように異なるが、従来の薬品保管装置は、温蔵庫、冷蔵庫、または室温保管箱がそれぞれ別々に使用されてきた。
【0005】
このような問題点を克服するために、実用新案登録第20−0335370号公報(特許文献1)には、室温貯蔵室、冷蔵室、温蔵室及び紫外線消毒室が一体化された薬品保管装置が開示されている。
【0006】
しかしながら、実用新案登録第20−0335370号公報に開示された薬品保管装置は、薬品の種類及び保管条件に応じて種々に活用可能であるというメリットはあるが、薬品保管機能以外の付加的な効果を奏さず、薬品保管装置の限界を示している。すなわち、患者の薬服用時間などの拡大的な機能に制限的にならざるを得ない薬品保管装置を開示している。
【0007】
さらに、最近には、患者の遠隔医療システムが備えられており、且つ、ネットワークの発達とあいまって、患者の薬服用時間を知らせる技術が開示されている。
【0008】
しかしながら、最近のこれらの技術は、患者の薬服用時間及び方法を知らせるだけであり、管理対象患者、例えば、高血圧患者、糖尿病患者または卒中や痴呆患者などが周期的に薬を服用するかどうかに対する、管理対象患者の薬服用有無を管理するシステムが無い状態である。さらに、薬品を保管する装置を用いて管理対象患者の薬服用有無を管理可能な薬品保管装置が開発されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】実用新案登録第20−0335370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述した従来の問題点を解決するための本発明の目的は、医薬品の種類の貯蔵条件に応じて保管可能な薬品保管装置を提供するところにある。
【0011】
また、本発明の他の目的は、薬品保管装置に補助的に血糖を自家測定可能な血糖測定器を兼備させて、糖尿病患者の自家血糖がチェック可能な薬品保管装置を提供するところにある。
【0012】
さらに、本発明のさらに他の目的は、周期的に服用しなければならない患者を対象として、薬服用時間をオーディオやビデオ信号として出力して、周期的な薬服用が必要な患者に役立つような薬品保管装置を提供するところにある。
【0013】
さらに、本発明のさらに他の目的は、薬品保管装置のドアのオープン信号を服用有無の判断信号として、遠隔地にある管理者に患者の薬服用有無を知らせて、管理対象患者を遠隔地において管理可能な薬品保管装置を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述した課題を解決するために、本発明による、SMS送信により患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置は、電源を供給する電源部と、服用時間、保管装置の内部温度及び湿度をディスプレイするディスプレイ部と、服用時間を周期別に音声案内するオーディオ部と、服用時間を周期別に設定して前記オーディオ部またはディスプレイ部に時間を出力するタイマーと、ドアのオープン信号を服用信号として、オープン信号がない場合に無線通信網を介して管理者にSMSを送信するSMS送信モジュールと、全般的な制御を司る制御部と、を備えてなる。
【0015】
ここで、前記薬品保管装置は、前記ドアのオープン信号を服用信号として、オープン信号がない場合に、有線通信網を介して管理サーバーに非常信号を伝送する有線通信モジュールをさらに備えていてもよい。
【0016】
ここで、前記ドアのオープン信号がない場合に、前記タイマーに既定された周期にて、前記オーディオ部またはディスプレイ部をして、服用報知信号を周期信号に連動して再出力させることが好ましい。
【0017】
ここで、前記SMS送信モジュール及び有線通信モジュールは、前記周期信号に連動されて既定された回数に見合う分だけ服用報知信号を再出力した場合においても前記ドアのオープン信号がない場合に、前記管理者及び管理サーバーにそれぞれSMS及び非常状態信号を送信することが好ましい。
【0018】
ここで、前記薬品保管装置は、温蔵室、冷蔵室及び室温貯蔵室に隔壁により区画され、前記制御部をして、それぞれ温度及び湿度を調節させることが好ましい。
【0019】
ここで、前記タイマーは、温蔵室、冷蔵室及び室温貯蔵室のそれぞれに内蔵された薬品の服用時間を設定するように、第1タイマー、第2タイマー及び第3タイマーを備えることが好ましい。
【0020】
ここで、前記薬品保管装置は、糖尿患者の血糖を自家測定可能な血糖測定器が兼備されていてもよい。
【0021】
ここで、前記血糖測定器により自家測定された血糖値は、それぞれ前記SMS送信モジュールまたは有線通信モジュールを介して、前記管理者及び管理サーバーに伝送されるように実現可能である。
【0022】
ここで、前記薬品保管装置の一方の側面には、患者の応急状況による応急信号を、有線または無線通信網を介して、管理サーバーまたは管理者に送信する応急ボタン部が設けられていてもよい。
【発明の効果】
【0023】
上述した本発明の構成によれば、医薬品の種類の貯蔵条件に応じて保管することができる。薬品保管装置に補助的に血糖を自家測定可能な血糖測定器を兼備させて、糖尿病患者の血糖が自家チェック可能である。周期的に薬を服用しなければならない患者を対象として、薬服用時間をオーディオやビデオ信号として出力して、周期的な薬服用が必要な患者に役立たせることができる。薬品保管装置のドアのオープン信号を服用有無の判断信号として、遠隔地にある管理者に患者の薬服用有無を知らせて、管理対象患者を遠隔地において管理可能な薬品保管装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明による薬品保管装置の内部構成図
【図2】本発明による薬品保管装置を用いて、管理サーバーと管理者に、非常信号をSMSまたは有線通信網を介して伝送するシステムを概略的に示す図
【図3】本発明による薬品保管装置を用いて、管理サーバーと管理者に、応急状況が発生時に応急信号をSMSまたは有線通信網を介して伝送するシステムを概略的に示す図
【図4】本発明による薬品保管装置を用いて、管理サーバーと管理者に、血糖測定値をSMSまたは有線通信網を介して伝送するシステムを概略的に示す図
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面に基づき、本発明によるメッセージ送信により、患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置(以下、「薬品保管装置」と称する。)の構成及び作用効果を説明する。
【0026】
本発明において使用された「メッセージ」という用語は、一般的に、ショートメッセージサービス(SMS)、ロングメッセージサービス(LMS)、マルチメディアメッセージサービス(MMS)を含む概念であり、以下の実施形態においては、SMS送信を基準として説明される。同様に、特許請求の範囲に記載の「メッセージ送信モジュール」は、SMSの場合にはSMS送信モジュールとして、LMSの場合にはLMS送信モジュールとして、MMSの場合にはMMS送信モジュールとして説明される。
【0027】
図1は、本発明による薬品保管装置の内部構成図である。
【0028】
図1に示すように、本発明による薬品保管装置は、電源部110と、温蔵室120、冷蔵室130及び室温貯蔵室140からなる薬品保管箱100と、血糖測定器150と、タイマー160と、SMS送信モジュール170と、有線通信モジュール180と、制御部190と、オーディオ部191及びビデオ部192と、貯蔵部193と、を備えてなる。
【0029】
薬品保管箱100は、温蔵室120、冷蔵室130及び室温貯蔵室140に区画され、それぞれの貯蔵室の間には熱伝達がなされないように断熱材の隔壁により隔離可能である。また、それぞれの貯蔵室には独立したドアが備えられると共に、それぞれの貯蔵室には区画された棚により引出式の貯蔵室が上下または左右に形成可能である。
【0030】
温蔵室120、冷蔵室130及び室温貯蔵室140の温度及び湿度は、制御部190によりそれぞれ別々に設定可能であり、それぞれ別々に電源を印加することも可能である。それぞれの貯蔵室のドアには、ドアオープン時の信号を感知可能なオープン感知センサー(図2における231〜233)が取り付けられる。
【0031】
血糖測定器150は患者が自家測定可能な血糖測定器であり、好ましくは、検査ストリップが接続されるストリップ接続部と、活性電極及び非活性電極を有する血糖測定部と、血糖測定部において測定されたアナログ値をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器と、血糖を測定するマイクロプロセッサーと、有線あるいは無線通信網を介して血糖値を送信する通信部と、を備えてなる。このような有線あるいは無線通信網を介して血糖値を伝送可能な血糖測定器は公知の技術であり、以下ではその詳細な説明を省く。
【0032】
タイマー160は、温蔵室120設定用の第1タイマー160a、冷蔵室130設定用の第2タイマー160b及び室温貯蔵室140設定用の第3タイマー160cから構成されていてもよい。
【0033】
第1ないし第3のタイマー160a〜160cには、それぞれの貯蔵室120〜140に貯蔵されている医薬品の服用時間が設定される。また、服用時間を基準として、所定の時間が経過時に、反復的に服用時間を報知できるように、服用報知信号の再出力のための周期値が設定される。
【0034】
貯蔵部193には薬品保管装置の運用プログラムが貯蔵され、SMS送信モジュール170及び有線通信モジュール180を介して遠隔地の管理サーバーまたは管理者に伝送されるメッセージが、テーブル化されて貯蔵される。
【0035】
SMS送信モジュール170及び有線通信モジュール180は、遠隔地の管理サーバーまたは管理者に貯蔵部193にあるメッセージを、タイマー160と連動して制御部190により伝送するための無線あるいは有線通信部である。
【0036】
制御部190は薬品保管装置の全般的な制御を行なうメインコントローラである。電源部110は電源を通電させるためのものである。オーディオ部191は薬服用時間を音声にて知らせたりアラームを伝達する通常のスピーカーである。ビデオ部192は薬服用時間、それぞれの貯蔵室の温度及び湿度、現在の時間などをディスプレイする液晶ディスプレイ(LCD)部である。
【0037】
このような構成を有する本発明の薬品保管装置を用いた服用報知信号、非常信号及び応急信号を伝送する構成を、図1から図4に基づいて説明する。
【0038】
先ず、本発明において引用するそれぞれの信号を定義する。
【0039】
ドアオープン信号は、それぞれの貯蔵室120〜140に取り付けられたドアが開かれるときにオープン感知センサー231〜233により感知された信号を意味する。ドアオープン信号は患者が定まった時間に薬を服用したかどうかを、遠隔地において推察可能な信号として適用される。
【0040】
服用報知信号は、薬品保管装置において、患者に直接的に薬服用時間になった旨を知らせる信号である。
【0041】
非常信号は、患者が薬を定まった時間に服用しなかったときに、遠隔地の管理サーバー及び管理者に伝送される信号である。非常信号は、ドアオープン信号を基準として、タイマーに設定された周期により数回に亘って反復的に服用報知信号を送出したものの、ドアが継続的に開かれなかったときに発せられる信号である。この信号を受信した管理サーバーや管理者は、患者が薬を定まった時間に服用しなかった旨の、事後管理可能な信号として活用される。
【0042】
応急信号は、薬品保管装置の所定の位置に設けられた応急ボタン部を押すことにより、患者が応急事態であるという旨を、遠隔地の管理サーバーや管理者に知らせる信号として活用される。
【0043】
図1を参照すると、服用報知信号は、それぞれの貯蔵室120〜140に貯蔵された薬品の服用時間値を、第1ないし第3のタイマー160a〜160cに設定し、設定された値に基づいて制御部190を介して貯蔵部193に貯蔵されたメッセージをオーディオ部191及びビデオ部192を介して、薬品保管装置と近距離にある患者や患者家族に薬服用時間を知らせる。この信号に基づいて、患者は定まった時間に薬を服用することが可能になる。
【0044】
図2は、本発明による薬品保管装置を用いて、管理サーバーと管理者に非常信号をSMSまたは有線通信網を介して伝送するシステムを概略的に示す図である。
【0045】
服用報知信号を発信したものの、当該薬品貯蔵室が開かれなかったときに、オープン感知センサー231〜233は既定された周期に従って服用報知信号を反復的に発信することになる。
【0046】
このとき、反復的に発信される服用報知信号によっても当該薬品貯蔵室が開かれなかった旨をオープン感知センサー231〜233が感知すると、制御部190はSMS送信モジュール170、すなわち、RJ−45インターネット連結部171やアナログモデム172を用いて管理サーバー210に非常信号を伝送し、管理サーバー210は管理者220にこの信号を再伝送して、管理対象患者の危急状況をチェックすることになる。また、制御部190は有線通信モジュール180、すなわち、CDMA、HSDPA181、WiFiモジュール182を介して、管理者220に直接的に非常信号を伝送して、管理者220に管理対象患者の危急状況をチェックさせる。
【0047】
管理サーバー210としては、中央政府の医療関連部署、地方自治体の医療関連部署または私設医療関連会社などが挙げられ、管理者220としては、専担病院や社会福祉士または親戚関係にある者が挙げられる。
【0048】
図3は、本発明による薬品保管装置を用いて、管理サーバーと管理者に、応急状況が発生したときに、応急信号をSMSまたは有線通信網を介して伝送するシステムを概略的に示す図である。
【0049】
患者に応急事態が発生したとき、患者または周りの家族が、薬品保管装置の所定の位置に設けられた応急ボタン部240を押すと、制御部190はSMS送信モジュール170、すなわち、RJ−45インターネット連結部171やアナログモデム172を用いて管理サーバー210に非常信号を伝送し、管理サーバー210は管理者220にこの信号を再伝送して、管理者220に管理対象患者の危急状況をチェックさせて事後措置を行わせる。または、制御部190は有線通信モジュール180、すなわち、CDMA、HSDPA181、WiFiモジュール182を介して、管理者220に直接的に非常信号を伝送して、管理者220に管理対象患者の危急状況をチェックさせて事後措置を行わせる。
【0050】
図4は、本発明による薬品保管装置を用いて、管理サーバーと管理者に血糖測定値を、SMSまたは有線通信網を介して伝送するシステムを概略的に示す図である。
【0051】
血糖測定器150は患者が自家測定可能な血糖測定器であり、検査ストリップが接続されるストリップ接続部と、活性電極及び非活性電極を有する血糖測定部と、血糖測定部において測定されたアナログ値をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器と、血糖を測定するマイクロプロセッサーと、有線あるいは無線通信網を介して血糖値を送信する通信部と、を備えてなる。
【0052】
このような血糖測定器150により患者が自家測定を行うと、測定された血糖値は、制御部190によりSMS送信モジュール170、すなわち、RJ−45インターネット連結部171やアナログモデム172を介して管理サーバー210に患者履歴と一緒に伝送される。管理サーバー210は管理者220にこのデータを再伝送して、管理者220に管理対象患者の危急状況をチェックさせて事後措置を行わせる。または、制御部190により有線通信モジュール180、すなわち、CDMA、HSDPA181、WiFiモジュール182を介して、管理者220に直接的に患者履歴と一緒に測定血糖値を伝送して、管理者220に管理対象患者の危急状況をチェックさせて事後措置を行わせる。
【0053】
ここでは、管理サーバー210としては、中央政府または地方自治団体の医療関連部署が挙げられ、管理者220としては、専担病院が挙げられる。
【0054】
以上、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態について説明したが、上述した本発明の技術的な構成は本発明が属する技術分野における当業者が本発明のその技術的な思想や必須的特徴を変更することなく、他の具体的な形態にて実施可能であるということを理解できるであろう。よって、上述した実施形態はあらゆる面において例示的なものに過ぎず、限定的ではないものとして理解さるべきであり、本発明の範囲は前記詳細な説明よりは特許請求の範囲によって開示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその等価概念から導き出されるあらゆる変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈さるべきである。
【符号の説明】
【0055】
100 薬品保管箱
110 電源部
120 温蔵室
130 冷蔵室
140 室温貯蔵室
150 血糖測定器
160 タイマー
160a タイマー
160b タイマー
160c タイマー
170 送信モジュール
171 インターネット連結部
172 アナログモデム
180 有線通信モジュール
181 CDMA,HSDPA
182 モジュール
190 制御部
191 オーディオ部
192 ビデオ部
193 貯蔵部
210 管理サーバー
220 管理者
240 応急ボタン部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬品を保管する箱体であり、
薬服用時間と保管装置の内部温度及び湿度とをディスプレイするディスプレイ部と、
薬服用時間を周期別に音声案内するオーディオ部と、
薬服用時間を周期別に設定して前記オーディオ部またはディスプレイ部に前記薬服用時間を出力するタイマーと、
ドアのオープン信号を服用信号として、オープン信号がない場合に無線通信網を介して管理者にメッセージを送信するメッセージ送信モジュールと、
全般的な制御を司る制御部とを備える、メッセージ送信により患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置。
【請求項2】
前記薬品保管装置は、前記ドアのオープン信号を服用信号として、オープン信号がない場合に、有線通信網を介して管理サーバーに非常信号を伝送する有線通信モジュールをさらに備える、請求項1に記載のメッセージ送信により患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記ドアのオープン信号がない場合に、前記タイマーに設定された周期にて、前記オーディオ部またはディスプレイ部に、服用報知信号を周期信号に連動して再出力させる、請求項1に記載のメッセージ送信により患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置。
【請求項4】
前記メッセージ送信モジュール及び有線通信モジュールは、前記周期信号に連動して、既定された回数に見合う分だけ服用報知信号を再出力した場合においても、前記ドアのオープン信号がない場合に、前記管理者及び管理サーバーに、それぞれメッセージ及び非常状態信号を送信する、請求項3に記載のメッセージ送信により患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置。
【請求項5】
前記薬品保管装置は、隔壁により、温蔵室、冷蔵室及び室温貯蔵室に区画され、前記制御部にそれぞれの温度及び湿度を調節させる、請求項1に記載のメッセージ送信により患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置。
【請求項6】
前記タイマーは、温蔵室、冷蔵室及び室温貯蔵室のそれぞれに内蔵された薬品の服用時間を設定するように、第1タイマー、第2タイマー及び第3タイマーを備える、請求項5に記載のメッセージ送信により患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置。
【請求項7】
前記薬品保管装置には、糖尿患者の血糖を自家測定可能な血糖測定器が兼備される、請求項1に記載のメッセージ送信により患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置。
【請求項8】
前記血糖測定器により自家測定された血糖値は、それぞれ前記メッセージ送信モジュール及び有線通信モジュールを介して、前記管理者及び管理サーバーに伝送される、請求項7に記載のメッセージ送信により患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置。
【請求項9】
前記薬品保管装置の一方の側面には、患者の応急状況による応急信号を、有線または無線通信網を介して、管理サーバーまたは管理者に送信する応急ボタン部が設けられる、請求項1に記載のメッセージ送信により患者の薬服用周期を管理可能な薬品保管装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−36638(P2011−36638A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−287048(P2009−287048)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【出願人】(509348764)
【Fターム(参考)】