説明

メディアで強化されたメッセージングのための可搬通信デバイス及び方法

可搬通信デバイスは、可搬通信デバイスのユーザによって入力されたテキストメッセージの少なくとも一部に対応又は適合する言い回し又は他の特徴を持つメディアで強化されたテキストメッセージを生成することを促進する、メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションを備える。メッセージング用のアプリケーションは、可搬通信デバイスに、テキストメッセージの入力を受信させ、受信されたテキストメッセージの入力の少なくとも一部に適合又は対応するメディアを検索させる。検索に基づいて発見されたメディアは、受信されたテキストメッセージの入力に結合され、メディアで強化されたテキストメッセージとしてリモートデバイスへ送信される。メディアで強化されたテキストメッセージング用の機能を備える可搬通信デバイスは、感情表現、発声、及び娯楽によるメッセージの強化をユーザに提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、可搬通信デバイスに関し、より詳しくは、メディアで強化されたメッセージを生成する可搬通信デバイス及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば移動電話、携帯情報端末、移動端末などの、可搬通信デバイスが人気を拡大し続けている。可搬通信デバイスの人気が拡大し続けるのにつれて、移動電話及びネットワークは音声通信の先を行く機能及びサービスを提供するように強化されつつあるので、今日の無線環境は急速に変化しつつある。無線業界は、移動データサービスの急速な拡大に直面している。加えて、或る種の可搬通信デバイスに関連する機能はますます多様になってきている。いくつかの例を挙げると、多くの可搬通信デバイスは、カメラ、テキスト及びマルチメディアのメッセージング能力、インターネット閲覧機能、電子メール能力、ビデオ再生能力、オーディオ再生能力、画像再生能力、位置検知能力、及びハンズフリーヘッドセットインタフェースを持つ。
【0003】
一般に、可搬通信デバイス及び通信システムの速度及び能力に関する継続的な進歩に伴い、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)が利用可能であり、人気が拡大している。MMSはユーザに、例えば画像、写真、音楽又は音声のクリップ、及びビデオなどの多様なメディアファイルを含むメッセージを送信する能力を与える。マルチメディアメッセージングはユーザに、標準のテキストメッセージと比べてより強力な通信を与えるが、ユーザによっては、メッセージングが一般に少々没個性的である(impersonal)と感じる場合もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したことに鑑み、追加的な移動データサービス、並びに、例えばメディアで強化されたメッセージを生成して送信することを容易にするメディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムのような、追加的な移動データサービスを提供するためのアプリケーションプログラムに対する需要が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本技術の一態様は、可搬通信デバイスであって、メモリと、前記メモリに結合される制御部と、を備え、前記制御部は、機械が読み取り可能な媒体に格納されたメディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムを実行する、可搬通信デバイスに関する。前記プログラムは、前記可搬通信デバイスのメモリにロードされ実行された場合に、前記可搬通信デバイスに、テキストメッセージの入力を受信させ、前記受信されたテキストメッセージの入力の少なくとも一部に適合又は対応するメディアを検索させ、前記適合するメディアを前記テキストメッセージの入力に結合させる。
【0006】
他の態様によれば、前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、メディアで強化されたテキストメッセージをリモートデバイスへ送信させる。
【0007】
他の態様によれば、前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、前記受信したテキストメッセージの入力の少なくとも一部に実質的に対応する言語部分を持つメディアを検索させる。
【0008】
他の態様によれば、前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、前記テキストメッセージの入力の少なくとも一部に実質的に適合又は実質的に対応する歌詞を持つ歌を検索させる。
【0009】
他の態様によれば、前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、前記メディアの検索の最中に発見されたメディアに基づく1以上のメディアで強化されたテキストメッセージのプレビューをユーザに対して提供させる。
【0010】
他の態様によれば、前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、前記プレビューされたメディアで強化されたテキストメッセージのうちの少なくとも1つに関する、ユーザによる選択及びユーザによる編集のうちの少なくとも一方を受信させる。
【0011】
他の態様によれば、前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、前記テキストメッセージの入力の少なくとも一部に実質的に対応するメディア歌詞を伴う受信されたテキストメッセージの入力を持つ、メディアで強化されたテキストメッセージを生成させる。
【0012】
他の態様によれば、前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、前記受信されたテキストメッセージの入力の第1の部分に対応する第1の歌詞部分と、前記受信されたテキストメッセージの入力の第2の部分に対応する第2の歌詞部分とを伴う、前記受信されたテキストメッセージの入力を持つ、メディアで強化されたテキストメッセージを生成させる。
【0013】
他の態様によれば、前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、前記受信されたテキストメッセージの入力に関する、前記検索の最中に発見されたメディアにより良く対応する代替のフレーズを提案させる。
【0014】
他の態様によれば、前記可搬通信デバイスが移動電話である。
【0015】
本技術の他の態様は、可搬通信デバイスに実装される、メディアで強化されたテキストメッセージを生成する方法であって、テキストメッセージの入力を受信するステップと、前記受信されたテキストメッセージの入力の少なくとも一部に対応するメディアを検索するステップと、前記対応するメディアを前記テキストメッセージの入力に結合させることによってメディアで強化されたテキストメッセージを生成するステップと、を備える方法に関する。
【0016】
他の態様によれば、前記方法は、前記メディアで強化されたテキストメッセージをリモートデバイスへ送信するステップを備える。
【0017】
他の態様によれば、メディアを検索する前記ステップは、前記受信されたテキストメッセージの入力の少なくとも一部に実質的に適合する歌詞を持つ歌を検索するステップを備える。
【0018】
他の態様によれば、メディアを検索する前記ステップは、前記受信されたテキストメッセージの入力の少なくとも一部に実質的に対応する歌詞を持つ歌を検索するステップを備える。
【0019】
他の態様によれば、メディアを検索する前記ステップは、ユーザ定義の音楽カテゴリーに基づいて歌を検索するステップを備える。
【0020】
他の態様によれば、前記方法は、前記検索ステップの最中に発見されたメディアに基づく1以上のメディアで強化されたテキストメッセージのプレビューをユーザに対して提供するステップを備える。
【0021】
他の態様によれば、前記方法は、前記プレビューされたメディアで強化されたテキストメッセージのうちの少なくとも1つに関する、ユーザによる選択及びユーザによる編集のうちの少なくとも一方を受信するステップを備える。
【0022】
他の態様によれば、結合する前記ステップは、前記検索ステップの最中に発見されたメディアに対応する部分を、前記テキストメッセージの入力の対応する部分に組み込むステップを備える。
【0023】
他の態様によれば、前記メディアで強化されたテキストメッセージは、前記テキストメッセージの入力に実質的に対応するメディア歌詞を伴う前記テキストメッセージの入力を含む。
【0024】
他の態様によれば、前記メディアで強化されたテキストメッセージは、前記テキストメッセージの入力の第1の部分に対応する第1の歌詞部分と、前記テキストメッセージの入力の第2の部分に対応する第2の歌詞部分とを伴う、前記テキストメッセージの入力を含む。
本技術の他の態様は、機械が読み取り可能な媒体に格納されるプログラムに関し、前記プログラムは、可搬通信デバイスにおける使用に適しており、前記プログラムが前記可搬通信デバイスのメモリにロードされ実行された場合に、前記可搬通信デバイスに、テキストメッセージの入力を受信させ、前記受信されたテキストメッセージの入力の少なくとも一部に適合又は対応するメディアを検索させ、前記適合するメディアを前記テキストメッセージの入力に結合させる結果、メディアで強化されたテキストメッセージとなる。
【0025】
本発明のこれらの特徴及び更なる特徴は、以下の説明及び添付の図面を参照すれば明らかになるであろう。説明及び図面においては、本発明の原理を使用可能なやり方のうちのいくつかを示すものとして本発明の特定の実施形態が詳細に開示されているが、本発明はそれに応じて範囲が限定される訳ではないということが理解される。むしろ、本発明は、添付の請求の範囲の精神及び文言の範囲内に来る全ての変形物、修正物、及び均等物を含む。
【0026】
1つの実施形態に関して説明及び/又は図解される特徴は、1以上の他の実施形態及び/又は他の実施形態の特徴との組み合わせ又は代替において、同じやり方で、又は類似するやり方で使用可能である。
【0027】
「含む(comprises)/含んでいる(comprising)」という用語は、本明細書において使用される場合、言及された特徴、整数、ステップ、又はコンポーネントの存在を明示するために使用されるのであって、1以上の他の特徴、整数、ステップ、コンポーネント、又はそれらの集合の存在又は追加を排除するものではない、ということを強調しておく。
【0028】
以下の図面を参照すれば、本発明の多数の態様をより良く理解できる。図中のコンポーネントは必ずしも一定の縮尺ではなく、むしろ重点が置かれていることは、本発明の原理を明確に図解することである。同様に、或る図面において記述されているエレメント及び特徴は、追加的な図面において記述されているエレメント及び特徴と組み合わせ可能である。また、図面において、いくつかの図において一貫して、同一の参照番号は対応する部分を指し示す。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】技術の態様を実行可能な可搬通信デバイスを含む通信システムの概略図である。
【図2】技術の態様に従う可搬通信デバイスの概略図である。
【図3】一実施形態に従う、メディアで強化されたメッセージを生成する方法を表すフローチャート又は機能図である。
【図4】別の実施形態に従う、メディアで強化されたメッセージを生成する方法を表すフローチャート又は機能図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下の詳細な説明において、同一のコンポーネントには、本発明の異なる実施形態において示されているか否かに関わらず、同一の参照番号が与えられている。明確且つ簡潔なやり方で本発明を図解するために、図面は必ずしも一定の縮尺ではなく、或る特徴が少々概略的な形式で示されている場合もある。
【0031】
ここでの開示は、メディアで強化されたテキストメッセージング能力を備える可搬通信デバイスを説明する。ユーザから入力されたテキストメッセージを受信した後、可搬通信デバイスは、入力されたユーザのテキストメッセージの少なくとも一部に適合するかそうでなくても対応する表現又は他の特徴を持つメディア(例えば、歌、音楽クリップ、ビデオ、ビデオクリップなど)を検索する能力を持つ。検索に基づいて発見されたメディアは、メディアで強化されたテキストメッセージを生成するためにテキストメッセージと結合可能である。この機能によって、可搬通信デバイスはユーザに、感情表現、発声、及び/又は娯楽によるメッセージングの強化を提供することが可能になる。
【0032】
ここで使用されているように、「可搬通信デバイス」という用語は、可搬無線通信装置を含む。「可搬無線通信装置」という用語は、以下では移動電話、移動デバイス、移動無線端末、又は移動端末と呼ばれる場合もあり、あらゆる電子装置を含む。あらゆる電子装置には、限定する訳ではないが、移動電話、ページャ、コミュニケータ(即ち、電子手帳)、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)などが含まれる。可搬通信デバイスに関して本発明が議論されているが、本発明は可搬通信デバイスに限定することを意図したものではなく、マルチメディアメッセージングに加えて音声及び/又はデータ通信のために使用可能なあらゆる種類の電子装置に適用可能であるということを理解すべきである。
【0033】
最初に図1を参照すると、可搬通信デバイス10は、通信システム12の一部として動作するように構成され得る。通信システム12は、例えば移動電話や移動端末などの複数の可搬通信デバイス10の間での例えば音声通信及び/又はデータ伝送などの通信を促進する、例えば移動セルラ電話ネットワークのような移動ネットワーク14を含む。移動ネットワーク14は、可搬通信デバイス10によって発せられた呼、及びそこへ宛てられた呼を管理し、加えて、(例えばメディアで強化されたテキストメッセージを生成、送信、及び受信するための適切なハードウェア及び/又はアプリケーションプログラムを含む)ことにより1以上のアプリケーション(例えばメディアで強化されたメッセージング用のアプリケーション)をサポートするための、1以上のサーバ(一般にアプリケーションサーバ16と呼ばれる)を含む。図解される実施形態において、移動ネットワーク14はまた、マルチメディアメッセージングサービスセンター(MMSC)18を含むか、そうでない場合はこれと通信可能である。MMSC18は、各可搬通信デバイス間でのマルチメディアメッセージングを促進するために(例えばマルチメディアメッセージをアップロード及びダウンロードすることにより)1以上の可搬通信デバイス14とやり取りするように動作可能である。
【0034】
ここでの説明を目的として、入力されたユーザ定義のテキストメッセージに基づいてメディアで強化されたテキストメッセージ(単純にメディアで強化されたメッセージとも呼ばれる)を生成すること又は生成を促進することに関して、可搬通信デバイス10を説明する。少なくとも1つの実施形態によれば、可搬通信デバイス10は、リモートシステム(例えば、インターネット22を介してアクセス可能なメディアコンテンツデータベース又はサーバ20)に格納されたメディアコンテンツに関して、メディア閲覧機能及び/又は検索機能を持ち得る。
【0035】
移動ネットワーク14はネットワーク基盤を含み、その部分部分が可搬通信デバイスによって使用されたり、そうでない場合はアクセスされたりするということを、理解できよう。可搬通信デバイス10は、任意の適切な通信標準に従って、相互に、及び/又はネットワーク基盤とやり取り可能である。通信標準には、限定する訳ではないが、Advanced Mobile Phone Service(AMPS)、Digital Advanced Mobile Phone Service(D−AMPS)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、汎欧州デジタル移動通信システム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、ボイス・オーバー・IP(VoIP)、セッション開始プロトコル(SIP)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)などが含まれる。換言すれば、図1に示す通信システムは、本発明の態様を説明する目的で与えられており、本発明を特定の通信システム設計、アーキテクチャ、又は通信標準に限定することはしない。
【0036】
図2は、可搬通信デバイス10の機能ブロック図を表す。可搬通信デバイス10は、可搬通信デバイスの全体動作を制御する制御部30を含む。制御部30は、任意の市販の、又は特注の、マイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含み得る。メモリ32は制御部30に動作可能に接続されており、可搬通信デバイスによって使用される制御プログラム及びデータを格納する。メモリ32は、ここで説明する1以上の態様に従う可搬通信デバイスの機能を実装するために使用されるソフトウェア及びデータを格納するメモリデバイスに関する全体階層の表記である。メモリ32は例えば、RAM又は他の揮発性固体メモリ、フラッシュメモリ又は他の不揮発性固体メモリ、例えばハードディスクドライブのような磁気記憶媒体、着脱可能記憶媒体、又は他の適切な記憶手段を含み得る。音声通信を扱うことに加えて、可搬通信デバイス10は、例えばテキストメッセージ(ショートメッセージサービス又はSMSとしても知られている)、電子メールメッセージ、マルチメディアメッセージ(MMSとしても知られている)、メディアで強化されたテキストメッセージ、画像ファイル、ビデオファイル、オーディオファイル、着信音、ストリーミングオーディオ、ストリーミングビデオ、データフィード(例えば、ポッドキャスト)などのデータを、送信、受信、及び処理するように構成され得る。
【0037】
図示されている実施形態では、メモリ32は、ドライバ34(例えば、I/Oデバイスドライバ)と、メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラム38(メディアで強化されたメッセンジャー、又はメディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションとも呼ばれる)を含むアプリケーションプログラム36と、アプリケーションプログラムデータ40とを格納している。I/Oデバイスドライバは、メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラム38を含むアプリケーションプログラムが例えばディスプレイ42及びキーパッド44(例えば、標準的なキーパッド、QWERTキーパッド、又はタッチスクリーンキーパッド)のようなデバイス並びに他の入出力ポートと通信するために、制御部30を介して(又はメモリ32に格納されているオペレーティングシステム(不図示)によって)アクセスするソフトウェアルーチンを含む。
【0038】
メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラム38を含むアプリケーションプログラムは、例えば音声呼、Eメール、インターネットアクセス、マルチメディアメッセージング、コンタクトマネージャなどの、可搬通信デバイス10の多様な機能を実装するプログラムを含む。以下で更に十分に説明するように、メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラム38は、ユーザがユーザによって入力されたテキストメッセージテキストに基づいてメディアで強化されたテキストメッセージを生成することを可能にする、プログラム、論理ルーチン、又はコードを含む。
【0039】
メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーション38(及び、メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーション38と他のアプリケーションプログラム(例えば、ユニバーサルメッセンジャープログラムのようなメッセージングアプリケーションプログラムや、メディアアプリケーションプログラムなど)との間のあらゆる対話)に関してここで説明した機能を管理して実行する移動電話をプログラムするやり方については、コンピュータプログラミング(特に、移動電話のアプリケーションプログラミング)の技術分野における当業者であれば、提供される説明を見れば明らかであると考えるであろう。従って、具体的なプログラミングコードに関する詳細については省略した。また、メディアで強化されたメッセージングの機能は、制御部30とメモリ32内のメディアで強化されたメッセージングアプリケーション38(単独で、又は他のアプリケーションプログラムと共に)とを介して、本発明の態様に従って実行可能であるが、そのような機能は、本発明の範囲から逸脱することなく、専用のハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせを介しても実行可能である。
【0040】
引き続き図2を参照すると、制御部30は、前述したディスプレイ42及びキーパッド44(及びあらゆる他のユーザインタフェースデバイス)、送信機/受信機46(しばしば、送受信機と呼ばれる)、オーディオプロセッサ48のようなオーディオ処理回路、及び、全地球測位システム(GPS)受信機のような位置決定エレメント(不図示)と対話する。可搬通信デバイス10は、デジタル画像、オーディオ、及び/又はビデオをキャプチャするメディアレコーダ50(例えば、スチルカメラ、ビデオカメラ、オーディオレコーダなど)を含んでもよい。画像、歌、及び/又はビデオに対応する、画像ファイル、オーディオファイル、及び/又はビデオファイルメモリ32に格納可能である(例えば、音楽ファイル又はビデオファイルの場合、ローカルメディアコンテンツデータベースに格納され、メディアで強化されたメッセージングの機能に従って検索可能である)。
【0041】
アンテナ52は、送信機/受信機46に結合され、送信機/受信機46は、従来通り、アンテナ46を介して信号を送受信する。可搬通信デバイスは、送信機/受信機によって送受信されるオーディオ信号を処理するオーディオプロセッサ48を含む。スピーカ54及びマイクロフォン56がオーディオプロセッサ48に結合されており、これにより、ユーザは可搬通信デバイスを介して聞き話すことができる。オーディオデータは、ユーザに対して再生するために、オーディオプロセッサ48へと渡され得る。オーディオデータには、例えば、メモリ32に格納されており制御部30によって取り出されたオーディオファイルからのオーディオデータや、生成された又は受信されたメディアで強化されたテキストメッセージに関連するオーディオデータが含まれ得る。オーディオプロセッサ48は、何らかの適切なバッファ、デコーダ、増幅器などを含み得る。
【0042】
可搬通信デバイスはまた、アクセサリ、ハンズフリーアダプタ(例えば、可搬通信デバイス10からアダプタへと伝送されたオーディオデータに対応する音声を聴き取れるように出力可能なヘッドセット)、他の移動無線端末、コンピュータ、又は他の何らかの電子デバイスとの通信を確立するための、例えば赤外線送受信機及び/又はRFアダプタ、ブルートゥースアダプタ、WLANアダプタ、ウルトラワイドバンド(UWB)アダプタなどの、1以上のローカル無線インタフェース(一般に、無線インタフェース60として示す)を含んでもよい。また、無線インタフェース60は、セルラネットワーク又は他の無線広域ネットワーク(WWAN)の中での通信に適したインタフェースの代表例であってもよい。
【0043】
説明の簡潔さを目的として、図3から図4のフローチャート又はブロック図には一連のステップ又は機能ブロックが含まれ、これらは可搬通信デバイス10の関連する動作の1以上の態様を表す。いくつかのステップ又は機能ブロックは、本発明の態様に従い、ここで示されるか又は説明される順序と別の順序で、及び/又は他のステップ又は機能ブロックと同時に、発生可能なので、ここで説明される本発明の態様は、ステップ又は機能ブロックの順序に限定されないということを理解又は認識すべきである。また、図示されている関連する動作に関する態様のステップ又は機能ブロックの全てが、本発明の態様に従う手順を実装するために必要とされる訳ではない場合もある。更に、関連する動作を表す追加のステップ又は機能ブロックが、本発明の範囲から逸脱することなく追加されてもよい。
【0044】
図3から図4に示す手順は、可搬通信デバイス上で、又はこれを介して実施されるものであり、メディアで強化されたテキストメッセージを生成する方法に関連する。ここで図3を見ると、メディアで強化されたテキストメッセージを生成する方法は機能ブロック100から開始し、ここで、可搬通信デバイスは、可搬通信デバイスのユーザからテキストメッセージの入力を受信する。テキストメッセージの入力を受信することには、最終的には何らかのリモートメッセージ受信者へと送信されるテキストの標準的な入力又はタイピング(例えば、キーパッドを使用する)が含まれ得る。或いは、ユーザは、事前定義されたメッセージのリストからテキストメッセージテキストの所与の文字列を選択してもよい。一実施形態においては、ここで説明されるメディアで強化されたメッセージングは、統合メッセンジャーアプリケーションを介して、実装又はそうでない場合は達成され得る。
【0045】
機能ブロック110で、可搬通信デバイスは、受信したテキストメッセージの入力の少なくとも一部に適合、実質的に適合、又はそうでなくても対応するメディアの検索を、実行する。一実施形態においては、可搬通信デバイスは、可搬通信デバイスのローカルメモリの上又は中に格納されているメディアの検索を開始する。或いは、可搬通信デバイスは、外部メディアライブラリ又はメディアコンテンツデータベース(例えば、歌をダウンロードで入手可能な外部音楽ライブラリ)に格納されているメディアの検索を開始してもよい。適切なメディアには、限定する訳ではないが、歌、音楽クリップ、他のオーディオクリップ、映画、ビデオ、ビデオクリップ(例えば、ユーチューブ(商標)ウェブサイトで発見されたビデオクリップ)などが含まれ得る。好ましくは、可搬通信デバイスは、受信したテキストメッセージの入力の全部又は一部に適合、実質的に適合、又はそうでなくても対応する、歌詞、単語、及び/又は言語部分を持つメディアの検索を開始することになる。
【0046】
機能ブロック120で、検索(機能ブロック110)に基づいて発見されたメディアが、受信されたテキストメッセージの入力の全部又は一部と結合され、それにより、メディアで強化されたテキストメッセージ(単に、メディアで強化されたメッセージとも呼ばれる)が生成される。例えば、可搬通信デバイスがメディアの検索(機能ブロック110)から1以上の適当な歌(例えば、受信したテキストメッセージの入力に適合、実質的に適合、又は対応する歌詞を持つ歌)を見つけた場合、単数又は複数の歌の一部が、受信されたテキストメッセージの入力と結合されることで、タイプされたメッセージがメドレー音楽形式に変換される(例えば、発見された様々な歌詞からカットアウト又はそうでなければ抽出されたテキストの多様な列又は部分を含むメドレー音楽形式のメッセージ)。別の言い方をすれば、受信したテキストメッセージの入力に適合、実質的に適合、又はそうでなくても対応する歌詞を持つ歌が、音楽メドレー形式で所望のテキストメッセージを提示するために、マルチメディアメッセージに使用又はそうでなければ組み込まれ得る。メディアで強化されたメッセージングは、「歌で言うもの」と考えられ得る。
【0047】
一実施形態においては、入力されたテキストメッセージの大部分に適合、実質的に適合、又はそうでなくても対応する歌詞を単一の歌が含む場合がある。或いは、入力されたテキストメッセージの部分部分がばらばらにされて複数の歌の部分部分に個別に適合することで、例えば適当な音楽編集アプリケーションを介して、各音楽の部分部分が組み合わせられる場合もある。以下で更に十分に説明されるように、ユーザには、メディアの検索の結果として発見された歌の数に基づく多様な可能な選択肢が提示され得る。加えて、ユーザには、テキストメッセージの言い回しに対する多様な代替が提供され得る。機能ブロック130で、適当なメディアで強化されたメッセージが生成されたものとすると、メディアで強化されたメッセージは、例えばマルチメディアメッセージングサービスセンター(MMSC)又は他の適切な通信リンクを介して、リモートデバイス又は受信者へと送信される。以下で更に十分に説明されるように、送信されるメディアで強化されたメッセージは、受信者のデバイス(例えば、移動電話)において多数の表示形式のうちの1つで表示され得る。
【0048】
ここで図4に移ると、メディアで強化されたメッセージを生成する方法の別の実施形態が機能ブロック100において開始し、ここで、可搬通信デバイスはテキストメッセージの入力(例えば、可搬通信デバイスのキーパッドを介して入力されたテキストストリング)を受信する。機能ブロック105で、任意的なこととして、可搬通信デバイスはユーザに対して、受信されたテキストメッセージの入力の全部又は一部の選択を示すユーザ入力を促してこれを受信する。換言すれば、ユーザは、適切なメディアコンテンツと適合又はそうでなければ結合されるべきテキストメッセージの部分を選択するという選択肢を持つ。機能ブロック110で、可搬通信デバイスは、ユーザによるテキストの選択に適合、実質的に適合、対応、又はそうでなくても基づく歌(又は他の適切なメディア)を検索する。別の言い方をすれば、可搬通信デバイスは、受信されたテキストメッセージの入力における選択されたテキストに適合、実質的に適合、又はそうでなくても対応する歌詞又は他のオーディオ情報を持つ歌(又は他の適切なメディア)についての単数又は複数の検索を開始することになる。この典型的な実施形態はテキストの選択に基づく歌の検索に関して説明されているが、この手順は任意の種類のメディアに対しても適用可能であるということを理解すべきである。任意の種類のメディアとしては、限定する訳ではないが、映画、音楽クリップ、オーディオクリップ、ビデオ、及びビデオクリップなどが含まれ、可搬通信デバイス(内部の音楽ライブラリ又はメディアライブラリ)にローカルに格納されていてもよいし、リモートメディアコンテンツデータベース(例えば、音楽又は他のメディアを購入及びダウンロードして入手可能な外部の音楽ライブラリ又はメディアライブラリ)にリモートに格納されていてもよい。適切なダウンロードサービスには、WAP又はPlayNow、或いは他の任意のオペレータ固有のダウンロードサービスが含まれ得るものであり、それにより、メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションに関連して潜在的なオペレータの利益がもたらされる。
【0049】
歌詞又は他の言語部分を受信したテキストメッセージの一部に単純に適合させることに加えて、多様な基準を使用して検索を実行可能であるということが理解されよう。例えば、検索は、歌の特定のカテゴリー又はジャンル(例えば、ラブソング、ロックソング、ハッピーソング、サッドソング、など)に基づいていてもよい。検索の一部又は全部がメディアに関連づけられたメタデータに基づいていてもよいということが理解されよう。例えば、テキストメッセージの調子(トーン)がもっとロマンチックになることを意図している場合、検索機能は、特定の音楽カテゴリー(例えば、ロマンチックソング)内の歌を検索することに加えて歌詞がそのテキストに適合又は実質的に適合する領域で検索を実行することを含み得る。理想的には、可搬通信デバイスは、入力されたテキストメッセージからのテキストの選択の全部分に適合又は実質的に適合する歌詞又は言い回しを持つ単数又は複数の歌(又は他の適切なメディア)を発見することになる。しかしながら、そのような歌又は他のメディアコンテンツが存在しない場合もあるということが理解されよう。そのような場合、メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションは、テキストの選択を構文解析する機能を有することで、選択されたテキストの1つの部分が第1の歌又は第1の歌の一部に適合し、選択されたテキストの第2の部分が第2の歌又は第2の歌の一部に適合するようにしてもよい。
【0050】
機能ブロック112で、可搬通信デバイスは、選択されたテキスト又は選択されたテキストの一部に適合する何らかの歌又は他のメディアが発見されたか否かを判定する(そしてデバイスのユーザに対して知らせる)。選択されたテキスト又は選択されたテキストの一部に対して適切な歌又は他のメディアが発見されなかった場合、メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションは、ユーザに対して、デフォルトの歌の選択肢のリストを提供する。その選択肢は、ユーザによって生成されたメッセージの種類に部分的に基づいていてもよい(例えば、ロマンチックなテーマのメッセージは標準メッセージ又はデフォルトのロマンチックソングに結び付けられ、一方、悲しいテーマのメッセージは適切なデフォルトの歌の選択肢に結び付けられ得る)(機能ブロック114)。この場合、ユーザは、メディアで強化されたメッセージに関連して使用される「声」をカスタマイズする選択肢を持ってもよい。例えば、ユーザは男性の声又は女性の声や、アニメ声、ロボット声などを選択可能である。加えて、ユーザは歌詞の順序を変更する選択肢を持ってもよく、歌詞を発見できない場合、ユーザは可搬通信デバイスに関連づけられたサウンドレコーダを使用して適切な歌詞を録音する選択肢を持ってもよい。この例において、歌詞を伝える声の特徴は、ピッチ、エコー、リバーブ、フランジャーなどを用いて、変更又はそうでなくても強化されてもよい。メディアで強化されたメッセージが組み立てられると、可搬通信デバイスは、選択されたデフォルトの歌と共にテキストメッセージを送信可能である(機能ブロック116)。
【0051】
機能ブロック120で、歌又は他のメディアの検索が1以上の適合又は潜在的な適合を返したものとすると、メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションはユーザに対して、音楽で強化されたメッセージの選択肢のプレビュー又は提案を提供する。例えば、所与のテキストの選択に対して3つの潜在的に適合する歌が発見された場合、ユーザは、メディアで強化されたメッセージとして送信されることが望ましいものがどれであるかを決定するために、3つのそれぞれを選択してプレビューすることができる。或いは、いくつかの類似する歌が発見された場合(例えば、検索(機能ブロック110)によって返された歌が理想的ではなかったり、選択されたテキストに実質的に適合していなかったりした場合)、可搬通信デバイスは、そのメッセージのために、単に言い回しを変更しつつもメッセージの全体的な意味を理想的には維持するいくつかの代替の言い回しを提供するか又はそうでなくても提案することができる。他の可能なプレビューに関する他の例には2つのシナリオが含まれ、1つは、単一の歌が発見されたがその歌は選択されたテキストの大部分に実質的に適合するものではないという場合である。或いは、この典型的な実施形態において、第2の可能な選択肢には2つの歌が含まれ、1つの歌又はその一部が選択されたテキストの第1の部分に実質的に適合又は対応し、第2の歌又はその一部が選択されたテキストの第2の部分に実質的に適合する。
【0052】
機能ブロック125で、音楽で強化されたメッセージの提案の選択肢から1つを選択するか、又はそうでなければ、潜在的な音楽で強化されたメッセージを編集するか(所望のテキストメッセージとして普通に入力されたテキストを編集することによって、又は、音楽又は他のメディアがテキストの選択にどのように適合されるか又はそうでなければ結合されるかを編集することによって)に関する選択肢がユーザに提供される。この典型的な実施形態において、単一のテキストメッセージに対して複数の音楽部分が適合している場合は、ユーザはユーザ編集機能により、シームレス又は実質的にシームレスなやり方で旋律が組み合わせられるように調和させるために、音楽編集アプリケーションを介して強化可能なメロディーに対して音楽部分を組み合わせる実験を行うことができる。
【0053】
ユーザがメディアで強化されたメッセージを選択又はそうでなければ編集すると(機能ブロック125)、メディアで強化されたメッセージ又は音楽で強化されたメッセージは、受信デバイス(例えば、MMSC又は他の適切な通信リンクを介して)へ送信される(機能ブロック130)。音楽で強化されたメッセージ又はメディアで強化されたメッセージは、多数の様々な興味深い形式で受信者に対して表示可能であるということが理解されよう。例えば、音楽メッセージは、対応する歌が再生されるにつれてテキストを追いかけるマーカー(ゴムまり(bouncing ball))を伴うカラオケ画面として表示可能である。例えば添付の歌と同期したメッセージテキストの色又はフォントの変更又は移動のような、他のグラフィカルな強化がユーザに対して表示されてもよい。他の典型的な表示の実施形態においては、メディアで強化されたメッセージの受信者は、テキストメッセージに結び付けられた歌又は他のメディアコンテンツの全体にアクセスすることを望むかもしれない。この実施形態においては、メディアで強化されたメッセージはハイパーリンクを含んでもよい(例えば、メディアで強化されたメッセージ内のテキストの部分部分に、メディアで強化されたメッセージに関連づけられた歌又は他のメディアコンテンツをダウンロードするのに適したハイパーリンクが含まれてもよい)。歌又は他のメディアをダウンロードするためのそのようなハイパーリンクを提供することは、アプリケーションに対して、オペレータにとっての販売利益(サービスのダウンロードなど)となる追加の機会を与えることになり得る。もちろん、本開示を読めば当業者にとって、他の表示機能又は斬新さが明らかになるであろう。
【0054】
例えば受信者の評価機能又は投票機能のような、他の表示機能、及び/又はアプリケーション機能も含まれ得るものであり、これにより、受信されたメディアで強化されたメッセージの受信者は、メディアで強化されたメッセージの送信者に対して、メディアで強化されたメッセージに関連づけられた歌やビデオクリップなどを受信者が楽しんだか否かに関する投票を行ったり、又はそうでなければフィードバックを提供したりすることができる。そのような投票又は評価には、「賛成」又は「反対」の単純な動作による評価システムが含まれ得る。メディアで強化されたメッセージを受信者のデバイス(そこでは、受信者の可搬通信デバイスのローカルメモリに少なくとも一時的に、メディアで強化されたメッセージ、及びメディアで強化されたメッセージに関連づけられたメディア部分が格納される)へ送信することに関して技術の態様を説明してきたが、本発明の範囲から逸脱することなく他の変形例を適用することができるということが理解されよう。例えば、メディアで強化されたメッセージは、リモートサーバ又はデータベースに保存されてもよく、それにより、メディアで強化されたメッセージを入手可能であることを示すシンプルメッセージ(SMSメッセージ)が受信者へ送信される。SMSメッセージの受信者は、メディアで強化されたメッセージを体験可能なウェブサイトを訪問するか又はそうでなければアクセスすることができる。
【0055】
単純な例として、可搬通信デバイスのユーザは、"Baby, will you join me for a walk on the beach? Tuesday afternoon at 4? /Johnny"という例示的なテキストメッセージを生成することができる。メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションは、適切な歌(例えば、入力されたメッセージテキストに適合、実質的に適合、又はそうでなくても対応する歌詞を持つ歌)の検索を開始する。メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションは、メディアで強化されたメッセージを提供するために受信されたメッセージテキストと結合される1以上の適切な歌を発見するかもしれず、ここで、メッセージテキストは、"Oh, baby (oh, ah) / won't you / walk with me / on the beach? Tuesday afternoon / at 4 o'clock? / Johnny"という歌詞を持つ旋律の形式で配信される。この例では、ユーザのどちらかと言えば普通のテキストメッセージが、より愉快で個性的なメディアで強化されたメッセージの配信に変換される。他のメディアクリップをメディアで強化されたメッセージに組み込む場合、"I'll be back"又は"hasta la vista, baby"のような良く知られた映画又はテレビのフレーズがメディアで強化されたメッセージに組み込まれる。
【0056】
メディアで強化されたメッセージングの機能を備える可搬通信デバイスは、感情表現、発声、及び娯楽に関してメッセージを強化することを促進することにより、ユーザに対して、ユーザのメッセージング・エクスペリエンスを強化する能力を提供するということが、理解されよう。ここでの開示において説明した、メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションは、可搬通信デバイスのユーザに対して、単純なテキストメッセージをより魅力のあるメッセージング・エクスペリエンスに変換する能力を与え、ここで、ユーザは「歌で言うもの」という能力を持つ。
【0057】
当業者によって理解されるように、本発明のコンピュータプログラムエレメント及び/又は回路エレメントは、ハードウェア及び/又はソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)に実装可能である。本発明はコンピュータプログラム製品の形式を取り得るものであり、これは、コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に収録可能であり、記憶媒体は、命令実行システムによって又はこれと関連して使用される媒体に収録されたコンピュータが使用可能な又はコンピュータが読み取り可能なプログラム命令、「コード」、又は「コンピュータプログラム」を有する。本明細書の文脈において、コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置、又はデバイスによって又はこれらと関連して使用されるプログラムを格納、記憶、通信、伝播、又は伝送可能ないかなる媒体であってもよい。コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読み取り可能な媒体は、例えば、限定する訳ではないが、電気的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線、又は半導体の、システム、装置、デバイス、又はインターネットのような伝播媒体であってよい。なお、コンピュータが使用可能な又はコンピュータが読み取り可能な媒体は、プログラムが印刷される紙又は他の適切な媒体でさえあってもよい。というのも、プログラムは例えば紙又は他の媒体の光学的スキャニングを介して電気的にキャプチャされ、そしてコンパイル、解釈、又はそうでなければ適切なやり方で処理され得るからである。コンピュータプログラム製品、及びここで説明するあらゆるソフトウェア及びハードウェアは、例としての実施形態において本発明の機能を実行する多様な手段を形成する。
【0058】
発明の特定の実施形態をここでは開示した。当業者であれば、本発明は他の実施形態において他の適用を持ち得るということを、容易に理解するであろう。実際、多数の実施形態及び実装が可能である。以下の請求の範囲は、本発明の範囲を上述した特定の実施形態に制限することを全く意図していない。加えて、「手段(means for)」という何らかの列挙は、エレメント及び請求項に関してミーンズ・プラス・ファンクションの解釈を呼び起こすことを意図しており、一方で、「手段(means for)」という列挙を具体的に使用していないあらゆるエレメントは、例え請求項が「means」という単語を含んでいたとしても、ミーンズ・プラス・ファンクションのエレメントとして解釈されることを意図してはいない。
【0059】
或る好適な単数又は複数の実施形態に関して本発明を示し説明してきたが、本明細書及び添付の図面を読んで理解すれば、当業者にとって、均等な代替例及び修正例が発声するであろうことは明らかである。特に、上述したエレメント(コンポーネント、アセンブリ、デバイス、合成物など)によって実行される多様な機能に関しては、そのようなエレメントを説明するために使用される(「means」に対する言及を含む)用語は、そうではないと示されていない限り、説明されるエレメント(即ち、機能的に均等な)に関して明示される機能を実行する任意のエレメントに対応することを意図している(例え、本発明の典型的な単数又は複数の実施形態においてここで示される機能を実行する開示された構造とは構造的に均等ではないとしても)。加えて、本発明の特定の特徴が、いくつかの示された実施形態のうちの1つかいくつかのみに関して上述されてきたが、そのような特徴は、任意の所与の又は特定の適用にとって望ましく有利であろうように、他の実施形態の1以上の他の特徴と組み合わせることが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可搬通信デバイス(10)であって、
メモリ(32)と、
前記メモリ(32)に結合される制御部(30)と、
を備え、
前記制御部(30)は、機械が読み取り可能な媒体に格納されたメディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラム(38)を実行し、前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラム(38)が前記可搬通信デバイス(10)のメモリにロードされ実行された場合に、前記可搬通信デバイス(10)に、
テキストメッセージの入力を受信させ(100)、
前記受信されたテキストメッセージの入力の少なくとも一部に適合又は対応するメディアを検索させ(110)、
前記適合するメディアを前記テキストメッセージの入力に結合させる(120)
ことを特徴とする可搬通信デバイス(10)。
【請求項2】
前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、メディアで強化されたテキストメッセージをリモートデバイスへ送信させることを特徴とする請求項1に記載の可搬通信デバイス。
【請求項3】
前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、
(i)前記受信したテキストメッセージの入力の少なくとも一部に実質的に対応する言語部分を持つメディアを検索させること、及び、
(ii)前記テキストメッセージの入力の少なくとも一部に実質的に適合又は実質的に対応する歌詞を持つ歌を検索させること、
のうちの少なくとも一方を実行させることを特徴とする請求項1又は2に記載の可搬通信デバイス。
【請求項4】
前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、
前記メディアの検索の最中に発見されたメディアに基づく1以上のメディアで強化されたテキストメッセージのプレビューをユーザに対して提供させ、
前記プレビューされたメディアで強化されたテキストメッセージのうちの少なくとも1つに関する、ユーザによる選択及びユーザによる編集のうちの少なくとも一方を受信させる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の可搬通信デバイス。
【請求項5】
前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、前記テキストメッセージの入力の少なくとも一部に実質的に対応するメディア歌詞を伴う受信されたテキストメッセージの入力を持つ、メディアで強化されたテキストメッセージを生成させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の可搬通信デバイス。
【請求項6】
前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、前記受信されたテキストメッセージの入力の第1の部分に対応する第1の歌詞部分と、前記受信されたテキストメッセージの入力の第2の部分に対応する第2の歌詞部分とを伴う、前記受信されたテキストメッセージの入力を持つ、メディアで強化されたテキストメッセージを生成させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の可搬通信デバイス。
【請求項7】
前記メディアで強化されたメッセージング用のアプリケーションプログラムが、前記可搬通信デバイスに、前記受信されたテキストメッセージの入力に関する、前記検索の最中に発見されたメディアにより良く対応する代替のフレーズを提案させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の可搬通信デバイス。
【請求項8】
前記可搬通信デバイスが移動電話であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の可搬通信デバイス。
【請求項9】
可搬通信デバイス(10)に実装される、メディアで強化されたテキストメッセージを生成する方法であって、
テキストメッセージの入力を受信するステップ(100)と、
前記受信されたテキストメッセージの入力の少なくとも一部に対応するメディアを検索するステップ(110)と、
前記対応するメディアを前記テキストメッセージの入力に結合させることによってメディアで強化されたテキストメッセージを生成するステップ(120)と、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項10】
メディアを検索する前記ステップは、
(i)前記受信されたテキストメッセージの入力の少なくとも一部に実質的に適合する歌詞を持つ歌を検索するステップ、
(ii)前記受信されたテキストメッセージの入力の少なくとも一部に実質的に対応する歌詞を持つ歌を検索するステップ、及び、
(iii)ユーザ定義の音楽カテゴリーに基づいて歌を検索するステップ
のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記メディアで強化されたテキストメッセージは、
(i)前記テキストメッセージの入力に実質的に対応するメディア歌詞を伴う前記テキストメッセージの入力、又は、
(ii)前記テキストメッセージの入力の第1の部分に対応する第1の歌詞部分と、前記テキストメッセージの入力の第2の部分に対応する第2の歌詞部分とを伴う、前記テキストメッセージの入力
を含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−531070(P2010−531070A)
【公表日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−552288(P2009−552288)
【出願日】平成19年9月11日(2007.9.11)
【国際出願番号】PCT/IB2007/002611
【国際公開番号】WO2008/110859
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】